WEB制作

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  • 2020.10.02 WEB制作

    サイトリニューアルにおける費用の考え方とコストを抑える方法
    サイトリニューアルを考えている方にとっては、どれくらいの費用がかかるのかが最も気になるポイントではないでしょうか。見積りを取る前に、リニューアルにはどういうコストがかかるのかを事前に知っておきたい方もいるでしょう。Webサイトのリニューアルは、依頼先や内容によって大きく費用が異なります。この記事では、リニューアルにかかる費用についての考え方と費用の内訳、コストを抑える方法を紹介します。 1.サイトリニューアルの費用はピンキリ サイトリニューアルにかかる費用は、リニューアルの内容や依頼先によって大きく異なります。一般的には、大手の制作会社に依頼すると多額の費用が必要になり、フリーランスに依頼すると費用を大幅に抑えられます。ただ、今と同じような規模のWebサイトにリニューアルする場合には、少なくとも制作時にかかった費用と同額程度が必要になることは知っておきましょう。  2.リニューアル費用の考え方 リニューアルにかかる費用は、依頼先と同様にその内容によって大きく違いがあります。リニューアルの内容と、費用の考え方を見ていきましょう。 簡単なデザインリニューアル あまりないケースですが、最も安価なのが簡単なデザイン変更のみのリニューアルです。古くなったデザインを刷新したいという理由でリニューアルする場合は、制作時とほぼ同額かそれよりもコストを抑えてリニューアルすることができます。ただし、既存のWebサイトがスマホ対応をしておらず、リニューアルを機にレスポンシブデザインへ変更する、各ページの要素を変更してサイト構成を刷新したいなど、制作時と要件を変更する場合には、少し費用が膨みます。 テンプレートを使ったリニューアル TOPページのみ、もしくはTOPページと会社概要とお問い合わせのみなど、最低限のページ数で制作された既存サイトをリニューアルして、自社の強みやサービスの特徴、お客様の声などの要素を追加するケースがあります。このような簡易的なWebサイトの場合には、テンプレートを使ったリニューアルを視野に入れてもよいでしょう。テンプレートを使用するリニューアルでは、フリーランスや制作会社が松竹梅などのプランを用意しているため、テキストや写真などの素材を自社で用意すれば、比較的安価にリニューアルが可能です。 目標達成するためのリニューアル お問い合わせを増やしたい、サイトへの流入数を最大化したいなど、Webサイトを使って集客や売上アップを期待してリニューアルをする場合には、一定額以上の費用と時間が必要です。こちらについては次章から詳しくご紹介します。  3.リニューアル費用の内訳 目標達成するために既存サイトのリニューアルをする場合の、費用の内訳を見ていきましょう。 現状サイトの分析や要件定義 リニューアル後のWebサイトで目標を達成するためには、既存サイトの課題点と、リニューアル後に必要な機能を整理する必要があります。課題の分析と抽出、要件定義を自社で実施するのであれば費用は発生しませんが、難しければここでも費用が発生します。すべて依頼する場合には、数十万円以上のコストを見ておきましょう。 Webサイト全体のページ数 Webサイトを制作するときには、トップページと下層ページでレイアウトが異なるケースが一般的であり、それぞれテンプレートを用意しなければなりません。制作するテンプレートの数と、総ページ数によって費用に違いが出てきます。例えば、ページ数が同じ30ページであっても、テンプレートの数が3つと5つでは総額が異なり、5つの方が少しコストは高くなります。 システム開発 会員ページを新たに作成する、検索機能をもたせるなど、システムの開発や改修を伴うリニューアルの場合には、費用が高くなります。既存のプラグインをカスタマイズするのか、オリジナルで開発するのかなどによっても異なりますが、システムに関しては難易度に応じて、数万円で済む場合から数百万円に膨らむケースも考えられます。  4.リニューアルの費用を抑える方法 Webサイトのリニューアル費は、前章で説明した3つの条件で決まってくるため、費用を抑えたい場合にはそれぞれでポイントがあります。まず、現状分析や要件定義については、自社でできる部分を自社で行い、少し不安な箇所や利益に直結する場所はプロに任せると良いでしょう。次に、Webサイトのページ数は、SEOの観点から多ければ多いほうが良いと考える人もいますが、必要のないページや内容が重複しているページについては、削除・統合してページ数を減らし使いやすいWebサイトにしたほうが、むしろ評価は上がります。最後に、システムについては、開発を必要最低限にし、ツールで代用できるならツールの利用を検討しましょう。以上の3点が、リニューアルの費用を抑えるコツです。  5.まとめ サイトリニューアルにかかる費用は、リニューアルの依頼先、リニューアルの目的、そしてリニューアルの内容によって大きく異なります。よほどのことがない限り、既存サイトを制作したときと同額以上のコストがかかることは覚悟しておくようにしましょう。少しでもコストを抑えたい場合には、自社でできることは自社で行う、ページを削除・統合する、システム開発を最小限に抑えるといった点がポイントです。
  • 2020.09.30 WEB制作

    サイトリニューアルに欠かせないコンセプト設計の進め方
    Webサイトをリニューアルするときの重要な要素が「コンセプト」です。コンセプトを明確にしないままサイトリニューアルを進めてしまうと、誰に何を伝えたいWebサイトなのかがわからなくなってしまうかもしれません。そもそも、Webサイトのコンセプトとはどのようなもので、どうやって決めればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、Webサイトのコンセプトとは何なのか、コンセプトの考え方を紹介します。 1.Webサイトのコンセプトとは Webサイトをリニューアルするときに重要な「コンセプト」。サイト制作におけるコンセプトとはどのようなものなのでしょうか。 Webサイトのコンセプトとは Webサイトのコンセプトとは、「企業理念」のようなもので、Webサイトの存在意義を表す言葉です。Webサイトのリニューアルと同時に必ず変更する必要はありませんが、現在のWebサイトにコンセプトがない場合は、この機会にコンセプトを定めることをおすすめします。 コンセプト例 例えば、本サイトWeblyでは、「実務に活かせるマーケティング知識が身につくメディア」をコンセプトとしており、サイト運営の指針になっています。このようにコンセプトは、概念的なもので問題ありません。Webサイト運営の道しるべとなる言葉ですので、必ず作成するようにしましょう。  2.コンセプトの考え方 コンセプトを定めないままWebサイトを作ってしまうと、メッセージ性がないWebサイトになってしまうため、コンセプトは非常に重要な要素です。自社の顧客に喜んでもらっているのはどの商品・サービスなのか、ユーザーの悩みに対してどのような解決策を提案できるのか、自社の強みは何かといったポイントを洗い出し、深堀りしていきましょう。具体的には、Webサイトのコンセプトを決めるときには、「誰に・何を提供するか」を考えながら作成します。まず、「誰に」の部分については、リニューアルしたWebサイトに訪問してほしいユーザーを具体的に考えましょう。「都心のオフィスでデスクワークをしている、ダイエットに興味を持っている30代後半の男性」のように、ある程度細かい情報を書き出していきます。「何を提供するか」については、「誰に」で設定したユーザーに伝えたいこと・提供したいサービスは何なのかを検討します。例えば、先ほどの30代後半男性をターゲットとする場合、「座りながらできるダイエットやダイエット食について紹介する」などが考えられるでしょう。このように、「誰に」「何を提供するか」が決まれば、1つのコンセプトになります。<コンセプトの例>0~6歳の子どもを持つママ・パパ向けに、園児未満の子連れ親子でも楽しめるレジャースポットを紹介する 20代前半~中盤の社会人歴3年以下で仕事中心の生活をしている人を対象に、ちょっとした息抜きやリフレッシュを取る方法を紹介する 中学生の子どもを持つ親を対象に、最新の都立高校受験情報を提供する 夫がまもなく定年退職を迎える50代後半の主婦を対象に、毎日簡単に用意できる低カロリーのランチレシピを紹介する  3.コンセプトはリニューアル時に最初に設定する Webサイトをリニューアルするときには、一般的に以下のような手順で進めます。コンセプトを定める(すでにあれば変更の有無を判断) 目的・目標を設定する 細かな課題を整理する 課題の解決策をまとめる 要件定義を作成する リニューアルの実作業へコンセプトはサイトリニューアルの第一段階で決めるものです。コンセプトが固まっていないままリニューアルを進めても、その後の目的や課題整理の段階で、何を基準にすれば良いのか分からなくなってしまいます。また、一般的にサイトリニューアルを進めるときには、Webディレクターやデザイナーなど多くの人間が制作に携わります。複数の人が同じ方向を向いてリニューアルを進めるためにも、コンセプトは大切な役割を果たします。このようにコンセプトは、サイトリニューアルを成功させるための、重要な指針になるのです。  4.まとめ サイトリニューアルを決めたときには、まずはコンセプトをしっかり決めることからスタートしましょう。誰に、何を届けたいのかが決まらなければ、サイトの方向性が定まらずにチームが迷走することにもなりかねません。コンセプトは、リニューアルの柱となるものです。サイトリニューアルのファーストステップできちんと時間をかけて明確にするようにしてください。
  • 2020.09.28 WEB制作

    サイトリニューアルにおける失敗と成功に近づけるポイント
    Webサイトを一から制作するより時間とコスト、労力がかかるのがサイトリニューアルです。手間暇かけてリニューアルするのに、失敗してしまってはもったいないですよね。目に見える成果の落ち込みがあれば改善の余地はあるものの、漠然と「失敗した気がする」と感じるパターンが多く、何をすれば改善するのかわからないというケースも少なくありません。この記事では、そんな失敗の原因と対処法、サイトリニューアルを成功に近づけるポイントを解説します。 1.一番の失敗はよく分らないこと Webサイトをリニューアルしたあとに、「失敗した」と思うケースは少なくありません。問い合わせの数が減った、ユーザー数が減少したなど、失敗が目に見えるとショックは大きいものです。しかし、最も多いのは、「成功したのか失敗したのかよくわからない」というケースです。なんとなく問い合わせ数が減った気がする、質問数が増えた気がする、別部署や友人から分かりにくくなったと言われる回数が増えた気がするなど、感覚的にうまくいってないと思うことがほとんどでしょう。こういったよくある失敗を防ぎ、サイトリニューアルを成功に導く方法について次章から詳しくご紹介します。  2. 失敗してしまう主な3つの原因と対処法 Webサイトのリニューアルに失敗してしまうのには、どういった理由があるのでしょうか。考えられる3つの原因と、失敗を防ぐ対処法を紹介します。 ①.目的や目標を定めていない 前述したような「何を失敗したのかわからない」失敗に陥ってしまう原因は、サイトリニューアルの成果指標を定めなかったことです。あらかじめ目標数値を定めていないと、成功と失敗を判断する術がありません。Webサイトをリニューアルするときには必ず目的や目標を明確にし、リニューアル前と後で数値による比較ができるようにしておきましょう。 ②.意図的にサイトを制作していない サイトリニューアルに際し、競合他社のWebサイトなどを参考にすることはよくあります。しかし、良さそうと感じる要素やデザインをマネするだけだと、Webサイトの狙いやペルソナがぼやけてしまい、他のWebサイトと見分けがつかず「何となく使いにくいサイト」になってしまうことも少なくありません。サイトリニューアルするときには、Webサイト全体の構成やページの中身、ユーザーの導線などの細かい部分まで配慮し、ターゲットユーザーの目線に立って設計することが大切です。 ③.運用を考えていない サイトリニューアルは、公開するまでがゴールではなく、公開してからがスタートです。リニューアルを計画したときに想定していた結果と、リニューアル後の現実がずれてしまうことはよくあるため、公開後の数値確認やPDCAを見据えた体制を作らないと、失敗の可能性が高まります。あらかじめ数値目標を定めて定点観測をしっかりと行い、微修正やA/Bテストを重ねていくことが、Webサイトのパフォーマンスを高めることにつながります。  3.リニューアルを成功に近づける方法 サイトリニューアルでは、失敗しないだけではなく成果を出すことが求められるでしょう。ここからはサイトリニューアルを成功に近づけるための、具体的な方法を4つ紹介していきます。 ペルソナを設定する サイトリニューアルではペルソナ設定が必須です。ペルソナの粒度はPDCAサイクルの長さに合わせて決めるのが理想的ですが、サイトリニューアルのPDCAサイクルは年単位と長いため、ペルソナの粒度もできるだけ細かく設定しましょう。年齢や年収、住んでいるエリアなどの基本情報だけではなく、悩みや嗜好、Webサイトにたどり着いた経緯まで細かくペルソナを作り込んでおくと、失敗の仮説が立てやすく、PDCAを効率的に回せるようになります。 競合調査を行う Webサイトをリニューアルする際に、競合サイトを参考にするケースは少なくありません。他サイトを手本にすることは悪いことではありませんが、ただマネをして似たWebサイトを作るだけでは失敗の可能性が高くなってしまいます。競合調査を行う場合は、競合サイトを分析した上で良い部分・悪い部分を洗い出し、自社サイトに活かすことが差別化のポイントです。サービス面以外でも、競合に勝てる部分と負けている部分を整理すると良いでしょう。 抽象的な言葉や指示を減らす サイト制作の現場では、抽象的な表現をできるだけ少なくすることが成功への近道です。リニューアル後のイメージを、「使いやすくする」「分かりやすくする」とあいまいに表現することはよくありますが、人によって理解が異なるためチーム間に大きな混乱を生じてしまいます。例えば、「使いやすくする」という言葉に加えて、参考サイトのキャプチャやワイヤーフレームを添付して、使いやすい状態を具体的に示すことが大切です。少し手間はかかりますが、複数の人間がリニューアルに関わっている場合には、認識のズレを防ぎ、結果的に理想のWebサイトに近づけられるでしょう。 外注をうまく活用する サイトリニューアルを外注や制作チームに依頼する場合、「すべておまかせします」と丸投げしてノータッチなのはよくありませんが、口をはさみすぎるのもNGです。サイトリニューアルとひと言でいっても、マーケティングやSEO、ブランディングなど、得意領域はそれぞれ異なります。担当者としてすべてを把握したい気持ちはぐっと抑え、「餅は餅屋」を意識して担当者の意向を全面に出しすぎないようにしましょう。  4.まとめ サイトリニューアルでは、「何となく失敗した気がする」と感覚的に“失敗”を意識するケースが多いものです。そういった失敗を減らすためには、将来的な運用体制を見据え、細かな部分まで作り込む必要があります。また、リニューアル前に成果指標を定め、失敗後も改善できるようにPDCAを回しやすくしておくことも重要です。さらに成果をあげるWebサイトにするためには、ペルソナを設定する、競合調査を行い自社サイトに活かす、抽象的な言葉による指示を減らす、外注の意見を反映するといったポイントも押さえておきましょう。
  • 2020.09.24 WEB制作

