コンテンツマーケティング

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  • 2023.02.16 WEB広告

    コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も!
    コンテンツマーケティングで集客を実現する場合、成果を出すためには、検索エンジンでの上位表示は不可欠であり、キーワードの選定は慎重に行わなければなりません。 しかしキーワードの選定をどのように進めればよいのか、具体的に分からず困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性を説明するとともに、キーワード選定の具体的な方法と注意するポイントを紹介します。   1. コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性 コンテンツマーケティングにおいて、多くのユーザーを集めるには検索エンジンからの流入が欠かせません。検索エンジンでは上位表示されるほどクリック率が上がるため、効率的にユーザーを集客するにはSEO対策を行う必要があります。 SEO対策とは、簡単に言うと「検索エンジンでWebサイトが上位表示されるために行う取り組み」のことですが、このSEO対策を進めるにあたってキーワード選定が非常に重要です。 キーワードからは、ユーザーがどんな情報を知りたいのか推測できます。Googleはユーザーにとって有益なコンテンツ(=知りたい情報を与えるコンテンツ)を上位表示させると公表しているため、ユーザーが得たい情報を届けることこそが上位表示の近道なのです。 そのため、自社コンテンツとして適したキーワードを選定し、ユーザーのニーズと自社が発信したい内容をすり合わせ、価値あるコンテンツを提供する必要があります。   2.キーワード選定の前にターゲットを明確にする! 事前にターゲットを設定しておけばキーワードを選定するのが容易になり、コンテンツを書く際にも相手に伝えたいことを明確化できます。 ターゲットを設定する時は、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地など属性ごとにグループ分けしてアプローチする市場を定めます。以下はターゲット設定の1例です。 【ターゲット層】30代 女性 都内在住 既婚者 子供有このターゲット層に自社を認知してもらうためには、Webサイトで育児系の情報や家族の悩みに関する情報、関東圏のレジャー情報などを発信するのが効果的だと考えられます。コンテンツの方向性が定まることで、狙ったターゲットの流入を見込めるでしょう。 また、ターゲットよりも詳細なユーザー像「ペルソナ」を設定するという手法もあります。ペルソナを設定すればターゲットよりもユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予測することができます。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~   3. キーワードの選定方法 それでは、具体的なキーワードの選定方法を5ステップに分けて見ていきましょう。 ①.軸となるキーワードをピックアップする まずは自社のサービスに関する言葉や、周辺キーワードなどを思いつく限りピックアップします。自分たちで考える以外にも、商品やサービスに関連する資料を見たり、共起語を検索したりしてもよいでしょう。 ユーザー視点でキーワードをピックアップするには、Yahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティサイトや、TwitterなどのSNSでどのような言葉が用いられているのかをチェックするのもおすすめです。 ②.キーワードをカテゴリ分けする 続けて、ピックアップしたキーワードをユーザーの検索意図に基づきグループ分けし、意味合いが似ている、ニーズが重なっているキーワードはひとつにまとめます。 この時点で、新しいキーワード案が出てくることも多いでしょう。 ③.ツールで関連キーワードと月間検索ボリュームを出す Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用して、軸となるキーワードの関連語と月間検索ボリュームを調べます。 後ほど詳しく説明しますが、検索ボリュームはあまり気にせず、コンテンツを作成するときの優先順位付けの参考程度に留めるとよいでしょう。 ④.検索意図が似ているキーワードをまとめる 関連語を抽出したら、そこから検索意図を予想して似ているキーワードはひとつにまとめます。 例えば、「コンテンツマーケティング KPI」「コンテンツマーケティング 効果測定」の2つの検索クエリは、全く異なるように見えてユーザーの検索意図はあまり変わりません。 キーワードのまとめに慣れていない場合は、実際に検索エンジンで検索し、検索結果に表示されるサイトを確認してみるとよいでしょう。先程の2つの検索キーワードを検索してみても、検索結果は似通っていることが分かります。 検索意図が似ているキーワードで別個にコンテンツを作成してしまった場合、重複コンテンツとなる可能性があるため要注意です。重複コンテンツの基準は「2章」を目安にしてください。作成しようと考える記事で2章以上が同じ内容になりそうなキーワードは1つにまとめることをおすすめします。 ⑤.検索してみて上位表示可能か確かめる 最後にキーワードで検索してみて、上位表示が可能かどうかを確かめます。 検索した結果、上位が大手ECサイトなどに独占されているような場合は、上位表示は容易ではありません。上位に記事コンテンツが少ないキーワードは、どれだけよいコンテンツを作成しても、上位表示される可能性は低いと判断できます。   4.キーワード選定時に注意したいポイント ここからは、キーワードを選定するときに注意したいポイントを紹介します。 検索ボリュームはあまり気にしない 検索ボリュームの多いビッグキーワードを狙うと、効率的に自社サイトへのアクセスを増やせるように思いますが、ビッグキーワードは競合が多いため上位表示が難しく、さらにユーザーの検索意図が分かりにくいため、あまりコンバージョンに結びつきません。 例えば、「SEO」でコンテンツを作成しようとしても、ユーザーはSEO対策の方法を知りたいのか、SEOの意味を知りたいのか、SEO会社を探したいのかが分からず、ユーザーニーズを的確に満たすコンテンツにはなりません。 一方、スモールワード(ロングテールワード)であれば、検索ボリュームこそ少ないものの、そのキーワードで検索するユーザーは強いニーズを持っている可能性が高いと考えられ、コンバージョンにつながりやすいでしょう。 また、戦略のひとつとして、スモールワードで上位表示するコンテンツを増やし、ドメインを成長させてからビッグワードでも上位を狙うという方法もあります。 優先順位を決めてコンテンツを作成する コンテンツによりコンバージョンを狙うためには、コンバージョンに近いユーザーが使うキーワードで、直接的なものを優先的に選びます。 しかし、そういったキーワードは、一般的に競合性が高く、上位表示は簡単ではありません。事前にツールを使用して競合性が低いキーワードを調べ、上位表示を狙えるキーワードから優先的にコンテンツを作成していくことをおすすめします。   5.キーワード選定に役立つツール ここでは、キーワード選定に役立つツールを5つ紹介します。上手に活用すればキーワード選定を効率化しながら、より良いキーワードを導き出せるでしょう。 Google キーワードプランナー Googleキーワードプランナーは、SEOや広告のキーワード調査を支援するツールです。 Googleキーワードプランナーを使えば、キーワードの「表示回数」「クリック数」「クリック率」「広告費用」などがわかります。他にも、関連するキーワードやそれぞれのキーワードの競合性、月間検索ボリュームの推移を確認できます。 無料でも使用できますが、表示される数値は「10〜100」など大まかなものになってしまいます。1,000円程度のGoogle広告を出稿することで、詳細な数値やその推移をみられるようになるので、必要があれば試してみるのも良いでしょう。 Googleトレンド Googleトレンドは、検索キーワードやトピックの人気傾向(検索数の推移)がグラフで把握できるツールです。Googleが公式に提供しているツールで、無料で使用することができます。 Googleトレンドを使えば、特定のキーワードが過去から現在までどれくらい検索されてきたかを相対的に見ることができます。現状の検索数が同じキーワードでも、徐々に検索数が増加しているもの減少しているものでは、将来的な流入数が変わってくるかもしれません。 時代の移り変わりを予測してキーワード選定を行う際に重宝するでしょう。 Googleサーチコンソール Googleサーチコンソールは、現状のサイトの検索順位や検索結果画面への表示回数、クリック数などがわかるツールです。 キーワード分析はサイトの現状を把握してから行うことが大切です。Googleサーチコンソールを使って分析すれば、思いがけない検索キーワードから流入していることがわかるかもしれません。 流入の多いキーワードを軸としてキーワード選定をすれば、サイト全体の専門性が上がり、Googleから評価されやすくなるでしょう。 ラッコキーワード ラッコキーワードは、指定したキーワードから関連するワードをリスト化してくれるツールです。無料で使えるので、気軽にサジェストワードをチェックできます。 自分では思い浮かばないキーワードがみつかるので、キーワード選定に行き詰ったら確認するのがおすすめです。ただし、無料で使えるのは月50回までです。有料会員になるとキーワード調査の回数を増やしたり検索流入しているキーワードを調べたりできます。 aramakijake aramakijakeを使うとYahoo!とGoogleの検索ボリュームを無料で調べることができます。無料で使用できるツールなので、キーワードの需要を知りたい時に便利です。 検索ボリュームはコンテンツを制作した時の流入数の目安になります。検索ボリュームの大きいものは順位が上がりにくいので、まずは小さいものから対策してWebサイトの評価を上げ、徐々に大きいものを対策していくのがおすすめです。 対策したいキーワードがどのくらいの検索ボリュームなのか、aramakijakeを使って確認しておきましょう。 6.まとめ コンテンツマーケティングで成功するには、SEO対策が欠かせません。ユーザーが検索するキーワードからユーザーのニーズを想像し、課題を解決する有益なコンテンツを作成しましょう。 キーワード選定の方法は、以下のとおりです。軸キーワードの選定 カテゴリ分け 関連キーワードの調査 検索意図が似ているキーワードをまとめる 上位表示可能か確認ビッグキーワードばかり狙わず、優先順位をつけてコンテンツを作成することが大切です。数値を調べる際にはGoogleサーチコンソールやラッコキーワードなどのツールを活用すると効果をより高められます。
  • 2023.02.13 検索エンジン最適化(SEO)

