WEB制作

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  • 2016.11.18 WEB制作

    リニューアル前にやっておくべきペルソナ設計とその方法
    こんにちは、Webly編集部の浅見です。以前、リニューアルの際の失敗事例をご紹介させていただきましたが、その中で「リニューアル目的の不明確性」というのを挙げました。リニューアル自体ぼやっと始まってしまうことも多いのですが、大前提として「ペルソナ設計」をすることをおススメしています。今日は、このペルソナ設計の目的と方法についてご紹介していきたいと思います。  ペルソナ設計の目的そもそも、なぜペルソナ設計をする必要があるのか? この点から、解説していきたいと思います。 ペルソナ設計をする目的、それはズバリ「ターゲット」を明確にし、リニューアル目的をブレさせないためです。そもそも、どんなサイトでも「誰に見てもらいたい」というターゲットがあるはずです。このターゲットを最初にバシッと定めておくことで、リニューアルを進めていくうえで発生する議論がブレずらくなります。 例えば、アパレルのECサイトリニューアルを行うとしたとき… 仮にペルソナを30代前半の独身女性とします。(本当はもう少し細かく設定します)主要導線の設計をするときにも、30代前半の独身女性はどのようなときにECサイトで服を選ぶだろうか。 というイメージをプロジェクトメンバーで共通認識で持てるため、「このペルソナならこうだろう」「いや、こうじゃないかなー?」と議論がしやすいんですね。こうすることによって、「僕はこっちのほうが好みだなー」とか「私はこの方が使いやすい!」といった主観的な意見によって、議論がブレることはなくなります。  ペルソナ設計の方法では、ペルソナはどうやって設計するのか、をお話したいと思います。  ターゲットの定義 第一段階として、ペルソナ化をする前にターゲットを明確に定義する必要があります。 ターゲットはビジネスモデルやサイトの目的によって大きく変わってきますが、例えば、実店舗を持ったアパレルショップのECサイトであれば、実店舗もECもよく利用するAさん 実店舗に行ったことはあるが、ECは利用したことが無いBさん 実店舗もECも利用したことが無いCさんといったユーザー層が考えられます。当然この場合ですと、母数が少ないがサイトのファンなのはAさん。 母数が多いが、サイトの認知が無いのがCさん。 となります。ここで、今回のリニューアルの戦略と照らし合わせて、このターゲットの優先順位を決めていく必要があります。例えば、ファンの人たちを囲い込むために、今のユーザーさんにより使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはAさん。全くの新規のユーザーを獲得するために、初回訪問者にも使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはCさん。となります。 この時には、このようなユーザーマッピングをすれば、議論がよりスムーズに進みます。  ターゲットのペルソナ化 ターゲットに優先順位を付けられたら、その人たちをペルソナ化していきます。ターゲットのユーザーが、そのWebサイトでどのようなことを求めているか、をより深く検討するために、ペルソナ化をすることが重要になってまいります。 ペルソナは、細かく設定すればするほど精度は上がりますが、そこまで労力をかける必要はありません。年齢 性別 仕事の種類と役職など 普段見ているWebサイトや雑誌 趣味趣向このあたりを決めておけば、問題ないでしょう。 たまに、ペルソナの生い立ちなども決める人がいますが、そこまでする必要はありません。 ペルソナの取りそうな行動を、メンバー全員で共通認識で持てればOKです。ペルソナの属性を決めた後は、それぞれのペルソナがどこからサイトに訪れるか、どのようなニーズを持っているか、などを決めていきます。 このように、イメージに近い人の写真とともに、ニーズなどをまとめていきます。  こうして、リニューアルを進めていくうえでの、ターゲットとするペルソナが完成します。 ここから、これらのペルソナを常にプロジェクトメンバーの共通言語として認識し、それぞれの議論の際には必ず、このペルソナが頭の中に入っている状態を作ることが重要です。 次回は、これらのターゲットペルソナが、どのようにサイトでコンバージョンに至るか、を検討する、コンバージョンシナリオをご紹介したいと思います。  
  • 2016.11.15 WEB制作

