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  • 2020.06.25
    WEB広告

    コンテンツマーケティングの課題と具体的な解決方法

    コンテンツマーケティングは、短期間ですぐに結果が出る施策ではありません。中長期に取り組む必要があるため、その間にはさまざまな問題に直面するでしょう。そして多くの課題は、マーケター共通の悩みである場合が多いものです。この記事では、多くのマーケターが抱える課題を5つに分類し、それぞれの解決策をご紹介します。  1.コンテンツマーケティングの主な課題は5つ コンテンツマーケティングの課題は、「社内体制の課題」と「コンテンツマーケティング特有の課題」の大きく2つに分けられ、そこからさらに5つに細分化できます。●社内体制の課題予算が確保できない マーケティング戦略の欠如●コンテンツマーケティング特有の課題効果測定ができない コンテンツの内容が画一的になる 効果が出るまで時間がかかるコンテンツマーケティングを担当している方なら、おそらく1つや2つは思い当たる課題があるのではないでしょうか。次からはそれぞれの課題と解決方法について、詳しく紹介していきます。  2.課題①.予算が確保できない 多くのWeb担当者がまず悩むのは、予算が確保しづらいことです。コンテンツマーケティングは中長期的に取り組む施策ですが、成果が見られないと費用対効果を疑問に思うようになり、結果が出るのを待てずに、数ヶ月で施策を中止するケースも少なくありません。そうならないためには、以下のような解決策をとるようにしましょう。 継続することを第一に考える コンテンツマーケティングは中長期的に施策を実施し続けることで効果がでてきます。継続できなければ意味がありません。結果がすぐに出ないことを念頭に入れ、月々作成するするコンテンツ量をある程度減らしてでも、長期間続けられる範囲の予算で実施することが重要です。 コンテンツ制作を外部に委託する コンテンツを自社で作成する場合は、担当者がその作業に多くの時間を要します。原稿作成に慣れていない担当者であればなおさらです。費用対効果を考えると、コンテンツ作成のプロに委託した方が効率的な場合があります。そういった業務を外部に委託すれば、自社の人的リソースを戦略的に投下できるからです。  3.課題②.マーケティング戦略の欠如 自社のマーケティング戦略が欠如していることが原因で、コンテンツマーケティングが軌道に乗らないケースもあります。例えば、集客した後のプロセスを準備していない、期限や明確な目標値を設定していないためコストや時間がかかりすぎているといった場合には、以下のような対策を取りましょう。 コンテンツマーケティングの目的を明確化する まずはコンテンツマーケティングのゴールとなる目的を明確に定める必要があります。自社サイトへのアクセス数を増やしたいのか、資料請求につなげたいのか、それともSNSで拡散してほしいのかなど、目的に応じてコンテンツの内容や取るべき施策は異なります。目的が定まらなくては、戦略を練ることはできません。会社全体で達成したい目標から逆算し、コンテンツに求められる役割を明確にしましょう。 集客後のプロセスを考慮したコンテンツを作成する トラフィックは増えているのにCVにつながらず、費用対効果が低い場合には、集客した後のプロセスが設定されていないことが原因かもしれません。トラフィックがある程度あり、コンテンツマーケティングの目的も明確化されているのであれば、集めたユーザーにどのような行動をしてほしいかを考え、誘導するコンテンツを作成するようにしましょう。例①:ユーザーにコンテンツを拡散してほしい → 共有したくなるようなアンケートコンテンツを作成する例②:ユーザーに実店舗へ来店してほしい → 店舗で受けられるサービスの体験談コンテンツを作成する  4.課題③.効果測定がしづらい コンテンツマーケティングはコンバージョンを考えた場合、効果測定がしづらいため、その重要性がなかなか理解してもらえないケースが少なくありません。また、マーケター自身が、効果測定の方法を知らない可能性もあります。そのような場合には、次のような対処法が効果的です。 ユーザーの行動段階ごとに目標を立てる ユーザーはコンテンツを通して、いくつかの段階を踏んで行動します。よく言われるのが「AIDMA」や「AISCEAS」ですが、Web上でのユーザー行動をより反映したのが「AISCEAS」と言われています。AIDMA:認知→興味・関心→欲求→記憶→行動AISCEAS:認知→興味・関心→検索→比較→検討→行動→共有目標を立てるときには、この行動段階ごとに目標値(KPI)を設定すると、効果測定を行いやすいでしょう。 目標を多角的に見て数値に置き換える Webサイトの目標の中には、ブランディングや自社商品の認知度アップなど、目標値(KPI)を設定しにくいものもあるでしょう。そういった場合には、数値化できる基準を見つけて置き換えてみるのがおすすめです。例えば「ブランディング」が目標の場合、キャッチコピーでの検索ボリュームやUGCの数、あるいは採用応募者数などを数値目標とすると効果測定が可能です。  5.課題④.コンテンツの内容が画一的になる 自社商品に関連するKWを選定してコンテンツを制作すると、だんだんネタが切れてきて、同じような内容の記事ばかりが増えてしまいます。かといって一般的な内容のものにすると、他社のコンテンツと似通ってしまうため、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そういった場合には、以下のような対策を試してみるのがおすすめです。 情報提供の角度を変える 担当者としては、CVに直結しやすいコンテンツ作りに注力しがちですが、CVを直接アシストしなくても、ユーザーへの情報提供を通して間接的にCVにつなげるようなコンテンツも重要です。例えば、不動産投資の会社であれば、投資のノウハウだけではなく、資産運用や相続・贈与に関するコンテンツを提供することでユーザーを教育し将来の顧客として育成ができます。またそのようなコンテンツを通し、自社について知ってもらうことも、結果的には有効でしょう。 最新情報をインプットする コンテンツには、他社記事を参考にして作成した古い情報や、定説をもとにした文章が溢れています。そういった中で、コンテンツに最新の統計やニュースを付加すると独自のコンテンツとなります。自社が配信しているコンテンツに関係する業界に関して常にアンテナを張り、ニュースをインプットするように心がけ、新しいアイデアが生まれる環境をつくっておきましょう。  6.課題⑤.効果が出るまで時間がかかる コンテンツマーケティングは、コンテンツの作成自体に時間がかかるうえ、そこからさらに検索エンジンにインデックスされ上位表示されていくまでに時間がかかることも弱みのひとつです。この課題については、以下のような対処法を検討しましょう。 専門家主導でPDCAを回す コンテンツを闇雲に作成しても、Webサイトの評価は上がりません。まずはコンテンツマーケティングに詳しい人が先導して、効果が上がる仕組み作りから始め、短いサイクルでPDCAを回していくことが理想です。 Web広告を併用する サイトを立ち上げたばかりの時は、認知度も低く集客が難しいものです。アクセスもコンバージョンも上がらなければ、どう対策を打っていいかわからずモチベーションも下がります。そのような時は、リスティング広告やネイティブ広告といったWeb広告を併用し、認知拡大を図るのが効果的です。コラムなどのコンテンツは自然検索からの流入が多く、特定のキーワードを検索するユーザー以外の流入はあまり見込めません。まずは広告でユーザーに知ってもらう施策も検討しましょう。  7.まとめ コンテンツマーケティングに取り組んでいると、さまざまな課題に直面します。しかし課題の多くは、目的を明確化し、さらに課題を細分化して対策を考えることで解決できるものです。また人的リソースや経験が不足している場合には、費用対効果を考えると外部に業務を委託することが有効な場合もありますので、検討してみてください。

  • 2020.06.23
    WEB広告

    コンテンツマーケティングでアンケートを活用すべき理由

    コンテンツマーケティングは、検索エンジンからの集客を実現するコンテンツSEOの手法が広く知られ、主に検索エンジンを使う顕在層へのアプローチ方法として実施されていますが、潜在層に対して認知を行う手法もあります。潜在層へのアプローチ方法として活用するのが「アンケートコンテンツ」です。アンケート調査の結果をコンテンツに活かすことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、コンテンツマーケティングでアンケートを活用するべき理由を詳しくご紹介していきます。  1.アンケートコンテンツとは アンケートや市場調査の結果をまとめたコンテンツを「アンケートコンテンツ」と呼びます。一般的にアンケートは、企業のマーケティングやユーザーニーズの把握を目的に行うことが多いのですが、使い方次第で企業のPRに役立てることも可能です。アンケートコンテンツを取り入れる手法は、実は、古くからPRの手法として存在していました。企業がアンケート調査を行い、そのアンケート結果をニュースリリースとして配信するものです。ニュースリリース配信サービスを活用すると、20~30のWebメディアにニュースとして掲載されるため幅広いユーザーにリーチすることができます。このアンケートコンテンツには、どのようなメリットがあるのかをみていきましょう。  2.アンケートコンテンツを活用するメリット アンケート結果をコンテンツに活用することには、2つの大きなメリットがあります。 ①.ニュースリリース配信で幅広いユーザーにリーチできる 1つ目のメリットは、アンケート調査で得た新しい情報を「ニュースリリース」として配信できることでしょう。通常のコラムなどは、ニュースとしては扱われないため、ニュースリリース配信サービスでは配信できないことを考えると、アンケートコンテンツならではの強みといえます。配信した情報は複数のWebメディアにニュースとして取り上げられ、ユニークなコンテンツであれば多くのニュースサイトに転載されたり、SNSなどで拡散されたりする可能性もあります。Webメディアに掲載されることで、幅広いユーザーにリーチできるため、自社について認知していないユーザーに知ってもらえる可能性が高いことがアンケートコンテンツの大きなメリットです。 ②.SNSで拡散されやすい 人は何か面白い情報を知った時には、他の人に教えたくなるものです。情報のなかでも「数値」という客観的なデータは、人によっていろいろな解釈ができるため、自分なりの解釈をSNSで共有するなど、会話の切り口にされやすいのが特徴です。アンケートコンテンツは「数値」という事実を伝えるため、興味関心を喚起することができれば、SNSで拡散される可能性が高まります。広く拡散された場合には、これまで接点のなかった層にまで認知されるため、非常に高いPR効果が期待できるでしょう。  3.アンケートの調査方法 アンケートコンテンツを作るためにはアンケートを実施する必要がありますが、調査方法は以下の3つが考えられます。 外部のプロへ依頼する モバイル端末の世帯保有率がおよそ95%となった今では、インターネットを利用してのアンケート調査を行うことが容易になりました。アンケートのアウトソーシングは比較的安価に依頼できるため、自社が集めたい情報に強いリサーチ会社を選び依頼するとよいでしょう。しかし、アンケート調査を行うだけではなく、結果を魅力的なコンテンツに落とし込まなければ意味がありません。アンケートをアウトソーシングするときには、コンテンツ作成を最終目標として、リサーチからコンテンツ作成まで一貫して取り組んでくれる会社に依頼するのがおすすめです。 既存顧客へアンケートを取る 既存顧客に対してアンケート調査を行うと、コストを抑えることができます。Googleフォームなど、Web上でアンケート調査できるシステムを利用すると、自動で集計まで行えるため便利です。ただし、アンケートに回答してくれる顧客が少なければ、回答率が低くアンケートの信頼性がなくなってしまう可能性があります。アンケートへの回答率を上げるため、クーポンやポイントの配布など、インセンティブを用意した方がよいでしょう。 セルフリサーチで作成する アンケート調査にあまり予算をかけられない場合には、自身で対象者を見つけてアンケート調査に協力してもらうのもひとつの手です。しかしアンケートの作成から対象者への依頼、結果の集計、分析、そしてコンテンツの作成まで自社で行うには非常に時間がかかります。結果的にトータルコストが高くなる可能性も少なくないため、注意しましょう。  4.ECマーケティングのアンケートコンテンツ ECマーケティングでは、コンテンツマーケティング施策の一環としてアンケートコンテンツ施策のサービスを提供しています。リサーチからコンテンツの作成まで一貫して行うため、手間をかけずにコンテンツ作成が可能です。アンケート結果をただまとめるだけではなく、最後まで読んでもらうことはもちろん、多くの人が興味を持ち拡散されるように工夫してコンテンツを作成しています。アンケートコンテンツの作成に興味がある、しかし自社で行うには人的リソースが不足しているような場合には、お気軽にご相談してください。  5.まとめ アンケートはユーザーや市場の動向を確認するだけでなく、コンテンツに活用して企業PRにつなげることもできます。これまで接点のなかった層にアプローチできる優れた施策のひとつです。しかしただアンケート結果をサイトに掲載すればよいわけではなく、多くの人の話題になるような魅力的なコンテンツに仕上げる必要があります。自社でアンケートコンテンツを作成することが不安な場合には、プロに依頼することも視野に入れ、アンケート結果を十分活用できるようにしてください。

  • 2020.06.17
    WEB広告

    新卒がWebマーケティングの可能性を考えてみた

    Webマーケティングは他の業界よりも、歴史が浅いことで知られています。しかし、インターネット広告費がテレビメディア広告費を超えた今、どの企業においてもWebマーケティングは必要不可欠なものになりました。この記事では、新卒でこの業界に就職した筆者が、改めて『Webマーケティングの可能性』をテーマに、入社3か月ならではの視点でご紹介いたします。  1.そもそもWebマーケティングとは何か Webマーケティングとは簡潔に言うと、「企業がWeb活用して、商品やサービスが売れるしくみを作ること」です。と言ってもなかなかイメージがわかないですよね。ここで一つお聞きしたいのですが、皆さんはWebマーケティングにどのようなイメージを持っていますか?パソコンさえあればどこにいてもできる、費用対効果が数字でわかる、ベンチャー企業が多い、といった印象があるかと思います。入社する前の私はWebマーケティングに対して、エンジニアによって日々新しい技術が開発されている、労働時間が長い、渋谷のオフィスに私服で働く若い人が多い、といったメージを持っていました。しかし、実際に働いてみて、私のイメージは、細い作業が多く、泥臭く、営業では競合他社が多いため、非常に厳しい世界だということがわかりました。ですが、その中に計り知れない面白さと必要性も感じています。なぜ、私がこのように考えているか、次の章からWebマーケティングの魅力について詳しくご紹介します。  2.Webマーケティングの魅力 この章では、Webマーケティングの魅力をご紹介します。そのために現状と特徴を簡単に見てみましょう。 日本の市場規模 電通が発表した情報によると、2019年の総広告費は7兆円弱であり、インターネットの広告費は2兆1000億円、テレビの広告費が1兆8000億円と、初めて両者の関係が逆転しました。実際に、私もテレビCMよりYouTube広告の方を長く閲覧しているような気がします。実際に、働く人の観点ではどうでしょうか。正直に言うと、よく噂にされている通り労働時間が長い、営業が大変といった点はあります。しかし、伸びている業界に身を置くことは非常に楽しく刺激的です。実際、お客様とお話をすると、会社レベルでWebに注力していきたいと考えている方が多いので、今後もより伸びる可能性を秘めていると感じます。また、2018年の総務省の報告によると、日本でのインターネットの利用率は79.8%と発表されました。その中でも端末別にみると、パソコンが48.2%に対してスマートフォンは59.5%でした。つまり、今まで以上にネット広告や検索エンジンが身近になっていると考えられます。例えば、ユーザーはインターネットを使うたびに広告を目にしています。気づいていない広告もたくさんあります。そういった広告を目にしながら、私たちは、インターネットで物を購入します。私も入社前までは全くWeb広告を気にしていませんでした。そもそもどれがWeb広告なのかも知りませんでした。しかし、Webマーケティングを勉強して、今まで何気なく見ていたWebページがマーケティングの一部と知り、いかにWebマーケターが顧客の購入までの道筋や心理状態を細かく分析しているかを知りました。 Webマーケティングの特徴 では、具体的に私が感じたWebマーケティングの4つの特徴をお伝えします。 ①.ターゲティング これは簡単に言うとWebサイトを見るユーザーによって見せる広告を変えることです。テレビや電車の広告は、誰に対しても同じ広告を見せることしかできませんが、インターネット広告では、ユーザーがアクセスした履歴がわかるため、閲覧するユーザーごとに見せたい広告を表示することができます。よくよく考えてみると、これはすごい技術だと思います。確かに、プライバシーの観点から考えると疑問視されることもあります。私も最近Webサイトを閲覧している際によく見る「Cookie」に同意するボタンは押したいとは思いません。しかし、どのユーザーにどういった広告を見せるかを考えることは非常に面白い仕事です。 ②.リアルタイム Webでは、広告を何回表示したか、そのクリック率は何%であったか、購入までにどのサイトを見たかなど、ほぼ全ての情報が瞬時にわかります。そのため、最適な金額で、最適な広告を、最適なユーザーに出すことができます。Webではこれを、1秒以内に行えるのです。最適な広告を最適な価格で出すことができる。ケチな私にとっては、非常に相性がいい手法だと思います。 ③.低コスト 例えば、15秒のテレビCMを1回流すためには約100万円の費用がかかると言われています。(テレビ局や時間帯にもよりますが…)また、電車のつり革広告においても1週間掲載するためには数百万円の費用がかかります。一方、Web広告では理論上は1円から始められる広告も多くあります。もちろん1円で効果がでるとは限りません。しかし、社内のリソースが限られており、テレビCMを出すことが難しい企業にとっては、Web広告は圧倒的に低コストで広告出稿が可能です。 ④.効果測定 Webの世界では、どこのページに何回広告を出して、それが何回クリックされたか、そのうち何人が購入まで至ったかなど、ほぼ全ての数字がわかります。テレビCMや電車の車内広告では正確な費用対効果を出すことは難しいですが、Web広告では、はっきりと数値がわかりますので、費用対効果を正確に把握することができます。  3.主なWebマーケティングの手法4つ では、Webマーケティングの特徴を踏まえた上でどのような手法があるかを見てみましょう。この章では、よく用いられるWebマーケティングの手法を簡単にご紹介します。 SEO Search Engine Optimizationの略であり、直訳すると検索エンジン最適化です。簡単に言うと、Googleの検索結果の表示順位を上げる手法です。検索画面の上位に表示することができると、広告を出稿しなくても、Webサイトに多くの流入数を確保できます。最近では、優良なコンテンツをサイト内に継続して掲載するコンテンツマーケティングの一環としてSEOが行われています。 Web広告 Googleの検索エンジンで検索した際に表示されるキーワード連動型広告やWebメディアにバナーを掲載する広告です。例えば、検索結果画面の上から4つ目までに、「広告」の小さな文字を付けて表示するリスティング広告や、ヤフーなどのポータルサイトなどにバナーに表示する純広告などがあります。即効性が高く、簡単に運用することができ、リソースが少ない企業にはおすすめの手法です。ただ、人気の枠ではコストがかかるため、ある程度ノウハウを持った企業に依頼する方が良いでしょう。 Web接客ツール サイトに訪れたユーザーに対して表示するポップアップ式のバナーや、チャットボットのことです。メリットとしては、サイトからの離脱を防げる、購入を促すことができるといった点が挙げられます。他にも、サイトに訪れたユーザーの分析を行うものがあり、訪れたユーザーごとに対応できるため、多くのWebサイトで導入されています。 CRM Customer Relationship Management の略で、直訳すると顧客関係管理です。簡単に言うと、一度購入したユーザーにメールマガジンなどを配信することでコミュニ―ケーションを深め、リピーターやコアユーザーになってもらうための手法です。戦略的に行うことで、客単価やリピート率の向上を図ることができます。  4.まとめ Webマーケティングは、企業がWebを用いて商品が売れるしくみを作ることです。新卒で入社する前の私は、Webマーケティングに対して一言で言うと華やかなイメージを持っていました。しかし、実際に働いてみると数字に細かく、泥臭いイメージに代わりました。Webマーケティングの市場規模は年々増加しており、今後も多くの企業が注力していくことが予想されます。ターゲティングがしやすく低コストで始めることができる点は今までになかった魅力的なポイントです。今回は具体例として、SEO、Web広告、Web接客ツール、CRMをご紹介しました。これはほんの一部であり、他にも多くの手法があります。また、Webマーケターの魅力として、私はビジネスを考える力がとても身につくと考えています。これは、Webマーケティングのお客様がほぼすべての業界になるためです。実際に働いてみて、色々な業界のお客様について考えることは本当に楽しいと気づきました。今、Webマーケティングの世界へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

