新着情報

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  • 2020.02.15
    検索エンジン最適化(SEO)

    SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣

    ライターなら身につけておきたい記事のリライトスキルですが、ただ言葉を書き換えただけでは良質なコンテンツにはなりません。最悪な場合は、コピーコンテンツとして判断されてしまう可能性もあります。正しいリライト方法を一度学んでおけば、今後の記事作成やサイトのSEO対策にも役立つことでしょう。今回は、記事のリライトの目的と注意点、具体的な方法やコツを詳しくご紹介します。  1.リライトの目的とは そもそもリライトとは、サイトに掲載している記事の内容をより良いものに書き換える作業のことです。単純に単語の追加を行うわけではなく、基本的な内容や構成はそのままに、ユーザーが求めている情報を追加する、あるいはわかりやすい表現へ書き換えてユニーク化し、記事に対するユーザーの納得度を高めるために行います。ユーザーの満足度が高い記事に書き換えれば、「ユーザーファースト」を掲げる検索エンジンから再評価を受け、結果的に検索結果で上位表示を狙えます。  2.リライトを行う前に確認しておきたい注意点 リライトを行うときに最も注意したいのが、コピーコンテンツです。検索エンジンからコピーコンテンツとして評価されてしまうと、検索結果で上位表示を狙うどころか、逆に順位が下がってしまいます。競合サイトの記事のマネは絶対にNGです。同じテーマを選んだ結果として全体的な構成が似てしまう場合はありますが、別の人間が作成している以上、表現の仕方などに必ず違いが出ます。リライトでは完全なオリジナルコンテンツを作る、という意識が重要です。また、コピーコンテンツにならないことばかりに気を取られて、書き直した文章の日本語がおかしい、文章として整合性が取れていないといった場合にも評価が下がる可能性があります。読みやすく正しい日本語を意識して文章を作成しましょう。  3.リライトでの記事作成方法 リライトは、単なる単語の入れ替えや文章の書き換えだけではありません。コピーコンテンツではない、SEOに効果的な記事を作れるリライト方法を確認していきましょう。 ①.他社記事を参考にしない リライトを行う際に情報の確実性に捕らわれると、つい元の記事や参考記事を見ながら作成したくなってしまいます。しかし、他の記事を見ながらライティングすると、無意識に内容が酷似してコピペと同じ状況になってしてしまう可能性があります。他社記事を参考にするときは、最初にしっかりと読み込んで内容を理解した上で、必ず自分の言葉で書き直すようにしましょう。 ②.専門用語には具体例を追記する 取り扱うテーマによっては、一般的に使われていない専門用語が登場することもありますが、専門用語を簡易に言い換える必要はありません。むしろ、専門用語は正しい情報をユーザーに伝えるために必要な要素です。専門用語を使用するときは事前調査をしっかりと行い、その意味や使い方を十分に理解して使用しましょう。そのうえで、分りやすい言葉や具体例を用いて補足するとユーザーにとって親切な記事になります。 ③.根拠となるデータを示す 「増加傾向にある」、「~と予想されている」など抽象表現を使用している部分に、具体的な数値や参照元を示すと統計的な根拠を持たせられます。また、食品の構成成分や商品の効能といったものには、確かな情報源を示し、信頼性を担保すると良いでしょう。参照データは公的機関や大企業、大学などが発表しているデータほど信頼性が高くなります。もし欲しい情報がWeb上になければ、書籍も積極的に活用しましょう。 ④.競合サイトは最後に確認 検索結果で上位に表示されている競合サイトから、ユーザーが求めている情報で記事に不足している要素はないかを確認できます。もし足りない情報があるようなら、新しく記事に追加することも検討しましょう。ただし、大切なことは作成するコンテンツで「誰に何を伝えたいか」という点であり、検索結果だけが全てではありません。あれもこれもと欲張って、ただ競合サイトのマネをしただけの内容にならないよう注意しましょう。  4.質の高い記事にするためのコツ 記事のリライトで、より質の高いコンテンツにするためのコツが2つあります。次から詳しく見ていきましょう。 コンテンツとして独自性を出す 自分ならではの情報を付加し、独自性を高めるとよりよいコンテンツになります。例えば、最新情報や自身の知識・意見、体験談を交えると付加価値となり、オリジナリティ溢れる内容になるでしょう。独自性が高く、競合サイトにない情報が盛り込まれた記事はユーザーにとって有益なコンテンツであり、検索エンジンにも高品質な記事だと評価されるため、結果的に上位表示されやすくなります。 タイトル・見出しの見直しも欠かさない タイトルはユーザーがクリックするかを決める大きな要因のひとつであるため、リライトを行うときは合わせて見直すことをおすすめします。タイトルを見直す時は、ユーザーの知りたい情報が何かを考え、検索ニーズをピンポイントに表す単語を2~3語ほど入れることを意識すると、魅力的なタイトルになります。また、ユーザーだけでなく検索エンジンもタイトルや見出しから記事内容を推測するため、内容を的確に表したタイトル・見出しにしましょう。 より質の高いリライトにするためには、「Webライティングスキルを独学で上達させる4つの練習方法」をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/625  5.まとめ 記事を書き換えるリライトで、ユーザーに価値のある記事が作成できれば、結果的に検索エンジンから評価されて上位表示が狙えます。リライトを行うときは、オリジナルのコピーコンテンツにならないよう、具体例をいれる、データを差し込むなどの工夫が必要です。また、自分の意見をいれて独自性を高めることも忘れてはいけません。記事の内容だけでなく、タイトルや見出しもしっかりと見直せば、SEOにも効果的なリライト記事になるでしょう。

  • 2020.01.23
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    マレーシア・インバウンド施策 事例紹介 南房総✕セニョーム編

    先日リリースした ECマーケティングが「東南アジア富裕層向けインバウンド支援サービス」を開始~現地大手メディア「セニョ~ム」と提携、東南アジアの訪日客の増加を背景にインバウンド施策を強化~  >リリースページ https://www.ecmarketing.co.jp/news/20190821_1.html の取り組み第一弾として、千葉県南房総市公認プロモーター、館山市の地域おこし協力隊をはじめ各種現地で活動されている皆様との協力で、マレーシアの皆さんに、南房総の魅力を紹介するという企画をセニョ~ムと合同で実施し、私も取材に同行しました。   できあがりの記事がこちらです。 セニョ~ム2019年12月号外来種による農地被害などの獣害対策との一環として確保した獣をジビエ料理として活用する南房総バーベキュー協会のLさんに表紙を飾っていただきました。 また、人間社会と自然が共存し合う「里山文化」をコンセプトに、築300年の古民家を2015年からDIYで改修し続け地域コミュニティの拠点となっているシェア里山ヤマナハウスが紹介されました。   セニョ~ム2020年1月号    百姓屋敷じろえむさんに表紙を飾っていただきました        房州うちわの伝統を受け継ぐ太田屋さんには、房州うちわのつくりかたを実演していただきました。  城山公園(舘山城)では、里見八犬伝のストーリーと関連する歴史的な遺産を拝見しました。また甲冑を装着するという貴重な体験をアメリカ人のアンドリューが体験しました。 天然染料を使って伝統と新しさを融合した作品づくりをしている古今の大森さんにもインタビューしました。   これらが、以下のようにマレーシアの都心部(クアラルンプール周辺)の主要ショッピングモールに2万部配布されます。(※マレーシアに滞在されたことがある方であれば、「セニョ~ム」の存在感の強さはよくご存知かと思います。) -ある日本料理屋さんのカウンター前の配布棚の例ですー    南房総市や館山市の皆さんとは連携を深めつつ、今後も様々な企画を予定しています。   さらに、セニョ~ム様とも連携しつつ、他の地方自治体にも展開を広めていきたいと考えています。もしご興味がございましたら、こちら(お問合せ)までお気軽にお問合せください。

