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  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    直帰率とは?SEOに与える影響と直帰率が高い場合の改善施策8選
    一般的に直帰率とは、外部からWebサイトのページに流入し、アクセスした最初のページだけを見てサイトを離れる割合を指します。一方、直帰率とよく混同される離脱率は、1セッション(訪問)でそのページを最後に離脱した割合を意味します。 いずれもSEOとの因果関係はないにもかかわらず、なぜか検索順位に影響すると主張される場合もあります。 このような解釈が生まれてしまう原因はどこにあるのでしょうか? そこで今回は直帰率とSEOの関係を確認するとともに、直帰率を改善する方法を紹介します。 1.SEOと直帰率の関係性 SEOに取り組む人のなかでも、直帰率が検索順位に影響すると誤解している人は多くいます。しかしGoogleのWebspam元責任者のMatt Cutts氏は、「直帰率は検索順位に影響しない」と否定しています。 Googleが直帰率を評価対象としない理由はいくつか考えられます。 例えば、直帰率は滞在時間を考慮していないためユーザーエンゲージメントを正確に測れないという点です。Googleアナリティクスでは離脱する直前にいたページの滞在時間が計測されないため、直帰した場合は滞在時間が0秒となります。計測できない以上、評価対象として取り上げない方が公平だと考えられます。 また、Googleアナリティクスを利用していないWebサイトがあるという点もあります。直帰率はGoogleアナリティクスを利用しているWebサイトからしかデータが取れないため、これを評価項目に加えるのは公平とはいえません。 このように、直帰率はSEOに影響しない理由があるにもかかわらず、なぜ今でも勘違いが起こるのでしょうか?  2.なぜ直帰率がSEOに関係すると勘違いされるのか? SEO要因での弱さがユーザー体験を阻害して直帰率の高さに表れることがあり、これがSEOと直接関係あると誤解させる一因として挙げられます。 例えば、以下はGoogleの評価項目に含まれますが、同時に直帰率の上昇にも関係します。読み込み速度が遅い 低品質なWebデザイン 検索KWとコンテンツ内容が一致していない モバイルフレンドリーではない また、このようなコンテンツは同時にSEOとしてもマイナス要素であるため、検索順位を下げる要因になります。  このように直帰率とSEOに相関性はあると考えられますが、因果関係があるとはいえないでしょう。  3.直帰率を改善する8つの方法 SEOと直接の関係はない直帰率ですが、直帰率を改善することで結果的に検索結果の上位表示につながることはあります。ここからは、直帰率を改善する方法を8つ紹介します。 ①.記事コンテンツに画像や動画を埋め込む 記事の理解を深める画像や動画をコンテンツに掲載しましょう。テキストだけのコンテンツは変化に乏しく、ユーザーが読み疲れてしまう可能性があります。 特にページに動画を入れるのはおすすめです。動画のないページと比較して直帰率が下がり、滞在時間が長くなるといわれています。 ②.ページの読み込み速度を改善する ページの読み込み速度を改善することも直帰率の改善に効果的といえます。Googleが2017年に行った調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒になっただけで32%も直帰率が増加したそうです。さらに5秒になると直帰率は90%にまで増加したと報告しています。 この調査からもわかるように、読み込み速度が遅いと直帰率は高くなってしまいます。画像を圧縮する、不要なプラグインを削除するといった対策で、少しでも読み込み速度を速めましょう。 ③.ファーストビューに目立たせたい情報を表示する ページのファーストビューに興味を引く内容が記載されていなければ、ユーザーはスクロールせずに離脱すると考えられます。 下までスクロールして目を通してもらえるよう、ファーストビューには重要な情報やユーザーの関心を惹く内容を表示します。 ④.改行や箇条書きを活用する 改行や箇条書きを活用して読みやすい文章を心がけましょう。どれだけ内容が有益であっても、文字が連なっていると読みにくく、ユーザーは離脱してしまいます。 テキストには適宜改行を入れて読みやすくするとともに、重要なポイントは箇条書きにすると一目で把握しやすくなります。 ⑤.ユーザーの検索意図を満たすページを作成する ページの内容は、ユーザーの検索意図をしっかりと反映したものが最適です。ユーザーの検索意図と異なる内容だと直帰率が高くなる可能性があります。 例えば「猫用ソファ」と検索してランディングしたページに人間用のソファしか紹介されていないと、ユーザーは猫用ソファを探すために離脱してしまうことが想像できます。 検索キーワードから、ユーザーがどんな情報を求めているものを読み解き、コンテンツに反映させるのがコツです。 ⑥.内部リンクを設置する 内部リンクを設置すると、ユーザーをサイト内の関連ページへ誘導できるため、回遊率が上がり直帰率が下がります。 例えばECサイトの場合、商品ページに関連するおすすめ商品のページや使い方を紹介したコラムを設置すると有効です。 ⑦.アンカーリンクで目次を設置する ユーザーが情報を探して迷わないように、アンカーリンクで目次を設置しておきます。 ほとんどのユーザーは必要な情報がすぐ見つからなければ、そのまま直帰してしまいます。ほしい情報をすぐに与えられるようにすれば直帰率も改善できるはずです。 ⑧.モバイルフレンドリーにする 運用しているWebサイトがスマートフォンに対応していない場合は、モバイルフレンドリーに対応してスマホユーザーの直帰率を下げましょう。 PC用のサイトしかない場合、スマホユーザーが見にくいと感じて離脱してしまう恐れがあります。また、2021年3月末以降に延期されていますが、直近で全WebサイトのMFIへの強制移行が予定されているため、今後の検索順位にも大きく影響が出る可能性があります。 まだ対応していない場合は、モバイルフレンドリーへの移行を急ぎましょう。  4.まとめ Googleは直帰率を検索順位の評価項目とはしていません。しかしユーザーの利便性と満足度を上げるような直帰率の改善は、間接的にSEOにも良い影響を与えます。 直帰率の改善には以下の8つの方法があります。コンテンツに画像や動画を使う ページの読み込み速度を改善 興味を引くファーストビュー 改行や箇条書きを活用する 検索意図を満たすコンテンツ作成 内部リンクの設置 アンカーリンクで目次を設置 モバイルフレンドリー対応検索結果の上位表示にもつなげられるように、直帰率を改善する工夫を行いましょう。  
  • 2024.04.10 WEB制作

    【プロ解説】Webライティングのスキルアップに最適な練習方法を解説
    ライターになって間もない人の中には、ライティングスキルの上達方法が分からないと悩む方がいるのではないでしょうか。特にWebライティングについては、周囲に指導者がいないケースも多く、どこから手を付ければ良いのか分からないことも少なくないと思います。そこで今回は、Webライティングに必要なスキルを独学でも伸ばすことができる、おすすめの練習方法をご紹介します。 1.Webライティングで求められるスキル そもそも、Webライティングとは、Web媒体に適した文章を書く技術のことです。書籍や新聞といった紙媒体のライターとは違い、Web上のコンテンツを書くライターは、まずWebの特徴をきちんと把握する必要があります。例えば、Web上のページの多くは、上から下にスクロールしながら読んでいくため、重要な情報や結論から書く必要があります。また、多くのユーザーが短時間でサッと読む傾向があり、飛ばし読みされても理解できるよう論理的かつ分かりやすい文章が求められます。また、多くのユーザーが検索エンジンを利用していることを考えると、SEOに効果的な文章を作成できることが理想的と言えるでしょう。SEOライティングのより詳しい情報は、『初心者でも書ける!SEOライティングの基本』で解説しています。合わせてご覧ください。2.Webライティングのおすすめ練習方法 ライティングスキルの向上は一朝一夕にはいきませんが、練習に時間をかけ、しっかりと経験を積めば上達していきます。Webライターに求められるスキルを理解したうえで、次の4つの練習方法を試してみましょう。 ①.ライター向けの書籍を読む まずは、Webライティングに特化した書籍を読み、知識を付けましょう。最近では、ライター職の人が増えていることもあり、さまざまなライティングのノウハウ書籍が出版されていますが、中でもWebライティングに的を絞った本はおすすめです。Webライティング専門の書籍はSEOについても解説しているケースが多く、検索エンジンに評価される文章についても学べます。また、これからWebライティングを学ぶ人は、全てを網羅した分厚い解説書で一気にステップアップを目指すよりも、分かりやすく読みやすい初心者向けの書籍から入ると良いでしょう。練習問題が付属している書籍もあるため、何冊か読んでみてライティングの基礎力を養いましょう。 ②.心に残った文章をノートに写す お金を払って読む本は熟読される傾向が強いですが、Web上の文字は斜め読みされてしまいます。きれいな日本語を心がけることはもちろんですが、目を引くような表現を身に着けなければいけません。書籍や新聞、SNS、コラムなどさまざまな媒体や形式の文章に触れ、良い文章・心に残ったキャッチコピーがあれば、ノートに書き写して自分のものにしていきましょう。また、途中で分からない単語が出てきたときは、辞書を引いて書き溜めておくと、実践的な語彙力が高まっていきます。 ③.構成から考える Webページを訪れるユーザーは、何かしらの目的意識を持って閲覧しているため、ページ内で主張したいポイントを明確に提示しなければなりません。そのためには、ただ漫然とライティングをするのではなく、ユーザーが何を知りたくて訪れるのかを考え、論理的に文章を組み立てる必要があります。文章を執筆する前に導入文、本文、結論それぞれで何を伝えたいかを定めた構成を作成することで、伝えたい内容がブレず、ユーザーにとって分かりやすいコンテンツが出来上がります。文章力だけでなく「構成力」も上達するように、構成を作成する練習も積んでおきましょう。 ④.何度も書いてPDCAを回す PDCAとは、Plan(計画)・ Do(実行)・Check(評価)・ Action(改善)を繰り返し、品質を管理・改善していく手法を指しますが、これはWebライティングのスキル向上においても当てはまります。ブログを例に見ると、ただコンテンツを更新するのではなく、掲載したコンテンツのうちどのような文章が好反応を得たか、アクセス数が伸びたかを検証して、次のライティングに活かすことなどが考えられます。また、記事を執筆する際は、5時間かけて1つの文章を完成させるより、3時間で完成させて、見直しと書き直しに2時間使った方が、記事がブラッシュアップされ良い文章になります。 3.Webライティング前に必ず行いたい準備 質の高い記事を執筆するには練習だけではなく、ライティング前の準備がとても重要です。文章作成前に必ず行いたい2点をご紹介します。 文章を読むユーザーとニーズを推測する 文章を誰が読むかを想像し、架空のユーザー像(ペルソナ)を設定しましょう。同じ恋愛に関するコラムを執筆する場合でも、学生を対象として書く場合と、婚活中の社会人を対象として書く場合では、記事のテイストや取り上げる内容は大きく異なります。まずは、検索されるであろうキーワードから推測してユーザー像を仮定し、そのユーザーの検索意図を考慮してライティングを行うことで、ターゲットに刺さる文章を作成できます。 ゴールを設定する ユーザーが文章を読んだ後、定期的に訪問してコンテンツを閲覧して欲しいのか、見込み客にしたいのか、自社商品・サービスを販売したいのかによってコンテンツに求められる要素も変化します。その文章を読んだユーザーに、どのような行動を取ってもらいたいかというゴール(目的)を設定し、ページ構成を決めることが重要です。この記事ではご紹介できなかった「リライトスキル」に関しては、『SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣』でご紹介しています。ライター必見ですので、ぜひご覧ください。4.まとめ Webライティングには、紙媒体とは異なるスキルが求められるため、まずは書籍などを活用して基礎的なWebライティングの知識を取り入れましょう。知識を身に付けたら実際に執筆してブログなどに掲載し、結果の検証を何度も繰り返すことで、徐々に総合的な力を伸ばすことが可能です。独学であっても、ライティングスキルは上達します。記事を執筆する際は、常にユーザーのニーズを推測し、記事の最終目的を見据えることを忘れないようにしましょう。
  • 2024.04.10 WEB制作

    ペルソナの作り方|マーケティング、Web制作で効果を出すための設定ポイント・注意点を解説
    Webサイト制作時のコンセプトやプロモーション戦略などのマーケティングに関する戦略を立案する際に重要なのが「ペルソナ設定」です。 当然のことながら、企業のマーケティング担当者は自社のターゲットユーザーを把握しています。ただ、ターゲット属性しか把握していないケース、何となくペルソナを想定しているケース、ペルソナ設定をしていたとしても数年前に一度設定したままで見直しが行われないケースなど、企業として正確なペルソナ設定を実施していないケースは少なくありません。 そこで、今回はペルソナ設定の重要性や具体的な方法、注意すべきポイントについてご紹介します。   1.ペルソナとは ペルソナとは「自社サービスのユーザーとして具体的に仮定した人物像」のことです。ペルソナを作成すると多様化した顧客像の中から自社の顧客となり得るユーザー像を絞り込めるので、社内での認識の齟齬が起きにくくなる、商品や広告の訴求力を向上させられるといったメリットがあります。 ペルソナと近しい意味合いを持つ言葉に“ターゲット”があります。ここでは、ターゲットと比較しながらペルソナについてみてみましょう。 ターゲットは、「年齢」「性別」「居住地」「職業」「未既婚」「子供の有無」など、対象ユーザーの属性情報となります。それに対してペルソナは、直訳すると“人格”で、そのターゲットの「おかれた状況」「悩み」「課題」「生活習慣」など、ユーザーのインサイト(心理)を含めた人物像のことです。 もし、ペルソナを設定せずターゲットのみを共有してプロジェクトを進めると、チーム間で想定するユーザー像に個人差が生じ、行き違いが起こることも少なくありません。 「30代、既婚女性、子供あり、会社員」というターゲット向けに化粧品の広告戦略を立案する場合、ターゲットを踏まえて広告を出稿するメディアを選定するため、「30代、既婚女性、子供あり、会社員」が集まるメディアへの露出が考えられます。 (30代女性既婚会社員が閲覧するメディア例)育児サイト アパレルサイト レシピサイト 婚活サイト グルメサイト Q&Aサイト                                               など→この場合、選定するメディアの幅が広いため、対象メディアの絞り込みが困難になります。 一方、ペルソナを設定した場合、下記のようにユーザー像に対する対象メディアを絞り込むことができます。 ペルソナA)30代、既婚女性、子供あり、会社員、仕事と育児の両立が大変、夫が育児を手伝ってくれない、夫婦喧嘩が絶えない。育児サイト/アプリ 夫婦の悩みに関するQ&Aサイト/アプリペルソナB)30代、既婚女性、子供あり、会社員、家族でいることが幸せ、幸せが続けばいい、家族全員の趣味は旅行育児サイト/アプリ 旅行サイト/アプリ→ここまで絞り込めれば、精度の高いメディア選定が可能になります。 このようにペルソナは、ユーザーのインサイトを含めて具現化することで、精度の高いマーケティング戦略のプランニングを可能にするものです。