コンテンツマーケティング

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  • 2024.04.10 WEB制作

    コンテンツマーケティングのゴールはブランディング?注意点を押さえて売上アップ
    集客施策のひとつと考えられているコンテンツマーケティングですが、本来はユーザーを育成したりファン化したりするための施策です。 そのため、流入数や閲覧数を追うだけでなく、いかに自社の強みを押し出し、ブランディングするかがカギとなります。 この記事ではブランディングの定義と、コンテンツを通してブランディングを行う時の注意点を解説します。   1. そもそもブランディングとは? そもそも「ブランディング」とは何を意味するのか、ブランディングがもたらす効果と合わせて解説します。 ブランディングの定義 ブランディングとは、自社に対する顧客の愛着や信頼性を高め、ブランドを形作る戦略のことです。 このブランドとは、自社と他社を区別するために作り出した独自の概念のことを指します。ブランディングは「自社に対する確立した良いイメージを浸透させる活動」ともいえるでしょう。 例えば、多くの人は「アップル」と聞いたときに、リンゴではなくiPhoneを販売している企業のAppleを思い浮かべます。同様にLINEと聞くと、ほとんどの人が文字通りの「線」という意味ではなく、SNSツールであるLINEを想像するでしょう。 スマホならアップル、連絡ツールならLINEと、「○○なら××」と想起されれば、ブランディングに成功していると言えます。 ブランディングがもたらすプラス効果 ブランディングが成功すると、顧客の中でイメージが定着しているため、広報活動の予算を削減でき、安売りをしなくても済むようになります。また、他社との比較検討なしに購入に至るケースも多く、リピーターやファンになってもらいやすのも特徴です。 例えば、多くの人はROLEXの時計を高級品として認知し、ご褒美やプレゼントに購入する品物として思い浮かべます。しかし、実際にどういった特徴があり、他の時計と比較してどのように優れているのかを答えられる人は多くないでしょう。つまり、ブランドイメージは、「消費者がどう認知しているか」が重要だということです。 いくら企業側が「自社の製品は高品質です」とアピールしても、消費者に認知されなければプラスの効果は生み出されません。そのため、良いイメージを確立するためのブランディング戦略は、企業にとって非常に重要なのです。   2.コンテンツマーケティングはブランディングが前提 コンテンツマーケティングは、ユーザーに有益なコンテンツを配信し、ユーザーをナーチャリング(育成)し、ファンになってもらう、ひいては顧客になってもらうためのマーケティング手法です。 ファンになってもらうためには、コンテンツにより自社の特色や価値を押し出してブランドを確立しなければならないため、必然的にブランディングを行う必要がでてきます。 注意しなければならないのは、目先の数字にとらわれることです。セッション数や再訪率といった数値を優先して質より量を重視すると、ブランディングの成果が上がりにくくなるでしょう。   3.コンテンツマーケティングでブランディングを進めるときの3つの注意点 コンテンツマーケティングでブランディングを進めるときに、注意したい点を3つ紹介します。 ①.むやみにコンテンツを大量投下しない コンテンツマーケティングを実行するときに、とにかく自社のことを知ってもらおうと、安易にコンテンツを大量にアップするケースが見られます。しかし、いくらコンテンツを作成しても、質が伴わなければブランド価値を損なう原因になりかねません。 コンテンツを増やしていくことは大切ですが、無理のない頻度で定期的に更新することをおすすめします。 ②.ペルソナ設定を軸に行う ターゲットユーザーであるペルソナの設定を行うことも重要です。 誰にでも好かれるブランドは存在しません。漠然とターゲットを設定しあやふやなコンテンツを作成するよりも、きちんとペルソナを設定し、ペルソナに共感してもらえる情報を提供するようにしましょう。ペルソナ設定に関しては、『ペルソナ設定のやり方と注意したいポイント』で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。③.自社の持つ価値を明確化する ブランディングの基本は、自社の持つ強みや独自性を理解し、そこを伸ばすことです。 この独自性は、コンテンツマーケティングだけで考えるのではなく、自社サービス・商品など企業全体に目を向けて考えましょう。コンテンツから受けた印象が、企業イメージにつながることを十分に意識したうえで、コンテンツを制作するようにしてください。   4.まとめ コンテンツマーケティングを行うときには、最終的な目標を「集客」ではなく「ブランド認知」におくことが大切です。自社の強みや独自性を見極め、コンテンツでユーザーに伝えることでファン化を促すことが、最終的に売上へとつながります。 コンテンツによるブランディングを成功させるためには、ペルソナを明確に設定し、ユーザーの課題解決につながる有益なコンテンツを制作するようにしてください。コンテンツマーケティングに関する他の記事は、こちらからご覧になれます。
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    直帰率とは?SEOに与える影響と直帰率が高い場合の改善施策8選
    一般的に直帰率とは、外部からWebサイトのページに流入し、アクセスした最初のページだけを見てサイトを離れる割合を指します。一方、直帰率とよく混同される離脱率は、1セッション(訪問)でそのページを最後に離脱した割合を意味します。 いずれもSEOとの因果関係はないにもかかわらず、なぜか検索順位に影響すると主張される場合もあります。 このような解釈が生まれてしまう原因はどこにあるのでしょうか? そこで今回は直帰率とSEOの関係を確認するとともに、直帰率を改善する方法を紹介します。 1.SEOと直帰率の関係性 SEOに取り組む人のなかでも、直帰率が検索順位に影響すると誤解している人は多くいます。しかしGoogleのWebspam元責任者のMatt Cutts氏は、「直帰率は検索順位に影響しない」と否定しています。 Googleが直帰率を評価対象としない理由はいくつか考えられます。 例えば、直帰率は滞在時間を考慮していないためユーザーエンゲージメントを正確に測れないという点です。Googleアナリティクスでは離脱する直前にいたページの滞在時間が計測されないため、直帰した場合は滞在時間が0秒となります。計測できない以上、評価対象として取り上げない方が公平だと考えられます。 また、Googleアナリティクスを利用していないWebサイトがあるという点もあります。直帰率はGoogleアナリティクスを利用しているWebサイトからしかデータが取れないため、これを評価項目に加えるのは公平とはいえません。 このように、直帰率はSEOに影響しない理由があるにもかかわらず、なぜ今でも勘違いが起こるのでしょうか?  2.なぜ直帰率がSEOに関係すると勘違いされるのか? SEO要因での弱さがユーザー体験を阻害して直帰率の高さに表れることがあり、これがSEOと直接関係あると誤解させる一因として挙げられます。 例えば、以下はGoogleの評価項目に含まれますが、同時に直帰率の上昇にも関係します。読み込み速度が遅い 低品質なWebデザイン 検索KWとコンテンツ内容が一致していない モバイルフレンドリーではない また、このようなコンテンツは同時にSEOとしてもマイナス要素であるため、検索順位を下げる要因になります。  このように直帰率とSEOに相関性はあると考えられますが、因果関係があるとはいえないでしょう。  3.直帰率を改善する8つの方法 SEOと直接の関係はない直帰率ですが、直帰率を改善することで結果的に検索結果の上位表示につながることはあります。ここからは、直帰率を改善する方法を8つ紹介します。 ①.記事コンテンツに画像や動画を埋め込む 記事の理解を深める画像や動画をコンテンツに掲載しましょう。テキストだけのコンテンツは変化に乏しく、ユーザーが読み疲れてしまう可能性があります。 特にページに動画を入れるのはおすすめです。動画のないページと比較して直帰率が下がり、滞在時間が長くなるといわれています。 ②.ページの読み込み速度を改善する ページの読み込み速度を改善することも直帰率の改善に効果的といえます。Googleが2017年に行った調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒になっただけで32%も直帰率が増加したそうです。さらに5秒になると直帰率は90%にまで増加したと報告しています。 この調査からもわかるように、読み込み速度が遅いと直帰率は高くなってしまいます。画像を圧縮する、不要なプラグインを削除するといった対策で、少しでも読み込み速度を速めましょう。 ③.ファーストビューに目立たせたい情報を表示する ページのファーストビューに興味を引く内容が記載されていなければ、ユーザーはスクロールせずに離脱すると考えられます。 下までスクロールして目を通してもらえるよう、ファーストビューには重要な情報やユーザーの関心を惹く内容を表示します。 ④.改行や箇条書きを活用する 改行や箇条書きを活用して読みやすい文章を心がけましょう。どれだけ内容が有益であっても、文字が連なっていると読みにくく、ユーザーは離脱してしまいます。 テキストには適宜改行を入れて読みやすくするとともに、重要なポイントは箇条書きにすると一目で把握しやすくなります。 ⑤.ユーザーの検索意図を満たすページを作成する ページの内容は、ユーザーの検索意図をしっかりと反映したものが最適です。ユーザーの検索意図と異なる内容だと直帰率が高くなる可能性があります。 例えば「猫用ソファ」と検索してランディングしたページに人間用のソファしか紹介されていないと、ユーザーは猫用ソファを探すために離脱してしまうことが想像できます。 検索キーワードから、ユーザーがどんな情報を求めているものを読み解き、コンテンツに反映させるのがコツです。 ⑥.内部リンクを設置する 内部リンクを設置すると、ユーザーをサイト内の関連ページへ誘導できるため、回遊率が上がり直帰率が下がります。 例えばECサイトの場合、商品ページに関連するおすすめ商品のページや使い方を紹介したコラムを設置すると有効です。 ⑦.アンカーリンクで目次を設置する ユーザーが情報を探して迷わないように、アンカーリンクで目次を設置しておきます。 ほとんどのユーザーは必要な情報がすぐ見つからなければ、そのまま直帰してしまいます。ほしい情報をすぐに与えられるようにすれば直帰率も改善できるはずです。 ⑧.モバイルフレンドリーにする 運用しているWebサイトがスマートフォンに対応していない場合は、モバイルフレンドリーに対応してスマホユーザーの直帰率を下げましょう。 PC用のサイトしかない場合、スマホユーザーが見にくいと感じて離脱してしまう恐れがあります。また、2021年3月末以降に延期されていますが、直近で全WebサイトのMFIへの強制移行が予定されているため、今後の検索順位にも大きく影響が出る可能性があります。 まだ対応していない場合は、モバイルフレンドリーへの移行を急ぎましょう。  4.まとめ Googleは直帰率を検索順位の評価項目とはしていません。しかしユーザーの利便性と満足度を上げるような直帰率の改善は、間接的にSEOにも良い影響を与えます。 直帰率の改善には以下の8つの方法があります。コンテンツに画像や動画を使う ページの読み込み速度を改善 興味を引くファーストビュー 改行や箇条書きを活用する 検索意図を満たすコンテンツ作成 内部リンクの設置 アンカーリンクで目次を設置 モバイルフレンドリー対応検索結果の上位表示にもつなげられるように、直帰率を改善する工夫を行いましょう。  
  • 2024.04.10 WEB制作

    【プロ解説】Webライティングのスキルアップに最適な練習方法を解説
    ライターになって間もない人の中には、ライティングスキルの上達方法が分からないと悩む方がいるのではないでしょうか。特にWebライティングについては、周囲に指導者がいないケースも多く、どこから手を付ければ良いのか分からないことも少なくないと思います。そこで今回は、Webライティングに必要なスキルを独学でも伸ばすことができる、おすすめの練習方法をご紹介します。 1.Webライティングで求められるスキル そもそも、Webライティングとは、Web媒体に適した文章を書く技術のことです。書籍や新聞といった紙媒体のライターとは違い、Web上のコンテンツを書くライターは、まずWebの特徴をきちんと把握する必要があります。例えば、Web上のページの多くは、上から下にスクロールしながら読んでいくため、重要な情報や結論から書く必要があります。また、多くのユーザーが短時間でサッと読む傾向があり、飛ばし読みされても理解できるよう論理的かつ分かりやすい文章が求められます。また、多くのユーザーが検索エンジンを利用していることを考えると、SEOに効果的な文章を作成できることが理想的と言えるでしょう。SEOライティングのより詳しい情報は、『初心者でも書ける!SEOライティングの基本』で解説しています。合わせてご覧ください。2.Webライティングのおすすめ練習方法 ライティングスキルの向上は一朝一夕にはいきませんが、練習に時間をかけ、しっかりと経験を積めば上達していきます。Webライターに求められるスキルを理解したうえで、次の4つの練習方法を試してみましょう。 ①.ライター向けの書籍を読む まずは、Webライティングに特化した書籍を読み、知識を付けましょう。最近では、ライター職の人が増えていることもあり、さまざまなライティングのノウハウ書籍が出版されていますが、中でもWebライティングに的を絞った本はおすすめです。Webライティング専門の書籍はSEOについても解説しているケースが多く、検索エンジンに評価される文章についても学べます。また、これからWebライティングを学ぶ人は、全てを網羅した分厚い解説書で一気にステップアップを目指すよりも、分かりやすく読みやすい初心者向けの書籍から入ると良いでしょう。練習問題が付属している書籍もあるため、何冊か読んでみてライティングの基礎力を養いましょう。 ②.心に残った文章をノートに写す お金を払って読む本は熟読される傾向が強いですが、Web上の文字は斜め読みされてしまいます。きれいな日本語を心がけることはもちろんですが、目を引くような表現を身に着けなければいけません。書籍や新聞、SNS、コラムなどさまざまな媒体や形式の文章に触れ、良い文章・心に残ったキャッチコピーがあれば、ノートに書き写して自分のものにしていきましょう。また、途中で分からない単語が出てきたときは、辞書を引いて書き溜めておくと、実践的な語彙力が高まっていきます。 ③.構成から考える Webページを訪れるユーザーは、何かしらの目的意識を持って閲覧しているため、ページ内で主張したいポイントを明確に提示しなければなりません。そのためには、ただ漫然とライティングをするのではなく、ユーザーが何を知りたくて訪れるのかを考え、論理的に文章を組み立てる必要があります。文章を執筆する前に導入文、本文、結論それぞれで何を伝えたいかを定めた構成を作成することで、伝えたい内容がブレず、ユーザーにとって分かりやすいコンテンツが出来上がります。文章力だけでなく「構成力」も上達するように、構成を作成する練習も積んでおきましょう。 ④.何度も書いてPDCAを回す PDCAとは、Plan(計画)・ Do(実行)・Check(評価)・ Action(改善)を繰り返し、品質を管理・改善していく手法を指しますが、これはWebライティングのスキル向上においても当てはまります。ブログを例に見ると、ただコンテンツを更新するのではなく、掲載したコンテンツのうちどのような文章が好反応を得たか、アクセス数が伸びたかを検証して、次のライティングに活かすことなどが考えられます。