  • ユーザビリティ
    2019.11.25
    CVR改善

    Webサイトのユーザビリティ5つのセオリー~成功するWebサイトの共通点とは?~

    ユーザビリティとは、一般的に「ターゲットとするユーザーにとって使いやすいかどうか」の度合いのことを指します。ここでのポイントは、単に「Webサイトが見やすく美しいデザインになっているか」ということではなく、「ニーズを満たし目的を達成できるかどうか」です。ユーザーの心理や行動、Webサイトを構築する際には、ユーザーが訪れる目的などを明確にした上でWebサイトの構成やデザインを設計する必要があります。この記事では、ユーザビリティの代表的な5つのセオリーをご紹介します。 ユーザビリティを考える上で注意すべき3つの大前提 ①そもそもユーザーはwebページを読んでいない ユーザーがWebサイトをどのように見ているのか考えたことはありますか?よく見かけるWebサイトで、情報を詰め込み過ぎているサイトがありますが、ただ単に伝えたい内容を羅列しているWebサイトは、ユーザー目線に立って設計されているとは言えません。ユーザーはすべての情報を読んでいるわけではなく、求めている内容を取捨選択しながらWebページを回遊しているのです。ページを隅から隅まで丁寧に読んでいるユーザーは滅多にいません。ユーザビリティの第一人研究者ヤコブ・ニールセン博士の調査において、 テストユーザーの79%が、どのようなページに出くわしても流し読みしていることを発見しており、逐語的に読んでいた人はわずか16%しかいなかった というデータもあります。つまり、ユーザーが求めている情報を理解し、必要な情報にたどり着きやすいサイトであることがポイントです。 ②ユーザーはほとんどの時間を他サイトで過ごしている 自分たちでWebサイトを運営していると見た目を気にするあまり、どうしてもユーザー目線に立った設計ができないケースがあります。ユーザーは世界中にいくつもあるサイトの中からその一つとしてWebサイトに訪れたに過ぎません。ユーザー目線に立った場合、多くのWebサイトがある手法を採用しているのであれば、その標準に従うことも大切です。ユーザーは知りたい情報がすぐに入手できることを望んでいるため、運営側は、「自社サイトも他社サイトと同じように動作すると期待しているはずである」という前提に立つ必要があります。 ③Web技術は変わりやすくても人間の感覚は変わらない ここで重要なことは、ユーザビリティとは人間の特性に基づいている点を理解することです。Web接客ツールやカゴ落ちメールのように新しいツールや機能が次々と登場するなど、Web技術はめまぐるしく変化していますが、人間の脳は、今と5年前でたいした違いはありません。今後10年経っても、飛躍的に賢くなったり、判断基準や考え方などが大きく変化したりすることもありません。アメリカの認知心理学者ジョージ・ミラーは、人間が短期的に記憶できる数は大体7個であると提唱しておりますが、10年経ったからと言ってその記憶容量が2倍に増えるとは言えないでしょう。 引用:ジョージ・ミラーのマジカルナンバー7に関する論文 原題)The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information 重要な点は、人間の認識や情報を処理する仕組みを考慮した上でWebサイトを設計することが、ユーザーとって使いやすいWebサイトにつながっていくということです。つまり、人間の認知心理学を拠りどころにユーザビリティを考えることが重要となります。 ユーザビリティ改善で大切な3つの視点 ここではわかりやすく「Webサイトの目的を明確にする」 「ユーザー主導で設計する」 「デザイン標準と慣例に従う」の3つの視点に分けてご説明します。 ①Webサイトの目的を明確にする ユーザーは、何かしらの情報を求めて数あるサイトの中から自社サイトを見つけて訪れています。何回もリピート訪問しているユーザーは、ある程度サイト内の情報を把握できていますが、初めて訪れたユーザーは多少なりともストレスを感じます。そのため、まずはサイトの全体像や信頼感を与えることが重要となります。「このサイトがどんなサイトなのか」「そのページが何のページなのか」 ということを直感的に把握できるように整えることが基本です。 ②ユーザー主導で設計する ここで意識すべきことは、ユーザーが求めるものを見つけやすくするためにシンプルなデザインを心がけることです。ユーザビリティの評価手法を初めて生み出したヤコブ・ニールセン博士によれば、Web全体でのユーザー行動に関する調査で、以下のように結論づけています。 ユーザーは自分の目的が果たせないと判断すると平均1分49秒後にwebサイトを離れ、その時点でWebサイトはユーザーのニーズを満たしていない 引用:Webデザイン標準の必要性 https://www.nngroup.com/articles/the-need-for-web-design-standards/ 引用:インターネットユーザーエクスペリエンスのヤコブの法則 https://www.nngroup.com/videos/jakobs-law-internet-ux/つまり、「ユーザーの目的思考は強い」という人間の特性を踏まえ、目的達成をサポートするようなWebサイト設計が必要となります。ゴールへの道のりをわかりやすくするために、まずは「最重要タスクを目立たせる」、「余計な選択肢は与えない」の2つを意識しましょう。 ③デザイン標準と慣例に従う デザインを標準化することは、ユーザー体験の満足度を上げることにつながります。インターネットにおけるユーザー体験についてのヤコブの法則では 「ユーザーは大部分の時間を他のサイトで過ごしている」 とあります。ユーザーは他のサイトを訪問することによって、共通性の高いデザインや挙動に慣れてきます。そのため、自社サイトにおいても他のサイトと同様に機能することを期待しているのです。具体的には「そのボタンの遷移先が予想できる」 「情報がページ内のどこにあるのか予想できる」 「その機能をどのように操作すればいいのか予想できる」 「初めて見るデザイン要素の意味が予想できる」ということが挙げられます。このような利点は、webサイトのユーザーの主導感に貢献しユーザーが目的を果たせる可能性を高めます。 今すぐチェックできるユーザビリティ5つのセオリー それでは、5つのセオリーについてそれぞれ良い例と悪い例を挙げて説明していきます。 セオリー①:サイトの規模感を示す定量的な情報を提示する 悪い例:「サイトの規模感を示す情報がない」良い例:「このサイトならではの実績や特長が提示されている」[voice icon="アイコンURL" name="名前" type="l line"]規模感が明記されていると信頼感が増します。[/voice] セオリー②:ファーストビューでは全体像を見渡せるようにレイアウト設計する 悪い例:「ファーストビューで全体感(商品点数など)、該当の商品が見えない」良い例:「指定した条件で今何件の商品が表示されているのか、ファーストビューで表示されている」[voice icon="アイコンURL" name="名前" type="l line"]全体の件数が把握できれば、商品を探す際の指標となり探しやすくなります。[/voice] セオリー③:デザインの強弱と意味の強弱を一致させる 悪い例:「ボタンが平均化され強弱がないため、全部おすすめしたい感がでてしまっている」良い例:「基調色とコンバージョン導線はコントラストにする」[voice icon="アイコンURL" name="名前" type="l line"]ユーザーにとって重要なタスクがわかりやすくなるため、行動の指標となります。[/voice] セオリー④:カテゴリ数が多い場合は探し方の軸を整理する 悪い例:「メニューが多すぎて煩雑な印象を受ける」良い例:「記憶容量の7+ - 2に留めてグルーピングする」[voice icon="アイコンURL" name="名前" type="l line"]情報を詰め込み過ぎると、探すのも大変です。[/voice]セオリー⑤:遷移先を示すテキストリンクを入れる 悪い例:「情報量が多い上に、バナーがただ羅列されているため直感的にリンク先をイメージしづらい」良い例:「アンカーリンクをバナー下部に追加し、遷移先のイメージを事前に分かりやすく伝える」[voice icon="アイコンURL" name="名前" type="l line"]遷移先が直感的に想像できないとユーザーにとってストレスになります。[/voice] まとめ いかがでしたでしょうか。ユーザーにとって使いやすいWebサイトにするためには、ユーザビリティのセオリーをきちんと取り入れる必要があります。ユーザビリティの正しい考え方に基づき、ユーザー主導の構成やデザインにすることができれば、売上や成果も改善されます。「ターゲットとするユーザーがwebサイト上でニーズを満たし、目的を達成できているかどうか」という視点でwebサイトを構築することが大切なポイントです。ぜひあなたのサイトもチェックしてみてください。

  • 2019.02.11
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    シンガポールのラグジュアリーブランド通販Reebonzについて

