金融業界事例

金融業界に対する考察と実例をご紹介します

金融業界事例

ECマーケティングの金融・保険業界実績(一部)

ECマーケティングの「Web販路拡大攻略チャート」

EC化率

★★★★★

もともと無形の商材なのでWEBの「販売力」が鍵です

競争に勝てる可能性

★★★☆☆

特にキャッシングなどは激戦の市場で差別化がそもそも難しい業界です

収益性

★★★★☆

対面販売を基本としたビジネスモデルをデジタル化することによるコスト削減が期待されています

施策検討の易しさ

★★☆☆☆

規制も多く、複合的な施策が重要なので2としました

攻略時間

★★★☆☆

成果が出るまでに比較的時間はかからないかと思います

金融業界の市場動向

市場規模

「お金を融通する仕組み」を語源とする金融業界は文字通り、お金を融通して手数料を設けるビジネス全般を扱う業界を指します。国内でも最大規模の業界で、業界規模(主要対象企業188社の経常収益の合計)は約60兆円と言われています。1996年~2001年にかけて日本で行われた大規模な金融制度改革(いわゆる日本版「金融ビッグバン」)後、業態が多岐にわたり、多くの業種、業態、商品が生まれるようになりました。

市場の流れ

<価格でみる全体像>
巨大な金融業界をもう少し細分化して見てみましょう。金融業界は大きく「銀行」「証券」「生命保険」「損害保険」「消費者金融」「クレジットカード」「リース」の7つのセグメントに分けられます。

<「銀行」と「生命保険」>
7つの中でも特に大きな業界が「銀行」「生命保険」の2つです。

特に「銀行」の約24兆円、「生命保険」の約30兆円の2つの業種が金融業界に大きな影響を与えていますが、いずれの業界も将来が明るいとは言えない状況です。銀行に関しては「マイナス金利」の長期化によって、2020年から2021年で売上の前年比が17.2%減となるなど厳しい状態が続いています。これは低水準の貸出金利状態が続いているところに新型コロナウィルス感染拡大が追い打ちをかける状態となったことに起因しています。

また、生命保険業界に関しても2018年に11年ぶりに死亡保険料の改定が行われました。死亡率が11年前と比べて大きく下がっている中で給付金総額が増え、各社の利益を圧迫しました。

また、新型コロナ感染拡大はこれまで対面販売を基本としていた生命保険業界にも大きな影響を及ぼしました。新型コロナ感染拡大以前から「ライフネット生命」を代表格とするネット販売が台頭してきていましたが、外出自粛・非対面化の波はその流れを大きく加速させることになりました。

また、7つの旧来型の金融ビジネスから派生して、ブロックチェーン技術を基にしたビットコイン・イーサリアムを始めとする仮想通貨や、電子マネー(paypay、楽天Edy、Suicaなど)、シャドーバンキング、AIを駆使したクオンツファンド、クラウドファンディングなどの新しいカテゴリが生まれており、金融業界全体としては大きな転換点を迎えていると言えます。

◯業界構造
金融の中でも銀行業界では、国内のコストカットと成長が期待される海外展開の両輪を着実に進める三菱UFJ、国内の営業力を武器にしたM&Aアドバイザリーなどのソリューションで国内を固める三井住友、キャッシュレスや個人データを使ったFintechへの投資を進めるみずほFGの3大メガバンクが圧倒的な影響力をもっています。

一方、地方銀行は経常収益順に並べると、横浜銀行と東日本銀行が統合したコンコルディアFGが1位、ふくおかFGが2位、足利ホールディングスと常陽銀行が統合しためぶきFGが3位、千葉銀行が4位と続きます。

地方銀行については前述のマイナス金利に加えて、急速に進む地方の少子高齢化、そして新型コロナによる地方企業の業績悪化は大きな痛手になっており、ご覧の通り経営統合をやむなくされている再編の動きが進んでいます。

その中でも、千葉銀行(当社制作)などのように武蔵野銀行との包括提携や、地銀広域連携(TSUBASAアライアンス)を行うなど、経営統合によらない地銀連携モデルの枠組みを先導している企業もあります。