    初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説
    新任のWeb担当者としてSEO対策に取り組むことになった場合、どんな施策から手を付ければいいのかわからなくなってしまいますよね。一口にSEO対策といってもカバーする対象は広く、何から優先すればいいのか迷ってしまう方も多いはずです。そこで、SEO初心者に向けて、SEOの概要や仕組み、優先して取り組むべき施策やWebサイトでSEOが重視される理由について解説します。 1.SEOとは? SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」を略した言葉で、オーガニック検索や自然検索と呼ばれる無料の検索結果ページを通して、Webサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目指すための施策です。2023年1月時点で、日本での検索エンジンシェアはGoogle77%、Yahoo!15%と、2つあわせて9割以上を占めています。しかし、Yahoo!はGoogleの検索エンジンアルゴリズムを採用しているため、基本的にSEO対策は、「Googleの検索結果で上位表示を目指すための施策」とのニュアンスで用いられるのが一般的です。  2.検索エンジンの仕組み SEOを実施するために、まずは検索エンジンの仕組みを理解しておきましょう。Googleでは検索順位を決めるまでに次の3段階を踏みます。クローリング インデックス 順位付けまず、クローラーというプログラムがWebサイトを巡回し、テキストから画像、PDFまで、あらゆるデータを収集します。クローラーが巡回することを「クローリング」といいます。クローラーにより収集されたデータは分析され、その結果をデータベースに登録していきます。このデータベースへの登録は「インデックス」と呼ばれています。Googleは、インデックスされたWebページを独自のアルゴリズム(法則のようなもの)に沿って総合的に分析し、各ページの順位付けを決定します。そしてユーザーが入力したキーワードに応じて検索結果へと反映させます。  3.初心者のSEO指針「Google 検索の基本事項」 SEOの初心者向け書籍やWebサイトは数多くありますが、どれよりも先に読んでほしいのはGoogleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」の2つです。どちらもGoogleが出しているので信頼性と価値が高い情報といえます。また、「Google 検索の基本事項」の「スパムに関するポリシー」の項目では、SEO対策として推奨されない手法が紹介されています。Googleの提唱する禁止行為を実施するとペナルティを課せられてしまうので必ず目を通しておきましょう。以下のリンクから「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を確認できます。「Google 検索の基本事項」 「検索エンジン最適化スターターガイド」  4.初心者が今すぐ行うべきSEO施策 Web担当者になって初めてSEO施策を行うときには、「クローラビリティの向上」から始めるのがおすすめです。クローラビリティとは、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解のしやすさを指します。どれほど良いWebサイトであっても、クローラビリティが低いとWebサイトの内容を正確に理解してもらえません。ここからは、クローラビリティ向上のための具体的な施策を紹介していきます。 XMLサイトマップを送信する XMLサイトマップを送信することでサイト上のページを適切にインデックスできます。XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイト内の各ページ情報を認識させるためのファイルです。一般的に、トップディレクトリにファイルをアップロードして送信します。ドメイン名:https://www.ecmarketing.co.jp アップロードURL:https://www.ecmarketing.co.jp /sitemap.xmlクローラーはリンクを辿りながらインデックスを行いますが、リンク構造が複雑、貧弱なWebサイトは巡回しにくく、すべてのページをクロールできないかもしれません。XMLサイトマップを送信すれば検索エンジンにインデックスされやすくなるため、順位がつきやすくなり、結果的にSEO効果の向上が見込めるでしょう。 内部リンク構造の最適化 クローラビリティを向上させるためには内部リンク構造の最適化が重要です。内部リンクとは、同じWebサイト内のページとページをつなぐリンクのことです。クローラーはリンクを辿りながらWebサイトを巡回していくため、リンクがないページは発見されにくく、検索結果に表示されるまで時間がかかる場合があります。内部リンクは大量に貼ればいいものではなく、関連性の高いページ同士をつなげることがポイントです。ユーザーが回遊しやすくなることで利便性が高まり、Googleから評価されて結果的に上位表示を狙いやすくなるでしょう。 パンくずリストを設定する パンくずリストを設定することで、クローラーがWebサイトの構造を理解しやすくなります。パンくずリストとは、Webサイト内でのユーザーの現在地を記した誘導表示のことです。基本的に、Webサイトの上部に表示されていて、階層順にリンクが表示されています。多くの場合、パンくずリストはアンカーテキスト部分が自動的に内部リンクとなります。Webサイト内のページをカテゴライズし、分かりやすい構造に整理することでクローラビリティ向上が期待できます。Webサイトのナビゲーション的な役割も持っているので、ユーザビリティを改善することもできるでしょう。パンくずリストを設定する際はユーザーがわかりやすい階層構造やカテゴリ分類にすることが大切です。「ホーム>大カテゴリ>中カテゴリ>小カテゴリ>コンテンツ」のような、入れ子構造の構成が主流です。 被リンクを獲得する 被リンクを獲得できれば外部からのクローラーの流入を見込めるので、コンテンツが評価されるまでの時間を短縮することができます。また、Googleから「他の人におすすめされた質の高いWebサイト」だと認識されるため、ドメインパワーも上がりやすくなります。※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。被リンクの質・量、更新性、実績などが影響する。被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られることです。例えば、自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されます。被リンクを獲得するには、SNSや動画サイト、メルマガ、プレスリリースを使って魅力的なコンテンツを継続的に発信するのがおすすめです。定期的に優良なコンテンツを配信していれば、徐々にファンが増えて被リンクを得られるようになっていくでしょう。ただし、故意に被リンクを設置したり、低品質なサイトからの被リンクが増えたりするとGoogleからペナルティを受ける可能性があるため注意してください。  5.SEOがなぜ重要視されるのか? Webサイト運営でSEOが重要視される理由は、ほとんどコストをかけずに継続的な集客効果を見込める点にあります。Webサイトへの流入経路は広告の他にSNSなど複数ありますが、検索エンジンからの流入が最も多いといわれています。それは多くのユーザーが、オンライン上のほとんどのデータをカバーする自然検索に対して厚い信頼を寄せていることが要因として考えられます。例えば、リスティング広告は自然検索結果の上部に広告枠があるため、ユーザーがクリックしやすい位置にあります。しかし、2012年にSEO in Philadelphiaが調査したデータによると、検索結果画面でクリックしたユーザーの8割が自然検索結果を選択し、リスティング広告を選択したのは2割でした。このように自然検索は広告よりもクリック率が高いうえに、広告と異なり費用がかかりません。しかもいったん掲載されると、記事を削除するまで検索結果に掲載され続けます。自然検索は、実質的にコストゼロで長期的な流入を叶える、ほぼ唯一の施策といえるでしょう。  6.まとめ SEOとは、自然検索によるWebサイトへのアクセス数を増やし、認知拡大や売り上げアップを目的とする施策です。低コストで長期的な流入が見込めるため、Webサイトを運用するうえで重要になります。Webサイトは、Googleのクローラーが巡回し、インデックスされることで検索結果に表示され、多くの人の目に触れます。そのためSEO初心者は、クローラーによるWebサイトの見つけやすさや理解しやすさを整えるクローラビリティの向上からスタートするのがおすすめです。また、SEOを効果的に実施するためにも、Googleが提供している「Google 検索の基本事項」と「検索エンジン最適化スターターガイド」を熟読し、ガイドラインに違反しないように気をつけましょう。
  • 2020.09.04 WEB広告

    コンテンツマーケティングでカスタマージャーニーを活用する方法
    コンテンツマーケティングを効果的に行うには、カスタマージャーニーマップに基づいてコンテンツを制作することが効果的と言われています。しかしカスタマージャーニーマップを活用することで、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?この記事では、カスタマージャーニーマップをコンテンツマーケティングで活用するメリットと、カスタマージャーニーマップの作り方を解説します。 1.価値あるコンテンツにはカスタマージャーニーが必要な理由 ユーザーにとって価値のある情報を届けることでナーチャリングを図るコンテンツマーケティングに、カスタマージャーニーが必要な理由を解説します。 カスタマージャーニーとは カスタマージャーニーとは、ペルソナが商品やサービスの購入に至るまでのプロセスのことです。このカスタマージャーニーを可視化した図をカスタマージャーニーマップといい、Webサイト制作やUI改善など様々なWeb施策で使用します。カスタマージャーニーの作成には手間がかかりますが、ペルソナのインサイトや行動を段階ごとに仮定することで、最適なタイミングでアプローチができるようになります。カスタマージャーニーマップの例(不動産投資会社)コンテンツマーケティングにカスタマージャーニーが必要な理由 コンテンツマーケティングでは、ユーザーニーズを満たすコンテンツの提供が求められます。カスタマージャーニーを細かく設定すると、ユーザーの悩みや課題を理解でき、どのようなニーズを抱いているのか詳細にわかるようになります。そのため、闇雲にコンテンツを作成し量を増やすよりも、カスタマージャーニーを根拠に作成することで、ユーザーのナーチャリングを効果的に行うことができます。  2. カスタマージャーニーマップを作成するメリット カスタマージャーニーマップを作成するメリットを4つ紹介します。 コンテンツに整合性が出る コンテンツマーケティングでは、一貫性があるコンテンツの提供が重要です。例えば、オウンドメディアでコラムを掲載する場合、思いつきでコンテンツを増やしていくと、流入するユーザーがブレて、ターゲット以外のユーザーが流入する可能性があります。カスタマージャーニーをベースにしてコンテンツを展開すると、ターゲットユーザーの来訪が見込める上に、来訪ユーザーの満足度が上がるでしょう。 チーム内で共通認識が生まれる チームの人数が増えると、それぞれの立場や考えを主張するようになり認識のズレが生じる可能性があります。カスタマージャーニーをチーム内で共有すれば、全員が同じ視点に立ってコンテンツ制作を進められるため、考えに齟齬が生じにくく、施策をスムーズに進められるでしょう。 PDCAを回しやすくなる 施策の途中で課題にぶつかったとき、なんとなく進めていると何が間違っていたのか、どこを改善すればよいのかがわかりにくいものです。カスタマージャーニーマップを作成し、それに沿って施策を立てている場合は、ユーザーの行動と施策との関係が分かりやすく、全体を俯瞰して見られるようになるため、改善ポイントを見つけてPDCAを回しやすくなります。 視野を広げられる コンテンツマーケティング実施する際に多くの担当者が企業側の視点で考えがちですが、カスタマージャーニーマップを活用すれば、ユーザーの視点から考えられるようになります。施策が頓挫しそうになったとき、視点を転換することで思ってもみないアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。  3. カスタマージャーニーマップとコンテンツマップの作り方 ここからはカスタマージャーニーマップとコンテンツマップの作り方を説明します。 ①.ペルソナを設定する ペルソナとは、「自社サービスのユーザーとして具体的に仮定した人物像」を指します。ペルソナを設定しないと、汎用性は高くなりますが、結局誰にも刺さらないコンテンツとなり成果を上げられません。性別や年齢、住んでいる場所といった基本的なプロフィールはもちろん、その人が何を思い、何に悩んでいるのかといった心理的な状況までを具体的に設定したペルソナを設定します ②.ペルソナの購買行動を推測する 設定したペルソナが、どのような購買行動をとるかをフェーズごとに推測していきます。AIDMAやAISAS、AISCEAS、AMTULなどの購買プロセスモデルから、自社のサービスや商品にあったものを参考にしてもよいでしょう。今回は、気付き→認知→検討→購入という購買プロセスを想定してカスタマージャーニーを作成していきます。 ③.チャネルへのタッチポイントを考える ペルソナがカスタマージャーニーのどの段階で、どのように自社に接触するのかといったタッチポイントを検討します。タッチポイントは検索エンジンからWebサイトへの流入、メルマガやDMの閲覧など、さまざまものが考えられます。 ④.ペルソナの悩みや課題を設定する ペルソナの行動段階にあわせて思考や感情を推測し、そのときに必要としている情報やサービスは何なのかを考えていきます。ここまでが、基本的なカスタマージャーニーマップの作り方です。先程ご紹介したカスタマージャーニーマップの例は、①~④の流れで作成しています。カスタマージャーニーマップの例(不動産投資会社)⑤.コンテンツマップを追加する カスタマージャーニーマップをコンテンツマーケティングに活用する場合には、さらにコンテンツマップを追加する必要があります。コンテンツマップとは、Webサイトにアップするコンテンツ構成を可視化したものです。購買行動のステップごとに、ペルソナが必要とするコンテンツを設定しましょう。コンテンツマップの例(不動産投資会社)   4.カスタマージャーニーマップ作成時に注意したいポイント 最後にカスタマージャーニーマップを作成するときの注意ポイントを紹介します。 データをもとに作成する 想像や思い込みだけをもとにカスタマージャーニーマップを作成すると、自社にとって都合がいいものが出来上がってしまいます。アクセス解析やアンケート情報など、客観的データをもとに、実態に近いものを作成するようにしましょう。 PDCAを何度も回す 最初から完璧なカスタマージャーニーマップを作成することは簡単ではありません。施策を進める中でカスタマージャーニーマップの改善を何度も行い、精度を上げていきましょう。 ペルソナを慎重に設定する カスタマージャーニーの大元になるのはペルソナです。ペルソナが実態に即していなかったり、具体性にかけたりすると、施策に一貫性がなくなりカスタマージャーニーが作り直しになる可能性があります。ペルソナは慎重に設定するようにしてください。  5.まとめ コンテンツマーケティングでは、ユーザーの購買行動に即して適切なタイミングで適切な内容のコンテンツを提供することが重要です。そのためにはカスタマージャーニーマップを作成し、ユーザーの行動を可視化する必要があります。ペルソナを詳細に設定し、ペルソナの視点に立ってカスタマージャーニーの段階を踏んでいくことで、どのようなコンテンツが必要なのかは自ずと明らかになっていくでしょう。この記事を参考に、カスタマージャーニーマップの制作に取り組んでみてください。
  • 2020.08.28 WEB広告