    先週のネット担当者フォーラムで見つけた コメ兵が越境ECを強化、東南アジアの大手ECモール「REEBONZ」へ出店 を拝見し、気になって「REEBONZ」について調べてみました。 LAZADAやZALORAはチェックしていたのですが「REEBONZ」はあまりマークしていなかったので、これを機に調べてみました。 NASDAQに上場しているようなので、IRを見てみると   なんと、売上が下がっていました。参照元:https://finance.yahoo.com/quote/RBZ/financials?p=RBZ   TECH IN ASIAさんの記事にもあるように、売上が頭打ちになっている理由について「2016年のブレグジットの影響でeコマース市場全体が停滞した」などという斬新な説明がIR資料でなされていたのが印象的です。   そこで、実際のサイトの利用状況やアクセスのトレンドがどうなのか、本当のところはどうなのかを知るために、Google trendを見てみました。すると、  2016年よりもずっと前の2013年頃をピークに REEBONZ の検索ボリュームが下がりはじめています。2013年-2014年頃がREEBONZのピークだったということでしょうか。   ちなみに同じくラグジュアリーブランドの FARFETCHと比較すると、2013年すぎから大きく差をつけられているようでした。(※ラグジュアリーではないですが、ZALORAやZOZOと比較しても同様の傾向でした)  株価(https://finance.yahoo.com/quote/RBZ?p=RBZ)をチェックすると大暴落しているように見えます。このブログは株価や企業業績自体についてコメントするものではないですが、ECサイトのサイト自体の実力を、もう少し他のルートから分かる範囲で調べてみたいと思います。 もし追加で分かったことがあれば、また記事にしてみたいと思います。

  • 2019.01.27
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    東南アジア向けにWebマーケティングを展開する際の基本(日本との違い)

    東南アジア向けにWebマーケティングを展開する際の基本(日本との違い)について、概論をまとめてみました。 まず基本的な要件として、東南アジアでは、ユーザーがインターネットを使って情報を収集する際の、情報ソースが国別ではなく、人種または言語別に細分化されています。 たとえば、マレーシアを例にとると、主要な人種が以下の3つあって、  引用元 https://www.geography.org.uk/teaching-resources/singapore-malaysia/Could-ethnic-tensions-destroy-the-Malaysia-economic-miracle   それぞれの人種ごとに、当然ながら情報ソースが異なります。 ・マレー系(人口の7割)→マレー語圏のサイト ・中華系(人口の2-3割だが購買力が高い)→中国語圏(香港、台湾)のサイト、英語圏のサイト ・インド系(人口の1割)→英語 となっています。   ここでポイントになるのが、「英語」のサイトは、日本において日本語のサイトが充実しているのとは違って、世界中の英語のサイト、つまりアメリカやイギリスを中心とする英語圏のグローバルのWebサイトやWebサービス、アプリ等があり、常に世界中の情報にアクセスできるため、「マレーシア」固有のものWebサイトやWebサービス、アプリ等が「日本」における「日本語のWebサイトやWebサービス、アプリ等」のように発達していません。 中には一部マレーシア固有のものもありますが、もともと英語圏のグローバルサイトや、グローバルのWebサービスがあるため、市場が小さいマレーシア固有のターゲットに対して英語でWebサイトやWebサービス、アプリを作っても費用対効果が見込めず、その必要性が低いためです。   また、中国語圏についても同お湯に、ユーザーは同様に華人にとっての情報の発信元である、香港や台湾のサイトを見て(あるいはインフルエンサーをフォローし)情報を収集します。英語圏のサイトと同様に、マレーシア単独で中国語のWebサイトやWebサービスを作ってもその必要性が低く費用対効果が見込めない(あるいは単に必要性が低い)ため、固有のサイトやサービスが(=日本と比較すると相対的に)少なくなっています。   その状況は、シンガポールやフィリピンなど、他の英語圏の国々においても同様の状況です。 (※同じ東南アジアでも「タイ」は、自国固有の言語である「タイ語」を国民の多くが使うため、このロジックは必ずしも当てはまりません。インドネシアとベトナムは、一人あたり平均所得がまだ小さく社会インフラが整いつつ有る過程なので、いったん横においておきます。)   では、そういう状況の中で、東南アジアの人たちにどのようにしてリーチを獲得するかというと、当然オフライン広告とのクロスメディアが必要になりますが、 日本と異なり、所得による社会階層が明確に分かれているため、そこでも縦にメディアが分断されてる点が、ここでも日本と異なり留意が必要な点になります。 ・ショッピングモール広告(購買力によって行くモールが異なるので、ターゲティングしやすい)     ・TVCM(購買力の高くない人たちがメインターゲット) ・交通広告(シンガポール以外は鉄道は購買力のある人は利用しない) などです。   これらの点を考慮してプロモーション計画を立てることが、重要になってきます。現地の土地勘や文化に対する理解が必要な点については、弊社でサポートさせていただきます。 具体的なご計画がおありの企業様は、こちらまでお問い合わせください。

  • 2017.08.20
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    東南アジアのEC市場の状況アップデート(業務用ECにチャンス)

    こんにちは。お盆は皆様いかが過ごされましたでしょうか。 さて最近、よく東南アジアに進出されるEC事業者様のお問い合わせをいただくようになりました。   そのうち、いわゆる小売物販のECの場合は、独自ドメインでのECというのがまだ普及していないので、 https://www.lazada.com/ http://www.11street.my/ https://www.lelong.com.my/ をはじめとするショッピングモールに出店することが常套手段ですが、まだまだ市場規模としては、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなど全部足しても、1000億円あるか、ないかくらいで全部足しても日本のEC市場と比較すると10分の1くらいです。商売にはまだまだ、なりにくいです。 ましてや、まだまだ独自ドメインECサイトでは、ほとんど売上が期待できないのが現時点の状態です。   一方で、東南アジアで1年の半分を生活し、かつ現地の皆さんと生活や各種活動をともにしながら、 ・銀行のオンライン化 ・飛行機の予約 ・ウーバーなどのアプリ においては、日本以上に進んでいるところも十分にあるなあと感じるようになっています。 このようなことから、小売よりも、普段自分が使うサービスのオンライン化という文脈で、業務用のECにおいては、とてもチャンスが大きいのではないかと考えています。   その際、ポイントになるのは、もちろん業種にもよりますが、 ・新規顧客獲得のチャネル=オフラインとあわせたクロスメディア戦略を検討すると効果的 ・日々の利用インターフェイスとしてのECサイト=ここは普通、日本と同じように検討可能 ・物流=現地の物流に任せずに、ある程度自社でも物流の体制を構築できるとよい などかと考えます。   業務用商材をECサイトで販売している事業者様で、東南アジア進出に興味がおありでしたら ぜひ、夜明け前の東南アジアのEC市場を一緒に開拓しましょう。 お問い合わせはこちらまでどうぞ >お問い合わせフォーム

  • 2017.05.19
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    WAOJE(旧和僑会)クアラルンプール大会

    先日クアラルンプールで開催された、WAOJE(旧和僑会)のASEAN大会に参加してきました。 WAOJE(旧和僑会)とは、World Association of Overseas Japanese Entrepreneurs の略で、海外を拠点とする日本人起業家のネットワークです。→WAOJE(旧和僑会)について 集合写真(アジア中から100人以上の起業家が集結)マハティール元マレーシア首相による基調講演御年91歳でありながら、1時間もこのように立ったまま講演されました。     なお参加された起業家(≒会社)を都市別に見ると クアラルンプール 29社 バンコク 19社 シンガポール 17社 プノンペン  8社 ヤンゴン  2社 その他   42社 でした。ジャカルタから来られる方がもっといてもおかしくないのかなと思っていたのですが、上記に含まれてなく、当日もお会いしなかったことのが意外でした。ジャカルタ(インドネシア)は大企業以外の会社設立のハードルが高い結果かもしれません。 一方で、プノンペンからがバンコク、シンガポールにつづいて8社 と多かったのも意外でした。カンボジアの経済成長が急速に進んためか、クアラルンプール(マレーシア)とつながりが深いのか、ただの偶然なのかもしれませんが、興味深いです。

