検索エンジン最適化(SEO)

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  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    スニペットとは?SEOにおける重要性や具体的な設定方法を解説
    Webサイトの説明文であるスニペットは設定しなくても、Googleが自動で本文から抽出して表示してくれるので、わざわざやらなくてもいいと思っていませんか? 実はスニペットには、SEOと深い関連性があります。 今回は、スニペットとSEOにはどのような関連性があるのか、スニペットの種類や設定方法とあわせて詳しく解説します。 1.スニペットとは? スニペットとは、検索エンジンで検索したときに、タイトルとともに表示される内容説明のテキストを指します。もともとは「断片」や「切れ端」を意味する言葉で、SEOにおいては、検索エンジンでの検索結果で、タイトルやURLの下に表示される短い説明文を指します。  2.SEOとスニペットの関係性 検索結果で上位表示されるとクリック率が上がる傾向はありますが、スニペットによってもクリック率が変わる可能性があるため、SEOとも密接に関係しているといえるでしょう。 2010年と少し古い情報になりますが、Dynamical.bizが翻訳したアイトラッキングの調査データによると、検索結果に表示されたページタイトルよりも、スニペットに視線が固定される時間の方が長いという結果が出ています。 つまり、ユーザーはページをクリックするかどうかを決める際に、タイトルよりもスニペットを重視しているといえます。そのため、スニペットが表示されるの仕組みを理解し、適切な内容が表示されるように対策することはSEOを行う上で非常に重要だといえるのです。  3.スニペット・リッチスニペット・強調スニペットの違い スニペットには、通常のスニペットのほかに、リッチスニペットと強調スニペットがあります。それぞれの違いを確認しておきましょう。 スニペット 通常、スニペットは検索結果でページタイトルの下に表示される、ページの内容を説明する短いテキストのことを指します。 これにはmeta descriptionに記載したテキストか、Googleが本文から自動的に抽出した内容が表示されます。 リッチスニペット リッチスニペットも検索結果でページタイトルの下に表示されますが、通常のテキストのみのスニペットと異なり、以下のようなものを表示できます。写真や画像 レビュー件数や星評価 パンくずリスト 価格 イベント日時 検索窓通常のスニペットよりも情報量が増えるため、クリック率が上がりやすいといわれています。また、ユーザーが欲しい情報を探しやすくなり、検索結果から閲覧するWebサイトを選択する際の利便性が高まります。 ただし、リッチスニペットを表示させるには、マークアップすることが必要になります。 強調スニペット 強調スニペットは、検索キーワードに対する回答として表示されるスニペットです。検索結果の最上部に表示されるうえに、表示枠や文字が大きく目立つため、ほかのスニペットよりも多くのトラフィックを見込めます。表示される内容は該当ページからGoogleが抽出したテキストや画像と、ページタイトル、URLです。 ただし強調スニペットは、すべての検索結果に表示されるわけではありません。Googleのアルゴリズムによって抽出されるので、ほかのスニペットのように設定することはできません。  4.それぞれのスニペットの設定方法 ここからは、それぞれのスニペットの設定方法を説明します。 スニペットの設定方法 通常のスニペットを設定する場合は、metaタグのmeta descriptionの記述内容を編集します。 HTMLで設定する場合には、<head>タグ内に、以下のタグを埋め込みます。 <meta name="description" content="~~~~~~~~~"> 実際には「~~」の箇所に、ページの概要を記載します。WordPressを使用している場合には、プラグインを使って簡単に設定できます。 meta descriptionは、ユーザーとGoogleのクローラーにページ内容を伝える役割があります。ただし、metaタグを設定しても必ず表示されるわけではないということは知っておきましょう。 meta descriptionについては『ディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介』で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 リッチスニペットの設定方法 リッチスニペットを設定するには構造化マークアップ(検索エンジンが情報を正しく認識できるようHTMLプログラムなどで意味づけしていくこと)を行い、Googleにコンテンツを適切に理解してもらう必要があります。構造化マークアップはHTMLで記述するか、データハイライターを使う方法があるので任意で選択しましょう。 HTMLで記述するときには、対象を定義する「ボキャブラリー」と記述方式の「シンタックス」の指定が必要です。Googleではボキャブラリーにschema.orgを、シンタックスにJSON-LDが推奨されています。 データハイライターを使う場合はサーチコンソール内から設定できます。項目一覧の「検索での見え方」から「データハイライター」を選択して設定を進めましょう。 どちらで設定した場合も、必ずリッチスニペットに表示されるわけではありません。Googleのガイドラインに準拠していることや検索クエリとの関連性の高さなど、表示されるにはいくつか条件を満たす必要があります。 強調スニペットの設定方法 強調スニペットはGoogleのアルゴリズムによって自動で抽出されるため、サイト制作側での設定はできません。 しかし、強調スニペットとして表示されているコンテンツのほとんどが以下の条件を満たしています。①.上位表示している②.検索キーワードに対する回答を簡潔かつ的確に記載している③.適切にHTMLマークアップを用いている 上記を意識して対策すると、強調スニペットに表示される可能性が高くなると考えられます。  5.まとめ スニペットは検索結果でページタイトルの下に表示される、ページの内容を説明する短いテキストです。ユーザーがクリックするときの参考になるため、SEO対策としても重要になります。 通常のスニペットはもちろん、画像や星評価などを表示できるリッチスニペットも設定すれば、情報が増えるためクリック率の改善が期待できます。 また、設定はできませんが、ユーザーの疑問に的確に答えるコンテンツを制作し検索順位の上位に入っていれば、強調スニペットとして表示される可能性もあります。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    直帰率とは?SEOに与える影響と直帰率が高い場合の改善施策8選
    一般的に直帰率とは、外部からWebサイトのページに流入し、アクセスした最初のページだけを見てサイトを離れる割合を指します。一方、直帰率とよく混同される離脱率は、1セッション(訪問)でそのページを最後に離脱した割合を意味します。 いずれもSEOとの因果関係はないにもかかわらず、なぜか検索順位に影響すると主張される場合もあります。 このような解釈が生まれてしまう原因はどこにあるのでしょうか? そこで今回は直帰率とSEOの関係を確認するとともに、直帰率を改善する方法を紹介します。 1.SEOと直帰率の関係性 SEOに取り組む人のなかでも、直帰率が検索順位に影響すると誤解している人は多くいます。しかしGoogleのWebspam元責任者のMatt Cutts氏は、「直帰率は検索順位に影響しない」と否定しています。 Googleが直帰率を評価対象としない理由はいくつか考えられます。 例えば、直帰率は滞在時間を考慮していないためユーザーエンゲージメントを正確に測れないという点です。Googleアナリティクスでは離脱する直前にいたページの滞在時間が計測されないため、直帰した場合は滞在時間が0秒となります。計測できない以上、評価対象として取り上げない方が公平だと考えられます。 また、Googleアナリティクスを利用していないWebサイトがあるという点もあります。直帰率はGoogleアナリティクスを利用しているWebサイトからしかデータが取れないため、これを評価項目に加えるのは公平とはいえません。 このように、直帰率はSEOに影響しない理由があるにもかかわらず、なぜ今でも勘違いが起こるのでしょうか?  2.なぜ直帰率がSEOに関係すると勘違いされるのか? SEO要因での弱さがユーザー体験を阻害して直帰率の高さに表れることがあり、これがSEOと直接関係あると誤解させる一因として挙げられます。 例えば、以下はGoogleの評価項目に含まれますが、同時に直帰率の上昇にも関係します。読み込み速度が遅い 低品質なWebデザイン 検索KWとコンテンツ内容が一致していない モバイルフレンドリーではない また、このようなコンテンツは同時にSEOとしてもマイナス要素であるため、検索順位を下げる要因になります。  このように直帰率とSEOに相関性はあると考えられますが、因果関係があるとはいえないでしょう。  3.直帰率を改善する8つの方法 SEOと直接の関係はない直帰率ですが、直帰率を改善することで結果的に検索結果の上位表示につながることはあります。ここからは、直帰率を改善する方法を8つ紹介します。 ①.記事コンテンツに画像や動画を埋め込む 記事の理解を深める画像や動画をコンテンツに掲載しましょう。テキストだけのコンテンツは変化に乏しく、ユーザーが読み疲れてしまう可能性があります。 特にページに動画を入れるのはおすすめです。動画のないページと比較して直帰率が下がり、滞在時間が長くなるといわれています。 ②.ページの読み込み速度を改善する ページの読み込み速度を改善することも直帰率の改善に効果的といえます。Googleが2017年に行った調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒になっただけで32%も直帰率が増加したそうです。さらに5秒になると直帰率は90%にまで増加したと報告しています。 この調査からもわかるように、読み込み速度が遅いと直帰率は高くなってしまいます。画像を圧縮する、不要なプラグインを削除するといった対策で、少しでも読み込み速度を速めましょう。 ③.ファーストビューに目立たせたい情報を表示する ページのファーストビューに興味を引く内容が記載されていなければ、ユーザーはスクロールせずに離脱すると考えられます。 下までスクロールして目を通してもらえるよう、ファーストビューには重要な情報やユーザーの関心を惹く内容を表示します。 ④.改行や箇条書きを活用する 改行や箇条書きを活用して読みやすい文章を心がけましょう。どれだけ内容が有益であっても、文字が連なっていると読みにくく、ユーザーは離脱してしまいます。 テキストには適宜改行を入れて読みやすくするとともに、重要なポイントは箇条書きにすると一目で把握しやすくなります。 ⑤.ユーザーの検索意図を満たすページを作成する ページの内容は、ユーザーの検索意図をしっかりと反映したものが最適です。ユーザーの検索意図と異なる内容だと直帰率が高くなる可能性があります。 例えば「猫用ソファ」と検索してランディングしたページに人間用のソファしか紹介されていないと、ユーザーは猫用ソファを探すために離脱してしまうことが想像できます。 検索キーワードから、ユーザーがどんな情報を求めているものを読み解き、コンテンツに反映させるのがコツです。 ⑥.内部リンクを設置する 内部リンクを設置すると、ユーザーをサイト内の関連ページへ誘導できるため、回遊率が上がり直帰率が下がります。 例えばECサイトの場合、商品ページに関連するおすすめ商品のページや使い方を紹介したコラムを設置すると有効です。 ⑦.アンカーリンクで目次を設置する ユーザーが情報を探して迷わないように、アンカーリンクで目次を設置しておきます。 ほとんどのユーザーは必要な情報がすぐ見つからなければ、そのまま直帰してしまいます。ほしい情報をすぐに与えられるようにすれば直帰率も改善できるはずです。 ⑧.モバイルフレンドリーにする 運用しているWebサイトがスマートフォンに対応していない場合は、モバイルフレンドリーに対応してスマホユーザーの直帰率を下げましょう。 PC用のサイトしかない場合、スマホユーザーが見にくいと感じて離脱してしまう恐れがあります。また、2021年3月末以降に延期されていますが、直近で全WebサイトのMFIへの強制移行が予定されているため、今後の検索順位にも大きく影響が出る可能性があります。 まだ対応していない場合は、モバイルフレンドリーへの移行を急ぎましょう。  4.まとめ Googleは直帰率を検索順位の評価項目とはしていません。しかしユーザーの利便性と満足度を上げるような直帰率の改善は、間接的にSEOにも良い影響を与えます。 直帰率の改善には以下の8つの方法があります。コンテンツに画像や動画を使う ページの読み込み速度を改善 興味を引くファーストビュー 改行や箇条書きを活用する 検索意図を満たすコンテンツ作成 内部リンクの設置 アンカーリンクで目次を設置 モバイルフレンドリー対応検索結果の上位表示にもつなげられるように、直帰率を改善する工夫を行いましょう。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    【初心者向け】コンテンツSEOの始め方・効果を出すための手順を詳細解説
    「コンテンツSEOとSEO対策、コンテンツマーケティングの違いがわからない」「コンテンツSEOをやりたいけど知識がなく手詰まりになっている」と悩んでいる人もいるかもしれません。 実際にコンテンツSEOを実施していても、なかなか集客やCVに繋げられず、課題感があるというWeb担当者も多いことでしょう。 そこで今回は、コンテンツSEOとは何なのか、SEO対策やコンテンツマーケティングとの違い、メリット・デメリットといった基礎知識から、実際に成果を出すための記事作成手順や成功事例といった実務に役立つ情報まで「コンテンツSEO」の全てを解説します。 1.コンテンツSEOとは?コンテンツSEOについて知るには、まず「SEO」について理解する必要があるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、「検索エンジンの最適化」を意味します。 検索エンジンの最適化とは、広告欄を除いた検索結果(オーガニック検索)において自社のWebサイトが上位に表示されるよう対策することです。一般的に、Webサイトが上位表示されればされるほどクリック率も上がるため、集客に繋がりやすいと考えられています。 ※「SEO」についてもっと詳しく知りたい方はこちら初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説 SEOを対策すると、オーガニック検索を通して、Webサイトへのアクセス数を増やすことができるでしょう。 SEO対策にはいくつか方法があり、「コンテンツSEO」もその一種です。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指します。 コンテンツSEOと混同されやすい施策にコンテンツマーケティングがあります。 コンテンツマーケティングは、コンテンツSEOで提供するいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画やメルマガ、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツを発信することで、ユーザーに認知してもらい、顧客になるように育成する一連の手法です。 主に記事を扱うコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の1つと考えられます。 [caption id="attachment_2157" align="aligncenter" width="654"] コンテンツSEOの位置づけ[/caption] 現代において検索エンジンからの効率的な集客を目指すのであれば、コンテンツSEOは必須の施策といえるでしょう。   2.コンテンツSEOのメリット・デメリットコンテンツSEOをより効果的に実施するためにも、メリット・デメリットを知っておくことは大切です。 コンテンツSEOの【メリット】 コンテンツSEOを実施するメリットは以下の6つです。 長期間に渡って安定した集客を行うことができる コンテンツSEOで作成した記事コンテンツはWeb広告などと違って一度公開するとずっとネット上に残り続けます。上位表示させ続けられれば、長期に渡って検索エンジンから安定した集客を行うことができるでしょう。 長期的にみた時のコスパが高い 長期的にみた時のコストパフォーマンスが高いのもメリットの1つです。 リスティング広告ならクリックされるたびに費用が発生し、継続すればするほどコストがかさみます。TVや新聞などのマス広告はある程度の予算がかかるため、継続して実施するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOであれば費用をかけるのは記事作成の1度切りで済むため、続ければ続けるほどコストパフォーマンスが上がっていきます。 顧客を育成することができる コンテンツSEOは、自社の顧客に対して興味を引くような記事を作成しリーチするだけでなく、プレスリリースやLP、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツと連携することで、顧客を育成(ナーチャリング)できるのが特徴です。 顧客は、自社の扱う商品ジャンルに対して興味が薄く知識も少ない「潜在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味はあるが、自社のことを認知していない「準顕在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味や知識があり、実際に商品の比較検討をしている「顕在層」の3種類に分けられます。 コンテンツを読んでもらうことで自然と自社の商品やサービスへの知識が深まり、「潜在層から準顕在、準顕在層から顕在層…」といったようにナーチャリングができるでしょう。 コンテンツが資産となり蓄積する コンテンツを作れば作るほど会社の資産となって蓄積するといったメリットもあります。