    コンテンツマーケティングとWeb広告の役割の違い
    同じWeb集客施策とは言っても、プル型のコンテンツマーケティングと、プッシュ型のWeb広告は特徴が異なります。だからこそ、コンテンツマーケティングとWeb広告を両立させると、相乗効果を発揮して効果が出やすくなるのです。この記事では、コンテンツマーケティングとWeb広告の違い、コンテンツと親和性の高いネイティブ広告の特徴、そして両者をどのように活用すると効果的なのかを紹介します。  1. コンテンツマーケティングとWeb広告の違い まずはコンテンツマーケティングとWeb広告の違いを明らかにしておきましょう。 コンテンツマーケティングの特徴 コンテンツマーケティングとは、コラムや動画、画像といったコンテンツにより、ユーザーをナーチャリング(育成)するマーケティング手法です。プル型施策のため、効果が出るまでに時間がかかることや、直接コンバージョンに寄与するケースよりも、間接的な効果をもたらすケースが多いため、効果測定が難しいというデメリットがありますが、潜在層を集客してナーチャリングしファン化できるという点では優れています。また、低コストで始めやすい上、Webサイト内にアップされたコンテンツは蓄積され、SEOを考えた場合、Webサイト自体を強くするというメリットもあります。 Web広告の特徴 Web広告は、検索エンジンやSNSなどに掲載するデジタル広告のことで、リスティング広告やディスプレイ広告などさまざまな種類があります。マスメディアや雑誌に掲載する従来の広告よりも手軽かつ安価で、ユーザーの年齢や性別、行動履歴などを分析したうえでより細かなターゲティングができることも特徴です。 コンテンツマーケティングとWeb広告は両立すべき コンテンツマーケティングは「プル型施策」と呼ばれ、ユーザーに自社の情報を見つけてもらう施策であるのに対し、Web広告はユーザーに届けることを目的にした「プッシュ型」で、ユーザーへのアプローチ方法が違います。また、コンテンツマーケティングは低コストでスタートできるものの中長期的な取り組みが必要ですが、Web広告は短期的に結果が出やすい反面コストがかかります。このように、特徴は真逆とも言え、お互いに弱点を補完し合う関係です。そのためコンテンツマーケティングとWeb広告は併用し、Web広告で短期的に結果を出しながら、徐々にコンテンツマーケティングの比重を増やしていくことをおすすめします。  2. コンテンツの中に表示されるネイティブ広告 アドブロック機能を使い広告を非表示にしたり、Cookieが残らない設定にしたりするなど、Web広告を敬遠するユーザーが増えてきています。年々ユーザーが得る情報量が増え、「売り込み」を敏感に感知できるようになったためと考えられます。そんな中、注目されているのがネイティブ広告です。 ネイティブ広告とは? これまで多くのWeb広告は、コンテンツ部分と離れたサイドカラムなどに掲載されていたため、ひと目で広告だと分かり、ユーザーに敬遠される傾向がありました。そこでぱっと見ただけでは広告と分からないように、コンテンツに自然に溶け込ませて表示する「ネイティブ広告」が誕生します。ネイティブ広告がコンテンツと似ているのは表示方法だけではありません。クリックして現れるLPも記事型にすることができ、記事コンテンツと類似した形式になっています。通常のLPでは宣伝色が強くユーザーが離脱しやすいものの、記事型LPはよりメディアとの親和性が高く、コンバージョンに結びつきやすい特徴があります。コンテンツマーケティングとネイティブ広告は全くの別物ですが、ユーザーに有益な情報を届けるという点では同じと考えてよいでしょう。 ネイティブ広告の種類 広告をコンテンツに自然に馴染ませるネイティブ広告には、大きく分けて3種類あります。インフィード型 コンテンツを上から下に読み進めていく途中に表示される広告。メディアでは記事と記事の間に、SNSでは投稿と投稿の間に表示されます。 検索連動型 GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードと連動して表示される、いわゆるリスティング広告。能動的に検索しているユーザーにアプローチできることが特徴です。 レコメンドウィジェット型 ユーザーが閲覧している記事の下に、おすすめコンテンツのように表示される広告。閲覧している記事と親和性があるため、広告だと気づかれにくい特徴があります。  3. コンテンツマーケティングとWeb広告のどちらが効果的なのか? ここまで紹介してきた通り、コンテンツマーケティングとWeb広告は特徴や得意分野が異なります。一般的に、短期的な集客ならWeb広告、中長期的な集客ならコンテンツマーケティングが効果的だと考えられますが、単純に比較できるものではなく、どちらが効果的とも言えません。例えば、ネイティブ広告から直接コンバージョンさせるのではなく、オウンドメディアに誘導してコンテンツを見てもらいファン化を狙うという方法もあるでしょう。どちらかに依存せず、コンテンツマーケティングとWeb広告の両方を組み合わせることで、バランスの取れた集客が実現できます。  4.まとめ 成果を出すのに中長期的な取り組みが必要になるコンテンツマーケティングは、即効性があるWeb広告とセットで集客を進めることでバランスのよい戦略が立てられるでしょう。もしWeb広告とコンテンツマーケティングを両立させる場合は、Web広告で成果を出しつつ、少しずつ比重をコンテンツマーケティングに傾けていくのがおすすめです。
  • 2020.08.17 WEB広告

    インバウンドマーケティングはますます重要に!コンテンツマーケティングとの違い
    Web広告など、アウトバウンド型の施策が頭打ちになっている現在、インバウンドマーケティングの重要性が増してきています。一方で、インバウントマーケティングについてぼんやりとしか理解していない方も多いのではないでしょうか。今回は、よく話題に挙がるコンテンツマーケティングとの違いやインバウンドマーケティングのメリット・デメリットについて解説します。  1.コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティングの違いとは? まずは、インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いを確認しましょう。 インバウンドマーケティングとは インバウンドマーケティングは、自社サイトや自社の商品・サービスをユーザーから見つけてもらうための施策です。具体的には、自社メディアやSNSアカウントの運用、自社セミナーなど、価値のある情報を配信することで、ユーザーから接触してくる仕組みを構築し、自社商品やサービスの購入や導入を促していきます。反対に、テレアポ、展示会、テレビCMなど、自社からユーザーと接点を持ちに行く施策が、アウトバウンドマーケティングといわれます。 コンテンツマーケティングとは コンテンツマーケティングとは、インバウンドマーケティングの手法の一つであり、価値あるコンテンツ(記事や動画など)を展開することでユーザーと接点を持ち、育成(ナーチャリング)することでコンバージョンやリピートを促す施策です。主に、自社メディアの運用を総称してコンテンツマーケティングとされることが多く、Web広告は含まれません。コンテンツマーケティングの基礎情報については『コンテンツマーケティングのメリットと始め方』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。  2. 今の世の中に求められているインバウンドマーケティング IoTに代表されるように、インターネットが日常生活の一部となった現代では、人の購買パターンが大きく変化し、インバウンドマーケティングの需要が高まりました。以前は、情報収集ツールが限られていたため、テレビや新聞といったマスメディアを見るユーザーが多く、ひとたび話題になれば、多くの潜在顧客・既存顧客に対してアプローチできました。しかし、ブログやメルマガ、SNSといった一般ユーザーが情報発信できるツールが広がったことで、情報収集の場を自ら選択するユーザーが増え、大多数に対してリーチすることが難しくなりました。また、情報収集が容易になったことや口コミの普及によって、ユーザーの広告に対するリテラシーが高まり、デバイスの機能が向上したことから、売り込み要素の強いアウトバウンドマーケティングの効果が落ちてきています。例えば、広告をタップしない(表示させない)、テレビCMはスキップする、などはその代表ともいえるでしょう。インバウンドマーケティングは、企業から押し売りするのではなく、ユーザーが自発的に行動している時に見つけてもらう仕組みのため、その重要度は年々高まっています。  3. インバウンドマーケティングのメリット それでは、インバウンドマーケティングの具体的なメリットについてみていきましょう。 ユーザー体験を邪魔しない 情報があふれている今、プッシュ型の営業手法は嫌われる傾向にあります。せっかくユーザーに気づいてもらっても、嫌われてしまっては元も子もありません。自社メディアやSNSなどで対象ユーザーが興味を持つコンテンツを用意し、価値ある情報をユーザーに提供し続けるのがインバウンドマーケティングであり、ユーザー体験を邪魔しなせずに良好な関係を育むことができます。 アウトバウンドマーケティングよりコストを抑えられる アウトバウンドマーケティングは、リーチする対象が多くなるほど、コストが大きくなることが難点です。代表的なのはテレビCMであり、莫大な費用が発生します。一方、インバウンドマーケティングは、自社が保有する媒体を使う施策が多く、コンテンツ作成に費用が発生する程度であり、コストを大幅に抑えることができます。 質の高い見込み客をゲットできる インバウンドマーケティングでは、ユーザーから自社に接触してくるため、コンバージョンに至るような導線設計をきちんとすることで、質の高い見込み客を獲得することが可能です。また、自社やブランドの存在を認知したユーザーでは、コミュニケーションが取れているユーザーに対して営業をかけるため、不特定多数のユーザーにアプローチすることが多いアウトバウンド型の手法より、質の高いユーザーにアプローチできます。  4.インバウンドマーケティングのデメリット 良いこと尽くめのように感じるインバウンドマーケティングですが、即効性が低く中長期で対策しなければならないというデメリットがあります。インバウンドマーケティングは、ユーザーから接触してくることを待ち、そこから関係性を育むという仕組みのため、成果が出るまでにはどうしても時間がかかります。例えば、顧客を自然検索から流入させるためには、自社サイトの特定ページを上位表示させるためのSEO対策が必須となります。SEO対策はただでさえ時間のかかる施策ですが、サイトを訪れたユーザーがファン化するには何回も足を運んでもらう必要があるため、その先のアクションにつなげていくには年単位の時間を要してしまいます。売上や利益を追求する営利企業では、しびれを切らし施策を中断してしまうことも珍しくありません。  5.まとめ  インバウンドマーケティングはプル型のマーケティング戦略であり、アウトバウンドマーケティングの対に位置するものです。一緒に話題に挙がることの多いコンテンツマーケティングは、インバウンドマーケティングの代表的な手法の1つです。成果が出るまでに時間がかかるというデメリットはありますが、ユーザーと良好な関係を築くことで利益を上げていけるインバウンドマーケティングは、非常に魅力的と言えるでしょう。  コンテンツマーケティングはWeb集客に欠かせない 記事などのコンテンツを継続的に展開するコンテンツマーケティングは、Web広告などと違い成果が出るまで時間がかかるケースも多く、後回しになっている企業が少なくありません。しかし、中長期的な目で見ると確実に集客するためにはコンテンツマーケティングは欠かせません。競合他社と差別化を図るためにも、早めの導入をおすすめします。ECマーケティングではプロの編集者が、企業の目的や課題などを詳細にお伺いして、成果の出るコンテンツを作成します。多くの業界で実績がございますので、まずはお気軽にご相談ください。 >>集客の最大化を実現する、ECマーケティングのコンテンツマーケティング<<  
  • 2020.08.07 WEB広告