    サイトリニューアルの正しい目的とおすすめできない目的
    サイトリニューアルは、目的と目標を明確にしていないと方向性が定まらず、成功の確率が低くなります。目的によって、進め方や注力するポイント、選ぶ制作会社が変わってくるからです。しかし、初めてサイトリニューアルを担当する場合、目的をどのように設定すればよいのか、どんな目的が適切なのか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、サイトリニューアルの成功確率を高めるための目的設定の方法を3つのステップで解説します。 1. サイトリニューアルにおいて目的・目標設定は必須 Webサイトをもっと使いやすくしたい、デザインを刷新したい、競合に見劣りしないWebサイトにしたいなど、漠然とした目的でサイトリニューアルを進めてしまうことはよくあります。サイトリニューアルをすべて1人で行うのであれば、大まかに目的を定め、進めながら方向性を決めていくケースもありますが、リニューアルをチームで行う、外注を利用するといった場合には、個々のイメージを統一できず失敗する可能性が高まります。複数人でサイトリニューアルを進行する時は、必ず目的を明確にして数値目標とともに共有することが大切です。  2. サイトリニューアルの目的設定は3ステップで行う それでは、サイトリニューアルの目的はどのように設定すればよいのでしょうか。目的を設定する手順を3ステップに分けて解説します。 ステップ1.現サイトの課題を整理する まずは、現在のWebサイトが抱えている課題を整理しましょう。<課題の例>商品カテゴリが間違っている お問い合わせ先が分かりづらい ログイン後のマイページが使いづらい 特定の商品、手続きに関するお問い合わせが多い システム化できそうな業務ができていない主観的な課題分析も有効ですが、アクセス解析を活用して数値データから分析する、被験者テストでユーザーのつまずきポイントを確かめるなど、様々な分析方法を取り入れて、多角的に分析を行いましょう。 ステップ2.解決策をまとめる 課題の洗い出しが終わったら、課題に対する解決策をまとめていきます。先ほどの例をもとに解決策を考えると、以下のようになります。<解決策の例>商品カテゴリが間違っている ⇒商品カテゴリを作り直す お問い合わせ先が分かりづらい ⇒お問い合わせ先の導線を改善する ログイン後のマイページが使いづらい ⇒マイページのUIを変更する 特定の商品、手続きに関するお問い合わせが多い ⇒Q&Aや解説ページを設置する システム化できそうな業務ができていない ⇒システム改修を行う課題に対する解決策をまとめていくと、大がかりなリニューアルは必要ないのでは、と気づくこともあるでしょう。一時的な対応や部分改修では根本的に解決できない課題があれば、サイトリニューアルを進めていきます。 ステップ3.一般的な言葉として整理し、数値目標を定める 課題と解決策の洗い出しが済んだら、それらをまとめて解決後のイメージを言語化していきます。これが、リニューアルの目的です。言語化されたイメージは、複数の人間が関わってリニューアルを進めるときに、共通方針となり重要な役割を果たします。この時、数値目標を立てられるものは合わせて設定しましょう。<目的の例>(目的)ブランドのファンを作る ⇒(目標)ブランド名での検索数10%増、リピーターの比率5%増 (目的)問い合わせ件数を増やす ⇒(目標)メルマガ登録者数月200件、セッション数2倍  3.リニューアルの目的は手段にしない サイトリニューアルの目的設定でよくあるミスが、目的と手段を混同してしまうことです。動的システムを導入する、1カラムデザインにするといった目的はWebサイトを改善するための手段であり、リニューアルの目的としては不十分でしょう。例えば、Webサイトをスマホ対応にするとスマホユーザーからのお問い合わせ数増加につながると推測できます。突き詰めて考えると、目的だと思っていた「スマホ対応」が、「お問い合わせ数増加」という目的達成のためのひとつの手段に過ぎないということもあるのです。サイトリニューアルの手段を目的にしていないか見極め、その先にあるゴールをしっかり見据えることが大切です。  4.まとめ サイトリニューアルをする時、「よくしたい」という思いだけで漠然と進めると失敗してしまうかもしれません。特に、複数の人がリニューアルに関わるケースでは、それぞれが違った方向に進み、混乱が生じてしまいます。まずは、現在のサイトの課題を抽出し、解決策を考え、解決後のイメージを言語化してチームで共有するようにしましょう。目的と目標を明確に定めることが、サイトリニューアルを成功させる秘訣です。
  • 2020.09.23 WEB制作

    ネットショップの種類を解説!メリット・デメリットやおすすめも紹介
    ウィズコロナ時代に突入し、今やネットでの買い物は欠かせないものになりました。反対に対面販売の勢いが急激に減速しており、新たにオンライン販売への参入を検討している方も多いかもしれません。 インターネット上には数多くのネットショップがありますが、こういったネットショップはどのように開設すればいいのでしょうか。 この記事では、ネットショップの種類とネットショップごとに向いている事業者を解説します。 1.ネットショップの構築サービスは3種類 ネットショップとひとくちに言ってもその種類と特徴は様々です。インターネット上で物を売るには、まずどのサービスを利用するか決めなければいけません。事業の規模や商材に適したネットショップ構築サービスを選ぶ必要があります。 大きくわけるとネットショップには以下の3種類があります。モール型インターネット上のショッピングモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)に一店舗として出店する方法。 ASP型クラウド上で提供されるシステムを利用しネットショップを構築する方法。 ソフトウェア型サーバーを準備し、ネットショップに必要なソフトウェアをインストールして構築する方法。この他にも、ネットオークションやフリマアプリを活用して小規模からスタートする方法もありますが、今回はモール型、ASP型、ソフトウェア型の3種類に絞って詳しく見ていきます。   2.ショッピングモール型ネットショップ ショッピングモール型ネットショップは、実店舗で考えると、ショッピングセンターの一画を借りてテナント出店するようなものです。実店舗のテナントと同様、Amazonなど既存のECサイトに賃料ともいえる出店料や手数料を支払い出店します。 ショッピングモール型のメリット Amazon、楽天市場といったすでに知名度の高いモール型は信頼感が高く集客力があります。ネットショップの実績がなくてもモールの名のもとに出品できるため、集客しやすいことがメリットです。 サイト構築やドメイン取得をしなくてもネットショップに参入でき、モールの担当者からアドバイスやサポートを受けられることもあるため、ITの知識がなくても始めやすいでしょう。 ショッピングモール型のデメリット モールの知名度といった恩恵にあずかるためには、モールの規則に従って出店しないといけません。自由度が低く、ショップ内のデザインや機能はモールが提供しているものの範囲内で行なうため、競合ショップとの違いを出しにくく、ブランド化は困難です。 顧客情報もモール側が管理しているため、メルマガやDM配信といった方法で顧客とコミュニケーションはとれますが、ダイレクトに顧客情報を保持できない側面があります。 また、前述したようにモール型で出店・販売するには出店料などの固定費がかかります。利益をあげるには成約手数料や決済手数料を考えて販売をしていかなければならず、決して少ない出費とは言えないため、ネットショップを継続していく上で固定費はネックになっていくかもしれません。 ショッピングモール型がおすすめの事業者 これらのメリット、デメリットを踏まえてモール型のネットショップをおすすめできる事業者は次の通りです。他社に埋もれない独自性の高い商品を扱っている 他社と同じ商品でも価格的に優位性がある ITリテラシーが低くWeb集客に自信がない 固定費を払い続ける体力がある  3.ASPカート型ネットショップ モールでの出店と異なり、ASPカート型はネットショップに必要なシステムをレンタルして、独立したネットショップを開設する方法です。イメージとしては、居抜き物件を借りて出店するようなもの。システム仕様の範囲内であれば自分の好きなようにデザイン・機能設定ができます。 代表的なASPカートにはShopifyやBASE、MakeShop、カラーミーショップなどがあげられます。 ASPカート型のメリット 競合と同じWebサイト内にショップを出さないため、他商品と比較されず価格競争を避けられます。自社サイトと言ってもサーバーを準備する必要はなく、自社のネットショップを持つ方法の中では最も簡単でコストが低い方法といえるでしょう。 利用しているASPカートのシステム内であればデザインや機能をカスタマイズしてショップのイメージに合わせたサイトが作れます。 ASPカート型のデメリット ASPカート型は独自のネットショップなので、Webサイトへ訪問してもらうためにはSNSやWeb広告を利用して集客戦略を練らなければいけません。 また、モール型より自由度があると言っても、あくまでASPのシステムの範囲内。外部連携なども制限されます。 各ASPカートによって機能の特徴や特化しているサービスが異なるため、自社のニーズに合った最適なASPカートを注意深く選ばなければ、思ったようなサイト構築ができなくなってしまうでしょう。 ASPカート型がおすすめの事業者 ASPカートの特徴を考えると、次のような事業者におすすめだといえます。自社や商品の個性を大切にしたい ITリテラシーに自信がないので、簡単に構築したい 顧客データを自社で保持したい商品や自社のイメージに合わせたネットショップを開設したい、サイト構築に自信がないので簡単にできる方法が良いという方はASPカート型のメリットを大きく感じられるでしょう。ASPカートについては『ECサイトを構築できるASPカートとは?メリットと選び方』でより詳細に解説していますので、合わせてご覧ください。  4.ソフトウェア型ネットショップ ASP型より本格的にサイト構築を行なえるソフトウェア型は、土地を買い、店舗を設計・建設するようなものです。まずドメイン取得とサーバー契約を行ない、パッケージ型のソフトウェアをインストールしてネットショップを開設します。 ソフトウェア型ではEC-Cubeが有名です。 ソフトウェア型のメリット ソフトウェア型は3種類の中で最も自由度が高い方法です。ネットショップを一から作成するため、オリジナル性の高いネットショップを構築でき、ASP型よりもさらに独自性を出せます。 ソフトウェアを購入してしまえば、モール型やASP型より導入後の固定費が低いのもメリットの1つといえるでしょう。 ソフトウェア型のデメリット ソフトウェアで構築するとはいえ、ドメインやサーバーの取得など高いITリテラシーが求められます。また、ネットショップで重要なセキュリティ対策やサーバーの保守運用も自身で行なわなければいけません。ASP型はサービス提供者が行なってくれることを考えると、デメリットして留意しておきたい点です。 ランニングコストが低い反面、初期費用が高く、ECパッケージにもよりますが、年商数千万円以上ないとソフトウェア型でのネットショップ導入は難しいでしょう。 ソフトウェア型がおすすめの事業者 自由度が高い反面、構築や運用、保守管理にノウハウが必要なソフトウェア型は、次のような事業者に向いています。デザインや仕様を独自に展開したい企業 自社サーバー配下にネットショップを設置したい企業 自社にシステム管理者やリテラシーの高いWeb担当者がいる企業構築、管理の手間を加味してもソフトウェア型にしたいという強い要望と運用するだけの知識があるのなら、ソフトウェア型のメリットを活かすことができるでしょう。   5.まとめ ネットショップを開設するといっても、モール型、ASP型、ソフトウェア型など様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットは異なります。 自身に合った種類を選ぶためには、どのように運営していきたいのか、集客数で売上を獲得していくのか、それともリピート顧客を集めたいのかなどネットショップを展開していく上でのビジョンを定めることが重要です。それに合わせて最もメリットを感じられる構築方法を選ぶようにしましょう。  
  • 2020.09.18 WEB制作