自社の知見を活かした質のいいコンテンツは、顧客を育成してくれるだけでなく、営業資料や提案書としても使用することができるでしょう。 自社のブランディングができる コンテンツSEOでは自社の専門性や理念を伝えることもできます。読者に自社の技術力や事業方針などを上手く理解してもらえればブランディングに繋がるでしょう。 また、優良なコンテンツとして記事が上位表示されていれば、営業でのアピールポイントになり信頼を得られるかもしれません。 SNSでの拡散が期待できる 読者の悩みを的確に解決する記事やその時々の流行を盛り込んだ記事を書けば、SNSで拡散されるかもしれません。SNSからの流入なら、本来ならば自社の記事を検索しないはずの潜在層にもリーチすることできます。 記事の拡散により自然な被リンクが集まれば、さらなるSEO効果も期待できるでしょう。 コンテンツSEOの【デメリット】 コンテンツSEOを実施するデメリットは以下の3つです。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果の持続性と安定性は高いですが、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットがあります。これは、Googleがサイトを評価して検索順位を決定するまでにいくつかのプロセスが必要だからです。 検索順位が決定するには、「クローラー」と呼ばれるロボットがWebサイトを巡回して様々な情報を収集し、その情報を基にデータベースへの登録(インデックス)が行われる必要があるでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある 作った記事を上位表示させるためには、Webサイトにある程度ドメインパワーが必要です。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表したもので、コンテンツの質や量、被リンク、更新頻度などによって評価されます。これを向上させるためには、質の高いコンテンツをある程度蓄積する必要があるでしょう。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツSEOでは、ペルソナ設計やKW選定、ライティング、編集など様々な手順があり、労力や費用がかかります。良質なコンテンツを作るなら尚更です。また、一度作ったら終わりではなく、継続して成果を出したいのなら定期的にリライトするなどメンテナンスも必要になるでしょう。   3.コンテンツSEOの記事作成手順  ここからは、実際にコンテンツSEOで記事を作成する手順を紹介します。 ペルソナ設計 コンテンツを作成する前に、誰に対して記事を書くのか明確にする必要があります。自社が提供している商品・サービスについて強みや弱み、他社との違いを洗い出し、どのような顧客をターゲットにするのかを決定しましょう。 その際に行うのがペルソナ設計です。「ペルソナ」とはマーケティングで使用される概念で、自社の製品やサービスのターゲットになる人物像を具体的なイメージに落とし込んだものです。 ペルソナを作る際は、自社の顧客として想定される人物像を詳細に設計します。年齢や性別、職業、収入、家族構成といった基本情報から、生活パターンや性格、情報収集の方法など細かい部分まで設計しておきましょう。これらを元にペルソナが抱えている悩みや不満を洗い出し、どのようなコンテンツを発信すればいいかを決定するのです。 ペルソナをしっかりと作っておけば、誰に対して発信するコンテンツかが明確にでき、自社の顧客となる人に記事を読んでもらいやすくなるでしょう。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ キーワード選定 コンテンツを上位表示させるために最も重要なことの1つはキーワード選定です。 まずは、自社の商品・サービスに関するキーワードを思いつく限りピックアップしてカテゴライズします。次に、カテゴリごとにペルソナの悩みに最もマッチしたキーワードを選定しましょう。最後に、選定したキーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを見ながら膨らませてきます。 こうすることで、ユーザーのニーズと自社が発信したい情報をすりあわせられ、自社コンテンツに適したキーワードを選定することができるでしょう。中々キーワードが決められないという場合は、競合企業のサイトから情報収集するのも良いかもしれません。 また、検索ボリュームについても考える必要もあります。多くの人に認知されたいからといって、いきなり検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙っていると、競合が多く上位表示させるのは難しいでしょう。始めは検索ボリュームが小さくても、自社に適した内容を発信できるキーワードから選ぶようにしてください。 検索ボリュームが小さいものから徐々に大きなものへ満遍なく対策していくことで、Webサイトの評価を高めながら効率よくコンテンツを展開することができるでしょう。 ※キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方はこちらコンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も! 構成 キーワードが決まったら、いきなりライティングを始めるのではなく、まずは記事の骨組みとなる「構成」を作成します。記事の筋道や最終的な目標が定まることによって方向性のブレが少なくなり、より質の高い記事を作れるでしょう。 構成では、作成する記事のキーワードに対してペルソナを意識しながらどのような流れで文章を進めるかを明確にします。 まずは、「なぜ読者はこの記事を読むのか」と「この記事を読んで読者はどうなりたいのか」を考えましょう。次に、この情報を元に読者の課題解決に必要な要素を過不足なく集め、見出しに分けて自然な流れで進行できるように整えます。 要素を並列で紹介する場合は、粒度を合わせることで納得感の高い文章にできるでしょう。 ライティング 構成を元にライティングをします。記事のボリュームは対策するキーワードによっても変わってきますが、実際に上位表示されている記事を目安としましょう。1つのコンテンツに対して十分な情報を入れ込みながらも、無駄な情報の無い記事が理想的です。 タイトルは他の記事と差別化する必要があります。一目で何の記事なのかがわかるようにしつつも、上位表示されている記事と似通ったものにならないように工夫しましょう。 記事はリード文・本文・まとめの流れで作成します。SEOを意識しすぎて読みにくい文章にならないように注意してくだい。Googleが最も評価する記事は読者の役に立つ、高品質な記事です。結論から書く、伝えたいことが複数ある場合は箇条書きにする、簡潔な文章を心がけ3行を目安に改行するなど、読者にとって読みやすい文章を書きましょう。 ※ライティングの方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOライティングの基本 事前準備や練習方法、SEO効果を上げるコツを解説! 投稿設定 記事ができたら次は投稿ですが、ただアップするだけでは上位表示は難しいかもしれません。 まずは、適切に見出しタグ(hタグ)を設定する必要があります。見出しタグとは、Webページにおいてコンテンツを読みやすくするために、テーマを強調させるタグのことです。見出しタグを正しく設定すれば、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすい記事にできるでしょう。 見出しタグはh1タグからh6タグまであり、最も重要な大見出しにh1タグ、小見出しをh2タグ、次の小見出しをh3タグというように、必要に応じてh1タグから順番にh6タグまでを使い分けながら、正しい順序で設定することが重要です。 次に、ディスクリプションの設定です。ディスクリプションとは、記事の要約や概要を記載したテキストで、タグを設定することで検索結果画面のタイトル下(スニペット)に表示させられます。 正しく設定することでクリック率(CTR)が向上し、SEOにも役立つと考えられています。スマホなら75字以内、PCなら120字以内と簡潔に記載し、キーワードはできるだけ前に配置しましょう。 記事を適切に要約しつつ、読者の期待感を高められるような文章が最適です。記事をそのままコピペしたり、記事に関係のないことを記載したりすると、Googleから評価を下げられてしまう可能性があります。 ※ディスクリプションについてもっと詳しく知りたい方はこちらディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介   4.コンテンツSEOのメンテナンス方法ここからは、コンテンツSEOで記事を作成した後のメンテナンス方法について紹介します。 リライト 記事を投稿してからも定期的にリライトすることで、SEO効果を高められます。ただ言葉を書き換えたり追加したりするのではなく、読者が求める情報を追加する、わかりやすい表現に書き換える、古くなった情報を更新するなど、今よりも良い記事になるように意識しましょう。 特に、上位表示されていない記事の場合、タイトルや見出しの変更が必要かもしれません。改めてユーザーが知りたい情報が何かを考え、検索ニーズを満たす単語や言い回しを使ってみましょう。 ※リライトについてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣 内部対策の見直し 質のいいコンテンツを作り、定期的にリライトもしているのに順位が上がらない場合は、内部対策の見直しが必要かもしれません。 まず、SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があり、前者はWebサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleが評価しやすい構造にすることを指し、後者は他Webサイトからの被リンクを獲得することを指します。 内部対策をしっかりと行えば、クローラーがWebサイト内をスムーズに巡回し、記事内容が正しくデータベースに登録されるので、適切に順位が付くようになります。 XMLサイトマップや構造化データのマークアップは少しテクニカルな内容ですが、同じWebサイト内でリンクを貼る「内部リンク」やアイキャッチなどの画像をクローラーに正しく認識させる「altタグ」はすぐに実施できるでしょう。 ※SEO内部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説 ※SEO外部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法   5.ECマーケティング流!コンテンツSEOの成功事例!ここではECマーケティング独自のコンテンツSEOの成功事例を3つ紹介します。弊社独自の事例を集めたので、是非参考にしてみてください。 【事例①】メガネ系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業は、以前からSEO対策に力を入れていて他社で様々な施策を行っていましたが、アクセス数が増えないことに悩みを抱えていました。長年SEO対策を行っていた結果もありドメインパワーは十分だったので、弊社では検索数の多いキーワードを中心にクライアントが長年培ってきた知識を盛り込みながら記事作成を行いました。 結果、コンテンツSEO実施時点では、38,133セッション/月だったのが、2年後には406,200セッション/月まで伸ばすことができました。実施時点と比べると、月のセッション数は10倍以上であり、かなりの成果といえるでしょう。 継続して質のいいコンテンツを作り続けることがコンテンツSEOの成功に繋がります。【事例②】宅配弁当系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業で特出すべき点は、上位表示率の高さです。コンテンツ実施から1年後では、上位2位以内に入った記事が25本中9本だったのが、2年後には50本中23本になりました。約半分の記事が2位以内に入っており、この上位表示率には目を見張るものがあります。セッション数においても、実施当初は6,921セッション/月だったのが、約1年後には507,120セッション/月と約73倍伸びています。 これは、弊社が長年培ってきたノウハウを用いて、ビックキーワードの中でも順位が上がりやすいものを選定し、SEOに特化した記事を作成した結果です。また、Webサイトのリニューアルから広告、CRMまで任せていただいている企業なので、コンテンツSEOを長く続けていただけたことも成果に繋がったと考えられます。 コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではないので、根気強く対策することで上位表示させられるでしょう。【事例③】不動産投資系 毎月10本ずつ約1年の実施こちらの企業では、Webサイトのリニューアル時点でSEOの内部対策を行い、その後コンテンツSEOを実施しています。 コンテンツを継続して実施するだけでなく、SEOの内部対策を強化することで、記事を着実に上位表示させられました。また、記事コンテンツだけでなく、アンケートコンテンツも実施することで実施から約1年でセッション数の伸び率249%を達成しています。 コンテンツを効率よく上位表示させていくためには、内部対策が効果的な場合もあるでしょう。また、記事だけでなくその他コンテンツも使いながら展開していくことで、より幅広い集客を行うことができます。※コンテンツSEOの失敗事例について詳しく知りたい方はこちらそのコンテンツ、SEO効果ある?~【残念すぎる】なんちゃってコンテンツSEO事例~   6.まとめコンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指す施策であり、SEO対策やコンテンツマーケティングの一種です。 コンテンツSEOには長期間に渡って安定した集客を行うことができる、長期的にみた時のコスパが高いといったメリットの他に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットがあります。 コンテンツSEOでは正しい方法で質のいいコンテンツを作ることが大切です。ペルソナ設計・キーワード選定・構成作成・ライティング・投稿といった順番で進めましょう。投稿した後も、定期的なリライトやSEOの内部対策を行うことで効果を高められます。 コンテンツSEOを成功に導くためには事例の研究も欠かせません。本記事で紹介している事例を参考に、自社で成功するためにはどうすればいいのか考えてみましょう。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    効果的なSEOライティング|上位表示を狙うために必要な8つの手順を解説
    Googleに上位表示されるような記事を書きたくても、SEOを意識したライティングができず苦戦しているかもしれません。 SEOライティングと聞くと日々変化するアルゴリズムに対応したり、上位表示に必要なテクニックを駆使したりと難しい印象を受けるかもしれません。しかし、実際はライティング前の準備と基本の書き方を覚えれば誰でも実践できるようになります。 そこで今回は、押さえておきたい基本的なSEOライティングの知識を、事前準備と実際の書き方に分けて詳細に解説します。SEO効果を上げるコツやライティング力を上げる練習方法も紹介しているので、ぜひご一読ください。   1.SEOライティングとは SEOライティングとは、特定のキーワードで検索エンジンの上位表示を狙い、結果的に作成したページから集客を実現するためのライティング方法のことです。 Googleは、ガイドラインで「ユーザーファーストなコンテンツを上位表示させる」と明言しています。つまり、ユーザーにとって読みやすく有益なコンテンツを作成することが、SEOライティングで最も重要なことと言えます。 ただWeb上のユーザーは、飛ばし読みをしたり、興味がなくなるとすぐに離脱したりする特性があります。そのため、彼らが読んでくれるタイトルや構成を考える必要があります。 しかし、いくら読みやすくても、ユーザーにとって有益なコンテンツでなければ、Googleからの評価を得ることはできません。検索クエリから検索意図を推測し、ユーザーが知りたい情報を提供しつつ、読みやすく、オリジナリティがある文章に仕上げることが重要です。   2.ライティング前の準備4ステップ 成果の上がるSEOコンテンツを書くためには、まず事前準備をしっかりと行うことが大切です。4つのステップに分けて見ていきましょう。 準備①.キーワード分析・選定 まずは、何のキーワードで上位表示を目指すかを決めましょう。これは、これから作成する記事の主軸となるテーマに当たるものです。 キーワードはキーワードプランナーなどのツールを利用すると便利です。キーワードを打ち込むとサジェスト・関連キーワードや検索ボリュームを提示してくれるため、キーワードごとの集客効果や競合性を推測できます。この中から、高いアクセスが期待できそうなもの、無理なく記事が作成できそうなものを、対策キーワードとして選定します。 ただし、実際に検索してみて、上位に表示されているページが非常に強いサイトのコンテンツである場合は、そもそも上位表示が難しいため、上位表示が可能なキーワードを選定することも必要です。 また、対策キーワードが決まったら、共起語の調査も行うことがおすすめです。共起語は必ず使用しなければならないものではありませんが、適切に文章に盛り込むと豊かな表現になり、ユーザーにとって良質なコンテンツを作成しやすくなります。 準備②.ペルソナを設定する 対策キーワードから大まかなユーザーのニーズを推察し、記事を読むであろうペルソナを設定しましょう。同じキーワードから作成されるコンテンツでも、読み手の年齢や性別、専門知識の有無によって、文章の切り口や用語の選び方は異なります。 設定したペルソナが何を知りたいか、どのようなシチュエーションで検索しているかを考えてコンテンツを作成すると効果的です。 準備③.競合サイトの調査 選定したキーワードで実際に検索してみて、上位表示されている競合サイトのコンテンツを調査しましょう。タイトルのつけ方やコンテンツの質・量、使われている用語などを分析することで、どのようなサイトが検索エンジンから評価されやすいかを把握できます。 ただし、SEOコンテンツの作成において最も重視すべきなのは、ユーザーニーズに合致するか否かです。