また、記事を執筆する際は、5時間かけて1つの文章を完成させるより、3時間で完成させて、見直しと書き直しに2時間使った方が、記事がブラッシュアップされ良い文章になります。 3.Webライティング前に必ず行いたい準備 質の高い記事を執筆するには練習だけではなく、ライティング前の準備がとても重要です。文章作成前に必ず行いたい2点をご紹介します。 文章を読むユーザーとニーズを推測する 文章を誰が読むかを想像し、架空のユーザー像(ペルソナ)を設定しましょう。同じ恋愛に関するコラムを執筆する場合でも、学生を対象として書く場合と、婚活中の社会人を対象として書く場合では、記事のテイストや取り上げる内容は大きく異なります。まずは、検索されるであろうキーワードから推測してユーザー像を仮定し、そのユーザーの検索意図を考慮してライティングを行うことで、ターゲットに刺さる文章を作成できます。 ゴールを設定する ユーザーが文章を読んだ後、定期的に訪問してコンテンツを閲覧して欲しいのか、見込み客にしたいのか、自社商品・サービスを販売したいのかによってコンテンツに求められる要素も変化します。その文章を読んだユーザーに、どのような行動を取ってもらいたいかというゴール(目的)を設定し、ページ構成を決めることが重要です。この記事ではご紹介できなかった「リライトスキル」に関しては、『SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣』でご紹介しています。ライター必見ですので、ぜひご覧ください。4.まとめ Webライティングには、紙媒体とは異なるスキルが求められるため、まずは書籍などを活用して基礎的なWebライティングの知識を取り入れましょう。知識を身に付けたら実際に執筆してブログなどに掲載し、結果の検証を何度も繰り返すことで、徐々に総合的な力を伸ばすことが可能です。独学であっても、ライティングスキルは上達します。記事を執筆する際は、常にユーザーのニーズを推測し、記事の最終目的を見据えることを忘れないようにしましょう。
  • 2024.04.10 WEB制作

    ペルソナの作り方|マーケティング、Web制作で効果を出すための設定ポイント・注意点を解説
    Webサイト制作時のコンセプトやプロモーション戦略などのマーケティングに関する戦略を立案する際に重要なのが「ペルソナ設定」です。 当然のことながら、企業のマーケティング担当者は自社のターゲットユーザーを把握しています。ただ、ターゲット属性しか把握していないケース、何となくペルソナを想定しているケース、ペルソナ設定をしていたとしても数年前に一度設定したままで見直しが行われないケースなど、企業として正確なペルソナ設定を実施していないケースは少なくありません。 そこで、今回はペルソナ設定の重要性や具体的な方法、注意すべきポイントについてご紹介します。   1.ペルソナとは ペルソナとは「自社サービスのユーザーとして具体的に仮定した人物像」のことです。ペルソナを作成すると多様化した顧客像の中から自社の顧客となり得るユーザー像を絞り込めるので、社内での認識の齟齬が起きにくくなる、商品や広告の訴求力を向上させられるといったメリットがあります。 ペルソナと近しい意味合いを持つ言葉に“ターゲット”があります。ここでは、ターゲットと比較しながらペルソナについてみてみましょう。 ターゲットは、「年齢」「性別」「居住地」「職業」「未既婚」「子供の有無」など、対象ユーザーの属性情報となります。それに対してペルソナは、直訳すると“人格”で、そのターゲットの「おかれた状況」「悩み」「課題」「生活習慣」など、ユーザーのインサイト(心理)を含めた人物像のことです。 もし、ペルソナを設定せずターゲットのみを共有してプロジェクトを進めると、チーム間で想定するユーザー像に個人差が生じ、行き違いが起こることも少なくありません。 「30代、既婚女性、子供あり、会社員」というターゲット向けに化粧品の広告戦略を立案する場合、ターゲットを踏まえて広告を出稿するメディアを選定するため、「30代、既婚女性、子供あり、会社員」が集まるメディアへの露出が考えられます。 (30代女性既婚会社員が閲覧するメディア例)育児サイト アパレルサイト レシピサイト 婚活サイト グルメサイト Q&Aサイト                                               など→この場合、選定するメディアの幅が広いため、対象メディアの絞り込みが困難になります。 一方、ペルソナを設定した場合、下記のようにユーザー像に対する対象メディアを絞り込むことができます。 ペルソナA)30代、既婚女性、子供あり、会社員、仕事と育児の両立が大変、夫が育児を手伝ってくれない、夫婦喧嘩が絶えない。育児サイト/アプリ 夫婦の悩みに関するQ&Aサイト/アプリペルソナB)30代、既婚女性、子供あり、会社員、家族でいることが幸せ、幸せが続けばいい、家族全員の趣味は旅行育児サイト/アプリ 旅行サイト/アプリ→ここまで絞り込めれば、精度の高いメディア選定が可能になります。 このようにペルソナは、ユーザーのインサイトを含めて具現化することで、精度の高いマーケティング戦略のプランニングを可能にするものです。同時に、マーケティング活動に携わる関係者が特定のターゲットを想定することができ、常に同じ方向を向いてプロジェクトを進めることができるのです。   2.ペルソナ設定の流れ それでは、実際にペルソナ設定を行う手順をご紹介します。 リアリティのある人物がゴール ペルソナ設定のゴールは、チーム全員が同じユーザー像を想像できるリアリティのある人物像を描くことです。 架空の人物を想像で作ることが難しい場合は、身近にペルソナに近い人がいないか探してみましょう。もしいれば、その人にインタビューやアンケートを行うことで、ターゲットに近いペルソナを作成することが可能になります。 情報収集を行う まずは、情報収集を行います。 基本的なものにはインタビューや座談会などの聞き取り調査がありますが、本音が聞けないと感じた場合は無記名アンケートも有効な手段です。 そのほか、自社サイトのアクセス解析やデータ、公的機関が公開している調査データなど可能な範囲で情報収集を行っていきます。 十分に情報収集ができたら、ユーザーの情報をグルーピングしていきます。 1人の顧客像を作る 情報収集が終わったら、実際にペルソナを作成する段階に入ります。情報収集から得た内容をもとに、下記のような項目を決定していきましょう。年齢 性別 職業 年収 趣味 特技 住んでいる地域 一人暮らしか実家暮らしかその他にも、スマホの使用頻度、よく使うアプリ、利用しているSNSと使用頻度、現在の悩み事、休日の過ごし方など、プロジェクトやPDCAサイクルの頻度に合わせてより細かく設定していきます。 また、1人のペルソナでは見えなかったポイントが、複数のペルソナから浮かび上がってくることもあります。必要に応じていくつか設定しましょう。   3.ペルソナ設定の注意点 ペルソナを設定する際、注意すべきポイントが3点あります。作り上げたペルソナを最大限に活かせるように、作成中と作成後に注意すべき点をお伝えします。 目的に合わせて設定する ペルソナは目的に合わせて設定する必要があります。 ペルソナを作成することでターゲット顧客を想定しやすくなり的確にマーケティングを行うことができますが、商品・サービスごとに目的が変わる場合はペルソナも変えるべきです。 例えば、同じ会社のA商品のプロモーションでは、学生と主婦が対象ユーザーであれば、学生と主婦のペルソナを作るべきで、B商品のプロモーションで対象ユーザーが違えば、別のペルソナを設定する必要があるでしょう。 自社の理想像とは切り離して考える ペルソナは自社のサービスや商品に興味を持っている(もしくは興味を持つと考えられる)ユーザーのイメージ像です。 自社の製品やサービスありきでペルソナを設定すると、「興味を持ってほしいユーザー」を設定してしまい、消費者ニーズとのギャップが発生することも少なくありません。