  • 2017.04.17
    CVR改善

    【秘蔵のユーザビリティセオリー公開#3】マジックナンバー7の法則

    こんにちは、Webly編集部の遠藤です。秘蔵のユーザビリティセオリー公開 第3回は「マジックナンバー7の法則を取り入れよ!」です。ちなみに、第1回は「初めての方へ導線を確保せよ!」 https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/108第2回は「ヘッダーには、サイトの実力を表す数字を設置せよ!」 https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/139をご紹介いたしまして大きな反響がありました。今回はその第3回目となります。 皆さん、Webサイトを見ていると、 ・情報量が多くてなにがどこにあるのかわからない…。 ・欲しいものが全然見つけられない…。 こんなことってありませんか??実は御社のサイトもこう思われている可能性大!確かに企業側は売りたいものを全てECサイトに載せたいですよね。 しかしそうなると、商品数が多ければ多いほど、この落とし穴にハマってしまう可能性が高いのです。ん~、悩ましいですね。本日はそんなWEBサイトをわかりやすくする上で大切な “マジックナンバー7の法則”をご紹介いたします!   そもそもマジックナンバー7の法則とは?  皆さん、”マジックナンバー7の法則”という言葉はご存知ですか? ”マジックナンバー7の法則”とは、人が短期記憶で記憶できる情報のかたまり(チャンク)の数が、7±2である、という理論のことです。 これは実際にアメリカの心理学者であるジョージ・ミラーが「The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information」という論文の中で提唱しており、この研究は認知心理学の先駆けの一つとなったとも言われています。 [aside type="normal"]<注釈>ジョージ・ミラー(George Armitage Miller, 1920年2月3日 - 2012年7月22日):アメリカ合衆国の心理学者。プリンストン大学教授。ロックフェラー大学、マサチューセッツ工科大学、ハーヴァード大学でも教授をつとめ、オックスフォード大学ではフェローとして研究し、アメリカ心理学会の会長も歴任。ユージン・ギャランター、カール・プリブラムとの共著「プランと行動の構造」は認知心理学の誕生を告げるマニフェストとも言われる。また、概念辞書の先駆けであるWordNetプロジェクトを主導したことによって、言語学、計算言語学、自然言語処理、オントロジーなどの分野でも著名である。1991年には、アメリカ国家科学賞を授与。2012年7月22日、死去。92歳没。[/aside] ちなみにマジックナンバー7の法則の一例でよくあげられるのが電話番号。① 09012345678 ② 090-1234-5678上記二つの表示方法では圧倒的に②のハイフンで区切られた表示の方が認識しやすくなりますよね。  実際にサイトを見てみよう  それでは前置きはこの辺にして、実際にマジックナンバー7の法則に則っていないWebサイトと、マジックナンバー7の法則に則って設計されているサイトを比較してみましょう![colwrap] [col2]【図①】 悪いサイトの例[/col2] [col2]【図②】良いサイトの例[/col2] [/colwrap] 皆さん一目瞭然!図①の7件以上商品や項目が並んでしまっているサイ トに比べて、図②の7±2で表示が区切られているサイトの方が、見やすく、物も探しやすいサイト設計になっているのではないでしょうか。やっぱりマジックナンバー7の法則は、本当のようですね!  どうしても7件超える場合は?  そうは言っても、 ・商品数が多くて7項目に分類できない! ・7件以上Webサイト上に表示させたい商品がある! そう思っている企業は多いのではないでしょうか?そこで本日は7件以上の表示になってしまう際の対処法を公開します!  ①間を開ける 対処法その1は、『間を開ける』ことです!「そんな単純なこと?」と思われているそこのあなた。 では実際に下記の図をご覧ください。[colwrap] [col2]【図③悪いサイトの例】[/col2] [col2]【図④良いサイトの例】 [/col2] [/colwrap]図③の間があいていないサイトと図④の間があいているサイトでは、圧倒的に図④のサイトの方が見やすいことがお分かりいただけますよね。  ②色を変える 次に対処法その2は、『色を変える』ことです!つまりレイヤーの異なるものを色を変えて表現することで、9件だったものを、6+3に見せる、みたいなイメージです。[colwrap] [col2]【図⑤悪いサイトの例】[/col2] [col2]【図⑥良いサイトの例】[/col2] [/colwrap]こちらも図で見ていただくのが一番手っ取り早いですね。図⑤の色が変わってないサイトと図⑥の色が変わっているサイトでは、図⑥の方が見やすいですね。色を変えることによって、より視覚的にカテゴリごとの区別ができますよね。  ③デザインのカバー 最後に対処法その3は、『デザインのカバー』です!こちらは何かというと、なんとなく項目の横に色を付けてみることなんです。目的としては、7つ以上あるものから小さなグループを作り、それをデザイン的に差別して表示するための手段です。[colwrap] [col2]【図⑦悪いサイトの例】[/col2] [col2]【図⑧良いサイトの例】[/col2] [/colwrap]こちらは②に比べてかなりさりげなく見えますが、記憶に残る印象としては明らかですよね。 いかがでしたか?商品の探しやすさ、見つけやすさはサイトそのものの売り上げに大きく直結します。 今御社のWebサイトはユーザーにとって商品が探しやすい、欲しいものが見つけやすいサイト設計になっていますでしょうか? 是非改めてユーザーの気持ちに立ち返って自社サイトを見つめ直してみてください。

  • 2017.04.17
    WEB制作

    リニューアル時に用意するべき3つのこと~初級編~

    こんにちは、Webly編集部の遠藤です。Web担当の皆さん、自社のWebサイトをリニューアルしたい!と思ったとき、まず何から始めていますか?Webサイトをリニューアルするにあたって、まず第一に必要なこと。 それは言うまでもなく、『事前の準備』です!本日は”初級編”ということで、初めて自社のWeb担当になった方や、初めてサイトのリニューアルを外部に依頼することになった担当の方向けに、まず用意するべき3つのものをご紹介いたします!  なぜ準備が必要なのか? 用意するべきものをお伝えする前に、まずはなぜ準備が必要なのかについてお伝えしたいと思います。理由は以下の2点です。 サイトリニューアルの進行をスムーズにするため 何の準備もなくリニューアルを進めていこうとすると、「なんとなく」とか「イメージで」といった場当たり的な意見によって進行が遅れる、または成果(数字)に直結しない可能性があります。これは絶対に避けたいですね。 合い見積もりを取る際の利便性 外部に依頼する際1社の話を聞いて他社と比べないまま契約するのは危険です。 (ほとんどの企業は合い見積もりを取ることが義務化されているとは思いますが) 合い見積もりを取る際にも必ず同じ条件を提示することが必要になると思います。 以上のことより、まずは準備が大事だということはおわかりいただけましたでしょうか?  1つ目*ページリスト それでは早速用意すべき3つのものをご紹介していきます。まず1つ目は、『ページリスト』です。 ページリストというのは、タイトルとURLがまとめられたリスト。 つまりトップページとそのURL、商品の一覧ページとそのURLというようにすべてのページの情報がまとめられたリストです。以下参考画像:これがあることによって以下のようなことがわかります。 ・対象Webサイトのページ数の把握 ・対象ページの把握(全体のページをリニューアルするのか一部のページをリニューアルするのか)こちらは元々そのWebサイトを制作した企業や担当部署に確認すればすぐ出てくるはずのものです。  2つ目*要件定義書 2つ目は、『要件定義書』です。これによってわかることは大きく2つです。 【ハード(技術)面】 ・今使用しているCMS(content management system)は何か ・サーバーは何を使っているか  等 【ソフト(意向)面】 ・なぜリニューアルしたいのか ・今どこに課題があるのか  等実際に当社で使用している要件定義書は下記です。こういった項目が全部で30項目ほどあります。実はここに書いてあることは本当に単純なこと、つまりWebサイトをリニューアルするにおいて担当者が必ず把握しておくべきことなんです。  3つ目*デザインの要件定義書 3つ目は、『デザインの要件定義書』です。これによってわかることは以下です。 ・どんなデザインをイメージしているか ・文字のサイズや色の指定(大企業になればなるほどルールあり) 等こちらも実際に当社で使用しているデザインの要件定義書は下記です。こちらは項目が全部で70項目ほどあります。 すべての企業がこれら項目すべてに対しての回答を準備する必要があるかというとそうではない場合もあります。ですが、こちらを用意しておくと発注者と実務者との認識の齟齬を少なくでき、製作がスムーズになります。 いかがでしたか?本日は初級編、ということでWeb担当になった方にはまず確認いただきたい内容をお伝えいたしました。少しでも参考になれば幸いです。それでは、引き続きリニューアル、頑張ってくださいね!