同時に、マーケティング活動に携わる関係者が特定のターゲットを想定することができ、常に同じ方向を向いてプロジェクトを進めることができるのです。   2.ペルソナ設定の流れ それでは、実際にペルソナ設定を行う手順をご紹介します。 リアリティのある人物がゴール ペルソナ設定のゴールは、チーム全員が同じユーザー像を想像できるリアリティのある人物像を描くことです。 架空の人物を想像で作ることが難しい場合は、身近にペルソナに近い人がいないか探してみましょう。もしいれば、その人にインタビューやアンケートを行うことで、ターゲットに近いペルソナを作成することが可能になります。 情報収集を行う まずは、情報収集を行います。 基本的なものにはインタビューや座談会などの聞き取り調査がありますが、本音が聞けないと感じた場合は無記名アンケートも有効な手段です。 そのほか、自社サイトのアクセス解析やデータ、公的機関が公開している調査データなど可能な範囲で情報収集を行っていきます。 十分に情報収集ができたら、ユーザーの情報をグルーピングしていきます。 1人の顧客像を作る 情報収集が終わったら、実際にペルソナを作成する段階に入ります。情報収集から得た内容をもとに、下記のような項目を決定していきましょう。年齢 性別 職業 年収 趣味 特技 住んでいる地域 一人暮らしか実家暮らしかその他にも、スマホの使用頻度、よく使うアプリ、利用しているSNSと使用頻度、現在の悩み事、休日の過ごし方など、プロジェクトやPDCAサイクルの頻度に合わせてより細かく設定していきます。 また、1人のペルソナでは見えなかったポイントが、複数のペルソナから浮かび上がってくることもあります。必要に応じていくつか設定しましょう。   3.ペルソナ設定の注意点 ペルソナを設定する際、注意すべきポイントが3点あります。作り上げたペルソナを最大限に活かせるように、作成中と作成後に注意すべき点をお伝えします。 目的に合わせて設定する ペルソナは目的に合わせて設定する必要があります。 ペルソナを作成することでターゲット顧客を想定しやすくなり的確にマーケティングを行うことができますが、商品・サービスごとに目的が変わる場合はペルソナも変えるべきです。 例えば、同じ会社のA商品のプロモーションでは、学生と主婦が対象ユーザーであれば、学生と主婦のペルソナを作るべきで、B商品のプロモーションで対象ユーザーが違えば、別のペルソナを設定する必要があるでしょう。 自社の理想像とは切り離して考える ペルソナは自社のサービスや商品に興味を持っている(もしくは興味を持つと考えられる)ユーザーのイメージ像です。 自社の製品やサービスありきでペルソナを設定すると、「興味を持ってほしいユーザー」を設定してしまい、消費者ニーズとのギャップが発生することも少なくありません。自社としては20代女性をターゲットとしたサービスでも、実際に興味を持っているペルソナが30代女性になることもあります。 先入観や思い込みは排除して、あくまでも情報収集で集めたデータをもとに「興味を持っているユーザー」「これから興味を持つであろうユーザー」を作り上げていきましょう。 定期的に見直す ペルソナは一度作り上げたらそれで終わりではありません。 作ったペルソナが実際のユーザーとずれている可能性や、時代の流れとともに消費者意識が変化していく可能性もあります。 定期的に見直して改善を重ねることで、プロジェクトに合ったペルソナが成長していきます。企画の進行中であっても、ペルソナの見直しは必ず行っていきましょう。この記事では紹介しきれなかったペルソナ設定の注意点とうまく有効活用する方法に関しては、『ペルソナ設定の注意点と活用方法』で解説しています。ぜひご覧ください。  4.まとめ マーケティングに関する戦略立案に欠かせない「ペルソナ設定」。知識はあっても、実際に作ろうとすると具体的に何をしたらいいか分からず戸惑うことも多いかと思います。 しかし、しっかり手順を踏み、注意点を守ればきっと役立つペルソナを作ることができるはずです。 本記事を参考にペルソナを設定し、是非、プロジェクトに役立ててください。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    【初心者向け】コンテンツSEOの始め方・効果を出すための手順を詳細解説
    「コンテンツSEOとSEO対策、コンテンツマーケティングの違いがわからない」「コンテンツSEOをやりたいけど知識がなく手詰まりになっている」と悩んでいる人もいるかもしれません。 実際にコンテンツSEOを実施していても、なかなか集客やCVに繋げられず、課題感があるというWeb担当者も多いことでしょう。 そこで今回は、コンテンツSEOとは何なのか、SEO対策やコンテンツマーケティングとの違い、メリット・デメリットといった基礎知識から、実際に成果を出すための記事作成手順や成功事例といった実務に役立つ情報まで「コンテンツSEO」の全てを解説します。 1.コンテンツSEOとは?コンテンツSEOについて知るには、まず「SEO」について理解する必要があるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、「検索エンジンの最適化」を意味します。 検索エンジンの最適化とは、広告欄を除いた検索結果(オーガニック検索)において自社のWebサイトが上位に表示されるよう対策することです。一般的に、Webサイトが上位表示されればされるほどクリック率も上がるため、集客に繋がりやすいと考えられています。 ※「SEO」についてもっと詳しく知りたい方はこちら初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説 SEOを対策すると、オーガニック検索を通して、Webサイトへのアクセス数を増やすことができるでしょう。 SEO対策にはいくつか方法があり、「コンテンツSEO」もその一種です。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指します。 コンテンツSEOと混同されやすい施策にコンテンツマーケティングがあります。 コンテンツマーケティングは、コンテンツSEOで提供するいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画やメルマガ、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツを発信することで、ユーザーに認知してもらい、顧客になるように育成する一連の手法です。 主に記事を扱うコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の1つと考えられます。 [caption id="attachment_2157" align="aligncenter" width="654"] コンテンツSEOの位置づけ[/caption] 現代において検索エンジンからの効率的な集客を目指すのであれば、コンテンツSEOは必須の施策といえるでしょう。   2.コンテンツSEOのメリット・デメリットコンテンツSEOをより効果的に実施するためにも、メリット・デメリットを知っておくことは大切です。 コンテンツSEOの【メリット】 コンテンツSEOを実施するメリットは以下の6つです。 長期間に渡って安定した集客を行うことができる コンテンツSEOで作成した記事コンテンツはWeb広告などと違って一度公開するとずっとネット上に残り続けます。上位表示させ続けられれば、長期に渡って検索エンジンから安定した集客を行うことができるでしょう。 長期的にみた時のコスパが高い 長期的にみた時のコストパフォーマンスが高いのもメリットの1つです。 リスティング広告ならクリックされるたびに費用が発生し、継続すればするほどコストがかさみます。TVや新聞などのマス広告はある程度の予算がかかるため、継続して実施するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOであれば費用をかけるのは記事作成の1度切りで済むため、続ければ続けるほどコストパフォーマンスが上がっていきます。 顧客を育成することができる コンテンツSEOは、自社の顧客に対して興味を引くような記事を作成しリーチするだけでなく、プレスリリースやLP、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツと連携することで、顧客を育成(ナーチャリング)できるのが特徴です。 顧客は、自社の扱う商品ジャンルに対して興味が薄く知識も少ない「潜在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味はあるが、自社のことを認知していない「準顕在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味や知識があり、実際に商品の比較検討をしている「顕在層」の3種類に分けられます。 コンテンツを読んでもらうことで自然と自社の商品やサービスへの知識が深まり、「潜在層から準顕在、準顕在層から顕在層…」といったようにナーチャリングができるでしょう。 コンテンツが資産となり蓄積する コンテンツを作れば作るほど会社の資産となって蓄積するといったメリットもあります。自社の知見を活かした質のいいコンテンツは、顧客を育成してくれるだけでなく、営業資料や提案書としても使用することができるでしょう。 自社のブランディングができる コンテンツSEOでは自社の専門性や理念を伝えることもできます。読者に自社の技術力や事業方針などを上手く理解してもらえればブランディングに繋がるでしょう。 また、優良なコンテンツとして記事が上位表示されていれば、営業でのアピールポイントになり信頼を得られるかもしれません。 SNSでの拡散が期待できる 読者の悩みを的確に解決する記事やその時々の流行を盛り込んだ記事を書けば、SNSで拡散されるかもしれません。SNSからの流入なら、本来ならば自社の記事を検索しないはずの潜在層にもリーチすることできます。 記事の拡散により自然な被リンクが集まれば、さらなるSEO効果も期待できるでしょう。 コンテンツSEOの【デメリット】 コンテンツSEOを実施するデメリットは以下の3つです。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果の持続性と安定性は高いですが、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットがあります。これは、Googleがサイトを評価して検索順位を決定するまでにいくつかのプロセスが必要だからです。 検索順位が決定するには、「クローラー」と呼ばれるロボットがWebサイトを巡回して様々な情報を収集し、その情報を基にデータベースへの登録(インデックス)が行われる必要があるでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある 作った記事を上位表示させるためには、Webサイトにある程度ドメインパワーが必要です。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表したもので、コンテンツの質や量、被リンク、更新頻度などによって評価されます。これを向上させるためには、質の高いコンテンツをある程度蓄積する必要があるでしょう。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツSEOでは、ペルソナ設計やKW選定、ライティング、編集など様々な手順があり、労力や費用がかかります。良質なコンテンツを作るなら尚更です。また、一度作ったら終わりではなく、継続して成果を出したいのなら定期的にリライトするなどメンテナンスも必要になるでしょう。   3.コンテンツSEOの記事作成手順  ここからは、実際にコンテンツSEOで記事を作成する手順を紹介します。 ペルソナ設計 コンテンツを作成する前に、誰に対して記事を書くのか明確にする必要があります。自社が提供している商品・サービスについて強みや弱み、他社との違いを洗い出し、どのような顧客をターゲットにするのかを決定しましょう。 その際に行うのがペルソナ設計です。「ペルソナ」とはマーケティングで使用される概念で、自社の製品やサービスのターゲットになる人物像を具体的なイメージに落とし込んだものです。 ペルソナを作る際は、自社の顧客として想定される人物像を詳細に設計します。年齢や性別、職業、収入、家族構成といった基本情報から、生活パターンや性格、情報収集の方法など細かい部分まで設計しておきましょう。これらを元にペルソナが抱えている悩みや不満を洗い出し、どのようなコンテンツを発信すればいいかを決定するのです。 ペルソナをしっかりと作っておけば、誰に対して発信するコンテンツかが明確にでき、自社の顧客となる人に記事を読んでもらいやすくなるでしょう。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ キーワード選定 コンテンツを上位表示させるために最も重要なことの1つはキーワード選定です。 まずは、自社の商品・サービスに関するキーワードを思いつく限りピックアップしてカテゴライズします。次に、カテゴリごとにペルソナの悩みに最もマッチしたキーワードを選定しましょう。最後に、選定したキーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを見ながら膨らませてきます。 こうすることで、ユーザーのニーズと自社が発信したい情報をすりあわせられ、自社コンテンツに適したキーワードを選定することができるでしょう。中々キーワードが決められないという場合は、競合企業のサイトから情報収集するのも良いかもしれません。 また、検索ボリュームについても考える必要もあります。多くの人に認知されたいからといって、いきなり検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙っていると、競合が多く上位表示させるのは難しいでしょう。始めは検索ボリュームが小さくても、自社に適した内容を発信できるキーワードから選ぶようにしてください。 検索ボリュームが小さいものから徐々に大きなものへ満遍なく対策していくことで、Webサイトの評価を高めながら効率よくコンテンツを展開することができるでしょう。 ※キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方はこちらコンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も! 構成 キーワードが決まったら、いきなりライティングを始めるのではなく、まずは記事の骨組みとなる「構成」を作成します。記事の筋道や最終的な目標が定まることによって方向性のブレが少なくなり、より質の高い記事を作れるでしょう。 構成では、作成する記事のキーワードに対してペルソナを意識しながらどのような流れで文章を進めるかを明確にします。 まずは、「なぜ読者はこの記事を読むのか」と「この記事を読んで読者はどうなりたいのか」を考えましょう。次に、この情報を元に読者の課題解決に必要な要素を過不足なく集め、見出しに分けて自然な流れで進行できるように整えます。 要素を並列で紹介する場合は、粒度を合わせることで納得感の高い文章にできるでしょう。 ライティング 構成を元にライティングをします。記事のボリュームは対策するキーワードによっても変わってきますが、実際に上位表示されている記事を目安としましょう。1つのコンテンツに対して十分な情報を入れ込みながらも、無駄な情報の無い記事が理想的です。 タイトルは他の記事と差別化する必要があります。一目で何の記事なのかがわかるようにしつつも、上位表示されている記事と似通ったものにならないように工夫しましょう。 記事はリード文・本文・まとめの流れで作成します。SEOを意識しすぎて読みにくい文章にならないように注意してくだい。Googleが最も評価する記事は読者の役に立つ、高品質な記事です。