    ECサイトを構築できるASPカートとは?メリットと選び方
    ECサイトの構築方法には、ASPカートやECパッケージ、モールへの出店といった方法がありますが、最近人気を集めているのが「ASPカート」です。ECサイトの立ち上げ経験がなくても、比較的簡単に低予算で始められます。この記事では、ASPカートの概要とECパッケージとの違い、メリット・デメリット、ASPカートを検討するときに見ておきたいポイントについて解説します。 1.ECサイトを構築できるASPカートとは? ECサイトの構築方法のひとつであるASPカートがどんなものか見てみましょう。 ASPカートとは? ASPカートとは、ショッピングカートシステムのことで、ECサイト構築に必要なシステムをクラウド上で提供するサービスです。既に完成されたシステムをレンタルで利用できるため、自社開発より利便性が高く多くの企業で利用されています。比較的安価で導入でき、ECサイトを手軽に始める助けとなるでしょう。 ASPカートとECパッケージの違いは? ECサイトを構築する際、ASPカートに並んで選択肢として上がるのがECパッケージです。ECパッケージはECサイト立ち上げに必要な機能を一通りセットにしたソフトウェアで、必要な機能を追加して自社独自のカスタマイズができます。独自の機能を持つECサイトが構築可能な一方で、インストールするサーバーの用意も含めると、ASPカートより初期費用が高額になってしまいます。導入費は数千万になることもあり、ECパッケージにもよりますが、年商数千万円以上はないと初期投資に見合った利益は見込めないでしょう。最近はASPカートでもある程度のカスタマイズができるものも多く、個人事業主や年商数百万~数千万円規模の事業者であれば、APSカートを利用したECサイトの構築をおすすめします。 代表的なASPカートの種類 ECサイト立ち上げで利用できるASPカートはたくさんありますが、代表的なASPカートには以下のものがあげられます。Shopify カナダ発のECプラットフォーム。世界一の導入数を誇る。日本語表示で使用でき、月額29ドルのベーシックプランから299ドルのプレミアムプランまで複数のプランから選べる。Facebook上での販売も可。BASE 80万以上のECサイトで使用されている無料ASPカート。初期費用、固定費用がかからない代わりに、注文ごとに決済サービスの利用手数料などが発生する。STORES.jp 最短2分でECサイトを構築できるインスタントECサービス。毎月10,000件以上のECサイトが開設されており、無料で利用できるフリープランと月額1,980円のスタンダートプランの両方が用意されている。futureshop SaaS型ECサイト構築プラットフォーム。デザインカスタマイズが可能なことと更新性の高さが特徴的。月額22,000円~のスタンダートコースや月額81,000円~のゴールドプランがある。MakeShop 22,000店で導入実績があるASPカート。売上手数料がかからないため、売上が増えても安定した収益率が見込める。カラーミーショップ 国内最大級のECサイト作成サービス。月額料金834円~のエコノミープラン、3,000円のレギュラープラン、7,223円のラージプランなど低価格な月額料金や割安な決済手数料が特徴。リピスト 定期購入の設定ができるASPカートで、リピーターが多い事業者向け。月額14,800円から利用できる。Bカート 600社以上の企業、30万社以上の事業者が利用するBtoB特化型カート。取引先ごとに価格や決済方法を設定できるなどBtoBでの受発注に必要な機能が標準機能として使用できる。  2.ASPカートのメリット それでは、ASPカートによるECサイト構築のメリットを3つご紹介します。 ITの知識がなくても簡単 独自開発するのではなく既にあるシステムを使用するため、ITリテラシーに自信がなくても比較的簡単に始められます。テンプレートからデザインを選択し、システムに従って商品登録や決済機能の選択を進めればいいので、専門知識がなくても安心して立ち上げられるでしょう。 安価に導入できる ECパッケージのようなカスタマイズの柔軟性はありませんが、その分独自開発する時間や導入コストを削減できます。販売に応じた手数料や月額料金といったランニングコストがかかるとはいえ、高価なECパッケージの導入を考えると、初期費用が圧倒的に少ないのは魅力的だと言えるでしょう。 システムの保守管理が不要 システムのアップデートやサーバーメンテナンスなどはベンダーが行なうため、自分で保守管理をする必要がありません。セキュリティ対策もお任せできるので、ECサイトの運営業務に集中できます。  3.ASPカートのデメリット 次に、導入を検討しているなら知っておきたい注意点として、ASPカートのデメリットも把握しておきましょう。 カスタマイズの自由度が低い 楽天市場やYahoo!ショッピングへの出品より自由とはいえ、デザインをテンプレートから選ばなければいけないなどカスタマイズに限りがあるケースも少なくありません。機能も限られるため、独自サービスの提供や機能にこだわりたい場合はECパッケージの方が向いているでしょう。 外部連携が制限される ASPカートごとに連携できるシステムが決まっているため、自社開発の営業支援ツールや物流システムなど独自システムとの連携はできないか、できても開発コストが発生してしまいます。あくまでASPカートが用意している枠組み内での連携が基本になります。  4.ASPカートを選ぶときに見るべきポイント これまで主なASPカートやメリット・デメリットをご紹介してきましたが、ASPカートの種類は非常に豊富で、自社に最適なASPカートを選ぶのはとても大変です。数多くあるASPカートの中からぴったりなものを選ぶためにチェックすべき6つのポイントを見てみましょう。 販売する商材 ASPカートによって得意分野や特徴は異なります。サプリや化粧品などリピーターを狙える商材ならリピート通販に特化したリピートカートにする、BtoBがメインなら法人に特化したASPカートにするなど、自社の商材に合わせて選びましょう。 予算 コストはASPカート次第です。初期費用、月額固定費用がない無料ASPカートは、注文に応じた決済手数料や振り込み手数料などが発生することがあります。一方、初期費用や月額費用がかかるASPカートは、手数料が少ないことが多いでしょう。初期費用とランニングコストにどれくらいの予算を割けるのか、機能性とコストのバランスなどを考え、導入後も無理なく運用を続けられるASPカートを選ぶ必要があります。 商品数 登録できる商品数の制限の有無や上限登録数も比較するポイントです。導入後はプラン変更などで増やせることもありますが、追加料金がかかるケースもあるため、事前に把握しておくようにしましょう。 越境EC対応 海外への販売も見込んでいるなら、多言語や外貨に対応したASPカートがおすすめです。越境ECには、国内向けカートで越境機能のオプションを付けられるものや海外向けに特化した越境EC専用カートなどがあります。 外部連携機能 デメリットで挙げたように、ASPカートでは外部連携が制限されるため、どんなツールと連携可能か事前に確認しておきましょう。特に、決済機能は選択肢が多いほうがユーザーの利便性向上につながります。 スマホ対応 Webサイトをスマホで閲覧する人が増えているため、スマホ対応しているかどうかは確認しておきたいポイントです。パソコンからの閲覧が多いBtoB企業はスマホ対応していなくても影響は少ないですが、アパレルや食品、雑貨など個人がスマホで購入検討する商材を販売する場合は必ず確認しましょう。  5.ASPカートでも売上アップにはノウハウが必要 ECサイトを手軽かつ低コストで構築できるASPカートですが、ECサイトは作って終わりではなく、作ってからがスタートです。集客し売上につなげるためにはどのようなWebサイトにしていけばいいのか、試行錯誤していかなければいけません。担当者がついたり、セミナーを開催したり、設定から集客までサポートをしてくれるベンダーや、ECサイトの構築から集客まで一貫して支援してくれるWeb系のコンサルティング会社もあるので、そういったサービスを利用してノウハウを蓄積していくのも1つの方法でしょう。  6.まとめ ECサイトに必須なショッピングカートのシステムを提供するASPカートは、導入コストを抑えつつ必要な機能を設置できるため、新たにECサイト事業を始める場合や中小規模のECサイト運営をする場合に向いている方法です。選んだASPカートの機能は、ECサイトの使いやすさや集客にも関わってくるため、自社サイト構築のビジョンを定め、ビジネスモデルに合ったECサイトが構築できるASPカートを選ぶようにしましょう。
  • 2020.09.16 WEB制作

    サイトリニューアルを成功に近づける手順とポイント
    「デザインが古くなった」「コンテンツが増えすぎてサイト構造が複雑になりすぎた」などの理由で、サイトリニューアルを考えている方も多いのではないでしょうか。部分的な改修で問題が解決できなくなった時、リニューアルですべてを刷新することで大幅な改善が期待できます。しかし、リニューアルは新しいホームページを一から作り上げるのと同じぐらい労力が必要で、失敗すると今よりもセッション数やコンバージョン率が下がる可能性があるため事前準備が大切です。この記事では、サイトリニューアルで成功するための4つの手順を解説します。 1.サイトリニューアルは事前準備が肝 サイトリニューアルをするときには、まず次の2つを行う必要があります。 リニューアルの目標や目的を明確にする なぜサイトリニューアルを考えたのか、その目標や目的を明確にしましょう。なんとなく今のデザインが気に入らない、競合が新しくしたから負けたくないといった理由では、リニューアルは成功しません。階層が複雑になりすぎてユーザビリティに問題がでている、新しい取り組みを始めるのでターゲットを変更するなど、目的を明確にすることで新しいWebサイトの方向性を定めましょう。 いきなりワイヤーフレームを作成しない Webサイトのリニューアルを単にデザインの変更と考えて、いきなりワイヤーフレームを作成する人がいますが、それではうまくいきません。サイトのリニューアルはあくまでも「問題解決の手段」ですので、感覚で進めず数値目標を定めましょう。例えば、リニューアルの目的を「問い合わせの数を増やす」と設定したら、次は「問い合わせの数を半年後までに月20件にする」など具体的な数字にします。数値目標を定めることで、その目標を達成するための課題点や改善ポイントが明確になり、、リニューアル後のPDCAも回しやすくなります。また、競合サイトを参考にしてマネをするのではなく、今のサイトの問題点を整理し、自社のターゲットユーザーに合致するホームページにしましょう。  2. サイトリニューアルで成功するための4つの手順 ここからはサイトリニューアルで成功するための手順を、4つに分けて解説します。 手順1.課題整理・改善案検討 まずは既存サイトの課題点を洗い出し、改善案を検討します。サイトの分析方法は主に4つありますが、自社にもっとも適した方法を選ぶ、あるいは組み合わせるようにしてください。ヒューリスティック評価 プロの視点からサイトを主観的に分析する方法アクセスログ解析 アクセスログデータから課題を洗い出す方法被験者テスト 被験者にWebサイトを利用してもらい、課題店を見つける方法ベンチマーク評価 競合他社や規模や売上が似ているWebサイトと自社サイトを比較しながら分析する手法Webサイトのユーザビリティの分析方法については『ユーザビリティ改善で効果的な4つの分析方法』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。手順2.サイト構造設計 次に、Webサイトのメインユーザーとなるペルソナを設計し、そのペルソナがどういった経路でコンバージョンに至るかを図式化したコンバージョンシナリオを作成しましょう。コンバージョンシナリオをもとにカテゴリの構成などを考え、サイト構造を一覧にしたサイト構造設計を作成します。ペルソナ設定 自社サービスのメインユーザーとして具体的に仮定した人物像コンバージョンシナリオ ペルソナがどうやってWebサイトに訪れ、どういった経路をたどってコンバージョンに至るかを図式化したものサイト構造設計 Webサイトの構造を図式化したもの。サイトマップとも呼ばれる手順3.ページ設計 Webサイトのレイアウトを決める設計図のことをワイヤーフレームと呼びます。トップページと、レイアウトの異なるテンプレートごとにワイヤーフレームを作成しましょう。この段階からそれぞれのページのキーワードを何にするのか、内部リンクをどう繋げるのか、グロナビには何を置くのかなどについて、SEOを十分意識したうえで検討します。 手順4.デザイン・コーディング 作成したワイヤーフレームを参考に、デザインを設計します。デザインが確定したら、コーディングしてサイトリニューアルの完了です。  3. サイトリニューアルで失敗しないために サイトリニューアルで失敗しないためには、前章で解説した手順を守ることが鉄則です。手順に沿って制作していけば失敗のリスクを大幅に下げられます。特に、現状の課題を洗い出し、リニューアルの方向性を明確化することはもっとも重要ですので、時間をかけて行いましょう。感覚だけで進めてしまっても、見た目的に何となくよさそうなWebサイトができあがるかもしれません。しかし、前述の手順を踏んでリニューアルをしないとPDCAが回しづらく、効果検証も難しくなってしまいます。  4.まとめ サイトリニューアルは、明確な目標がないまま進めてしまうと成功から遠ざかってしまいます。デザインなど見た目だけが新しくなっても、効果は上がらないでしょう。サイトリニューアルの目的は、既存サイトの問題解決です。そのためには、まず問題を抽出し、どのように解決していくのかの方向性を定め、手順を守って進めていってください。
  • 2020.09.14 WEB制作