自社としては20代女性をターゲットとしたサービスでも、実際に興味を持っているペルソナが30代女性になることもあります。 先入観や思い込みは排除して、あくまでも情報収集で集めたデータをもとに「興味を持っているユーザー」「これから興味を持つであろうユーザー」を作り上げていきましょう。 定期的に見直す ペルソナは一度作り上げたらそれで終わりではありません。 作ったペルソナが実際のユーザーとずれている可能性や、時代の流れとともに消費者意識が変化していく可能性もあります。 定期的に見直して改善を重ねることで、プロジェクトに合ったペルソナが成長していきます。企画の進行中であっても、ペルソナの見直しは必ず行っていきましょう。この記事では紹介しきれなかったペルソナ設定の注意点とうまく有効活用する方法に関しては、『ペルソナ設定の注意点と活用方法』で解説しています。ぜひご覧ください。  4.まとめ マーケティングに関する戦略立案に欠かせない「ペルソナ設定」。知識はあっても、実際に作ろうとすると具体的に何をしたらいいか分からず戸惑うことも多いかと思います。 しかし、しっかり手順を踏み、注意点を守ればきっと役立つペルソナを作ることができるはずです。 本記事を参考にペルソナを設定し、是非、プロジェクトに役立ててください。  
  • 2024.04.10 WEB制作

    コンテンツマーケティングとWebマーケティングの違いとは|コンテンツマーケティングが注目を集める理由
    コンテンツマーケティングは、Web施策の主流になりつつありますが、Webマーケティングとなにが違うのか、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は、Webマーケティングとコンテンツマーケティングの違いや特徴、コンテンツマーケティングがここまで注目を浴びるようになったきっかけについて紹介します。1. Webマーケティングとコンテンツマーケティングの違いWebマーケティングとコンテンツマーケティングは、両者には明確な違いがあります。そもそも概念が違うのです。Webマーケティングとは、集客や接客、追客などWebを使ったマーケティング施策全般のことであり、広告などの販促やSEO対策、SNSといったあらゆる手法が含まれます。一方で、コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益と考えられるコンテンツ(コラムや動画など)を作成し、ユーザーとの接点や関係性を築くことによりブランディングやコンバージョンを促すための手法です。つまり、コンテンツマーケティングはWebマーケティングの手法の一部であり、概念的にはまったく異なると言えるでしょう。2. Webマーケティングの手法Webマーケティングにはどのような手法があるのか、一部を簡単に紹介します。SEOSEOはSearch Engine Optimizationの略語で、日本語では「検索エンジン最適化(日本ではGoogleの検索エンジンを指すことがほとんどです)」と呼ばれる集客手法です。ユーザーの多くが検索エンジンを活用することから、自社サイトを検索上位に表示する施策はWebマーケティングにおいては必須の施策といえます。SEOを対策した場合、そのWebページを上位表示するためにはある程度時間がかかるため、即効性はないものの、上位表示に成功した場合には長期的な自然流入が見込めることが特徴です。Web広告Web上に掲載される広告も、Webマーケティングの施策のひとつです。インターネット広告や、デジタル広告と呼ばれることもあります。Web広告にはユーザーの検索行動に連動したリスティング広告やSNSユーザーをターゲティングするSNS広告、アフィリエイターにリンクを貼ってもらい成果に対して報酬を支払うアフィリエイト広告など、さまざまな手法があり、ターゲティングや掲載メディアなどそれぞれ特徴が異なります。SNSマーケティングSNSマーケティングは、TwitterやFacebook、Instagramなどを運用しながらファンを増やしてエンゲージメントを高めるマーケティング手法です。SNSを介して情報を発信することで、ブランドや商品の認知度を高めることが目的ですが、顧客と直接コミュニケーションを取ることで関係を構築していくことが魅力です。UI改善自社サイトのUIを改善することも、Webマーケティングのひとつです。ユーザーにとって使いやすいサイトにすることで、直帰率の低下や回遊性の向上、コンバージョン率改善などにつながります。Web接客ツールWeb接客ツールとは、チャットボットやポップアップバナーなどが可能なツールを導入し、サイト上でユーザーを接客しながらコンバージョンまで誘導するツールです。適切なタイミングでバナーなどを表示させることで、購入までのサポートや離脱を防ぎ、顧客満足度を上げつつ離脱率を改善できることが特徴です。メールマーケティングメールマーケティングは、ステップメールやキャンペーンメールなど、主にメルマガを活用してユーザーとの関係を構築する手法です。「今すぐ購入するつもりはないけれども商品には興味はある」「また機会があれば買いたい」という潜在顧客に定期的にアプローチをすることで、効果的に購買意欲を高めていきます。3.コンテンツマーケティングの手法コンテンツマーケティングでは、記事やプレスリリースはもちろん、プロモーションビデオやウェビナーといった動画コンテンツ、ホワイトペーパーや商品カタログなどの資料など、あらゆるものがコンテンツとして考えられます。こういったコンテンツを、顧客のカスタマージャーニーのステップに応じて使い分け、組み合わせることで自社のサービスや商品が売れる仕組みを作っていきます。また、コンテンツマーケティング=コンテンツSEOと考えている方も多いですが、厳密には異なります。検索エンジンからの評価を高くする記事を作成して集客を目的とするコンテンツSEOに対して、コンテンツを用いてユーザーのナーチャリングを行うことが、コンテンツマーケティングの本来の役割です。4.なぜコンテンツマーケティングが注目されるのか?それでは最後に、コンテンツマーケティングが注目される理由を解説します。SEOの歴史の変遷前述の通り、SEOとは検索エンジン最適化であり、検索結果に対象ページを上位表示させ、集客をアップすることを目的とします。Webサイトが急増しはじめた2003年ぐらいには、外部リンクの数や質が重要視されていたため、被リンクによる外部対策をすればWebサイトの質が低くても検索結果で上位表示することが可能でした。しかし、検索エンジンは、「ユーザーがいち早く知りたい情報にたどり着けること」を目的として、アップデートを繰り返してきました。その結果、コピーされたコンテンツやユーザーにとって有益ではないコンテンツは、上位表示されない状況になっています。Googleも質の良く、ユーザーのインテント(検索意図)に合ったコンテンツを上位表示させると発表しています。インバウンドマーケティングの重要性の高まり「PC⇒ガラケー⇒スマホ⇒IoT」とインターネットの活用が一般的になるにつれ、ユーザーのネットリテラシーは高まり、広告慣れをする人も増えていきました。その結果、広告はタップしてもらえず、ポップアップはブロックされるなど、アウトバウンド型のマーケティング手法の難易度は年々上昇しています。以前は新規顧客を容易に集めることができていた手法も通じにくくなったことで、潜在層の育成(ナーチャリング)や既存顧客の囲い込みといった、インバウンド型のマーケティング手法に本腰を入れる企業が増え、代表的な施策であるコンテンツマーケティングの注目度も高まっていきました。5.まとめWebマーケティングはWeb上で行う様々な施策の総称であり、その中の一つにコンテンツマーケティングがあります。数ある手法の中でも、インバウンド型であるコンテンツマーケティングの重要は高く、今後も欠かせない施策の一つといえるでしょう。これからコンテンツマーケティングを始める方は、まずは優良コンテンツの作成からスタートしてはいかがでしょうか。