結論から書く、伝えたいことが複数ある場合は箇条書きにする、簡潔な文章を心がけ3行を目安に改行するなど、読者にとって読みやすい文章を書きましょう。 ※ライティングの方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOライティングの基本 事前準備や練習方法、SEO効果を上げるコツを解説! 投稿設定 記事ができたら次は投稿ですが、ただアップするだけでは上位表示は難しいかもしれません。 まずは、適切に見出しタグ(hタグ)を設定する必要があります。見出しタグとは、Webページにおいてコンテンツを読みやすくするために、テーマを強調させるタグのことです。見出しタグを正しく設定すれば、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすい記事にできるでしょう。 見出しタグはh1タグからh6タグまであり、最も重要な大見出しにh1タグ、小見出しをh2タグ、次の小見出しをh3タグというように、必要に応じてh1タグから順番にh6タグまでを使い分けながら、正しい順序で設定することが重要です。 次に、ディスクリプションの設定です。ディスクリプションとは、記事の要約や概要を記載したテキストで、タグを設定することで検索結果画面のタイトル下(スニペット)に表示させられます。 正しく設定することでクリック率(CTR)が向上し、SEOにも役立つと考えられています。スマホなら75字以内、PCなら120字以内と簡潔に記載し、キーワードはできるだけ前に配置しましょう。 記事を適切に要約しつつ、読者の期待感を高められるような文章が最適です。記事をそのままコピペしたり、記事に関係のないことを記載したりすると、Googleから評価を下げられてしまう可能性があります。 ※ディスクリプションについてもっと詳しく知りたい方はこちらディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介   4.コンテンツSEOのメンテナンス方法ここからは、コンテンツSEOで記事を作成した後のメンテナンス方法について紹介します。 リライト 記事を投稿してからも定期的にリライトすることで、SEO効果を高められます。ただ言葉を書き換えたり追加したりするのではなく、読者が求める情報を追加する、わかりやすい表現に書き換える、古くなった情報を更新するなど、今よりも良い記事になるように意識しましょう。 特に、上位表示されていない記事の場合、タイトルや見出しの変更が必要かもしれません。改めてユーザーが知りたい情報が何かを考え、検索ニーズを満たす単語や言い回しを使ってみましょう。 ※リライトについてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣 内部対策の見直し 質のいいコンテンツを作り、定期的にリライトもしているのに順位が上がらない場合は、内部対策の見直しが必要かもしれません。 まず、SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があり、前者はWebサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleが評価しやすい構造にすることを指し、後者は他Webサイトからの被リンクを獲得することを指します。 内部対策をしっかりと行えば、クローラーがWebサイト内をスムーズに巡回し、記事内容が正しくデータベースに登録されるので、適切に順位が付くようになります。 XMLサイトマップや構造化データのマークアップは少しテクニカルな内容ですが、同じWebサイト内でリンクを貼る「内部リンク」やアイキャッチなどの画像をクローラーに正しく認識させる「altタグ」はすぐに実施できるでしょう。 ※SEO内部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説 ※SEO外部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法   5.ECマーケティング流!コンテンツSEOの成功事例!ここではECマーケティング独自のコンテンツSEOの成功事例を3つ紹介します。弊社独自の事例を集めたので、是非参考にしてみてください。 【事例①】メガネ系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業は、以前からSEO対策に力を入れていて他社で様々な施策を行っていましたが、アクセス数が増えないことに悩みを抱えていました。長年SEO対策を行っていた結果もありドメインパワーは十分だったので、弊社では検索数の多いキーワードを中心にクライアントが長年培ってきた知識を盛り込みながら記事作成を行いました。 結果、コンテンツSEO実施時点では、38,133セッション/月だったのが、2年後には406,200セッション/月まで伸ばすことができました。実施時点と比べると、月のセッション数は10倍以上であり、かなりの成果といえるでしょう。 継続して質のいいコンテンツを作り続けることがコンテンツSEOの成功に繋がります。【事例②】宅配弁当系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業で特出すべき点は、上位表示率の高さです。コンテンツ実施から1年後では、上位2位以内に入った記事が25本中9本だったのが、2年後には50本中23本になりました。約半分の記事が2位以内に入っており、この上位表示率には目を見張るものがあります。セッション数においても、実施当初は6,921セッション/月だったのが、約1年後には507,120セッション/月と約73倍伸びています。 これは、弊社が長年培ってきたノウハウを用いて、ビックキーワードの中でも順位が上がりやすいものを選定し、SEOに特化した記事を作成した結果です。また、Webサイトのリニューアルから広告、CRMまで任せていただいている企業なので、コンテンツSEOを長く続けていただけたことも成果に繋がったと考えられます。 コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではないので、根気強く対策することで上位表示させられるでしょう。【事例③】不動産投資系 毎月10本ずつ約1年の実施こちらの企業では、Webサイトのリニューアル時点でSEOの内部対策を行い、その後コンテンツSEOを実施しています。 コンテンツを継続して実施するだけでなく、SEOの内部対策を強化することで、記事を着実に上位表示させられました。また、記事コンテンツだけでなく、アンケートコンテンツも実施することで実施から約1年でセッション数の伸び率249%を達成しています。 コンテンツを効率よく上位表示させていくためには、内部対策が効果的な場合もあるでしょう。また、記事だけでなくその他コンテンツも使いながら展開していくことで、より幅広い集客を行うことができます。※コンテンツSEOの失敗事例について詳しく知りたい方はこちらそのコンテンツ、SEO効果ある?~【残念すぎる】なんちゃってコンテンツSEO事例~   6.まとめコンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指す施策であり、SEO対策やコンテンツマーケティングの一種です。 コンテンツSEOには長期間に渡って安定した集客を行うことができる、長期的にみた時のコスパが高いといったメリットの他に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットがあります。 コンテンツSEOでは正しい方法で質のいいコンテンツを作ることが大切です。ペルソナ設計・キーワード選定・構成作成・ライティング・投稿といった順番で進めましょう。投稿した後も、定期的なリライトやSEOの内部対策を行うことで効果を高められます。 コンテンツSEOを成功に導くためには事例の研究も欠かせません。本記事で紹介している事例を参考に、自社で成功するためにはどうすればいいのか考えてみましょう。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    効果的なSEOライティング|上位表示を狙うために必要な8つの手順を解説
    Googleに上位表示されるような記事を書きたくても、SEOを意識したライティングができず苦戦しているかもしれません。 SEOライティングと聞くと日々変化するアルゴリズムに対応したり、上位表示に必要なテクニックを駆使したりと難しい印象を受けるかもしれません。しかし、実際はライティング前の準備と基本の書き方を覚えれば誰でも実践できるようになります。 そこで今回は、押さえておきたい基本的なSEOライティングの知識を、事前準備と実際の書き方に分けて詳細に解説します。SEO効果を上げるコツやライティング力を上げる練習方法も紹介しているので、ぜひご一読ください。   1.SEOライティングとは SEOライティングとは、特定のキーワードで検索エンジンの上位表示を狙い、結果的に作成したページから集客を実現するためのライティング方法のことです。 Googleは、ガイドラインで「ユーザーファーストなコンテンツを上位表示させる」と明言しています。つまり、ユーザーにとって読みやすく有益なコンテンツを作成することが、SEOライティングで最も重要なことと言えます。 ただWeb上のユーザーは、飛ばし読みをしたり、興味がなくなるとすぐに離脱したりする特性があります。そのため、彼らが読んでくれるタイトルや構成を考える必要があります。 しかし、いくら読みやすくても、ユーザーにとって有益なコンテンツでなければ、Googleからの評価を得ることはできません。検索クエリから検索意図を推測し、ユーザーが知りたい情報を提供しつつ、読みやすく、オリジナリティがある文章に仕上げることが重要です。   2.ライティング前の準備4ステップ 成果の上がるSEOコンテンツを書くためには、まず事前準備をしっかりと行うことが大切です。4つのステップに分けて見ていきましょう。 準備①.キーワード分析・選定 まずは、何のキーワードで上位表示を目指すかを決めましょう。これは、これから作成する記事の主軸となるテーマに当たるものです。 キーワードはキーワードプランナーなどのツールを利用すると便利です。キーワードを打ち込むとサジェスト・関連キーワードや検索ボリュームを提示してくれるため、キーワードごとの集客効果や競合性を推測できます。この中から、高いアクセスが期待できそうなもの、無理なく記事が作成できそうなものを、対策キーワードとして選定します。 ただし、実際に検索してみて、上位に表示されているページが非常に強いサイトのコンテンツである場合は、そもそも上位表示が難しいため、上位表示が可能なキーワードを選定することも必要です。 また、対策キーワードが決まったら、共起語の調査も行うことがおすすめです。共起語は必ず使用しなければならないものではありませんが、適切に文章に盛り込むと豊かな表現になり、ユーザーにとって良質なコンテンツを作成しやすくなります。 準備②.ペルソナを設定する 対策キーワードから大まかなユーザーのニーズを推察し、記事を読むであろうペルソナを設定しましょう。同じキーワードから作成されるコンテンツでも、読み手の年齢や性別、専門知識の有無によって、文章の切り口や用語の選び方は異なります。 設定したペルソナが何を知りたいか、どのようなシチュエーションで検索しているかを考えてコンテンツを作成すると効果的です。 準備③.競合サイトの調査 選定したキーワードで実際に検索してみて、上位表示されている競合サイトのコンテンツを調査しましょう。タイトルのつけ方やコンテンツの質・量、使われている用語などを分析することで、どのようなサイトが検索エンジンから評価されやすいかを把握できます。 ただし、SEOコンテンツの作成において最も重視すべきなのは、ユーザーニーズに合致するか否かです。競合サイトの調査はあくまでも参考にとどめ、ペルソナが興味・関心を持つコンテンツを作成しましょう 準備④.記事の目的と構成を決める 最後に、競合調査の結果と設定したペルソナのニーズを踏まえて、記事の方向性(目的)と構成を決めます。自サイトに訪れたユーザーに、主軸のテーマを理解してもらいたいだけなのか、理解してもらった上で商品やサービスの宣伝につなげたいのかで、記事のゴールは異なります。 最終的な記事の目的をしっかりと定めることで、構成の作成途中で方向性がブレる可能性を減らすことができます。記事を通してペルソナにどう感じてもらい、どうアクションしてほしいかを考えて構成を作成しましょう。   3.SEOライティングの基本 記事の目的が定まり構成の作成が終わったら、いよいよ記事の作成に入ります。スムーズに執筆を進めるためにも、SEOライティングの基本をしっかりと押さえておきましょう。 基本①.タイトル 一般的に、タイトルには選定したキーワードを入れた方が良いとされています。ただし、絶対のルールではないため、扱うテーマや記事を掲載するコンテンツによって柔軟に対応しても構いません。 タイトルは、パッと見て記事の内容が伝わるように、本文の要点を簡単にまとめると良いでしょう。 また、媒体によって異なりますが、検索エンジンで表示されるタイトルは最長で30~40字程度とされています。長いタイトルは後半が省略されてしまうので、約30字を目安に収めましょう。 ただし、ユーザーの目を引こうと記号を使いすぎる、煽る文言ばかりを盛り込むなど過剰に演出しすぎると、記事内容と齟齬が生まれる可能性があるためあまりおすすめはしません。 基本②.書き出し ユーザーの悩みやニーズに共感して、続きを読みたくなるような文章を考えましょう。また、内容を端的に紹介し、読後に得られる結果を提示することも有効です。 書き出しはユーザーが最初に読む文章となります。ここでユーザーの興味を惹き付けて最後まで読んでもらえる文章にしましょう。 基本③.本文 本文を書く時には、まず結論から入るようにします。記事を書く側としては、順序立てて説明をした後に結論を述べたくなりますが、ユーザーの大半が上から下にスライドして読んでいくため、最初に答えを記載したほうが後に続く説明や考察にも目を通してもらえる可能性が増えます。 もし、伝えたいことが複数ある場合は、最初に概要を記載する、あるいは箇条書きにするなどの工夫を通してユーザーに分かりやすいように書きます。 また、長文よりも簡潔な文章が続いた方が、ユーザビリティの観点から良いとされています。3行(あるいは108字以内)を目安に1段落とし、本記事のように改行を適宜はさみながらライティングしていくことをおすすめします。 基本④.まとめ 最後のまとめでは、ここまでに書いてきた記事内容を簡潔に要約します。あくまで記事全体の「要約」なので、ここで初めて記載する情報があってはなりません。どうしても必要な情報であれば、きちんと本文の中で伝えるようにしましょう。   SEOライティングでは、リライトのスキルも求められます。リライトに関しては「SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣」をご覧ください。   4.SEO効果を上げるライティングのコツ ここでは、SEO効果を上げるライティングのコツを紹介します。SEOライティングの基本と合わせて覚えておくと、より効果的です。 E-E-A-Tを意識する ライティングをする時はE-E-A-Tを意識しましょう。E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を取った言葉です。Googleの検索品質評価ガイドラインでは、「ページ品質評価の最重要項目」と定義されており、近年SEO対策をするにあたって最も重要視するべき評価基準といえます。 Experience(経験)を意識した文章を書くためには、自分が実際に体験したことをテーマにするのが良いでしょう。また、実際に経験した人にインタビューをしてから記事を書くという方法もあります。 Expertise(専門性)の高い文章を書くためには、ライティングするテーマについて詳しくなる必要があります。文章を書き始める前に本や資料を読み込んで知識を深めましょう。