競合サイトの調査はあくまでも参考にとどめ、ペルソナが興味・関心を持つコンテンツを作成しましょう 準備④.記事の目的と構成を決める 最後に、競合調査の結果と設定したペルソナのニーズを踏まえて、記事の方向性(目的)と構成を決めます。自サイトに訪れたユーザーに、主軸のテーマを理解してもらいたいだけなのか、理解してもらった上で商品やサービスの宣伝につなげたいのかで、記事のゴールは異なります。 最終的な記事の目的をしっかりと定めることで、構成の作成途中で方向性がブレる可能性を減らすことができます。記事を通してペルソナにどう感じてもらい、どうアクションしてほしいかを考えて構成を作成しましょう。   3.SEOライティングの基本 記事の目的が定まり構成の作成が終わったら、いよいよ記事の作成に入ります。スムーズに執筆を進めるためにも、SEOライティングの基本をしっかりと押さえておきましょう。 基本①.タイトル 一般的に、タイトルには選定したキーワードを入れた方が良いとされています。ただし、絶対のルールではないため、扱うテーマや記事を掲載するコンテンツによって柔軟に対応しても構いません。 タイトルは、パッと見て記事の内容が伝わるように、本文の要点を簡単にまとめると良いでしょう。 また、媒体によって異なりますが、検索エンジンで表示されるタイトルは最長で30~40字程度とされています。長いタイトルは後半が省略されてしまうので、約30字を目安に収めましょう。 ただし、ユーザーの目を引こうと記号を使いすぎる、煽る文言ばかりを盛り込むなど過剰に演出しすぎると、記事内容と齟齬が生まれる可能性があるためあまりおすすめはしません。 基本②.書き出し ユーザーの悩みやニーズに共感して、続きを読みたくなるような文章を考えましょう。また、内容を端的に紹介し、読後に得られる結果を提示することも有効です。 書き出しはユーザーが最初に読む文章となります。ここでユーザーの興味を惹き付けて最後まで読んでもらえる文章にしましょう。 基本③.本文 本文を書く時には、まず結論から入るようにします。記事を書く側としては、順序立てて説明をした後に結論を述べたくなりますが、ユーザーの大半が上から下にスライドして読んでいくため、最初に答えを記載したほうが後に続く説明や考察にも目を通してもらえる可能性が増えます。 もし、伝えたいことが複数ある場合は、最初に概要を記載する、あるいは箇条書きにするなどの工夫を通してユーザーに分かりやすいように書きます。 また、長文よりも簡潔な文章が続いた方が、ユーザビリティの観点から良いとされています。3行(あるいは108字以内)を目安に1段落とし、本記事のように改行を適宜はさみながらライティングしていくことをおすすめします。 基本④.まとめ 最後のまとめでは、ここまでに書いてきた記事内容を簡潔に要約します。あくまで記事全体の「要約」なので、ここで初めて記載する情報があってはなりません。どうしても必要な情報であれば、きちんと本文の中で伝えるようにしましょう。   SEOライティングでは、リライトのスキルも求められます。リライトに関しては「SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣」をご覧ください。   4.SEO効果を上げるライティングのコツ ここでは、SEO効果を上げるライティングのコツを紹介します。SEOライティングの基本と合わせて覚えておくと、より効果的です。 E-E-A-Tを意識する ライティングをする時はE-E-A-Tを意識しましょう。E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を取った言葉です。Googleの検索品質評価ガイドラインでは、「ページ品質評価の最重要項目」と定義されており、近年SEO対策をするにあたって最も重要視するべき評価基準といえます。 Experience(経験)を意識した文章を書くためには、自分が実際に体験したことをテーマにするのが良いでしょう。また、実際に経験した人にインタビューをしてから記事を書くという方法もあります。 Expertise(専門性)の高い文章を書くためには、ライティングするテーマについて詳しくなる必要があります。文章を書き始める前に本や資料を読み込んで知識を深めましょう。投資や医療など専門的な記事を書く際は専門家に監修してもらうのがおすすめです。 Authoritativeness(権威性)を高めるには自分が伝えたいことを書くのではなく、読者が知りたい情報を書くことが大切です。権威性は他サイトからどれだけ被リンクされたかによって判断されるといわれています。読者に有益な情報を長期的に書き続けることが重要です。 文章にTrust(信頼性)を持たせるためには情報の確実性や鮮度を意識することが大切です。データを参照して書く場合は、国の省庁が発表しているものや大学の教授が発表している論文などを使用しましょう。 ユーザーファーストを意識する ユーザーファーストを意識することはSEOライティングで最も重要なことです。文章を書くときは読み手となるユーザー目線で考えて、読みやすいように情報が伝えられているかを確認しましょう。 ユーザー目線に立っているつもりでも、自分の常識を当てはめてライティングしてしまうことはよくあります。ユーザーの心理状態や知識レベルなどを考慮して、書く内容や使用する言葉を使い分けることが大切です。 また、必要に応じて太文字や色文字、箇条書き、表、グラフなどを使用して、読み手の視認性を高めるようにしましょう。   5.ライティング力を上げるための練習方法 ライティングスキルはすぐに習得できるものではありませんが、日々努力すれば徐々に上達していきます。ここでは、ライティングスキルを上げるための練習方法を紹介します。 ライティングのハウツー本を読む まずはライティングのハウツー本を読んで基礎を固めましょう。近年は、ライティングをする人が増えている影響もあって、様々なライター向け書籍が出版されています。 中でも、Web専門のライティング本は、SEOライティングの練習におすすめです。SEOについて解説しているケースが多いので、検索エンジンのアルゴリズムや上位表示されやすい文章を学べるでしょう。 難しい本をじっくり読んで知識を蓄えるよりも、初心者向けの本を読んですぐに実践してみる方が上達速度は上がります。書いていて疑問点が出てきたら本を読んで解消すると効率的です。 また、隙間時間に他サイトのSEOコンテンツを読むだけでも勉強になります。自分が狙いたいキーワードの上位記事を読んで情報収集しておけば、実際に書く時にも役立つでしょう。 印象的な文章を書き写す 印象的な文章はノートに書き写すようにしましょう。SEOライティングにおいて目を引く表現を身に着けることは非常に重要です。Webの文章は斜め読みされることが多く、インパクトのある文章でないと読み飛ばされやすくなります。 日常生活で触れるTVや新聞、書籍、SNS、コラムなど様々な媒体や形式の文章から、心に残ったものをノートに書きだして、どこに惹かれたのかを分析しましょう。これを繰り返すことで徐々に印象的な文章を作れるようになります。 また、汎用的なフレーズを書き出しておけば文章の幅を広げることもできるでしょう。 書きながらPDCAを回す PDCAサイクルはライティングでも役立ちます。ただ書いて投稿するだけではなく、アクセス数や読者の反応を分析しながらPDCAを回すことでSEOに効果的なライティングができるようになるでしょう。 まず、掲載したコンテンツのアクセス数や平均滞在時間を測定することが大切です。アクセス数の多い記事と少ない記事を比較して、どのような文章が伸びやすいのか分析しましょう。分析の結果を基に仮説を立ててライティングを進めます。 PDCAは1度やったら終わりではなく、繰り返し行うことが大切です。新しいコンテンツが掲載できたら、効果検証をして次のライティングに活かすというサイクルを回しましょう。   5.まとめ 検索エンジンで上位表示を目指し、最終的に集客を実現するSEOライティングでは、キーワードの選定やペルソナ設定、競合サイトの調査、記事構成の作成といった事前準備が重要です。事前準備を踏まえた上で、タイトルからまとめまで基本を押さえながら執筆します。 また、E-E-A-Tやユーザーファーストを意識してライティングをすればより効果的にSEO対策を実施できるでしょう。ライティング力を身に着けるためには、まずライター向けの書籍を読んで知識をつけてから何度も書いてPDCAを回すことが大切です。 ぜひこの記事を参考に、よりユーザーの心に響くSEOコンテンツの作成にチャレンジしてみてください。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOの内部対策とは|重要な理由、効果を出すための具体的施策
    SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、特定のキーワードを検索エンジンで検索した際に、自社のWebサイトを検索結果で上位表示させるための施策です。 このSEOは、大きく「内部対策」「外部対策」の2種類に分けられますが、中でも内部対策はSEOの基盤となるとても大切な施策です。 そこで今回はSEO対策の中でも特に重要度の高い「内部対策」について詳しく解説していきます。 1.内部対策がSEOで重要な理由 そもそもSEOの内部対策とは、サイト構造の整理やHTMLタグの最適化などを行うものです。 内部対策をきちんと行うと、クローラー(Webサイトを巡回し情報を検索エンジンのデータベースに登録するプログラム)がスムーズにWebページを読み取り、ページの内容を正しく検索エンジンに正確に伝えられるようになります。 検索エンジンの順位付けの仕組み検索エンジンは大きくわけて以下の順序でWebページの順位付けを行います。クローラーによるWebサイトの巡回 インデックス(クローラーがページ内容をデータベースに登録すること) 順位付け内部対策は、①と②が適切に行われるようにWebページのHTMLプログラムをチューニングするもので、非常に重要な対策といえます。 それでは、次章から「クローラーの巡回を促すためにできること」「適切にインデックスされるためにできること」の2つに分けて、最低限行いたい内部対策についてお話しします。 2.クローラーの巡回を促す【内部対策1】 まずはクローラーを自社サイト内の隅々まで巡回させるためにできる6つの対策をご紹介します。 XMLサイトマップ XMLマップを作成し、サーチコンソールから送信しましょう。 XMLサイトマップとは、自社サイトのページURLをリストアップしたXMLファイルのことで、クローラーにWebサイト全体のページを知らせるものです。 必ずしも作成する必要はありませんが、Googleの検索セントラルには、以下のサイトではXMLサイトマップが必要になることがあると記載されています。サイトのサイズが大きい。 サイトのどこからもリンクされていない。または適切にリンクされていないコンテンツページのアーカイブが大量にある。 サイトが新しく外部からのリンクが少ない。 サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。≪詳しくはこちら≫ サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル≪詳しくはこちら≫ サイトマップについて|Google 検索セントラル 構造化データのマークアップ 構造化データは、Webサイトの内容をわかりやすく伝えるためのHTMLコードのことで、構造化タグとも呼ばれます。 構造化データのマークアップを行うと、クロールを促進するだけでなく、検索結果のリッチスニペットに表示されるメリットもあります。 ≪詳しくはこちら≫ 構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル パンくずリスト パンくずリストとは内部リンクの一つで、Webサイト内での現在地を表したものです。このパンくずリストを設置することで、クローラーがWebサイトの構造を掴みやすくなり、巡回が促されます。 ただし、階層を深くしすぎてしまうとクロール漏れが発生する可能性があるため、パンくずリストを設置したからといって階層を増やしすぎないように注意しましょう。 ≪詳しくはこちら≫ パンくずリスト | Google 検索セントラル 内部リンク 内部リンクとは同じWebサイト内の他ページに誘導するリンクで、設置するとリンクを辿ってクローラーが巡回しやすくなります。 関連性の高いページ同士を内部リンクで繋げると、検索エンジンにも関連度の高さを伝えられるため、相互にページの評価を高めやすくなります。 アンカーテキストを設定する際は「こちらへ」「このページ」などの表記は避けて、リンク先の内容を簡潔に表した内容を表示させるとさらに効果的です。 URLの正規化 同じ内容のコンテンツが複数ある場合や、[www.xxx.jp]と[www.xxx.jp/index.html]で同一ページに遷移する場合には、検索エンジンが評価するページをひとつだけ指定するなどしてください。これをURLの正規化といいます。 正規化をしないと、重複コンテンツと見なされる、本来1ページに集約されるはずだった評価が分散される、クロールに時間がかかるといったデメリットが生じます。 301リダイレクトやcanonicalタグを用いて、URLの正規化を忘れずに行うことをおすすめします。 robots.txtの使用 robots.txtとは、検索エンジンのクロールを制御するファイルを指す言葉です。会員限定のコミュニティページや重複コンテンツなどにrobots.txtを設置することで、重要度の高いページを優先的にクロールさせられるようになります。 「クロールの優先順位付け」ができるため、短時間でSEO効果の向上を期待できます。 ≪詳しくはこちら≫ robots.txt の概要とガイド | Google 検索セントラル   3.適切にインデックスされる【内部対策2】 クロールの巡回を促進できても、ページ内容を正しく理解してもらえなければ、適切な評価は受けられません。ページの意図を正しく伝えるためには何ができるのでしょうか。適切にインデックスされるための4つのコツをご紹介します。 titleタグに対策キーワードを含める ページタイトルを示すtitleタグに対策キーワードを含めることはSEOの基本です。Googleの検索結果に表示される文字数を基準として32文字以内でタイトルを作成します。スマートフォンだと表示文字数はもっと短くなるので、対策キーワードや重要な内容はできるだけ前半部分に記載しましょう。 meta description meta descriptionはコンテンツの概要を記載するタグのことで、検索エンジンやユーザーにページ内容を伝える役割を持っています。 100%ではありませんが、検索結果のタイトル下に説明文として表示されることもある、重要な記述です。 表示される文字数はPCだと120文字程度、スマホだと70文字程度とされているので、h1タグと同じく、文字数を調整しながら設定しましょう。ページ内容と合った文章にするだけでなく、ユーザーの興味を引くような文章にすることも大切です。 見出しタグの最適化 文章の構造を検索エンジンに伝える見出しタグは<h1><h2>…<h6>まであります。ページタイトルがh1であることからもわかる通り、数字が小さいほど重要度の高い見出しであるという意味合いになります。 h2→h4→h6のように断続的に使用せず、基本的にh1から順番に使用します。見出しタグの中にも対策キーワードを入れると効果的です。 altタグ altタグとはサイト内に埋め込んだ画像の内容を検索エンジンに理解してもらうために設定するタグです。クローラーは画像に映った情報までは理解できないため、altタグを使って代替テキストで伝える必要があります。   4.まとめ SEO対策の基礎ともいえる内部対策は、クローラーの巡回を促し、正しくインデックスされるために必要な施策です。テクニカルで難しく感じるWeb担当者も少なくありませんが、検索エンジンに適切に順位付けしてもらうためにも、コツコツと取り組みましょう。 代表的な内部対策は下記の通りです。<クローラーの巡回を促す>XMLサイトマップ 構造化データのマークアップ パンくずリスト 内部リンク URLの正規化 robots.txtの使用<適切にインデックスされる>titleタグに対策キーワードを含める meta description 見出しタグの最適化 altタグ
  • 通販サイトに必要なSEO対策

    2024.03.26 検索エンジン最適化(SEO)

    ネットショップ(通販)に必要なSEO対策は?売上を伸ばすコンテンツSEO施策を解説