    サイトリニューアル時のSEO対策で成功するコツと注意点
    Webサイトからの売上を上げたい、CVRを改善したいとサイトリニューアルしたのに、検索順位が落ちてしまった…という話をよく聞きます。これまで上位にあったページの順位が落ちるとコンバージョンにも大きく影響してしまうため、可能な限り避けたいところです。サイトリニューアルでは、SEO対策に注意していないと検索順位に悪影響を与える可能性があり、慎重に進めなければなりません。この記事では、サイトリニューアルするときにSEO対策で成功するコツと注意点を紹介します。 1. サイトリニューアルとSEOの関係 Webサイトをリニューアルする予定がある、あるいは既にリニューアルをしたという方の多くは、サイトリニューアルによって検索順位やアクセス数の改善を期待しているでしょう。しかし、サイトリニューアルをすると、自然検索からの流入は一時的に減少するケースが少なくありません。そこで一度下がったオーガニックからの流入をリニューアル前と同水準、もしくはそれ以上に引き上げるには、サイトリニューアルの計画段階から抑えておきたいSEOのポイントがあります。次章から詳しく見ていきましょう。  2. リニューアル時のSEO対策に成功するコツ Webサイトのリニューアル時にSEO対策で成功するためのコツを4つ紹介します。 URL・パンくずリストの見直し 既存のWebサイトの構造設計がうまくできていない場合、リニューアルはチャンスです。Webサイト全体の構造設計の見直しは時間と手間がかかるため、サイトリニューアル時に再構築しましょう。カテゴリやディレクトリを整理すれば、クローラビリティが向上して新規追加ページもインデックスされ、上位表示に繋がります。また、パンくずリストも分かりやすくなるためユーザビリティも改善するはずです。しかし、旧構造が変わってしまう場合はリダイレクトする必要があるので注意しましょう。 検索意図とページを紐づける サイトリニューアル時には、ページごとに必ず対策するメインキーワードを決めましょう。キーワードからユーザーのニーズを推測して、足りないコンテンツを補うのはもちろん、対策キーワードをタイトルやディスクリプション、本文中に適度に含めると検索でヒットしやすくなります。また、対策したいキーワードのページがない場合は新規で作成し、内容が重複するコンテンツがある場合は、内容をひとつにまとめる、どちらかを削除するなどの対策をとることも重要です。 内部リンク設計を行う SEO対策においては、内部リンク設計も大切です。内部リンクでページを移動しやすくしておくと、ユーザーがストレスなくページ間を推移できるため、ユーザビリティが向上します。また、クローラビリティが向上する、関連性が高いページ同士をリンク付けするとページの質が上がるといったメリットもあります。 テキストを減らしすぎない モバイルファーストインデックス(MFI)により、スマホを軸にWebサイト構造を設計してテキスト量を減らすWebサイトが増えています。しかし、スマホからの見栄えだけを重視してテキスト量を減らしたり、テキストを画像に埋め込んでしまったりすると、SEO的には逆効果になるかもしれません。テキストを減らしすぎた場合、内容が分かりにくくなり意図していたことがユーザーに伝わらなくなってしまう可能性があるため、要注意です。  3.サイトリニューアルで失敗しないための注意点 最後に、サイトリニューアルで失敗しないための注意点を5つ紹介します。 各ページに適したタイトル・description・見出しになっているか リニューアルではタイトルやdescriptionの見直しが後回しになり、全ページで同じ内容のまま公開されてしまうケースがあります。タイトルやdescriptionは検索結果に表示されるため、クリック率に影響する大切な要素のひとつです。必ず各ページの内容にあったものを設定するようにしましょう。 削除したページに404エラーを設定しているか 重複しているなど不要となったページを削除した場合には、404エラーが表示されます。404エラーとは、URLが存在しないときにサーバーから返されるエラーメッセージで、「404 Not Fund」「ページがみつかりません」といったテキストが表示されたのを見た経験があるでしょう。404エラーが表示されると、辿るリンクがないためGoogleのクロールが阻害される上に、ユーザーが見たいページへアクセスできないためブラウザバックしたり、ユーザーの満足度が下がったりする可能性があります。404ページはWebサイトのデザインを踏襲してカスタムで作成し、検索窓を設置するなどの工夫でユーザーの離脱を防ぐようにしましょう。 XMLサイトマップを設定しているか XMLサイトマップは、HTMLサイトマップとは違い、クローラーにWebサイト構造を伝えるためのものです。ドメインやURL変更を伴うリニューアルでは、それぞれのページがGoogleにインデックスされるまでに時間がかかります。クローラビリティを向上させるためにも、Webサイトを公開するときにSearch ConsoleからXMLサイトマップを設定するようにしてください。 robots.txtでクローラーを制限してないか Webサイトのリニューアルは、インデックスを避けるためにrobots.txtで検索エンジンのクロールを拒否する設定をすることがあります。しかし、公開後もそのままにしてしまっている場合には、いつまでたってもクロールされずに検索順位がつきません。リニューアル中にrobots.txtでクローラーを避けていた場合には、公開時の外し忘れには注意しましょう。 301でリダイレクトしているか URLを変更したら、301で旧ページから新ページにリダイレクトする必要があります。リダイレクトはクローラーに新しいページを教えるために必要なものなので、きちんと設定しないと以前のページの評価が新しいページに引き継がれません。301リダイレクトの代わりに302リダイレクトを使用しているページがありますが、302リダイレクトはメンテナンス時など一時的なものであるため、旧ページの評価が引き継がれません。また、リダイレクト設定していてもリダイレクト先が間違っている、サーバーにアップしただけで正しく処理されていないといった可能性もあります。リニューアル後は必ずリダイレクト設定を十分に確認しましょう。  4.まとめ Webサイトをリニューアルしたときには、一時的に自然検索からの流入は減ってしまうものです。しかし旧ページからきちんと301リダイレクトして評価を引き継ぐ、Webサイトの構造を適正に整える、キーワードとコンテンツの整合性をとるなどのSEO対策を行えば、旧Webサイトと同水準、あるいはそれ以上の流入が期待できるようになります。Webサイトのリニューアルをするときには、今回紹介したポイントを確認したうえでSEO対策を施すようにしてください。
  • 2020.06.10 WEB制作

    売れるWebサイトの心理テクニック15選を結婚相談所に応用してみた
    みなさんは商品を買うときやサービスを利用するときに、自分自身の心理行動を意識したことはありますか?売れるWebサイトにするためには、ユーザーの「購買心理」を意識したサイト設計が重要です。近年はソーシャルメディアの発達により、消費者の行動が多様化しています。リアルタイムでの情報発信やその情報を入手するためのツールであったSNSは、すでに情報検索のツールとしても活用されています。しかし、人間の深層心理はそう簡単には変わりません。「満足のいく買い物をしたい」「損はしたくない」という人間の根幹は同じです。Webサイトの設計においても、人間の心理を理解することが重要となります。心理学者ジェラルド・ザルトマンが「人間の思考や行動の95%は無意識下で行われている」と提唱しているように、人間の購買心理を意識したWebサイトづくりは、商品やサービスの販売促進に役立ちます。この記事では、購買心理を活かした今すぐ使える心理テクニック15選を結婚相談所のサービスサイトで実際に応用した具体例をご紹介します。  1.ユーザーの購買心理を理解する 人間には商品・サービスを購入するときに誰しもが通る、一般的な心理プロセスがあります。この心理プロセスは「購買心理の7段階」といわれ、ユーザーはコンバージョンまでに以下のような7つのステップを踏んでいます。(1)注意→(2)興味→(3)連想→(4)欲望→(5)比較→(6)確信→(7)決断売れるWebサイトにするためには、7つのステップの購買心理を理解した上で、各ステップで心理テクニックを応用することがポイントです。そして、この7つの購買心理のステップは大きく4つの分類に分けることができます。注意と興味 連想と欲望 比較と確信 決断では、具体的にどのような心理テクニックがあるのでしょうか。次の章では、購買心理の各プロセスで活用できる心理テクニックと応用例をご紹介します。  2.今すぐWebサイトに活かせる心理テクニック15選 この章からは、具体的な心理テクニック15選をご説明します。なお、購買心理プロセスでは「AIDMA」や「AISAS」が有名ですが、今回はその中でも心理学で提唱されている「購買心理の7段階」を軸に、下記の4つのフェーズで活用できる心理テクニックをご紹介します。注意と興味 連想と欲望 比較と確信 決断  購買心理①.注意と興味 「注意と興味」のフェーズは、商品・サービスに振り向いてもらうための仕掛けづくりがポイントです。商品・サービスに興味を持ってもらわない限り、より深く知ってもらえません。そのため、まずは「この商品・サービス、いいかも!」と興味を持ってもらう工夫をしましょう。 心理テクニック①.カクテルパーティ効果 概要 大勢の人が談笑している中でも、自分に関することだとつい聞こえてきてしまう現象のことです。多くの情報で溢れていても、「自分に関係のある情報には注意が引く」人間の仕組みがあります。 ポイント情報が溢れていても、自分の名前など自分に関係のあるものには気づきやすい 自分にとって重要だと認識された情報のみを選択し、注意を向けるWebサイトで活用する場合 ターゲットを絞ったコピーで呼びかける 結婚相談所サービスサイトで応用 「結婚したい、けど、婚活がうまくいっていない人へ」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]続きが気になるように「婚活がうまくいっていない人」と呼びかけることで、注意を引かせています。[/word_balloon]  心理テクニック②.認知的不協和 概要 矛盾を嫌う人間の心理です。自分のなかに矛盾する認知があると、不快感や心理的な緊張が生まれます。 ポイント自分のなかに認知の矛盾があると、自分の行動を変えて矛盾から逃れようとする 矛盾を解消できないときに、新しい理屈や理由を追加して正当化しようとするWebサイトで活用する場合 認知的不協和を起こすキャッチコピーを起用する 結婚相談所サービスサイトで応用 「たった30分の無料カウンセリングで、あなたにぴったりな人がわかる」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]今まで自分に合う人を探せてこなかったのに、たった30分の無料カウンセリングでぴったりな人がわかるなんて、つい気になってしまいますよね。[/word_balloon]  心理テクニック③.ツァイガルニク効果 概要 人間は完璧なものよりも、欠けている情報に惹かれやすい傾向があります。テレビ番組での「続きはCMの後で」が、その具体例です。まだ終わっていない状態で先延ばしにされると、続きが気になってしまう人間心理を指します。 ポイント人間は未完成なものに惹かれる傾向がある 完璧なものより欠けている情報に興味をもつWebサイトで活用する場合 「その先を知りたい」と思わせるために、見出しに余韻をもたせる 結婚相談所サービスサイトで応用 「婚活を成功させる秘訣は、なんと毎日「アレ」をするだけ!?」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「アレ」とはなんでしょう(笑)[/word_balloon]  心理テクニック④.バーナム効果 概要 誰にでも当てはまるような曖昧な情報を「自分にだけ当てはまっている」と勘違いしてしまう現象のことです。占いや血液型性格診断がわかりやすい例です。例えば、占いでこう言われたとしましょう。「人と過ごすのが好きなタイプですが、1人の時間も大切にしたいタイプ」いかがでしょうか。誰にでも当てはまりやすいことでも「あー!たしかに」と自分のことを言われているかのように思ってしまいがちです。 ポイント 誰にでも当てはまりやすい曖昧な情報は、自分のシチュエーションに当てはめて解釈する Webサイトで活用する場合 自分ごと化させるキャッチコピーにする 結婚相談所サービスサイトで応用 「これまで何をやっても、結婚できなかったあなたに」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]結婚相談所を検討している人は、今までに友人からの紹介や婚活アプリにチャレンジしたことも多いでしょう。ですが、色々試したけど「うまくいかなかった」人が注意を引くようなキャッチコピーにしています。[/word_balloon] 心理テクニック⑤.返報性の原理 概要 誰かに良くしてもらったときに、自分も相手に「何か返さなきゃ」と思う心理原則のことです。プレゼントや手助けなど、日常生活で経験する方も多いのではないでしょうか。 ポイント 試供品やお試しなど、期待以上のサービスを受けると購入につながる可能性がある Webサイトで活用する場合 サービスの垣根を超えた「サービス」を提供する 結婚相談所サービスサイトで応用 お客様の声でサービス以外の声を掲載する。例:「入会してからお見合い以外のことも親身になって相談に乗ってくれて手厚いサポートがありました。いつも良くしてくれるスタッフの方々に良い報告でできるように自分も頑張らないと!と思うようになりました」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]サイトに書いてあるサービス内容以外のこともスタッフがサポートしてくれたら、もっと頑張りたくなる、まさに返報性の原理が働いた例です。[/word_balloon]  心理テクニック⑥.単純接触効果 概要 最初は興味がなくても何度も見たりすると、次第に良い感情が芽生えてくる効果のことです。みなさんも自分が過去に見た商品を何度も見るにつれ、今までは気にしていなかった商品でも、その商品を見れば見るほど興味が湧いて結局買ってしまった、なんて経験もあるかと思います。まずは、サービスを覚えてもらえるような仕掛けを作りましょう。 ポイント繰り返し目に触れることで好印象を抱きやすくなる ユーザーとの接触回数を増やすことで、ユーザーの信頼を得ることができるWebサイトで活用する場合 ユーザーと継続的に接触できるメール配信を実施する 結婚相談所サービスサイトで応用 資料請求や面談をしてくれた方に、婚活お役立ち情報を定期的に配信[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]毎週定期的に婚活で気になる情報が届くと、徐々に「あ、この相談所で婚活したら良いことあるかも」と、入会してくれる可能性が高くなります。[/word_balloon]  購買心理②.連想と欲望 「連想と欲望」のフェーズは、「興味」のある商品を実際に使っているシーンを想像し、使いやすさ、楽しさなどをイメージする段階です。連想させたあとは、「この商品がほしい!」と思わせることが重要です。 心理テクニック⑦.リフレーミング効果 概要 ある枠組みで捉えられている物事を、視点を変えて違う枠組みで見ることを指します。言葉を変えるだけで印象を180度転換することができます。 ポイント言い方を変えるだけでネガティブがポジティブになる例:「あと一日しかない」と「まだ一日もある」フレームを作り、ユーザーの検討基準を操作する例:「失敗しない投資信託の選び方」や「不動産投資のおすすめ手順」 Webサイトへの活用切り口次第で印象は変る例:「負ける確率は10%」を「勝てる確率は90%」に変える比較が難しく他社よりも弱みがある場合、自社のフレームを作ることで誘導例:「〇〇社の従業員がおすすめするキャンプ用品10選」 結婚相談所サービスサイトで応用 価格の近くに、「すべては幸せな結婚生活を送るための自己投資」と記載[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]結婚相談所は価格を見ただけで「高っ!」とネガティブに思われやすいです。ですが、最も効率的な婚活方法として納得してもらうために、「自己投資」のようなポジティブな表現を付け加えるのも有効な手段です。[/word_balloon]  心理テクニック⑧.シャルパンティエ効果 概要 同じものであっても、大きさ・重さ・単位などのイメージだけで、実物と異なる錯覚をしてしまう現象です。 ポイント イメージを利用して数字の力を倍増させることもできる例:「ビタミン5g配合」より「ビタミン5000mg配合」の方がビタミン豊富な印象が強い Webサイトへの活用 単位を変えて、印象を確かめ、適用する 結婚相談所サービスサイトで応用 「今なら入会金が半額」のキャンペーンを実施する[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「半額」は別の言い方で「50%オフ」と言うこともできますが、値引き金額は同じでも「半額」と言われた方が効果の高かった事例もあります。[/word_balloon]  心理テクニック⑨.ストーリーテリング 概要 伝えたい情報に印象的な体験談やエピソードを交えて伝える手法です。ただ単に情報として伝達するよりも相手の記憶に残り、理解や共感を得やすくなるメリットがあります。具体的には、商品開発までの道のりやお客様とのやりとりなど、その裏で努力した背景や出来事を担当者本人しか知らないオリジナリティあふれる情報をストーリー仕立てにすることがポイントです。 ポイント物語は人に耳を傾けさせ、話の伝わり方を大きく変えることができる 物語を準備するために、社内のエピソードやお客様の声を活用Webサイトへの活用 ケーススタディでは必ず「人」を登場させる→「どのような要望があって、どのように実現したのか」その人自身の成長ストーリーを語る 結婚相談所サービスサイトで応用 成婚者の声を時系列で紹介する。また、入会のきっかけやお互いの第一印象などもあわせて掲載する。例AさんとBさんの成婚までのラブストーリー(初対面から入籍まで)2019年9月:AさんとBさんがパーティーで初対面「Bさん:思ったよりもAさんが積極的だった(笑)」2019年10月:水族館で初デート「Aさん:水族館好きで意気投合したので盛り上がりましたね」2019年12月:4回目のデートでAさんから告白2020年2月:二人で箱根旅行へ2020年3月:同棲スタート2020年4月:Aさんからプロポーズして退会「Aさん:もうこの人しかいない!と決め込んでました」2020年5月:入籍[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]入会から入籍までの流れがストーリー形式で掲載されていると思わず参考にしてしまいますよね。[/word_balloon]  購買心理③.比較と確信 「比較と確信」のフェーズは、類似した商品や他サイトと比較して、今買うべきかを入念に比較する段階です。「比較」をしたことにより、商品やサービスの良さを自分なりに認識します。それにより、商品が本当に必要だと考え、欲しいと思う気持ちが確信に変わっていきます。 心理テクニック⑩.フォールコンセンサス 概要 自分の選択は多数派だと認識する傾向のことです。人間は誰しも他人も自分と同じように考えていると思い込みやすいです。 ポイント自分は多数派だと思いこむ傾向がある 第三者による評価や口コミなどの客観的な情報が有効的Webサイトへの活用第三者評価を活用する サービスを利用した方々の声を代弁する結婚相談所サービスサイトで応用 サービスに対するアンケート調査を行い、顧客満足度◯%とサイトに掲載する[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]アンケートの調査結果は第三者評価として参考にしたいですよね。[/word_balloon]  心理テクニック⑪.ハロー効果 概要 専門家や有名人が発言したことに対し、権威を感じて自分の評価が歪められてしまうことを指します。 ポイント 専門家や有名人の推薦する人や商品などが、良いものに思えてしまう Webサイトへの活用 権威や人気のある人に推薦してもらう 結婚相談所サービスサイトで応用 婚活ブログで実績を作ってファンを増やす[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「いつも読んでいる婚活ブログの結婚相談所」と思わせることができれば、ブログ購読者からの申し込みが増えそうですね。[/word_balloon]  心理テクニック⑫.同調行動 概要 自分が思っていたこととは違っても、所属する組織や集団の意見に流されて行動を変えることです。 ポイント 「みんなが使っている」アピールは、消費者の同調を促すことが期待できる Webサイトへの活用 統計データを掲載する 結婚相談所サービスサイトで応用 「30代会員の3人に2人が結婚している結婚相談所」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]自分が30代なら、同調行動が働き申し込んでしまいそうですね。[/word_balloon]  心理テクニック⑬.バンドワゴン効果 概要 自分の好き嫌いに関わらず、「人気があるから」という理由だけで選択してしまう人間の心理現象です。 ポイント 「人気があるから大丈夫」と思わせられる情報は意思決定に欠かせない Webサイトへの活用 数字を使って人気度や実績をアピール例 :「創業10周年で800社の導入実績あり」 結婚相談所サービスサイトで応用 「会員数◯万人で成婚率◯%超え」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]実績は目に止まりやすいため、ロゴ付近に配置すると良いですね。[/word_balloon]  購買心理④.決断 「決断」で、いよいよコンバージョンです。このフェーズでは、商品やサービスを利用する価値があると確信をした上で、ようやく購入の意思決定がくだされます。ここでのポイントは、「今、買う必要がある」と思わせるための仕掛けを作ることです。 心理テクニック⑭.希少性の原理 概要 同じ内容のものであっても手に入れる手段が限られている場合に、そのものの価値を高く評価する心理のことです。 ポイント限定品や在庫が少ないと知ると、購入意欲が高まる 希少性の種類には「数量/期限/権利」=「これだけ/今だけ/あなただけ」があるWebサイトへの活用タイムセールの演出例:「残り30分間は全商品20%オフ」自分だけの限定権利を目立たせる例:「3月生まれの会員限定で今ならポイント10倍」 結婚相談所サービスサイトで応用 「20代男性限定で今なら入会金免除」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]入会金が免除されるのはこれから相談所を検討している人にとって助かりますね。[/word_balloon]  心理テクニック⑮.損失回避の法則 概要 人間は得をしたい気持ちよりも損をしたくない気持ちのほうが強い傾向にあります。 ポイント契約中の特権を失う場合はその損失を大きく感じるため、乗り換えがしづらくなる 決断フェーズでは、損失に対する不安な気持ちを取り払う必要があるWebサイトへの活用 不安を取り除くための返金保証 結婚相談所サービスサイトで応用 「3ヶ月以内に出会いがなかったら全額返金保証」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]実際に出会えるのか不安な中での全額返金制度は魅力的ですね。[/word_balloon]  3.まとめ Webサイトで今すぐ使える心理テクニック15選をご紹介しました。ソーシャルメディアの発展により消費者行動が多様化している現代においても、人間の根幹は変わりません。そのことを念頭に、購買心理の特性をWebサイトに活用してみてください。人間の購買心理に有効な心理テクニックを取り入れたWebサイトは商品を知ってもらうところから興味をもってもらい、そして購入してもらうところまで、最終的なコンバージョンの促進に役立つでしょう。 
  • 2020.06.04 WEB制作