    ECサイトでのコンテンツマーケティングの3つの始め方と注意点
    ECサイトが急増して競争が激化し、大型のECサイトがますます力をつけている今、商品力のみに頼った集客が難しくなっています。商品には自信があるのに、多くの人に知ってもらえないのは悔しいですよね。そこで、ECサイトにコンテンツマーケティングを取り入れ、新たな層を取り込みつつ商品の魅力を効果的に伝える企業が増えてきました。この記事では、ECサイトでのコンテンツマーケティングが重要視される理由や、ECサイトでのコンテンツマーケティングの始め方を紹介します。 1.ECサイトでコンテンツマーケティングが重要視される理由 近年ECサイトでコンテンツマーケティングが重要視されるようになってきましたが、その主な理由を2つ見てみましょう。 ECサイトの乱立 1990年代後半に日本でECサイトが広がり始めてから20年、最近ではECサイトが乱立し、商品が持つ魅力や価値だけで競合と差別化することが難しくなってきています。D2C(Direct to Consumer)の動きも活発化してきている中、商品力で差別化できなければ、他社と似たり寄ったりのECサイトになってしまい、ユーザーに対して強い印象を残せません。その結果、ユーザーが低価格な他のECサイトや大手ECサイトに移行してしまう可能があります。 ※D2C…自社チャネルを通して顧客に直接商品販売を行う仕組みそこで、近年のユーザーの動きを分析すると、価格だけではなく商品の裏のストーリーや付加価値、ブランドへの愛着などを重視して購入している傾向が見て取れます。そのため、ユーザーを獲得するには価格競争に走らず、コンテンツを活用して自社や商品に愛着を持ってもらい、ファンになってもらうことが重視されているのです。 Web広告の限界 現在、多くのECサイトはWeb広告を活用して集客しています。Web広告は短期的な集客には非常に効果的で優れていますが、コストがかかるため運用には注意が必要です。一方、継続的にコンテンツを増やしていくことで、ドメインパワーが強化されて継続的な自然検索からの流入も見込めるうえ、新規ユーザーの流入から、潜在層の顕在化なども行えます。  2.ECサイトによるコンテンツマーケティングの始め方 ECサイトがコンテンツマーケティングを始める場合には、以下の3通りの方法が考えられます。オウンドメディアを作る ECサイト内でコンテンツ展開を図る(ECサイトのメディア化) SNSを活用するそれぞれのメリットやデメリットについて、次章から詳しく見ていきましょう。  3.オウンドメディアを作る まずは、ECサイトとは別ドメインにオウンドメディアを作るメリットとデメリットを紹介します。 オウンドメディアのメリット ECサイトの集客では、Web広告を用いてコンバージョンに近い「今すぐ客」を集めることに注力しがちです。しかし、今すぐ客はそもそも数が少なく、他社との奪い合いになってしまいます。オウンドメディアを立ち上げれば、自然検索からの流入が見込め、今すぐ客だけではなく、潜在顧客も集客できるようになります。集客した潜在顧客をナーチャリングすることで、中長期的に優良顧客に育てることも可能です。 オウンドメディアのデメリット 自然検索などからオウンドメディアに流入してきたユーザーは、商品の購入を目的としていない場合が多く、高い確率でコンバージョンに至らず離脱してしまいます。そのため、オウンドメディアからどうECサイトに流入させるのか戦略を練る必要があります。  4.ECサイト内でコンテンツ展開を図る 続けて、ECサイト内でコンテンツ展開を図る、ECサイトのメディア化のメリット・デメリットを確認していきましょう。 メディア化のメリット ECサイト内に商品を並べるだけではなく、良質なコンテンツも同時に掲載することで、SEO的にECサイトを強化できます。また、コンテンツにより商品説明だけでは伝えきれない商品の魅力や使い方を伝えられるため、ユーザーの商品やブランドに対する理解が深まり、購買意欲を高めることにも有効です。さらに、コンテンツ自体のファンになってもらえれば再訪率が高くなり、リピーターへとつながる可能性が高まるでしょう。 メディア化のデメリット ユーザーに再訪・リピート購入してもらうためにはコンテンツを配信し続ける必要がありますが、新規コンテンツを増やすためには豊富な商品数が必要です。また、商品の新しい使い方や魅力を発掘し、企画ができる人材を見つけなければなりません。ECサイト内でコンテンツ展開を図る際には、もう1点デメリットというよりは注意点があります。商品自体やその周辺のテーマでコンテンツ展開を図る場合は問題ありませんが、販売商品とは全く違ったテーマ、例えば、40代女性向けのアパレルのECサイトで、潜在層を集めるために、40代女性向けの食や健康に関するテーマなどを展開したい場合は、ECサイト全体にアパレルの要素が少なくなるため、SEO的にはデメリットになるケースがあります。その場合は、オウンドメディアとして、別ドメインで展開することをおすすめします。  5.SNSを活用する 最後に、ECサイトでSNSを活用するメリットとデメリットを紹介します。 SNSを活用するメリット SNSを活用する最大のメリットは、その拡散力にあります。SNSで拡散されれば、今まで自社商品を知らなかったユーザーにリーチできるため、Web広告や自然検索とはまた違った層にアプローチできます。SNSはFacebookやTwitter、Instagram、LINEなど様々な種類があり、それぞれ特徴が異なるため全てを運用するには手間がかかりますが、幅広い世代や価値観のユーザーに効率よく情報発信できることが魅力です。 SNSを活用するデメリット SNSはフォロワーが少なければ拡散力も落ち、SNSのメリットを活かせません。まずは多くのユーザーにフォローしてもらう必要があるため、効果が出るまでに時間がかかることは欠点のひとつと言えます。また、ユーザーはSNSを通して日々多くの情報に触れているため、配信した情報はすぐに埋もれてしまいます。ユーザーとの接触頻度を上げるためには、投稿頻度を上げる必要がありますが、SNSは種類ごとに特性や利用者層が変わるため、それぞれのカラーにあわせた投稿ができる担当者が必要になるでしょう。  6.ECサイトがコンテンツマーケティングを始める時の注意点 最後に、ECサイトでコンテンツマーケティングを始めるときの注意点を2つ紹介します。 自社ECサイトのセールスポイントは何か整理しておく 1章でも触れましたが、商品力での差別化が難しい今、自社ECサイトの強みを理解して明確に打ち出していかなければ他のECサイトに埋もれていってしまいます。コンテンツマーケティングを始める前に、競合とは違う自社の強みを今一度確認し、セールスポイントを明確化しておきましょう。コンテンツの制作方針を決めるためにも、セールスポイントが何かをきちんと整理し、チーム内で運営の方向性を共有しておくことをおすすめします。 中長期スパンで継続する ECサイトでの集客策としてWeb広告に慣れていると、つい短期的な結果を期待してしまいますが、コンテンツマーケティングは中長期的に取り組む施策です。徐々に成果が出ることを認識し、継続的にコンテンツ配信を続ける必要があります。自社商品に関するノウハウを惜しみなく使い、長い目で見て結果が出るまで根気強くコンテンツを制作し続けましょう。  7.まとめ  商品力のみで差別化ができなくなった今、ECサイトはコンテンツマーケティングを取り入れ、潜在層を集客しナーチャリングすることで生き残りを図ることが重要です。ECサイトでコンテンツマーケティングを始めるには、ECサイト内でコンテンツを作成する以外にも、オウンドメディアを立ち上げる、SNSを活用するなどさまざまな方法があります。自社にあった方法を採用し、ECサイトへの集客を図ってみてください。 
  • 2020.07.17 WEB広告

    コンテンツマーケティングで設定したいKGI・KPIの作り方と注意点
    マーケティングでは、ゴールに至るプロセスを提示し、適切な目標を設定することが重要です。そこで決めておきたいのがKPI(重要業績評価指標)です。KPIはKGI(重要目標達成指標)と混同されやすい上に、コンテンツマーケティングでは明確なKPIの設定が難しいため、何を指標とすべきか悩む方が多いのではないでしょうか。この記事では、コンテンツマーケティングでKPIを設定する重要性とKGIとの違い、KPIの設定の仕方や注意点などを紹介していきます。  1.コンテンツマーケティングにおけるKPIの重要性   コンテンツマーケティングはWeb広告と比べて費用対効果が測りにくい施策です。Web広告はKPIとしてROAS(広告経由の売上÷広告費×100)が使われることが多く、100%を超えればコストを上回る売上を実現できた判断できます。一方、コンテンツマーケティングは、どのコンテンツがどれほど売上に貢献したかといった情報を、正確に把握することが難しい施策です。効果が疑問視され、結果が出る前に施策中止を余儀なくされるケースも少なくありません。そこで、目指すKGIに向けて適切なKPIを設定し、どれくらい成果が出たのかをさまざまな指標から測定することが大切です。社内での予算削減を回避するとともに、明確な主軸をおくことで、効果が見えやすくなります。  2.Webサイトの目的に合わせてKGIとKPIを設定する 企業経営やマーケティングなどの最終的な目標を数値化したのがKGIであり、そのKGIを達成するための戦術として落とし込んだ指標がKPIです。これはコンテンツマーケティングでも同様で、Webサイトの目的に合わせてKGI(最終的な目標)を設定し、そこからKPIに落とし込んでいきます。コンテンツマーケティングでは、自社のサービスや商品を知らない人に見つけてもらう認知の段階から、行動を後押ししてコンバージョンさせるところまで、あらゆるユーザーの行動をサポートできます。そのため、時期やセッション数などにより、コンテンツマーケティングで達成したいKGI・KPIが変わっていくことがほとんどです。コンテンツを通して自社が何を達成したいのか、目的を明らかにしたうえでKGIを設定し、KPIもそれに合わせて設定すると効果を確認しやすくなるでしょう。例えば、次のようなKGI・KPIが考えられます。<例> ①目的:コンテンツマーケティングを通して自社サービスや商品を知ってもらいたい (KGI)新規ユーザーの数 (KPI)セッション数②目的:見込み客を育成したい (KGI)再訪率 (KPI)会員登録者数本コラムではKPIに絞ってご紹介しますが、本来は企業の方向性ともなるKGIを設定し、そこからKPIを検討すると考えやすくなります。次章から、Webサイトの目的別にどのようなKPIを設定すればよいのかを見ていきましょう。  3. Webサイトの目的別に見るKPIの具体例 Webサイトの目的によって、どのようなKPIを設定するとよいのか3つ紹介します。 目的①.自社を知ってもらう オウンドメディアを運営する企業のケースでは、自社のサービスや商品を知らないユーザーに、まず「認知」してもらうことを目的とする場合、オウンドメディアの集客力がカギになります。そのため以下のようなKPIを設定し、効果測定を行います。検索順位 検索KWで表示される順位クリック数 検索KWでクリックされた回数PV数 ページごとのPV数UU数 サイトを訪問したユーザーの数SNSでのシェア数 FacebookやTwitterなどでコンテンツがシェアされた数UGC数 ユーザーが作成したコンテンツの数これらの数値は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールやGoogle Search Console、ソーシャルリスニングツールなど、各種ツールで簡単に確認できます。 目的②.見込み客を獲得する 十分な集客や認知ができたら、次は見込み客の獲得の段階に入ります。見込み客を増やすには、何度も再訪してもらう必要があります。「AISCEAS」や「DECAX」といった消費者行動パターンを見ると、ユーザーは気づきから行動までの間に情報収集、検索、比較、検討などの多くの段階を踏んでいます。AISCEAS :認知→興味・関心→検索→比較→検討→行動→共有 DECAX   :発見→関係→確認→購入→体験・共有サービスや商品に興味を持ったユーザーは、さらに詳しい情報を知るために検索を繰り返し、ほかの商品と何度も比較し確認してからようやく購入に至ります。そのためユーザーには、購入を決めるまでの間にサイトに何度か足を運んでもらうこと、つまり「再訪」してもらうことが非常に重要であると言えます。以下のように、再訪につながる指標をKPIに設定するとよいでしょう。資料請求の回数 SNSのフォロワー数 リピーターの数目的③.コンバージョンにつなげる 見込み客の数が順調に増えたら、最終段階としてコンバージョンを目的とします。コンテンツマーケティングの目的がコンバージョンにつなげることである場合には、そのままコンバージョン数をKGIとしてKPIを設定します。例えば、コンバージョンが「商品の購入」である場合、KGIはそのまま「商品購入者数」でKPIが「会員登録者数」、コンバージョンが「お問い合わせ」である場合は、KGIが「お問い合わせ数」でKPIが「メルマガの登録者数」などになります。KPIを考えるためにも、自社コンテンツのコンバージョンを何に設定するかを明確にしておくようにしましょう。  4. KPI設定時の注意点 コンテンツマーケティングでKPIを設定するときの注意点を、2つ紹介します。 KPIは多くても3つにする コンテンツマーケティングにおいて、KPIは多く設定すればよいというわけではありません。設定する数が多くなれば多くなるほど効果測定に時間がかかり、結果的に全部を追いきれず、余計な時間がかかってしまう恐れがあります。そのためKPIは前章で紹介した「サイトの目的」にあわせて多くても3個にとどめ、シンプルに提示するようにしましょう。効果測定を行うKPIの数を絞ることで、より深く分析を行えるようになります。 KPIは定期的に見直す コンテンツマーケティングではフェーズによって追うべき指標が異なるため、KPIもWebサイトのフェーズの変化にあわせて定期的に見直すことが重要です。例えばオウンドメディアを立ち上げたばかりの時期は「自社を知ってもらう」ことが目的になりますが、ある程度メディアの認知度が上がってきたら「見込み客を獲得する」フェーズに入ります。フェーズが変わればサイトの目的も変わるため、そのたびにKPIを適切なものに再設定することで、サイトの実情に合わせた運用ができるようになります。  5.まとめ  コンテンツマーケティングでは、最終的なコンバージョンだけをKPIに設定してしまうと、立ち上げ期や見込み客の獲得期には成果があがらず「結果を出せていない」との批判を受けかねません。中長期に渡る施策であるコンテンツマーケティングにおいては、サイトがどのフェーズにいるのかを認識したうえで、その都度適切な目標とKPIを設定し、効果測定を行うようにしましょう。
  • 2020.07.15 WEB広告