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    【初心者向け】コンテンツSEOの始め方・効果を出すための手順を詳細解説
    「コンテンツSEOとSEO対策、コンテンツマーケティングの違いがわからない」「コンテンツSEOをやりたいけど知識がなく手詰まりになっている」と悩んでいる人もいるかもしれません。 実際にコンテンツSEOを実施していても、なかなか集客やCVに繋げられず、課題感があるというWeb担当者も多いことでしょう。 そこで今回は、コンテンツSEOとは何なのか、SEO対策やコンテンツマーケティングとの違い、メリット・デメリットといった基礎知識から、実際に成果を出すための記事作成手順や成功事例といった実務に役立つ情報まで「コンテンツSEO」の全てを解説します。 1.コンテンツSEOとは?コンテンツSEOについて知るには、まず「SEO」について理解する必要があるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、「検索エンジンの最適化」を意味します。 検索エンジンの最適化とは、広告欄を除いた検索結果(オーガニック検索)において自社のWebサイトが上位に表示されるよう対策することです。一般的に、Webサイトが上位表示されればされるほどクリック率も上がるため、集客に繋がりやすいと考えられています。 ※「SEO」についてもっと詳しく知りたい方はこちら初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説 SEOを対策すると、オーガニック検索を通して、Webサイトへのアクセス数を増やすことができるでしょう。 SEO対策にはいくつか方法があり、「コンテンツSEO」もその一種です。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指します。 コンテンツSEOと混同されやすい施策にコンテンツマーケティングがあります。 コンテンツマーケティングは、コンテンツSEOで提供するいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画やメルマガ、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツを発信することで、ユーザーに認知してもらい、顧客になるように育成する一連の手法です。 主に記事を扱うコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の1つと考えられます。 [caption id="attachment_2157" align="aligncenter" width="654"] コンテンツSEOの位置づけ[/caption] 現代において検索エンジンからの効率的な集客を目指すのであれば、コンテンツSEOは必須の施策といえるでしょう。   2.コンテンツSEOのメリット・デメリットコンテンツSEOをより効果的に実施するためにも、メリット・デメリットを知っておくことは大切です。 コンテンツSEOの【メリット】 コンテンツSEOを実施するメリットは以下の6つです。 長期間に渡って安定した集客を行うことができる コンテンツSEOで作成した記事コンテンツはWeb広告などと違って一度公開するとずっとネット上に残り続けます。上位表示させ続けられれば、長期に渡って検索エンジンから安定した集客を行うことができるでしょう。 長期的にみた時のコスパが高い 長期的にみた時のコストパフォーマンスが高いのもメリットの1つです。 リスティング広告ならクリックされるたびに費用が発生し、継続すればするほどコストがかさみます。TVや新聞などのマス広告はある程度の予算がかかるため、継続して実施するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOであれば費用をかけるのは記事作成の1度切りで済むため、続ければ続けるほどコストパフォーマンスが上がっていきます。 顧客を育成することができる コンテンツSEOは、自社の顧客に対して興味を引くような記事を作成しリーチするだけでなく、プレスリリースやLP、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツと連携することで、顧客を育成(ナーチャリング)できるのが特徴です。 顧客は、自社の扱う商品ジャンルに対して興味が薄く知識も少ない「潜在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味はあるが、自社のことを認知していない「準顕在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味や知識があり、実際に商品の比較検討をしている「顕在層」の3種類に分けられます。 コンテンツを読んでもらうことで自然と自社の商品やサービスへの知識が深まり、「潜在層から準顕在、準顕在層から顕在層…」といったようにナーチャリングができるでしょう。 コンテンツが資産となり蓄積する コンテンツを作れば作るほど会社の資産となって蓄積するといったメリットもあります。自社の知見を活かした質のいいコンテンツは、顧客を育成してくれるだけでなく、営業資料や提案書としても使用することができるでしょう。 自社のブランディングができる コンテンツSEOでは自社の専門性や理念を伝えることもできます。読者に自社の技術力や事業方針などを上手く理解してもらえればブランディングに繋がるでしょう。 また、優良なコンテンツとして記事が上位表示されていれば、営業でのアピールポイントになり信頼を得られるかもしれません。 SNSでの拡散が期待できる 読者の悩みを的確に解決する記事やその時々の流行を盛り込んだ記事を書けば、SNSで拡散されるかもしれません。SNSからの流入なら、本来ならば自社の記事を検索しないはずの潜在層にもリーチすることできます。 記事の拡散により自然な被リンクが集まれば、さらなるSEO効果も期待できるでしょう。 コンテンツSEOの【デメリット】 コンテンツSEOを実施するデメリットは以下の3つです。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果の持続性と安定性は高いですが、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットがあります。これは、Googleがサイトを評価して検索順位を決定するまでにいくつかのプロセスが必要だからです。 検索順位が決定するには、「クローラー」と呼ばれるロボットがWebサイトを巡回して様々な情報を収集し、その情報を基にデータベースへの登録(インデックス)が行われる必要があるでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある 作った記事を上位表示させるためには、Webサイトにある程度ドメインパワーが必要です。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表したもので、コンテンツの質や量、被リンク、更新頻度などによって評価されます。これを向上させるためには、質の高いコンテンツをある程度蓄積する必要があるでしょう。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツSEOでは、ペルソナ設計やKW選定、ライティング、編集など様々な手順があり、労力や費用がかかります。良質なコンテンツを作るなら尚更です。また、一度作ったら終わりではなく、継続して成果を出したいのなら定期的にリライトするなどメンテナンスも必要になるでしょう。   3.コンテンツSEOの記事作成手順  ここからは、実際にコンテンツSEOで記事を作成する手順を紹介します。 ペルソナ設計 コンテンツを作成する前に、誰に対して記事を書くのか明確にする必要があります。