  • 2020.06.15
    WEB広告

    メガネメーカーのコンテンツマーケティングで分かったキーワード戦略

    コンテンツマーケティングで成果を出すためには、記事を作成する前に、どのキーワードに対して対策するか、キーワードを選定する際の戦略がとても大切です。結論からお伝えします。当社で支援させていただいた、メガネメーカーのオウンドメディアでは、月間ユーザー数が7ヶ月で432%と驚異的な伸びを記録しました。この記事では、メガネメーカーでのコンテンツマーケティングの経験を元に、成果を上げるためのキーワード戦略についてご紹介します。  1.コンテンツマーケティングとは キーワード戦略に入る前に、まずはコンテンツマーケティングについて復習です。コンテンツマーケティングは、ブログや動画、キャンペーンなどのユーザーにとって有益なコンテンツを、ネイティブ広告やSNS、MAツールを活用し、見込み客の集客から、最終的にファン化させるまでを担うマーケティング手法です。コンテンツマーケティングのポイントは3つです。ユーザーの役に立つコンテンツを継続的に提供する ユーザーを「認知・関心→理解→購入」へ導く 最終的に自社の顧客(ファン)を増やす  2.コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い 混同されやすい言葉として、「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」があります。両者はコンテンツが持つ意味の範囲や手法が違います。先ほど述べた通り、コンテンツマーケティングはコンテンツを通してユーザーを認知から関心、理解、購入に促す方法ですが、コンテンツSEOは、自社メディア内で読み物(ブログやコラム)を作成し、検索エンジンでの表示順位を上げ、Webサイトへの流入ユーザーを増やす手法です。集客を目的とするコンテンツSEOで集客を実現するために重要なのは、コンテンツのテーマでなはく、検索エンジンで検索するユーザーの疑問や課題を解決できるコンテンツです。従って、ユーザーが検索するキーワードに対して、どれだけユーザーの知りたいことに応えられるかが重要になってきます。  3.なぜキーワード戦略が重要なのか キーワード戦略は、自社のWebサイトをユーザーに見つけてもらうための、重要な戦略です。よくある失敗は、キーワード戦略考えずに、書きやすいテーマから作成し記事を量産することです。結果的にWebサイトへの流入数が一向に増えないケースは少なくありません。キーワード戦略を立てずに記事を量産すると、例え1,2年粘り強く更新し続けても、検索エンジンで上位表示されなかったり、例え上位表示されたとしてもWebサイトへの集客が増えずに、施策自体が頓挫してしまったりという例はよくあります。これでは、非常にもったいないです。メガネメーカーのキーワード戦略では、主要キーワードの「メガネ」や「リーディンググラス」の順位改善を目的として、最初に対策キーワードを決定しました。  4.最初にターゲットを明確化させる キーワード戦略を行う際、最初に行うことはターゲットの選定です。メガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、2つのターゲットに対して悩みや課題を解決出来る知識コンテンツを展開しました。1つ目は潜在層のお客様で、悩みや課題を解決したいユーザー。2つ目は既存のお客様でメガネに対する知識を深めたいユーザーです。<ターゲット>悩みや課題を解決したい潜在顧客 既存顧客だが、もっとメガネについて詳しく知りたいユーザー上記のターゲットに対して、コンテンツマーケティングで達成したい目的は、2つありました。<目的>潜在顧客にメガネメーカー様の商品を認知させる 既存顧客に対してメガネメーカーの商品を想起させるターゲットを整理することで、メガネメーカーに必要なコンテンツをより具体的に検討できました。  5.キーワード戦略のポイント メガネメーカーのコンテンツマーケティングの取り組みの中で、改めて実感したキーワード戦略で大切なポイントを3つお伝えします。 ①.対策キーワードを決める時、テーマから入らない よくある間違いが、テーマを最優先してしまうことです。テーマを優先的に決めると発生する問題として、企業が発信したい情報は必ずしもユーザーが求めていないケースが少なくありません。テーマから決めるのではなく、ターゲットを明確にした上で効率的に検索順位を上昇させることが可能なキーワードを選択しましょう。 ②.検索ボリュームの少ないキーワードが狙い目 月間検索数が少ないキーワードは対策しても、リーチできるユーザーが少ないので避ける。という考え方は、あまりおすすめしません。今回もでもそうでしたが、月間検索数が少ないキーワードであっても、複数のキーワードを対策することで、メインのキーワードが強化され、ビッグキーワードで10位以内を取得できた例があります。 ③.対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解する 対策キーワードからユーザーの検索意図を理解した上でコンテンツを作成することが大切です。例えば、「メガネ 曲がった」とユーザーが検索する時、ユーザーは何に悩み、解決したいと考えるでしょうか。Googleはユーザーの検索意図を理解し最適な検索結果を表示させるために、検索アルゴリズムのアップデートを繰り返しています。もちろん、Googleが提供する検索結果がすべてユーザーニーズに合っているわけではありませんが、多くのケースでユーザーの意図に沿う検索結果になっていると思います。作成するコンテンツとGoogleが考えるユーザーの検索意図のズレを無くすことは、検索順位を改善するために重要です。対策キーワードを決める際は、該当のキーワードでどんなWebページが上位表示をされるか事前に調べることをおすすめします。  6.まとめ コンテンツマーケティングにおいて、キーワード戦略は非常に重要です。それでは、キーワード戦略のおさらいです。対策キーワードを決める時、テーマから入らない 検索ボリュームの少ないキーワードも軽視しない 対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解するメガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、以上のようなキーワード戦略のポイントを抑えて記事を作成した結果、わずか半年で大きな流入改善が実現できました。当社では、定期的にセミナーも開催しており、コラムだけではお伝えしきれない情報をご提供しております。お困りの際はぜひご活用ください。

  • 2020.06.12
    WEB広告

    コンテンツマーケティングのメリットと始め方

    昨今のWeb上での情報氾濫のなかで、Webサイトを作るだけでは集客が難しくなってきています。Web広告で短期的な集客はできても、自発的にサイトを訪問してくれるユーザーを増やすことは難しく、商品やサービスの情報だけを紹介しても、販売にまで結びつけることもそう簡単ではありません。そんな中、継続的な集客や顧客育成方法として注目を集めているのが「コンテンツマーケティング」です。この記事では、コンテンツマーケティングの導入による効果やメリットについて解説します。  1.コンテンツマーケティング導入の目的と効果 コンテンツマーケティングは、潜在層を顕在化させる、つまり潜在ニーズを掘り起こし自社商品・サービスに興味を持ってもらうためのWeb施策と思われがちです。しかし実際には、新規顧客の獲得や既存顧客のファン化など、作成するコンテンツによってさまざまな効果を得られます。コンテンツにもさまざまな種類があり、コラム、記事、SNS、あるいは動画などを通して自社サイトの認知を高め、集客を確保していくことができます。  2.コンテンツマーケティングのメリット コンテンツマーケティングを自社サイトに取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。 費用効果が高い コンテンツマーケティングは、特別なスキルがなくても既存の社内コンテンツやSNS、ブログなど身近なコンテンツを活用して、比較的安価に、かつ手軽に始められます。検索エンジンから自社のコンテンツが良質なコンテンツであると判断されれば、上位表示されるようになり、その期間に制限はありません。アルゴリズムの変化などで順位が変動する可能性があるものの、長期間上位表示させ集客をある程度維持することができ、費用対効果が非常に高い施策といえるでしょう。 ユーザーをナーチャリングできる ユーザーの行動段階に合わせたコンテンツを作成し、ユーザーをナーチャリング(顧客育成)できることもコンテンツマーケティングのメリットです。化粧品メーカーを例に見ると、まだ自社商品を知らないユーザーに対しては、「美白化粧水 安い」で上位表示させるコンテンツを作成して、安価な化粧品を探しているユーザーをWebサイトに来訪させ、自社商品を知ってもらえるでしょう。一方、すでに商品を知っているユーザーに対しては、「美白化粧水 〇〇(会社名) 成分」で記事を作り、さらに詳しい情報を提供することで、検討段階に入ってもらえます。このようにユーザーを育成し態度変容させられるのも、コンテンツマーケティングの特徴と言えるでしょう。 CVの後押しもできる コンテンツマーケティングでは主にサイトへの集客を目的とする企業が多く、その場合、サイトへのアクセスが増加したものの、肝心のCVにつながらない…と悩む人も少なくありません。実は、記事内容を工夫すれば、コンテンツでCVを後押しすることができるのです。例えば、モデルルームの来場予約をCVとしている場合には、「モデルルームに実際に行ってみた」といった体験記が有効的です。モデルルームに興味はあるものの、現場の雰囲気が分からずためらっているユーザーの不安を解消できるためです。ユーザーがCVに至るまでに障壁となっている要素を明白にし、それを解消するコンテンツを作成すれば、CVもサポートできます。 ファン作りに貢献できる コンテンツに独自性を出し、継続的に情報発信をしていけば、ユーザーを自社のファンにすることもできます。とくにSNSなどを活用し、双方向にコミュニケーションが取れるような工夫をすると、大きな効果が得られます。コンテンツマーケティングは、ユーザーとの継続的・長期的な関係を作り出す手助けをしてくれるのです。 SNSで拡散される可能性がある ブログやオウンドメディアの場合、ユーザーは主に検索エンジンから流入してくることが多く、検索エンジンを利用するユーザー以外の集客は難しくなります。しかしSNSを使用すると情報が拡散され、自社について知らない人や関心が少ない人にも、コンテンツを届けられるようになり、結果的に少ない予算で多数の人に企業イメージをアプローチできるため、ブランディングにもつながります。 コンテンツが資産として蓄積される コンテンツは作成したら終わりではなく、Web上にずっと残り続けます。コンテンツの数を増やし続けると、どんなにトラフィックが小さくても資産となり、ドメインを強化していきます。結果的に、ビッグワードでの上位表示が実現していくでしょう。  3.コンテンツマーケティングの始め方 コンテンツマーケティングを始めるには、外注する方法と自社で始める方法の2通りがあります。どちらを選ぶにしても、基本的にはコンテンツマーケティングで達成したいこと、そして記事や動画、漫画などのコンテンツを作成する目的を明確にして進めていきます。ECマーケティングでは、コンテンツ制作と、インハウス支援の両方を行っています。コンテンツ制作では、キーワード調査・分析を綿密に行った上で記事を作成するため、結果が出やすく上位を狙えます。インハウス支援では、コンテンツマーケティングのプロによる勉強会、掲載コラムの分析や修正指示などを通し、コンテンツの改善をサポートいたします。もしコンテンツマーケティングにご興味があれば、どうぞお気軽にご相談ください。  4.まとめ コンテンツマーケティングは作成するコンテンツによって、新規顧客の獲得から既存顧客のファン化まで、さまざまな効果を発揮します。費用対効果が高い、CVの後押しができるなど多くのメリットがあり、手軽に始められるマーケティング施策のひとつです。コンテンツマーケティングを行う場合は、それにより何を達成したいのか目的を明確化して長期的な視点で展開していくことをおすすめします。