    【2020年版】コンテンツマーケティングの市場規模と今後の動向
    コンテンツマーケティングはWebマーケティングの代表的な施策のひとつです。Webでの集客方法としてコンテンツを活用する企業は数多く、マーケットは日々成長を続けています。その中でSNSや動画の普及は目覚ましく、コンテンツマーケティングがこれからどう変化していくのか、どう対応していけばいいのかと思っている方も多いかもしれません。この記事では、コンテンツマーケティングの市場規模と今後の動向、そして変化し続けるコンテンツマーケティングへの向き合い方について解説していきます。 1. コンテンツマーケティングの市場規模 一口に“コンテンツマーケティング”とは言っても、コンテンツSEOやSNSマーケティング、動画広告などさまざまな手法があります。それらを複合した日本のコンテンツマーケティング全体についての統計は残念ながら存在しないため、現在の市場規模については、いくつかの手法に分けて見ていきましょう。 SEO まずはSEOについてご紹介します。SEO施策においてコンテンツの重要性は年々高まっており、両者は切っても切れない関係性であるため、SEOの市場規模を把握することはコンテンツマーケティングの市場規模の理解にも役立ちます。日本のSEOの市場規模については、2016年にクロスニフィティが発表した統計データが最新です。発表によると、2015年の日本のSEO市場は前年比110.9%の395.4億円に成長していることがわかりました。2015年は外部リンクに代わってコンテンツマーケティングが注目を集め始めた頃で、そのまま堅調に伸びていくと予測されています。※クロスニフィティ「2016年度版国内SEO市場予測 (2014-2018)」より作成 直近のデータとして、日本の統計はありませんが代わりにアメリカの統計をご紹介します。日本はコンテンツマーケティング分野でアメリカより数年遅れているとされているため、アメリカのデータを見ると日本の傾向を予測する参考になります。Forbesの調査によると、2020年アメリカ企業はSEO関連サービスに800億ドル(約8兆8000億円)を費やすようになるとの予測を述べています。これは約65億ドル(約7150億円)を費やしていた2016年と比較して、約12倍もの大幅な伸びが期待されていることを意味しており、日本でも同様にSEO市場が拡大を続けていることが推測できます。 SNSマーケティング SNSマーケティングについては、インフルエンサーマーケティングとSNS広告に分解して見ていきましょう。まずインフルエンサーマーケティングですが、2019年にデジタルインファクトが実施した調査によると、2018年のインフルエンサーマーケティング市場は219億円で、そのうち最もシェアが多いのはYouTubeの39%と推定されています。※デジタルインファクト「インフルエンサーマーケティング市場規模 2017年-2028年」より作成 2020年のマーケット規模は予測値ではありますが、YouTubeとInstagramを中心に成長し続けることを見込んでいます。インフルエンサーマーケティングと同じく順調な伸びを見せているのがSNS広告です。2020年に電通グループの4社(D2C/CCI/電通/電通デジタル)が発表した「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」からSNS広告の市場規模を見ると、2019年のSNS広告費は2,280億円であることがわかりました。リスティング広告やディスプレイ広告などを含むWeb広告全体のマーケットは約1兆6,630億円と推測されているため、SNS広告はその約14%のウェイトを占める広告媒体であるといえます。 動画(ビデオ)広告 動画広告の市場規模も、先ほどと同じ電通のデータから確認してみましょう。動画広告市場は拡大の一途をたどっており、2019年には3,184億円、前年比157.1%と大きく伸長しました。※D2C/CCI/電通/電通デジタル「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」より作成 2020年に成長スピードの鈍化が予想されてはいるものの、SNS広告を上回る規模にまで成長しており、勢いのあるコンテンツであるといえるでしょう。  2.年14%の成長を見込むコンテンツマーケティング市場 コンテンツマーケティングの市場を分野ごとに分けてみてきましたが、どの領域でも堅実な伸びを見せており、コンテンツマーケティング市場全体が拡大を続けていることが分かりました。それでは、今後はどのようになっていくのでしょうか。2020年以降の予測についても日本に絞ったデータが見受けられないため、世界全体のマーケット予測から推測してみましょう。2020年3月にインドのリサーチ会社Research Diveのアナリストが出した統計によると、2018年に世界全体でのコンテンツマーケティング市場は367億8,660万ドル(約4兆46億円)だったのに対し、2026年には1,075億4060万ドル(約11兆8,294億円)に成長するとしています。これは2018年から2026年までに約3倍に成長することを意味しており、年平均成長率14.3%に該当する驚くべき数値です。コンテンツ内訳をみると、動画コンテンツの市場規模が最も大きく、年14.0%の成長率を示しています。しかし伸び率で見るとSNSマーケティングが群を抜いています。従来のプロモーション手法からSNS広告へシフトする企業が増えるのではと考えられており、動画コンテンツを上回る年平均15.2%の成長率が予測されているのです。国境がないWebマーケティングの世界を鑑みると、日本のコンテンツマーケティング市場も同様にますます成長するといえるでしょう。コンテンツマーケティングが成長を続ける背景には、インバウンドマーケティングの需要の高まりがあります。『インバウンドマーケティングはますます重要に!コンテンツマーケティングとの違い』で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。  3. 質のいいコンテンツを発信するという姿勢は変わらない 世界規模で見てめざましい伸びが予測されているコンテンツマーケティング市場では、SNSプラットフォームや動画コンテンツが台頭してきており、時代とともにさまざまな変化が生まれています。しかし「質のよいコンテンツを発信し続ける」というコンテンツマーケティングの根幹は、これまでも、そしてこれからも変わりはありません。コンテンツマーケティングにおいて「質のよいコンテンツ」とは、「ユーザーのインテント(検索意図)を満たすコンテンツ」を意味します。コンテンツを制作するときには、常にユーザーの立場になって、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかを考え、必要とされるコンテンツを提供していくことが大切です。  4.まとめ  日本だけでなく、世界規模で見てもコンテンツマーケティングは堅調な伸びを示しており、このままさらに伸び続けると予測されています。中でもSNSや動画コンテンツの伸びが顕著です。コンテンツの種類や配信方法が変わっていっても、「ユーザーに価値を提供する」というコンテンツマーケティングの本質は変わりません。そのことを心に留め、コンテンツを制作していきましょう。
  • 2020.07.13 WEB広告

    コンテンツマーケティングにおいてオウンドメディアが出来ること
    コンテンツマーケティングにおいてオウンドメディアの運営は非常に有用な施策です。Web広告やSNSなどと組み合わせて使うことで、Web集客を強化することができます。この記事では、オウンドメディアを運営したいと考えている方に向けて、コンテンツマーケティングとの違い、オウンドメディアの役割、そして運営方法を紹介していきます。  1.コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違い オウンドメディアを検討している人の中にも、「コンテンツマーケティング」と「オウンドメディア」の意味を混同してしまう人が少なくありません。しかし、この2つの用語は全く異なる意味を持っているため、曖昧な理解で使用するのは危険です。「コンテンツマーケティング」とは、動画やSNS、コラムといったコンテンツを用いたマーケティング手法のことで、様々なメディアを通した施策全体を指します。一方、オウンドメディアは、コンテンツを配信するために保有する自社メディアという位置づけです。つまりオウンドメディアは、「コンテンツマーケティングを行うために自社で保有するメディア」と考えるとよいでしょう。  2.オウンドメディアでできること オウンドメディアは、企業のブランディングとユーザーのナーチャリングを強化する施策です。 ブランディング オウンドメディアの大切な役割のひとつに「ブランディング」があります。ブランディングとは、ひと言で言うならば「企業や商材のイメージをユーザーに浸透させること」です。オウンドメディアは、コーポレートサイトではなくメディアという位置づけのため、伝えたい内容を自由に表現してユーザーに伝えられるメリットがあります。また、自社カラーを押し出した情報提供ができるため、オウンドメディアはブランディングに適した媒体といえるでしょう。ただし、オウンドメディアの運営者が複数いる場合、コンテンツごとに押し出すカラーが変わってしまうケースがあるため注意が必要です。徹底したブランディングのためには、メディアで押し出したい企業イメージを運営サイドで共有してレギュレーションを作成するなど、ブランドイメージを統一するための事前準備を必ずしておきましょう。 ナーチャリング オウンドメディアのもうひとつの大切な役割は「ナーチャリング」です。ナーチャリング(nurturing)とは、直訳すると「育成すること」ですが、マーケティングにおいては「ユーザーを見込み客に、見込み客を顧客に育てる」ことを指します。オウンドメディアでは単に自社サービスや商品を認知するだけではなく、様々なコンテンツを通して見込み客のモチベーションを高め、優良顧客に育てることも可能です。コンテンツの内容を工夫し、ユーザーに対して自社サービスや商品の有益な情報を繰り返し伝えれば、最終的にコンバージョンの後押しまでできるでしょう。  3.オウンドメディアの運営方法 実際にオウンドメディアの運営を始めるときの手順を紹介していきます。 手順①.サイトの方向性を決める オウンドメディアを運営するには、初めに「誰に向けて、どんなコンテンツを配信するのか」を大まかに決めます。例えば「40代サラリーマン初心者向けにマンション投資のコラムを配信する」「女子大生向けに自社製品(洋服)を使ったプチプラコーディネートを紹介する」といった大まかなもので構いません。難しいようであれば、運営方針だけでも決めておくとよいでしょう。 手順②.ペルソナ設定を行う サイトの方向性が決まったら、ペルソナを設定します。ペルソナは性別や年齢、職業や住んでいる場所、そしてどのような価値観を持っているのか、悩みは何かなど、詳細に設定しましょう。ペルソナの設定により、ユーザー目線のコンテンツを配信できたり、メディアに関わるメンバー間での認識違いを避けられたりといった多くのメリットがあります。 手順③.コンテンツのキーワード出しを行う サイトの方向性が定まりペルソナ設定まで済んだら、運営方針にあったキーワード案を出していきます。キーワードの選定はSEO対策として重要なポイントですが、もし難しい場合は「こんなコンテンツがWebサイトに欲しい」というものを検討し、内容だけ決めて作成してもよいでしょう。 手順④.各コンテンツで目標を立てる コンテンツを作成したら、1記事ごとに目標を立て、効果測定を行います。例えば、キーワードを設定して作成したコンテンツであれば検索順位、そうでないコンテンツはSNSのシェア数や「いいね」の数、記事LPなら遷移率など、コンテンツの内容と目的にあった目標値をそれぞれ定めましょう。 手順⑤.リライトを行う コンテンツは、公開したらそこで終了ではなく、そこからPDCAを回していくことが最も重要です。立てた目標に到達していないコンテンツがあれば原因を考えてリライトを行い、足りない情報を追加したり独自性を出したりします。もしリライトが難しいようであれば、同じキーワードを使用した記事を、別軸で作ってもよいでしょう。  4.まとめ ブランドの認知や見込み客のナーチャリングなど、様々な目的を達成できる可能性を秘めたオウンドメディアですが、方向性を定めておかないと誰にも刺さらないサイトになってしまうため注意が必要です。またサイトを作成したあとに継続して効果測定を行い、テストと検証、そして修正を繰り返すPDCAを回すことこそがオウンドメディアの運営であることを心に留め、成果の上がるサイト運営をしていきましょう。
  • 2020.07.10 WEB広告