    ネットショップ(通販サイト)を運営していて、思うように売上が伸びず悩んでいる方は多いのではないでしょうか?売上が増えない原因はいくつかありますが、そもそもアクセス数が少ない場合はSEO対策を行うのが有効かもしれません。SEO対策の中でも記事コンテンツを作成するなどの方法で検索流入を増やすコンテンツSEOは取り組みやすい施策の一つとして挙げられます。導入ハードルが低く気軽に取り入れやすい施策ではありますが、実際に成果を出すためにはSEOに対する知見が必要です。この記事では、ネットショップの売上で成果を出すために必要なSEO施策について詳しく解説します。1.通販サイトでSEO対策は有効かSEOは「検索エンジン最適化」を意味するWebマーケティング施策の一つです。Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示されるよう、コンテンツの内容やサイトの構造などに対策を施すのがSEOの主な目的です。検索上位に入ることで流入数が上昇し、顧客との接点を増やすことができます。サイトへの流入数を増やすために有効な施策ではありますが、ネットショップにおける直接的な売上にはつながらないケースも数多くあります。また、効果が出るまでに時間がかかるため広告と比較すると分かりやすい数値には現れにくいでしょう。しかし、SEO対策をしっかり行えば通販サイトの売上向上につながる集客効果が出るのも確かです。実際、弊社が行っているSEOコンサルティングではCVRアップにつながった事例が多数あります。中長期的な集客施策ですが、正しい対策を講じることができれば時間をかけた分、その効果は広告の何倍にも匹敵します。即効性を求める企業は諦めがちなSEO対策に取り組んでいる企業とそうでない企業は先々の広告費やその使い方に大きな差が生まれます。売上が伸び悩んでいるECサイトこそ積極的に取り入れるべき施策だと言えるでしょう。通販サイトにおけるSEO対策購入に直接つながるキーワードの検索結果は楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモールや知名度の高い大企業の商品ページが上位を占めています。パソコンのマウスを通販で買うと想定して検索すると、楽天市場のページが1位に表示されます。自社ECサイトのTOPページやカテゴリーページで検索上位を獲得できるかはドメインパワー(検索エンジンからの信頼度・評価の高さ)が大きく関わってきます。ドメインパワーが強いサイトはどんなキーワードでも検索上位に上がりやすくなるため、SEO的に有利な条件になります。ドメインパワーを高めるには以下のような施策が有効です。サイト全体のアクセス数を増やす(サイトの規模を拡大させる)SEOに適したサイト構造にする(内部対策)ユーザにとって有益な情報を継続的に発信している  などアクセス数の多いサイト、ニッチなジャンルの商品を扱うサイトであれば、サイト構造をSEOに適応させる内部対策をしっかりすれば短期間で順位が上がる可能性もあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]内部対策を行うには一定の専門スキルが必要です。詳しくはSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説を参照してください。[/word_balloon]内部対策以外の方法で検索流入を獲得したいのであれば、アクセス数を増やすためにコンテンツSEOを行うのがおすすめです。コンテンツSEOとはコンテンツSEOとは、ユーザの悩みを解決する情報・ノウハウなどを紹介した記事コンテンツを作成し、検索エンジン上位を狙って集客する方法です。商品紹介記事やコラムなどを掲載するページを作り、そこから商品ページに遷移できるよう誘導します。2.通販サイトでコンテンツSEOを行うメリットコンテンツSEOはコーポレートサイトや採用サイトなどさまざまな形式に対応できるマーケティング手法ですが、ネットショップ(通販サイト)においてはいくつか固有のメリットがあります。ニーズのある顧客にリーチできる仮に髪が早く乾くドライヤーを売っているECサイトを運用しているとしましょう。「ドライヤー 通販」など商品に直接つながる広範なワードは競合が多いので検索上位を取るのは難しいかもしれません。しかし、自社商品のニーズに近い「髪 早く乾かす」というワードで検索上位を取れば、髪を早く乾かしたい(=明確にニーズのある)顧客がアクセスしてくれる可能性が高まります。検索上位を取るためには商品ページとは別に内容のあるノウハウ記事を書くとよいでしょう。商品ページへの導線を整備すれば、ニーズに近い顧客にリーチしやすくなります。キーワード選びが非常に重要になる部分ではありますが、上手くいけば記事コンテンツが商品購入につながるきっかけになるかもしれません。商品・ブランドの認知度が上がるコンテンツSEOの目的は直接購入に結び付けることだけではありません。購入につながるまでの接触を増やすことも重要な役割の一つです。調べ物をしていてたまたまサイトで商品名を知り、そのあとSNSで口コミを見たら購入に至るかもしれません。売上向上には複数のメディアで接点を増やし、顧客の頭に残るようなブランディングを行うのが理想的です。実店舗がある場合は、ネットショップだけでなく店舗売上に貢献するケースもあるでしょう。裏を返せばコンテンツSEOは単純なコンバージョンのみで効果を測るのは難しいマーケティング手法であるとも言えます。実際に、弊社で行ったユーザ調査(被験者テスト)で検索行動観察を行った結果、購入商品に関するさまざまなキーワードで検索を行うなかで、たびたび上位に表示されるサイトに対して「信頼されているサイト」「何度も目にするブランド」と認識し、比較検討の対象になると回答したという事例もあります。つまり決めの1ワードだけではなく、周辺のさまざまな関連ワードにおいても上位表示されることはユーザとブランドの重要なコンタクトポイント構築につながるというわけです。これを実現できるのもSEOの特徴です。長期的なプロモーションになるコンテンツSEOはいったん公開して検索上位に居続ける限りは長期的なプロモーションとして機能します。知見を持った担当者が数ヶ月~数年単位で継続的に記事を作るため、ローコストな施策だと一概には言えません。しかし、制作した後は定期的に内容を見直して改善するのみの低コスト運用が可能な情報資産として機能するのは大きなメリットです。3.通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法をいくつかご紹介します。ECシステム内の機能でページを作成する現在通販サイトで使われている主要なECシステム(パッケージ型・ASP型)は、拡張機能やテンプレートなどを使って記事コンテンツを作成することができます。中にはWordPressなどのCMSを組み込むこともできる場合もあります。ただし、使用しているシステムやバージョンによってはカスタマイズが必要なものや、そもそもCMSの導入が不可能である場合もあります。改修費用がかかることもあるので、利用しているシステムの仕様をチェックしてみるとよいでしょう。いずれにしても同ドメイン内にコンテンツ用のディレクトリを設け継続的なコンテンツ更新を行える環境を用意することが重要です。サブドメインまたは別ドメインに新しいサイトを作るサブドメイン・別ドメインで新たにサイトを構築し商品ページへのリンクをつけるのも一つの手です。通販サイト本体と異なるドメインでサイトを作り直した場合、基本ネットショップとは別のサイトとして認識されます。そのため、購入ページにつながる導線をしっかり作らないと「コラムサイトの検索順位は上がったのに通販サイトの売上には反映されない」といった事態になりかねないことには注意しましょう。ECサイトで既に検索上位を獲得していた場合、新たに立ち上げた別ドメインのサイトでも上位表示ができれば検索結果の2枠を自社サイトが占有できることになります。また、ECサイトで何らかの制約があり思い通りの内部対策(修正)ができない場合も別ドメインで自由度の高い対策を行いハブの役目を担えれば、ECシステムの改修コストに悩む必要もなくなります。4.売上向上につながるコンテンツSEOのポイント前述したようにコンテンツSEOの施策が直接通販サイトの売上につながるとは限りません。店舗での売上も含めて購買までの段階をアシストする役割を果たすことも多くあります。大きい視点で見て売り上げに貢献するコンテンツを制作するのに必要なポイントを押さえておきましょう。記事制作前に戦略を練る検索上位に上がるためにはキーワードの選び方、構成の作り方などを工夫してターゲット層に合った記事を出すことが大切です。記事を作成することは一見、文章を書くだけで簡単にできると考える人もまだまだ多いようですが、検索エンジンに評価される文章を書くのは容易ではありません。狙いたいキーワードの検索結果の上部に表示される件数(インデックス数)がライバルの数に該当するので、自社サイトで上位表示したいキーワードのインデックス数でその難易度も意識しましょう。また、検索上位に上がっても、コンテンツの内容が商品に全くつながりがなければ売上は上がりません。どんなユーザにどんなキーワードで記事を届けるのか、しっかり戦略を練ってから記事を制作するようにしましょう。商品を売り込みすぎない内容によりますが、基本的に商品の内容を全面に押し出し過ぎるコンテンツはユーザから見てかえって印象が悪くなります。自分が商品を買う側に立って考えてもらうと分かりやすいかと思いますが、知りたいことや悩んでいることがあって検索したのに知りたいことは書いておらず、自社商品のPRばかり目に入ってきたらうんざりしてしまう方も多いでしょう。検索意図とズレた内容の記事はSEO的にも評価されにくくなります。CVにつなげられるようところどころにCTA導線を設置することは大切ですが、ユーザの邪魔にならないレベルにとどめるよう意識してください。売上につなげやすいコンテンツはロイヤルにロイヤルコンテンツとは、伝わりやすいイラスト・図解や他社製品との比較、お客様の声など、ユーザが興味を持ちそう、かつ商品内容をしっかり伝達できるコンテンツを指します。コンテンツの内容を充実させることで検索エンジンからの評価が上がるだけではなく、購入に直接つながるユーザも増えます。→ロイヤルコンテンツについて詳しくはこちら5.まとめネットショップの売上をアップさせるためにSEO対策を行うのは有効な戦略の一つです。検索からの流入数を増やして商品に興味を持ってくれる人を増やすことができます。コンテンツSEOは記事コンテンツを中心に検索からの流入を狙うSEO施策の一つです。記事を書く作業は誰でも簡単にできるように見えますが、SEO施策として効果を上げるには一定のスキルと時間が必要です。 成果を出すにはユーザが知りたい情報と企業として伝えたい情報を上手くまとめた記事を作れるよう意識するとよいでしょう。内部対策も含め自社にリソースがなくてお困りのようでしたら、弊社のコンテンツマネジメントサービスもご検討ください。
  • 2023.03.01 検索エンジン最適化(SEO)

    【WEB担向け】コンテンツSEOのメリット・デメリットを徹底解説!効果が出るのに必要な期間は●ヶ月
    コンテンツSEOは良質なコンテンツを継続的に発信し、検索エンジンからの集客拡大を目指すSEO対策のひとつです。コンテンツSEOの導入を検討しているWeb担当者は、メリットとデメリットを知り、自社に合った施策なのかを見極めることが大切です。そこで今回は、コンテンツSEOの施策内容やメリット・デメリット、費用や効果が出るまでの期間、内製と外注どちらが良いのかを解説します。 1.コンテンツSEOの施策内容 コンテンツSEOとは、SEO対策の1つの方法です。主に記事コンテンツを発信して検索エンジンからの集客を狙います。Googleはユーザーにとって利用価値の高い検索エンジンであることを目指しています。そのため、読者のニーズを満たすコンテンツを作ることで、検索結果に上位表示されやすくなり、Webサイトへの流入数を増やすことができます。読者のニーズを把握するためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成などの手順を経て記事作成を行うことが一般的です。加えて、SEO的な知見も含めながらライティングをすることで、より成果につながりやすくなります。2021年7月の調査では、スマホで調べものをする人の93%が検索エンジンから情報収集をしています。検索エンジンで上位表示できれば多くのユーザーの目に触れられるため、SEO対策の重要性は言うまでもありませんが、そのインパクトを具体的な数字で見てみましょう。2021年の統計によると、Googleの検索結果の1~5位までの平均クリック率は約8%、6~10位までの平均クリック率は約1%となっています。仮に月間検索数2,000件のキーワードで50本の記事を書いた場合、全ての記事が5位以内なら1ヵ月のアクセス数は約8,000件、1年で約96,000件になる計算です。実際には、周辺キーワードでも流入してくる可能性が高いため、さらなるアクセスの伸びも期待できます。 2.コンテンツSEOのメリット 多くの企業が取り組んでいることからもわかるように、コンテンツSEOには様々なメリットがあります。ここでは、コンテンツSEOの6つのメリットについてみてみましょう。 長期間に渡って安定した集客ができる コンテンツSEOは長期間に渡って安定した集客ができる施策です。一度公開したコンテンツは自ら削除しない限り半永久的に検索エンジンに残り、自然検索からの流入を獲得し続けます。数年前に公開したコンテンツから未だにアクセスがあるというケースもみられます。新聞やTV、インターネットなどの広告は発信直後には爆発的な集客効果を生み出しますが、時間が経つにつれて忘れられてしまいます。広告から長期的に集客を行うのは、広告費を確保し続ける必要があるため、あまり現実的ではないかもしれません。SNS長期間に渡って見込み客を増やし続けられることは、コンテンツSEOの大きなメリットといえるでしょう。 長期的にみた時の費用対効果が高い コンテンツSEOは長期的にみた時の費用対効果が高い施策です。新聞広告やTVCMの場合、一度にかなり高額な費用がかかります。新聞広告は全国に出そうとすると約200万円、TVCMは1回15秒間の放送で約100万円です。継続して広告を出し続けたいなら、さらに費用が必要になるでしょう。一方、コンテンツを内製するなら制作費は実質0、外注したとしても1本あたり約3~15万円で済みます。しかも、一度コンテンツを制作してしまえば追加料金なしで集客し続けます。早く始めれば始めるほど、費用対効果を実感しやすい施策といえるでしょう。 顧客の育成(ナーチャリング)ができる コンテンツSEOには、顧客の育成(ナーチャリング)ができるといったメリットもあります。ナーチャリングとは、ユーザーの購買意欲を段階的に醸成するマーケティング手法です。顧客は、サービスへの興味関心度により3種類に分けられます。潜在層…自社商品に関連するテーマに興味はあるが、商品を認知していない 準顕在層…自社商品を認知しているが、購入を検討していない(特徴や他社との違いを理解していない) 顕在層…自社商品の購入を検討しており、情報収集しているコンテンツSEOでは、「自社商品をPR(潜在層向け)」「他社商品との違いを解説(準顕在層向け)」「商品の体験記(顕在層向け)」といったように、段階別にコンテンツを制作することで顧客との関係性を深めることに役立ちます。 コンテンツが蓄積し資産となる 作ったコンテンツは、Webサイトに蓄積し続け資産となります。長期間に渡って上位表示されるコンテンツを増やせば、Webサイトの集客力は着実に上がっていきます。さらに、優良なコンテンツが増えれば増えるほど、Webサイトのドメインパワーが上がり、過去の記事も順位が上がりやすくなります。※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。Webサイトの更新性、実績、被リンクの質・量などが影響する。しっかりと成果を出すためにも、Googleやユーザーから評価される良質な記事を蓄積することが大切です。 自社のブランディングができる コンテンツSEO施策では自社のブランディングもできます。Webサイトの情報を充実させるほど、顧客からプロフェッショナルとして認知してもらいやすくなり、安心感や信頼感を醸成できるでしょう。例えば、あなたが住宅を購入する場合どちらのハウスメーカーに依頼するでしょうか。ハウスメーカーA住宅の紹介ページのみ。ハウスメーカーB住宅の紹介ページに加えて、住宅を購入する際の注意点や住宅の選び方、費用や住宅ローンについて解説しているページがある。Webサイトの情報だけで判断するならハウスメーカーBを選ぶのではないでしょうか。検索結果の上位を自社コンテンツで埋めれば、そのKWやテーマの「第一人者」「プロフェッショナル」というイメージがつきやすくなります。適切にブランディングを行うためにも、コンテンツは多様なジャンルを扱うのではなく、テーマを絞って実施するのが一般的です。 SNSでの拡散が期待できる コンテンツSEOはSNSでの拡散が期待できる施策です。学びになるコンテンツや面白いコンテンツ、話題性のあるコンテンツを作ることで、読者が拡散してくれやすくなります。SNSで拡散されると単純にWebサイトへの流入が増えるだけでなく、外部のブログやホームページで紹介されることが増え、自然な被リンクを獲得できます。※被リンク…外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られること。自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されやすい。SNSでの拡散により自然な被リンクが蓄積していけば、該当コンテンツが上位表示されやすくなるだけでなく、サイト全体のドメインパワーも向上します。 3.コンテンツSEOのデメリット ここでは、コンテンツSEOのデメリットを5つ紹介します。メリットだけでなくデメリットも知って、実際にコンテンツSEOを実施するか判断しましょう。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果が出るまでに時間がかかる施策です。通常、コンテンツを投稿してから検索エンジンが評価をするまでに2~3ヵ月はかかります。Googleは読者のクリック率や滞在時間、直帰率などを加味して順位を決めています。新しく投稿したコンテンツはデータが蓄積されていないため、上位表示されにくいのです。Googleが評価をしやすいように、Webサイトの構造を整えたり内部リンクを追加したりすることもできますが、数日で結果が出ることはほとんどありません。※内部リンク…同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのこと。関連性の高いページ同士をつなげることでGoogleから評価されやすくなる。コンテンツSEOを導入する際は、広告に比べて即効性はないこと、その分長期的な集客効果を期待できることを社内で共有しておくといいでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある コンテンツSEOで成果を出すには、コンテンツを蓄積する必要があります。成果が出始める目安は、文字数2000~3000字程度の記事を30~50本以上です。検索数の多いキーワードで上位表示したいなら、さらに本数が必要になるでしょう。記事を上位表示するためにはWebサイトにある程度ドメインパワーが必要です。特に、初期段階ではコンテンツの数が少なく、Webサイトの評価が低ければ順位は上がりにくくなります。記事を内製する場合は、まとまった本数を書く工数を確保しておきましょう。外注する場合も、最低30本分の予算確保は必要です。 コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある コンテンツの質が悪いと上手く集客に繋がらない可能性があります。質の悪いコンテンツとは、読者が求めている情報が記載されていない、信頼できる情報ではないコンテンツのことです。コピペ記事やタイトルが誇張されている記事も低品質なコンテンツとみなされます。低品質なコンテンツは、その記事の検索順位が下がるだけでなく、Webサイト全体の評価を下げる可能性があります。Webサイトへの流入を獲得するためには、記事を量産すればいいのではなく、読者の欲求を満たす良質なコンテンツを作り続けることが求められます。