  • 2020.06.10
    WEB制作

    売れるWebサイトの心理テクニック15選を結婚相談所に応用してみた

    みなさんは商品を買うときやサービスを利用するときに、自分自身の心理行動を意識したことはありますか?売れるWebサイトにするためには、ユーザーの「購買心理」を意識したサイト設計が重要です。近年はソーシャルメディアの発達により、消費者の行動が多様化しています。リアルタイムでの情報発信やその情報を入手するためのツールであったSNSは、すでに情報検索のツールとしても活用されています。しかし、人間の深層心理はそう簡単には変わりません。「満足のいく買い物をしたい」「損はしたくない」という人間の根幹は同じです。Webサイトの設計においても、人間の心理を理解することが重要となります。心理学者ジェラルド・ザルトマンが「人間の思考や行動の95%は無意識下で行われている」と提唱しているように、人間の購買心理を意識したWebサイトづくりは、商品やサービスの販売促進に役立ちます。この記事では、購買心理を活かした今すぐ使える心理テクニック15選を結婚相談所のサービスサイトで実際に応用した具体例をご紹介します。  1.ユーザーの購買心理を理解する 人間には商品・サービスを購入するときに誰しもが通る、一般的な心理プロセスがあります。この心理プロセスは「購買心理の7段階」といわれ、ユーザーはコンバージョンまでに以下のような7つのステップを踏んでいます。(1)注意→(2)興味→(3)連想→(4)欲望→(5)比較→(6)確信→(7)決断売れるWebサイトにするためには、7つのステップの購買心理を理解した上で、各ステップで心理テクニックを応用することがポイントです。そして、この7つの購買心理のステップは大きく4つの分類に分けることができます。注意と興味 連想と欲望 比較と確信 決断では、具体的にどのような心理テクニックがあるのでしょうか。次の章では、購買心理の各プロセスで活用できる心理テクニックと応用例をご紹介します。  2.今すぐWebサイトに活かせる心理テクニック15選 この章からは、具体的な心理テクニック15選をご説明します。なお、購買心理プロセスでは「AIDMA」や「AISAS」が有名ですが、今回はその中でも心理学で提唱されている「購買心理の7段階」を軸に、下記の4つのフェーズで活用できる心理テクニックをご紹介します。注意と興味 連想と欲望 比較と確信 決断  購買心理①.注意と興味 「注意と興味」のフェーズは、商品・サービスに振り向いてもらうための仕掛けづくりがポイントです。商品・サービスに興味を持ってもらわない限り、より深く知ってもらえません。そのため、まずは「この商品・サービス、いいかも!」と興味を持ってもらう工夫をしましょう。 心理テクニック①.カクテルパーティ効果 概要 大勢の人が談笑している中でも、自分に関することだとつい聞こえてきてしまう現象のことです。多くの情報で溢れていても、「自分に関係のある情報には注意が引く」人間の仕組みがあります。 ポイント情報が溢れていても、自分の名前など自分に関係のあるものには気づきやすい 自分にとって重要だと認識された情報のみを選択し、注意を向けるWebサイトで活用する場合 ターゲットを絞ったコピーで呼びかける 結婚相談所サービスサイトで応用 「結婚したい、けど、婚活がうまくいっていない人へ」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]続きが気になるように「婚活がうまくいっていない人」と呼びかけることで、注意を引かせています。[/word_balloon]  心理テクニック②.認知的不協和 概要 矛盾を嫌う人間の心理です。自分のなかに矛盾する認知があると、不快感や心理的な緊張が生まれます。 ポイント自分のなかに認知の矛盾があると、自分の行動を変えて矛盾から逃れようとする 矛盾を解消できないときに、新しい理屈や理由を追加して正当化しようとするWebサイトで活用する場合 認知的不協和を起こすキャッチコピーを起用する 結婚相談所サービスサイトで応用 「たった30分の無料カウンセリングで、あなたにぴったりな人がわかる」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]今まで自分に合う人を探せてこなかったのに、たった30分の無料カウンセリングでぴったりな人がわかるなんて、つい気になってしまいますよね。[/word_balloon]  心理テクニック③.ツァイガルニク効果 概要 人間は完璧なものよりも、欠けている情報に惹かれやすい傾向があります。テレビ番組での「続きはCMの後で」が、その具体例です。まだ終わっていない状態で先延ばしにされると、続きが気になってしまう人間心理を指します。 ポイント人間は未完成なものに惹かれる傾向がある 完璧なものより欠けている情報に興味をもつWebサイトで活用する場合 「その先を知りたい」と思わせるために、見出しに余韻をもたせる 結婚相談所サービスサイトで応用 「婚活を成功させる秘訣は、なんと毎日「アレ」をするだけ!?」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「アレ」とはなんでしょう(笑)[/word_balloon]  心理テクニック④.バーナム効果 概要 誰にでも当てはまるような曖昧な情報を「自分にだけ当てはまっている」と勘違いしてしまう現象のことです。占いや血液型性格診断がわかりやすい例です。例えば、占いでこう言われたとしましょう。「人と過ごすのが好きなタイプですが、1人の時間も大切にしたいタイプ」いかがでしょうか。誰にでも当てはまりやすいことでも「あー!たしかに」と自分のことを言われているかのように思ってしまいがちです。 ポイント 誰にでも当てはまりやすい曖昧な情報は、自分のシチュエーションに当てはめて解釈する Webサイトで活用する場合 自分ごと化させるキャッチコピーにする 結婚相談所サービスサイトで応用 「これまで何をやっても、結婚できなかったあなたに」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]結婚相談所を検討している人は、今までに友人からの紹介や婚活アプリにチャレンジしたことも多いでしょう。ですが、色々試したけど「うまくいかなかった」人が注意を引くようなキャッチコピーにしています。[/word_balloon] 心理テクニック⑤.返報性の原理 概要 誰かに良くしてもらったときに、自分も相手に「何か返さなきゃ」と思う心理原則のことです。プレゼントや手助けなど、日常生活で経験する方も多いのではないでしょうか。 ポイント 試供品やお試しなど、期待以上のサービスを受けると購入につながる可能性がある Webサイトで活用する場合 サービスの垣根を超えた「サービス」を提供する 結婚相談所サービスサイトで応用 お客様の声でサービス以外の声を掲載する。例:「入会してからお見合い以外のことも親身になって相談に乗ってくれて手厚いサポートがありました。いつも良くしてくれるスタッフの方々に良い報告でできるように自分も頑張らないと!と思うようになりました」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]サイトに書いてあるサービス内容以外のこともスタッフがサポートしてくれたら、もっと頑張りたくなる、まさに返報性の原理が働いた例です。[/word_balloon]  心理テクニック⑥.単純接触効果 概要 最初は興味がなくても何度も見たりすると、次第に良い感情が芽生えてくる効果のことです。みなさんも自分が過去に見た商品を何度も見るにつれ、今までは気にしていなかった商品でも、その商品を見れば見るほど興味が湧いて結局買ってしまった、なんて経験もあるかと思います。まずは、サービスを覚えてもらえるような仕掛けを作りましょう。 ポイント繰り返し目に触れることで好印象を抱きやすくなる ユーザーとの接触回数を増やすことで、ユーザーの信頼を得ることができるWebサイトで活用する場合 ユーザーと継続的に接触できるメール配信を実施する 結婚相談所サービスサイトで応用 資料請求や面談をしてくれた方に、婚活お役立ち情報を定期的に配信[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]毎週定期的に婚活で気になる情報が届くと、徐々に「あ、この相談所で婚活したら良いことあるかも」と、入会してくれる可能性が高くなります。[/word_balloon]  購買心理②.連想と欲望 「連想と欲望」のフェーズは、「興味」のある商品を実際に使っているシーンを想像し、使いやすさ、楽しさなどをイメージする段階です。連想させたあとは、「この商品がほしい!」と思わせることが重要です。 心理テクニック⑦.リフレーミング効果 概要 ある枠組みで捉えられている物事を、視点を変えて違う枠組みで見ることを指します。言葉を変えるだけで印象を180度転換することができます。 ポイント言い方を変えるだけでネガティブがポジティブになる例:「あと一日しかない」と「まだ一日もある」フレームを作り、ユーザーの検討基準を操作する例:「失敗しない投資信託の選び方」や「不動産投資のおすすめ手順」 Webサイトへの活用切り口次第で印象は変る例:「負ける確率は10%」を「勝てる確率は90%」に変える比較が難しく他社よりも弱みがある場合、自社のフレームを作ることで誘導例:「〇〇社の従業員がおすすめするキャンプ用品10選」 結婚相談所サービスサイトで応用 価格の近くに、「すべては幸せな結婚生活を送るための自己投資」と記載[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]結婚相談所は価格を見ただけで「高っ!」とネガティブに思われやすいです。ですが、最も効率的な婚活方法として納得してもらうために、「自己投資」のようなポジティブな表現を付け加えるのも有効な手段です。[/word_balloon]  心理テクニック⑧.シャルパンティエ効果 概要 同じものであっても、大きさ・重さ・単位などのイメージだけで、実物と異なる錯覚をしてしまう現象です。 ポイント イメージを利用して数字の力を倍増させることもできる例:「ビタミン5g配合」より「ビタミン5000mg配合」の方がビタミン豊富な印象が強い Webサイトへの活用 単位を変えて、印象を確かめ、適用する 結婚相談所サービスサイトで応用 「今なら入会金が半額」のキャンペーンを実施する[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「半額」は別の言い方で「50%オフ」と言うこともできますが、値引き金額は同じでも「半額」と言われた方が効果の高かった事例もあります。[/word_balloon]  心理テクニック⑨.ストーリーテリング 概要 伝えたい情報に印象的な体験談やエピソードを交えて伝える手法です。ただ単に情報として伝達するよりも相手の記憶に残り、理解や共感を得やすくなるメリットがあります。具体的には、商品開発までの道のりやお客様とのやりとりなど、その裏で努力した背景や出来事を担当者本人しか知らないオリジナリティあふれる情報をストーリー仕立てにすることがポイントです。 ポイント物語は人に耳を傾けさせ、話の伝わり方を大きく変えることができる 物語を準備するために、社内のエピソードやお客様の声を活用Webサイトへの活用 ケーススタディでは必ず「人」を登場させる→「どのような要望があって、どのように実現したのか」その人自身の成長ストーリーを語る 結婚相談所サービスサイトで応用 成婚者の声を時系列で紹介する。また、入会のきっかけやお互いの第一印象などもあわせて掲載する。例AさんとBさんの成婚までのラブストーリー(初対面から入籍まで)2019年9月:AさんとBさんがパーティーで初対面「Bさん:思ったよりもAさんが積極的だった(笑)」2019年10月:水族館で初デート「Aさん:水族館好きで意気投合したので盛り上がりましたね」2019年12月:4回目のデートでAさんから告白2020年2月:二人で箱根旅行へ2020年3月:同棲スタート2020年4月:Aさんからプロポーズして退会「Aさん:もうこの人しかいない!と決め込んでました」2020年5月:入籍[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]入会から入籍までの流れがストーリー形式で掲載されていると思わず参考にしてしまいますよね。[/word_balloon]  購買心理③.比較と確信 「比較と確信」のフェーズは、類似した商品や他サイトと比較して、今買うべきかを入念に比較する段階です。「比較」をしたことにより、商品やサービスの良さを自分なりに認識します。それにより、商品が本当に必要だと考え、欲しいと思う気持ちが確信に変わっていきます。 心理テクニック⑩.フォールコンセンサス 概要 自分の選択は多数派だと認識する傾向のことです。人間は誰しも他人も自分と同じように考えていると思い込みやすいです。 ポイント自分は多数派だと思いこむ傾向がある 第三者による評価や口コミなどの客観的な情報が有効的Webサイトへの活用第三者評価を活用する サービスを利用した方々の声を代弁する結婚相談所サービスサイトで応用 サービスに対するアンケート調査を行い、顧客満足度◯%とサイトに掲載する[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]アンケートの調査結果は第三者評価として参考にしたいですよね。[/word_balloon]  心理テクニック⑪.ハロー効果 概要 専門家や有名人が発言したことに対し、権威を感じて自分の評価が歪められてしまうことを指します。 ポイント 専門家や有名人の推薦する人や商品などが、良いものに思えてしまう Webサイトへの活用 権威や人気のある人に推薦してもらう 結婚相談所サービスサイトで応用 婚活ブログで実績を作ってファンを増やす[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]「いつも読んでいる婚活ブログの結婚相談所」と思わせることができれば、ブログ購読者からの申し込みが増えそうですね。[/word_balloon]  心理テクニック⑫.同調行動 概要 自分が思っていたこととは違っても、所属する組織や集団の意見に流されて行動を変えることです。 ポイント 「みんなが使っている」アピールは、消費者の同調を促すことが期待できる Webサイトへの活用 統計データを掲載する 結婚相談所サービスサイトで応用 「30代会員の3人に2人が結婚している結婚相談所」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]自分が30代なら、同調行動が働き申し込んでしまいそうですね。[/word_balloon]  心理テクニック⑬.バンドワゴン効果 概要 自分の好き嫌いに関わらず、「人気があるから」という理由だけで選択してしまう人間の心理現象です。 ポイント 「人気があるから大丈夫」と思わせられる情報は意思決定に欠かせない Webサイトへの活用 数字を使って人気度や実績をアピール例 :「創業10周年で800社の導入実績あり」 結婚相談所サービスサイトで応用 「会員数◯万人で成婚率◯%超え」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]実績は目に止まりやすいため、ロゴ付近に配置すると良いですね。[/word_balloon]  購買心理④.決断 「決断」で、いよいよコンバージョンです。このフェーズでは、商品やサービスを利用する価値があると確信をした上で、ようやく購入の意思決定がくだされます。ここでのポイントは、「今、買う必要がある」と思わせるための仕掛けを作ることです。 心理テクニック⑭.希少性の原理 概要 同じ内容のものであっても手に入れる手段が限られている場合に、そのものの価値を高く評価する心理のことです。 ポイント限定品や在庫が少ないと知ると、購入意欲が高まる 希少性の種類には「数量/期限/権利」=「これだけ/今だけ/あなただけ」があるWebサイトへの活用タイムセールの演出例:「残り30分間は全商品20%オフ」自分だけの限定権利を目立たせる例:「3月生まれの会員限定で今ならポイント10倍」 結婚相談所サービスサイトで応用 「20代男性限定で今なら入会金免除」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]入会金が免除されるのはこれから相談所を検討している人にとって助かりますね。[/word_balloon]  心理テクニック⑮.損失回避の法則 概要 人間は得をしたい気持ちよりも損をしたくない気持ちのほうが強い傾向にあります。 ポイント契約中の特権を失う場合はその損失を大きく感じるため、乗り換えがしづらくなる 決断フェーズでは、損失に対する不安な気持ちを取り払う必要があるWebサイトへの活用 不安を取り除くための返金保証 結婚相談所サービスサイトで応用 「3ヶ月以内に出会いがなかったら全額返金保証」[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]実際に出会えるのか不安な中での全額返金制度は魅力的ですね。[/word_balloon]  3.まとめ Webサイトで今すぐ使える心理テクニック15選をご紹介しました。ソーシャルメディアの発展により消費者行動が多様化している現代においても、人間の根幹は変わりません。そのことを念頭に、購買心理の特性をWebサイトに活用してみてください。人間の購買心理に有効な心理テクニックを取り入れたWebサイトは商品を知ってもらうところから興味をもってもらい、そして購入してもらうところまで、最終的なコンバージョンの促進に役立つでしょう。 

  • 2020.06.09
    WEB広告

    WebマーケティングDX支援サービスについて

    私たちは、日頃からECサイトを中心に売上アップのサポートを行っております。6月1日に、アフターコロナへの備えとして、中小企業に向けたデジタルシフトを支援するクラウド型の新サービス「WebマーケティングDX支援サービス」をリリースし、大きな反響をいただきました。その中で、トライアルに関するご質問やご要望を数多くいただき、本日6月9日よりトライアルサービスとして、2つの新サービスをリリースいたしました。今回は、改めてWebマーケティングDX支援サービスついてご紹介した後、2つの新サービスについて詳しくご紹介していきます。  1.WebマーケティングDX支援サービスとは まずは、「WebマーケティングDX支援サービス」の概要と提供背景について、改めてご紹介します。WebマーケティングDX支援サービスについて詳しくは、下記をご確認ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/535 サービスの提供背景 新型コロナ禍の中で、売上に大きなダメージを受けている企業も少なくありません。こうした中、Webサイトを活用したオンラインでの事業展開は、業績回復の“鍵”となっています。しかし、中小企業のDXでは、Webサイトそのものやデータをうまく活用できていないという問題があるのも事実です。こうした課題を解決するために、累計800サイト以上のECサイトやマーケティングサイトのコンサルティングを実施してきたECマーケティングでは、「WebマーケティングDX支援サービス」をリリースいたしました。 WebマーケティングDX支援サービスについて 6月1日にリリースしたWebマーケティングDX支援サービスでは、次の4つのプランをご提供しています。Webマーケティング基礎研修プラン Webサイト集客プラン ECサイトメールマーケティングプラン Webサイト改善プランそれぞれのプランは6ヵ月契約を基本とし、企業様のニーズに合わせたサービスとなっています。「Webマーケティング基礎研修プラン」は、Web担当者育成にも活用していただけるよう、Webマーケティングの基本的な考え方から、実践方法をお伝えしています。その他のプランは、集客・メールマーケティング・サイト改善という、Webマーケティングで特に悩みの多い領域に特化し、サポートだけでなく実務部分も一部代行させていただく内容になっています。  2.新サービス-トライアルプラン-について ここからは、新たにサービス追加したトライアルプランについて、詳しくお伝えしていきます。トライアルプランでは、ユーザビリティに特化したものと基本からWebマーケティングを初めていただける2つのサービスをご用意しております。 短期ユーザビリティ改善プラン こちらのプランは、すぐにWebサイトを改善し、お問い合わせ数や購入数の改善をしたいという企業様におすすめです。1ヵ月目に、今の状況や悩みをお聞きし改善の方向性を刷り合わせた上で、競合調査及び現状サイトの改善点を整理し、3ヶ月目には具体的な改善案をご提供いたします。また、月3回までオンライン相談会を実施いたしますので、サイト改善はもちろんWebマーケティング全般について、お気軽にご相談ください。【プラン詳細】提供サービス1ヶ月目:キックオフミーティング 2ヶ月目:競合ベンチマーク評価 3ヶ月目:ユーザビリティ改善指示書契約期間 3ヶ月提供金額  15万円/月×3ヵ月  短期WebマーケティングDX研修プラン こちらのプランは、Webマーケティングを基礎から始めたいという企業様におすすめのサービスです。Webマーケティングの基本や戦略作成方法のご紹介に加え、施策策定の基本となるペルソナとコンバージョンシナリオを弊社で作成いたします。もちろん、月3回までオンライン相談可能ですので、具体的なWebマーケティングの施策についてもご相談いただけます。【プラン詳細】提供サービス1ヶ月目:Webマーケティングの基礎(1.5時間程度) 2ヶ月目:ペルソナ、コンバージョンシナリオ作成(1.5時間) 3ヶ月目:Web活用のための戦略作成方法の解説(1.5時間)契約期間 3ヶ月提供金額 5万円/月×3か月  3.最後に この度は、「WebマーケティングDX支援サービス」に新たに追加された2つの新サービスについてご紹介してきました。Webサイトを活用したオンラインでの事業展開は、今後避けられないのではないでしょうか。今回新たに追加した2つのプランはもちろん、既存の4つのプランについても、興味のある方は、お気軽にご連絡ください。WebマーケティングDX支援サービスの4つのプランは、下記をご確認ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/535 