投資や医療など専門的な記事を書く際は専門家に監修してもらうのがおすすめです。 Authoritativeness(権威性)を高めるには自分が伝えたいことを書くのではなく、読者が知りたい情報を書くことが大切です。権威性は他サイトからどれだけ被リンクされたかによって判断されるといわれています。読者に有益な情報を長期的に書き続けることが重要です。 文章にTrust(信頼性)を持たせるためには情報の確実性や鮮度を意識することが大切です。データを参照して書く場合は、国の省庁が発表しているものや大学の教授が発表している論文などを使用しましょう。 ユーザーファーストを意識する ユーザーファーストを意識することはSEOライティングで最も重要なことです。文章を書くときは読み手となるユーザー目線で考えて、読みやすいように情報が伝えられているかを確認しましょう。 ユーザー目線に立っているつもりでも、自分の常識を当てはめてライティングしてしまうことはよくあります。ユーザーの心理状態や知識レベルなどを考慮して、書く内容や使用する言葉を使い分けることが大切です。 また、必要に応じて太文字や色文字、箇条書き、表、グラフなどを使用して、読み手の視認性を高めるようにしましょう。   5.ライティング力を上げるための練習方法 ライティングスキルはすぐに習得できるものではありませんが、日々努力すれば徐々に上達していきます。ここでは、ライティングスキルを上げるための練習方法を紹介します。 ライティングのハウツー本を読む まずはライティングのハウツー本を読んで基礎を固めましょう。近年は、ライティングをする人が増えている影響もあって、様々なライター向け書籍が出版されています。 中でも、Web専門のライティング本は、SEOライティングの練習におすすめです。SEOについて解説しているケースが多いので、検索エンジンのアルゴリズムや上位表示されやすい文章を学べるでしょう。 難しい本をじっくり読んで知識を蓄えるよりも、初心者向けの本を読んですぐに実践してみる方が上達速度は上がります。書いていて疑問点が出てきたら本を読んで解消すると効率的です。 また、隙間時間に他サイトのSEOコンテンツを読むだけでも勉強になります。自分が狙いたいキーワードの上位記事を読んで情報収集しておけば、実際に書く時にも役立つでしょう。 印象的な文章を書き写す 印象的な文章はノートに書き写すようにしましょう。SEOライティングにおいて目を引く表現を身に着けることは非常に重要です。Webの文章は斜め読みされることが多く、インパクトのある文章でないと読み飛ばされやすくなります。 日常生活で触れるTVや新聞、書籍、SNS、コラムなど様々な媒体や形式の文章から、心に残ったものをノートに書きだして、どこに惹かれたのかを分析しましょう。これを繰り返すことで徐々に印象的な文章を作れるようになります。 また、汎用的なフレーズを書き出しておけば文章の幅を広げることもできるでしょう。 書きながらPDCAを回す PDCAサイクルはライティングでも役立ちます。ただ書いて投稿するだけではなく、アクセス数や読者の反応を分析しながらPDCAを回すことでSEOに効果的なライティングができるようになるでしょう。 まず、掲載したコンテンツのアクセス数や平均滞在時間を測定することが大切です。アクセス数の多い記事と少ない記事を比較して、どのような文章が伸びやすいのか分析しましょう。分析の結果を基に仮説を立ててライティングを進めます。 PDCAは1度やったら終わりではなく、繰り返し行うことが大切です。新しいコンテンツが掲載できたら、効果検証をして次のライティングに活かすというサイクルを回しましょう。   5.まとめ 検索エンジンで上位表示を目指し、最終的に集客を実現するSEOライティングでは、キーワードの選定やペルソナ設定、競合サイトの調査、記事構成の作成といった事前準備が重要です。事前準備を踏まえた上で、タイトルからまとめまで基本を押さえながら執筆します。 また、E-E-A-Tやユーザーファーストを意識してライティングをすればより効果的にSEO対策を実施できるでしょう。ライティング力を身に着けるためには、まずライター向けの書籍を読んで知識をつけてから何度も書いてPDCAを回すことが大切です。 ぜひこの記事を参考に、よりユーザーの心に響くSEOコンテンツの作成にチャレンジしてみてください。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOの内部対策とは|重要な理由、効果を出すための具体的施策
    SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、特定のキーワードを検索エンジンで検索した際に、自社のWebサイトを検索結果で上位表示させるための施策です。 このSEOは、大きく「内部対策」「外部対策」の2種類に分けられますが、中でも内部対策はSEOの基盤となるとても大切な施策です。 そこで今回はSEO対策の中でも特に重要度の高い「内部対策」について詳しく解説していきます。 1.内部対策がSEOで重要な理由 そもそもSEOの内部対策とは、サイト構造の整理やHTMLタグの最適化などを行うものです。 内部対策をきちんと行うと、クローラー(Webサイトを巡回し情報を検索エンジンのデータベースに登録するプログラム)がスムーズにWebページを読み取り、ページの内容を正しく検索エンジンに正確に伝えられるようになります。 検索エンジンの順位付けの仕組み検索エンジンは大きくわけて以下の順序でWebページの順位付けを行います。クローラーによるWebサイトの巡回 インデックス(クローラーがページ内容をデータベースに登録すること) 順位付け内部対策は、①と②が適切に行われるようにWebページのHTMLプログラムをチューニングするもので、非常に重要な対策といえます。 それでは、次章から「クローラーの巡回を促すためにできること」「適切にインデックスされるためにできること」の2つに分けて、最低限行いたい内部対策についてお話しします。 2.クローラーの巡回を促す【内部対策1】 まずはクローラーを自社サイト内の隅々まで巡回させるためにできる6つの対策をご紹介します。 XMLサイトマップ XMLマップを作成し、サーチコンソールから送信しましょう。 XMLサイトマップとは、自社サイトのページURLをリストアップしたXMLファイルのことで、クローラーにWebサイト全体のページを知らせるものです。 必ずしも作成する必要はありませんが、Googleの検索セントラルには、以下のサイトではXMLサイトマップが必要になることがあると記載されています。サイトのサイズが大きい。 サイトのどこからもリンクされていない。または適切にリンクされていないコンテンツページのアーカイブが大量にある。 サイトが新しく外部からのリンクが少ない。 サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。≪詳しくはこちら≫ サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル≪詳しくはこちら≫ サイトマップについて|Google 検索セントラル 構造化データのマークアップ 構造化データは、Webサイトの内容をわかりやすく伝えるためのHTMLコードのことで、構造化タグとも呼ばれます。 構造化データのマークアップを行うと、クロールを促進するだけでなく、検索結果のリッチスニペットに表示されるメリットもあります。 ≪詳しくはこちら≫ 構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル パンくずリスト パンくずリストとは内部リンクの一つで、Webサイト内での現在地を表したものです。このパンくずリストを設置することで、クローラーがWebサイトの構造を掴みやすくなり、巡回が促されます。 ただし、階層を深くしすぎてしまうとクロール漏れが発生する可能性があるため、パンくずリストを設置したからといって階層を増やしすぎないように注意しましょう。 ≪詳しくはこちら≫ パンくずリスト | Google 検索セントラル 内部リンク 内部リンクとは同じWebサイト内の他ページに誘導するリンクで、設置するとリンクを辿ってクローラーが巡回しやすくなります。 関連性の高いページ同士を内部リンクで繋げると、検索エンジンにも関連度の高さを伝えられるため、相互にページの評価を高めやすくなります。 アンカーテキストを設定する際は「こちらへ」「このページ」などの表記は避けて、リンク先の内容を簡潔に表した内容を表示させるとさらに効果的です。 URLの正規化 同じ内容のコンテンツが複数ある場合や、[www.xxx.jp]と[www.xxx.jp/index.html]で同一ページに遷移する場合には、検索エンジンが評価するページをひとつだけ指定するなどしてください。これをURLの正規化といいます。 正規化をしないと、重複コンテンツと見なされる、本来1ページに集約されるはずだった評価が分散される、クロールに時間がかかるといったデメリットが生じます。 301リダイレクトやcanonicalタグを用いて、URLの正規化を忘れずに行うことをおすすめします。 robots.txtの使用 robots.txtとは、検索エンジンのクロールを制御するファイルを指す言葉です。会員限定のコミュニティページや重複コンテンツなどにrobots.txtを設置することで、重要度の高いページを優先的にクロールさせられるようになります。 「クロールの優先順位付け」ができるため、短時間でSEO効果の向上を期待できます。 ≪詳しくはこちら≫ robots.txt の概要とガイド | Google 検索セントラル   3.適切にインデックスされる【内部対策2】 クロールの巡回を促進できても、ページ内容を正しく理解してもらえなければ、適切な評価は受けられません。ページの意図を正しく伝えるためには何ができるのでしょうか。適切にインデックスされるための4つのコツをご紹介します。 titleタグに対策キーワードを含める ページタイトルを示すtitleタグに対策キーワードを含めることはSEOの基本です。Googleの検索結果に表示される文字数を基準として32文字以内でタイトルを作成します。スマートフォンだと表示文字数はもっと短くなるので、対策キーワードや重要な内容はできるだけ前半部分に記載しましょう。 meta description meta descriptionはコンテンツの概要を記載するタグのことで、検索エンジンやユーザーにページ内容を伝える役割を持っています。 100%ではありませんが、検索結果のタイトル下に説明文として表示されることもある、重要な記述です。 表示される文字数はPCだと120文字程度、スマホだと70文字程度とされているので、h1タグと同じく、文字数を調整しながら設定しましょう。ページ内容と合った文章にするだけでなく、ユーザーの興味を引くような文章にすることも大切です。 見出しタグの最適化 文章の構造を検索エンジンに伝える見出しタグは<h1><h2>…<h6>まであります。ページタイトルがh1であることからもわかる通り、数字が小さいほど重要度の高い見出しであるという意味合いになります。 h2→h4→h6のように断続的に使用せず、基本的にh1から順番に使用します。見出しタグの中にも対策キーワードを入れると効果的です。 altタグ altタグとはサイト内に埋め込んだ画像の内容を検索エンジンに理解してもらうために設定するタグです。クローラーは画像に映った情報までは理解できないため、altタグを使って代替テキストで伝える必要があります。   4.まとめ SEO対策の基礎ともいえる内部対策は、クローラーの巡回を促し、正しくインデックスされるために必要な施策です。テクニカルで難しく感じるWeb担当者も少なくありませんが、検索エンジンに適切に順位付けしてもらうためにも、コツコツと取り組みましょう。 代表的な内部対策は下記の通りです。<クローラーの巡回を促す>XMLサイトマップ 構造化データのマークアップ パンくずリスト 内部リンク URLの正規化 robots.txtの使用<適切にインデックスされる>titleタグに対策キーワードを含める meta description 見出しタグの最適化 altタグ
  • WEB担必見!検索流入増やすには?

    2024.04.04 WEB制作

    【基本情報まとめ】検索流入を増やすための施策を解説
    WEB担当の頭をいつも悩ませる流入数・アクセス数。売上を伸ばすためには検索流入を増やさなければなりませんが、効果が出ず施策の実施に苦慮している方も多いのではないでしょうか。商品の魅力を上手く伝えるページにすればおのずと流入数も上がります。ほんの少しの工夫で改善することもありますので、何をすればいいか分からないという方はまず、どんな施策が必要かチェックしてみましょう。1.自然検索からの流入を増やすポイントこの記事では広告を用いず自然検索からの流入を増やすためのポイントを主に解説します。自然検索とは自然検索とは、Googleなどの検索結果画面でリスティング広告の枠以外の面に表示される部分の検索結果を指します。オーガニック検索も同じ意味です。現在のGoogle検索ではリスティング広告の枠に「スポンサー」という表記が出てきますので、「スポンサー」と書いていない欄に表示させるのが自然検索です。ここでは自然検索流入を増やすための施策を紹介しますが、自然検索での流入アップを達成するには中長期的な戦略が必要です。短期間で流入数を伸ばしたいならリスティング広告を取り入れるのも一つの手でしょう。ポイント①検索上位を狙う自然検索で流入数を増やすためには、まず意図したキーワードの検索結果で出てくるようにしなければなりません。検索上位に表示されるためのテクニックを押さえておく必要があります。具体的には、Googleの検索アルゴリズムに評価されるような内容のコンテンツを作ったり、サイトの構造をカスタマイズしたりして検索上位に上がるようにするなどの施策が挙げられます。このように、検索上位表示を狙うための対策全般をSEO(検索エンジン最適化)と呼びます。→検索上位を狙う施策 ポイント②クリック率を上げる狙ったキーワードで検索上位に上がってきたら、次は検索したユーザがクリックしたくなるような施策を実施するとさらに流入数アップを狙えるかもしれません。→クリックを上げる施策ただし、クリック率を上げるための戦略はあくまで副次的に実施するものです。基礎的なSEO対策を行ったうえで取り組んだ方がよいでしょう。2.検索上位を狙うための施策Webサイトの内容をGoogle等の検索エンジンに理解しやすいよう最適化する、つまりSEOを意識するのが大切です。タイトル・文中にキーワードを入れるSEOのテクニックとしては基礎中の基礎なので言うまでもないかもしれませんが、対策したいキーワードを必ずタイトルに入れるようにしましょう。見出しや文中にも不自然でないレベルでキーワードを入れると評価されやすくなります。文中にここぞとばかりにキーワードを盛り込みすぎるのはNGですが、ところどころに情報を入れるのは重要です。内部対策を行うURLの構造設計スマートフォンへの対策表示速度改善 などサイトの土台となる部分を整備し、検索エンジンにコンテンツを正しく認識・評価してもらえるような対策を実施するのがSEOの内部対策です。>>内部対策について詳しくはこちら<<コンテンツの中身を充実させる単純なことですが、検索上位に上がるにはコンテンツとして魅力的であることが大変重要です。Googleの評価基準は定期的に変わりますが、「ユーザを第一に考えて作られたコンテンツを上位に置きたい」という基本方針は変わりません。アップデートの変動に負けないサイトを作るには、コンテンツの中身を充実させるのが一番です。検索意図に寄り添ったコンテンツを意識しましょう。また、キーワードに関する疑問を解消する内容を簡潔に伝えることで「強調スニペット」に掲載されやすくするのも対策の一つとして有効です。強調スニペットの例コンテンツの中身を評価する要素:E-E-A-T画像出典:Google General Guidelines評価されやすいコンテンツを制作するために重要な要素「E-E-A-T」について、ここでご説明しましょう。