  • ニャーケッタ1メイン画像2像
    2017.01.06
    WEB広告

    結局KPIはCPA?なんちゃってアトリビューションは卒業するのニャ【隣の席のニャーケッター】

    猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、マーケットも・・・ということで、新☆コーナー「隣の席のニャーケッター」はじめました!猫目線で、webマーケティング、広告、現場で起きているリアルな話題を気まぐれに発信。「あるある!」「なるほど!」「ニャんと!」と思ってもらえるようがんばるのニャ。[voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]アトリビューションという言葉、だいぶ定着したね。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"][でも、実際はwebメディアだけで取り上げられたり、展示会でセッションされる割に、広告主の現場に浸透してないのが不思議です。なんでこうも温度差あるかなって。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]まるで効果測定ツールの導入社数だけひとりで増えてるみたいニャ?[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]そうそう、ひとり歩きアトリビューション(苦笑)[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]これは何か依存症のニオイがするのニャ。よし、記念すべき 第一回「隣の席のニャーケッター」のテーマは決まりニャ。[/voice]  そもそも、なぜ効果測定ツールを導入しているのか? [voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]どのツールがイイとかあるんですか?[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]それが一概に言えないニャ。機能やコスト以外にもサイト環境やツールベンダーの担当者との相性とか、色々あるニャ。ニャーもいくつか使ったことがあるけど、共通して言えるのは、どれも管理画面のインターフェースが残念だったのニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]・・・ユーザビリティが悪いとこまめに見なくなりそうですね。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]さて、複数の広告媒体を同時出稿するとどうしても発生してしまう重複CV。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]あー、全部のCV数を合計すると数が合わない、ってやつですね。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]それを見える化したり、媒体同士の派生効果を一元管理するために入れるのニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]ということは、いろんな広告を常に出稿しているサイトや広告費が大きいサイトでないと、ツール代元取れないですね。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]そうだニャ。便利な反面、ツールで見るほど広告出稿していないサイトや、殆ど活用していないのに導入しているケースも多いニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]それってなんかもったいないですね。それなら広告費に充てたほうがいいのでは。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]そういうのは、最近流行りの「内製化」現象と捉えてるニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]・・・本を買っただけで自分磨きしたつもりになっちゃうあの感覚に似てますね(笑)[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]まぁ、各社それぞれニャ。効果測定ツールは、あくまでも「有料広告」がどう作用したかを見るもの。ただし、「分散型チャネル」といわれる昨今、広告の前後に接することが多い「自然検索」がどう作用しているのか見えないため、ツールを入れても十分な「アトリビューション分析」はできていないのニャ。[/voice]  これってデジャブ?広告主の【超】あるある反応 [voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]例えばこんな結果が出たとする。①検索連動広告(SEM) コスト10万円CV100件 CPA1,000円②SNS広告 コスト20万円 CV50件 CPA4,000円③アドネットワーク広告 コスト30万円 CV3件 CPA100,000円するとたいていの広告担当者は一番CPAの高い③の継続に拒否反応を示し、停めたいと言い出すニャ。 これ、よくあるある風景。 [/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]たしかにデジャヴですね(笑)[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]だけど、果たしてこれは正しい判断なのか、もう少し詳しく見てみたい。[/voice]  認知/獲得 その広告、役割どっち? [voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]広告には大きく【認知】【獲得】2つの役割があるのニャ。先に挙げた結果の内訳を例にするとこうなるニャ。①検索連動広告:出稿はすべて社名・商品名のみ。つまり、すでに知っている人の検索に対してアプローチしているから役割は【獲得】。②SNS広告:CVの9割がリターゲティング、残り1割が興味関心セグメントによるオーディエンス配信。この場合、9割のリタゲが【獲得】で残り1割の興味関心セグメントが【認知】。③アドネットワーク広告:リタゲなし100%オーディエンス配信だから【認知】となるのニャ。さて、ここで問題提起。【認知】【獲得】この2つ、アプローチしているターゲットのフェーズ・モチベーションは全く異なりCVRに差がつくのは当然なのに、KPIはCPA一択というのはおかしいと思わないかニャ?[/voice]  広告設計は役割とKPIを明確に、そして貫け。 [voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]【認知】【獲得】それぞれKPIは何にすべきか方針は様々。昨今ユーザはBtoC・BtoBいずれもCVに至るまで複数回あらゆるサイトを訪問するケースがほとんどニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]いわゆる分散型チャネルってやつですね。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]そうニャ。ユーザは求める情報(ゴール)にたどり着くまで、ネットという海を泳ぐ間に色々な情報に触れるということを想定したKPI設定例を紹介するニャ。KPIは優先度の高い指標から見ていくと、結果に対するジャッジもスムーズなのニャ。【認知】・・・新規訪問率>CPC>直帰率>指名検索流入数【獲得】・・・CPA>CV数重要なのは、ここで定めたKPIを途中で混在させないことニャ。よくやってしまいがちなのが【認知】にCPAを求めてしまったりすること。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]それ!すごく感じます。結局全部CPAかっていう。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]良質な【認知】ができていれば、かならず【獲得】のほうで派生効果が出てくるニャ。この方針にそって実際に取り組んだ事例を紹介するニャ。とあるサイトAではリタゲ【獲得】のパフォーマンスが良く、もっと件数を増やしたいと考えたニャ。そこで、ある【認知】媒体Xを投下したところ、CPC25円、新規訪問率95%、直帰率55%、CVはゼロだったのニャ。だけど、【獲得】のほうは件数が約3倍近く増えたのニャ。新規の訪問が増えたからさすがにCVRは下がったけど、結果的にCPAは若干上がった程度で商戦の波に乗れたのニャ。また指名検索ユーザの新規訪問率が3倍以上(18%→58%)まではね上がったことからも【認知】が効いたことが分ったのニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]それすごいですね、わかりやすい波及効果![/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]勝因はターゲットイメージの連想からの媒体選定やランディングページもあるけれど、一番大きいのは【認知】と【獲得】のKPIを貫いたことにあるのニャ。【認知】は約2ヶ月CVゼロ出稿だったけど、KPIを混在させずに続けたのニャ。もし途中で止めていたら、この時の【認知】媒体Xの良さを知らずに見切っていたと思うニャ。つまりなんでもCPA1本道で判断するのは「他社との競争に打ち勝つ優良な武器」を自ら捨ててしまうこともなりうるわけニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]考え深い事例ですね。この話が理解できるかどうかで競争から一歩抜きん出れるかどうかが決まりそうな気がします。[/voice]  できれば無料でアトリビューションしたい! [voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]計測ツールにお金をかけるくらいなら、その分広告費に充てたい。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]それすごく同感です![/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]そこで推奨するのが「みんな大好きGoogleAnalytics」これで無料アトリビューションできるのニャ。それには3つだけポイントがあるニャ。1.広告は全てパラメータを付与2.リタゲは超絶優秀な1媒体に厳選3.【認知】実施中は【獲得】のCPCをいつもより気をつける 以上ニャ。ECサイトはAnalyticsのEコマースタグが入っていると完璧ニャ。 あとは訪問回数ごとにCV経路を出して、媒体毎に収益を割り戻せば、こんな風に(下図)無料のAnalyticsでもかなりフェアな判断ができるようになるニャ。 それにAnalyticsなら、サチコ(Google Search Console)と同期すれば自然検索のボリューム・訪問数も同時に確認できるのが面白いのニャ。広告測定ツールでは見れない自然検索も含めた検証ができるのもGoogleAnalyticsならでは。こんな便利なものが無料で提供されているのに、意外と活用できていない人は多く、もったいないニャ。[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/436233306d7c1e9a6506c9a931d5b2b6.png" name="A氏" type="r line"]無料のツールも使いこなせていないのに有料の計測ツールを入れるってそもそも変な話ですね(笑)[/voice][voice icon="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/357d2aa89e6d24d93ae07d3949391e94.jpg" name="ニャーケッタ" type="l line"]まずはAnalyticsを使って今自社で行っている集客施策がどう波及しているのか、見てみて欲しいのニャ。[/voice]

  • 2016.12.25
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    2016年東南アジアECメガプレイヤーの動きまとめ