  • 2020.06.04
    WEB制作

    ペルソナの効果的な使い方と活用例

    Webサイトの作成や商品のプロモーションに重要なのが、ペルソナ設定です。しかし、設定しては見たものの使い方がわからない、設定したことで満足してしまいその後の活用できていないといったケースも少なくありません。 そこで今回は、実用的なペルソナの具体的な設定方法と効果的な使い方、ペルソナの活用例について紹介します。 1.ペルソナを活用すべき理由 ペルソナとは、自社サービスの対象となるユーザー像を具体的に設定した架空の人物像のことです。ここでは、企業のマーケティングでペルソナを活用すべき理由について解説します。 ピンポイントで刺さる施策を打てる ライフスタイルが多様化した現代では、ユーザーのニーズや価値観が多岐に渡っています。そこで、狙ったユーザーへ自社商品・サービスの優位性などを確実に届けるために、ターゲットとなるユーザーの属性や心理状況などを具体的に定めたペルソナ設定が重要になってきます。 ターゲットの年齢層や職業などの属性情報だけでは対象となるユーザー層が広すぎて焦点がぼやけてしまい、結果的に、誰からも興味関心を持たれないマーケティング活動になるケースが少なくありません。ターゲットとなるユーザー像であるペルソナに刺さるメッセージを考え施策を練ることで、適切なターゲットのニーズに応えることに繋がります。 明確なユーザー視点を持てる 多くの場合、マーケティングチームには異なる世代や性別のメンバーが関わるため、同じターゲットを設定しても、個々の考えるユーザー像にブレが生じやすくなります。ペルソナを具体的に定めてチーム内でユーザー像の認識統一を図れば、全員がターゲットに対して同じイメージを持って商品の開発やアピール方法を模索できるでしょう。 また、意思決定の際は、つい企業側に立った主観的な判断をしがちになります。ペルソナが設定されていれば、「ペルソナが何を欲しがっているか」、「ペルソナが何に困っているか」など、顧客目線に立った客観的な思考が可能になるでしょう。   2.実用的なペルソナの設定手順 マーケティングに有用なペルソナを設定するためには、ターゲットとなるユーザーの社会的ドメインと心理的ドメインをしっかり把握する必要があります。 ①.社会的ドメインを把握する 社会的ドメインとは、ターゲットの属性情報のことです。ペルソナを設定する際には、下記の項目を参考に、必要な情報を把握しましょう。年齢 性別 居住地 職業 年収 人間関係 生活パターン 趣味特技 流行への感度 ネット利用状況   など【社会的ドメインの例】37歳男性で神奈川県横浜市在住、大卒、IT企業の営業職に就いている。年収500万円、共働きで子どもは小学3年生の男の子と幼稚園年長の女の子2人、休日は家族サービスを優先  など ②.心理的ドメインを把握する 心理的ドメインとはターゲットとなるユーザーのインサイトのことです。社会的ドメインをベースに、ターゲットとなるユーザーが抱える悩み・不安・課題などを抽出します。 【心理的ドメインの例】妻と喧嘩が増えた 長男を中学受験させるかどうか悩んでいる 海外支店への駐在希望だがビジネス英語は勉強したことがない 体型が気になるが運動はあまり好きではない③.ペルソナを作成する 社会的ドメインと心理的ドメインを合わせることで、リアリティのあるペルソナを設定できます。ペルソナ設定を行えば、ユーザー自身が気付いていない隠れたニーズも把握でき、適切なマーケティング活動に活かすことも可能です。ペルソナ設定の方法は『ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント』でより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。  3.ペルソナ設定の効果的な使い方 設定したペルソナを効果的に使うためには、ペルソナの設定中と設定後でそれぞれ注意すべきポイントがあります。ペルソナ設定を最大限に活用するためのポイントを3つ解説します。 実データを元に作る 時間が限られているときは、主観的にペルソナを作成するケースもあります。しかし、主観的に作成されたペルソナは、勝手なイメージや願望が入ってしまいがちです。自社にとって都合がいい人物像となり、ペルソナとしての役割を果たしていないこともあります。 より精度の高いペルソナを設定するためには、対象となるユーザーにヒアリングを行ったり、アンケートを実施したりして情報収集を行い、実データをベースに設定しましょう。 ペルソナは2つ以上組み合わせて使う 商品の特性やターゲット層によっては、代表的なユーザー像を2~3パターンピックアップしてペルソナを設定することもあります。特にBtoBビジネスでは利用者と決裁者が異なる場合が多いため、ペルソナを複数設定した方が効果的です。 使いながら更新する 客観的な数値やデータを用いてペルソナを作成しても、実際の顧客と乖離することがあります。また、ガラケーからスマホへの移行といった時代の変化に伴い、ペルソナも変わっていくため、数年前に作成したペルソナが今も当てはまるとは限りません。 一度設定したペルソナを使い続けるのではなく、定期的に修正や改善を行うことで、より正確なペルソナを把握できます。すでにプロジェクトが走っていたとしても、実際のユーザー像とずれていると感じたらすぐにペルソナを更新するようにしましょう。   4.設定したペルソナの活用例 最後に、設定したペルソナを具体的にどう使えばよいのか、5つのパターンに分けてご紹介します。 広告プロモーション 年齢や性別、職業によって、アクセスするメディア、SNS、アプリなどは異なります。例えば、ペルソナが主婦ならブログを活用したアフィリエイト広告、10代なら動画共有サイトへの動画広告など、ペルソナがよく閲覧するメディアや行動パターンを考慮して広告プロモーションを行いましょう。 Webサイトリニューアル ペルソナの属性、好み、閲覧メディアなどによって、文字の大きさや色、ボタンのサイズ、画像を多くするか文字を多くするかといった要素を調整しましょう。 例えば、ペルソナが60歳のシニアであれば、文字は大きくした方がユーザビリティは高まります。一般的に言われているWebサイト制作の基準とは違っていても、ペルソナが閲覧しやすいサイトを意識してリニューアルを行いましょう。 コンテンツマーケティング ペルソナの悩みや課題を解決する内容を記事などで展開することで良質なコンテンツが作成できます。 また、同じ物でもペルソナによって使用する単語が異なるケースがあります(レギンスorスパッツ、手鏡orコンパクトミラーなど)。コンテンツの対策KWも、設定したペルソナに合わせるようにしましょう。 ソーシャルメディアマーケティング 例えば、50代男性にはFacebook、20代女性にはInstagramといった具合に、頻繁に利用されるソーシャルメディアも年代や性別によって異なります。 同じ商品のマーケティングでも、TwitterとInstagramの配信内容は変えたり、LINEやアプリでの情報発信をユーザーごとに分けたりと使い分けると、より効果的なマーケティングが可能となります。 CRM 同じ30代女性でも、共働きと専業主婦では必要とする内容や知りたい情報は異なります。専業主婦でも、子供のいない方、子育て中の方、子供が成人した方などで、明確にアプローチ方法が異なる場合は、それぞれのペルソナに合わせて、メルマガコンテンツの内容を考えていきましょう。今回紹介しきれなかったペルソナに関する注意点については、『ペルソナ設定の注意点と活用方法』をご覧ください。  5.まとめ 具体的なユーザー像であるペルソナはマーケティング活動に欠かせません。手順を踏み、実際のデータを基にペルソナを設定すれば、実用的なペルソナとなるでしょう。 また、ペルソナは複数設定した方が効果的なケースもあります。商品やサービスに合わせてペルソナを使い分け、違和感があればアップデートしながら活用していきましょう。  

  • 2020.05.27
    WEB広告

    WebマーケティングDX支援サービスについて

    私たちは、日頃からECサイトを中心に売上アップのサポートを行っております。この度、アフターコロナへの備えとして、中小企業に向けたデジタルシフトを支援するクラウド型の新サービス「WebマーケティングDX支援サービス」をリリースすることとなりました。そこで今回は、WebマーケティングDX支援サービスを提供する背景やサービス内容について詳しくご紹介していきます。  1.サービスの提供背景 新型コロナ禍の中で、リアルでの集客が冷え込み、売上に大きなダメージを受けているところも少なくありません。国内で店舗ビジネス事業をメイン展開して企業では、その影響は大きかったのではないでしょうか。また、弊社のようにBtoBでビジネスを展開している企業でも、従来の訪問型営業では思うように営業活動ができない状況になっています。こうした中で、Webサイトを活用したオンラインでの事業展開は、業績回復の“鍵”となることは言うまでもなく、オンラインでの商品・サービスの認知促進、サービス提供、販売などのDX(デジタルトランスフォーメーション)による展開は、避けられないのではないでしょうか。一方で、中小企業のDXでは、下記のような躓きやすい大きな課題があるのも事実です。Webサイトのアクセスが増えない Webサイトがユーザーとってアクセスしやすいものではい ECサイトでユーザーのアドレスは保有しているが活用できていない Webサイトを活用して何から始めればいいのかわからないこうした課題を解決するために、累計800サイト以上のECサイトやマーケティングサイトのコンサルティングを実施してきたECマーケティングでは、本サービスをリリースする運びとなりました。  2.WebマーケティングDX支援サービスの詳細 WebマーケティングDX支援サービスとは、業績回復や業績アップにデジタルシフトを考えているクライアントに対して、ECマーケティングが培ってきたWebマーケティングノウハウをオンラインでご提供するサービスです。まずは、日頃からご相談を受ける機会の多い4つのプランからスタートしていきますが、ご相談いただく内容に合わせて提供サービスを拡充していく予定です。Webマーケティング基礎研修プラン Webサイト集客プラン ECサイトメールマーケティングプラン Webサイト改善プランそれでは、各プランについて、詳しくご紹介していきます。 Webマーケティング基礎研修プラン こちらのプランでは、「Webマーケティングを基礎から学びたい」「Web担当者を育成したい」といった声にお応えするために、Webマーケティングの基本的な考え方から、実践方法を毎月のウェビナーでご紹介していきます。こちらのウェビナーの動画として保存して頂き、いつでもご覧いただくことが可能です。また、月3回までビデオ会議を実施いたしますので、ウェビナーでノウハウを蓄えるだけでなく、疑問の解決~実践までしっかりとお手伝いさせていただきます。よくある集中講座やセミナーでは、「いざ実践してみると思うようにいかない」と悩みを抱えるWeb担当者は少なくありません。また、マーケティングの知識が増えていく中で、疑問に感じるポイントを変わってくるかと思います。本サービスでは、そうした問題を防ぐためにも短期的な講座ではなく、毎月確実にステップアップしていけるようなプランを設計いたしました。【プラン詳細】提供サービス月1回のWebマーケティング研修(ウェビナー:1.5時間程度) 月3回までのビデオ会議相談の受付契約期間 6ヶ月~提供金額 5万円/月※本プランはサポートのみになります。 ※実務部分の代行を実施する場合は、別途費用が発生いたします。 Webサイト集客プラン ここからは、私たちがWebサイト運営の一部を代行させていただくプランになります。まず、Webサイト集客プランでは、実際にSEO(検索エンジンからの集客)に必要なコンテンツ(記事)を作成し、納品いたします。「サイトはあるけど全く見られていない」「広告を打ち続けなければ人が来ない」など、集客面に不安がある企業様に特におすすめです。もちろん、ただ記事を納品して終わりではなく、こちらのプランでも月1回のウェビナーと月3回までご利用いただけるビデオ会議をご用意しておりますので、SEOに限らず集客周りやWebマーケティング全般に関するサポートを実施いたします。【プラン詳細】提供サービスコンテンツSEO(2ヶ月目以降月3本の記事提供) 月1回のWebマーケティング研修(ウェビナー:1.5時間程度) 月3回までのビデオ会議相談の受付契約期間 6ヶ月~提供金額 20万円/月 ECサイトメールマーケティングプラン こちらのプランでは、ユーザーのメールアドレスを活用し、リピーターの獲得や売上アップをサポートいたします。実際に、購買データの分析やお客様に送るメールもお作りします。「お客様のアドレスはログイン情報の確認にしか使っていない」「リピーターがどの程度いるのか分らない」「リピーターが増えない」といった悩みを抱えている企業様におすすめです。このプランでも、研修やビデオ会議がありますので、Webマーケティングやリピーター獲得について、何でもご相談ください。【プラン詳細】提供サービスCRMサービス(購買分析からメルマガ作成まで/メルマガテキスト10原稿まで) 月1回のWebマーケティング研修(ウェビナー:1.5時間程度) 月3回までのビデオ会議相談の受付契約期間 6ヶ月~提供金額 20万円/月※HTMLメールの作成は、本プランの対象外になります。 ※HTMLメールの作成には、別途デザイン・コーディング費用が発生いたします。 Webサイト改善プラン 最後のプランは、Webサイト改善プランです。本プランでは、実際にWebサイトの分析・改善案の提示をECマーケティングで行います。ユーザーを集めることはできても、購入・お問い合わせに結び付かないという企業様におすすめです。自社サイトの分析はもちろん、競合調査や分析を基にした改善案の策定方法までお伝えしていきますので、自社資産としても活用いただけるかと思います。【プラン詳細】提供サービスUI/UX改善サービス(UI改善指示から今後のWeb戦略プラン作成まで) 月1回のWebマーケティング研修(ウェビナー:1.5時間程度) 月3回までのビデオ会議相談の受付契約期間 6ヶ月~提供金額 20万円/月  3.最後に コロナによって市況が変化する中、アフターコロナにおいては、大きな事業転換が求められています。Webサイトを活用したオンラインでの事業展開は、業績回復のポイントであり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入は、避けられないのではないでしょうか。中小企業の売上アップに関わるWebマーケティングに特化したクラウド型の中小企業向けDX支援サービス「WebマーケティングDX支援サービス」に興味のある方は、お気軽にご連絡ください。 

  • 2020.05.26
    顧客関係管理(CRM)