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツの作成に労力や費用、工数がかかるのもデメリットの1つです。コンテンツを内製する場合は、自分で記事を書かないといけないので、その労力がかかります。ユーザーの検索意図に沿った記事を作るためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成が不可欠で、SEOを意識したライティングも求められます。コンテンツを外注する場合は、情報提供や記事の確認を行う程度で済みますが、代わりにコンテンツの制作費がかかります。ただし、施策に労力や費用がかかるのはコンテンツSEOだけではありません。一度制作すれば長期的に効果を発揮してくれることを考慮すると、実施する価値はあるといえます。 定期的にメンテナンスする必要がある 記事のリライトやリンクの整備などメンテナンスが必要になる場合もあります。最初は上位表示できていたコンテンツでも、時間が経つにつれて順位が下がってしまうケースはよくみられます。そういった記事を再度上位表示させるためには、タイトルを変更する、古いデータを新しいものに変更する、新しい情報を追加するなどのリライトをする必要があります。また、記事を作っても全てのコンテンツが上位表示されるわけではありません。中には、1年以上経っても順位が出ない記事もあるでしょう。そういった記事は大幅なリライトやリンクの再整備が必要かもしれません。 4.コンテンツSEOにかかる費用 コンテンツSEOを内製する場合にかかる費用は基本的には人件費のみです。ただし、キーワード選定や効果測定で使用するツールに料金が発生する場合もあります。無料で使えるものもありますが、より正確に調査したいなら有料ツールを使用した方がいいでしょう。実際にコンテンツSEO施策を行うなら、どのくらいの工数がかかるのかリサーチした上で、人件費を計算しておきましょう。コンテンツSEOを外注する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。初期費用の相場月額費用の相場(5本)20~50万円15万円~75万円初期費用は20~50万円が相場です。ターゲット設定やキーワード選定など、コンテンツSEOを展開する上での戦略立案に必要な費用です。コンテンツの1本あたりの料金は3~15万円が一般的です。ライターに執筆だけ依頼する場合は安価、SEO会社にターゲット設定やキーワード選定、執筆、投稿後の分析まで依頼する場合は、比較的高額になるでしょう。自社でコンテンツSEOを実施するのが不安なら、多少高額でもSEO会社に外注するのがおすすめです。反対に、自社にある程度コンテンツSEOの知識があるなら、キーワード選定や分析は自社でやって、コンテンツの制作だけ外注する方法もあります。 5.コンテンツSEOの効果が出るまでの期間 コンテンツSEOの効果が出るまでにどのくらいの期間が必要なのでしょうか。Googleによると、SEOの効果が表れるまでには「4ヵ月~1年」かかるそうです。つまり、コンテンツSEOの効果を判断するためには、1年程度は実施し続ける必要があるということになります。特に、「転職」「脱毛」「住宅ローン」など検索数の多いビッグキーワードを狙っている場合は、競合が多いので、順位を上げるのに時間がかかるでしょう。今後コンテンツSEOを実施する予定があるなら、なるべく早く始めるのがおすすめです。効果が出るまでに時間がかかるのは他社も同じなので、先に始めることで差をつけることができます。競合他社が既に実施している場合は、これ以上差をつけられないようにする必要があるでしょう。 6.コンテンツSEOは内製がいい?外注がいい? コンテンツSEOは内製するのがいいのでしょうか、外注するのがいいのでしょうか。それぞれのメリットを比較してみました。 コンテンツSEOを内製する場合 コンテンツSEOを内製するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを内製するメリット】費用を削減できる 専門性の高いコンテンツを作成できる 社内にSEOノウハウを蓄積できる社内でコンテンツSEOを実施できれば外注費を削減することができます。自社のサービスについて知識のある人が直接コンテンツを制作できるので、専門性の高い記事を書くこともできるでしょう。コンテンツSEOを内製すれば社内にノウハウを蓄積できるので、担当者が退職したとしても継続的に実施できるようになります。ただし、社内にSEOの知識がある人がいないとコンテンツを上位表示するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOの内製は、社内にSEOの知識がある人がいる、コンテンツを制作できるだけの工数を確保できている場合におすすめです。 コンテンツSEOを外注する場合 コンテンツSEOを外注するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを外注するメリット】プロが戦略的に対策してくれる 長期的に安定した運用ができる ペナルティなどのリスクを回避できるコンテンツSEOを外注すれば、プロが戦略的に対策してくれるので、高いSEO効果を実感することができるでしょう。Googleの検索エンジンは定期的にアップデートをしているため、変化したアルゴリズムへの対応が不可欠です。SEO会社なら変化に対応した施策を行ってくれるので、長期的に安定した運用ができます。また、コンテンツSEOではGoogleの提示するガイドラインに違反しないことも大切です。コピペした文章や内容の薄い文章は、低品質なコンテンツとみなされてペナルティを受ける可能性があります。プロに任せておけばGoogleからペナルティを課されるリスクも回避できるでしょう。コンテンツSEOの外注は、社内にSEOの知識がある人がいない、内製の工数を確保できないという場合におすすめです。月2本でもプロに任せることで成果に繋がったという企業もみられます。少しずつでも始めてみることが大切です。長期間続ける予算がないという場合は、インハウス支援制度のあるSEO会社で半年程度外注して社内にノウハウを貯め、内製に切り替える方法もあります。 7.まとめ コンテンツSEOとは、SEO対策の1種で、記事コンテンツを発信して検索エンジンからの流入を獲得する施策です。コンテンツSEOは、長期間に渡って安定した集客を行うことができる、顧客を育成することができる、自社のブランディングができるといったメリットがあります。反対に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットもあります。コンテンツSEOを実施する際は、どれくらい費用がかかるのか、どれくらいで効果が出るのかを理解した上で、内製するか外注するかを決めるようにしましょう。
  • 2023.02.16 WEB広告

    コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も!
    コンテンツマーケティングで集客を実現する場合、成果を出すためには、検索エンジンでの上位表示は不可欠であり、キーワードの選定は慎重に行わなければなりません。 しかしキーワードの選定をどのように進めればよいのか、具体的に分からず困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性を説明するとともに、キーワード選定の具体的な方法と注意するポイントを紹介します。   1. コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性 コンテンツマーケティングにおいて、多くのユーザーを集めるには検索エンジンからの流入が欠かせません。検索エンジンでは上位表示されるほどクリック率が上がるため、効率的にユーザーを集客するにはSEO対策を行う必要があります。 SEO対策とは、簡単に言うと「検索エンジンでWebサイトが上位表示されるために行う取り組み」のことですが、このSEO対策を進めるにあたってキーワード選定が非常に重要です。 キーワードからは、ユーザーがどんな情報を知りたいのか推測できます。Googleはユーザーにとって有益なコンテンツ(=知りたい情報を与えるコンテンツ)を上位表示させると公表しているため、ユーザーが得たい情報を届けることこそが上位表示の近道なのです。 そのため、自社コンテンツとして適したキーワードを選定し、ユーザーのニーズと自社が発信したい内容をすり合わせ、価値あるコンテンツを提供する必要があります。   2.キーワード選定の前にターゲットを明確にする! 事前にターゲットを設定しておけばキーワードを選定するのが容易になり、コンテンツを書く際にも相手に伝えたいことを明確化できます。 ターゲットを設定する時は、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地など属性ごとにグループ分けしてアプローチする市場を定めます。以下はターゲット設定の1例です。 【ターゲット層】30代 女性 都内在住 既婚者 子供有このターゲット層に自社を認知してもらうためには、Webサイトで育児系の情報や家族の悩みに関する情報、関東圏のレジャー情報などを発信するのが効果的だと考えられます。コンテンツの方向性が定まることで、狙ったターゲットの流入を見込めるでしょう。 また、ターゲットよりも詳細なユーザー像「ペルソナ」を設定するという手法もあります。ペルソナを設定すればターゲットよりもユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予測することができます。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~   3. キーワードの選定方法 それでは、具体的なキーワードの選定方法を5ステップに分けて見ていきましょう。 ①.軸となるキーワードをピックアップする まずは自社のサービスに関する言葉や、周辺キーワードなどを思いつく限りピックアップします。自分たちで考える以外にも、商品やサービスに関連する資料を見たり、共起語を検索したりしてもよいでしょう。 ユーザー視点でキーワードをピックアップするには、Yahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティサイトや、TwitterなどのSNSでどのような言葉が用いられているのかをチェックするのもおすすめです。 ②.キーワードをカテゴリ分けする 続けて、ピックアップしたキーワードをユーザーの検索意図に基づきグループ分けし、意味合いが似ている、ニーズが重なっているキーワードはひとつにまとめます。 この時点で、新しいキーワード案が出てくることも多いでしょう。 ③.ツールで関連キーワードと月間検索ボリュームを出す Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用して、軸となるキーワードの関連語と月間検索ボリュームを調べます。 後ほど詳しく説明しますが、検索ボリュームはあまり気にせず、コンテンツを作成するときの優先順位付けの参考程度に留めるとよいでしょう。 ④.検索意図が似ているキーワードをまとめる 関連語を抽出したら、そこから検索意図を予想して似ているキーワードはひとつにまとめます。 例えば、「コンテンツマーケティング KPI」「コンテンツマーケティング 効果測定」の2つの検索クエリは、全く異なるように見えてユーザーの検索意図はあまり変わりません。 キーワードのまとめに慣れていない場合は、実際に検索エンジンで検索し、検索結果に表示されるサイトを確認してみるとよいでしょう。先程の2つの検索キーワードを検索してみても、検索結果は似通っていることが分かります。 検索意図が似ているキーワードで別個にコンテンツを作成してしまった場合、重複コンテンツとなる可能性があるため要注意です。重複コンテンツの基準は「2章」を目安にしてください。作成しようと考える記事で2章以上が同じ内容になりそうなキーワードは1つにまとめることをおすすめします。 ⑤.検索してみて上位表示可能か確かめる 最後にキーワードで検索してみて、上位表示が可能かどうかを確かめます。 検索した結果、上位が大手ECサイトなどに独占されているような場合は、上位表示は容易ではありません。上位に記事コンテンツが少ないキーワードは、どれだけよいコンテンツを作成しても、上位表示される可能性は低いと判断できます。   4.キーワード選定時に注意したいポイント ここからは、キーワードを選定するときに注意したいポイントを紹介します。 検索ボリュームはあまり気にしない 検索ボリュームの多いビッグキーワードを狙うと、効率的に自社サイトへのアクセスを増やせるように思いますが、ビッグキーワードは競合が多いため上位表示が難しく、さらにユーザーの検索意図が分かりにくいため、あまりコンバージョンに結びつきません。 例えば、「SEO」でコンテンツを作成しようとしても、ユーザーはSEO対策の方法を知りたいのか、SEOの意味を知りたいのか、SEO会社を探したいのかが分からず、ユーザーニーズを的確に満たすコンテンツにはなりません。 一方、スモールワード(ロングテールワード)であれば、検索ボリュームこそ少ないものの、そのキーワードで検索するユーザーは強いニーズを持っている可能性が高いと考えられ、コンバージョンにつながりやすいでしょう。 また、戦略のひとつとして、スモールワードで上位表示するコンテンツを増やし、ドメインを成長させてからビッグワードでも上位を狙うという方法もあります。 優先順位を決めてコンテンツを作成する コンテンツによりコンバージョンを狙うためには、コンバージョンに近いユーザーが使うキーワードで、直接的なものを優先的に選びます。 しかし、そういったキーワードは、一般的に競合性が高く、上位表示は簡単ではありません。事前にツールを使用して競合性が低いキーワードを調べ、上位表示を狙えるキーワードから優先的にコンテンツを作成していくことをおすすめします。   5.キーワード選定に役立つツール ここでは、キーワード選定に役立つツールを5つ紹介します。上手に活用すればキーワード選定を効率化しながら、より良いキーワードを導き出せるでしょう。 Google キーワードプランナー Googleキーワードプランナーは、SEOや広告のキーワード調査を支援するツールです。 Googleキーワードプランナーを使えば、キーワードの「表示回数」「クリック数」「クリック率」「広告費用」などがわかります。他にも、関連するキーワードやそれぞれのキーワードの競合性、月間検索ボリュームの推移を確認できます。 無料でも使用できますが、表示される数値は「10〜100」など大まかなものになってしまいます。1,000円程度のGoogle広告を出稿することで、詳細な数値やその推移をみられるようになるので、必要があれば試してみるのも良いでしょう。 Googleトレンド Googleトレンドは、検索キーワードやトピックの人気傾向(検索数の推移)がグラフで把握できるツールです。Googleが公式に提供しているツールで、無料で使用することができます。 Googleトレンドを使えば、特定のキーワードが過去から現在までどれくらい検索されてきたかを相対的に見ることができます。現状の検索数が同じキーワードでも、徐々に検索数が増加しているもの減少しているものでは、将来的な流入数が変わってくるかもしれません。 時代の移り変わりを予測してキーワード選定を行う際に重宝するでしょう。 Googleサーチコンソール Googleサーチコンソールは、現状のサイトの検索順位や検索結果画面への表示回数、クリック数などがわかるツールです。 キーワード分析はサイトの現状を把握してから行うことが大切です。Googleサーチコンソールを使って分析すれば、思いがけない検索キーワードから流入していることがわかるかもしれません。 流入の多いキーワードを軸としてキーワード選定をすれば、サイト全体の専門性が上がり、Googleから評価されやすくなるでしょう。 ラッコキーワード ラッコキーワードは、指定したキーワードから関連するワードをリスト化してくれるツールです。無料で使えるので、気軽にサジェストワードをチェックできます。 自分では思い浮かばないキーワードがみつかるので、キーワード選定に行き詰ったら確認するのがおすすめです。ただし、無料で使えるのは月50回までです。有料会員になるとキーワード調査の回数を増やしたり検索流入しているキーワードを調べたりできます。 aramakijake aramakijakeを使うとYahoo!とGoogleの検索ボリュームを無料で調べることができます。無料で使用できるツールなので、キーワードの需要を知りたい時に便利です。 検索ボリュームはコンテンツを制作した時の流入数の目安になります。検索ボリュームの大きいものは順位が上がりにくいので、まずは小さいものから対策してWebサイトの評価を上げ、徐々に大きいものを対策していくのがおすすめです。 対策したいキーワードがどのくらいの検索ボリュームなのか、aramakijakeを使って確認しておきましょう。 6.まとめ コンテンツマーケティングで成功するには、SEO対策が欠かせません。ユーザーが検索するキーワードからユーザーのニーズを想像し、課題を解決する有益なコンテンツを作成しましょう。 キーワード選定の方法は、以下のとおりです。軸キーワードの選定 カテゴリ分け 関連キーワードの調査 検索意図が似ているキーワードをまとめる 上位表示可能か確認ビッグキーワードばかり狙わず、優先順位をつけてコンテンツを作成することが大切です。数値を調べる際にはGoogleサーチコンソールやラッコキーワードなどのツールを活用すると効果をより高められます。
  • 2023.02.15 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法