    皆様こんばんは。早いもので2016年ももう終わりですね。2016年の大きな流れを簡単に振り返ってみようと思います。このブログで何度か言及しているように、今後大きく成長することが想定される一方、まだ夜明け前とも言える東南アジアのEC市場ですが、2016年は、日本勢の主要EC企業の相次ぐ撤退ニュースからスタートしました。   楽天市場が東南アジア市場から撤退 2016年2月( 参考:zd-net) 2016年の年明け早々、楽天市場が東南アジア市場から撤退し、C2Cフリマアプリのラクマに特化して展開すると発表しました。   住友商事グループの爽快ドラッグが撤退 2016年5月(現在は gugubird.com) 楽天市場につづいて、これまで東南アジアの日系ECの代表格だった住友商事グループの爽快ドラッグが、2016年5月に現地企業に株式を売却、現在は gugubird.com というサイトになっています。   アリババがLAZADAの株式を10億ドルで取得、経営権を獲得 (参考:Bloomberg 2016/04/12 ) 一方でアリババが東南アジア最大のオンラインショッピングモールであるLAZADAの株式をロケットインターネット社から10億ドルで取得しました。   ジャック・マーがインドネシアのe-commerceアドバイザーに就任 (参考:THE WALL STREET JOURNAL 2016/09/09 ) G20サミットの会合で中国の杭州に立ち寄ったインドネシアのジョコヴィ大統領とアリババのジャック・マーが会談し、ジャック・マーがインドネシアのe-commerceアドバイザーに就任することが決まりました。   ジャック・マーがマレーシアのデジタル経済推進担当の政府顧問に就任することに合意 (参考:The Star Online 2016/11/04 ) アリババのジャック・マーがマレーシアのナジブ首相と会談し、マレーシアのデジタル経済推進担当の政府顧問に就任することに合意しました。   2016年は日本勢の撤退ニュースに始まり、一方で年末に矢継ぎ早に中国勢(といってもジャック・マー)の進出に終わった1年でした。 筆者の個人的感想としては、2016年はまだ日常の生活におけるECの存在感はまだまだ少ないという実感ですが、超大手が徐々に布石を打ち始めている 2017年はもう少しECが日常に入り込みはじめ、2018年には徐々に本格化し、気がついたら参入困難な状況になる可能性もあるなと、という予感がしています。 それでは皆様、良い年をお迎えください。

  • 2016.11.25
    WEB制作

    サイトリニューアルは「コンバージョンシナリオ」作ってコンテンツを検討せよ!

    こんにちは、Webly編集部の浅見です。前回は、リニューアル前にペルソナ設計をすることが重要!とお伝えさせていただきました。 [kanren postid="130"] リニューアルをするにあたって、どのようなターゲットの人に、このサイトで何をしてもらいたいか。 それを明確にしておくことにより、各種要素の決定がスムーズになります。ペルソナが出来れば、次の段階ではコンバージョンシナリオ作成をおすすめしています。 こちらがコンバージョンシナリオ。 ターゲットユーザーがこのサイトにどのように訪れて、どういった経路をたどってコンバージョンに至るか、を図式化したものです。コンテンツを決めるのも、やはり仮説がない事には、この先改善もできません。というわけで、具体的な方法をご紹介していきましょう。  コンバージョンシナリオとは? コンバージョンシナリオでは、ターゲットユーザーがどのようなページをどういった経路で回遊してコンバージョンに至るか、を想定していくものです。その想定から、どんなカテゴリ構成にするか どんなコンテンツを作っていくのか それらをサイトのどの場所に設置するのかといったことを決定していきます。例えば、リスティング経由でTOPページに訪問した新規ユーザーはまず、どんなコンテンツを見るか、を考えると「初めての方へ」コンテンツを見たいというニーズはあるでしょう。一方で、何度もサイトに来ている人は「マイページ」などの導線が重宝されるでしょう。 また、商品ページでは、「よくある質問」や「送料について」などの情報が良く見られるかもしれません。こういった、ユーザーをイメージしながら、なんのコンテンツがどこにあればよいか、を検討していく作業を繰り返します。   コンバージョンシナリオの方法 では、具体的にどのような進め方でコンバージョンシナリオを作っていくのか、3つのステップでご紹介していきます。 STEP① とにかくユーザーになり切れ! とにかく、これは重要です! ユーザー目線でサイトを作るうえで、設計者や制作者の意見は関係ありません。そのため、ユーザーの動きを想定する際も、必ず「本気で」コンバージョンするつもりで進めることが重要です。  STEP② まずは主要導線を描こう 次に、TOP→カテゴリTOP→商品一覧→商品詳細→カート など、一般的な導線をひとまず置きます。ここから枝分かれで必要なコンテンツ肉付けしていくイメージでOKです。  STEP③ 想定の流入経路を決めよう ユーザーがサイトにどのようなモチベーションで訪れているか、を想定することも重要です。 例えば、既にそのサイトのことを知っているユーザーと、まったく知らず、たまたま検索してたどり着いたユーザーとでは、サイトランディング後の挙動が変わってまいります。リスティングなのか、ディスプレイ広告なのか、他サイトからのリンクなのか、どのケースが一番多いか、を考えて決定していくと良いでしょう。  STEP④ 実際にユーザーになったつもりでサイトをたどってみよう STEP①でお話した通り、本当に自分がコンバージョンをするつもりで、サイトを進んでいくと、「あ、ここでこういう情報が欲しいな」といったポイントが出てまいります。 例えば、商品の詳細ページにいる時に「あれ、送料はかかるのかな?買い物ガイドがみたいな」とか、「もう少しこういう情報や特集があると選びやすいんだけどな~」といった、ユーザー目線の要望を見出すことができます。  STEP⑤ チームでブレストをしながら、シナリオをブラッシュアップしていきましょう。 一通り、コンバージョンに至るまでの導線をたどり、必要な要素を抽出できたら、チーム内で共有・ブレストをし、ブラッシュアップしていきましょう。 やはり、仮説ベースの話ですので、主観が入ってしまわないように複数人で検討することが重要です。  こういった過程を経て、コンバージョンシナリオが完成いたします。 このコンバージョンシナリオを使うことで、ワイヤーフレームを作る際、どのコンテンツを優先すればいいのか、どの導線を強化するとよいのか、を判断することができます。いかがでしたか? 機能やデザインの具体的な検討に入る前に、こういった上流工程は非常に重要になってまいります。皆さんのサイトのリニューアルの際も、ぜひペルソナを作り、コンバージョンシナリオを作ってみてください!

  • 2016.11.18
    CVR改善

    【秘蔵のユーザビリティセオリー公開 #2】初めての方へ導線を確保せよ!

    こんにちは、Webly編集部の浅見です。秘蔵のユーザビリティセオリー公開 第2回は「初めての方へ導線を確保せよ!」です。 多くのマーケティング/ECサイトが抱えている命題の一つに『新規ユーザー獲得』があると思います。 この新規ユーザーを獲得することが、一度のコンバージョンのみならず、継続的に売り上げてくれることも確かであります。そのために、新規ユーザーを獲得する、という大命題を達成するためのセオリーの一つをご紹介いたします。  新規ユーザーはまず、どこから見始めるかを考える 弊社でもユーザーテストを日々行ってまいりましたが、初回訪問のユーザーの多くが「初めての方へ」バナーをクリックすケースが非常に多いです。 やはり、初めて訪れたサイトではどのような体験ができるの、といった視点」は多くのユーザーが持っているのだと思います。そうした背景の中、多くのサイトで「初回訪問者がどこから見ればよいのか」が設計されていないケースが非常に多いです。新規ユーザーは最初に「このサイト、使いずらい、情報が探しにくい」と思ってしまったら最後、 離脱をし、そのまサイトに戻ってくることはありません。そのため、最初に見たいと思う導線の『初めての方へ』は明確にわかるようになっていなければなりません。  各サイトの『初めての方へ』を比較  まずは百貨店の中でもECサイトのUIが非常に優れている「高島屋オンラインストア」 グローバルナビ下に、コンシェルジュとともに「初めての方へ」が設置されています。 次に、BtoB通販の大手「アスクル」。 ヘッダーに初心者マークととともに『ご利用ガイド』への導線を設けています。※「初めての方へ」という言葉が無くても、初心者マークがあることでユーザーが迷わず買い物ができる導線を提供できる。 化粧品通販の「米肌」。 初回購入から定期購入への引き上げが重要な商材ですから、「まずはここから始める」といった点をしっかりと訴求することが重要です。  いかがでしたか? サイトを運営していると、自分自身は見慣れているため、どこに行けば何があるかなんてすぐにわかりますが、ユーザーにとっては全く関係ありません。 パッと見の探しやすさが重要です。その上で、初回訪問時の導線を的確に設置することで、最初の買い物をしやすくしてあげるのも運営者の使命です。 