    訴求力アップ!効果的なキャンペーンメールの作成方法

    商品のセールやイベントの告知を行う「キャンペーンメール」を作成する時には、キャンペーンの魅力を伝えるために、通常のメルマガとは違ったアプローチが必要です。今回は、キャンペーンの効果を最大限に引き出し、コンバージョンを獲得するためのキャンペーンメールの作成方法をご紹介します。  1.キャンペーンメールとは 名称や定義は会社によって異なりますが、企業がユーザーに配信するメルマガは「ステップメール」と「通常のメルマガ」の2種類に分けられます。まずは、それぞれの違いを確認しましょう。 ステップメール ステップメールは、問い合わせや商品購入などのアクションを行ったユーザーに対して、あらかじめ準備したメールをスケジュールに沿って自動的に配信するメルマガのことを指します。ステップメールは1通では完結せず、最終配信まで一貫したシナリオに基づいて配信するところが特徴で、ユーザーのナーチャリングによく用いられます。 通常のメルマガ ステップメールに対し、お知らせしたい情報をその都度ユーザーに対して配信するのが通常のメルマガです。一口にメルマガと言っても、キャンペーンを告知するメール、一定期間以上購入していない休眠ユーザーへのメール、システムメンテナンスのお知らせメールなど、様々な内容があります。 今回は、通常のメルマガの中から、イベントの告知や販売促進に活用されるキャンペーンメールについて解説します。  2.キャンペーンメールで重視したい4つのポイント キャンペーン情報を配信するときは、キャンペーンメールならではのポイントを押さえると、より効果的にユーザーに訴求できます。キャンペーンを成功させるために重視したいポイントを3つご紹介します。 ①.ターゲットを決める まずは顧客リストの中から、今回のキャンペーンメールの対象となるターゲットを決めます。例えば、家電通販サイトの場合、同じセール情報の告知であっても、その商品が1人用かファミリー用か、あるいはお手頃価格のものか高級品かによって、メールを配信するユーザーの年齢や性別などのユーザー属性が変わってきます。より効果的なキャンペーンメールとなるように、ターゲットの絞り込みはしっかり行いましょう。 ②.ペルソナを設定する ターゲットを決めたら、より説得力を出すためにペルソナを設定していきます。まずは顧客リストから、性別や年齢、居住地域といったユーザーの属性を把握します。次に、アクセス解析ツールやアンケート結果などのデータを活用してユーザーのインサイトを詳しく確認します。性別や年齢、職業などのほか、ターゲットがよく検索するキーワード、悩みや不安、課題などの心理的要素を把握していきます。最後に、ターゲットの属性情報とインサイトをもとに、ペルソナ像をつくります。ペルソナは複数設定しても構いません。 ③.魅力的なキャッチコピーにする メルマガを送るときになによりも大切なのは、ユーザーが興味を引かれる件名をつけることです。特にキャンペーンメールでは、オファー内容を魅力的に伝えるフレーズを使う必要があります。ユーザーを惹きつけるには、シンプルで具体的な言葉を使うと良いとされています。「本日19時まで」「30%OFFで人気ブランド品が~」など、具体的な表現を用いて、ユーザーが開封して読み進めたくなる件名とします。 ④.クリエイティブを考える 同じ内容のキャンペーンでも、クリエイティブによって訴求力が大きく変わってきます。例えば、セール情報であれば暖色を使う、シニア向けなら文字を大きくするといった工夫で、ユーザーの反応はよくなります。効果的なクリエイティブを考えるのが難しければ、実績のある他社のメルマガなどを参考にすると良いでしょう。  3.効果的なキャンペーンメールの作成方法 それでは、キャンペーンメールの作成方法を具体的に見ていきましょう。 件名はシンプルに メールの件名は、キャンペーンの案内メールであることとキャンペーンの内容がひと目でわかる簡潔なものにすることが重要です。たとえば「【2980円〜 最大35%OFF!】人気の夏物サンダルが本日18:00から販売開始!」など具体的な数値を使って、開封するとユーザーにどんなメリットがあるのかが端的に伝わる件名にするのがおすすめです。基本的なメルマガの件名の付け方は以下の記事をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/462 宛先を明確に 上部にユーザーが魅力を感じるキャッチコピーを入れるのはもちろんですが、誰宛のメールなのかも明確に記載する必要があります。「会員の皆さま」「お客様各位」など、文頭で誰宛のメールなのかがひと目でわかるようにしておきましょう。差し込み機能などを使用して、データベースから抽出したユーザーの登録名を表示するのも効果的です。自分の名前が入ることで、大量配信のメルマガではなく、自分だけに特別に送られてきた個別配信メールであるような印象を与えられます。 アイキャッチで一番目立たせたいところを目立たせる メールの上部に表示されるアイキャッチでは、キャンペーンで一番目立たせたい部分をはっきりと目立たせるようにしましょう。売りたい商品とキャッチコピー・サブキャッチを中心としたクリエイティブで、ユーザーの興味と関心を引きつける工夫が大切です。 画像で商品の魅力を訴求 商品の魅力を300文字かけて説明するよりも、1枚の画像のほうが伝わるケースは多々あります。たとえば食品などは、おいしさを文字で説明するよりも、見た瞬間にお腹がすくような料理の写真を掲載したほうが効果的です。キャンペーンメールには、商品の魅力がひと目で伝わる画像を厳選して掲載するようにしましょう。 見やすく、わかりやすく キャンペーンメールを開いたときに、文字ばかりがびっしりとつづられていたら、ユーザーが読み疲れてしまいます。一文を短くしたうえで適度に改行し、画像を適宜挟み込むことで、ユーザーが見やすくわかりやすいメールにしてください。 リンクはリンクだとわかるように ユーザーがキャンペーン内容に興味を持っても、リンクが分かりづらいとその後のアクションにつながらず、結果的に離脱する可能性があります。とくにテキストリンクは、色を変える、あるいは太字にするなど、ユーザーがリンクだと認識できるようにしておきましょう。リンク部分を前後の文から改行して切り離すのも効果的です。  4.まとめ イベントの告知でキャンペーンメールを送るときには、ターゲットを決めて魅力的なオファーを用意し、クリエイティブを工夫することが大切です。また、訴求力が上がるようにペルソナ設定も欠かしてはいけません。効果的なキャンペーンメールとなるように、押さえるべきポイントを押さえ、販売促進に役立ててください。

  • 2020.05.22
    顧客関係管理(CRM)

    CRMの分析方法と活用事例~代表的かつ効果的な3つの分析方法~

    CRMとは、「カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(Customer Relationship Management)」の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。CRM分析を既存顧客とのリレーション強化に役立て、優良顧客を育成することで、LTV(Life Time Value)を最大化できると言われており、CRM分析はいまや企業がマーケティング戦略を立てていくうえで欠かせないものとなりました。この記事ではCRMの分析方法のなかでも代表的かつ効果的な3つの方法と、分析結果に基づいた具体的な改善策までご紹介します。  1.いまCRM分析が重要な理由 CRMは既存顧客からの売上で最も基本的なマーケティング手法として昔から定着していますが、近年、その手法が改めて見直されています。まずは、最近CRMが注目されるようになった背景と、CRMが企業の経営改善に効果的とされる理由を解説します。 CRMが注目される背景 CRMが注目されるようになってきたのは、広告などのプロモーション手法の多様化に加え、スマホやSNSの普及によって、顧客が受け身にならず能動的に情報を選ぶようになったことが背景にあります。ひと昔前は、テレビや雑誌などのマスメディアを使い、不特定多数の人を対象にマーケティングを行うのが主流でした。しかし、消費者自ら情報にアクセスできるようになった今、顧客のニーズはどんどん多様化しており、それぞれの顧客に合わせたアプローチが必要とされています。そのため、一度つながりを持った顧客を分析し属性に合わせたマーケティングを行い、関係性を築いていくことが重要になってきたのです。 CRMが効果的な理由 CRMは、新規顧客の獲得が目的なのではなく、既存顧客からのリピート購入を目的とします。すでにコミュニケーション手段を持つ顧客に対するアプローチは、広告やSEOを通した新規顧客獲得よりもコストがかからず、高い収益を期待できます。とくにこれまで十分にCRM戦略を実施していない場合は、CRM分析をマーケティングに活用すると大きな効果が見込めるでしょう。  2.CRMでよく活用される分析方法 リピート率改善や優良顧客の育成を効率的に行うために用いられるCRM分析にはさまざまな方法があり、複数の手法をかけ合わせるとより高い効果を得られます。ここからはCRMでよく活用される分析方法をご紹介します。 RFM分析 RFM分析とは、直近の購入時期を意味するRecency、購入頻度を表すFrequency、そして購入金額を表すMonetaryの頭文字を取って名づけられた分析方法です。RFMの3つの指標に基づいて、顧客を「優良顧客」から「離反客」までグループ分けを行い、集団ごとに最適なCRM施策を行うことができます。 F2転換率 F2転換率とは、初回購入を行った新規顧客のうち、2回目の購入を行った顧客の割合を調べて分析する方法です。F2ユーザーを増やすことで全体のリピート数を増やすことが可能です。 購入サイクル 顧客が、次回購入するまでの期間を分析する方法です。割り出した購入サイクルで、情報提供の頻度などの参考にすることができます。 デシル分析 デシル(Decile)はラテン語で「10分の1」を意味し、顧客を購入金額が高い順に10個のグループに分けて、優良顧客を明らかにする分析方法です。ハガキなどのDMは、全ユーザーに送るとコストが膨大になるため、効果的なユーザーのみを選定してDMを送る際などに役立ちます。 セグメンテーション分析 セグメンテーション分析とは、年齢や性別などの顧客属性や趣味嗜好、購買履歴を調べて類似する特徴を持つ顧客ごとにグルーピングして分析する方法で、既存顧客の特性を把握できる手法です。 CPM分析 カスタマー・ポートフォリオ・マネージメント(Customer Portfolio Management)の頭文字から名づけられた分析方法で、顧客をポートフォリオに合わせて10パターンに分類し、それぞれのグループに適した施策を行って中長期的に顧客育成をするときによく用いられます。 行動トレンド分析 属性ごとに顧客を分類し、シーズンごとの購買データを割り出して販促に活用する方法です。時期に合わせた売れ行きが分かるため、顧客へのプロモーションや次の販売戦略立案に使用されます。 CTB分析 CTB分析は、分類を表すカテゴリー(Category)、デザインやサイズを表すテイスト(Taste)、そしてブランド(Brand)の3つの指標に基づいて顧客を分類する方法で、顧客の志向を把握して購買予測を立てるときに利用します。 クラスター分析 クラスター分析は、さまざまな異なる性質を持つものが混ざり合った集団から、似た性質のものだけを集めてクラスター(同じような傾向を持つ集団)を作って分析する手法です。  3.効果的な3つのCRM分析方法 CRM分析の手法はご紹介したほかにも数多くありますが、弊社でよく使用する効果的な3つの分析方法を、実際の具体例を用いながらご紹介します。 ①.RFM分析の把握 Recency(直近購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入金額)の3つの要素で顧客をランク分けしてグルーピングするRFM分析は、最も基本的かつ有効な手段と言われています。実際の分析フローを、ネットスーパーを例に見ていきましょう。まずはR・F・Mそれぞれの基準を決めていきます。〈基準〉 R(直近購入日)・・・1週間以内 / 1カ月以内 / 半年以上前 F(購入頻度)・・・年間1~5回 / 年間6~15回 / 年間16回以上 M(購入金額)・・・1万円未満 / 1万円~5万円 / 5万円以上基準を決めたら、要素を組み合わせて属性分けを行います。このとき、3つの基準全てを組み合わせても、どれかひとつの基準を使用しても構いません。〈属性の定義〉 優良顧客・・・R:1週間 × F:年間16回以上 × M:5万円以上 休眠顧客・・・R:半年以上前 ランクアップ顧客・・・R:1カ月以内 × F:年間1~5回そして、属性ごとに手段を変えながら適切なアプローチを行っていきます。例えば、優良顧客にはノベルティのプレゼントや配送料無料サービスなどを行い、特別感を与えられる販促を意識します。反対に、休眠顧客にはメルマガでお得なプランやキャンペーンをお知らせする、ランクアップ顧客には休眠顧客にならないようにDMを送るなどが有効的です。しかし、RFM分析は必要なデータ量も多いため、データが足りず取り組みが難しい方は次に紹介するF2転換率や購入サイクルを活用してみましょう。 ②.F2転換率の把握 F2転換率は、新規顧客のうち2回目も利用してくれた顧客の割合のことで、リピート購入に繋がったかどうかを測る指標です。3回目の購入はF3、4回目の購入はF4と続いていきますが、初回購入から再購入に至る人数が一番多く、F2転換率を上げることで、F3、F4のユーザー数も増えていくため、F2転換率がもっとも重要視されています。例えば、化粧品の定期通販では、初回購入時に大幅割引をするキャンペーンをよく行うため、次回購入にどう結びつけるかが非常に重要視されます。F2転換率はブランド、商品、販売形態によって大きく差があり、一概に20%以上が良くて、20%未満が割と言い切れるものではありません。F2転換率を定期的に調査してその数値を上げることを考えていきましょう。年間売上が億単位になると、F2転換率を5%アップすることで、千万円単位で売上アップを実現できることもあります。F2転換率が低い時は、お客様の声や商品の便利な使い方などユーザーに有益な情報をステップメールで送ったり、初回購入時の包装の中に他の商品のチラシを入れたりするなど、様々な対策がありますが、次回購入を意識した情報提供が効果的です。 ③.購入サイクルの把握 購入サイクルの分析方法は、ウォーターサーバーを例に見ていきましょう。ウォーターサーバーを契約すると、一般的に水を届ける周期を決められる定期配送というサービスがあります。この定期配送の周期を決めるときに、顧客の購入サイクルが役立ちます。ウォーターサーバーでは、最初に水を頼んでから次に水を注文する期間が購入サイクルとなりますが、定期配送の最短周期を1週間と設定しているのに、顧客の購入サイクルが5日だった場合、ニーズとずれるため顧客が離反する、販売機会を逃すといった可能性があります。定期通販商材を扱っている場合は、購入サイクルを必ず調査するようにしましょう。  4.ECマーケティングのCRM分析事例 それでは最後に、ECマーケティングが実際に行ったCRM分析の事例をご紹介します。 3つの方法で分析を行う まず、RFM分析を実施したのですが、ここでは、RFのみの分布を把握しました。その際、下記のカテゴライズで分類しました。優良顧客 リピーター 新規購入顧客 優良顧客からの離反顧客 離反顧客それぞれのユーザー数と比率を出して、自社の顧客分類を把握します。ここで、優良顧客が2%程度と極端に少なく、離反ユーザーが60%超存在することが分かりました。【RFM分析で見つけた課題】 リピーターからの優良顧客化策の必要性 離反ユーザーに対する対応策の必要性次に、F2転換率を出すと18%程度となり、同業界の平均と比較するとまだまだ伸びしろがあることが分かりました。【F2転換率から見つけた課題】 F2転換率をどう上げていくか最後に、購入サイクルの把握です。ここでは、商品を2回以上購入したユーザーに対しての購入サイクルを割り出し、30~40日程度で次回購入することが把握できました。つまり、次回購入意欲が高まるのは購入から30~40日後となります。 実施した施策 CRM分析の結果から、行った施策は以下の3つです。初回購入ユーザーに対してのステップメール初回購入ユーザーに、初回購入日から5日おきにステップメールを設定して配信、購買意欲が高まる前の25日目からは、2回目購入ユーザー限定のオファー(プレゼント、クーポン倍増など)を設計して、F2転換率のアップを図りました。離反顧客へのメール(休眠掘り起こしメール)180日以上購入していないユーザーを休眠顧客と定義して、180日を超えたところで、休眠顧客に限定したオファー(今すぐ使えるクーポンなど)をメールとアプリのプッシュ通知で配信しました。2回目購入ユーザーへのメールリピーターから優良顧客にするために、2回目購入ユーザーに対して、お得な購入方法や他商品へのクロスセルなどを積極的に配信して、優良顧客への転換を図りました。結果的に、3ヶ月後には、F2転換率は4%ほどアップ、毎回、わずかながら離反ユーザーからの購入もあり、優良顧客も3%超という結果となりました。 CRM分析にも有用なCRMシステムに関しては「CRMシステムのメリット・デメリットと導入前の確認ポイント」をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/663  5.まとめ 顧客へのプロモーション方法が多様化する中、新規顧客獲得よりも既存顧客との関係性強化を目指したCRMが見直されています。より効果的な販促を行うために用いられるCRM分析にはさまざまな手法がありますが、なかでもF2転換率、FRM分析、購入サイクルの3つがより効果的です。しかし、CRM分析は複数の手法を取り入れ、多角的に顧客分析を行うことがおすすめです。分析を行ったら、結果に基づいて仮説を立て、課題に合わせた施策を行いましょう。