    自社サイトに良質な被リンクを集めるのはなかなか容易なことではありません。とことん質にこだわった記事を作成したにもかかわらず、全然リンクが集まらなくて期待が外れた、という経験をされた方もいるのではないでしょうか。被リンクを獲得するチャンスを増やすには、コンテンツ作成と発信方法にも工夫が必要です。今回は、良質な被リンクを得るための正しい外部対策について紹介します。 1.SEOの外部対策とは? まずはSEOにおける外部対策の位置づけと有効な理由、評価される被リンクについてみていきましょう。 外部対策とは「被リンクを集めること」 SEO対策は、「内部対策」と「外部対策」の2つに大別されます。内部対策とは、Webサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleに理解されやすいWebサイトの構造にすることを指します。対して外部対策は、他サイトからのリンク(被リンク)をもらうことを意味します。 なぜ被リンクがSEOに有効なのか 外部対策がSEOに有効といわれる理由に、Googleが被リンクをもとにWebページの品質を評価していることが挙げられます。Googleの理念を表明した「Googleが掲げる10の真実」によると、順位を決めるアルゴリズムはリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから投票されているのかを分析しているのだそうです。つまり、リンクを集めているページは投票数が多い「最高の情報源」として評価されるため、上位表示されやすいと考えられます。質の良い被リンクをより多く集めることで上位表示される可能性が高くなるため、外部対策はSEOに重要だといえるでしょう。 評価される被リンクとは どんな被リンクでも集めればいいということはなく、「良質なリンク」を獲得する必要があります。Googleは評価基準を明らかにはしていませんが、次のような被リンクが評価されるのではないかと考えられています。リンク元の権威性 リンク元のルートドメインの数 リンク元とリンク先の関連性/関係性 リンクに使われているアンカーテキストとその種類 1ページに集まる被リンクの数  2.被リンクの捏造・購入はペナルティの対象 被リンクの数で評価されるのなら、リンクを作ったり買ったりすればいいと思う人がいるかもしれません。しかし、被リンクの捏造や購入はGoogleからペナルティを受ける対象になるため注意しましょう。Googleの検索エンジンの性能が未熟だった2000年初頭は、被リンク数さえ多ければ検索で上位表示されていたため、リンクを購入して増やすという手法が横行しました。しかし度重なるGoogleのアップデートにより、質の低い被リンクを受けているサイトに対してペナルティが課せられるようになってきています。以下のような被リンクがあるとペナルティ対象となる恐れがあります。購入した被リンク 有害なスパムサイトからの被リンク 不自然な被リンク ディレクトリ登録で得たリンクペナルティを受けると順位が下がり、上位に戻ることが難しくなるため、被リンクの捏造や購入は避けましょう。 3.良質な被リンクを得るための正しい外部対策 Googleは悪質な被リンクをペナルティの対象としていますが、良質な被リンク(自然リンク)は今でも評価しています。Googleから評価される、良質な被リンクを増やすための外部対策について確認していきましょう。 良質なコンテンツを作成する 質の高いコンテンツを作成することが良質な被リンクをもらう最善の方法です。ほかの人にも教えたいと思うような有益なコンテンツであれば、被リンクをもらえる可能性が高くなります。ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを作り続けることが、良質な被リンクを得るための近道です。 サテライトサイトを活用する 自社の本体サイトのほかに、サテライトサイトを制作するのもひとつの方法です。本体サイトの一部コンテンツをさらに深掘りした専門サイトや、本体からテーマを広げたり少しずらしたりしたWebサイトを作成し、そこから本体サイトにリンクを張ります。もちろん、サテライトサイト単体でもユーザーにとって価値のあるWebサイトにすることが大切です。サテライトサイトのアクセス数が増えてくると、リンク自体の価値も高まるでしょう。 ソーシャルボタンを設置する Webサイトやコンテンツページへのソーシャルボタン設置もぜひ行っておきたいところです。SNSからのリンクにはnofollow属性が付いているため、直接Googleには評価されないと考えられています。しかし拡散されて話題になると、何万人ものユーザーへ一斉に情報が届けられます。そのなかでブログやメディアの記事などに取り上げられる、あるいは自然リンクの獲得が期待できるといった効果が見込めます。 プレスリリースを活用する 良質な被リンク獲得には、マスコミ向けの情報発信ツールであるプレスリリースを活用するのも有効です。SEO目的でのプレスリリース利用はGoogleにより禁止されています。そのため配信サイトもプレスリリース上のリンクにはnofollow属性を付与しているので直接的なSEO効果はありません。しかしリリース配信により大手サイトからの被リンクやSNSでの拡散が期待できます。とりわけアンケート結果などのデータをまとめたものは、参照元として被リンクを受けやすくなるのでおすすめです。 被リンクを確認して参考にする 現在自社サイトが、どんなリンクを得ているのかを確認してコンテンツ作成の参考にする方法もあります。Search Console上でリンクを張ってくれているサイトの特徴や、リンクが張られている記事の傾向を分析すれば、被リンクを得られるコンテンツの傾向が見えてくるはずです。どんな外部リンクを獲得しているのか知ることは、今後のコンテンツ作りに欠かせないため、ぜひチェックしましょう。 4.まとめ Googleは良質な被リンクを集めているコンテンツを上位表示すると考えられているため、被リンク獲得のための外部対策はSEOに欠かせません。被リンク獲得を目指すには、ユーザーにとって有益で、思わず他の人と共有したくなるようなコンテンツ作成が重要です。共有されやすくするためにソーシャルボタン設置やプレスリリース配信も行いましょう。また、サテライトサイトを作って、本体サイトへリンクを送るのも有効な手段です。ただし、リンクを購入したりディレクトリ登録で得たりするような不自然な被リンク獲得はペナルティ対象となるため注意しましょう。
  • 2023.02.15 検索エンジン最適化(SEO)

    ディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介
    「ディスクリプションがSEOに有効か」という話には様々な意見があります。一説によると、クリック率(CTR)がSEOに効果を及ぼす可能性があるため、CTRの向上に貢献するディスクリプションも間接的にSEOと関係があると考えられています。そうなると、ディスクリプションの書き方も疎かにはできません。CTRの向上に効果的なディスクリプションの書き方について知っておきたいところです。そこで今回は、CRTに有効なディスクリプションの書き方や設定方法、SEOとの関係について解説します。 1.ディスクリプションの役割とSEOへの効果について それではディスクリプションの役割とSEOとの関係性についてみていきましょう。 ディスクリプションはページ概要を伝える ディスクリプションは、メタディスクリプション(meta description)とも呼ばれ、ページの概要をGoogleのクローラーに伝えるメタタグのひとつです。また、スニペットに表示されるテキストをGoogleに指定する役割もあります。ディスクリプションを設定していなくても、Googleがページ内のテキストから関連すると判断したテキストをスニペットに自動的に表示してくれます。しかし、必ずしも運営者が意図した内容になるわけではないため、各ページでディスクリプションを設定することがおすすめです。 SEOに効果的とは必ずしも断言できない ディスクリプションは順位に直接影響を与えないといわれる一方、SEOと無関係ではないとの主張もあります。というのも、ユーザーに「自分の求める情報がそこにある」と判断させられればCTRが高くなり、それが順位にも影響すると考えられているからです。そもそも、CTRがSEOに影響するかどうかという点でも意見が割れているため、現時点でどちらが正解とは断言できません。しかし、Googleの公開している検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドではディスクリプションの設定が推奨されていることは確かです。順位上昇のみを目的とするよりも、ユーザーに適切な情報を提供してクリックしてもらうという観点から設定をおすすめします。 2.ディスクリプションの有効な書き方 それではCTRを高められるディスクリプションの書き方について紹介します。 パソコン120字以内、スマホ75字以内で書く ディスクリプションの適切な文字数は、パソコンで120文字以内、スマホで75文字以内といわれています。閲覧するデバイスやブラウザによっては全文表示されるとは限らないため、できるだけ簡潔に記載し、重要なキーワードは前の方に配置することがポイントです。 ページコンテンツと一致させる ページコンテンツと一致した適切な要約を心がけましょう。ディスクリプションで内容を誇張したり、ページ内容と異なる情報を記載したりすると、ユーザーの期待感を裏切ることになり、直帰率が高まる可能性があります。 ユーザーのアクションを促す 「詳細はこちら」「送料無料でお届けします」「無料でお試しいただけます」など、ユーザーに行動を促すフレーズを入れることでCTRが高まる可能性があります。ディスクリプションはページにユーザーを呼び込むための「アプローチ文」ともいえるでしょう。 商品ページにはメーカーや品番を含める リンク先が商品ページの場合は、ディスクリプションにメーカーや品番、価格などを含めておきましょう。商品を絞り込んで探しているユーザーにクリックしてもらいやすくなります。 ページごとにディスクリプションを変更する ディスクリプションはページの内容と一致させる必要があるので、ページごとに固有の内容を設定しましょう。同じ文章を使いまわすのはページコンテンツと一致しないため推奨できません。 3.避けたほうがいいディスクリプションの書き方 一方、避けるべきディスクリプションの書き方について、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドで以下のように紹介されています。ページの内容と関連のない内容を記述する。 「これはウェブページです」や「野球カードについてのページ」のような一般的な説明を使用する。 キーワードだけを羅列する。 サイトのドキュメントの内容をそのままコピー&ペーストする。 サイトのすべてのページや多数のページにわたって同一のものを使用する。上記のようなディスクリプションは、Googleから評価を下げられてしまう可能性があるため注意しましょう。 4.ディスクリプションを設定する2つの方法 ディスクリプションの書き方がわかったところで、設定するための2つの方法について確認していきましょう。 HTMLで記述する HTMLで記載する場合、各ページのheadタグ内に以下のコードを書き込むと設定できます。下記はディスクリプションのソースコードですので、「サンプル」部分を適切な文章に変更して使用してください。 <meta name=”description” content=”サンプル” > プラグインを使用する ワードプレスでWebサイトを制作している場合は、無料のプラグインをインストールして設定するのがおすすめです。ディスクリプションを設定できるプラグインは色々あるので、ワードプレス管理画面のメニュー内にある「プラグイン」から検索して導入しましょう。 5.まとめ ディスクリプションはGoogleとユーザーにページの概要を伝える役割があります。SEOとの関係性については諸説ありますが、CTRを高める可能性があることから間接的な関係があると考えられています。ディスクリプションを書く時に意識したいポイントは次の通りです。各ページコンテンツと一致した固有の内容にする ユーザーのアクションを促すような文言を記載する 商品ページならメーカーや品番を記載する 文字数はPC120文字以内、SP75文字以内でまとめる キーワードは前の方に来るように調整するページコンテンツと一致しない内容やキーワードの羅列などGoogleが推奨しない方法で書くとGoogleからの評価が下がるかもしれません。設定する際は、各ページのhead内にHTMLで記述するか、ワードプレスを使用している場合はプラグインを入れて設定しましょう。
  • 2023.02.13 検索エンジン最適化(SEO)

    初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説
    新任のWeb担当者としてSEO対策に取り組むことになった場合、どんな施策から手を付ければいいのかわからなくなってしまいますよね。一口にSEO対策といってもカバーする対象は広く、何から優先すればいいのか迷ってしまう方も多いはずです。そこで、SEO初心者に向けて、SEOの概要や仕組み、優先して取り組むべき施策やWebサイトでSEOが重視される理由について解説します。 1.SEOとは? SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」を略した言葉で、オーガニック検索や自然検索と呼ばれる無料の検索結果ページを通して、Webサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目指すための施策です。2023年1月時点で、日本での検索エンジンシェアはGoogle77%、Yahoo!15%と、2つあわせて9割以上を占めています。しかし、Yahoo!はGoogleの検索エンジンアルゴリズムを採用しているため、基本的にSEO対策は、「Googleの検索結果で上位表示を目指すための施策」とのニュアンスで用いられるのが一般的です。  2.検索エンジンの仕組み SEOを実施するために、まずは検索エンジンの仕組みを理解しておきましょう。Googleでは検索順位を決めるまでに次の3段階を踏みます。クローリング インデックス 順位付けまず、クローラーというプログラムがWebサイトを巡回し、テキストから画像、PDFまで、あらゆるデータを収集します。クローラーが巡回することを「クローリング」といいます。クローラーにより収集されたデータは分析され、その結果をデータベースに登録していきます。このデータベースへの登録は「インデックス」と呼ばれています。Googleは、インデックスされたWebページを独自のアルゴリズム(法則のようなもの)に沿って総合的に分析し、各ページの順位付けを決定します。そしてユーザーが入力したキーワードに応じて検索結果へと反映させます。  3.初心者のSEO指針「Google 検索の基本事項」 SEOの初心者向け書籍やWebサイトは数多くありますが、どれよりも先に読んでほしいのはGoogleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」の2つです。どちらもGoogleが出しているので信頼性と価値が高い情報といえます。また、「Google 検索の基本事項」の「スパムに関するポリシー」の項目では、SEO対策として推奨されない手法が紹介されています。Googleの提唱する禁止行為を実施するとペナルティを課せられてしまうので必ず目を通しておきましょう。以下のリンクから「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を確認できます。「Google 検索の基本事項」 「検索エンジン最適化スターターガイド」  4.初心者が今すぐ行うべきSEO施策 Web担当者になって初めてSEO施策を行うときには、「クローラビリティの向上」から始めるのがおすすめです。クローラビリティとは、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解のしやすさを指します。どれほど良いWebサイトであっても、クローラビリティが低いとWebサイトの内容を正確に理解してもらえません。ここからは、クローラビリティ向上のための具体的な施策を紹介していきます。 XMLサイトマップを送信する XMLサイトマップを送信することでサイト上のページを適切にインデックスできます。XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイト内の各ページ情報を認識させるためのファイルです。一般的に、トップディレクトリにファイルをアップロードして送信します。ドメイン名:https://www.ecmarketing.co.jp アップロードURL:https://www.ecmarketing.co.jp /sitemap.xmlクローラーはリンクを辿りながらインデックスを行いますが、リンク構造が複雑、貧弱なWebサイトは巡回しにくく、すべてのページをクロールできないかもしれません。XMLサイトマップを送信すれば検索エンジンにインデックスされやすくなるため、順位がつきやすくなり、結果的にSEO効果の向上が見込めるでしょう。 内部リンク構造の最適化 クローラビリティを向上させるためには内部リンク構造の最適化が重要です。内部リンクとは、同じWebサイト内のページとページをつなぐリンクのことです。クローラーはリンクを辿りながらWebサイトを巡回していくため、リンクがないページは発見されにくく、検索結果に表示されるまで時間がかかる場合があります。内部リンクは大量に貼ればいいものではなく、関連性の高いページ同士をつなげることがポイントです。ユーザーが回遊しやすくなることで利便性が高まり、Googleから評価されて結果的に上位表示を狙いやすくなるでしょう。 パンくずリストを設定する パンくずリストを設定することで、クローラーがWebサイトの構造を理解しやすくなります。パンくずリストとは、Webサイト内でのユーザーの現在地を記した誘導表示のことです。基本的に、Webサイトの上部に表示されていて、階層順にリンクが表示されています。多くの場合、パンくずリストはアンカーテキスト部分が自動的に内部リンクとなります。Webサイト内のページをカテゴライズし、分かりやすい構造に整理することでクローラビリティ向上が期待できます。Webサイトのナビゲーション的な役割も持っているので、ユーザビリティを改善することもできるでしょう。パンくずリストを設定する際はユーザーがわかりやすい階層構造やカテゴリ分類にすることが大切です。「ホーム>大カテゴリ>中カテゴリ>小カテゴリ>コンテンツ」のような、入れ子構造の構成が主流です。 被リンクを獲得する 被リンクを獲得できれば外部からのクローラーの流入を見込めるので、コンテンツが評価されるまでの時間を短縮することができます。また、Googleから「他の人におすすめされた質の高いWebサイト」だと認識されるため、ドメインパワーも上がりやすくなります。※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。被リンクの質・量、更新性、実績などが影響する。被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られることです。例えば、自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されます。被リンクを獲得するには、SNSや動画サイト、メルマガ、プレスリリースを使って魅力的なコンテンツを継続的に発信するのがおすすめです。定期的に優良なコンテンツを配信していれば、徐々にファンが増えて被リンクを得られるようになっていくでしょう。ただし、故意に被リンクを設置したり、低品質なサイトからの被リンクが増えたりするとGoogleからペナルティを受ける可能性があるため注意してください。  5.SEOがなぜ重要視されるのか? Webサイト運営でSEOが重要視される理由は、ほとんどコストをかけずに継続的な集客効果を見込める点にあります。Webサイトへの流入経路は広告の他にSNSなど複数ありますが、検索エンジンからの流入が最も多いといわれています。それは多くのユーザーが、オンライン上のほとんどのデータをカバーする自然検索に対して厚い信頼を寄せていることが要因として考えられます。例えば、リスティング広告は自然検索結果の上部に広告枠があるため、ユーザーがクリックしやすい位置にあります。しかし、2012年にSEO in Philadelphiaが調査したデータによると、検索結果画面でクリックしたユーザーの8割が自然検索結果を選択し、リスティング広告を選択したのは2割でした。このように自然検索は広告よりもクリック率が高いうえに、広告と異なり費用がかかりません。しかもいったん掲載されると、記事を削除するまで検索結果に掲載され続けます。自然検索は、実質的にコストゼロで長期的な流入を叶える、ほぼ唯一の施策といえるでしょう。  6.まとめ SEOとは、自然検索によるWebサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目的とする施策です。低コストで長期的な流入が見込めるため、Webサイトを運用するうえで重要になります。Webサイトは、Googleのクローラーが巡回し、インデックスされることで検索結果に表示され、多くの人の目に触れます。そのためSEO初心者は、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解しやすさを整えるクローラビリティの向上からスタートするのがおすすめです。また、SEOを効果的に実施するためにも、Googleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を熟読し、ガイドラインに違反しないように気をつけましょう。