Googleはより優れたコンテンツを評価し表示されやすくするため、独自のガイドラインに4つの指標を定めています。E-E-A-Tは以下の4指標の頭文字です。Experience(経験)Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)E-E-A-Tはあくまで評価の指標を分かりやすく明文化したものであり、直接検索順位に影響を与えるものではありませんが、コンテンツの中身を充実させるために意識するとよいでしょう。Experience(経験)2022年に新しく追加された要素。コンテンツに筆者自身・もしくは他者の経験が織り込まれているかどうかを指します。例えばレストランを比較する記事を執筆するとしたら、ただインターネットで情報を調べただけの記事より実際にさまざまなレストランに赴いて写真や感想を入れている記事の方が評価されやすくなります。自分自身の体験を述べるのが難しい場合は、他者の経験を伝える形式をとるのも一つの手です。【具体的な施策】お客様の声を引用する商品レポートを書くその分野で経験を積んだ人の体験を書く などExpertise(専門性)その分野に関する専門的な知識を持っているかどうか。特に難解な領域では分野に特化したノウハウや知見をアピールし、信頼できる内容を発信することが重要です。特にまだインターネットに載っていない情報で役に立つものがあれば、積極的に入れるとよいでしょう。【具体的な施策】専門家が業界に関する細かい知識を交えながら解説する一般人の疑問に対して専門性の高いアドバイスをする などAuthoritativeness(権威性)認知度の高い制作者・サイトによるコンテンツかどうか。もともとその分野で知名度の高い企業、既に関連キーワードでたくさんの記事が検索上位に上がっているサイトであれば、それだけで権威性が高いコンテンツであると判断されやすくなります。SEO施策としてはサイト全体に権威性を向上させるものとコンテンツ単体に権威性を持たせるものの2種類があります。【具体的な施策】著名な専門家に監修もしくは執筆してもらう関連記事を増やしてドメインの権威性を高める などTrustworthiness(信頼性)ユーザにとって安心できる/信頼できるサイトかどうか。E-E-A-Tの中でも最も重要性の高い指標であり、ここまで紹介した3指標が「信頼性」を高める補助的な役割を果たします。【具体的な施策】HTTPS化に対応する内容の正確性をチェックする法律に関する情報をこまめに更新する など3.クリック率を上げるための施策検索結果の順位はロボット・AIが決めるため、アルゴリズムやルールに沿った分かりやすい施策で成果が出ることも多いのですが、実際にクリックしてページに飛ぶのは人間ですのでそうはいきません。また、クリックしたくなるようなページにするには検索上位に上がるための施策を押さえておくことが最も重要です。クリック率を上げる施策はあくまで副次的なものだと考えてください。タイトル、ディスクリプションを分かりやすくディスクリプションはSEOには直接関係なく、実際に検索結果に出てくるときは設定したディスクリプションが表示されない場合も往々にしてあるので必須ではありません。ただ、クリックしてもらいやすい文章を表示させるために設定するのは一つの施策として取り入れてみるのも一つの手です。リッチスニペット(リッチリザルト)を利用するページのタイトル名以外にも表示される内容(スニペット)を指します。特にコーポレートサイトや店舗情報、通販の検索結果などはリッチスニペットが表示されやすいので、アクセス数が多いページでは特に対策しておくとよいでしょう。必ずしも表示される保証はありませんが、構造化データを実装するなどの内部対策である程度表示されやすくすることは可能です。4.検索流入を増やすときの注意点特にSEO対策に慣れていないWEB担当者は、流入数を増やそうとするあまりいくつか注意点を見逃して落とし穴にはまってしまいがちです。なかなか検索流入が増えないという場合は以下の注意点に着目してみるといいかもしれません。細かいテクニックに頼りすぎない「文中にたくさんキーワードを入れる」「信頼できそうな監修者を設定する」「SNSで記事のURLを貼る」など小手先のテクニックはたくさんありますが、それらに頼りすぎないよう注意しましょう。例えば以前なら外部リンクをお金で買って増やす外部対策が当たり前に行われていましたが、Googleのガイドラインの変更に伴い今ではペナルティの対象になっています。表面上のテクニックで検索順位が上がる可能性もゼロではありませんが、内容が伴っていないサイトはいずれアルゴリズムによって弾きだされるでしょう。今用いられている対策もいつかは使えなくなるかもしれません。とにかくユーザ目線でコンテンツの内容を充実させることが一番大切です。流入を狙うキーワード選定は慎重にそもそも、検索流入を増やす本来の目的は自社の売上を増やすことです。自社商品を買ってもらえる人に届けるキーワードを選ぶのが重要であることは言うまでもありません。極端な例を出すと、果物を売っているサイトで最新スマホの情報を発信してもコンバージョンにはつながらないでしょう。コンテンツマーケティングの基礎的な考え方を念頭に置いて、潜在顧客にリーチできるようなキーワードを選びましょう。→コンテンツマーケティングの基礎について詳しくはこちら5.まとめ検索流入を増やすには、アクセスしたユーザのニーズを満たせるような魅力的なサイトを作るのが最も大切です。戦略に迷っているようでしたら、コンテンツSEOを通じて検索流入を増やすコンテンツマネジメントサービスの利用もぜひご検討ください。
  • 通販サイトに必要なSEO対策

    2024.03.26 検索エンジン最適化(SEO)

    ネットショップ(通販)に必要なSEO対策は?売上を伸ばすコンテンツSEO施策を解説
    ネットショップ(通販サイト)を運営していて、思うように売上が伸びず悩んでいる方は多いのではないでしょうか?売上が増えない原因はいくつかありますが、そもそもアクセス数が少ない場合はSEO対策を行うのが有効かもしれません。SEO対策の中でも記事コンテンツを作成するなどの方法で検索流入を増やすコンテンツSEOは取り組みやすい施策の一つとして挙げられます。導入ハードルが低く気軽に取り入れやすい施策ではありますが、実際に成果を出すためにはSEOに対する知見が必要です。この記事では、ネットショップの売上で成果を出すために必要なSEO施策について詳しく解説します。1.通販サイトでSEO対策は有効かSEOは「検索エンジン最適化」を意味するWebマーケティング施策の一つです。Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示されるよう、コンテンツの内容やサイトの構造などに対策を施すのがSEOの主な目的です。検索上位に入ることで流入数が上昇し、顧客との接点を増やすことができます。サイトへの流入数を増やすために有効な施策ではありますが、ネットショップにおける直接的な売上にはつながらないケースも数多くあります。また、効果が出るまでに時間がかかるため広告と比較すると分かりやすい数値には現れにくいでしょう。しかし、SEO対策をしっかり行えば通販サイトの売上向上につながる集客効果が出るのも確かです。実際、弊社が行っているSEOコンサルティングではCVRアップにつながった事例が多数あります。中長期的な集客施策ですが、正しい対策を講じることができれば時間をかけた分、その効果は広告の何倍にも匹敵します。即効性を求める企業は諦めがちなSEO対策に取り組んでいる企業とそうでない企業は先々の広告費やその使い方に大きな差が生まれます。売上が伸び悩んでいるECサイトこそ積極的に取り入れるべき施策だと言えるでしょう。通販サイトにおけるSEO対策購入に直接つながるキーワードの検索結果は楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモールや知名度の高い大企業の商品ページが上位を占めています。パソコンのマウスを通販で買うと想定して検索すると、楽天市場のページが1位に表示されます。自社ECサイトのTOPページやカテゴリーページで検索上位を獲得できるかはドメインパワー(検索エンジンからの信頼度・評価の高さ)が大きく関わってきます。ドメインパワーが強いサイトはどんなキーワードでも検索上位に上がりやすくなるため、SEO的に有利な条件になります。ドメインパワーを高めるには以下のような施策が有効です。サイト全体のアクセス数を増やす(サイトの規模を拡大させる)SEOに適したサイト構造にする(内部対策)ユーザにとって有益な情報を継続的に発信している  などアクセス数の多いサイト、ニッチなジャンルの商品を扱うサイトであれば、サイト構造をSEOに適応させる内部対策をしっかりすれば短期間で順位が上がる可能性もあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]内部対策を行うには一定の専門スキルが必要です。詳しくはSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説を参照してください。[/word_balloon]内部対策以外の方法で検索流入を獲得したいのであれば、アクセス数を増やすためにコンテンツSEOを行うのがおすすめです。コンテンツSEOとはコンテンツSEOとは、ユーザの悩みを解決する情報・ノウハウなどを紹介した記事コンテンツを作成し、検索エンジン上位を狙って集客する方法です。商品紹介記事やコラムなどを掲載するページを作り、そこから商品ページに遷移できるよう誘導します。2.通販サイトでコンテンツSEOを行うメリットコンテンツSEOはコーポレートサイトや採用サイトなどさまざまな形式に対応できるマーケティング手法ですが、ネットショップ(通販サイト)においてはいくつか固有のメリットがあります。ニーズのある顧客にリーチできる仮に髪が早く乾くドライヤーを売っているECサイトを運用しているとしましょう。「ドライヤー 通販」など商品に直接つながる広範なワードは競合が多いので検索上位を取るのは難しいかもしれません。しかし、自社商品のニーズに近い「髪 早く乾かす」というワードで検索上位を取れば、髪を早く乾かしたい(=明確にニーズのある)顧客がアクセスしてくれる可能性が高まります。検索上位を取るためには商品ページとは別に内容のあるノウハウ記事を書くとよいでしょう。商品ページへの導線を整備すれば、ニーズに近い顧客にリーチしやすくなります。キーワード選びが非常に重要になる部分ではありますが、上手くいけば記事コンテンツが商品購入につながるきっかけになるかもしれません。商品・ブランドの認知度が上がるコンテンツSEOの目的は直接購入に結び付けることだけではありません。購入につながるまでの接触を増やすことも重要な役割の一つです。調べ物をしていてたまたまサイトで商品名を知り、そのあとSNSで口コミを見たら購入に至るかもしれません。売上向上には複数のメディアで接点を増やし、顧客の頭に残るようなブランディングを行うのが理想的です。実店舗がある場合は、ネットショップだけでなく店舗売上に貢献するケースもあるでしょう。裏を返せばコンテンツSEOは単純なコンバージョンのみで効果を測るのは難しいマーケティング手法であるとも言えます。実際に、弊社で行ったユーザ調査(被験者テスト)で検索行動観察を行った結果、購入商品に関するさまざまなキーワードで検索を行うなかで、たびたび上位に表示されるサイトに対して「信頼されているサイト」「何度も目にするブランド」と認識し、比較検討の対象になると回答したという事例もあります。つまり決めの1ワードだけではなく、周辺のさまざまな関連ワードにおいても上位表示されることはユーザとブランドの重要なコンタクトポイント構築につながるというわけです。これを実現できるのもSEOの特徴です。長期的なプロモーションになるコンテンツSEOはいったん公開して検索上位に居続ける限りは長期的なプロモーションとして機能します。知見を持った担当者が数ヶ月~数年単位で継続的に記事を作るため、ローコストな施策だと一概には言えません。しかし、制作した後は定期的に内容を見直して改善するのみの低コスト運用が可能な情報資産として機能するのは大きなメリットです。3.通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法をいくつかご紹介します。ECシステム内の機能でページを作成する現在通販サイトで使われている主要なECシステム(パッケージ型・ASP型)は、拡張機能やテンプレートなどを使って記事コンテンツを作成することができます。中にはWordPressなどのCMSを組み込むこともできる場合もあります。ただし、使用しているシステムやバージョンによってはカスタマイズが必要なものや、そもそもCMSの導入が不可能である場合もあります。改修費用がかかることもあるので、利用しているシステムの仕様をチェックしてみるとよいでしょう。いずれにしても同ドメイン内にコンテンツ用のディレクトリを設け継続的なコンテンツ更新を行える環境を用意することが重要です。サブドメインまたは別ドメインに新しいサイトを作るサブドメイン・別ドメインで新たにサイトを構築し商品ページへのリンクをつけるのも一つの手です。通販サイト本体と異なるドメインでサイトを作り直した場合、基本ネットショップとは別のサイトとして認識されます。そのため、購入ページにつながる導線をしっかり作らないと「コラムサイトの検索順位は上がったのに通販サイトの売上には反映されない」といった事態になりかねないことには注意しましょう。ECサイトで既に検索上位を獲得していた場合、新たに立ち上げた別ドメインのサイトでも上位表示ができれば検索結果の2枠を自社サイトが占有できることになります。また、ECサイトで何らかの制約があり思い通りの内部対策(修正)ができない場合も別ドメインで自由度の高い対策を行いハブの役目を担えれば、ECシステムの改修コストに悩む必要もなくなります。4.売上向上につながるコンテンツSEOのポイント前述したようにコンテンツSEOの施策が直接通販サイトの売上につながるとは限りません。店舗での売上も含めて購買までの段階をアシストする役割を果たすことも多くあります。大きい視点で見て売り上げに貢献するコンテンツを制作するのに必要なポイントを押さえておきましょう。記事制作前に戦略を練る検索上位に上がるためにはキーワードの選び方、構成の作り方などを工夫してターゲット層に合った記事を出すことが大切です。記事を作成することは一見、文章を書くだけで簡単にできると考える人もまだまだ多いようですが、検索エンジンに評価される文章を書くのは容易ではありません。狙いたいキーワードの検索結果の上部に表示される件数(インデックス数)がライバルの数に該当するので、自社サイトで上位表示したいキーワードのインデックス数でその難易度も意識しましょう。また、検索上位に上がっても、コンテンツの内容が商品に全くつながりがなければ売上は上がりません。どんなユーザにどんなキーワードで記事を届けるのか、しっかり戦略を練ってから記事を制作するようにしましょう。商品を売り込みすぎない内容によりますが、基本的に商品の内容を全面に押し出し過ぎるコンテンツはユーザから見てかえって印象が悪くなります。自分が商品を買う側に立って考えてもらうと分かりやすいかと思いますが、知りたいことや悩んでいることがあって検索したのに知りたいことは書いておらず、自社商品のPRばかり目に入ってきたらうんざりしてしまう方も多いでしょう。検索意図とズレた内容の記事はSEO的にも評価されにくくなります。CVにつなげられるようところどころにCTA導線を設置することは大切ですが、ユーザの邪魔にならないレベルにとどめるよう意識してください。売上につなげやすいコンテンツはロイヤルにロイヤルコンテンツとは、伝わりやすいイラスト・図解や他社製品との比較、お客様の声など、ユーザが興味を持ちそう、かつ商品内容をしっかり伝達できるコンテンツを指します。コンテンツの内容を充実させることで検索エンジンからの評価が上がるだけではなく、購入に直接つながるユーザも増えます。→ロイヤルコンテンツについて詳しくはこちら5.まとめネットショップの売上をアップさせるためにSEO対策を行うのは有効な戦略の一つです。検索からの流入数を増やして商品に興味を持ってくれる人を増やすことができます。コンテンツSEOは記事コンテンツを中心に検索からの流入を狙うSEO施策の一つです。記事を書く作業は誰でも簡単にできるように見えますが、SEO施策として効果を上げるには一定のスキルと時間が必要です。 成果を出すにはユーザが知りたい情報と企業として伝えたい情報を上手くまとめた記事を作れるよう意識するとよいでしょう。内部対策も含め自社にリソースがなくてお困りのようでしたら、弊社のコンテンツマネジメントサービスもご検討ください。