    BtoB企業がコンテンツマーケティングを活用すべき理由とは?成功のコツと注意点
    Webサイトの集客力アップは、Web担当者を悩ませる難しい課題です。特にBtoBビジネスでは事例が公開されているものがそれほど多くないため、具体的なノウハウを探しにくい状況にあります。その中で注目されている集客方法がコンテンツマーケティングです。BtoCと同じように、BtoBにおいてもコンテンツマーケティングは有効とされていますが、その理由はどのようなものなのでしょうか。この記事では、BtoB企業がコンテンツマーケティングを活用するべき理由と、うまく活用するコツを紹介していきます。また、注意すべきポイントについてもお伝えしていきます。  1. BtoB企業でコンテンツマーケティングが有効な理由 BtoB企業とBtoC企業で、コンテンツマーケティングに取り組む際の違いについて聞かれることがよくありますが、集客のステージにおいて、実はそれほど大きな違いはありません。確かに、BtoBとBtoCでは購入プロセスが異なります。BtoBでは、購入を決める決裁者の前に担当者を挟むケースがあり、購入までに関わる人が多いという特徴があります。しかし、その場合は決裁者と担当者の両方のペルソナに向けてコンテンツを作成すれば良いため、そういった意味ではBtoC商材と根幹は同じだと言えます。ただ、BtoBは決裁フローが煩雑であるケースが多く、衣服や家電といったBtoC商材とは違って、すぐコンバージョンに至ることはあまりありません。クライアント側では、まず担当者が下調べをし、営業と商談し、必要であれば稟議をあげ、意思決定者の決裁を経てようやく購入や契約といった流れになります。一連のプロセスの中で重要なポイントは、顧客が「下調べ」をするということです。下調べの情報収集には検索エンジンが活用されることが多いため、下調べの段階で顧客が自社にリーチできるようなコンテンツを準備しておけば、有益な情報を提供しつつ自社をPRできます。コンテンツによって顧客の認知とリードを獲得できれば、営業との商談段階ではすでに競合から一歩先を行った状態を作ることに成功したと言ってもよいでしょう。  2.BtoB企業がコンテンツマーケティングで成功するためにすべきこと BtoB企業がコンテンツマーケティングで成功するためのポイントを、4つ紹介していきます。 担当者と決裁者のペルソナを設定する コンテンツマーケティングでは、どのペルソナに向けてコンテンツを配信するかという「ペルソナ設定」が非常に重要です。BtoC商材であれば、検索ユーザー=顧客となるケースがほとんどのため、単純に顧客のペルソナを設定すればよいのですが、BtoB商材の場合、検索ユーザー=顧客(決裁者)ではなく、検索ユーザー=担当者になる可能性があります。そのためコンテンツマーケティングに取り組む前に、担当者と決裁者の2つのペルソナを設定し、両者を対象にしたコンテンツを作成するようにしましょう。 ペルソナの行動段階に合わせたコンテンツを準備する コンテンツマーケティングを行うとき、ユーザーがコンバージョンに至る道筋を推測し、ユーザーの行動に合わせたコンテンツを用意する必要があります。そのためには、顧客が購買に至るまでのプロセスである「カスタマージャーニー」に基づいてコンテンツを作ることが有効です。カスタマージャーニーではユーザーの行動パターンを段階ごとに表しますが、一般的に顧客は「情報収集」から「選定」までに様々なステップを踏むため、ステップごとに適したコンテンツを用意することで、よりマーケティングの効果が出やすくなります。先述したとおり、BtoB企業では、決裁者と担当者の両方に向けてコンテンツを配信することが有効です。そのため、カスタマージャーニーは2通り作成し、決裁者と担当者で分けて必要なコンテンツを検討しましょう。 早めに始める コンテンツマーケティングは、実績が出るまでに数カ月かかることもある中長期的な施策です。始めるのであれば、できるだけ早く始めるようにしましょう。特に、競合がまだコンテンツマーケティングを始めていないのであればチャンスです。コンテンツマーケティングに注力するBtoB企業の数はBtoC企業に比べて少ないため、競合に先んじることで「〇〇の分野であればXX会社」というイメージを定着させ、一歩先を行けます。 外注と密なコミュニケーションを取る コンテンツを内製するのが難しい場合には外注することになりますが、その場合、外注とはしっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。BtoB企業の強みは、その分野のコアな専門知識を発信できることです。例え外注する場合でも、ノウハウをきちんと共有し、コンテンツにしっかりと落とし込むことによって、検索結果の中で差別化され、ユーザーに選ばれるコンテンツになります。  3.BtoB企業がコンテンツマーケティングで注意したいポイント BtoB企業がコンテンツマーケティングで注意するべきポイントを、3つ解説していきます。 社内の理解を得ておく 先述の通り、コンテンツマーケティングは実績が出始めるまで数カ月かかる中長期な施策です。加えて、費用対効果を算出しづらい施策でもあるため、社内であらかじめ理解を得ておかないと、「成果が出ていないのでは」と施策の中止や事業の縮小を求められる可能性があります。施策を始める前に、「BtoBでコンテンツマーケティングに取り組む企業はまだまだ少ないこと」「競合の先手を取るためには早めに始める必要があること」を関係部署や決裁者に伝え、十分な理解を得ておくようにしましょう。 営業(現場)の意見を反映する BtoBのコンテンツを制作するときには、営業(現場)の意見を反映するようにしましょう。クライアントにはどのような担当者が多いのか、どういったアプローチが有効なのか、どのような決裁フローを通してコンバージョンに至ることが多いのかといった情報は、顧客と直接コミュニケーションを取る現場の担当者が詳しいものです。マーケティングの現場では、データを根拠にしてPDCAを回しがちです。それは決して間違いではありませんが、データだけでは見えてこない「生の声」を現場から聞くことも忘れないようにしましょう。 運用の社内フローを簡素化する コンテンツは定期的な配信が望ましいことは言うまでもありませんが、社内の運用体制がきっちり構築されていなかったり、フローを明確化していなかったりした場合、配信が停滞し、最悪計画が頓挫してしまう可能性があります。コンテンツを継続的に配信して効果を出すためには、運用フローを簡素化するなど、施策の継続を考えた工夫を忘れないようにしましょう。  4.まとめ BtoBにおけるコンテンツマーケティングは、ペルソナを設定し、カスタマージャーニーに基づいたコンテンツの制作が必要なためBtoCと大きな違いはありません。しかし、BtoCではコンテンツの閲覧者=意思決定者ですが、BtoBではコンテンツの閲覧者=担当者になることがあります。誰向けのコンテンツを作成するかは熟考すべきポイントです。注意点としては、コンテンツに営業の意見を反映させること、運用フローを簡素化することです。またコンテンツマーケティングは、施策が中長期に渡り、進捗や成果を表しづらいため、社内の理解をしっかり得たうえで地道に取り組んでいくようにしましょう。
  • 2020.06.25 WEB広告

    コンテンツマーケティングの課題と具体的な解決方法
    コンテンツマーケティングは、短期間ですぐに結果が出る施策ではありません。中長期に取り組む必要があるため、その間にはさまざまな問題に直面するでしょう。そして多くの課題は、マーケター共通の悩みである場合が多いものです。この記事では、多くのマーケターが抱える課題を5つに分類し、それぞれの解決策をご紹介します。  1.コンテンツマーケティングの主な課題は5つ コンテンツマーケティングの課題は、「社内体制の課題」と「コンテンツマーケティング特有の課題」の大きく2つに分けられ、そこからさらに5つに細分化できます。●社内体制の課題予算が確保できない マーケティング戦略の欠如●コンテンツマーケティング特有の課題効果測定ができない コンテンツの内容が画一的になる 効果が出るまで時間がかかるコンテンツマーケティングを担当している方なら、おそらく1つや2つは思い当たる課題があるのではないでしょうか。次からはそれぞれの課題と解決方法について、詳しく紹介していきます。  2.課題①.予算が確保できない 多くのWeb担当者がまず悩むのは、予算が確保しづらいことです。コンテンツマーケティングは中長期的に取り組む施策ですが、成果が見られないと費用対効果を疑問に思うようになり、結果が出るのを待てずに、数ヶ月で施策を中止するケースも少なくありません。そうならないためには、以下のような解決策をとるようにしましょう。 継続することを第一に考える コンテンツマーケティングは中長期的に施策を実施し続けることで効果がでてきます。継続できなければ意味がありません。結果がすぐに出ないことを念頭に入れ、月々作成するするコンテンツ量をある程度減らしてでも、長期間続けられる範囲の予算で実施することが重要です。 コンテンツ制作を外部に委託する コンテンツを自社で作成する場合は、担当者がその作業に多くの時間を要します。原稿作成に慣れていない担当者であればなおさらです。費用対効果を考えると、コンテンツ作成のプロに委託した方が効率的な場合があります。そういった業務を外部に委託すれば、自社の人的リソースを戦略的に投下できるからです。  3.課題②.マーケティング戦略の欠如 自社のマーケティング戦略が欠如していることが原因で、コンテンツマーケティングが軌道に乗らないケースもあります。例えば、集客した後のプロセスを準備していない、期限や明確な目標値を設定していないためコストや時間がかかりすぎているといった場合には、以下のような対策を取りましょう。 コンテンツマーケティングの目的を明確化する まずはコンテンツマーケティングのゴールとなる目的を明確に定める必要があります。自社サイトへのアクセス数を増やしたいのか、資料請求につなげたいのか、それともSNSで拡散してほしいのかなど、目的に応じてコンテンツの内容や取るべき施策は異なります。目的が定まらなくては、戦略を練ることはできません。会社全体で達成したい目標から逆算し、コンテンツに求められる役割を明確にしましょう。 集客後のプロセスを考慮したコンテンツを作成する トラフィックは増えているのにCVにつながらず、費用対効果が低い場合には、集客した後のプロセスが設定されていないことが原因かもしれません。トラフィックがある程度あり、コンテンツマーケティングの目的も明確化されているのであれば、集めたユーザーにどのような行動をしてほしいかを考え、誘導するコンテンツを作成するようにしましょう。例①:ユーザーにコンテンツを拡散してほしい → 共有したくなるようなアンケートコンテンツを作成する例②:ユーザーに実店舗へ来店してほしい → 店舗で受けられるサービスの体験談コンテンツを作成する  4.課題③.効果測定がしづらい コンテンツマーケティングはコンバージョンを考えた場合、効果測定がしづらいため、その重要性がなかなか理解してもらえないケースが少なくありません。また、マーケター自身が、効果測定の方法を知らない可能性もあります。そのような場合には、次のような対処法が効果的です。 ユーザーの行動段階ごとに目標を立てる ユーザーはコンテンツを通して、いくつかの段階を踏んで行動します。よく言われるのが「AIDMA」や「AISCEAS」ですが、Web上でのユーザー行動をより反映したのが「AISCEAS」と言われています。AIDMA:認知→興味・関心→欲求→記憶→行動AISCEAS:認知→興味・関心→検索→比較→検討→行動→共有目標を立てるときには、この行動段階ごとに目標値(KPI)を設定すると、効果測定を行いやすいでしょう。 目標を多角的に見て数値に置き換える Webサイトの目標の中には、ブランディングや自社商品の認知度アップなど、目標値(KPI)を設定しにくいものもあるでしょう。そういった場合には、数値化できる基準を見つけて置き換えてみるのがおすすめです。例えば「ブランディング」が目標の場合、キャッチコピーでの検索ボリュームやUGCの数、あるいは採用応募者数などを数値目標とすると効果測定が可能です。  5.課題④.コンテンツの内容が画一的になる 自社商品に関連するKWを選定してコンテンツを制作すると、だんだんネタが切れてきて、同じような内容の記事ばかりが増えてしまいます。かといって一般的な内容のものにすると、他社のコンテンツと似通ってしまうため、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そういった場合には、以下のような対策を試してみるのがおすすめです。 情報提供の角度を変える 担当者としては、CVに直結しやすいコンテンツ作りに注力しがちですが、CVを直接アシストしなくても、ユーザーへの情報提供を通して間接的にCVにつなげるようなコンテンツも重要です。例えば、不動産投資の会社であれば、投資のノウハウだけではなく、資産運用や相続・贈与に関するコンテンツを提供することでユーザーを教育し将来の顧客として育成ができます。またそのようなコンテンツを通し、自社について知ってもらうことも、結果的には有効でしょう。 最新情報をインプットする コンテンツには、他社記事を参考にして作成した古い情報や、定説をもとにした文章が溢れています。そういった中で、コンテンツに最新の統計やニュースを付加すると独自のコンテンツとなります。自社が配信しているコンテンツに関係する業界に関して常にアンテナを張り、ニュースをインプットするように心がけ、新しいアイデアが生まれる環境をつくっておきましょう。  6.課題⑤.効果が出るまで時間がかかる コンテンツマーケティングは、コンテンツの作成自体に時間がかかるうえ、そこからさらに検索エンジンにインデックスされ上位表示されていくまでに時間がかかることも弱みのひとつです。この課題については、以下のような対処法を検討しましょう。 専門家主導でPDCAを回す コンテンツを闇雲に作成しても、Webサイトの評価は上がりません。まずはコンテンツマーケティングに詳しい人が先導して、効果が上がる仕組み作りから始め、短いサイクルでPDCAを回していくことが理想です。 Web広告を併用する サイトを立ち上げたばかりの時は、認知度も低く集客が難しいものです。アクセスもコンバージョンも上がらなければ、どう対策を打っていいかわからずモチベーションも下がります。そのような時は、リスティング広告やネイティブ広告といったWeb広告を併用し、認知拡大を図るのが効果的です。コラムなどのコンテンツは自然検索からの流入が多く、特定のキーワードを検索するユーザー以外の流入はあまり見込めません。まずは広告でユーザーに知ってもらう施策も検討しましょう。  7.まとめ コンテンツマーケティングに取り組んでいると、さまざまな課題に直面します。しかし課題の多くは、目的を明確化し、さらに課題を細分化して対策を考えることで解決できるものです。また人的リソースや経験が不足している場合には、費用対効果を考えると外部に業務を委託することが有効な場合もありますので、検討してみてください。
  • 2020.06.23 WEB広告