  • 2020.05.15
    WEB制作

    サイト制作に使うキーワード案の出し方と選び方

    Webサイト制作で忘れてはいけないのが、検索キーワードの選定です。SEOを行うには、サイトの制作段階から適切なキーワードを決める必要があります。この記事では、サイト制作におけるキーワードの選び方と注意点をお伝えします。 1.サイト制作におけるキーワード選びの考え方 制作したサイトを一人でも多くのユーザーに見てもらうためには、「自然検索」からの流入は必須です。検索エンジンからの流入を増やすには、ユーザーニーズを見極めてキーワード選定を行い、適切な情報提供を行わなければなりません。SEOの基本は、ページを制作する際、まずはユーザーがどんなキーワードで検索した時に、そのページが表示されるのが理想かを考えます。その上で、ユーザーにとって必要な情報が網羅されているかを見直し、改善していくことです。例えば、多くのサイトでは社名かブランド名が検索された際、トップページが表示されます。これは、ユーザーが社名やブランド名で検索した場合、ユーザーは、その会社やブランドに関する包括的な情報を知りたがっているとGoogleが判断しているからです。このように、サイト制作の際は、ページ単位でキーワードを設定して、そのキーワードを検索するユーザーの検索意図を把握し、それに即した情報提供を行っていくことが重要です。  2.サイト制作時のキーワードの選び方 それでは、サイトを制作するときのキーワードの選び方を順番に見ていきましょう。 ①.カテゴリを細分化する まずは、カテゴリを細分化します。ネットショップのカテゴリ分けがわかりやすいため、オーガニック系のヘアケア関連の商品を販売しているネットショップを例にしてみましょう。初めに、メニューを並べてみて、そのカテゴリを細分化します。ユーザーは「シャンプー」がほしい場合は「シャンプー」を検索しますし、「ヘアコンディショナー」を探している場合は「ヘアコンディショナー」と検索するため、ユーザーの検索するキーワードに合わせる必要があるからです。現状のカテゴリ(メニュー) シャンプー・コンディショナー(男性用) シャンプー・トリートメント(女性用) 白髪染め・ヘアカラー(男性用) 白髪染め・ヘアカラー(女性用) スキンケア(男性用) スキンケア(女性用) その他ユーザーが検索するキーワードを考えて細分化します。細分化したカテゴリ シャンプー(男性用) シャンプー(女性用) コンディショナー(男性用) コンディショナー(女性用) トリートメント(男性用) トリートメント(女性用) 白髪染め(男性用) 白髪染め(女性用) ヘアカラー(男性用) ヘアカラー(女性用) スキンケア(男性用) スキンケア(女性用) その他この時に、ネットショップで商品が1点しかなかったり、白髪染めとヘアカラーの扱いが同じだったりする場合は、カテゴリをまとめたりますが、今回はこのまま次に進みます。 ②.カテゴリの階層構造を考える ネットショップのメニューとして出す場合は、細分化したメニューをそのまま掲載すると長くなるので階層構造にします。これは、SEOにも効果的な方法です。カテゴリの階層構造化シャンプー ┗シャンプー(男性用) ┗シャンプー(女性用) コンディショナー ┗コンディショナー(男性用) ┗コンディショナー(女性用) トリートメント ┗トリートメント(男性用) ┗トリートメント(女性用) 白髪染め ┗白髪染め(男性用) ┗白髪染め(女性用) ヘアカラー ┗ヘアカラー(男性用) ┗ヘアカラー(女性用) スキンケア ┗スキンケア(男性用) ┗スキンケア(女性用)③.カテゴリをベースにキーワードを選定する 階層構造にするとカテゴリ(メニュー)が決定しますが、このカテゴリを基本として対策キーワードを選定します。オーガニック系のヘアケア商品を販売しているため、選定したキーワードは以下のようになります。カテゴリ 選定キーワードシャンプー ┗シャンプー(男性用) ┗シャンプー(女性用) コンディショナー ┗コンディショナー(男性用) ┗コンディショナー(女性用)トリートメント ┗トリートメント(男性用) ┗トリートメント(女性用)白髪染め ┗白髪染め(男性用) ┗白髪染め(女性用)ヘアカラー ┗ヘアカラー(男性用) ┗ヘアカラー(女性用)スキンケア ┗スキンケア(男性用) ┗スキンケア(女性用) :オーガニックシャンプー :オーガニック シャンプー 女性用 :オーガニック シャンプー 男性用:オーガニック コンディショナー :オーガニック コンディショナー 男性用 :オーガニック コンディショナー 女性用:オーガニック トリートメント :オーガニック トリートメント 男性用 :オーガニック トリートメント 女性用:オーガニック 白髪染め :オーガニック 白髪染め 男性用 :オーガニック 白髪染め 女性用:オーガニック ヘアカラー :オーガニック ヘアカラー 男性用 :オーガニック ヘアカラー 女性用:オーガニック スキンケア :オーガニック スキンケア 男性用 :オーガニック スキンケア 女性用それぞれのクリックした先のページは以下のようになります。大カテゴリ「シャンプー」をクリック…シャンプー一覧ページ(男性&女性用) 〉中カテゴリ「シャンプー(男性用)」…シャンプー一覧ページ(男性用) 〉個別の各商品紹介ページ SEO的には、個別の商品点数が多くなると、1つ上の階層の中カテゴリページの設定キーワードが強まり、それに紐づく大カテゴリのキーワードも強くなります。  3.キーワード選定の注意点 キーワードを選定するにあたっては、次の点に注意してください。 無理にビッグワードを狙わない キーワードを選定する際、検索ボリューム(月間検索数)が多いワードを選びがちですが、何よりもページにマッチしたキーワードを選ぶことが重要です。今度は家事代行サービスを例に見ていきましょう。ユーザーが一般的な風呂掃除サービスの料金を知りたい場合、次のキーワードで検索する可能性があります。A:風呂掃除 代行(検索ボリューム:10000) B:風呂掃除 代行 東京(検索ボリューム:1000) C:風呂掃除 代行 品川区(検索ボリューム:100)これらの中から、最も検索ボリュームの多いキーワードAを選ぶと上位表示された際に相当数の集客が見込めますが、月間検索数が多く競合サイトの規模が大きい場合などは、上位表示が難しいため、キーワードBかキーワードCを選びます。また、品川区で展開している「風呂掃除代行サービス」であれば、地域の方々が検索するケースが多いため、エリア情報を対策キーワードに含めることをおすすめします。 不要なキーワードを盛り込まない 1つのページに複数のキーワードを選定するケースもありますが、意味合いの異なるものを盛り込んではいけません。仮にA社が風呂掃除とエアコンの清掃代行をしていた場合、トップページに「風呂掃除 代行 品川区」と「エアコン清掃 代行 品川区」の2つのキーワードを設定すると、そのページに「風呂掃除」「エアコン清掃」の2つのキーワードを出現させる必要があり、結果的に検索エンジンがどちらかを優先するため、両方を同時に上位表示させることが難しくなります。両方とも対策したい場合は、ページを分けて対策すべきでしょう。 狙いたいキーワードがあればそれ用のページを作ってもOK ブログや豆知識、○○情報などのページやカテゴリを作って、そこで狙いたいキーワードの対策を行うのも一つの方法です。「どうしてもこのキーワードでの流入を狙いたい」というキーワードがあれば、試してみましょう。  4.キーワードの狙い方 対象キーワードでの上位表示を狙っていくには、TDやHタグの設定をはじめ、設定キーワードや共起語を含めたり、リンク構造を設計したりするなどのさまざまな方法があります。今回はあくまでも選定法をメインにご紹介してきたため、具体的な対策については別の記事で詳しくお伝えします。  5.まとめ サイトを制作するにあたって、SEOを意識したキーワードの選定が重要です。キーワードを選ぶときは、「カテゴリの細分化」「階層構造の決定」「階層化されたカテゴリをベースにキーワードを選定」という順序で行ってみてください。その際、無理にビッグワードを狙わず、不要なキーワードも盛り込まないように注意しましょう。もし、対策したいキーワードに該当するページがなければ、そのページを新たに作成しても構いません。

  • 2020.05.12
    WEB制作

    ペルソナ設定の注意点と活用方法

    ペルソナを設定していざ使おうとしても、うまく活用できない、どんな時に使えばいいのか悩むときもありますよね。そもそもペルソナとは、具体的な1人のユーザー像のことで、少し極端ですが、ユーザー層やグループを表すターゲットとは次のように異なります。 ターゲット: 20代女性、年収250万円、東京都練馬区在住ペルソナ: 23歳OL 、年収250万円、東京都練馬区在住、趣味はヨガ、新卒で入った会社でなかなか成果が出せない、転職も視野に入れている、スマホで転職サイトに登録しようかと悩んでいる etc今回は、ペルソナを設定する際の注意点やペルソナの活用方法を紹介します。  1.ペルソナ設定の注意点 ペルソナを設定し、有効に活用していくためには注意すべき点が5つあります。順番に見ていきましょう。 ①.理想像で作らない ペルソナ設定のゴールは「会社やチーム全員が共通のイメージを持てる具体的な人物像を設定すること」です。そのペルソナを理想的なユーザーとして考えると、自社の商品を買いたくて仕方ない人になってしまい、実際のユーザー像とは異なり、効果的なアプローチができない可能性があります。「こんなお客さんだったら良いな」という理想ではなく、具体的に買う可能性がある人を意識するようにしましょう。 ②.ペルソナを固定しない 環境や市況によってユーザーは変化するため、ペルソナは定期的に見直す必要があります。最も分かりやすいのが顧客の年齢変化です。20代前半向けのアパレルブランドを例に見ていきましょう。ブランドの立ち上げ当時に20代だった顧客は、10年経てば30代になっています。このとき、今までどおり20代前半に向けてアプローチを続けるのか、10年前に20代前半だった30代の顧客も視野に入れてアプローチを続けるのかで、作成すべきペルソナが変わってくることは言うまでもありません。見直す頻度は業種・業態によって異なりますが、自社のマーケティング方針を鑑みて、流動的にペルソナを活用していくことが大切です。 ③.むやみに作りすぎない ひとつのサービスや商品に対して複数のペルソナを設定しても問題ありません。実際、商品の特徴や価格帯などで対象となるユーザーが変わる場合は、複数のペルソナを設定するケースがあります。しかし、ペルソナを増やしすぎると管理が難しくなるだけでなく、それぞれのペルソナの違いがあいまいになってしまいます。特に、ペルソナ同士の特徴が似通い、双方の違いが分からなくなるケースが多く見られます。そうするとペルソナとして機能せず、活用しきれない可能性があるため、複数のペルソナを作る際は、違いを意識しながら数を絞って作成しましょう。 ④.主観だけで作らない ペルソナ設定を行うときには、第三者の意見や調査データを参照することがおすすめです。ユーザーのことをよく分かっているという自信を元に、調査をせず想像だけでペルソナを作ってしまうケースは少なくありません。確かに、ペルソナを作るスピードは早くなりますが、正確性に欠けるというデメリットがあるため、時には調査に基づいたペルソナ設定も必要です。客観的なデータを使用すると、実際のユーザーとの親和性が高いペルソナを作れます。例えば、別部署へのヒアリングや被験者テスト、アンケート調査などを行い、データを根拠にすることで、自社商品やサービスに合致したペルソナを作りましょう。 ⑤.設定したペルソナに固執しない さまざまな情報やデータをふまえて作成したペルソナでも、いざ運用を始めると現実のユーザーとかけ離れていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。ペルソナに少しでも違和感があれば、設定したペルソナに合わせて戦略を変更するのではなく、現実に合わせてペルソナを変更することをおすすめします。  2.ペルソナを有効活用できる2つの方法 注意点に考慮して設定しても、ペルソナを上手に活用できない人は少なくないと思います。設定したペルソナをどうすれば有効活用できるのか、使い方を見ていきましょう。 実態が分らないものを明確化する 新サービスの立ち上げ時など、ユーザーの実態が何も見えないときはペルソナが大いに役立ちます。年齢や性別はもちろん、趣味嗜好、現在の悩みまで具体的に設定したペルソナがあれば、盲目的に施策を検討することはなくなり、チーム全員が共通の地図を持ってプロジェクトを進められます。 複数の視点を持つ 新しい施策を行う際は、ユーザーの声や実数値、日ごろの感覚や業界の流行など、さまざまな要素を検討して、A/Bテストなどを実施します。そのとき、原点に立ち返ってペルソナを軸にした施策案も検討してみましょう。ペルソナを元に考案した施策も候補に入れると、見落としていた層に対するアプローチができる、数字からはわからなかった視点での施策が見つかる、などのメリットがあります。  3.ペルソナはまず作ってみる 準備や調査など、ペルソナ設定にはやるべきことが少なくありませんが、時間を確保してとりあえず進めてみることが大切です。しっかり作ろうとすればするほど時間や手間、費用がかかってしまうため、なかなか踏み出せず、最終的には適当に作ってしまったなんて人も多いかと思います。その場合は、ペルソナ作成にあてる時間を決め、逆算して作成スケジュールを決めていくことがおすすめです。そうして何人か作っていくうちに費用や時間のかけ方がわかり、コツを掴めるはずです。ペルソナの作り方を知りたい方は、「ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント」も合わせてご覧ください。  4.まとめ ターゲットよりも具体的に作りこむペルソナでは、設定するうえで下記の注意点があります。理想で作らない 定期的に見直す ペルソナを増やしすぎない 客観的なデータを使う 設定したペルソナに固執しない設定したペルソナは、顧客像がつかめない時、別の角度から施策を考えたいときに活用できます。難しく考えず、まずは活用してみてください。

  • 2020.05.08
    WEB制作

    サイト制作のフローで押さえておくべき流れと期間

    一般的なホームページ制作に要する期間は、制作期間だけを考えると2~3ヶ月とされています。しかし、より質の高いサイトのために綿密な事前調査や設計を行うと半年以上かかることもあります。当然、制作するページのボリュームによっても期間は異なります。長期間にわたる制作をスムーズに進めるには、前もって制作フローをプランニングすることが重要となります。今回はサイト制作の流れと、押さえておくべきポイントについて解説していきます。  1.サイト制作フロー まずは、一般的なサイト制作の流れを5つのステップに分けてご紹介します。背景、目的、課題を整理する サイトの構造を決める ワイヤーフレームを作る デザイン・コーディングを行う 公開し最終チェック  2.背景、目的、課題を整理する サイト制作のファーストステップは、サイトを取り巻く背景と目的、そして課題の設定です。 背景をまとめる まずは、Webサイトを制作もしくはリニューアルする際に、現状の背景をまとめめます。ユーザー層の変化、ユーザーの使用するデバイスの変化、コンバージョン率などの変化など、どうしてWebサイトを制作するのかもしくはリニューアルしなければならないのかをまとめます。 目的を定める そして、その背景をベースに、Webサイトに訪れたユーザーに何をして欲しいのかというサイトの目的を明確に決めていきます。資料請求や問い合わせ、購入、特定の情報の閲覧など、Webサイトを通じてどういった成果を期待しているのか、ユーザーにどういうアクションを起こして欲しいのかを検討し、決定します。もしサイトの目的が複数存在する場合は、優先順位と重要度も整理しておきましょう。 課題を抽出する 目的が決まったら、現状のWebサイトに不足している課題をピックアップします。部分的にモバイルファーストインデックスになっていなかったり、Webサイトの部分的な改修を重ねたことでページごとの構成がバラバラだったり、よく見ると課題は数多く見つかるはずです。Webサイトを新たに制作する場合は、Webサイトがなかったことでの課題を抽出するといいでしょう。 ペルソナの設定 背景、目的、課題を整理したら、次はWebサイトに訪れるユーザーを定め、ペルソナを作成します。ペルソナ設定では、性別・年齢・職業といった基本的なステータスだけでなく、利用媒体、社会的な立場、業界・サービスに対するリテラシーなどを考慮し、より具体的なユーザー像を形成していきます。ペルソナを作成するとユーザーへの理解が深まり、チームでWebサイト設計を行う場合でも同じ方向性を持って進められます。ペルソナの詳細については、当コラムの「ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント」をご覧ください。 要件定義を行う ペルソナを設定したら、Webサイト制作のための要件定義を行いましょう。要件定義とは、制作会社に依頼するためにサイト機能や予算などを言語化したもので、必ず作成する必要があります。できる限り、予算や使用したいシステム、開発スケジュールなどの条件を詳細に抽出していきます。  3.サイトの構造を決める 具体的にWebサイトの目的やペルソナ、要件定義が固まったところで、次の段階としてWebサイト構造を組み立てます。 必要な情報を書き出す Webサイト制作の背景、目的、課題とペルソナを定めると、そのWebサイトに必要な情報を整理できます。事業内容やお客様の声、事例、初めての方へなど、Webサイトの目的達成に必要な項目やペルソナが入手したい情報を洗い出していきます。 ツリー構造に整理する 必要な情報をまとめ終えたら、実際のWebサイトの構造を設計します。Webサイトのトップページから下層ページまで、Webサイト全体を整理し、構成を組み立てます。このとき、階層構造で大カテゴリーから小カテゴリーへ整理していったものを「サイトマップ」と呼びます。サイトマップを作成し、各ページの情報と到達経路を示した全体図を確認します。  4.ワイヤーフレームを作る Webサイトの構造が決まったら、次はページごとの構成をまとめた設計書であるWF(ワイヤーフレーム)を作成します。WFとはレイアウトを示した設計図のことで、手書きでも作成できますが、WF専用のツールやMicrosoft PowerPoint、Microsoft Excelなどを使用するケースもあります。WF制作では、トップページ以外からの導線で流入してくるユーザーも意識して、タイトル、コンテンツ、リンク構造などを固めていきます。  5.デザイン・コーディングを行う ページのイメージが固まったところで、いよいよコーディングで実際にWebサイトをデザインしていきます。一貫性のあるコーディングを行うためには、WFの作成段階であらかじめイメージカラーや文字のフォント、オブジェクトの配置などを詳細に決めておくと良いでしょう。デザイン経験が少ない場合は、参考サイトや色を決めておくと失敗しづらくなります。またコーディング時にはデザインだけでなく、可能であればTDタグや構造化データなどのSEO設計を考慮できると理想的です。  6.サイト公開 Webサイトを公開する段階です。最後まで気を抜かず、次の項目もチェックしましょう。 まずはテスト環境で公開する コーディングを行いWebサイトが完成したらいよいよ公開段階です。本番環境(ユーザーの目に触れる環境)で公開する前に、一度テスト環境で公開してリンク切れや誤字などがないかを確認します。特にプログラムの挙動やフォームでのメール送信が実際にできているかなど、大きなエラーを中心に確認していきます。デザインや細かなエラーについては、最悪、本番環境でも修正できますが、問い合わせが受け付けられないといった大きな不具合は致命的になるため、何度もチェックしておきましょう。 本番環境で確認する テスト環境では問題がなかったのに、本番環境へ移した際にエラーが発生するというケースは少なくありません。本番環境に移行したら新しく発生したエラーの確認を行い、合わせて各ページの挙動もチェックしていきます。すべてのページを見ていくのが望ましいですが、ページ数が数百と膨大な場合は、抜きうちでのエラー確認が現実的です。 公開がはじまり 長いステップを経てWebサイトの公開に至りますが、Webサイトは公開して終わりではなく、公開してからがスタートになります。公開後は、SEO対策やWeb広告を使った集客、サイト分析による課題の洗い出し、微調整など、運用しながらするべきことは数多くあります。Webサイトの目的を見失わず、継続的に運用していくことが大切です。  7.ECマーケティングでは事前調査と設計をより大切にする ECマーケティングでは、これまで800社以上のWebサイト制作・改善実績があります。その中で、お客様のWebサイトの目的が達成されるように、今回ご紹介したステップの中でも事前調査と設計を重要視して制作を行うため、通常よりも時間をかけてWebサイトを制作します。事前調査では、達成したいKPIをヒアリングした上、すでにお持ちの自社サイトや競合他社サイトの分析を行い、課題や問題点を洗い出していきます。綿密な準備を含めて、弊社では通常の1.5倍以上の時間をかけてWebサイトを制作いたします。長いフローとなりますが、そのぶん質の高いKPIを達成しやすいWebサイトになります。  8.まとめ Webサイト制作では、まずWebサイトの制作に関する背景、目的、課題を抽出して、ペルソナを設定、必要な情報を洗い出していきます。そして、Webサイトのツリー構造を組み立て、ワイヤーフレームを作成し、デザイン・コーディングを行います。Webサイトが完成しても、公開前にテスト環境でエラーを確認しましょう。その後ようやくWebサイト公開に至りますが、Webサイトの目的達成のためには継続的に運用をしていくことが大切です。事前調査や設計を行わずにWebサイトを制作するケースもすくなくありませんが、逆に事前調査や設計に時間をかけることで、効果的なWebサイトを構築することができます。