  • 2024.03.21 WEB制作

    コンテンツSEOの外注費用・相場は?信頼できるSEO対策会社の選び方
    検索流入から新規顧客・既存顧客を集客するコンテンツSEOは今やWebマーケティング手法の定番になりつつあります。導入のハードルが低く小~中規模の業種でも取り入れやすいのですが、一方で確実に成果を出すにはそれなりのスキルが必要です。内製でのSEO対策に限界を感じているWEB担当者の方も多いのではないでしょうか?社内のリソースが不足している企業では外注でSEO対策を行うケースも増えています。必要に応じてコンテンツSEOサービスを利用することで売上改善につながるかもしれません。 この記事では外注でコンテンツSEOを行う場合の費用相場、結果を出せるSEO対策会社の選び方をご紹介します。1.施策別・コンテンツSEOの外注費用実際のところ、コンテンツSEOの外注費用はピンキリです。月額換算すると安くて5万円程度、大企業向け・ビッグワード狙いだと100万円以上かかるケースもあります。効果を出すためのコツは「とにかく安いものを選ぶ」のではなく、「自社に合った施策を提供してくれる会社を選ぶ」こと。多くの企業は複数の施策を一気通貫で担ってくれますが、安価なSEO会社は何らかの施策をやらない/スキルの低い人に任せてコストカットしているケースが多いので注意してください。以下、施策ごとの一般的な費用相場です。施策価格①戦略立案5万円~20万円(初期費用)②構成案作成2万円~5万円/1本あたり③ライティング2万円~5万円/1本あたり(構成案なし)5万円~7万円/1本あたり(構成案あり)④入稿・公開単体での請負はほとんどなし専門家による監修2万円~10万円/1本あたり図解の制作点数による(1点2,000円~)①戦略設計(ニーズ分析、キーワード調査など)初期費用として5~20万円程度かかるのが相場です。SEO記事で成果を出すには「どんなターゲットに」「どのようなキーワードで」アプローチするのか明確にしてから戦略を立てる必要があります。ターゲット層の調査やキーワード選定など、より効果的な記事を制作するために必要な作業だと言えるでしょう。初期費用を取らず単発で安価な記事を書く業者はしっかりキーワード分析をしておらず、質の低い記事を量産している可能性が高いでしょう。戦略設計が内部のリソースでしっかりできていればそれでも問題ないかもしれませんが、SEOに詳しい人材がいない場合は特に注意して見極めるようにしてください。②構成案作成相場は3万円~10万円。狙うキーワードを選定後、上位表示されるような記事の構成案を考えます。上位記事などからニーズを上手く抽出し、分かりやすく見出し別にまとめる力が必要です。関連記事→コンテンツマーケティングのためのSEO記事に重要な「構成」とは?記事作成に重要な構成の作り方や意識したいポイントを紹介!③ライティング相場は2万円~7万円。構成をもとに実際に記事を書いていきます。「SEO外注」と言うとライティングの代行をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のところ文章表現そのものは検索順位で上位に出られるか否かにはあまり関与しません。見やすい文章で書かれているか、読者層に合った表現を使えるかなど基礎的なライティングスキルはもちろん必要ですが、それよりも重要なのは「中身となる構成がしっかりしているか」「土台となるターゲティングが適切か」です。構成無しでライティングを依頼した場合、内容が薄くなりやすいので注意が必要です。内容に齟齬があった場合は構成段階で修正した方が工数はかかりませんし、記事執筆後の修正に追加費用がかかるケースも多いです。できるだけ構成案の作成まで一貫してサービスを提供してくれる企業を選んだほうが無難でしょう。④入稿・公開WordPress等のCMSへ入稿し、装飾を施してから公開します。記事のライティングまでを外注して入稿は自社で行う企業が多いのですが、入稿は意外と手間がかかる作業です。社内のリソースによっては外注することを考えてみてもいいでしょう。その他、追加でかかる費用専門家による監修:2万円~10万円図解の制作:点数による(1枚2,000円~)2.サービス別・コンテンツSEOの費用ここまでご説明してきた通り、どの施策を含むかによってコンテンツSEOの外注費用は大きく異なります。単純に安いかどうかではなく、求めるサービスを提供してくれるかチェックするようにしましょう。以下、コンテンツSEOのサービスをいくつかの種類に分類したものです。同じ会社が複数のプランに対応しているケースもあります。サービス名特徴SEOコンサルティングサービスマーケティング戦略の策定~効果測定までコンサルティング内部対策まで行うことも固定報酬型サービス内容に応じて毎月決まった月額成果による報酬変動なし成果報酬型検索順位が上がったキーワード数に応じて報酬額が決定ライティング代行サービス記事単位の都度払いSEO戦略には関与しないSEOコンサルティングサービス月あたりの相場は30万~100万円程度。現状のサイト分析を行ったうえで、マーケティング戦略の策定から効果測定までコンサルティングします。どんなキーワードでどうやって検索順位を上げるか一緒に戦略を立案するので、SEOの知見に自信がない企業におすすめです。戦略のアドバイスのみ行うコンサルからコンテンツ制作まで代行するコンサルもあるので、自社のリソースに対応した企業を選ぶのがおすすめ。コンサルの一環でサイト設計を含む内部対策まで行ってくれるケースもあります。固定報酬型サービス内容に応じて毎月決まった月額を払います。記事の数や種類に応じて一括払いにする企業もあります。検索順位上昇などの成果による報酬変動はないので、実力・実績を見極めるのが大切です。成果報酬型検索順位が上がったキーワード数に応じて報酬額を決定する仕組みを採用している企業もあります。会社によっては具体的な施策を公開せず、外部リンクを増やすなどのグレーゾーンなSEO対策を行っているケースもあるので、施策をしっかり確認することをおすすめします。ライティング代行サービスあらかじめコンテンツマーケティングとしての戦略の方向性が決まっている状態で、中身の記事を制作する形をとるのがライティング代行サービスです。記事単位の都度払いで1件あたり3万円~10万円程度が一般的な相場です。ライティング、構成案の実績・質によってだいたいの価格が決まります。クラウドソーシングなら極端に安い案件もありますが、品質はほとんど担保されません。SEOコンサル型より比較的安価な傾向にありますが、記事単位なので記事の専門性によってはコストが見合った結果が得られないこともしばしばあります。売り上げを出すための工程にはほぼ関与しないので、「知見はあるが内部にリソースが不足している」という企業におすすめです。3.自社にぴったりなコンテンツSEO制作会社の選び方一口にコンテンツSEO制作と言っても、個人が副業感覚で運用する小規模なものからグローバル企業向けの大規模なものまで多種多様なサービスがあります。種類が多すぎてどの会社を選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?ここからは実際にコンテンツSEOに携わっている企業の視点から、自社に合った信頼できる外注企業の選び方を伝授します。自社に不足している施策を考える企業によってかかる課題は大きく異なります。例えば「ライティングができる社員でなんとなく記事だけ作って全く戦略立案ができていない」のが課題であれば、SEOコンサルティングに分析やキーワード選定から任せるのがよいでしょう。「SEOの優れた知見を持った担当者がいるのに記事を作る人員が足りない」という場合は、ライティング代行に記事の執筆だけ頼めば安価に済ませることができます。予算の兼ね合いが気になるのであれば、自社が持っているリソースはそのまま使って足りないところを外注に頼むなどの使い分けが大切です。実績を見る同じようなサービスを提供している企業を比較する際に重要なのがこれまでの実績です。実績を持たない企業ほど安請け合いしていることが多いため、コストカットのために実績の浅い企業に頼んだら思うように成果が出なかったというのはありがちなパターンです。最終的に必要なのはSEOを通じて新規顧客を増やすことなので、価格だけでなくその会社の実績をしっかり見ることをおすすめします。ある程度規模の大きな企業であれば実績・事例のページがあるはずですので、そこから具体的な施策を確認してみると信頼のおける企業か判別できます。対応の柔軟さをチェックするその時々によってコンテンツSEOに必要な施策は変わってきます。最初は競合分析やキーワード選定を念入りに行い、場合によっては内部対策も並行して行う必要があるでしょう。記事公開後しばらくしたら、順位が上がっていない記事のリライトや戦略の改善を行わなければならないかもしれません。状況に応じて費用や施策を柔軟に変え、必要とあらば相談に乗ったりアドバイスをくれたりする企業を選ぶと安心です。(手前味噌ですが、弊社のSEOコンサルティングではどんなことでも細かくご相談いただけます)4.まとめコンテンツSEOの外注は安くて数万円~高くて100万円以上かかるケースもあります。サイトの規模、求める戦略や施策によって異なるため、自社サイトの課題を解決するにはどんなサービスが必要か考えたうえで外注する企業を選ぶとよいでしょう。集客につながるコンテンツSEOをお求めでしたら、ぜひ弊社のサービスもご検討ください。
  • 2024.03.13 WEB制作

    コンテンツマーケティングでCV数を増やすための導線設計【プロが解説】
    自社サイトやSNSから見込み顧客を集めるコンテンツマーケティングは一見万能な集客方法に思えるかもしれませんが、実際のところ売上につながるようなコンテンツを作るのは簡単ではありません。なかなかコンバージョン数が伸びず悩んでいるWeb担当の方も多いのではないでしょうか?思うようにコンバージョンしない場合、内容だけでなくユーザーを購入まで誘導するための道のり=導線をしっかり整備できているかチェックした方がいいかもしれません。今回は、主に自社サイトやオウンドメディアに掲載する記事コンテンツにおけるコンバージョン数の増やし方として導線の設計方法をお伝えします。1.コンテンツマーケティングにおける導線の種類コンテンツマーケティングの導線は「CTA導線」のことを指します。コンテンツマーケティング(主に記事コンテンツ)において用いられる主要な導線の種類は以下の通りです。会員登録お問い合わせ資料請求・ダウンロードSNSのフォローボタンCTA導線とはCTAとは「Call To Action(行動喚起)」の略。Webサイトの訪問者を具体的な行動(コンバージョン/CV)に誘導する導線のことを指します。記事を読んで自社製品に興味を持った人が購入に至るようアシストする役割を持っていると言えるでしょう。求めるコンバージョンによっていくつかの種類に分けることができ、サイトや商材によっていくつか使い分けるのが一般的です。導線の種類特徴顧客から見たハードル会員登録メルマガ、ECサイトなどユーザーとの接点を増やす低SNSフォローボタン幅広い層に認知を広げるエンゲージメントが重要低資料請求・ダウンロード主にBtoB向け詳細/専門的な内容に最適中お問い合わせコンバージョンにつながりやすいがハードル高め高顧客から見てハードルが高いCTA導線はクリックするのに抵抗を感じやすいものの、上手く誘導できればコンバージョンにつなげやすいとも言えます。反対にハードルが低い導線は手軽にクリックできる一方、その場では購入につなげにくいでしょう。詳しくは後述しますが、コンテンツを訪れるユーザーにマッチした導線を設置することが非常に大切です。まずはそれぞれの導線の特徴を弊社のコンテンツマーケティング担当・ニャーケッターからの本音コメントと共に細かく見ていきましょう。①会員登録メルマガやECサイトへの会員登録など。業態によってはLINE登録の導線を挿し込む場合もあります。直販のECサイトを運用している場合を除き、直接購買にはつながりにくいでしょう。その分登録のハードルは低めなので、ユーザーとの接点を増やすための中間コンバージョンとして用いられることも多いです。ウェビナー・セミナーの参加フォームへのリンクを設置するケースもあります。<監修者・ニャーケッターより>比較的高単価の商品を扱うECサイトはとくに初回訪問で購入するユーザーは非常に少ない。そのため購入よりハードルの低い会員登録をCVとすることも一つの手だ。会員登録においては登録メリットを提示し、同時にメルマガ受信してもらうことが重要にゃ。初回訪問で購入に至らなかったとしても、その後のメルマガ配信で商品の魅力や選び方、最新・期間限定のなどユーザーにメリットのある情報を届けることができれば、サイトの再来訪や先々の購入につながる可能性が期待できる。特に衝動買いできない商品や他社比較ありきの商品では、検討期間が発生しやすいことも考慮してコミュニケーションをとることが大切にゃ。②SNSへのフォローボタン幅広いユーザーの認知を獲得したいときに向いています。企業とユーザー間でコミュニケーションを取ることでて親しみを持ってもらえますが、その一方購買につなげにくい点には注意が必要です。他の導線と併用する形で使う長期的なアプローチ方法だと言えるでしょう。<監修者・ニャーケッターより>メルマガ(会員)登録よりさらにハードルを下げたユーザーとのタッチポイントだ。ワンタップでフォローできる反面、お別れもワンタップにゃ。そのためユーザーを飽きさせない内容と頻度を意識しつつ、エンゲージメント(ユーザーの反応)数を見ながら自社のベストを模索することが大切にゃ。キャンペーンなどで短期間に集めたフォロワーもコミュニケーションが伴わなければ数字だけのフォロワーになってしまう。フォロワーの数と反応の数が合っていない企業アカウントが多いのはまさにそういったケースだったりするにゃん。SNSで大事なのはエンゲージメント。フォロワー数だけで満足しないことにゃ。③資料請求・ダウンロード主にBtoB向けですが、BtoCでも教育系など一部の業界にも用いられる導線です。「商材について検討の為に詳しい情報を知りたい」「専門的な解説が欲しい」というニーズがある商材は特に資料請求を使うとよいでしょう。商材によってはよりハードルの下がる資料ダウンロード形式をとるケースもあります。コンバージョンにややつながりにくく、資料ダウンロードの場合は特に競合他社の分析資料となりうる点には注意が必要です。<監修者・ニャーケッターより>余談だが資料請求について最近のトレンドも触れさせてほしいにゃん。BtoCでは金融業界(証券会社・保険会社・クレジット会社など)でよく見られた資料請求が、最近はWebコンテンツにシフトしている傾向もある。NISAやiDeCo、証券会社、少額保険など従来は資料請求を設けていた業種も昨今はWebで完結できるものが増えているにゃん。検討に必要な情報をコンテンツで表現できれば、資料請求というステップを踏まずダイレクトに成約につなげることができる。そう考えるとサイトのUI・UX・リッチコンテンツ作成は今後より一層重要になるという捉え方もできるのにゃ。お問い合わせコンテンツを見て問い合わせをしてくれるユーザーは商材への関心も高く、コンバージョンに近い傾向にあります。優良な見込み顧客を集められるCTA導線だと言えるでしょう。ただしその分導線を踏むハードルは高くなることには注意すべきです。