  • 2022.07.04 検索エンジン最適化(SEO)

    そのコンテンツSEO効果ある?【泣ける】残念なコンテンツSEO事例※ノンフィクション
    猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、コンテンツSEOも・・・[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/icon_white-1-290x300.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk_2" balloon_shadow="true"]コロナはウェブマーケティングにどんな変化をもたらしたのかニャ? 当初は先行きが見えず一気に広告費を削減した企業が多かったけど 緊急事態宣言解除以降、続々とウェブに注力する方針にシフトしたのだ。 これまでウェブに取り組んでいなかった業種の企業も続々と広告出稿を始めているけど、実際おおきく変化を拡大した施策はズバリ「コンテンツSEO」なのだ![/word_balloon]コロナによりほとんどの人が生活スタイルを変えた。それと同様に企業の販促予算や、web注力度なども大きく変貌を遂げたと言えよう。今回はその中でもSEO界隈での傾向と、あまりにも残念なコンテンツSEO事例を紹介したい。特定できぬよう一部ぼかしているが、全て涙なしでは語れない実話なのである。♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣  1.コロナ渦で伸びたウェブ施策 コロナを機にウェブマーケティング界隈で流行った施策の1つは確実に「コンテンツSEO」といえよう。コンテンツSEO施策(略してコンテンツSEO)は、過去に一度、盛衰退し、ここ2~3年で“第二次コンテンツSEOブーム”が再来しているのだ。通販サイト・サービスサイト・コーポレートサイト・ポータルサイト等、見渡す限りのウェブサイトがコンテンツ強化に力を入れていることはネット生活の中で実感しているだろう。よく見かける「コラム」「読み物」もコンテンツSEOの一端なのだ。 2.第一次コンテンツSEOブームの闇 ここで、改めて“第一次コンテンツSEOブーム”について話そう。Googleアップデートが繰り返されるなか、その評価基準は年々厳しくなり、従来のSEO対策(内部強化や外部リンク)だけでは通用しなくなった結果、各社コンテンツ強化の動きが活発となった。「キュレーションサイト」全盛期がこの時期だ。ところが、短期間に大量の良質なコンテンツを創作し続けるには限界がある。競争が過熱するうち、オリジナル性に欠ける無断転載コンテンツや、薬機法に抵触するコンテンツが溢れ出したのだ。今は無き「NAVERネイバーまとめ」や「WELQ」(ウェルク)は、問題の発端となったメディアの代表例だ。「NAVERまとめ」はコンテンツの無断転載が横行、「WELQ」(ウェルク)は医療・健康に関するキュレーションメディアでありながら嘘やデマまで掲載される始末。それらコンテンツが検索結果を覆っていたのだ。検索順位をあげる・検索流入を増やす・コンテンツSEOの手法を誤ったウェブサイトは他にも多く、Googleが緊急アップデート実施に至る事態に発展したのだ。なお、この一連の騒動はのちに「WELQ(ウェルク)アップデート」と呼ばれていた。  3.第二次コンテンツSEOブーム、何が違う? 再来に見られる傾向は、なんといっても「BtoB」企業の“本格的な参入”だ。今までウェブマーケティング全く取り組んでいなかった企業、ウェブ広告費0円企業が、続々とコンテンツ強化に乗り出しているのだ。ビッグワードよりミドル・テールワードを多数強化する傾向が高く、コンテンツの強みを、ターゲットが特殊な産業、など。一言で言えばウェブリテラシーが低い業界の企業ですら、コンテンツSEOだけは積極的なのだ。ちなみに、積極的な理由はおおよそ、下記2点だろう。・形として残るため予算がとりやすい(サイトの資産になる)・内製化のハードルが低そう(効果を一切問わなければ、文章を書くだけ、。パッと見、誰でもできそうな気がするやつ)だがしかし、実際のところ「コンテンツSEO」に取り組んでいるようで効果はイマイチ、上手くいっていない、できあがっただけで満足、効果検証すらできていない企業が大半なのだ。今回は残念なコンテンツSEO事例を紹介したい。 4.【残念事例1】50本も作ったのに・・コロナ渦でウェブを強化する方針となり、オウンドメディアを立ち上げたA社。コンテンツSEOにガチで本気出しちゃいました。50本の記事を数百万円かけて制作したが、効果検証をすることもなく、放置されていた。担当から相談を受け、記事100本の調査をしたところ、伸びしろが散見された。およそ3割の記事は順位が出ているものの、その全てがテールワードや意図しないワードばかり。これでは有効な集客量を確保できない。記事自体はパッと見、コンテンツSEO風なのだが、おそらくキーワード設計が曖昧な状態で量産されているように見受けられる。改善の方向性としては2つ想定される。1つはリライト。既存50本の記事をキーワード設計から見直し、書き直す方法。2つ目はきちんと効果の見込める記事を新規作成することだ。費用はどちらもほぼ同じだか、手間は現行の内容次第で変わってくる。土台が悪いとリライトよりゼロから作成したほうが効率的かつ効果発生が早い場合もある。コンテンツSEOの記事作成、一番重要なのは分析に基づく土台作り(構成表)なのです。  5.【残念事例2】一石二鳥だと思ったのに・・メールマガジンのアーカイブでコンテンツSEOに取り組んでいた企業の残念な事例。1年分の配信済みメルマガをサイトに掲載し続けるも、検索流入は増えず相談を受けた。拝見したところ、メルマガとしての内容は良いのだが、SEO対応度はゼロだった。 例えば、・テーマが1つに絞られていない・コンテンツごとにワードが設定されていない。・見出し、本文にワードが使われていない・画像ばかりでテキストがほぼない。・文中のリンクが切れている。といった課題が盛りだくさん。メルマガとコンテンツSEOでは、役割も評価基準も異なる。そのため、何も手を加えずそのまま掲載しても、サイト評価にはならず、上記のような課題を抱えているコンテンツであれば、かえってマイナス評価にも繋がりうるため気をつけたい。  6.【残念事例3】喜べないBIGワード第一次コンテンツSEOブームに立ち上げたオウンドメディアからの悲痛な相談。その後、サイトは月間PV数百万規模まで成長を遂げたそうだ。コンテンツ1本あたりの文字数は、一般的に必要とされている約3倍量で外注していた。立ち上げから大量記事作成に投じた費用総額、なんと4,000万円超え!! BIGワード順位も取れているが、残念なことに狙っているキーワードではなく、BtoC向けのキーワードなのだ。そのおかげで多数の問い合わせは来るが、1つもコンバージョンにつながらないという、BIGなのに残念なキーワード。なぜこうしたことが起こるのか、それは立ち上げ時に全体キーワード設計を行っていないからだ。コンテンツを何本作るにせよ、最初にキーワード群の洗い出しを行わないと、こうなってしまうことをよく覚えていてほしい。多額の投資を行ったにも関わらず、順がでているのはテールワードと収益に貢献しないBIGワード、まさに悲劇だ。厳しいことを言うが、このような企業は非常に多い。ぜひ、自社の取り組みが同じ状況に陥っていないか確認するきっかけになれば幸いだ。オウンドメディアを立ち上げたが効果を感じない、うちのコンテンツSEOは正しいの?と心配になった方、ぜひご相談ください。よくできているものは素直に褒めます!良いものは良い、だめなものはダメ、いずれも正直に評価いたします。♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥本記事を転載、ご紹介いただく際はひとこと「載せたよ」のお知らせいただけると嬉しいです。コチラ → https://www.ecmarketing.co.jp/contents/contact
  • 2021.08.13 検索エンジン最適化(SEO)

    canonicalタグはSEOに重要!使い方やよくあるミスも解説
    Webサイトを運営していると、コーポレートサイトとサービスサイトで同じ商品紹介ページを掲載するなど、全く同じページをコピーして使うケースがあります。また、[www.xxx.jp]や[www.xxx.jp/index.html]で、同じトップページに遷移するようなケースもでてくるはずです。しかし、何も対策していないと検索エンジンに重複コンテンツとみなされて、適切に評価されなくなる可能性があります。このような場合は、「canonicalタグ」を用いて対策しましょう。今回は、canonicalタグの使い方や注意点、SEOに重要な理由について解説していきます。 1.canonicalタグとは?SEOに重要な理由 canonicalタグは、Webサイトにある重複コンテンツの中で、どのページを最も優先させたいのか検索エンジンに知らせる(正規化する)タグです。例えば、同じページに複数のURLからアクセスできる場合や、別ページでも内容が類似しているケースでは、検索エンジンに重複コンテンツとみなされて、クロール頻度の減少やページが評価されない可能性があります。canonicalタグを用いて正規化することで、重要なページのみがインデックスされ、重複コンテンツに分散した評価をまとめられるようになります。  2.canonicalタグを使うべき場面 実際にどんなケースでcanonicalタグを使うのか、3つ紹介していきます。ECサイトで類似した商品ページが複数ある場合 オンラインショップで、同じ商品でも色違いやサイズ違いでページを分けているケースがあります。この場合、優先してインデックスしたい商品ページを選定し、それ以外のページが重複していると認識してもらえるようにcanonicalタグを使います。スマホ用サイトとPC用サイトでURLが異なる場合 スマホとPCでWebサイトを分けている場合もcanonicalタグが必要です。それぞれ別URLにもかかわらず、同じページに遷移するからです。このケースではcanonicalタグとともに、alternateタグも使います。まず、alternateタグをPC用サイトに設定すると、クローラーにスマホ用サイトの存在を認識してもらえます。そのうえで、スマホ用サイトにcanonicalタグを記述すると、PC用サイトのスマホ版であることを知らせられます。最後に、ユーザーのデバイス別にPC用サイト・スマホ用サイトでそれぞれ対応するページにリダイレクトするように設定すれば完了です。httpsとhttpがある場合 同じコンテンツにおいても、httpsとhttp、wwwありとなしのURLが存在しているときがあります。この場合は、canonicalタグでURLの正規化を行いましょう。   3.canonicalタグの記述方法 canonicalタグの記述方法についても見ていきましょう。canonicalタグの記述方法 canonicalタグは重複ページのhead要素内に、以下のように記述します。<head> <link rel="canonical" href="https://~~~~~"> </head>「~~」内には正規ページのURLを記載します。クローラーはページの情報を上から下へと読み込んでいくため、なるべくソース上部に設置するのがポイントです。また、くれぐれも正規としたいページのhead内にcanonicalタグを追加しないよう注意が必要です。canonicalタグのチェック方法 サーチコンソールのURL検査ツールでcanonicalタグが正しく実装されているか確認できます。カバレッジの「インデックス作成」に正規ページのURLが表示されていれば問題ありません。   4.canonicalタグのよくあるミス Googleのウェブマスター向け公式ブログでは、以下の5つがcanonicalを設定する際によくある間違いとして紹介されています。複数ページにまたがるコンテンツの1ページ目をrel=canonicalのリンク先とする 絶対URLのつもりで相対URLを記述してしまう rel=canonicalを意図しない形で指定している、または2つ以上指定する カテゴリページまたはランディングページで特集記事へのrel=canonicalリンクを指定する <body>タグ内にrel=canonicalを入れる上記のミスをすると重複ページではないにも関わらずインデックスされなくなってしまったり、意図していたものとは異なるページが正規化されてしまったりするため注意しましょう。  5.まとめ 複数のページで内容が類似していたり、ひとつのページに複数のURLからアクセスできる状態だと、検索エンジンに重複コンテンツとして見なされてしまい、意図しないページに評価が集まったり、評価を集めたいページのクロール頻度が減ってしまうことがあります。このような場合には、canonicalタグで正規版としたいページのURLを指定しましょう。ただし、caconicalタグは正規版ではないページのhead要素内に記述するという点には注意が必要です。また、Googleのウェブマスター向け公式ブログで紹介されている代表的な間違いについても気を付けましょう。
  • 2021.03.16 検索エンジン最適化(SEO)

    コンテンツSEOとは?メリットや実践するときのコツについて紹介