    ペルソナの効果的な使い方と活用例
    Webサイトの作成や商品のプロモーションに重要なのが、ペルソナ設定です。しかし、設定しては見たものの使い方がわからない、設定したことで満足してしまいその後の活用できていないといったケースも少なくありません。 そこで今回は、実用的なペルソナの具体的な設定方法と効果的な使い方、ペルソナの活用例について紹介します。 1.ペルソナを活用すべき理由 ペルソナとは、自社サービスの対象となるユーザー像を具体的に設定した架空の人物像のことです。ここでは、企業のマーケティングでペルソナを活用すべき理由について解説します。 ピンポイントで刺さる施策を打てる ライフスタイルが多様化した現代では、ユーザーのニーズや価値観が多岐に渡っています。そこで、狙ったユーザーへ自社商品・サービスの優位性などを確実に届けるために、ターゲットとなるユーザーの属性や心理状況などを具体的に定めたペルソナ設定が重要になってきます。 ターゲットの年齢層や職業などの属性情報だけでは対象となるユーザー層が広すぎて焦点がぼやけてしまい、結果的に、誰からも興味関心を持たれないマーケティング活動になるケースが少なくありません。ターゲットとなるユーザー像であるペルソナに刺さるメッセージを考え施策を練ることで、適切なターゲットのニーズに応えることに繋がります。 明確なユーザー視点を持てる 多くの場合、マーケティングチームには異なる世代や性別のメンバーが関わるため、同じターゲットを設定しても、個々の考えるユーザー像にブレが生じやすくなります。ペルソナを具体的に定めてチーム内でユーザー像の認識統一を図れば、全員がターゲットに対して同じイメージを持って商品の開発やアピール方法を模索できるでしょう。 また、意思決定の際は、つい企業側に立った主観的な判断をしがちになります。ペルソナが設定されていれば、「ペルソナが何を欲しがっているか」、「ペルソナが何に困っているか」など、顧客目線に立った客観的な思考が可能になるでしょう。   2.実用的なペルソナの設定手順 マーケティングに有用なペルソナを設定するためには、ターゲットとなるユーザーの社会的ドメインと心理的ドメインをしっかり把握する必要があります。 ①.社会的ドメインを把握する 社会的ドメインとは、ターゲットの属性情報のことです。ペルソナを設定する際には、下記の項目を参考に、必要な情報を把握しましょう。年齢 性別 居住地 職業 年収 人間関係 生活パターン 趣味特技 流行への感度 ネット利用状況   など【社会的ドメインの例】37歳男性で神奈川県横浜市在住、大卒、IT企業の営業職に就いている。年収500万円、共働きで子どもは小学3年生の男の子と幼稚園年長の女の子2人、休日は家族サービスを優先  など ②.心理的ドメインを把握する 心理的ドメインとはターゲットとなるユーザーのインサイトのことです。社会的ドメインをベースに、ターゲットとなるユーザーが抱える悩み・不安・課題などを抽出します。 【心理的ドメインの例】妻と喧嘩が増えた 長男を中学受験させるかどうか悩んでいる 海外支店への駐在希望だがビジネス英語は勉強したことがない 体型が気になるが運動はあまり好きではない③.ペルソナを作成する 社会的ドメインと心理的ドメインを合わせることで、リアリティのあるペルソナを設定できます。ペルソナ設定を行えば、ユーザー自身が気付いていない隠れたニーズも把握でき、適切なマーケティング活動に活かすことも可能です。ペルソナ設定の方法は『ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント』でより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。  3.ペルソナ設定の効果的な使い方 設定したペルソナを効果的に使うためには、ペルソナの設定中と設定後でそれぞれ注意すべきポイントがあります。ペルソナ設定を最大限に活用するためのポイントを3つ解説します。 実データを元に作る 時間が限られているときは、主観的にペルソナを作成するケースもあります。しかし、主観的に作成されたペルソナは、勝手なイメージや願望が入ってしまいがちです。自社にとって都合がいい人物像となり、ペルソナとしての役割を果たしていないこともあります。 より精度の高いペルソナを設定するためには、対象となるユーザーにヒアリングを行ったり、アンケートを実施したりして情報収集を行い、実データをベースに設定しましょう。 ペルソナは2つ以上組み合わせて使う 商品の特性やターゲット層によっては、代表的なユーザー像を2~3パターンピックアップしてペルソナを設定することもあります。特にBtoBビジネスでは利用者と決裁者が異なる場合が多いため、ペルソナを複数設定した方が効果的です。 使いながら更新する 客観的な数値やデータを用いてペルソナを作成しても、実際の顧客と乖離することがあります。また、ガラケーからスマホへの移行といった時代の変化に伴い、ペルソナも変わっていくため、数年前に作成したペルソナが今も当てはまるとは限りません。 一度設定したペルソナを使い続けるのではなく、定期的に修正や改善を行うことで、より正確なペルソナを把握できます。すでにプロジェクトが走っていたとしても、実際のユーザー像とずれていると感じたらすぐにペルソナを更新するようにしましょう。   4.設定したペルソナの活用例 最後に、設定したペルソナを具体的にどう使えばよいのか、5つのパターンに分けてご紹介します。 広告プロモーション 年齢や性別、職業によって、アクセスするメディア、SNS、アプリなどは異なります。例えば、ペルソナが主婦ならブログを活用したアフィリエイト広告、10代なら動画共有サイトへの動画広告など、ペルソナがよく閲覧するメディアや行動パターンを考慮して広告プロモーションを行いましょう。 Webサイトリニューアル ペルソナの属性、好み、閲覧メディアなどによって、文字の大きさや色、ボタンのサイズ、画像を多くするか文字を多くするかといった要素を調整しましょう。 例えば、ペルソナが60歳のシニアであれば、文字は大きくした方がユーザビリティは高まります。一般的に言われているWebサイト制作の基準とは違っていても、ペルソナが閲覧しやすいサイトを意識してリニューアルを行いましょう。 コンテンツマーケティング ペルソナの悩みや課題を解決する内容を記事などで展開することで良質なコンテンツが作成できます。 また、同じ物でもペルソナによって使用する単語が異なるケースがあります(レギンスorスパッツ、手鏡orコンパクトミラーなど)。コンテンツの対策KWも、設定したペルソナに合わせるようにしましょう。 ソーシャルメディアマーケティング 例えば、50代男性にはFacebook、20代女性にはInstagramといった具合に、頻繁に利用されるソーシャルメディアも年代や性別によって異なります。 同じ商品のマーケティングでも、TwitterとInstagramの配信内容は変えたり、LINEやアプリでの情報発信をユーザーごとに分けたりと使い分けると、より効果的なマーケティングが可能となります。 CRM 同じ30代女性でも、共働きと専業主婦では必要とする内容や知りたい情報は異なります。専業主婦でも、子供のいない方、子育て中の方、子供が成人した方などで、明確にアプローチ方法が異なる場合は、それぞれのペルソナに合わせて、メルマガコンテンツの内容を考えていきましょう。今回紹介しきれなかったペルソナに関する注意点については、『ペルソナ設定の注意点と活用方法』をご覧ください。  5.まとめ 具体的なユーザー像であるペルソナはマーケティング活動に欠かせません。手順を踏み、実際のデータを基にペルソナを設定すれば、実用的なペルソナとなるでしょう。 また、ペルソナは複数設定した方が効果的なケースもあります。商品やサービスに合わせてペルソナを使い分け、違和感があればアップデートしながら活用していきましょう。  
  • 2020.05.15 WEB制作