  • 2016.11.18
    WEB制作

    リニューアル前にやっておくべきペルソナ設計とその方法

    こんにちは、Webly編集部の浅見です。以前、リニューアルの際の失敗事例をご紹介させていただきましたが、その中で「リニューアル目的の不明確性」というのを挙げました。リニューアル自体ぼやっと始まってしまうことも多いのですが、大前提として「ペルソナ設計」をすることをおススメしています。今日は、このペルソナ設計の目的と方法についてご紹介していきたいと思います。  ペルソナ設計の目的そもそも、なぜペルソナ設計をする必要があるのか? この点から、解説していきたいと思います。 ペルソナ設計をする目的、それはズバリ「ターゲット」を明確にし、リニューアル目的をブレさせないためです。そもそも、どんなサイトでも「誰に見てもらいたい」というターゲットがあるはずです。このターゲットを最初にバシッと定めておくことで、リニューアルを進めていくうえで発生する議論がブレずらくなります。 例えば、アパレルのECサイトリニューアルを行うとしたとき… 仮にペルソナを30代前半の独身女性とします。(本当はもう少し細かく設定します)主要導線の設計をするときにも、30代前半の独身女性はどのようなときにECサイトで服を選ぶだろうか。 というイメージをプロジェクトメンバーで共通認識で持てるため、「このペルソナならこうだろう」「いや、こうじゃないかなー?」と議論がしやすいんですね。こうすることによって、「僕はこっちのほうが好みだなー」とか「私はこの方が使いやすい!」といった主観的な意見によって、議論がブレることはなくなります。  ペルソナ設計の方法では、ペルソナはどうやって設計するのか、をお話したいと思います。  ターゲットの定義 第一段階として、ペルソナ化をする前にターゲットを明確に定義する必要があります。 ターゲットはビジネスモデルやサイトの目的によって大きく変わってきますが、例えば、実店舗を持ったアパレルショップのECサイトであれば、実店舗もECもよく利用するAさん 実店舗に行ったことはあるが、ECは利用したことが無いBさん 実店舗もECも利用したことが無いCさんといったユーザー層が考えられます。当然この場合ですと、母数が少ないがサイトのファンなのはAさん。 母数が多いが、サイトの認知が無いのがCさん。 となります。ここで、今回のリニューアルの戦略と照らし合わせて、このターゲットの優先順位を決めていく必要があります。例えば、ファンの人たちを囲い込むために、今のユーザーさんにより使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはAさん。全くの新規のユーザーを獲得するために、初回訪問者にも使いやすいサイトにしたい、ということであれば、メインターゲットはCさん。となります。 この時には、このようなユーザーマッピングをすれば、議論がよりスムーズに進みます。  ターゲットのペルソナ化 ターゲットに優先順位を付けられたら、その人たちをペルソナ化していきます。ターゲットのユーザーが、そのWebサイトでどのようなことを求めているか、をより深く検討するために、ペルソナ化をすることが重要になってまいります。 ペルソナは、細かく設定すればするほど精度は上がりますが、そこまで労力をかける必要はありません。年齢 性別 仕事の種類と役職など 普段見ているWebサイトや雑誌 趣味趣向このあたりを決めておけば、問題ないでしょう。 たまに、ペルソナの生い立ちなども決める人がいますが、そこまでする必要はありません。 ペルソナの取りそうな行動を、メンバー全員で共通認識で持てればOKです。ペルソナの属性を決めた後は、それぞれのペルソナがどこからサイトに訪れるか、どのようなニーズを持っているか、などを決めていきます。 このように、イメージに近い人の写真とともに、ニーズなどをまとめていきます。  こうして、リニューアルを進めていくうえでの、ターゲットとするペルソナが完成します。 ここから、これらのペルソナを常にプロジェクトメンバーの共通言語として認識し、それぞれの議論の際には必ず、このペルソナが頭の中に入っている状態を作ることが重要です。 次回は、これらのターゲットペルソナが、どのようにサイトでコンバージョンに至るか、を検討する、コンバージョンシナリオをご紹介したいと思います。  

  • 2016.11.18
    CVR改善

    【秘蔵のユーザビリティセオリー公開 #1】ヘッダーには、サイトの実力を表す数字を設置せよ!

    こんにちは、Webly編集部の浅見です。Weblyを運営するECマーケティング株式会社では、これまで800以上のマーケティングサイトのWebユーザビリティを改善し、CVR向上を実現してきまいりました。 Webサイトは見た目を良くすれば売り上げが上がるわけではないものです。実店舗で来店されたお客様への接客と同じ、Webサイトでも訪問者への接客は必要なんです。そんな、マーケティングサイトにおけるWeb接客ノウハウをECマーケティング株式会社では蓄積してまいりました。 それらの知見を、セオリー化して保有しているのですが、今回からこのセオリーを少しずつ公開して、皆様へ情報提供していこうと思います。 第1回セオリ-はこちら! 「ヘッダーのロゴ付近には、サイトの実力を表す数字を置くべし!」実力を表す数字というのはポイントですね。 ユーザーが初めてあなたのサイトに訪れたとき、まだ使ったことのないサイトに対して不安を持っている状態です。 特に、大手サイトなってしまえば、ブランドだけで安心感を与えることができますが、まだ知名度も高くない場合、こういったセオリーが効果を発揮します。その不安を払しょくし、サイトを使ってもらえるように安心感を与えるために、このセオリーが効果を発揮します。 それでは、いくつかのサイトを見てみましょう。  BtoB通販で有名な「モノタロウ」工具関連のBtoB通販の中では最大手の「モノタロウ」。 こちらでは『取扱点数』『当日出荷可能商品数』『翌日出荷可能商品数』を出していますね。特に、取り扱い点数『1000万点』はかなりインパクトがあります!  大手不動産ポータルサイト「アットホーム」不動産ポータルの事例も見てみましょう。 「アットホーム」では掲載物件数と、加盟店数をヘッダーに配置しています。  バイト求人の最大手「タウンワーク」求人サイトでも、定量情報は積極的に出しています。 こちらは、バイト求人の最大手「タウンワーク」。『掲載件数』を訴求しています。  Weblyでもやってみた。 というわけで、当サイトはまだ駆け出しのメディアなため、誇れる定量的な数値は無いのですが、仮にこのセオリーに当てはめて定量数値を入れるとすると、こんな感じにすることができます。Beforeがこちらこれに定量数値を加えると…どうでしょうか! PVの実績などは無いのですが、800サイト以上のコンサル実績があることから、その点を訴求してみました!このように、定量的な情報が入るだけで、グッと見栄えが変わりユーザーに安心感を与えることができるのです。 いかがでしたか? 今の時点で、大きな実績が無くても何かしら数字で表せる指標があれば、ぜひヘッダーに配置しサイトの安心感をユーザーに与えられるように工夫してみましょう。

  • 2016.11.15
    WEB制作

    絶対に知っておきたい!Webサイトリニューアル失敗の原因3選

    こんにちは、Webly編集部の浅見です。 最近、お客様から「Webサイトをリニューアルして、売り上げを上げたい、効果を上げたい」とご要望をいただくことが増えてまいりました。それぞれのお客様からリニューアルの背景を伺うと「前回のリニューアルが失敗した」「うまくいかなかった」というお声を聞きます。せっかく苦労してプロジェクトを進めるのですから、できれば失敗はしたくないですよね? では、なぜ多くのサイトでリニューアルを失敗してしまうのか。 今日は、サイトリニューアルを進める上で知っておきたい「サイトリニューアルのよくある失敗原因3選」をご紹介します。  失敗の原因① 目的の不明確性多くの企業様のリニューアルを手掛けてまいりましたが、大手のクライアント様でも「何のためにリニューアルをするのか」が明確になっていないプロジェクトが、驚くほど多いです。・前回のリニューアルから、時間が経ったのでなんとなく… ・上司に言われたから仕方なく…このような声が実際に現場で聞かれます。 ですが、目的が明確でないプロジェクトが成功するはずありません。 目的地を決めず、とりあえず新幹線に乗りたい、と言っているのと同じです。リニューアルによって売り上げを上げたいのか、斬新なデザインで話題を作ってブランディングをしたいのか。 それらの目的によってターゲットの設定も、サイトの構成も、デザインのテイストもガラッと変わってきます。 まず、リニューアルプロジェクトを進める前に、メンバー全員で目的を明確化し、共通認識を持つことが大切です。  失敗の原因② リニューアル後のPDCA未実施プロジェクトが始まると、現場担当者は「何とかリニューアルを無事に終わらせたい!」と、リニューアル完了をゴールにしてしまうことが頻発しています。 もちろんリニューアル自体、完成しなければ全く意味をなさないのですが、サイトオープンが本当のスタートであることを忘れてしまうんですよね。 本当にリニューアルで効果を出すためには、リリース後のPDCAにコツがあります。「ある仮説」にもとづき、サイトを構築。 そして、リリース後に、その仮説が正しかったのかどうか、しっかり検証することが重要です。仮に「ある仮説」が外れていたとしても、"外れていた"ことが認識できるだけで大きな進歩です。その"外れていた"事実を冷静に分析し、次の一手をしっかりと打ち出す。 そうやって、仮説→検証→軌道修正を繰り返し続けることで、真の効果のあるWebサイトを目指すことができます。  失敗の原因③ ロジックにもとづかず、主観でデザインを決めてしまうせっかく、現場担当者が制作会社とリニューアルを進めていても、上層部のお偉いさんが突然登場し、今までの経緯も理解せず「わしは、こんなデザイン嫌じゃ!」とちゃぶ台を返す、なんてことはよくありますよね。 私の携わってきた案件でも、少なからずこういった「天の声」で現場が一気に変わってしまうことを経験してきました。 このちゃぶ台返し、なぜ起こるのかというと、サイト制作を進めていくうえで「なぜこのサイト構造なのか」「なぜこのデザインなのか」をしっかり定義せず、「なんとなく」で重要な要素を決めてしまっているからなんです。リニューアルの要件やデザインを決めていくにしても、必ずロジックが必要です。例えば、デザインで「赤」にするか「青」にするか、という議論があったとすれば、「ターゲット、サイトのコンセプト、ブランドイメージ」など、複数の観点からこのサイトでは「赤が良い」という結論を導き出す必要があります。間違っても、「皆さん、好きな色を選んで多数決で決めましょう」なんて進め方をしてはいけません。 こうしてプロセスを踏んで決まったことは、ちゃぶ台を返されそうになっても「いや、違うんです社長。かくがくしかじか、こんな理由からこのデザインになったのです」と、説得をできるようになります。そうすることで、努力が水の泡になることもなく、プロジェクトを順調に進めることができるんですね。  いかがでしたか? Webサイトリニューアルを一度でも経験したことがある人なら「あるある!」と、共感いただける内容だったのではないでしょうか。今後は、本日の失敗原因をどのようにクリアしていくべきか、をご紹介していきたいと思います。