問い合わせ経由をメインに受注しているBtoB企業は特にどのような経路でフォームへつなげるかが重要になってきます。2.コンテンツマーケティングにおいてCTA導線の設計は重要か結論から申し上げると、コンテンツマーケティングにおいてCV(コンバージョン)に直接結び付くかどうかは必ずしも大事ではありません。そもそも、コンテンツマーケティングの目的は「見込み顧客の獲得と関係性の構築」です。サイトを訪れたユーザーがその場で購入を決断せずとも、あとから何かしらの形でコンバージョンするケースも多々あります。購入ボタンを押すよう直接誘導することに特化している(=直接CVに結び付くことが分かりやすい指標となる)メディアは広告なので、その点には留意しておきましょう。とはいえ何の導線もない/不適切な誘導では機会損失に繋がりうるため、適切な導線設計はユーザーのためにも重要です。不適切な誘導の一例お問い合わせへの導線は直接CVにつなげやすいのが特徴ですが、そもそも「問い合わせてみよう」と思うユーザーがいない状態では上手く機能しません。そのため、例えば初心者向けの簡単な解説コンテンツの後ろに問い合わせ導線を設置するのは多くの場合不適切です。他の記事への回遊導線サービス内容を説明するページホワイトペーパー、資料ダウンロードなどへのCTA導線をつけるとよいでしょう。3.CTA導線の形式記事内に挿入するCTA導線にはいくつかデザイン上の形式があります。どの形式を使うのが正解ということはありませんが、ユーザーに応じて使い分けるとよいでしょう。強く訴求したい場合は複数の形式を併用することもあります。(各項目の下にCTA導線の見本を挿入していますが、リンク先は弊社のコンテンツマーケティングサービスのページです。興味がある方はクリックしてみてください。)テキスト文章の中にテキストリンクを入れる形。目立ち過ぎず記事の中になじみやすいのが特徴です。コンテンツを主役にしてさりげなく導線を設置したいときにおすすめ。→テキストリンクの見本バナー画像を入れて誘導する形式です。視覚的に分かりやすく伝えられます。記事の途中に挿し込むほか、目立つので横カラムやトップページにテンプレートとして入れることが多いです。ボタン枠の中にテキストを入れる形の導線。記事内によく用いられます。WordPressであればテーマにボタンのテンプレートが入っているので取り入れやすく、かつ視認性の高い導線です。ボタンの見本4.CTA導線を入れる場所おすすめ3選導線の内容やデザインも大切ですが、コンテンツ内のどこに設置するかもCVに深く関わってきます。ここからは記事コンテンツ内に入れることを想定してCTA導線を入れる場所としておすすめの場所を3つ紹介します。記事の文末文章を最後まで読んでいる状態であれば商品やサービスに強い関心を持っている可能性が高いので、興味を持ってくれたユーザーを効率的に誘導することができます。うるさすぎないのでコンテンツ内に配置する導線として一番おすすめです。ファーストビュー内ファーストビューとはページを開いて最初に表示される画面のこと。一番見ているユーザーが多い画面なので、タイトルを見た段階ですぐに誘導したい場合はファーストビュー内に大きく入れると見やすいです。ただし、PR感が増し敬遠されるリスクがある点には注意してください。当サイトではファーストビューに表示される導線はPCのみ右カラムに設置していますが、コンテンツによっては記事内中央に配置する場合もあります。横カラム(PC向け)記事横のカラムに固定で設置することで、興味を持った時にいつでも遷移できるようになります。一画面に幅を持たせられるPC向けのレイアウトではよく採用されます。テキストだと存在感がなく見づらいので、バナー・ボタン形式で載せるのがよいでしょう。スマホ向けの導線としては固定のヘッダーをつけるのがおすすめです。5.効果的にコンバージョン数を増やすための導線設計のコツCV数を増やすには、ユーザーに合わせた導線設計が必要です。売上アップを目的にしてコンテンツを制作しているとどうしても購入に近い目立つ導線を設置したくなるかもしれませんが、実際に効果を上げるには別の手段が必要になってくることもあります。ターゲット層に合わせた種類・形式を選ぶ記事の内容に合わないCTA導線を敷いても意味がないのはもちろん、「目立つボタンや画像にするとCVしやすい」「問い合わせへのリンクを貼れば売り上げが増える」わけではありません。消費者側になって考えてみると想像しやすいと思いますが、分かりやすく購入へ誘導するボタンが便利に思うときもあれば鬱陶しく感じることもあるでしょう。CVさせたい一心で押しつけ・押し売りにならないよう注意してください。ユーザーの意欲・状態に合わせた導線を選ぶことが重要です。なるべくシンプルに商品を売る側としてはユーザーが何を選んでもいいように「会員登録」「問い合わせ」「SNSボタン」などたくさん導線を設置したくなるかもしれません。会員登録お問い合わせお電話はこちらしかし、上記のようにひたすらボタンが並んでいるとどれを押していいか分からなくなってしまいますよね。ユーザー目線で考えると選択肢が多すぎるのはかえって負荷になってしまいます。一番優先したいものをなるべくシンプルに配置することが重要です。同じ画面に複数導線を設置したい場合は、デザインにメリハリをつけるよう心がけましょう。テンプレートにしすぎないカラム内のバナー画像くらいは固定でも構いませんが、記事のカテゴリや種類ごとに導線を固定するのはあまり推奨されません。特にありがちなのはカテゴリごとに導線を設置してしまい、文脈に合わないテンプレートが挿入されてしまうケース。CVにつながらない導線はユーザーを邪魔してしまうだけなので、なるべく避けたいところです。少し手間がかかりますが、いくつかのテンプレを作成して記事ごとに導線を決めるようにしましょう。内容の濃いコンテンツであればオリジナルのCTA導線を都度作成するのもおすすめです。6.まとめコンテンツマーケティングでCV数を上げたい場合は、内容だけではなく記事内の導線にも注意を払ってみましょう。記事に合っていない導線が配置されていたリ、デザインによってユーザーが抵抗感を抱きやすかったりすると、良い内容のコンテンツでもCVにつなげることができなくなってしまいます。自社が売りたい商品はなんなのか、商品を買ってくれそうなユーザーは何を好むのか、しっかり分析することが重要です。
  • 2024.03.06 WEB制作

    コンテンツマーケティングの費用は内容次第!具体例や選び方までくわしく解説
    Webコンテンツの伸び悩み解消はマーケティング会社への依頼が確実です。しかし、費用感や選び方のポイントが分からないと進めるのは難しいですよね。実際のところ、コンテンツマーケティングの費用は依頼内容によって大きく変わるため、具体的な話をしてみないと分からない場合が多いでしょう。また、依頼先は費用よりも実績と質で選ぶことが大切です。今回はコンテンツマーケティングの費用相場と対策内容、依頼先の選び方について解説します。悩みに対する費用の具体例もご紹介するので依頼時の参考にしてください。1.コンテンツマーケティングの費用相場は「月額+初期費用」コンテンツマーケティングの依頼費用は「月額10~60万円程度+初期費用10~30万円前後」を目安にしましょう。コンテンツマーケティングの費用に大きな幅があるのは、課題の改善に対する施策内容が多岐にわたるためです。例えば、記事制作のみなら月額10万円程度から可能ですが、CMS設置やアクセス解析も加えると月額40万円~、さらに本格的な戦略設計や改善支援まで含めるとなると月額50万円以上になることも珍しくありません。そのためコンテンツマーケティングを依頼する際は、具体的な目的と依頼したい内容を絞検討から連絡するのがいいでしょう。また、各社でコンテンツマーケティングの考え方や得意とする施策内容が異なるため、複数の会社を比較することも大切です。2.コンテンツマーケティングの費用と対策内容一覧コンテンツマーケティングの主な施策内容と費用は以下の通りです。施策内容によって依頼先の会社が変わる点にも注目しましょう。費用の目安(月額)施策内容依頼先10万円~・記事制作のみ記事制作会社40万円~50万円・CMS設置・記事制作・アクセス解析CMSベンダーWebマーケティング会社50万円~60万円・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析Webマーケティング会社60万円~・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析・コンサルティング・改善支援上記の一覧はあくまで目安です。記事の納品本数や品質、SEO効果など同じ項目でも求める要素によって費用は変わります。コンテンツマーケティングでは費用と効果が比例する場合が多いので、コストばかりにとらわれずパフォーマンスも意識しましょう。3.コンテンツマーケティングの費用の具体例よくあるWebコンテンツの悩み別にコンテンツマーケティングの費用を具体的に見ていきましょう。とにかく記事作成を助けてほしい費用の目安:月額10万円程度~依頼先:記事制作会社すでに構築済みのWebメディアがあり、運用方針も決まっている場合は「記事作成のサポート」だけでいいケースもあるでしょう。記事作成は予算に応じた本数の作成で、テーマ出しや編集は自社対応となるのが一般的です。CMSを導入してほしい費用の目安:月額50万円程度~依頼先:CMSベンダー、Webマーケティング会社これからWebコンテンツを立ち上げる場合はCMSの導入からプロに依頼するのがおすすめです。事業規模に合ったCMS製品選びや万全のセキュリティ対策には専門知識が欠かせません。アクセス解析でCV課題を見つけたい費用の目安:月額30万円程度~依頼先: Webマーケティング会社運用中のWebサイトで「離脱が多い」「売り上げにつながらない」などの悩みがある場合は、Webマーケティング会社にアクセス解析を依頼してCV課題を見つけるのが効果的です。結果がでない原因の解明や改善提案も受けられます。SEO対策で確実な集客UPを目指したい費用の目安:月額30~50万円程度依頼先:Webマーケティング会社Webサイトの集客には検索で上位にあがるコンテンツ作成が有効ですが、それには最新のSEO対策を盛り込んだ記事作成が必要です。市場動向、ターゲット、KW、文章構成まで考慮できるWebマーケティング会社への依頼がおすすめです。立ち上げから運営方針の提案まですべてサポートしてほしい費用の目安:月額20~60万円以上依頼先:Webマーケティング会社初心者だがWebメディアを一から立ち上げたい、自社で運用できるようにアドバイスが欲しいなど、Webコンテンツをプロと一緒に作り上げたい場合は伴走型DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスがあるマーケティング会社に依頼しましょう。事業の成長段階に応じた中長期的なサポートが受けられます。4.コンテンツマーケティング会社を選ぶときのポイントコンテンツマーケティング会社は「費用だけで選ばない」ことが重要です。同じ業界での実績数や納品物の質などポイントを押さえて複数の会社を比較して選びましょう。上位獲得の目的を定めてから依頼するはじめに、検索上位を目指す目的(認知拡大や売上げUPなど)を整理してから依頼しましょう。コンテンツマーケティング会社にはさまざまな戦略があり目的や状況によって最善策は変わります。「何がしたい」が明確なほど結果につながるはずです。自社の業界で実績がある会社を選ぶ費用とのマッチはもちろんですが、「同じ業界で実績がある」というのは需要なポイントです。業界によってターゲットや傾向、競合が大きく変わるため、ケーススタディをより多く持っているマーケティング会社ほど成功確率が高くなります。記事制作は本数よりも質を重視する検索エンジンの選定基準において、以前はコンテンツ記事を量産するほど有利とされていましたが、今は情報の信頼性や記事の有用性で判断されるようになりました。実際、1万字びっしりと書いてある記事より3,000字で簡潔かつ有用な記事が評価されるケースは往々にして存在します。「安くてたくさん」書ける会社よりも、「信頼できる・情報が充実している・分かりやすい」記事を納品する会社を選びましょう。[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]〈WEB広告/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより〉1文字◯円のような業者は実績がないゆえに安さを売りにしているケースが多いので実績、質をよく確認する。文字数が多ければ良いというものではないにゃ。[/word_balloon]SNSや動画など様々なアプローチ方法を検討するWebコンテンツのニーズは日々変化しています。テキスト記事だけでなくSNSや動画、アニメーションなど時代に合った切り口を出せる提案力もコンテンツマーケティング会社には必要です。成果確認は3か月以上の長期を見込むどの会社に依頼しても、コンテンツマーケティングの成果が出るには半年~数年を見込むのが一般的です。検索エンジンが情報を精査するのに時間がかかるため、検索順位が出るのに3ヵ月以上かかることも珍しくありません。すぐに結果がでないから違う会社に乗り換えるのではなく、中長期的なパートナーとして数年単位で付き合えるマーケティング会社を選びましょう。5.まとめコンテンツマーケティングの費用相場は月額10~60万円、それに初期費用10~30万円程度と考えましょう。コンテンツマーケティングには様々な施策内容があり、目的や課題によって施策が変わるため費用には大きな幅があります。記事制作のみなら10万円程度から、CMS導入から戦略提案などすべてを任せるなら60万円からという形です。ただし、コンテンツマーケティング会社は費用よりも実績で選ぶことが重要です。業界の特性を熟知し、ケーススタディをより多くもっている会社ほど成功確率は高くなります。さらに制作物の質、柔軟な提案力などにも注目するといいでしょう。コンテンツマーケティングは結果が出るのに半年~数年かかる業務です。大切なWebメディアを長く一緒に作り上げていくパートナーとして、よりよい会社を選びましょう。
  • コンテンツマーケティング 手法 10種類をわかりやすく

    2024.02.29 WEB制作

    コンテンツマーケティングの手法10選!種類別に解説【選び方・成功するポイント】