    サイト制作に使うキーワード案の出し方と選び方
    Webサイト制作で忘れてはいけないのが、検索キーワードの選定です。SEOを行うには、サイトの制作段階から適切なキーワードを決める必要があります。この記事では、サイト制作におけるキーワードの選び方と注意点をお伝えします。 1.サイト制作におけるキーワード選びの考え方 制作したサイトを一人でも多くのユーザーに見てもらうためには、「自然検索」からの流入は必須です。検索エンジンからの流入を増やすには、ユーザーニーズを見極めてキーワード選定を行い、適切な情報提供を行わなければなりません。SEOの基本は、ページを制作する際、まずはユーザーがどんなキーワードで検索した時に、そのページが表示されるのが理想かを考えます。その上で、ユーザーにとって必要な情報が網羅されているかを見直し、改善していくことです。例えば、多くのサイトでは社名かブランド名が検索された際、トップページが表示されます。これは、ユーザーが社名やブランド名で検索した場合、ユーザーは、その会社やブランドに関する包括的な情報を知りたがっているとGoogleが判断しているからです。このように、サイト制作の際は、ページ単位でキーワードを設定して、そのキーワードを検索するユーザーの検索意図を把握し、それに即した情報提供を行っていくことが重要です。  2.サイト制作時のキーワードの選び方 それでは、サイトを制作するときのキーワードの選び方を順番に見ていきましょう。 ①.カテゴリを細分化する まずは、カテゴリを細分化します。ネットショップのカテゴリ分けがわかりやすいため、オーガニック系のヘアケア関連の商品を販売しているネットショップを例にしてみましょう。初めに、メニューを並べてみて、そのカテゴリを細分化します。ユーザーは「シャンプー」がほしい場合は「シャンプー」を検索しますし、「ヘアコンディショナー」を探している場合は「ヘアコンディショナー」と検索するため、ユーザーの検索するキーワードに合わせる必要があるからです。現状のカテゴリ(メニュー) シャンプー・コンディショナー(男性用) シャンプー・トリートメント(女性用) 白髪染め・ヘアカラー(男性用) 白髪染め・ヘアカラー(女性用) スキンケア(男性用) スキンケア(女性用) その他ユーザーが検索するキーワードを考えて細分化します。細分化したカテゴリ シャンプー(男性用) シャンプー(女性用) コンディショナー(男性用) コンディショナー(女性用) トリートメント(男性用) トリートメント(女性用) 白髪染め(男性用) 白髪染め(女性用) ヘアカラー(男性用) ヘアカラー(女性用) スキンケア(男性用) スキンケア(女性用) その他この時に、ネットショップで商品が1点しかなかったり、白髪染めとヘアカラーの扱いが同じだったりする場合は、カテゴリをまとめたりますが、今回はこのまま次に進みます。 ②.カテゴリの階層構造を考える ネットショップのメニューとして出す場合は、細分化したメニューをそのまま掲載すると長くなるので階層構造にします。これは、SEOにも効果的な方法です。カテゴリの階層構造化シャンプー ┗シャンプー(男性用) ┗シャンプー(女性用) コンディショナー ┗コンディショナー(男性用) ┗コンディショナー(女性用) トリートメント ┗トリートメント(男性用) ┗トリートメント(女性用) 白髪染め ┗白髪染め(男性用) ┗白髪染め(女性用) ヘアカラー ┗ヘアカラー(男性用) ┗ヘアカラー(女性用) スキンケア ┗スキンケア(男性用) ┗スキンケア(女性用)③.カテゴリをベースにキーワードを選定する 階層構造にするとカテゴリ(メニュー)が決定しますが、このカテゴリを基本として対策キーワードを選定します。オーガニック系のヘアケア商品を販売しているため、選定したキーワードは以下のようになります。カテゴリ 選定キーワードシャンプー ┗シャンプー(男性用) ┗シャンプー(女性用) コンディショナー ┗コンディショナー(男性用) ┗コンディショナー(女性用)トリートメント ┗トリートメント(男性用) ┗トリートメント(女性用)白髪染め ┗白髪染め(男性用) ┗白髪染め(女性用)ヘアカラー ┗ヘアカラー(男性用) ┗ヘアカラー(女性用)スキンケア ┗スキンケア(男性用) ┗スキンケア(女性用) :オーガニックシャンプー :オーガニック シャンプー 女性用 :オーガニック シャンプー 男性用:オーガニック コンディショナー :オーガニック コンディショナー 男性用 :オーガニック コンディショナー 女性用:オーガニック トリートメント :オーガニック トリートメント 男性用 :オーガニック トリートメント 女性用:オーガニック 白髪染め :オーガニック 白髪染め 男性用 :オーガニック 白髪染め 女性用:オーガニック ヘアカラー :オーガニック ヘアカラー 男性用 :オーガニック ヘアカラー 女性用:オーガニック スキンケア :オーガニック スキンケア 男性用 :オーガニック スキンケア 女性用それぞれのクリックした先のページは以下のようになります。大カテゴリ「シャンプー」をクリック…シャンプー一覧ページ(男性&女性用) 〉中カテゴリ「シャンプー(男性用)」…シャンプー一覧ページ(男性用) 〉個別の各商品紹介ページ SEO的には、個別の商品点数が多くなると、1つ上の階層の中カテゴリページの設定キーワードが強まり、それに紐づく大カテゴリのキーワードも強くなります。  3.キーワード選定の注意点 キーワードを選定するにあたっては、次の点に注意してください。 無理にビッグワードを狙わない キーワードを選定する際、検索ボリューム(月間検索数)が多いワードを選びがちですが、何よりもページにマッチしたキーワードを選ぶことが重要です。今度は家事代行サービスを例に見ていきましょう。ユーザーが一般的な風呂掃除サービスの料金を知りたい場合、次のキーワードで検索する可能性があります。A:風呂掃除 代行(検索ボリューム:10000) B:風呂掃除 代行 東京(検索ボリューム:1000) C:風呂掃除 代行 品川区(検索ボリューム:100)これらの中から、最も検索ボリュームの多いキーワードAを選ぶと上位表示された際に相当数の集客が見込めますが、月間検索数が多く競合サイトの規模が大きい場合などは、上位表示が難しいため、キーワードBかキーワードCを選びます。また、品川区で展開している「風呂掃除代行サービス」であれば、地域の方々が検索するケースが多いため、エリア情報を対策キーワードに含めることをおすすめします。 不要なキーワードを盛り込まない 1つのページに複数のキーワードを選定するケースもありますが、意味合いの異なるものを盛り込んではいけません。仮にA社が風呂掃除とエアコンの清掃代行をしていた場合、トップページに「風呂掃除 代行 品川区」と「エアコン清掃 代行 品川区」の2つのキーワードを設定すると、そのページに「風呂掃除」「エアコン清掃」の2つのキーワードを出現させる必要があり、結果的に検索エンジンがどちらかを優先するため、両方を同時に上位表示させることが難しくなります。両方とも対策したい場合は、ページを分けて対策すべきでしょう。 狙いたいキーワードがあればそれ用のページを作ってもOK ブログや豆知識、○○情報などのページやカテゴリを作って、そこで狙いたいキーワードの対策を行うのも一つの方法です。「どうしてもこのキーワードでの流入を狙いたい」というキーワードがあれば、試してみましょう。  4.キーワードの狙い方 対象キーワードでの上位表示を狙っていくには、TDやHタグの設定をはじめ、設定キーワードや共起語を含めたり、リンク構造を設計したりするなどのさまざまな方法があります。今回はあくまでも選定法をメインにご紹介してきたため、具体的な対策については別の記事で詳しくお伝えします。  5.まとめ サイトを制作するにあたって、SEOを意識したキーワードの選定が重要です。キーワードを選ぶときは、「カテゴリの細分化」「階層構造の決定」「階層化されたカテゴリをベースにキーワードを選定」という順序で行ってみてください。その際、無理にビッグワードを狙わず、不要なキーワードも盛り込まないように注意しましょう。もし、対策したいキーワードに該当するページがなければ、そのページを新たに作成しても構いません。
  • 2020.05.12 WEB制作

    ペルソナ設定の注意点と活用方法
    ペルソナを設定していざ使おうとしても、うまく活用できない、どんな時に使えばいいのか悩むときもありますよね。そもそもペルソナとは、具体的な1人のユーザー像のことで、少し極端ですが、ユーザー層やグループを表すターゲットとは次のように異なります。 ターゲット: 20代女性、年収250万円、東京都練馬区在住ペルソナ: 23歳OL 、年収250万円、東京都練馬区在住、趣味はヨガ、新卒で入った会社でなかなか成果が出せない、転職も視野に入れている、スマホで転職サイトに登録しようかと悩んでいる etc今回は、ペルソナを設定する際の注意点やペルソナの活用方法を紹介します。  1.ペルソナ設定の注意点 ペルソナを設定し、有効に活用していくためには注意すべき点が5つあります。順番に見ていきましょう。 ①.理想像で作らない ペルソナ設定のゴールは「会社やチーム全員が共通のイメージを持てる具体的な人物像を設定すること」です。そのペルソナを理想的なユーザーとして考えると、自社の商品を買いたくて仕方ない人になってしまい、実際のユーザー像とは異なり、効果的なアプローチができない可能性があります。「こんなお客さんだったら良いな」という理想ではなく、具体的に買う可能性がある人を意識するようにしましょう。 ②.ペルソナを固定しない 環境や市況によってユーザーは変化するため、ペルソナは定期的に見直す必要があります。最も分かりやすいのが顧客の年齢変化です。20代前半向けのアパレルブランドを例に見ていきましょう。ブランドの立ち上げ当時に20代だった顧客は、10年経てば30代になっています。このとき、今までどおり20代前半に向けてアプローチを続けるのか、10年前に20代前半だった30代の顧客も視野に入れてアプローチを続けるのかで、作成すべきペルソナが変わってくることは言うまでもありません。見直す頻度は業種・業態によって異なりますが、自社のマーケティング方針を鑑みて、流動的にペルソナを活用していくことが大切です。 ③.むやみに作りすぎない ひとつのサービスや商品に対して複数のペルソナを設定しても問題ありません。実際、商品の特徴や価格帯などで対象となるユーザーが変わる場合は、複数のペルソナを設定するケースがあります。しかし、ペルソナを増やしすぎると管理が難しくなるだけでなく、それぞれのペルソナの違いがあいまいになってしまいます。特に、ペルソナ同士の特徴が似通い、双方の違いが分からなくなるケースが多く見られます。そうするとペルソナとして機能せず、活用しきれない可能性があるため、複数のペルソナを作る際は、違いを意識しながら数を絞って作成しましょう。 ④.主観だけで作らない ペルソナ設定を行うときには、第三者の意見や調査データを参照することがおすすめです。ユーザーのことをよく分かっているという自信を元に、調査をせず想像だけでペルソナを作ってしまうケースは少なくありません。確かに、ペルソナを作るスピードは早くなりますが、正確性に欠けるというデメリットがあるため、時には調査に基づいたペルソナ設定も必要です。客観的なデータを使用すると、実際のユーザーとの親和性が高いペルソナを作れます。例えば、別部署へのヒアリングや被験者テスト、アンケート調査などを行い、データを根拠にすることで、自社商品やサービスに合致したペルソナを作りましょう。 ⑤.設定したペルソナに固執しない さまざまな情報やデータをふまえて作成したペルソナでも、いざ運用を始めると現実のユーザーとかけ離れていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。ペルソナに少しでも違和感があれば、設定したペルソナに合わせて戦略を変更するのではなく、現実に合わせてペルソナを変更することをおすすめします。  2.ペルソナを有効活用できる2つの方法 注意点に考慮して設定しても、ペルソナを上手に活用できない人は少なくないと思います。設定したペルソナをどうすれば有効活用できるのか、使い方を見ていきましょう。 実態が分らないものを明確化する 新サービスの立ち上げ時など、ユーザーの実態が何も見えないときはペルソナが大いに役立ちます。年齢や性別はもちろん、趣味嗜好、現在の悩みまで具体的に設定したペルソナがあれば、盲目的に施策を検討することはなくなり、チーム全員が共通の地図を持ってプロジェクトを進められます。 複数の視点を持つ 新しい施策を行う際は、ユーザーの声や実数値、日ごろの感覚や業界の流行など、さまざまな要素を検討して、A/Bテストなどを実施します。そのとき、原点に立ち返ってペルソナを軸にした施策案も検討してみましょう。ペルソナを元に考案した施策も候補に入れると、見落としていた層に対するアプローチができる、数字からはわからなかった視点での施策が見つかる、などのメリットがあります。  3.ペルソナはまず作ってみる 準備や調査など、ペルソナ設定にはやるべきことが少なくありませんが、時間を確保してとりあえず進めてみることが大切です。しっかり作ろうとすればするほど時間や手間、費用がかかってしまうため、なかなか踏み出せず、最終的には適当に作ってしまったなんて人も多いかと思います。その場合は、ペルソナ作成にあてる時間を決め、逆算して作成スケジュールを決めていくことがおすすめです。そうして何人か作っていくうちに費用や時間のかけ方がわかり、コツを掴めるはずです。ペルソナの作り方を知りたい方は、「ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント」も合わせてご覧ください。  4.まとめ ターゲットよりも具体的に作りこむペルソナでは、設定するうえで下記の注意点があります。理想で作らない 定期的に見直す ペルソナを増やしすぎない 客観的なデータを使う 設定したペルソナに固執しない設定したペルソナは、顧客像がつかめない時、別の角度から施策を考えたいときに活用できます。難しく考えず、まずは活用してみてください。
  • 2020.05.08 WEB制作