自社が提供している商品・サービスについて強みや弱み、他社との違いを洗い出し、どのような顧客をターゲットにするのかを決定しましょう。 その際に行うのがペルソナ設計です。「ペルソナ」とはマーケティングで使用される概念で、自社の製品やサービスのターゲットになる人物像を具体的なイメージに落とし込んだものです。 ペルソナを作る際は、自社の顧客として想定される人物像を詳細に設計します。年齢や性別、職業、収入、家族構成といった基本情報から、生活パターンや性格、情報収集の方法など細かい部分まで設計しておきましょう。これらを元にペルソナが抱えている悩みや不満を洗い出し、どのようなコンテンツを発信すればいいかを決定するのです。 ペルソナをしっかりと作っておけば、誰に対して発信するコンテンツかが明確にでき、自社の顧客となる人に記事を読んでもらいやすくなるでしょう。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ キーワード選定 コンテンツを上位表示させるために最も重要なことの1つはキーワード選定です。 まずは、自社の商品・サービスに関するキーワードを思いつく限りピックアップしてカテゴライズします。次に、カテゴリごとにペルソナの悩みに最もマッチしたキーワードを選定しましょう。最後に、選定したキーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを見ながら膨らませてきます。 こうすることで、ユーザーのニーズと自社が発信したい情報をすりあわせられ、自社コンテンツに適したキーワードを選定することができるでしょう。中々キーワードが決められないという場合は、競合企業のサイトから情報収集するのも良いかもしれません。 また、検索ボリュームについても考える必要もあります。多くの人に認知されたいからといって、いきなり検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙っていると、競合が多く上位表示させるのは難しいでしょう。始めは検索ボリュームが小さくても、自社に適した内容を発信できるキーワードから選ぶようにしてください。 検索ボリュームが小さいものから徐々に大きなものへ満遍なく対策していくことで、Webサイトの評価を高めながら効率よくコンテンツを展開することができるでしょう。 ※キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方はこちらコンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も! 構成 キーワードが決まったら、いきなりライティングを始めるのではなく、まずは記事の骨組みとなる「構成」を作成します。記事の筋道や最終的な目標が定まることによって方向性のブレが少なくなり、より質の高い記事を作れるでしょう。 構成では、作成する記事のキーワードに対してペルソナを意識しながらどのような流れで文章を進めるかを明確にします。 まずは、「なぜ読者はこの記事を読むのか」と「この記事を読んで読者はどうなりたいのか」を考えましょう。次に、この情報を元に読者の課題解決に必要な要素を過不足なく集め、見出しに分けて自然な流れで進行できるように整えます。 要素を並列で紹介する場合は、粒度を合わせることで納得感の高い文章にできるでしょう。 ライティング 構成を元にライティングをします。記事のボリュームは対策するキーワードによっても変わってきますが、実際に上位表示されている記事を目安としましょう。1つのコンテンツに対して十分な情報を入れ込みながらも、無駄な情報の無い記事が理想的です。 タイトルは他の記事と差別化する必要があります。一目で何の記事なのかがわかるようにしつつも、上位表示されている記事と似通ったものにならないように工夫しましょう。 記事はリード文・本文・まとめの流れで作成します。SEOを意識しすぎて読みにくい文章にならないように注意してくだい。Googleが最も評価する記事は読者の役に立つ、高品質な記事です。結論から書く、伝えたいことが複数ある場合は箇条書きにする、簡潔な文章を心がけ3行を目安に改行するなど、読者にとって読みやすい文章を書きましょう。 ※ライティングの方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOライティングの基本 事前準備や練習方法、SEO効果を上げるコツを解説! 投稿設定 記事ができたら次は投稿ですが、ただアップするだけでは上位表示は難しいかもしれません。 まずは、適切に見出しタグ(hタグ)を設定する必要があります。見出しタグとは、Webページにおいてコンテンツを読みやすくするために、テーマを強調させるタグのことです。見出しタグを正しく設定すれば、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすい記事にできるでしょう。 見出しタグはh1タグからh6タグまであり、最も重要な大見出しにh1タグ、小見出しをh2タグ、次の小見出しをh3タグというように、必要に応じてh1タグから順番にh6タグまでを使い分けながら、正しい順序で設定することが重要です。 次に、ディスクリプションの設定です。ディスクリプションとは、記事の要約や概要を記載したテキストで、タグを設定することで検索結果画面のタイトル下(スニペット)に表示させられます。 正しく設定することでクリック率(CTR)が向上し、SEOにも役立つと考えられています。スマホなら75字以内、PCなら120字以内と簡潔に記載し、キーワードはできるだけ前に配置しましょう。 記事を適切に要約しつつ、読者の期待感を高められるような文章が最適です。記事をそのままコピペしたり、記事に関係のないことを記載したりすると、Googleから評価を下げられてしまう可能性があります。 ※ディスクリプションについてもっと詳しく知りたい方はこちらディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介   4.コンテンツSEOのメンテナンス方法ここからは、コンテンツSEOで記事を作成した後のメンテナンス方法について紹介します。 リライト 記事を投稿してからも定期的にリライトすることで、SEO効果を高められます。ただ言葉を書き換えたり追加したりするのではなく、読者が求める情報を追加する、わかりやすい表現に書き換える、古くなった情報を更新するなど、今よりも良い記事になるように意識しましょう。 特に、上位表示されていない記事の場合、タイトルや見出しの変更が必要かもしれません。改めてユーザーが知りたい情報が何かを考え、検索ニーズを満たす単語や言い回しを使ってみましょう。 ※リライトについてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣 内部対策の見直し 質のいいコンテンツを作り、定期的にリライトもしているのに順位が上がらない場合は、内部対策の見直しが必要かもしれません。 まず、SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があり、前者はWebサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleが評価しやすい構造にすることを指し、後者は他Webサイトからの被リンクを獲得することを指します。 内部対策をしっかりと行えば、クローラーがWebサイト内をスムーズに巡回し、記事内容が正しくデータベースに登録されるので、適切に順位が付くようになります。 XMLサイトマップや構造化データのマークアップは少しテクニカルな内容ですが、同じWebサイト内でリンクを貼る「内部リンク」やアイキャッチなどの画像をクローラーに正しく認識させる「altタグ」はすぐに実施できるでしょう。 ※SEO内部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説 ※SEO外部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらSEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法   5.ECマーケティング流!コンテンツSEOの成功事例!ここではECマーケティング独自のコンテンツSEOの成功事例を3つ紹介します。弊社独自の事例を集めたので、是非参考にしてみてください。 【事例①】メガネ系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業は、以前からSEO対策に力を入れていて他社で様々な施策を行っていましたが、アクセス数が増えないことに悩みを抱えていました。長年SEO対策を行っていた結果もありドメインパワーは十分だったので、弊社では検索数の多いキーワードを中心にクライアントが長年培ってきた知識を盛り込みながら記事作成を行いました。 結果、コンテンツSEO実施時点では、38,133セッション/月だったのが、2年後には406,200セッション/月まで伸ばすことができました。実施時点と比べると、月のセッション数は10倍以上であり、かなりの成果といえるでしょう。 継続して質のいいコンテンツを作り続けることがコンテンツSEOの成功に繋がります。【事例②】宅配弁当系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業で特出すべき点は、上位表示率の高さです。コンテンツ実施から1年後では、上位2位以内に入った記事が25本中9本だったのが、2年後には50本中23本になりました。約半分の記事が2位以内に入っており、この上位表示率には目を見張るものがあります。セッション数においても、実施当初は6,921セッション/月だったのが、約1年後には507,120セッション/月と約73倍伸びています。 これは、弊社が長年培ってきたノウハウを用いて、ビックキーワードの中でも順位が上がりやすいものを選定し、SEOに特化した記事を作成した結果です。また、Webサイトのリニューアルから広告、CRMまで任せていただいている企業なので、コンテンツSEOを長く続けていただけたことも成果に繋がったと考えられます。 コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではないので、根気強く対策することで上位表示させられるでしょう。【事例③】不動産投資系 毎月10本ずつ約1年の実施こちらの企業では、Webサイトのリニューアル時点でSEOの内部対策を行い、その後コンテンツSEOを実施しています。 コンテンツを継続して実施するだけでなく、SEOの内部対策を強化することで、記事を着実に上位表示させられました。また、記事コンテンツだけでなく、アンケートコンテンツも実施することで実施から約1年でセッション数の伸び率249%を達成しています。 コンテンツを効率よく上位表示させていくためには、内部対策が効果的な場合もあるでしょう。また、記事だけでなくその他コンテンツも使いながら展開していくことで、より幅広い集客を行うことができます。※コンテンツSEOの失敗事例について詳しく知りたい方はこちらそのコンテンツ、SEO効果ある?~【残念すぎる】なんちゃってコンテンツSEO事例~   6.まとめコンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指す施策であり、SEO対策やコンテンツマーケティングの一種です。 コンテンツSEOには長期間に渡って安定した集客を行うことができる、長期的にみた時のコスパが高いといったメリットの他に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットがあります。 コンテンツSEOでは正しい方法で質のいいコンテンツを作ることが大切です。ペルソナ設計・キーワード選定・構成作成・ライティング・投稿といった順番で進めましょう。投稿した後も、定期的なリライトやSEOの内部対策を行うことで効果を高められます。 コンテンツSEOを成功に導くためには事例の研究も欠かせません。本記事で紹介している事例を参考に、自社で成功するためにはどうすればいいのか考えてみましょう。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    効果的なSEOライティング|上位表示を狙うために必要な8つの手順を解説
    Googleに上位表示されるような記事を書きたくても、SEOを意識したライティングができず苦戦しているかもしれません。 SEOライティングと聞くと日々変化するアルゴリズムに対応したり、上位表示に必要なテクニックを駆使したりと難しい印象を受けるかもしれません。しかし、実際はライティング前の準備と基本の書き方を覚えれば誰でも実践できるようになります。 そこで今回は、押さえておきたい基本的なSEOライティングの知識を、事前準備と実際の書き方に分けて詳細に解説します。SEO効果を上げるコツやライティング力を上げる練習方法も紹介しているので、ぜひご一読ください。   1.SEOライティングとは SEOライティングとは、特定のキーワードで検索エンジンの上位表示を狙い、結果的に作成したページから集客を実現するためのライティング方法のことです。 Googleは、ガイドラインで「ユーザーファーストなコンテンツを上位表示させる」と明言しています。つまり、ユーザーにとって読みやすく有益なコンテンツを作成することが、SEOライティングで最も重要なことと言えます。 ただWeb上のユーザーは、飛ばし読みをしたり、興味がなくなるとすぐに離脱したりする特性があります。そのため、彼らが読んでくれるタイトルや構成を考える必要があります。 しかし、いくら読みやすくても、ユーザーにとって有益なコンテンツでなければ、Googleからの評価を得ることはできません。検索クエリから検索意図を推測し、ユーザーが知りたい情報を提供しつつ、読みやすく、オリジナリティがある文章に仕上げることが重要です。   2.ライティング前の準備4ステップ 成果の上がるSEOコンテンツを書くためには、まず事前準備をしっかりと行うことが大切です。4つのステップに分けて見ていきましょう。 準備①.キーワード分析・選定 まずは、何のキーワードで上位表示を目指すかを決めましょう。これは、これから作成する記事の主軸となるテーマに当たるものです。 キーワードはキーワードプランナーなどのツールを利用すると便利です。キーワードを打ち込むとサジェスト・関連キーワードや検索ボリュームを提示してくれるため、キーワードごとの集客効果や競合性を推測できます。この中から、高いアクセスが期待できそうなもの、無理なく記事が作成できそうなものを、対策キーワードとして選定します。 ただし、実際に検索してみて、上位に表示されているページが非常に強いサイトのコンテンツである場合は、そもそも上位表示が難しいため、上位表示が可能なキーワードを選定することも必要です。 また、対策キーワードが決まったら、共起語の調査も行うことがおすすめです。共起語は必ず使用しなければならないものではありませんが、適切に文章に盛り込むと豊かな表現になり、ユーザーにとって良質なコンテンツを作成しやすくなります。 準備②.ペルソナを設定する 対策キーワードから大まかなユーザーのニーズを推察し、記事を読むであろうペルソナを設定しましょう。同じキーワードから作成されるコンテンツでも、読み手の年齢や性別、専門知識の有無によって、文章の切り口や用語の選び方は異なります。 設定したペルソナが何を知りたいか、どのようなシチュエーションで検索しているかを考えてコンテンツを作成すると効果的です。 準備③.競合サイトの調査 選定したキーワードで実際に検索してみて、上位表示されている競合サイトのコンテンツを調査しましょう。タイトルのつけ方やコンテンツの質・量、使われている用語などを分析することで、どのようなサイトが検索エンジンから評価されやすいかを把握できます。 