    コンテンツマーケティングとは、見込み客にとって有用な情報を提供し、問い合わせや商品の購入などのコンバージョンにつなげるマーケティング手法のことです。スマホの普及など生活様式の変化により、近年より重要性が増してきています。しかし「コンテンツマーケティング」という名前を知っただけで、具体的にどんな内容・効果があるのか把握せずに取り入れようとしていないでしょうか?コンテンツマーケティングではさまざまな媒体(メディア)を用いて発信を行います。自社サイトはもちろん、場合によっては動画サイトやメールなども利用してマーケティングを行うべきです。 この記事では、コンテンツマーケティングの手法を10種類に分けて詳細に解説し、どの種類を選ぶべきかプロの視点から詳細に解説します。【詳説】コンテンツマーケティングの種類10選コンテンツの種類特徴・メリット向いている企業/サイト形式記事コンテンツ文章メインのコンテンツ幅広い企業/サイトに対応SEOコンテンツ検索流入を目的とする事例コンテンツ利用イメージを具体的にする比較・検討に時間がかかる商材を扱う企業プレスリリース他社メディア経由で広報潜在層からのリードを増やしたい企業LP1枚のページで訴求EC(通販)サイトメルマガユーザーを分類してメール配信既存顧客にアプローチしたい企業ホワイトペーパー課題解決のための資料BtoB、専門性の高い商材を扱う企業動画文字とは違う角度で情報を届けられる記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業ウェビナー双方向かつ大規模にセミナー発信見込み顧客とコミュニケーションを取りたい企業SNS特定のターゲット層に訴求記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業①記事コンテンツWebサイト上にコラムなどの形で掲載された文章のこと。多くの場合は写真やイラストも入っていますが、大部分を文字が占めるコンテンツは「記事コンテンツ」とみなされます。自社メディア(オウンドメディア)で発信する方法と他社の媒体(アーンドメディア)に載せてもらう方法があります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]当サイト「Webly」も記事コンテンツを発信するオウンドメディアです。[/word_balloon]②コンテンツSEOコンテンツSEOとは、検索流入を目的として行うコンテンツマーケティングのこと。基本的には記事の体裁をとることが多いので、記事コンテンツの一種とみなすこともできます。コンテンツSEOにおいて重要なのは検索ニーズと企業の意図を結び付ける記事を制作できるかどうかです。検索で入ってくるユーザーは何かしらの目的を持ってサイトを訪れているので、その目的(ニーズ)と自社商品を上手く結びつけることができれば、新規流入を効果的に増やすことができます。安価かつ取り組みやすいためコンテンツSEOを導入する企業は年々増加していますが、流入に結び付かない・流入がコンバージョン(売上)につながらない事例も散見されます。>>>コンテンツSEO運用についてはこちら<<<③事例コンテンツ商材を導入した顧客や企業にインタビューし、ユーザーに利用イメージを具体的に示すのが事例コンテンツです。サイト上にインタビュー記事として掲載することが多いため基本的には記事コンテンツの一種と捉えても問題ありませんが、中には動画サイトやSNSなどを用いて事例を発信するケースもあります。実際に商品を取り入れたお客様の声や実績を掲載することで、よりサービスの信頼性を上げることができます。④プレスリリース新商品発売のお知らせやイベント・アンケートの広報などを他社メディア経由で拡散するのがプレスリリースです。代表的なプレスリリースのサイトとしては「PR Times」が挙げられます。記事コンテンツの形式をとるのが一般的で、アーンドメディアによる発信方法の一つと考えてよいでしょう。プレスリリースに掲載してもらうことで別媒体のメディアに引用される、SNSで拡散されるなど、自社メディアでは得られない宣伝効果を得られます。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]検索では出会えない潜在層に広くリーチできるのが大きなメリットです。[/word_balloon]⑤ランディングページ(LP)主に広告経由でアクセスしてきた顧客に対して1枚のページでサービス内容を伝えるページのこと。記事コンテンツと類似していますが、画像や図を多用するため直感的にユーザーに情報を伝えられるのが特徴です。また、他のページへのリンクが少なく、直接問い合わせや購入につなげる導線が多く、1枚でコンバージョンに誘導できるデザインが求められます。WEB広告と併用し、広告流入とコンバージョンをつなぐクッション的な役割でLPを制作するケースも多いです。>>>LP/サイト制作の制作実績<<<⑥メルマガ記事コンテンツなどを通じて登録した顧客に商品やキャンペーンについてなどの情報をメールで配信するのがメルマガです。Web黎明期から使われている古典的手法ですが、現在でも一定の人気があります。基本的にはあらかじめ何らかの方法でリードを獲得する必要はありますが、登録者の情報(年齢・性別・役職など)が分かった状態で発信するため、特定のユーザーに配信するなどのコントロールができるのがメリットです。メルマガの種類セグメントメール:特定の条件で抽出したユーザーを対象に配信するステップメール:購買までの段階に応じて複数のステップに分け配信する休眠発掘メール:休眠顧客(一定期間購入がない既存顧客)に再度アプローチする⑦ホワイトペーパー顧客が抱える課題を解決することができるサービス、ソリューションを紹介する資料のこと。現在では専門性の高いBtoB向け情報資料を指すのが一般的です。オウンドメディアやメルマガから資料をダウンロードできる導線を作り、主に自社サービスについて紹介します。記事コンテンツよりもユーザーが絞られるため、より詳しく専門的な内容にして顧客からの信頼度を高められます。見込み顧客の情報を効率的に収集できるのが企業側のメリットで、顧客側も問合せよりハードルが下がって検討材料を集めやすいというメリットがあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]資料はPDFやスライド形式になっていることが多いので、営業の説明資料や新入社員の研修資料に流用しやすいです。[/word_balloon]⑧動画YouTubeなどのメディアに公開する自社のコーポレートサイト・オウンドメディアに掲載する など媒体がテキストか動画かという違いだけで、与える情報は記事コンテンツとそこまで差異はないでしょう。より時間当たりの情報量が多く、テキストや画像で説明しきれない情報を届けることができる場合もあります。⑨ウェビナーオンライン上で開催するセミナーのことをウェビナーと呼びます。通常のセミナーを開けなかったコロナ禍で急速に普及した主にBtoB向けの手法です。ユーザーと双方向でコミュニケーションを取ることができるのが特徴で、オフラインでのセミナーと比較するとより大人数に向けて発信できます。また、録画したウェビナーの映像を動画コンテンツとして公開することも可能です。⑩SNSX(Twitter)やInstagramなどのSNSでは話題性・拡散力のあるコンテンツを発信できるのが特徴です。アカウントの運用は基本無料なので、安価で手軽に始められるのがメリットです。ただし、効果的な運用には他のコンテンツ同様一定のスキルが必要になります。SNSによって特性が違うため、ターゲットによって使い分けるのも大切です。Instagram:10代~40代くらいまでの幅広い層に訴求できるSNSに。インスタ経由で売上を出すには商品または企業のブランド力が影響しやすい。知名度の低い商品であればオファー(割引率など)の強さが必須ため、見誤らないように身の丈に合った活用方法を検討することが重要。Facebook:ビジネスパーソン、BtoB向け。X(Twitter):短期間での情報拡散に最適。ニッチで専門的な内容が反響を呼ぶことも。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]単に企業アカウントを作って発信するだけでなく、SNSを通じて記事コンテンツに誘導するという手法もあります。[/word_balloon]BtoB/BtoCはそれぞれ特徴が異なる個人をターゲットにするBtoCと法人(企業)をターゲットとするBtoBではコンテンツマーケティングの戦略も若干異なってきます。「顧客にとって価値ある情報を提供する」という基本的な考えは同じですが、購買までの検討期間や予算、メインとなる端末などの面で違いが生じることを覚えておきましょう。選ぶべきコンテンツの種類もBtoBかBtoCかによってある程度傾向が分かれます。上記のイメージはあくまで傾向なのでもちろん例外もありますが、相手が個人なのか法人なのか意識したうえでコンテンツを選ぶのも大切です。BtoB向けのコンテンツマーケティング戦略については「【BtoB企業特化・事例あり】コンテンツマーケティングの特徴・成功のコツを解説」でも詳しく説明しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。コンテンツマーケティングにおいて種類選びは重要思い付きでコンテンツを作ってみても発信する内容が伴っていなければ効果は出ません。見込み顧客に有益な情報を分かりやすく届けるには適切な種類のコンテンツを選ぶ必要があります。種類の選び方について詳しくは後述しますが、まずはユーザーが商品を知ってから購入するまでの態度変容を4つのプロセスに分けて考えてみましょう。それぞれのコンテンツがどの段階に向いているのか理解しやすくなると思います。認知:企業・サービス・商品について知る興味・関心:商品・サービスについて興味を持つ比較・検討:購入後のイメージを持ち、他社サービスと比較する購入:購入を後押しするそれぞれのコンテンツごとに届きやすいプロセスを分類・図示すると、以下のようになります。上の図で示しているコンテンツごとのカバー範囲はあくまで一例ですので、発信方法や内容によってはもっと幅広い層にリーチできる場合もあります。一般的に手広く訴求しやすいのは記事コンテンツですが、当然どんなターゲットに届けたいかによって内容が変わってくる点には注意が必要です。【4ステップ】コンテンツマーケティングの種類を選ぶ方法どのようなコンテンツを制作するべきか分からない場合はまずマーケティングとしての戦略を練るところから始めてみましょう。その過程でおのずと利用するコンテンツが決まっていきます。①コンテンツマーケティング全体の目標を設定するコンテンツマーケティングの最終的な目的は「自社の課題解決」です。現状のサービスが抱える問題点・改善できるポイントを洗い出し、その課題を解決することを全体の目標とします。コンテンツマーケティングによってどんな課題を解決したいのか明確にすることが重要。コンテンツ制作に関わる全員が同じ目標を持てるよう、具体的な目的と目標をドキュメント化して共有するのもおすすめです。例課題:ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない(食品業界)具体的な目標:ECサイトの売上20%アップ②顧客のイメージを明確にする的確な情報を発信するために、まずはターゲットとなる層を明確にしましょう。顧客像としてペルソナを設定し、「顧客が何を知りたいか」を分析するのがおすすめです。>>>ペルソナの設定方法について詳しくはこちら<<<コンテンツマーケティングで重要なのは顧客の情報ニーズです。何を知りたいのか、商品についてどの程度認知しているのか理解するためのプロセスなので、作りこみ過ぎないよう注意しましょう。ペルソナを設定するときは、状況や周囲の環境も一緒に考えてみてください。リーチしやすい媒体・方法は人によって異なるので、細かい生活の文脈を分析することで選ぶべき種類が見えてくる場合もあります。例50代女性高血圧が心配、対策方法を知りたい分からないことはスマホで検索している③顧客の行動を分析する設定したペルソナの人物が購入までに取る行動(態度変容)を「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」で分けて考えます。態度変容のフェーズごとに情報を整理するカスタマージャーニーマップを作ってみるとよいでしょう。例1. 認知:高血圧が心配。SNSで高血圧対策のドリンクがあることを知る。2. 興味・関心:検索経由でコラムや商品サイトへアクセス。製品の効果などを知る。3. 比較・検討:外部サイトの口コミを見て類似製品と費用・効果を比較。4. 購入:ECサイトに会員登録、購入。各プロセスでどのようなコンテンツと接点があるのかも書き出してみます。カスタマージャーニーマップ内にアクション(施策)を落とし込んで整理するのも有効です。①で設定した課題と照らし合わせ、どのプロセスを強化するコンテンツを制作していくべきか検討しましょう。Q.どの種類から始めるべきかコンテンツマーケティングを始めるなら、小さく/部分的に始めて徐々に拡大させることをおすすめします。最初は購買プロセスの中で強化したい段階に焦点を当てて考えていくのがよいでしょう。例当初の課題は「ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない」なので、「認知」「興味・関心」のプロセスを強化するとよいでしょう。検索流入から自社製品に合ったユーザーを増やすSEOコンテンツを取り入れるのがコスト・取り組みやすさから考えてもおすすめです。④KPI(数値目標)を設定するKPIは「Key Performance Indicator」の略。最終的な目標を達成するのに必要な具体的数値目標を指します。コンテンツの方向性が決まったらKPIを設定するのも大切です。エンゲージメント(顧客と企業の信頼関係)の向上を意識した数値を設定できるとよいでしょう。例ページビュー(PV)数を3ヶ月で1.5倍にユニークユーザー(UU)数を1年で160%アップ など設定するKPIはプロセスごとに異なるため、複数の評価基準を測定する必要があります。具体的な例は以下の通りです。【事例】オウンドメディアの立ち上げ成功により良質なEC送客とコンバージョン率アップ※施策実行当時のデータを使用していますきちんと戦略を立ててコンテンツを選ぶことは前提として、どのフェーズにも対応しやすく比較的ローコストで取り入れられるのは記事コンテンツです。その中でもコンテンツSEOはきちんと対策ができていれば効果が出る見込みも高いため、当社のWeb戦略でも積極的に採用しています。実際にSEOコンテンツを導入して成功したA社の事例を紹介しましょう。大手通販サイトを運営するA社ECサイトに紐づいた商品紹介サイトを所有新しいオウンドメディアの立ち上げ依頼コンテンツSEOの記事で検索流入を獲得したいA社の課題A社はECサイトに紐づいた商品紹介サイトを有しており、依頼時点で既に内製でコラムページを制作していました。しかしコラムページからの流入がほとんどなく、コンバージョンに結び付かないことが課題になっていました。検索からの流入を狙うコンテンツSEOは一見誰にでも取り組めそうな施策に見えますが、キーワードの選び方やサイトの内部構築がしっかりしていなければ結果は出ません。A社のように社内のリソース・スキル不足が原因で効果を出せないケースはよく見られます。具体的な施策A社は検索流入増加を目指して新規でオウンドメディアを立ち上げることになり、当社がお声がけをいただきました。オウンドメディアの立ち上げにあたって行った主な施策は以下の二つ。内部SEO対策を踏襲したサイト制作アクセス数のスタートダッシュを叶えるSEO記事コンテンツ作成サイト(WordPress)の構造にSEO対策を踏襲した設計を施し、ターゲット層の検索ニーズを汲んだSEOコンテンツを作成しました。成功ポイントA社からご依頼いただいた新規オウンドメディアの立ち上げは成功し、コンテンツマーケティングによる集客効果がさまざまな指標に表れました。①検索順位上昇SEO施策の中間指標はGoogleでの検索で上位に表示できるかどうか。もちろん最終的に売り上げが向上しなければ意味はありませんが、まず意図したキーワードでユーザーに記事を届けることも重要です。A社の案件ではオウンドメディアの立ち上げからわずか2ヶ月で複数の検索ワードにおける順位上昇が認められました。新規ドメインで効果を出すには半年~1年程度かかる場合もありますが、A社のサイトは商品力が高かったため、短時間で分かりやすい結果が出せたと考えます。②検索流入数の増加検索順位の上昇に伴い、検索からの流入数も順調に増加。立ち上げ直後すぐにアクセス数が増えはじめ、1年で10倍以上になりました。③コンバージョン率(CVR)、直帰率の改善A社の商品に興味・関心を持つユーザーから流入を集めることで、コンバージョン率や直帰率、ユーザーの滞在時間も改善しました。特にコンバージョン率は内製コラムサイトの100倍以上。適切なターゲティングと検索ニーズの分析、戦略的な流入誘導が功を奏した結果となりました。ユーザーにとって興味のあるコンテンツを提供することで、直帰率も3分の1程度に改善。平均滞在時間も長くなるなど、さまざまな面で効果を実感していただけました。5.まとめコンテンツマーケティングは顧客のニーズや状況に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。商材の知名度や特徴、社内のリソースや予算から展開すべき規模を割り出すのもよいでしょう。さまざまな要素を総合的に考えて選択する必要があります。初めてコンテンツマーケティングを始める場合は購買プロセスに沿った戦略を立てるのがおすすめです。バランスの取れた戦略立案を誰かに相談したいというWEB担当者はコンサルに依頼してみるのも一つの手です。