千葉銀行様のサイト(当社制作)

また、新興金融コングロマリットとして影響力を増しているのが1999年にソフトバンク・インベストメントとして設立されたSBIホールディングスです。(現在はソフトバンクから独立)

ネット銀行や施設取引システム運営、ブロックチェーンなどテクノロジーを活用して事業・商品開発や既存の枠組みに囚われない事業展開で「第四のメガバンク」を目指した路線を走っています。
(当社でも実績多数)

リースバック事業のSBIスマイル様のサイト(当社制作)
シニア向け不動産コンサル事業のSBIエステートファイナンス様のメディア(当社構築)

直近の動向とデジタル化の動き

金融業界の中でも、特にデジタル化の波に乗っているのが「生命保険」と「証券会社」、そして「少額短期保険」業者です。

商品力に大きく差をつけることができない生命保険業界では、従来より営業網をどう構築するかという点が、イコール企業の競争優位性に繋がってきました。その中で、インターネットを利用して販売経費を抑制したビジネスモデルが登場しました。その代表格が「ライフネット生命保険」です。「ライフネット生命保険」は、デジタルマーケティングを中心とした積極的なプロモーションにより膨大なサイトトラフィックを生み出し「ネット生命保険」という新たなカテゴリを創出しました。

それに倣うように、従来の生命保険業界でもSEOとコンテンツマーケティングを中心とするデジタルマーケティングに注力するようになり、例えば富国生命は豊富なコンテンツを持ってそこからの顧客獲得や顧客育成を実現しています。(当社コンサルティング)

同じく対面販売を基本としていた「証券会社」にもデジタル化の波は大きくあり、全体の32.3%の証券会社が「インターネット取引を行なっている」と回答しているものの、証券会社のデジタル化はシステム負担が大きな普及のハードルになっているのも事実です。

またペット保険を中心とする「少額短期保険」はそもそもオンラインを前提にした事業として立ち上がるケースも多く、au損保(当社実績あり)などでもオンラインチャネルが全体加入のほとんどを占めるようなビジネスになっています。

金融業界でWEBマーケティングを成功させるポイント

①顧客体験設計 法人から個人まで顧客が広い銀行は、顧客体験設計はマスト

地方銀行C社のケース

地方銀行のWebサイトは、法人・個人・省庁など幅広いユーザーが想定されます。そのときに、顧客ごとのサイト体験設計を行なった上でのサイト制作・及びシステム連携が重要になってきます。当社では、全2500ページを顧客体験設計とともに作りあげ、地方銀行のサイトユーザビリティランキングで1位を獲得できました。

②コンテンツの展開 集客からCVまでナーチャリングファネルを意識した戦略的コンテンツ設計

大手生命保険会社F社のケース

金融業界は、販売の1つ前の段階としてユーザーのリテラシー教育がとても重要です。すぐに金融商品を買いたいという「顕在層」のお客様から、まだその金融商品や意義について知らない潜在層まで、ナーチャリングのファネルを描いた上でコンテンツを展開することで、顧客の第一想起をとりながらもCVまで繋げられるようにお手伝いさせていただきました。

③激戦に勝つクリエイティブ カードやキャッシング、証券など激戦市場は、勝てるクリエイティブを

証券会社M社のケース

Webでの獲得が主流になっているネット証券業界で、広告のCPAが悪化しておりLPが競合他社に負けてしまっていることをご相談いただきました。M社様の業界では珍しい「自動音声ではなくコールセンター対応」という強みをクリエイティブで表現することで差別化を図るお手伝いをさせていただきました。

ECマーケティングでは、金融業界でどのように売上アップを狙っていくかについて、戦略設計から施策実行までご相談をお待ちしております。

関連リンク

Webマーケティングの強化・シミュレーションのご依頼など、
売上アップに関することは、当社コンサルタントにお気軽にご相談ください。

Consulting Specialist

百戦錬磨コンサルタント
対応します!

お電話での
お問い合わせ

03-6435-9540

【受付時間】 平日10:00~18:00

お問い合わせ