    コンテンツSEOに取り組む企業は年々増えており、「よし、うちでもやってみよう」と考える企業も多いようです。しかし、実際にやってみるとなかなか成果が上がらず、途中であきらめてしまったという話もよく聞きます。そこで、そもそもコンテンツSEOとは何なのか、コンテンツマーケティングとの違いやメリット・デメリット、実施にあたってのポイントについて紹介していきます。 1.コンテンツSEOの仕組みとコンテンツマーケティングとの違い まずはコンテンツSEOの仕組みと、混同されやすいコンテンツマーケティングとの違いについて確認しましょう。 コンテンツSEOとは コンテンツSEOとは、コンテンツを活用したSEO対策のひとつです。質の良いコンテンツを作成・蓄積して検索エンジンからの評価を高め、上位表示を目指す取り組みを指します。例えば、Webサイト内にコラムページを作成し、そこにターゲットに向けた記事コンテンツを作成・アップします。その後、その記事がGoogleなどの検索エンジンにインデックス(クローラーと呼ばれるプログラムにより、データベースに記録されること)され、検索結果に出てくるようになり、Webサイトへの流入数が増加するという仕組みです。 コンテンツSEOが注目されるようになった経緯 もともとSEO施策といえばHTMLのチューニングを行う内部施策や、被リンクを獲得する外部施策を指し、ひと昔前には、表面的なテクニックのみに頼った低品質なページも上位表示されていました。しかし2012年にGoogleが実施したアルゴリズムの変更(パンダアップデート)により、質の低いページの順位が一気に下がりました。そこで、内部施策や外部施策だけでなく、「良質なオリジナルコンテンツを作成」することで上位表示を狙うコンテンツSEOが注目されはじめました。検索エンジンは常にユーザーの利便性を考えてアップデートを繰り返しています。上位掲載を目指した小手先のテクニックに頼るのではなく、ユーザーにとって本当に役に立つ情報を提供し、ユーザーの満足度を向上させることがコンテンツSEOの本質といえるでしょう。 コンテンツマーケティングとの違い コンテンツマーケティングはいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画や漫画、ホワイトペーパーなどの様々なコンテンツの発信を通じてユーザーに見つけてもらい、見込み顧客になるよう育成し、最終的に利益に結びつけることを目指す一連のマーケティング手法です。コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の中のひとつといえるでしょう。  2.コンテンツSEOを始めるメリット・デメリット コンテンツSEOを始めるメリットとデメリットを紹介します。 コンテンツSEOのメリット コンテンツが上位表示されれば多くのユーザーがアクセスし、そこからコンバージョン(CV)が発生する可能性があります。特定の記事が上位表示され続ければ、定期的な集客が見込めるようになります。また、上位表示されるページが増えてくるとWebサイト自体のドメインパワーが強まり、新規公開したページでも、検索エンジンから良い評価をもらいやすくなると言われています。自社のサイトで上位表示されるコンテンツが増えてくると、ユーザーの目に触れる機会も増えるため、企業、商品、ブランドなどの認知拡大も期待できるでしょう。さらに、Web広告のように広告費が発生せず、制作も内製化できれば人件費のみで展開できるというのも魅力的なポイントです。ブログやコラムという形であれば誰でも簡単に始められます。 コンテンツSEOのデメリット 一方で検索する人のニーズを読み解き、満足させるようなコンテンツを作るのは簡単ではありません。コンテンツを作成する際には、適切なキーワード選定やコンテンツ構成の作成、原稿の執筆などは時間も労力もかかり、スキルもすぐに習得できるものでもありません。また、新規公開したページにインデックスされ上位表示されるようになるまで、一般的に2~3カ月もしくはそれ以上はかかるといわれています。低コストでの実現は可能ですが、すぐにユーザーの流入を見込める即効性の高い施策ではないことは心得ておきましょう。  3.コンテンツSEOに重要な4つのポイント ここまでコンテンツSEOの特徴について紹介しましたが、実施するにあたり知っておくべきポイントを4つ紹介します。 ①.SEOライティングを意識する 特定のキーワードで検索結果の上位表示を狙うライティング方法を、SEOライティングといいます。SEOライティングでは対策キーワードからユーザーの知りたい情報を推測し、その情報を適切に提供することが重要です。また、スマホやPCといった電子デバイスで読みやすい文章を心がける必要もあります。タイトルの前半部分にキーワードを入れる、文章のはじめに結論を持ってくるPREP法など色々な書き方が推奨されているため、一度練習してみることをおすすめします。SEOライティングについては『初心者でも書ける!SEOライティングの基本』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。  ②.適切なキーワードを選定する 例えば、メガネを販売するECサイトの場合、「サングラス」のような一単語よりも「サングラス 運転」「サングラス マスク 曇る」といった複数のキーワードの組み合わせから成るロングテールキーワードから対策すると良いでしょう。ロングテールキーワードの方がユーザーの検索意図を読み解きやすく、ニーズが具体的なためCVにつながりやすいといえます。一単語で検索ボリュームの多いビッグワードは、競合が多く上位表示が難しいうえに、検索意図も読みにくいので対策の難易度は格段に上がります。ドメインパワーがあまり強くないWebサイトであれば、ビッグワードは避けた方がいいでしょう。 ③.定期的にリライトを行う 新規公開したページは、いきなり検索上位に表示されにくいといわれています。そこで、上位表示されるように記事を「リライト」していくことが重要です。リライトでは、検索上位の記事と比較して自分のコンテンツに欠けている情報を追加したり、分かりやすい表現に書き換えたりします。検索エンジンは「ユーザーファースト」を標榜しているため、ユーザーの満足度の高い記事に手直しすることで、上位表示を実現できる可能性が高まります。 ④.コピーライティングも重要 ざっと目を通しただけでも思わず目を惹くような「コピーライティング」の技術も必要です。ユーザーは記事を読むときに斜め読みしている場合がほとんどですので、ユーザーの目に入ったその一瞬で関心を引けるようなタイトルやテキストを作るよう意識しましょう。  4.コンテンツSEOは早めの取り組みと継続が重要 コンテンツSEOは結果が出るまで時間がかかるため、スタートが遅くなればなるほど芽が出るまでの期間も延びてしまいます。早めに取り組めば、その分、競合他社よりも先行して成果を上げられる可能性も高くなります。また、たった数カ月で「成果がでない」と早々にあきらめてしまう企業もなかにはいますが、成果が出る前に辞めてしまうことほどもったいないものはありません。地道な努力がいるだけにゴールを見失ってしまいがちですが、目標達成まで諦めずコツコツ続けていれば必ず成果はついてくるはずです。  5.まとめ コンテンツSEOは質の良いコンテンツの作成と発信によりWebサイトの評価を上げて検索エンジンからの集客を増やす取り組みです。地道で時間はかかりますが、成功すれば低コストで継続的に集客し続けられるメリットがあります。SEOライティングやキーワード選定、リライトといったスキルやノウハウも必要ですが、最も重要なのは「早めに取り組みをスタートさせる」ということです。結果が出なくても諦めず、地道に継続していきましょう。
  • 2020.09.25 検索エンジン最適化(SEO)

    中小ネットショップがSEOで効果を出す方法
    ネットショップを立ち上げて次に頭を悩ませるのが「いかにユーザーを集めるか」という点です。せっかくネットショップを作っても、ユーザーに見てもらえないと売上につながりません。そこで、行なうべき取り組みがSEO対策です。検索エンジンからのユーザー流入を増やすための施策であるSEOは、Webで広告を出すより費用対効果が高く、継続的なユーザーの集客に繋がります。この記事では、SEOの考え方や具体的な方法、中小ネットショップがSEO施策を行なう際に意識すべき点についてみてみましょう。 1.まずはSEOを正しく理解しよう SEOとはネットショップに限らず、サイト運営をしていく上で重要なWeb集客施策です。まずはSEOの概要についてきちんと把握しておきましょう。 SEOとは? SEO(Search Engine Optimisation)は「検索エンジン最適化」と訳されます。ユーザーが検索エンジンで検索したときに、検索結果のできるだけ上部にWebサイトが表示されるよう工夫を凝らす取り組み全般を指す用語です。ユーザーは検索結果の上部に表示されるWebサイトをクリックする傾向があるため、上位表示させればさせるほど、Webサイトへの訪問数が増えます楽天市場やYahoo!ショッピングなど、モールへの出店と比べて集客力が低い独自ネットショップでは、ユーザーを集めるためのSEO対策が不可欠だといえます。 SEOのメリット・デメリット SEOの他にも、ネットからユーザーを集める方法に「Web広告」があります。様々なWebサイトに自社広告が表示されるため、不特定多数のユーザーの目に触れ、集客も見込めますが、当然ながら広告費をかけている間しか表示されず、出稿を取りやめるとアクセス数が減ってしまいます。その点、SEOは広告費をかけずに集客施策ができ、一度行えば中長期的な効果を期待できることがメリットです。反面、対策をしても必ず効果が出るとは限りません。特に、中小ネットショップはSEOの効果が出にくいと考えられます。 ネットショップのSEOは成果が出にくい ネットショップの中でも、特に仕入れ商品を展開しているショップでは、SEOの成果を出すのが難しいという特徴があります。その理由は、競合サイトの強さです。たいていの仕入れ商品は、検索するとまずAmazonや楽天市場などの大手ネットショップが表示されます。既存の大手ネットショップはドメインパワーが強いため、大手ネットショップに競り勝ち、上位表示を狙うのは難しいでしょう。 ※ドメインパワー…ドメインが検索エンジンから受けている評価。ドメインパワーが高ければ高いほど検索エンジンからの評価が高く、関連するキーワードで上位表示されやすい。独自の商品や専門的なジャンルを扱っている場合を除き、中小規模のネットショップが検索エンジンで上位表示されるためには、工夫が必要です。次章から詳しく見ていきましょう。  2.コンテンツ施策で行うべきこと SEOは大きく分けると「コンテンツ施策」「外部施策」「内部施策」の3つから成り立っていますが、サイトの仕組みを改善する内部施策は、HTMLのチューニングといったテクニカルな方法になり初心者には難しいため省略します。今回は専門的な技術がなくても始めやすいコンテンツ施策と外部施策に焦点をあててみてみましょう。まずはコンテンツ施策で行なうべき3つのポイントを解説します。 スモールキーワードを選定する 1つ目のポイントはスモールキーワードを対策することです。検索数が圧倒的に多い「ビッグキーワード」は検索上位に表示されれば大きな集客が見込めますが、すでに多くの大手サイトが上位表示されているため、上位表示は簡単ではありません。一方、ニッチなキーワードあるいは複数キーワードからなる「スモールキーワード」は、検索ボリュームが小さいものの競合が少なく、上位表示できる可能性が高くなります。ビッグキーワード 蒸し器(月間検索数:22,000)スモールキーワード スチームクッカー(月間検索数:1,000) 蒸し器 レンジ(月間検索数:590)また、「蒸し器」だけでは「蒸し器を買いたい」「蒸し器を使ったレシピを知りたい」「IHでも使える蒸し器のおすすめを知りたい」と色々な検索ニーズが考えられますが、「蒸し器 レンジ」であれば、ユーザーが「レンジで使える蒸し器を買いたい」というニーズを抱えていることが推測できます。むやみにアクセス数を増やすのではなく、ターゲット層にマッチしたユーザーを集められるのもスモールキーワードのメリットです。 コンテンツマーケティングを始める 商品ページの上位表示が難しい場合、コンテンツマーケティングで間接的な流入を増やすことも効果的です。扱っている商品の素材やお手入れの仕方など自社商品と関連するコンテンツを作成し、そこに集まったユーザーを商材ページに誘導する方法です。コンテンツが豊富なネットショップは独自性が高まるため、競合サイトと差別化を図れる上にドメインの評価も上がります。ユーザーの興味を引くコンテンツを展開できれば、再訪率が上がりリピーターの育成も狙えるでしょう。 ページの独自性を上げる 同じ商品を扱っていても、他サイトにはない情報を載せているネットショップの方がユーザーに好まれます。商品説明に独自で準備した写真や解説を追加すると、独自性が上がりユーザーの利便性や満足度が上がるため、SEOに効果的でしょう。  3.外部施策で行うべきこと 外部施策とは他サイトでURLが紹介される「被リンク」を増やすことを指します。多くのサイトからリンクが貼られるということは、「人に教えたくなるような良質なサイト」ということです。Googleは「ユーザーから高く評価されている」と判断するため、検索順位の向上を狙えます。ここで注意したいのが、「質の高い被リンク」でなければいけないことです。「質の高い被リンク」とは、自社サイトとの関連性が高いWebサイトや評価の高いWebサイトからの被リンクのことです。その一方で「質の低いリンク」、関連性の無いWebサイトなどから得た不自然なリンクはGoogleからの評価を落とします。ペナルティ対象になると、検索結果にページが表示されなくなってしまうため注意が必要です。外部施策をする際は、コンテンツページにソーシャルボタンを設置するといった対策で、自然な被リンク増加を目指しましょう。  4.中小ネットショップでも上位表示させる秘訣 SEO対策で最も重要なポイントは、主要検索エンジンであるGoogleがどのようなWebサイトを上位表示させているかを把握することです。Googleは検索ユーザーの利便性を第一に考えています。ユーザーが検索した時に欲しい情報をすぐ得られるように「ユーザーにとって有益な情報」を上位表示させる傾向があり、そういった情報を提供するページが高く評価されます。書籍やネット上には様々なSEO対策が溢れていますが、根底にあるのは「ユーザーの利便性を高める」ということです。ユーザーの利便性を第一に考え、ユーザーが使いやすいネットショップに改善していけば自ずと上位表示につながるでしょう。  5.まとめ 競合が多いネットショップの市場で効率的に集客するためには、検索エンジンで上位表示を狙うSEO対策が欠かせません。スモールキーワードのような、ライバルの少ないポイントを狙って集客戦略を練ることが大切です。またSEOというと技術的なものにばかり目が向いてしまいますが、Googleが「ユーザーにとって有益なサイトを上位表示させる」という点を意識しなければいけません。ユーザーを焦点に当てたコンテンツの作成や外部施策といった工夫を凝らしたSEOで、集客力の向上と顧客の獲得を図っていきましょう。
  • 2020.02.15 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣
    ライターなら身につけておきたい記事のリライトスキルですが、ただ言葉を書き換えただけでは良質なコンテンツにはなりません。最悪な場合は、コピーコンテンツとして判断されてしまう可能性もあります。正しいリライト方法を一度学んでおけば、今後の記事作成やサイトのSEO対策にも役立つことでしょう。今回は、記事のリライトの目的と注意点、具体的な方法やコツを詳しくご紹介します。  1.リライトの目的とは そもそもリライトとは、サイトに掲載している記事の内容をより良いものに書き換える作業のことです。単純に単語の追加を行うわけではなく、基本的な内容や構成はそのままに、ユーザーが求めている情報を追加する、あるいはわかりやすい表現へ書き換えてユニーク化し、記事に対するユーザーの納得度を高めるために行います。ユーザーの満足度が高い記事に書き換えれば、「ユーザーファースト」を掲げる検索エンジンから再評価を受け、結果的に検索結果で上位表示を狙えます。  2.リライトを行う前に確認しておきたい注意点 リライトを行うときに最も注意したいのが、コピーコンテンツです。検索エンジンからコピーコンテンツとして評価されてしまうと、検索結果で上位表示を狙うどころか、逆に順位が下がってしまいます。競合サイトの記事のマネは絶対にNGです。同じテーマを選んだ結果として全体的な構成が似てしまう場合はありますが、別の人間が作成している以上、表現の仕方などに必ず違いが出ます。リライトでは完全なオリジナルコンテンツを作る、という意識が重要です。また、コピーコンテンツにならないことばかりに気を取られて、書き直した文章の日本語がおかしい、文章として整合性が取れていないといった場合にも評価が下がる可能性があります。読みやすく正しい日本語を意識して文章を作成しましょう。  3.リライトでの記事作成方法 リライトは、単なる単語の入れ替えや文章の書き換えだけではありません。コピーコンテンツではない、SEOに効果的な記事を作れるリライト方法を確認していきましょう。 ①.他社記事を参考にしない リライトを行う際に情報の確実性に捕らわれると、つい元の記事や参考記事を見ながら作成したくなってしまいます。しかし、他の記事を見ながらライティングすると、無意識に内容が酷似してコピペと同じ状況になってしてしまう可能性があります。他社記事を参考にするときは、最初にしっかりと読み込んで内容を理解した上で、必ず自分の言葉で書き直すようにしましょう。 ②.専門用語には具体例を追記する 取り扱うテーマによっては、一般的に使われていない専門用語が登場することもありますが、専門用語を簡易に言い換える必要はありません。むしろ、専門用語は正しい情報をユーザーに伝えるために必要な要素です。専門用語を使用するときは事前調査をしっかりと行い、その意味や使い方を十分に理解して使用しましょう。そのうえで、分りやすい言葉や具体例を用いて補足するとユーザーにとって親切な記事になります。 ③.根拠となるデータを示す 「増加傾向にある」、「~と予想されている」など抽象表現を使用している部分に、具体的な数値や参照元を示すと統計的な根拠を持たせられます。また、食品の構成成分や商品の効能といったものには、確かな情報源を示し、信頼性を担保すると良いでしょう。参照データは公的機関や大企業、大学などが発表しているデータほど信頼性が高くなります。もし欲しい情報がWeb上になければ、書籍も積極的に活用しましょう。 ④.競合サイトは最後に確認 検索結果で上位に表示されている競合サイトから、ユーザーが求めている情報で記事に不足している要素はないかを確認できます。もし足りない情報があるようなら、新しく記事に追加することも検討しましょう。ただし、大切なことは作成するコンテンツで「誰に何を伝えたいか」という点であり、検索結果だけが全てではありません。あれもこれもと欲張って、ただ競合サイトのマネをしただけの内容にならないよう注意しましょう。  4.質の高い記事にするためのコツ 記事のリライトで、より質の高いコンテンツにするためのコツが2つあります。次から詳しく見ていきましょう。 コンテンツとして独自性を出す 自分ならではの情報を付加し、独自性を高めるとよりよいコンテンツになります。例えば、最新情報や自身の知識・意見、体験談を交えると付加価値となり、オリジナリティ溢れる内容になるでしょう。独自性が高く、競合サイトにない情報が盛り込まれた記事はユーザーにとって有益なコンテンツであり、検索エンジンにも高品質な記事だと評価されるため、結果的に上位表示されやすくなります。 タイトル・見出しの見直しも欠かさない タイトルはユーザーがクリックするかを決める大きな要因のひとつであるため、リライトを行うときは合わせて見直すことをおすすめします。タイトルを見直す時は、ユーザーの知りたい情報が何かを考え、検索ニーズをピンポイントに表す単語を2~3語ほど入れることを意識すると、魅力的なタイトルになります。また、ユーザーだけでなく検索エンジンもタイトルや見出しから記事内容を推測するため、内容を的確に表したタイトル・見出しにしましょう。 より質の高いリライトにするためには、「Webライティングスキルを独学で上達させる4つの練習方法」をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/625  5.まとめ 記事を書き換えるリライトで、ユーザーに価値のある記事が作成できれば、結果的に検索エンジンから評価されて上位表示が狙えます。リライトを行うときは、オリジナルのコピーコンテンツにならないよう、具体例をいれる、データを差し込むなどの工夫が必要です。また、自分の意見をいれて独自性を高めることも忘れてはいけません。記事の内容だけでなく、タイトルや見出しもしっかりと見直せば、SEOにも効果的なリライト記事になるでしょう。