    コンテンツマーケティングでアンケートを活用すべき理由
    コンテンツマーケティングは、検索エンジンからの集客を実現するコンテンツSEOの手法が広く知られ、主に検索エンジンを使う顕在層へのアプローチ方法として実施されていますが、潜在層に対して認知を行う手法もあります。潜在層へのアプローチ方法として活用するのが「アンケートコンテンツ」です。アンケート調査の結果をコンテンツに活かすことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、コンテンツマーケティングでアンケートを活用するべき理由を詳しくご紹介していきます。  1.アンケートコンテンツとは アンケートや市場調査の結果をまとめたコンテンツを「アンケートコンテンツ」と呼びます。一般的にアンケートは、企業のマーケティングやユーザーニーズの把握を目的に行うことが多いのですが、使い方次第で企業のPRに役立てることも可能です。アンケートコンテンツを取り入れる手法は、実は、古くからPRの手法として存在していました。企業がアンケート調査を行い、そのアンケート結果をニュースリリースとして配信するものです。ニュースリリース配信サービスを活用すると、20~30のWebメディアにニュースとして掲載されるため幅広いユーザーにリーチすることができます。このアンケートコンテンツには、どのようなメリットがあるのかをみていきましょう。  2.アンケートコンテンツを活用するメリット アンケート結果をコンテンツに活用することには、2つの大きなメリットがあります。 ①.ニュースリリース配信で幅広いユーザーにリーチできる 1つ目のメリットは、アンケート調査で得た新しい情報を「ニュースリリース」として配信できることでしょう。通常のコラムなどは、ニュースとしては扱われないため、ニュースリリース配信サービスでは配信できないことを考えると、アンケートコンテンツならではの強みといえます。配信した情報は複数のWebメディアにニュースとして取り上げられ、ユニークなコンテンツであれば多くのニュースサイトに転載されたり、SNSなどで拡散されたりする可能性もあります。Webメディアに掲載されることで、幅広いユーザーにリーチできるため、自社について認知していないユーザーに知ってもらえる可能性が高いことがアンケートコンテンツの大きなメリットです。 ②.SNSで拡散されやすい 人は何か面白い情報を知った時には、他の人に教えたくなるものです。情報のなかでも「数値」という客観的なデータは、人によっていろいろな解釈ができるため、自分なりの解釈をSNSで共有するなど、会話の切り口にされやすいのが特徴です。アンケートコンテンツは「数値」という事実を伝えるため、興味関心を喚起することができれば、SNSで拡散される可能性が高まります。広く拡散された場合には、これまで接点のなかった層にまで認知されるため、非常に高いPR効果が期待できるでしょう。  3.アンケートの調査方法 アンケートコンテンツを作るためにはアンケートを実施する必要がありますが、調査方法は以下の3つが考えられます。 外部のプロへ依頼する モバイル端末の世帯保有率がおよそ95%となった今では、インターネットを利用してのアンケート調査を行うことが容易になりました。アンケートのアウトソーシングは比較的安価に依頼できるため、自社が集めたい情報に強いリサーチ会社を選び依頼するとよいでしょう。しかし、アンケート調査を行うだけではなく、結果を魅力的なコンテンツに落とし込まなければ意味がありません。アンケートをアウトソーシングするときには、コンテンツ作成を最終目標として、リサーチからコンテンツ作成まで一貫して取り組んでくれる会社に依頼するのがおすすめです。 既存顧客へアンケートを取る 既存顧客に対してアンケート調査を行うと、コストを抑えることができます。Googleフォームなど、Web上でアンケート調査できるシステムを利用すると、自動で集計まで行えるため便利です。ただし、アンケートに回答してくれる顧客が少なければ、回答率が低くアンケートの信頼性がなくなってしまう可能性があります。アンケートへの回答率を上げるため、クーポンやポイントの配布など、インセンティブを用意した方がよいでしょう。 セルフリサーチで作成する アンケート調査にあまり予算をかけられない場合には、自身で対象者を見つけてアンケート調査に協力してもらうのもひとつの手です。しかしアンケートの作成から対象者への依頼、結果の集計、分析、そしてコンテンツの作成まで自社で行うには非常に時間がかかります。結果的にトータルコストが高くなる可能性も少なくないため、注意しましょう。  4.ECマーケティングのアンケートコンテンツ ECマーケティングでは、コンテンツマーケティング施策の一環としてアンケートコンテンツ施策のサービスを提供しています。リサーチからコンテンツの作成まで一貫して行うため、手間をかけずにコンテンツ作成が可能です。アンケート結果をただまとめるだけではなく、最後まで読んでもらうことはもちろん、多くの人が興味を持ち拡散されるように工夫してコンテンツを作成しています。アンケートコンテンツの作成に興味がある、しかし自社で行うには人的リソースが不足しているような場合には、お気軽にご相談してください。  5.まとめ アンケートはユーザーや市場の動向を確認するだけでなく、コンテンツに活用して企業PRにつなげることもできます。これまで接点のなかった層にアプローチできる優れた施策のひとつです。しかしただアンケート結果をサイトに掲載すればよいわけではなく、多くの人の話題になるような魅力的なコンテンツに仕上げる必要があります。自社でアンケートコンテンツを作成することが不安な場合には、プロに依頼することも視野に入れ、アンケート結果を十分活用できるようにしてください。
  • 2020.06.15 WEB広告

    メガネメーカーのコンテンツマーケティングで分かったキーワード戦略
    コンテンツマーケティングで成果を出すためには、記事を作成する前に、どのキーワードに対して対策するか、キーワードを選定する際の戦略がとても大切です。結論からお伝えします。当社で支援させていただいた、メガネメーカーのオウンドメディアでは、月間ユーザー数が7ヶ月で432%と驚異的な伸びを記録しました。この記事では、メガネメーカーでのコンテンツマーケティングの経験を元に、成果を上げるためのキーワード戦略についてご紹介します。  1.コンテンツマーケティングとは キーワード戦略に入る前に、まずはコンテンツマーケティングについて復習です。コンテンツマーケティングは、ブログや動画、キャンペーンなどのユーザーにとって有益なコンテンツを、ネイティブ広告やSNS、MAツールを活用し、見込み客の集客から、最終的にファン化させるまでを担うマーケティング手法です。コンテンツマーケティングのポイントは3つです。ユーザーの役に立つコンテンツを継続的に提供する ユーザーを「認知・関心→理解→購入」へ導く 最終的に自社の顧客(ファン)を増やす  2.コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い 混同されやすい言葉として、「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」があります。両者はコンテンツが持つ意味の範囲や手法が違います。先ほど述べた通り、コンテンツマーケティングはコンテンツを通してユーザーを認知から関心、理解、購入に促す方法ですが、コンテンツSEOは、自社メディア内で読み物(ブログやコラム)を作成し、検索エンジンでの表示順位を上げ、Webサイトへの流入ユーザーを増やす手法です。集客を目的とするコンテンツSEOで集客を実現するために重要なのは、コンテンツのテーマでなはく、検索エンジンで検索するユーザーの疑問や課題を解決できるコンテンツです。従って、ユーザーが検索するキーワードに対して、どれだけユーザーの知りたいことに応えられるかが重要になってきます。  3.なぜキーワード戦略が重要なのか キーワード戦略は、自社のWebサイトをユーザーに見つけてもらうための、重要な戦略です。よくある失敗は、キーワード戦略考えずに、書きやすいテーマから作成し記事を量産することです。結果的にWebサイトへの流入数が一向に増えないケースは少なくありません。キーワード戦略を立てずに記事を量産すると、例え1,2年粘り強く更新し続けても、検索エンジンで上位表示されなかったり、例え上位表示されたとしてもWebサイトへの集客が増えずに、施策自体が頓挫してしまったりという例はよくあります。これでは、非常にもったいないです。メガネメーカーのキーワード戦略では、主要キーワードの「メガネ」や「リーディンググラス」の順位改善を目的として、最初に対策キーワードを決定しました。  4.最初にターゲットを明確化させる キーワード戦略を行う際、最初に行うことはターゲットの選定です。メガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、2つのターゲットに対して悩みや課題を解決出来る知識コンテンツを展開しました。1つ目は潜在層のお客様で、悩みや課題を解決したいユーザー。2つ目は既存のお客様でメガネに対する知識を深めたいユーザーです。<ターゲット>悩みや課題を解決したい潜在顧客 既存顧客だが、もっとメガネについて詳しく知りたいユーザー上記のターゲットに対して、コンテンツマーケティングで達成したい目的は、2つありました。<目的>潜在顧客にメガネメーカー様の商品を認知させる 既存顧客に対してメガネメーカーの商品を想起させるターゲットを整理することで、メガネメーカーに必要なコンテンツをより具体的に検討できました。  5.キーワード戦略のポイント メガネメーカーのコンテンツマーケティングの取り組みの中で、改めて実感したキーワード戦略で大切なポイントを3つお伝えします。 ①.対策キーワードを決める時、テーマから入らない よくある間違いが、テーマを最優先してしまうことです。テーマを優先的に決めると発生する問題として、企業が発信したい情報は必ずしもユーザーが求めていないケースが少なくありません。テーマから決めるのではなく、ターゲットを明確にした上で効率的に検索順位を上昇させることが可能なキーワードを選択しましょう。 ②.検索ボリュームの少ないキーワードが狙い目 月間検索数が少ないキーワードは対策しても、リーチできるユーザーが少ないので避ける。という考え方は、あまりおすすめしません。今回もでもそうでしたが、月間検索数が少ないキーワードであっても、複数のキーワードを対策することで、メインのキーワードが強化され、ビッグキーワードで10位以内を取得できた例があります。 ③.対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解する 対策キーワードからユーザーの検索意図を理解した上でコンテンツを作成することが大切です。例えば、「メガネ 曲がった」とユーザーが検索する時、ユーザーは何に悩み、解決したいと考えるでしょうか。Googleはユーザーの検索意図を理解し最適な検索結果を表示させるために、検索アルゴリズムのアップデートを繰り返しています。もちろん、Googleが提供する検索結果がすべてユーザーニーズに合っているわけではありませんが、多くのケースでユーザーの意図に沿う検索結果になっていると思います。作成するコンテンツとGoogleが考えるユーザーの検索意図のズレを無くすことは、検索順位を改善するために重要です。対策キーワードを決める際は、該当のキーワードでどんなWebページが上位表示をされるか事前に調べることをおすすめします。  6.まとめ コンテンツマーケティングにおいて、キーワード戦略は非常に重要です。それでは、キーワード戦略のおさらいです。対策キーワードを決める時、テーマから入らない 検索ボリュームの少ないキーワードも軽視しない 対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解するメガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、以上のようなキーワード戦略のポイントを抑えて記事を作成した結果、わずか半年で大きな流入改善が実現できました。当社では、定期的にセミナーも開催しており、コラムだけではお伝えしきれない情報をご提供しております。お困りの際はぜひご活用ください。
  • 2020.06.12 WEB広告