  • 2020.05.01
    顧客関係管理(CRM)

    メルマガとLINE@の違いと使い分け

    CRMは、企業が顧客とのリレーションを図り、単なる顧客から「リピート顧客」へ、そして「ロイヤルカスタマー」に育成するための施策として、主にメルマガを顧客とのコミュニケーションツールとして活用してきました。しかし、ユーザー間でのコミュニケーションツールとしてLINEが一般的になると、CRMのコミュニケーション手段として、LINE@を活用するケースも多くなってきました。メルマガからLINE@に移行する企業もありますが、ユーザーとの関係を上手に構築していくには、状況に合わせながら両方を使い分けた方が効果的です。この記事ではメルマガとLINE@のそれぞれの特長と、使い分ける際のポイントをご紹介します。  1.メルマガとLINE@の違い メルマガもLINE@もCRM(顧客管理)に活用できる、顧客とのコミュニケーションツールのひとつです。一般的に、BtoBではメルマガ、BtoCではLINE@が適しているとされていますが、どちらのツールにもメリット・デメリットがあるため、一概には言えません。どちらか一方に絞るのではなく、目的に応じて使い分ける必要があります。次章から、それぞれの特長をご紹介していきます。  2.メルマガの特長 まずは、メルマガのメリットとデメリットを見ていきましょう。 メルマガのメリット インターネットが始まった初期から長く使われてきたメルマガは、一般的なコミュニケーションツールとして根付いているため廃れないという魅力があります。未だにさまざまなサービスでメールアドレスの記載が求められるため、メールアドレスの保有者も多く、相当数のユーザー(受信者)が情報のやり取りをメールで行っています。また、メルマガは長文配信やHTMLによるカスタマイズができるため、届けたい情報を詳細に記載できることから、「顧客に情報を届ける」という点で優れているツールとなっています。 メルマガのデメリット 非常に多くの人がメールアドレスを保有している一方で、捨てアドレス(普段は使用しない登録専用のアドレス)を持っている人が多いのも事実です。捨てアドレスでメルマガ登録されてしまうと、その時点で顧客との接点がなくなってしまいます。また、ユーザーとのリアルタイムのコミュニケーションが取りにくいという点も欠点のひとつとして挙げられます。。  3.LINE@の特長 メルマガよりも歴史の浅いLINEですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 LINE@のメリット LINE@の魅力は、何といっても利用者が多く、基本的に1人1アカウントでの利用が前提のツールという点です。現在、日本では8,300万人以上の人がLINEを使用しており、1日の利用率も86%(約7,138万人)に上ります。そのため、メルマガに比べて幅広い年代のユーザーが利用しており、特定の年代をターゲットにしたビジネスであってもLINE@であれば顧客に情報を届けることができます。さらに1対1でのリアルタイムのコミュニケーションが取りやすく、お問い合わせなどの対応がスムーズになり、配信者と顧客の距離も縮まるため、顧客が利便性を感じることも多く、企業が自社商品やサービスをアピールできる環境が整いやすいといった点が挙げられます。 LINE@のデメリット LINE@はメルマガよりも少ないステップで解除できるので、ユーザーが必要ないと思えばすぐにブロックされてしまう欠点があります。また、キャンペーンの告知を行いやすい反面、1投稿500文字の制限があり短い文章しか届けられないため、ユーザーのナーチャリングには向かないと言われています。LINEでのやり取りは通常短文で行うことが多いため、仮に500文字の文章を配信したとしても、ユーザーが全文を読んでくれる可能性は、メルマガよりも低いかもしれません。  4.メルマガとLINE@の使い分け 上記の特徴を踏まえた上で、目的に合わせてメルマガとLINE@を使い分けることをおすすめします。使い分けの方法をお伝えします。 同じ情報でも文章を変更する メルマガとLINE@には明確な特長の違いがあるので、同じ情報でも文章や画像を変更し、それぞれのツールに合わせた工夫をする必要があります。例えば、メルマガでセール情報を配信したい場合、セールになる商品ラインナップに加え、友達紹介キャンペーンや商品ランキングといった多岐に渡る情報を文章で盛り込むことができます。一方、LINE@では500文字という制限があるため、配信内容を絞り込み、画像を有効活用しながら訴求しなければなりません。豊富な情報量を伝えたい場合はメルマガ、画像を活かした情報発信をしたい場合はLINE@を使用すると良いでしょう。 LINE@のメッセージはキャンペーンで使用 キャンペーンなど、情報の鮮度が重要なときはLINE@を使うと効果的です。タイムラインだけでなくメッセージにも情報を送れるため、今すぐ読んでほしい情報を発信するときはメッセージも活用しながらLINE@で配信しましょう。メルマガは、今日中に読んでほしい記事や教育コンテンツなど、LINEと比べて緊急度が低い情報を発信する際に活用します。このように双方を上手に連携させることで、より高い効果が得られます。 どちらか一方に絞らない メルマガとLINE@はそれぞれ違った特長があるため、どちらかのツールでしかアプローチできない層が一定数存在します。これからどちらかのツールを使う場合は、自社に合っていると考える方から使い始めてもいいですが、すでに両方使っている場合は、どちらかに絞るのではなくそれぞれの特長に合った使い分けがおすすめです。そうすることで、より多くのターゲットに情報を届けられるようになるでしょう。  5.まとめ 一般的にメルマガはBtoB、LINE@はBtoCに適しているとされていますが、一長一短があるため一概には言えません。メルマガは長文配信ができるため、詳細な質の高い情報を配信できますが、捨てアドが多く、また、リアルタイムでのコミュニケーションには向かないという面があります。一方、LINE@は個別でリアルタイムのコミュニケーションが取りやすい反面、文字制限があり、大量の情報伝達には向いていません。どちらかに絞らず、それぞれの特長を把握し、目的に応じて使い分けることをおすすめします。

  • 2020.04.24
    顧客関係管理(CRM)

    メルマガの書き出しの始め方と注意点

    メルマガの開封率を上げるために、件名を意識する方は非常に多いですが、書き出しも件名と同じくらい重要だということを忘れてはいけません。しかし、開封率アップに効果的なメールの書き出しとはどういうものなのか、わからない方も多いのではないでしょうか。今回は、開封率に大きく影響するメルマガの書き出しの作成方法とポイント、ステップメールとの違いについてご説明します。 1.メルマガの書き出しは大切 パソコンやスマホのメールアプリでは、件名の下に本文が2行ほど表示されることが多く、その大半がメール本文の書き出しを表示しているため、開封率を高めるために非常に重要な要素になっています。ユーザーは件名で目を止めた後、書き出しを見てメールが必要かどうかを判断し、メールを開く前に必要・不要のジャッジをしています。メルマガの開封率を高めるためには、パッと見で目を引く魅力的な書き出しを作ることが重要なのです。  2.メルマガの書き出しの始め方 それでは、メルマガの書き出しで開封率を高めるために必要な4つの要素をご紹介していきます。 オリジナルの文章にする メルマガの書き出しは、メールの内容に合わせて毎回オリジナルの文章を作成しましょう。決まったあいさつなど定型文から始まるメルマガもありますが、常に同じ書き出しだと、読者がファンでない限り興味を持ってもらえない可能性が高いです。定型文からメルマガの書き出しを始めるのは、開封率の観点から考えると非常にもったいないので、可能な限り、メールの内容に合わせたオリジナルの文章で始めることをおすすめします。 一人の読者に向かって書く メルマガは、基本的に登録している全てのユーザーに同じ内容のメールが届きます。しかし、すべてのユーザーに興味を持ってもらおうと書き出しを考えると、焦点が定まらず曖昧な書き出しになり、ユーザーに響く確率が下がってしまいます。特定の一人に対して呼びかける感覚で書いた方が、結果的に多数の興味を引くケースはとても多いです。 メールの内容に関係あるものにする メルマガの書き出しは、季節のあいさつなどではなく、メールの内容に沿ったものにするのがポイントです。ネットで多くの情報に触れるユーザーは、自分に必要な情報だけを取捨選択することを無意識に行っています。メルマガも書き出しで必要な情報であることを、ユーザーに端的に伝える必要があるのです。奇抜な件名や書き出しで興味を持たせることもできますが、一般的に開封率を高めるためには、本文中で記載している最も魅力的な情報を活用して書き出しを作成する手法が効果的だと考えられます。 不要な情報は極力控える メルマガの書き出しを商品の広告などで始めると、ユーザーに良い印象を与えない可能性が非常に高くなります。可能な限り、ユーザーに必要ない情報を控えた書き出しを作りましょう。  3.書き出しのポイント メルマガの書き出しは、ユーザーの興味や関心を引く文章から始めるのが理想的です。メールで最も伝えたいことや結論から記載すると、ユーザーに響きやすく開封してもらえる可能性が上がります。もし、書き出しがうまく書けない場合は、メール本文の要点や内容を、わかりやすくまとめることから始めることがおすすめです。書き出しに、本文の伏線をはる内容を記載するなど、ユーザーが本文を読みたいと思わせる内容を盛り込むなど、工夫していきましょう。メルマガの全体的な構成については『完読されるメルマガは構成が大切!構成の作成方法とコツ』で解説しています。最後まで読まれるメルマガを作成するためには、是非合わせてご覧ください。  4.ステップメールは別 ナーチャリングを狙ったステップメールでは、書き出しを定型文にするケースもあります。ステップメールは、一定の間隔で定期的にメール配信して、ユーザーとの関係性を構築することが目的です。そのため、企業名やライターを覚えてもらうために、あえて毎回共通の書き出しにするのも戦略のひとつです。必ずしも毎回共通の出だしにする必要はありませんが、特に登録時のステップメールでは、冒頭の文章をインパクトのある定型文で始めて、その後メールにも継続して記載するとユーザーにメルマガを印象づけることができます。  5.まとめ 開封率を考えたとき、メルマガの書き出しは件名と同じく重要な要素です。開封率を上げる書き出しを考えるコツは、オリジナルの文章にする、一人に向かって書く、メール本文の内容と合わせる、不要な情報を省くなどがあります。ステップメールでは定型文が良い場合もありますが、基本的にはユーザーの興味を引く書き出しを考えてメルマガを構成・作成することをおすすめします。

  • 2020.04.22
    CVR改善

    ユーザビリティにおける視認性の重要度と考え方

    ユーザビリティとは、一般的に「サイトの見やすさ」を表します。Webサイトのユーザビリティは、ヤコブ・ニールセンの定義が知られています。ユーザビリティが良いWebサイトとは、ユーザーがストレスなくWebサイトを回遊することができ、結果的に使いやすく、利用満足度が高いWebサイトです。 ユーザビリティが高いサイトを制作するときに重要なポイントのひとつが視認性です。 Webサイトを作成するときには、視認性を意識し見やすく分りやすいサイトにすることが大切です。 今回は、視認性の意味とその重要性、視認性の考え方、ユーザビリティと視認性の関係性について解説します。 1.視認性とは Webサイトで意識される視認性とは「Webサイトの見やすさ・分りやすさ」のことで、さまざまな要素で決められます。 視認性を決める要素の例としては、レイアウトや文字の配置、画像はもちろん、フォントの種類やサイズ・色などがあげられます。 それらを組み合わせ、サイトを訪れたユーザーがWebサイトをひと目見て、すぐに情報を理解できる状態になっていることが視認性の高いサイトと言えます。 ここで重要なのは、視認性の評価が人によって大きく異なることです。視認性を高める基本的なルールはありますが、視認性が主観で左右されることは、しっかり心に留めておく必要があります。   2.ユーザビリティにおける視認性で重要なこと ユーザビリティにおいて視認性とは、対象ユーザーとして設定したペルソナが最も分りやすいと感じるデザインを指します。 例えば、ペルソナを50代と設定したサイトの視認性を考える場合、20代が通常心地よいと見ている比較的小さなフォントサイズは50代には小さすぎて見えにくい可能性があり、少し大きいと感じるくらいのサイズにすると丁度いい場合があります。 また、一般的に見やすいとされている配色でも、特定のユーザーにとっては見づらく感じられ、逆に少し目がチカチカするような色使いが好まれる可能性もあります。 Webサイトを作るときには、自身や周りの人の感性に囚われず、ペルソナにとって視認性の高いデザインを目指しましょう。   3.視認性の考え方 次に、視認性を考える時の注意点を具体的に見てみましょう。 ペルソナにとって最適なものにする 先述した通り、Webサイト作りにおいて最も大切なのは、制作者ではなくWebサイトを訪れるユーザーにとって見やすいかどうかです。 ペルソナが普段よく閲覧しているWebサイトなどを想定し、そのWebサイトを参考にして配色やフォントサイズの目星をつけて制作を進めても良いでしょう。 強弱を明確にする 視認性を意識すると言っても、Webサイトの全ての情報を見やすくすることはできません。目立たせる場所とそうでない場所を明確にして、ユーザーに伝えたい情報のプライオリティ付けが重要になります。 Webサイトの中から特に見てほしい情報や知ってほしい情報を、いかにスムーズに伝えられるかを意識しましょう。 ルール付けを忘れない 視認性を高めるためには、ルール作りも必要です。最も一般的なのは、サイトの配色ルールです。見やすいからと言って、ページごとに色の意味を変えてしまうと、ユーザーがWebサイトを閲覧する際の視認性が落ちる可能性が高いので注意しましょう。 例えば、以下のような配色のWebサイトやスマホアプリは視認性が悪いと言えます。資料請求ボタンなどのCTAの色がページごとに統一されていない。 ページによってメニューの位置が左カラムになったり、右カラムになったりして、規則性がない。 リンクされているテキストやボタンがひと目でリンクされているかわからない。ユーザーが混乱しないよう、Webサイトを通して統一したルールを決めておくことが大切です。 デザイン性が高い=視認性が高いとは限らない サイトの制作時は、デザイン性が高いサイトを意識しがちですが、オシャレでかっこいいデザインや、かわいらしくポップなデザインでも、ユーザーが知りたい情報がどこにあるかわからなければ、視認性が高いとは言えません。 ユーザビリティでは、デザインは補完的な役割を果たすものであり、デザインありきのWebサイト制作はかえってユーザビリティを低下させる可能性があるので、やめた方がいいでしょう。   4.ユーザビリティと視認性の関係 ここまで見てきた通り、ユーザビリティにおいて視認性は大きなウエイトを占めます。Webサイトにアクセスした時に、パッと見てわかりやすいからこそ、ユーザーはサイトを読んでみよう、クリックしてみようというアクションにつながります。 いくらWebサイトのデザイン性や操作性が優れていても、視認性が低ければユーザーのアクションを促すことができず、Webサイトやアプリも、本来のその役割を果たせません。 ユーザーにサイトを回遊してもらうファーストステップとして、視認性を高める必要があるのです。視認性向上のためには、まずWebサイトを分析する必要があります。『ユーザビリティ改善で効果的な4つの分析方法』で詳しく解説していますので、是非合わせてご覧ください。  5.まとめ 視認性とは、見やすさのことで、ユーザーの主観で決まります。Webサイト制作時に視認性を考える際には、ペルソナのインサイトを想像・理解し、ペルソナと同じ目線に立って客観的に考えることが重要です。 さらに、強弱を明確にする、ルールを作る、視認性を補完するデザインを考えることで、視認性が高まります。 ユーザビリティでは、視認性が重要な位置を占めるため、ユーザーがサイト上で次のアクションに進むために、視認性を意識したサイト制作を行いましょう。