  • 2016.05.23
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    マレーシアのスタットアップ交流会BEAMに参加しました

    5月19日にクアラルンプールで開催された、マレーシアのスタットアップ交流会BEAMに参加しました。 BEAMとは、Bridging Entrepreneurs and Moversの頭文字をとったもので、主にWebサービス、Web関連スタートアップ起業家たちがあつまる交流会で、クアラルンプールを中心に、シンガポールにも広がっているようです。挨拶をする主催者のKENNETHさん 主催者のKENNETHさんは、自身がgaptionというコンテンツから課金を生み出すSNSサービス( https://www.gaption.com/ )を立ち上げた起業家で、マレーシア政府からの支援を獲得した注目のスタートアップ起業家でもあります。Tech in Asia の記事    ※この写真の一番右に写っているのは筆者(伊藤)です。   この会には、100人以上ほどの起業家が集まり、とてもエネルギーにあふれた交流会でした。ほとんどの参加者が20代だったと推測します。 一方で、投資家・ベンチャーキャピタリストは一人も見かけませんでした。この日以外にも、インドネシアやシンガポールに投資をしている人には知り合いますが、マレーシアに投資をしているという人にはめったに出会いません。 マレーシアは投資先としてはインドネシアやシンガポールに埋もれがちですが、であるがゆえにチャンスかもしれないなとおもった1日でした。

  • 2016.02.01
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    東南アジアEC化率2014年版(Bain & Company社 から引用)

    ちょっと前ですが、昨年11月23日にベイン&カンパニーさんが、東南アジアのEC化率(2014年版)について、とてもわかりやすいインフォグラフィックをリリースしていたのを発見しましたので紹介します。引用元 Bain.com > Asia’s emerging digital consumers ============================== シンガポール EC市場規模 1000億円 (EC化率4.2%) タイ王国 EC市場規模 1200億円 (EC化率2.7%) インドネシア EC市場規模 1300億円 (EC化率2.2%) ベトナム EC市場規模 600億円 (EC化率2.1%) マレーシア EC市場規模 600億円 (EC化率1.3%) フィリピン EC市場規模 400億円 (EC化率1.1%)     ==============================   個人的には、インドネシアとタイ、ベトナムのEC化率が2%代と非常に高いのが新鮮でした。   EC市場規模及びEC化率(この資料では penetration of online retail)は、各社によって定義が異なりますが、 EC化率 2%~3%というと、日本では、2008年~2010年頃に相当すると思います。   一方のマレーシアは一人あたり所得はタイやインドネシア、ベトナムよりも高く都市化が進んでいる割には、EC化率が1.3%と非常に低いなというのも新鮮でした。   たしかに、実際にマレーシアに定期的に行っていますが、人々の(私が接しているマレーシアの人、及びマレーシアに滞在している日本人)の日常生活にはまだECが入り込んでいない様子(話題にあまり登場しない)ので、実際にこの程度(1%代)なのも頷けます。   マレーシアでEC化率が他の東南アジア各国と比較して低い理由としては、この数字を見ただけでの仮説ベースで、ぱっと思いつく一般的なものだけを、いくつ上げてみると、 仮説1)人口が少なく将来ポテンシャルも含めた市場の魅力が小さいので先進国からのEC関連の投資が少ないことで魅力的なECサイトが少ない 仮説2)渋滞が比較的少なくかつ、ショッピングモールが充実しているので、比較的自分で買いに行きやすい(ECで購入する必要性が低い) 仮説3)単純にデータの取り方や取るタイミングの違いによる誤差(確かな情報元となるデータが少なく、かつ成長率が高いため十分に考えられる)。この場合、翌年のデータではまた傾向が変わっている可能性がある。 ・・・など、いくつか考えられます。 いずれにしてもこのギャップがビジネスチャンスと言えるでしょう。(※ここから先は企業秘密で失礼します)

  • 2016.01.17
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    インドネシアでEC事業者が外資100%で参入OKに

    昨日(2016年1月16日)、インドネシアでEC事業者であれば外資100%で参入が可能になるという記事がジャカルタグローブというメディアで紹介され、私を含め東南アジアのEC業界関係者で話題になりました。http://jakartaglobe.beritasatu.com/business/indonesia-allow-100-foreigners-ownership-e-commerce/   ちなみにマレーシアとシンガポールではEC事業者にかぎらず、ほとんどの業種で外資100%参入ですが、これだけ話題になるということは、人口2億人を擁するインドネシアの市場が注目されているということかと考えます。 一方で、シンガポールとマレーシアでは逆に外資参入のハードルを徐々に上げていく方向性(外国人向けの就労ビザ発行要件の条件が厳しくなる方向性)だったので、今回のインドネシアの動きから、再び東南アジア全体で外資に対してOPENになる方向性になる一つのきっかけになってくれればいいなと期待しています。

  • 2015.10.15
    東南アジアEコマース市場の夜明け

    マレーシアのWEB広告に関する調査について

    マレーシアの広告市場規模についてのデータ(2012年)がこちらにあります。 TV広告 2,464百万リンギット(約800億円)に対し、 インターネット広告は、まだ203百万リンギット(約70億円)です。    一方で、「アジアリサーチ総研」という会社が、WEBアンケートで集めた104人という母集団から得られた結果を元に以下のような調査結果を10月8日にリリースされました。   【調査結果概要】 マレーシア在住者に、各メディア広告(テレビ・ラジオ・雑誌・新聞・WEBサイト・モバイルアプリ・屋外広告)の効果について、市場調査を実施。 「広告を見て、実際に何度も購入したことがある」と回答した人の割合が高いメディアは、1位がWEBサイト( 76.47%)、2位がテレビ( 68.27%)となりました。 マレーシア(東南アジア)においても、WEBの影響力は大きくなっており、そこでの広告は、伝統的なテレビ広告をもしのぐほどになっているという調査結果になっております。 情報ソース   これは、特定の媒体(ここではオンライン)だけからサンプルを収集しているので、同条件で、シンガポールや、インドネシアと比較するのでしたら、アリですが、媒体同士の特性や利用状況を比較しての内容については、意味がないと思います。     一方で、それを早速、以下のメディアが引用して紹介しているのですが、完全にタイトルが一人歩きしています。   【マイナビ・ニュース】マレーシアでは、Webがテレビを上回る結果に – 広告効果調査  【マレーシアナビ】マレーシア人の76%、WEB広告を見て商品を何度も購入このタイトルは、もはや事実とは乖離している状態です。     再度、マレーシアの広告市場規模(2012年)のデータがこちらにあります。こちらは客観的な情報と言っていいでしょう。 TV広告 2,464百万リンギット(約800億円) インターネット広告 203百万リンギット(約70億円)