    サイト制作のフローで押さえておくべき流れと期間
    一般的なホームページ制作に要する期間は、制作期間だけを考えると2~3ヶ月とされています。しかし、より質の高いサイトのために綿密な事前調査や設計を行うと半年以上かかることもあります。当然、制作するページのボリュームによっても期間は異なります。長期間にわたる制作をスムーズに進めるには、前もって制作フローをプランニングすることが重要となります。今回はサイト制作の流れと、押さえておくべきポイントについて解説していきます。  1.サイト制作フロー まずは、一般的なサイト制作の流れを5つのステップに分けてご紹介します。背景、目的、課題を整理する サイトの構造を決める ワイヤーフレームを作る デザイン・コーディングを行う 公開し最終チェック  2.背景、目的、課題を整理する サイト制作のファーストステップは、サイトを取り巻く背景と目的、そして課題の設定です。 背景をまとめる まずは、Webサイトを制作もしくはリニューアルする際に、現状の背景をまとめめます。ユーザー層の変化、ユーザーの使用するデバイスの変化、コンバージョン率などの変化など、どうしてWebサイトを制作するのかもしくはリニューアルしなければならないのかをまとめます。 目的を定める そして、その背景をベースに、Webサイトに訪れたユーザーに何をして欲しいのかというサイトの目的を明確に決めていきます。資料請求や問い合わせ、購入、特定の情報の閲覧など、Webサイトを通じてどういった成果を期待しているのか、ユーザーにどういうアクションを起こして欲しいのかを検討し、決定します。もしサイトの目的が複数存在する場合は、優先順位と重要度も整理しておきましょう。 課題を抽出する 目的が決まったら、現状のWebサイトに不足している課題をピックアップします。部分的にモバイルファーストインデックスになっていなかったり、Webサイトの部分的な改修を重ねたことでページごとの構成がバラバラだったり、よく見ると課題は数多く見つかるはずです。Webサイトを新たに制作する場合は、Webサイトがなかったことでの課題を抽出するといいでしょう。 ペルソナの設定 背景、目的、課題を整理したら、次はWebサイトに訪れるユーザーを定め、ペルソナを作成します。ペルソナ設定では、性別・年齢・職業といった基本的なステータスだけでなく、利用媒体、社会的な立場、業界・サービスに対するリテラシーなどを考慮し、より具体的なユーザー像を形成していきます。ペルソナを作成するとユーザーへの理解が深まり、チームでWebサイト設計を行う場合でも同じ方向性を持って進められます。ペルソナの詳細については、当コラムの「ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント」をご覧ください。 要件定義を行う ペルソナを設定したら、Webサイト制作のための要件定義を行いましょう。要件定義とは、制作会社に依頼するためにサイト機能や予算などを言語化したもので、必ず作成する必要があります。できる限り、予算や使用したいシステム、開発スケジュールなどの条件を詳細に抽出していきます。  3.サイトの構造を決める 具体的にWebサイトの目的やペルソナ、要件定義が固まったところで、次の段階としてWebサイト構造を組み立てます。 必要な情報を書き出す Webサイト制作の背景、目的、課題とペルソナを定めると、そのWebサイトに必要な情報を整理できます。事業内容やお客様の声、事例、初めての方へなど、Webサイトの目的達成に必要な項目やペルソナが入手したい情報を洗い出していきます。 ツリー構造に整理する 必要な情報をまとめ終えたら、実際のWebサイトの構造を設計します。Webサイトのトップページから下層ページまで、Webサイト全体を整理し、構成を組み立てます。このとき、階層構造で大カテゴリーから小カテゴリーへ整理していったものを「サイトマップ」と呼びます。サイトマップを作成し、各ページの情報と到達経路を示した全体図を確認します。  4.ワイヤーフレームを作る Webサイトの構造が決まったら、次はページごとの構成をまとめた設計書であるWF(ワイヤーフレーム)を作成します。WFとはレイアウトを示した設計図のことで、手書きでも作成できますが、WF専用のツールやMicrosoft PowerPoint、Microsoft Excelなどを使用するケースもあります。WF制作では、トップページ以外からの導線で流入してくるユーザーも意識して、タイトル、コンテンツ、リンク構造などを固めていきます。  5.デザイン・コーディングを行う ページのイメージが固まったところで、いよいよコーディングで実際にWebサイトをデザインしていきます。一貫性のあるコーディングを行うためには、WFの作成段階であらかじめイメージカラーや文字のフォント、オブジェクトの配置などを詳細に決めておくと良いでしょう。デザイン経験が少ない場合は、参考サイトや色を決めておくと失敗しづらくなります。またコーディング時にはデザインだけでなく、可能であればTDタグや構造化データなどのSEO設計を考慮できると理想的です。  6.サイト公開 Webサイトを公開する段階です。最後まで気を抜かず、次の項目もチェックしましょう。 まずはテスト環境で公開する コーディングを行いWebサイトが完成したらいよいよ公開段階です。本番環境(ユーザーの目に触れる環境)で公開する前に、一度テスト環境で公開してリンク切れや誤字などがないかを確認します。特にプログラムの挙動やフォームでのメール送信が実際にできているかなど、大きなエラーを中心に確認していきます。デザインや細かなエラーについては、最悪、本番環境でも修正できますが、問い合わせが受け付けられないといった大きな不具合は致命的になるため、何度もチェックしておきましょう。 本番環境で確認する テスト環境では問題がなかったのに、本番環境へ移した際にエラーが発生するというケースは少なくありません。本番環境に移行したら新しく発生したエラーの確認を行い、合わせて各ページの挙動もチェックしていきます。すべてのページを見ていくのが望ましいですが、ページ数が数百と膨大な場合は、抜きうちでのエラー確認が現実的です。 公開がはじまり 長いステップを経てWebサイトの公開に至りますが、Webサイトは公開して終わりではなく、公開してからがスタートになります。公開後は、SEO対策やWeb広告を使った集客、サイト分析による課題の洗い出し、微調整など、運用しながらするべきことは数多くあります。Webサイトの目的を見失わず、継続的に運用していくことが大切です。  7.ECマーケティングでは事前調査と設計をより大切にする ECマーケティングでは、これまで800社以上のWebサイト制作・改善実績があります。その中で、お客様のWebサイトの目的が達成されるように、今回ご紹介したステップの中でも事前調査と設計を重要視して制作を行うため、通常よりも時間をかけてWebサイトを制作します。事前調査では、達成したいKPIをヒアリングした上、すでにお持ちの自社サイトや競合他社サイトの分析を行い、課題や問題点を洗い出していきます。綿密な準備を含めて、弊社では通常の1.5倍以上の時間をかけてWebサイトを制作いたします。長いフローとなりますが、そのぶん質の高いKPIを達成しやすいWebサイトになります。  8.まとめ Webサイト制作では、まずWebサイトの制作に関する背景、目的、課題を抽出して、ペルソナを設定、必要な情報を洗い出していきます。そして、Webサイトのツリー構造を組み立て、ワイヤーフレームを作成し、デザイン・コーディングを行います。Webサイトが完成しても、公開前にテスト環境でエラーを確認しましょう。その後ようやくWebサイト公開に至りますが、Webサイトの目的達成のためには継続的に運用をしていくことが大切です。事前調査や設計を行わずにWebサイトを制作するケースもすくなくありませんが、逆に事前調査や設計に時間をかけることで、効果的なWebサイトを構築することができます。
  • 2020.02.21 WEB制作

    サイト制作の基本と押さえておきたい流れ
    急にWeb担当に任命されサイト制作を任された場合、何から勉強すればよいのか分らないという方も多いのではないでしょうか。HTMLやCSSの基礎を勉強しなければ…と思う方もいらっしゃいますが、実はサイト制作に必要な知識は全く別のものです。この記事では新米WEB担当として、まず知っておくべきサイト制作の基本と、押さえておきたい流れをご説明します。WEB担当として新しくサイトを制作していく際の、参考にして頂ければと思います。 1.サイト制作の基本 新しくサイトを制作するときには、外部の制作会社にお願いすることは一般的です。プロにお任せするのは安心で楽でもあり、サイト制作の専門的な知識も必要ありません。ただ、外部にお任せするとしても、WEB担当として「最低限これだけは決めるべき」ということが2つだけあります。まずは、それらをご紹介していきます。 サイトを制作するための意思を持つ まずひとつ目は、「理想のサイトを自分が作る」という強い意思を持つことです。今あるサイトを作ってから何年も経ち、デザインが古くなってしまった。新しいサービスに合わせたサイトを新しく作る必要が出てきたなど。新しく自社サイトを制作することになった理由はさまざまだと思います。きっかけがなんであれ、具体的にサイトの制作に入るときには、WEB担当である自身が理想とするサイトを思い描き、それを作るのだ!と強く心に決めることが何よりも大切です。この思いの有無で、同じ制作会社を使ったとしても、完成するサイトの質は大きく変わってきます。 サイトに必要な要件定義を行う 2つ目は、「要件定義」を行うことです。要件定義とは、自社が求めている機能や予算がどういうものなのか、具体的に制作会社に伝えるために言語化したものであり、次のように作成していきます。作りたいサイトはコーポレートサイトなのか、ECサイトなのか? 今のサイトから改善したい点はなんなのか? 自社で更新ができるようにするのか、更新は外部にまかせるのか? 目安としている予算はどの程度なのか? など思いつく限りのことを、できるだけ詳細にリストにまとめていきます。一回で完璧なものを作る必要はありませんので、分っている範囲で条件を洗い出すようにしましょう。例えば、システムやサーバなど専門的でわからないことに関しては、要望をもとに制作会社がサポートしてくれることも少なくありません。 2.サイト制作の基本的な流れ サイトのイメージがしっかり固まったら、サイトの制作に入ります。サイト制作の、基本的な流れは次のようになっています。要件定義をまとめる。 ペルソナを設定する 競合他社を知る サイト全体の構造を設計する ワイヤーフレームを作る(個別ページを設計する) デザイン・コーディングを行う 公開し最終チェックを行うサイトの制作を外部に依頼する場合には、要件定義まで自社で済ませておくと、あとは制作会社に任せてしまうこともできます。しかし、ペルソナ設定・サイト構造設計に関しては、制作会社と並行して自身でも行っておくと、制作会社の担当者と理想のサイトについて深く議論ため、より良いものになる可能性が高まります。そこで、次の章でこれらのやり方をご紹介していきます。 3.ペルソナ・構造設計、競合調査のやり方 それではペルソナとは何なのか、どのように設定すればよいのか、またサイトの構造設計のやり方についてご説明します。 ペルソナの設定方法 ペルソナとは、自社サイトを利用すると想定した、「架空の人物」のことです。制作するサイトを訪れるユーザーが、どんな悩みを解決しようとしているのかを想像し、その人が必要としている情報が何なのかを整理して、人物像を固めていきます。例えば、「30代女性」とひと言でいっても、結婚しているのか、都会に住んでいるのかによって、考えることも必要とするものも違うことは容易に想像できるでしょう。そのためペルソナ設計では、32歳の女性・既婚・専業主婦(パート)・子どもは2人・世帯年収650万円、趣味は○○で平日はどこどこに行き・・・と、できるだけ詳細に固めていきます。一般的なサイトでは、3人分程度のペルソナを設定すれば、制作を進めていく上で9割程度のニーズを満たせると言われているので、1つの目安としてみてはいかがでしょうか。 競合他社調査 次に、競合他社がどんなサイトを展開しているのかを把握することが重要です。ベンチマークしたい会社のサイトを3~4つピックアップしましょう。そのうえで以下を確認してください。全体のページボリュームは? 全体の構成はどんなものか? どんなページ構成・デザインか? キャッチコピーや見せ方は? 独自のコンテンツがあるのか?自分のサイトに取り入れるべきコンテンツや表現方法など、参考にすることで競合他社との差別化を考えるヒントになります。 サイト構造の設計 サイト構造といっても、難しく考える必要はありません。新しいサイトにはどんなページが必要となるのか、トップページの次にどんなページが来るのかなどをイメージし、図にしていくことが一般的です。(ページリストやサイトマップと呼ばれます)ペルソナが必要としている情報を整理し、どんな順番で表示されると良いかをまとめていくだけですので、細かなフォーマットはありませんが、TOPページを一番上に置いて考えていく方法と一番左にする方法が多いため、見やすい方法でまとめていきましょう。 4.サイト制作に必要な費用 最後にサイト制作に必要となる費用には、どんなものがあるのか見ておきましょう。サイト制作を制作会社に依頼する場合には、制作費が発生しますが、その他最低限以下の3つの費用が必要となります。(自社で契約するケースも多いですが、費用として発生するものになります。)レンタルサーバ代(年間数千円〜数万円程度) ドメイン取得費用(年間千円〜数千円程度) 更新料(年間数万円〜数十万円程度)サーバとは、サイトの情報をまとめる家のようなものです。HTMLやCSSなどの情報を入れるための場所です。ドメインとは、サイトの住所のようなもので、たとえばサイトのURLがhttps://test.comだとすると、test.comにあたる部分のことです。更新料は、サイト情報を更新するために必要な費用であり、制作会社と契約し、毎月支払うのが一般的です。 5. まとめ WEB担当となり、新しいサイトの制作を任されることになったら、わからないことだらけでとまどい不安になることが多いと思いと思います。しかし自分が思い描く、理想とするサイトを作れるチャンスはそうそうあるものではありません。制作会社にすべてまかせてしまうのもよいですが、WEB担当として深く制作に関われば関わるほど、自分の理想のサイトに近づくことができ、達成感もあるはずです。ぜひ今回の記事を参考に、理想のサイトを制作してください。
  • 2017.04.17 WEB制作