    絶対に知っておきたい!Webサイトリニューアル失敗の原因3選
    こんにちは、Webly編集部の浅見です。 最近、お客様から「Webサイトをリニューアルして、売り上げを上げたい、効果を上げたい」とご要望をいただくことが増えてまいりました。それぞれのお客様からリニューアルの背景を伺うと「前回のリニューアルが失敗した」「うまくいかなかった」というお声を聞きます。せっかく苦労してプロジェクトを進めるのですから、できれば失敗はしたくないですよね? では、なぜ多くのサイトでリニューアルを失敗してしまうのか。 今日は、サイトリニューアルを進める上で知っておきたい「サイトリニューアルのよくある失敗原因3選」をご紹介します。  失敗の原因① 目的の不明確性多くの企業様のリニューアルを手掛けてまいりましたが、大手のクライアント様でも「何のためにリニューアルをするのか」が明確になっていないプロジェクトが、驚くほど多いです。・前回のリニューアルから、時間が経ったのでなんとなく… ・上司に言われたから仕方なく…このような声が実際に現場で聞かれます。 ですが、目的が明確でないプロジェクトが成功するはずありません。 目的地を決めず、とりあえず新幹線に乗りたい、と言っているのと同じです。リニューアルによって売り上げを上げたいのか、斬新なデザインで話題を作ってブランディングをしたいのか。 それらの目的によってターゲットの設定も、サイトの構成も、デザインのテイストもガラッと変わってきます。 まず、リニューアルプロジェクトを進める前に、メンバー全員で目的を明確化し、共通認識を持つことが大切です。  失敗の原因② リニューアル後のPDCA未実施プロジェクトが始まると、現場担当者は「何とかリニューアルを無事に終わらせたい!」と、リニューアル完了をゴールにしてしまうことが頻発しています。 もちろんリニューアル自体、完成しなければ全く意味をなさないのですが、サイトオープンが本当のスタートであることを忘れてしまうんですよね。 本当にリニューアルで効果を出すためには、リリース後のPDCAにコツがあります。「ある仮説」にもとづき、サイトを構築。 そして、リリース後に、その仮説が正しかったのかどうか、しっかり検証することが重要です。仮に「ある仮説」が外れていたとしても、"外れていた"ことが認識できるだけで大きな進歩です。その"外れていた"事実を冷静に分析し、次の一手をしっかりと打ち出す。 そうやって、仮説→検証→軌道修正を繰り返し続けることで、真の効果のあるWebサイトを目指すことができます。  失敗の原因③ ロジックにもとづかず、主観でデザインを決めてしまうせっかく、現場担当者が制作会社とリニューアルを進めていても、上層部のお偉いさんが突然登場し、今までの経緯も理解せず「わしは、こんなデザイン嫌じゃ!」とちゃぶ台を返す、なんてことはよくありますよね。 私の携わってきた案件でも、少なからずこういった「天の声」で現場が一気に変わってしまうことを経験してきました。 このちゃぶ台返し、なぜ起こるのかというと、サイト制作を進めていくうえで「なぜこのサイト構造なのか」「なぜこのデザインなのか」をしっかり定義せず、「なんとなく」で重要な要素を決めてしまっているからなんです。リニューアルの要件やデザインを決めていくにしても、必ずロジックが必要です。例えば、デザインで「赤」にするか「青」にするか、という議論があったとすれば、「ターゲット、サイトのコンセプト、ブランドイメージ」など、複数の観点からこのサイトでは「赤が良い」という結論を導き出す必要があります。間違っても、「皆さん、好きな色を選んで多数決で決めましょう」なんて進め方をしてはいけません。 こうしてプロセスを踏んで決まったことは、ちゃぶ台を返されそうになっても「いや、違うんです社長。かくがくしかじか、こんな理由からこのデザインになったのです」と、説得をできるようになります。そうすることで、努力が水の泡になることもなく、プロジェクトを順調に進めることができるんですね。  いかがでしたか? Webサイトリニューアルを一度でも経験したことがある人なら「あるある!」と、共感いただける内容だったのではないでしょうか。今後は、本日の失敗原因をどのようにクリアしていくべきか、をご紹介していきたいと思います。