  • 2020.04.15
    顧客関係管理(CRM)

    メルマガの件名で開封率を高めるー効果的なタイトルのつけ方ー

    メルマガの開封率がなかなか上がらない場合、その原因はメルマガの件名にあるのかもしれません。そこで、開封率を高めるメルマガの件名作成の基本と注意点をご紹介します。  1.メルマガの件名は開封率の要 メルマガの開封率を高めるために、件名(タイトル)は最も重要な要素となります。件名はユーザーがメールを開く、開かないの判断をする大切な要素であるため、きちんと考えて作成する必要があります。難しく感じるかもしれませんが、基本的なルールにのっとって作成すれば、魅力的なタイトルをつけることは難しくありません。次の章で詳しく見ていきましょう。  2.件名作成の3ルール まずは、開封率を高めるために重要な3つのルールをご紹介していきます。 ①.冒頭の15文字で伝える メルマガの件名は、最初の15文字を意識することが大切です。デバイスやテキストサイズ、ユーザーによって若干の違いはありますが、多くの場合、ユーザーは、冒頭の14文字前後でそのメルマガを開くかどうかの判断をしています。そのため、最初の15文字で主な内容を伝えるように工夫しましょう。特に、最初の言葉が重要です。件名の初めに、限定・期間・キャンペーンなど引きのある言葉を入れて、ユーザーに対して情報の魅力をアピールすることが重要です。もし魅力的な情報が複数ある場合は、ユーザーがどの情報(言葉)に一番メリットを感じるかを考え、その情報を先頭に持ってきます。 ②.シンプルでイメージしやすい言葉を使う メルマガの件名は、凝った表現ではなく、シンプルでイメージしやすい言葉を使いましょう。例えば、「今だけ特別な」「期間限定」「本日限り」「本日○時締切」という4つの書き出しがあった場合、徐々に目を引く言葉に変わっていることがわかるかと思います。これは、ユーザーがパッと見て想像できるように具体的な言葉を用いたからです。基本的に、具体的な言葉を使うと開封率が良くなるため、シンプルかつ具体的に説明した言葉を初めに入れましょう。 ③.特別感を意識する メールを受け取ったユーザーが特別感を覚える表現を件名に盛り込みましょう。ユーザーによって魅力的に感じる表現には違いがあります。「もれなく」や「○○の方」、「限定○名様」など、伝えたい訴求内容やターゲットに合わせて表現を変えることが大切です。  3.メルマガの件名でやってはいけないこと メルマガの件名を作るための基本ルールをご紹介しましたが、逆に「やってはいけないこと」があります。 3つの基本を守らない 前章でお伝えした3つの基本を守らずに件名を作ると、うまくいかないケースがほとんどです。A/Bテストができる場合やPDCAを高頻度で回せる場合は例外ですが、そうでない場合は基本ルールを守りましょう。以下は、3つの基本が守られていない例です。最初の15文字で重要な情報を伝えない 凝った表現を使う 訴求したい情報をそのまま伝えるこれらは、メルマガの開封率を下げる恐れがあるため、件名は基本に忠実に作成することが大切です。 情報と乖離している 3つの基本を守って開封率の高いタイトルを付けていても、タイトルと本文の内容に齟齬があればユーザーは次第に開封するのを止めてしまいます。ユーザー離れの原因にもなるため、件名は必ず本文や実際の情報に即したものにしましょう。 ナンバリングしない 「Vo.1」や「第1回」といったナンバリングはおすすめしません。確かに番号を付けると管理面では便利ですが、ユーザーが読んでも内容が推測しづらいため、「開封率を上げる」という点においてはマイナスに働いてしまいます。どうしてもナンバリングをする場合は、件名の最後か本文中に入れるようにしましょう。ただし、ステップメールではユーザーに段階的にメールを配信するため、ナンバリングが有効なこともあります。メールの特徴を踏まえてナンバリングが適切かを判断しましょう。 開封率を上げるためには配信時間も重要です。配信時間に関しては、「メルマガ配信時間の目安と最適な配信時間の調べ方」をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/458  まとめ メルマガの件名は、開封率を決める大切な要素です。件名を考えるときは、最初の15文字を意識する、具体的な表現を使う、特別感を出す、という3つの基本ルールをおさえて作成しましょう。一方で、3つの基本を守らない場合や、タイトルと内容に乖離がある場合、ナンバリングされている場合は開封率が下がることもあります。基本と注意点を踏まえて、開封率アップを目指してください。

  • 2020.02.26
    顧客関係管理(CRM)

    メルマガとステップメールの違いと使い方

    顧客とのコミュニケーションを取る方法として有効なのが「メルマガ」と「ステップメール」。2つともよく聞く言葉ですが、具体的な違いが分らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、メルマガとステップメールの違いや、それぞれの活用法について、例を交えてご紹介していきます。メールコンテンツを豊富にしたいという方もぜひ参考にしてみてください。 1.メルマガとステップメールの違い 「メルマガ」と「ステップメール」は一見似ているようですが、意味合いは微妙に異なります。まずは、それぞれの違いについて解説していきます。 メルマガの特徴 メルマガとはメールマガジンの略で、メールを使ったコミュニケーション行為を指します。そのため、広義で捉えるとステップメールもメルマガに含まれます。※実は、メルマガという言葉の意味や範囲については、使用する人や企業によって微妙に異なり、明確な基準が定まっているわけではありません。本記事では、”メルマガ=メールを使ったコミュニケーション”とし、ステップメールもメルマガの一部としています。ステップメール以外で配信するものとしては、キャンペーン情報などのキャンペーンなどのイベント情報や新製品情報などのニュースコンテンツが挙げられます。メルマガは広告費をかけずに顧客へ配信できるという利点があり、コストを抑えつつ、自社への関心がある顧客へ直接アプローチできるため、伝えたい情報をすぐに伝えることが可能です。一方で、配信する情報がいつも企業本位のものであると、購読停止や読んでもらえないという状況に陥ってしまうため、コンテンツ内容はとても重要です。 ステップメールの特徴 ステップメールとは、あらかじめ作成したメールを決まった日に自動配信する仕組みのことです。例えば、「メールアドレスが登録された日」や「特定の商品を購入した日」などを起点とし、○日後の×時に1通目、□日後の△時に2通目と、自動的にメールを配信します。商品購入後から  商品を購入した日の翌日に、お礼メールを送り商品の使い方を紹介  その3日後に、他のお客様の商品に関する感想などを紹介  そして、その3日後に別の商品を案内  クーポンなどで別の商品に対する販売促進を実施こうしたシナリオを事前に想定して、新規/既存ユーザーの疑問や不安などを払拭するメールを配信することで、ユーザーをリピーターに育成することができます。ステップメールは、事前に決めたシナリオをベースにユーザーに情報発信できるので、ユーザーの育成やリピート率改善などで活用されるケースが多くあります。ステップメールを設定、配信して、その効果を把握して、メルマガの改善点を見つけることで、リピーターの育成が実現でき、結果的に既存ユーザーからの売上アップが見込めます。 つまり、にユーザーと適切なコミュニケーションを自動化・最適化ができる施策と言えるでしょう。その分、ステップメールの設定や作り込みには時間がかかるため、購入後の自動返信メールをステップメールとして活用するサイトも少なくありません。 2.メルマガの活用方法 ステップメールを除くと、メルマガは次の3つの情報を送るのに適しています。告知メール 季節や時世に合わせた豆知識 キャンペーンメールそれぞれ、1つずつ例を挙げてみました。 告知メール キャンペーンに先駆けて告知を配信すること。 例) ○月○日からキャンペーンをやります など 季節や時世に合わせた豆知識 季節や時世に合わせた情報を配信すること。 例) この時期おすすめの○○方法 など キャンペーンメール キャンペーンの詳細や情報を配信すること。 例)お得な情報 など告知やキャンペーン情報を配信することで商品の購入を直接促すことができます。また、顧客が知りたいと思う豆知識などの有益な情報を送ることは企業への信頼感向上へも繋がります。 3.ステップメールの活用方法 ステップメールでは、次の2つの情報を送るのに適しています。アドレス登録時 特定の行動時こちらも、例を挙げてみました。 アドレス登録時 アドレス登録時や商品購入時にステップメールを配信すること。 例)アドレス登録時の感謝文をはじめ、商品の使い方や注意点など、商品利用時に必要な情報を配信するのに用いられることが多いです。 特定の行動時 ステップメールは、特定の行動時に配信することで真価を発揮します。例) 顧客が特定の商品を購入した時や購入しなくなった時、特定の組み合わせで商品を購入した時など、複数のシナリオ(ステップメール)を設定しておくことで、自動でユーザーの満足度を高めていくことが可能です。また、記念日や誕生日など特別な日にユーザーごとに配信設定が可能なため、、適切なタイミングで漏らさずメールを配信できます。 4.まとめ 広義ではステップメールはメルマガの一部ですが、今回はそれぞれの特徴をご紹介してきました。ステップメールには適した使い方があり、メルマガにはステップメール以外にも多くの活用方法があります。ただ、いずれもコンテンツの内容が重要であり、企業本位の情報ではなくユーザーのメリットとなるような文章を心がけるようにしましょう。

  • 2020.02.21
    WEB制作

    サイト制作の基本と押さえておきたい流れ

    急にWeb担当に任命されサイト制作を任された場合、何から勉強すればよいのか分らないという方も多いのではないでしょうか。HTMLやCSSの基礎を勉強しなければ…と思う方もいらっしゃいますが、実はサイト制作に必要な知識は全く別のものです。この記事では新米WEB担当として、まず知っておくべきサイト制作の基本と、押さえておきたい流れをご説明します。WEB担当として新しくサイトを制作していく際の、参考にして頂ければと思います。 1.サイト制作の基本 新しくサイトを制作するときには、外部の制作会社にお願いすることは一般的です。プロにお任せするのは安心で楽でもあり、サイト制作の専門的な知識も必要ありません。ただ、外部にお任せするとしても、WEB担当として「最低限これだけは決めるべき」ということが2つだけあります。まずは、それらをご紹介していきます。 サイトを制作するための意思を持つ まずひとつ目は、「理想のサイトを自分が作る」という強い意思を持つことです。今あるサイトを作ってから何年も経ち、デザインが古くなってしまった。新しいサービスに合わせたサイトを新しく作る必要が出てきたなど。新しく自社サイトを制作することになった理由はさまざまだと思います。きっかけがなんであれ、具体的にサイトの制作に入るときには、WEB担当である自身が理想とするサイトを思い描き、それを作るのだ!と強く心に決めることが何よりも大切です。この思いの有無で、同じ制作会社を使ったとしても、完成するサイトの質は大きく変わってきます。 サイトに必要な要件定義を行う 2つ目は、「要件定義」を行うことです。要件定義とは、自社が求めている機能や予算がどういうものなのか、具体的に制作会社に伝えるために言語化したものであり、次のように作成していきます。作りたいサイトはコーポレートサイトなのか、ECサイトなのか? 今のサイトから改善したい点はなんなのか? 自社で更新ができるようにするのか、更新は外部にまかせるのか? 目安としている予算はどの程度なのか? など思いつく限りのことを、できるだけ詳細にリストにまとめていきます。一回で完璧なものを作る必要はありませんので、分っている範囲で条件を洗い出すようにしましょう。例えば、システムやサーバなど専門的でわからないことに関しては、要望をもとに制作会社がサポートしてくれることも少なくありません。 2.サイト制作の基本的な流れ サイトのイメージがしっかり固まったら、サイトの制作に入ります。サイト制作の、基本的な流れは次のようになっています。要件定義をまとめる。 ペルソナを設定する 競合他社を知る サイト全体の構造を設計する ワイヤーフレームを作る(個別ページを設計する) デザイン・コーディングを行う 公開し最終チェックを行うサイトの制作を外部に依頼する場合には、要件定義まで自社で済ませておくと、あとは制作会社に任せてしまうこともできます。しかし、ペルソナ設定・サイト構造設計に関しては、制作会社と並行して自身でも行っておくと、制作会社の担当者と理想のサイトについて深く議論ため、より良いものになる可能性が高まります。そこで、次の章でこれらのやり方をご紹介していきます。 3.ペルソナ・構造設計、競合調査のやり方 それではペルソナとは何なのか、どのように設定すればよいのか、またサイトの構造設計のやり方についてご説明します。 ペルソナの設定方法 ペルソナとは、自社サイトを利用すると想定した、「架空の人物」のことです。制作するサイトを訪れるユーザーが、どんな悩みを解決しようとしているのかを想像し、その人が必要としている情報が何なのかを整理して、人物像を固めていきます。例えば、「30代女性」とひと言でいっても、結婚しているのか、都会に住んでいるのかによって、考えることも必要とするものも違うことは容易に想像できるでしょう。そのためペルソナ設計では、32歳の女性・既婚・専業主婦(パート)・子どもは2人・世帯年収650万円、趣味は○○で平日はどこどこに行き・・・と、できるだけ詳細に固めていきます。一般的なサイトでは、3人分程度のペルソナを設定すれば、制作を進めていく上で9割程度のニーズを満たせると言われているので、1つの目安としてみてはいかがでしょうか。 競合他社調査 次に、競合他社がどんなサイトを展開しているのかを把握することが重要です。ベンチマークしたい会社のサイトを3~4つピックアップしましょう。そのうえで以下を確認してください。全体のページボリュームは? 全体の構成はどんなものか? どんなページ構成・デザインか? キャッチコピーや見せ方は? 独自のコンテンツがあるのか?自分のサイトに取り入れるべきコンテンツや表現方法など、参考にすることで競合他社との差別化を考えるヒントになります。 サイト構造の設計 サイト構造といっても、難しく考える必要はありません。新しいサイトにはどんなページが必要となるのか、トップページの次にどんなページが来るのかなどをイメージし、図にしていくことが一般的です。(ページリストやサイトマップと呼ばれます)ペルソナが必要としている情報を整理し、どんな順番で表示されると良いかをまとめていくだけですので、細かなフォーマットはありませんが、TOPページを一番上に置いて考えていく方法と一番左にする方法が多いため、見やすい方法でまとめていきましょう。 4.サイト制作に必要な費用 最後にサイト制作に必要となる費用には、どんなものがあるのか見ておきましょう。サイト制作を制作会社に依頼する場合には、制作費が発生しますが、その他最低限以下の3つの費用が必要となります。(自社で契約するケースも多いですが、費用として発生するものになります。)レンタルサーバ代(年間数千円〜数万円程度) ドメイン取得費用(年間千円〜数千円程度) 更新料(年間数万円〜数十万円程度)サーバとは、サイトの情報をまとめる家のようなものです。HTMLやCSSなどの情報を入れるための場所です。ドメインとは、サイトの住所のようなもので、たとえばサイトのURLがhttps://test.comだとすると、test.comにあたる部分のことです。更新料は、サイト情報を更新するために必要な費用であり、制作会社と契約し、毎月支払うのが一般的です。 5. まとめ WEB担当となり、新しいサイトの制作を任されることになったら、わからないことだらけでとまどい不安になることが多いと思いと思います。しかし自分が思い描く、理想とするサイトを作れるチャンスはそうそうあるものではありません。制作会社にすべてまかせてしまうのもよいですが、WEB担当として深く制作に関われば関わるほど、自分の理想のサイトに近づくことができ、達成感もあるはずです。ぜひ今回の記事を参考に、理想のサイトを制作してください。