    リニューアル時に用意するべき3つのこと~初級編~
    こんにちは、Webly編集部の遠藤です。Web担当の皆さん、自社のWebサイトをリニューアルしたい!と思ったとき、まず何から始めていますか?Webサイトをリニューアルするにあたって、まず第一に必要なこと。 それは言うまでもなく、『事前の準備』です!本日は”初級編”ということで、初めて自社のWeb担当になった方や、初めてサイトのリニューアルを外部に依頼することになった担当の方向けに、まず用意するべき3つのものをご紹介いたします!  なぜ準備が必要なのか? 用意するべきものをお伝えする前に、まずはなぜ準備が必要なのかについてお伝えしたいと思います。理由は以下の2点です。 サイトリニューアルの進行をスムーズにするため 何の準備もなくリニューアルを進めていこうとすると、「なんとなく」とか「イメージで」といった場当たり的な意見によって進行が遅れる、または成果(数字)に直結しない可能性があります。これは絶対に避けたいですね。 合い見積もりを取る際の利便性 外部に依頼する際1社の話を聞いて他社と比べないまま契約するのは危険です。 (ほとんどの企業は合い見積もりを取ることが義務化されているとは思いますが) 合い見積もりを取る際にも必ず同じ条件を提示することが必要になると思います。 以上のことより、まずは準備が大事だということはおわかりいただけましたでしょうか?  1つ目*ページリスト それでは早速用意すべき3つのものをご紹介していきます。まず1つ目は、『ページリスト』です。 ページリストというのは、タイトルとURLがまとめられたリスト。 つまりトップページとそのURL、商品の一覧ページとそのURLというようにすべてのページの情報がまとめられたリストです。以下参考画像:これがあることによって以下のようなことがわかります。 ・対象Webサイトのページ数の把握 ・対象ページの把握(全体のページをリニューアルするのか一部のページをリニューアルするのか)こちらは元々そのWebサイトを制作した企業や担当部署に確認すればすぐ出てくるはずのものです。  2つ目*要件定義書 2つ目は、『要件定義書』です。これによってわかることは大きく2つです。 【ハード(技術)面】 ・今使用しているCMS(content management system)は何か ・サーバーは何を使っているか  等 【ソフト(意向)面】 ・なぜリニューアルしたいのか ・今どこに課題があるのか  等実際に当社で使用している要件定義書は下記です。こういった項目が全部で30項目ほどあります。実はここに書いてあることは本当に単純なこと、つまりWebサイトをリニューアルするにおいて担当者が必ず把握しておくべきことなんです。  3つ目*デザインの要件定義書 3つ目は、『デザインの要件定義書』です。これによってわかることは以下です。 ・どんなデザインをイメージしているか ・文字のサイズや色の指定(大企業になればなるほどルールあり) 等こちらも実際に当社で使用しているデザインの要件定義書は下記です。こちらは項目が全部で70項目ほどあります。 すべての企業がこれら項目すべてに対しての回答を準備する必要があるかというとそうではない場合もあります。ですが、こちらを用意しておくと発注者と実務者との認識の齟齬を少なくでき、製作がスムーズになります。 いかがでしたか?本日は初級編、ということでWeb担当になった方にはまず確認いただきたい内容をお伝えいたしました。少しでも参考になれば幸いです。それでは、引き続きリニューアル、頑張ってくださいね!
  • 2016.11.25 WEB制作

    サイトリニューアルは「コンバージョンシナリオ」作ってコンテンツを検討せよ!
    こんにちは、Webly編集部の浅見です。前回は、リニューアル前にペルソナ設計をすることが重要!とお伝えさせていただきました。 [kanren postid="130"] リニューアルをするにあたって、どのようなターゲットの人に、このサイトで何をしてもらいたいか。 それを明確にしておくことにより、各種要素の決定がスムーズになります。ペルソナが出来れば、次の段階ではコンバージョンシナリオ作成をおすすめしています。 こちらがコンバージョンシナリオ。 ターゲットユーザーがこのサイトにどのように訪れて、どういった経路をたどってコンバージョンに至るか、を図式化したものです。コンテンツを決めるのも、やはり仮説がない事には、この先改善もできません。というわけで、具体的な方法をご紹介していきましょう。  コンバージョンシナリオとは? コンバージョンシナリオでは、ターゲットユーザーがどのようなページをどういった経路で回遊してコンバージョンに至るか、を想定していくものです。その想定から、どんなカテゴリ構成にするか どんなコンテンツを作っていくのか それらをサイトのどの場所に設置するのかといったことを決定していきます。例えば、リスティング経由でTOPページに訪問した新規ユーザーはまず、どんなコンテンツを見るか、を考えると「初めての方へ」コンテンツを見たいというニーズはあるでしょう。一方で、何度もサイトに来ている人は「マイページ」などの導線が重宝されるでしょう。 また、商品ページでは、「よくある質問」や「送料について」などの情報が良く見られるかもしれません。こういった、ユーザーをイメージしながら、なんのコンテンツがどこにあればよいか、を検討していく作業を繰り返します。   コンバージョンシナリオの方法 では、具体的にどのような進め方でコンバージョンシナリオを作っていくのか、3つのステップでご紹介していきます。 STEP① とにかくユーザーになり切れ! とにかく、これは重要です! ユーザー目線でサイトを作るうえで、設計者や制作者の意見は関係ありません。そのため、ユーザーの動きを想定する際も、必ず「本気で」コンバージョンするつもりで進めることが重要です。  STEP② まずは主要導線を描こう 次に、TOP→カテゴリTOP→商品一覧→商品詳細→カート など、一般的な導線をひとまず置きます。ここから枝分かれで必要なコンテンツ肉付けしていくイメージでOKです。  STEP③ 想定の流入経路を決めよう ユーザーがサイトにどのようなモチベーションで訪れているか、を想定することも重要です。 例えば、既にそのサイトのことを知っているユーザーと、まったく知らず、たまたま検索してたどり着いたユーザーとでは、サイトランディング後の挙動が変わってまいります。リスティングなのか、ディスプレイ広告なのか、他サイトからのリンクなのか、どのケースが一番多いか、を考えて決定していくと良いでしょう。  STEP④ 実際にユーザーになったつもりでサイトをたどってみよう STEP①でお話した通り、本当に自分がコンバージョンをするつもりで、サイトを進んでいくと、「あ、ここでこういう情報が欲しいな」といったポイントが出てまいります。 例えば、商品の詳細ページにいる時に「あれ、送料はかかるのかな?買い物ガイドがみたいな」とか、「もう少しこういう情報や特集があると選びやすいんだけどな~」といった、ユーザー目線の要望を見出すことができます。  STEP⑤ チームでブレストをしながら、シナリオをブラッシュアップしていきましょう。 一通り、コンバージョンに至るまでの導線をたどり、必要な要素を抽出できたら、チーム内で共有・ブレストをし、ブラッシュアップしていきましょう。 やはり、仮説ベースの話ですので、主観が入ってしまわないように複数人で検討することが重要です。  こういった過程を経て、コンバージョンシナリオが完成いたします。 このコンバージョンシナリオを使うことで、ワイヤーフレームを作る際、どのコンテンツを優先すればいいのか、どの導線を強化するとよいのか、を判断することができます。いかがでしたか? 機能やデザインの具体的な検討に入る前に、こういった上流工程は非常に重要になってまいります。皆さんのサイトのリニューアルの際も、ぜひペルソナを作り、コンバージョンシナリオを作ってみてください!
  • 2016.11.18 WEB制作

    リニューアル前にやっておくべきペルソナ設計とその方法
    こんにちは、Webly編集部の浅見です。以前、リニューアルの際の失敗事例をご紹介させていただきましたが、その中で「リニューアル目的の不明確性」というのを挙げました。リニューアル自体ぼやっと始まってしまうことも多いのですが、大前提として「ペルソナ設計」をすることをおススメしています。今日は、このペルソナ設計の目的と方法についてご紹介していきたいと思います。  ペルソナ設計の目的そもそも、なぜペルソナ設計をする必要があるのか? この点から、解説していきたいと思います。 ペルソナ設計をする目的、それはズバリ「ターゲット」を明確にし、リニューアル目的をブレさせないためです。そもそも、どんなサイトでも「誰に見てもらいたい」というターゲットがあるはずです。このターゲットを最初にバシッと定めておくことで、リニューアルを進めていくうえで発生する議論がブレずらくなります。 例えば、アパレルのECサイトリニューアルを行うとしたとき… 仮にペルソナを30代前半の独身女性とします。(本当はもう少し細かく設定します)主要導線の設計をするときにも、30代前半の独身女性はどのようなときにECサイトで服を選ぶだろうか。 というイメージをプロジェクトメンバーで共通認識で持てるため、「このペルソナならこうだろう」「いや、こうじゃないかなー?」と議論がしやすいんですね。こうすることによって、「僕はこっちのほうが好みだなー」とか「私はこの方が使いやすい!」といった主観的な意見によって、議論がブレることはなくなります。  ペルソナ設計の方法では、ペルソナはどうやって設計するのか、をお話したいと思います。  ターゲットの定義 第一段階として、ペルソナ化をする前にターゲットを明確に定義する必要があります。 ターゲットはビジネスモデルやサイトの目的によって大きく変わってきますが、例えば、実店舗を持ったアパレルショップのECサイトであれば、実店舗もECもよく利用するAさん 実店舗に行ったことはあるが、ECは利用したことが無いBさん 実店舗もECも利用したことが無いCさんといったユーザー層が考えられます。当然この場合ですと、母数が少ないがサイトのファンなのはAさん。 母数が多いが、サイトの認知が無いのがCさん。 となります。ここで、今回のリニューアルの戦略と照らし合わせて、このターゲットの優先順位を決めていく必要があります。例えば、ファンの人たちを囲い込むために、今のユーザーさんにより使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはAさん。全くの新規のユーザーを獲得するために、初回訪問者にも使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはCさん。となります。 この時には、このようなユーザーマッピングをすれば、議論がよりスムーズに進みます。  ターゲットのペルソナ化 ターゲットに優先順位を付けられたら、その人たちをペルソナ化していきます。ターゲットのユーザーが、そのWebサイトでどのようなことを求めているか、をより深く検討するために、ペルソナ化をすることが重要になってまいります。 ペルソナは、細かく設定すればするほど精度は上がりますが、そこまで労力をかける必要はありません。年齢 性別 仕事の種類と役職など 普段見ているWebサイトや雑誌 趣味趣向このあたりを決めておけば、問題ないでしょう。 たまに、ペルソナの生い立ちなども決める人がいますが、そこまでする必要はありません。 ペルソナの取りそうな行動を、メンバー全員で共通認識で持てればOKです。ペルソナの属性を決めた後は、それぞれのペルソナがどこからサイトに訪れるか、どのようなニーズを持っているか、などを決めていきます。 このように、イメージに近い人の写真とともに、ニーズなどをまとめていきます。  こうして、リニューアルを進めていくうえでの、ターゲットとするペルソナが完成します。 ここから、これらのペルソナを常にプロジェクトメンバーの共通言語として認識し、それぞれの議論の際には必ず、このペルソナが頭の中に入っている状態を作ることが重要です。 次回は、これらのターゲットペルソナが、どのようにサイトでコンバージョンに至るか、を検討する、コンバージョンシナリオをご紹介したいと思います。  
  • 2016.11.15 WEB制作

    絶対に知っておきたい!Webサイトリニューアル失敗の原因3選
    こんにちは、Webly編集部の浅見です。 最近、お客様から「Webサイトをリニューアルして、売り上げを上げたい、効果を上げたい」とご要望をいただくことが増えてまいりました。それぞれのお客様からリニューアルの背景を伺うと「前回のリニューアルが失敗した」「うまくいかなかった」というお声を聞きます。せっかく苦労してプロジェクトを進めるのですから、できれば失敗はしたくないですよね? では、なぜ多くのサイトでリニューアルを失敗してしまうのか。 今日は、サイトリニューアルを進める上で知っておきたい「サイトリニューアルのよくある失敗原因3選」をご紹介します。  失敗の原因① 目的の不明確性多くの企業様のリニューアルを手掛けてまいりましたが、大手のクライアント様でも「何のためにリニューアルをするのか」が明確になっていないプロジェクトが、驚くほど多いです。・前回のリニューアルから、時間が経ったのでなんとなく… ・上司に言われたから仕方なく…このような声が実際に現場で聞かれます。 ですが、目的が明確でないプロジェクトが成功するはずありません。 目的地を決めず、とりあえず新幹線に乗りたい、と言っているのと同じです。リニューアルによって売り上げを上げたいのか、斬新なデザインで話題を作ってブランディングをしたいのか。 それらの目的によってターゲットの設定も、サイトの構成も、デザインのテイストもガラッと変わってきます。 まず、リニューアルプロジェクトを進める前に、メンバー全員で目的を明確化し、共通認識を持つことが大切です。  失敗の原因② リニューアル後のPDCA未実施プロジェクトが始まると、現場担当者は「何とかリニューアルを無事に終わらせたい!」と、リニューアル完了をゴールにしてしまうことが頻発しています。 もちろんリニューアル自体、完成しなければ全く意味をなさないのですが、サイトオープンが本当のスタートであることを忘れてしまうんですよね。 本当にリニューアルで効果を出すためには、リリース後のPDCAにコツがあります。「ある仮説」にもとづき、サイトを構築。 そして、リリース後に、その仮説が正しかったのかどうか、しっかり検証することが重要です。仮に「ある仮説」が外れていたとしても、"外れていた"ことが認識できるだけで大きな進歩です。その"外れていた"事実を冷静に分析し、次の一手をしっかりと打ち出す。 そうやって、仮説→検証→軌道修正を繰り返し続けることで、真の効果のあるWebサイトを目指すことができます。  失敗の原因③ ロジックにもとづかず、主観でデザインを決めてしまうせっかく、現場担当者が制作会社とリニューアルを進めていても、上層部のお偉いさんが突然登場し、今までの経緯も理解せず「わしは、こんなデザイン嫌じゃ!」とちゃぶ台を返す、なんてことはよくありますよね。 私の携わってきた案件でも、少なからずこういった「天の声」で現場が一気に変わってしまうことを経験してきました。 このちゃぶ台返し、なぜ起こるのかというと、サイト制作を進めていくうえで「なぜこのサイト構造なのか」「なぜこのデザインなのか」をしっかり定義せず、「なんとなく」で重要な要素を決めてしまっているからなんです。リニューアルの要件やデザインを決めていくにしても、必ずロジックが必要です。例えば、デザインで「赤」にするか「青」にするか、という議論があったとすれば、「ターゲット、サイトのコンセプト、ブランドイメージ」など、複数の観点からこのサイトでは「赤が良い」という結論を導き出す必要があります。間違っても、「皆さん、好きな色を選んで多数決で決めましょう」なんて進め方をしてはいけません。 こうしてプロセスを踏んで決まったことは、ちゃぶ台を返されそうになっても「いや、違うんです社長。かくがくしかじか、こんな理由からこのデザインになったのです」と、説得をできるようになります。そうすることで、努力が水の泡になることもなく、プロジェクトを順調に進めることができるんですね。  いかがでしたか? Webサイトリニューアルを一度でも経験したことがある人なら「あるある!」と、共感いただける内容だったのではないでしょうか。今後は、本日の失敗原因をどのようにクリアしていくべきか、をご紹介していきたいと思います。