    コンテンツマーケティングのメリットと始め方
    昨今のWeb上での情報氾濫のなかで、Webサイトを作るだけでは集客が難しくなってきています。Web広告で短期的な集客はできても、自発的にサイトを訪問してくれるユーザーを増やすことは難しく、商品やサービスの情報だけを紹介しても、販売にまで結びつけることもそう簡単ではありません。そんな中、継続的な集客や顧客育成方法として注目を集めているのが「コンテンツマーケティング」です。この記事では、コンテンツマーケティングの導入による効果やメリットについて解説します。  1.コンテンツマーケティング導入の目的と効果 コンテンツマーケティングは、潜在層を顕在化させる、つまり潜在ニーズを掘り起こし自社商品・サービスに興味を持ってもらうためのWeb施策と思われがちです。しかし実際には、新規顧客の獲得や既存顧客のファン化など、作成するコンテンツによってさまざまな効果を得られます。コンテンツにもさまざまな種類があり、コラム、記事、SNS、あるいは動画などを通して自社サイトの認知を高め、集客を確保していくことができます。  2.コンテンツマーケティングのメリット コンテンツマーケティングを自社サイトに取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。 費用効果が高い コンテンツマーケティングは、特別なスキルがなくても既存の社内コンテンツやSNS、ブログなど身近なコンテンツを活用して、比較的安価に、かつ手軽に始められます。検索エンジンから自社のコンテンツが良質なコンテンツであると判断されれば、上位表示されるようになり、その期間に制限はありません。アルゴリズムの変化などで順位が変動する可能性があるものの、長期間上位表示させ集客をある程度維持することができ、費用対効果が非常に高い施策といえるでしょう。 ユーザーをナーチャリングできる ユーザーの行動段階に合わせたコンテンツを作成し、ユーザーをナーチャリング(顧客育成)できることもコンテンツマーケティングのメリットです。化粧品メーカーを例に見ると、まだ自社商品を知らないユーザーに対しては、「美白化粧水 安い」で上位表示させるコンテンツを作成して、安価な化粧品を探しているユーザーをWebサイトに来訪させ、自社商品を知ってもらえるでしょう。一方、すでに商品を知っているユーザーに対しては、「美白化粧水 〇〇(会社名) 成分」で記事を作り、さらに詳しい情報を提供することで、検討段階に入ってもらえます。このようにユーザーを育成し態度変容させられるのも、コンテンツマーケティングの特徴と言えるでしょう。 CVの後押しもできる コンテンツマーケティングでは主にサイトへの集客を目的とする企業が多く、その場合、サイトへのアクセスが増加したものの、肝心のCVにつながらない…と悩む人も少なくありません。実は、記事内容を工夫すれば、コンテンツでCVを後押しすることができるのです。例えば、モデルルームの来場予約をCVとしている場合には、「モデルルームに実際に行ってみた」といった体験記が有効的です。モデルルームに興味はあるものの、現場の雰囲気が分からずためらっているユーザーの不安を解消できるためです。ユーザーがCVに至るまでに障壁となっている要素を明白にし、それを解消するコンテンツを作成すれば、CVもサポートできます。 ファン作りに貢献できる コンテンツに独自性を出し、継続的に情報発信をしていけば、ユーザーを自社のファンにすることもできます。とくにSNSなどを活用し、双方向にコミュニケーションが取れるような工夫をすると、大きな効果が得られます。コンテンツマーケティングは、ユーザーとの継続的・長期的な関係を作り出す手助けをしてくれるのです。 SNSで拡散される可能性がある ブログやオウンドメディアの場合、ユーザーは主に検索エンジンから流入してくることが多く、検索エンジンを利用するユーザー以外の集客は難しくなります。しかしSNSを使用すると情報が拡散され、自社について知らない人や関心が少ない人にも、コンテンツを届けられるようになり、結果的に少ない予算で多数の人に企業イメージをアプローチできるため、ブランディングにもつながります。 コンテンツが資産として蓄積される コンテンツは作成したら終わりではなく、Web上にずっと残り続けます。コンテンツの数を増やし続けると、どんなにトラフィックが小さくても資産となり、ドメインを強化していきます。結果的に、ビッグワードでの上位表示が実現していくでしょう。  3.コンテンツマーケティングの始め方 コンテンツマーケティングを始めるには、外注する方法と自社で始める方法の2通りがあります。どちらを選ぶにしても、基本的にはコンテンツマーケティングで達成したいこと、そして記事や動画、漫画などのコンテンツを作成する目的を明確にして進めていきます。ECマーケティングでは、コンテンツ制作と、インハウス支援の両方を行っています。コンテンツ制作では、キーワード調査・分析を綿密に行った上で記事を作成するため、結果が出やすく上位を狙えます。インハウス支援では、コンテンツマーケティングのプロによる勉強会、掲載コラムの分析や修正指示などを通し、コンテンツの改善をサポートいたします。もしコンテンツマーケティングにご興味があれば、どうぞお気軽にご相談ください。  4.まとめ コンテンツマーケティングは作成するコンテンツによって、新規顧客の獲得から既存顧客のファン化まで、さまざまな効果を発揮します。費用対効果が高い、CVの後押しができるなど多くのメリットがあり、手軽に始められるマーケティング施策のひとつです。コンテンツマーケティングを行う場合は、それにより何を達成したいのか目的を明確化して長期的な視点で展開していくことをおすすめします。
  • 2020.02.15 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣
    ライターなら身につけておきたい記事のリライトスキルですが、ただ言葉を書き換えただけでは良質なコンテンツにはなりません。最悪な場合は、コピーコンテンツとして判断されてしまう可能性もあります。正しいリライト方法を一度学んでおけば、今後の記事作成やサイトのSEO対策にも役立つことでしょう。今回は、記事のリライトの目的と注意点、具体的な方法やコツを詳しくご紹介します。  1.リライトの目的とは そもそもリライトとは、サイトに掲載している記事の内容をより良いものに書き換える作業のことです。単純に単語の追加を行うわけではなく、基本的な内容や構成はそのままに、ユーザーが求めている情報を追加する、あるいはわかりやすい表現へ書き換えてユニーク化し、記事に対するユーザーの納得度を高めるために行います。ユーザーの満足度が高い記事に書き換えれば、「ユーザーファースト」を掲げる検索エンジンから再評価を受け、結果的に検索結果で上位表示を狙えます。  2.リライトを行う前に確認しておきたい注意点 リライトを行うときに最も注意したいのが、コピーコンテンツです。検索エンジンからコピーコンテンツとして評価されてしまうと、検索結果で上位表示を狙うどころか、逆に順位が下がってしまいます。競合サイトの記事のマネは絶対にNGです。同じテーマを選んだ結果として全体的な構成が似てしまう場合はありますが、別の人間が作成している以上、表現の仕方などに必ず違いが出ます。リライトでは完全なオリジナルコンテンツを作る、という意識が重要です。また、コピーコンテンツにならないことばかりに気を取られて、書き直した文章の日本語がおかしい、文章として整合性が取れていないといった場合にも評価が下がる可能性があります。読みやすく正しい日本語を意識して文章を作成しましょう。  3.リライトでの記事作成方法 リライトは、単なる単語の入れ替えや文章の書き換えだけではありません。コピーコンテンツではない、SEOに効果的な記事を作れるリライト方法を確認していきましょう。 ①.他社記事を参考にしない リライトを行う際に情報の確実性に捕らわれると、つい元の記事や参考記事を見ながら作成したくなってしまいます。しかし、他の記事を見ながらライティングすると、無意識に内容が酷似してコピペと同じ状況になってしてしまう可能性があります。他社記事を参考にするときは、最初にしっかりと読み込んで内容を理解した上で、必ず自分の言葉で書き直すようにしましょう。 ②.専門用語には具体例を追記する 取り扱うテーマによっては、一般的に使われていない専門用語が登場することもありますが、専門用語を簡易に言い換える必要はありません。むしろ、専門用語は正しい情報をユーザーに伝えるために必要な要素です。専門用語を使用するときは事前調査をしっかりと行い、その意味や使い方を十分に理解して使用しましょう。そのうえで、分りやすい言葉や具体例を用いて補足するとユーザーにとって親切な記事になります。 ③.根拠となるデータを示す 「増加傾向にある」、「~と予想されている」など抽象表現を使用している部分に、具体的な数値や参照元を示すと統計的な根拠を持たせられます。また、食品の構成成分や商品の効能といったものには、確かな情報源を示し、信頼性を担保すると良いでしょう。参照データは公的機関や大企業、大学などが発表しているデータほど信頼性が高くなります。もし欲しい情報がWeb上になければ、書籍も積極的に活用しましょう。 ④.競合サイトは最後に確認 検索結果で上位に表示されている競合サイトから、ユーザーが求めている情報で記事に不足している要素はないかを確認できます。もし足りない情報があるようなら、新しく記事に追加することも検討しましょう。ただし、大切なことは作成するコンテンツで「誰に何を伝えたいか」という点であり、検索結果だけが全てではありません。あれもこれもと欲張って、ただ競合サイトのマネをしただけの内容にならないよう注意しましょう。  4.質の高い記事にするためのコツ 記事のリライトで、より質の高いコンテンツにするためのコツが2つあります。次から詳しく見ていきましょう。 コンテンツとして独自性を出す 自分ならではの情報を付加し、独自性を高めるとよりよいコンテンツになります。例えば、最新情報や自身の知識・意見、体験談を交えると付加価値となり、オリジナリティ溢れる内容になるでしょう。独自性が高く、競合サイトにない情報が盛り込まれた記事はユーザーにとって有益なコンテンツであり、検索エンジンにも高品質な記事だと評価されるため、結果的に上位表示されやすくなります。 タイトル・見出しの見直しも欠かさない タイトルはユーザーがクリックするかを決める大きな要因のひとつであるため、リライトを行うときは合わせて見直すことをおすすめします。タイトルを見直す時は、ユーザーの知りたい情報が何かを考え、検索ニーズをピンポイントに表す単語を2~3語ほど入れることを意識すると、魅力的なタイトルになります。また、ユーザーだけでなく検索エンジンもタイトルや見出しから記事内容を推測するため、内容を的確に表したタイトル・見出しにしましょう。 より質の高いリライトにするためには、「Webライティングスキルを独学で上達させる4つの練習方法」をご覧ください。https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/625  5.まとめ 記事を書き換えるリライトで、ユーザーに価値のある記事が作成できれば、結果的に検索エンジンから評価されて上位表示が狙えます。リライトを行うときは、オリジナルのコピーコンテンツにならないよう、具体例をいれる、データを差し込むなどの工夫が必要です。また、自分の意見をいれて独自性を高めることも忘れてはいけません。記事の内容だけでなく、タイトルや見出しもしっかりと見直せば、SEOにも効果的なリライト記事になるでしょう。