ただし、SEOコンテンツの作成において最も重視すべきなのは、ユーザーニーズに合致するか否かです。競合サイトの調査はあくまでも参考にとどめ、ペルソナが興味・関心を持つコンテンツを作成しましょう 準備④.記事の目的と構成を決める 最後に、競合調査の結果と設定したペルソナのニーズを踏まえて、記事の方向性(目的)と構成を決めます。自サイトに訪れたユーザーに、主軸のテーマを理解してもらいたいだけなのか、理解してもらった上で商品やサービスの宣伝につなげたいのかで、記事のゴールは異なります。 最終的な記事の目的をしっかりと定めることで、構成の作成途中で方向性がブレる可能性を減らすことができます。記事を通してペルソナにどう感じてもらい、どうアクションしてほしいかを考えて構成を作成しましょう。   3.SEOライティングの基本 記事の目的が定まり構成の作成が終わったら、いよいよ記事の作成に入ります。スムーズに執筆を進めるためにも、SEOライティングの基本をしっかりと押さえておきましょう。 基本①.タイトル 一般的に、タイトルには選定したキーワードを入れた方が良いとされています。ただし、絶対のルールではないため、扱うテーマや記事を掲載するコンテンツによって柔軟に対応しても構いません。 タイトルは、パッと見て記事の内容が伝わるように、本文の要点を簡単にまとめると良いでしょう。 また、媒体によって異なりますが、検索エンジンで表示されるタイトルは最長で30~40字程度とされています。長いタイトルは後半が省略されてしまうので、約30字を目安に収めましょう。 ただし、ユーザーの目を引こうと記号を使いすぎる、煽る文言ばかりを盛り込むなど過剰に演出しすぎると、記事内容と齟齬が生まれる可能性があるためあまりおすすめはしません。 基本②.書き出し ユーザーの悩みやニーズに共感して、続きを読みたくなるような文章を考えましょう。また、内容を端的に紹介し、読後に得られる結果を提示することも有効です。 書き出しはユーザーが最初に読む文章となります。ここでユーザーの興味を惹き付けて最後まで読んでもらえる文章にしましょう。 基本③.本文 本文を書く時には、まず結論から入るようにします。記事を書く側としては、順序立てて説明をした後に結論を述べたくなりますが、ユーザーの大半が上から下にスライドして読んでいくため、最初に答えを記載したほうが後に続く説明や考察にも目を通してもらえる可能性が増えます。 もし、伝えたいことが複数ある場合は、最初に概要を記載する、あるいは箇条書きにするなどの工夫を通してユーザーに分かりやすいように書きます。 また、長文よりも簡潔な文章が続いた方が、ユーザビリティの観点から良いとされています。3行(あるいは108字以内)を目安に1段落とし、本記事のように改行を適宜はさみながらライティングしていくことをおすすめします。 基本④.まとめ 最後のまとめでは、ここまでに書いてきた記事内容を簡潔に要約します。あくまで記事全体の「要約」なので、ここで初めて記載する情報があってはなりません。どうしても必要な情報であれば、きちんと本文の中で伝えるようにしましょう。   SEOライティングでは、リライトのスキルも求められます。リライトに関しては「SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣」をご覧ください。   4.SEO効果を上げるライティングのコツ ここでは、SEO効果を上げるライティングのコツを紹介します。SEOライティングの基本と合わせて覚えておくと、より効果的です。 E-E-A-Tを意識する ライティングをする時はE-E-A-Tを意識しましょう。E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を取った言葉です。Googleの検索品質評価ガイドラインでは、「ページ品質評価の最重要項目」と定義されており、近年SEO対策をするにあたって最も重要視するべき評価基準といえます。 Experience(経験)を意識した文章を書くためには、自分が実際に体験したことをテーマにするのが良いでしょう。また、実際に経験した人にインタビューをしてから記事を書くという方法もあります。 Expertise(専門性)の高い文章を書くためには、ライティングするテーマについて詳しくなる必要があります。文章を書き始める前に本や資料を読み込んで知識を深めましょう。投資や医療など専門的な記事を書く際は専門家に監修してもらうのがおすすめです。 Authoritativeness(権威性)を高めるには自分が伝えたいことを書くのではなく、読者が知りたい情報を書くことが大切です。権威性は他サイトからどれだけ被リンクされたかによって判断されるといわれています。読者に有益な情報を長期的に書き続けることが重要です。 文章にTrust(信頼性)を持たせるためには情報の確実性や鮮度を意識することが大切です。データを参照して書く場合は、国の省庁が発表しているものや大学の教授が発表している論文などを使用しましょう。 ユーザーファーストを意識する ユーザーファーストを意識することはSEOライティングで最も重要なことです。文章を書くときは読み手となるユーザー目線で考えて、読みやすいように情報が伝えられているかを確認しましょう。 ユーザー目線に立っているつもりでも、自分の常識を当てはめてライティングしてしまうことはよくあります。ユーザーの心理状態や知識レベルなどを考慮して、書く内容や使用する言葉を使い分けることが大切です。 また、必要に応じて太文字や色文字、箇条書き、表、グラフなどを使用して、読み手の視認性を高めるようにしましょう。   5.ライティング力を上げるための練習方法 ライティングスキルはすぐに習得できるものではありませんが、日々努力すれば徐々に上達していきます。ここでは、ライティングスキルを上げるための練習方法を紹介します。 ライティングのハウツー本を読む まずはライティングのハウツー本を読んで基礎を固めましょう。近年は、ライティングをする人が増えている影響もあって、様々なライター向け書籍が出版されています。 中でも、Web専門のライティング本は、SEOライティングの練習におすすめです。SEOについて解説しているケースが多いので、検索エンジンのアルゴリズムや上位表示されやすい文章を学べるでしょう。 難しい本をじっくり読んで知識を蓄えるよりも、初心者向けの本を読んですぐに実践してみる方が上達速度は上がります。書いていて疑問点が出てきたら本を読んで解消すると効率的です。 また、隙間時間に他サイトのSEOコンテンツを読むだけでも勉強になります。自分が狙いたいキーワードの上位記事を読んで情報収集しておけば、実際に書く時にも役立つでしょう。 印象的な文章を書き写す 印象的な文章はノートに書き写すようにしましょう。SEOライティングにおいて目を引く表現を身に着けることは非常に重要です。Webの文章は斜め読みされることが多く、インパクトのある文章でないと読み飛ばされやすくなります。 日常生活で触れるTVや新聞、書籍、SNS、コラムなど様々な媒体や形式の文章から、心に残ったものをノートに書きだして、どこに惹かれたのかを分析しましょう。これを繰り返すことで徐々に印象的な文章を作れるようになります。 また、汎用的なフレーズを書き出しておけば文章の幅を広げることもできるでしょう。 書きながらPDCAを回す PDCAサイクルはライティングでも役立ちます。ただ書いて投稿するだけではなく、アクセス数や読者の反応を分析しながらPDCAを回すことでSEOに効果的なライティングができるようになるでしょう。 まず、掲載したコンテンツのアクセス数や平均滞在時間を測定することが大切です。アクセス数の多い記事と少ない記事を比較して、どのような文章が伸びやすいのか分析しましょう。分析の結果を基に仮説を立ててライティングを進めます。 PDCAは1度やったら終わりではなく、繰り返し行うことが大切です。新しいコンテンツが掲載できたら、効果検証をして次のライティングに活かすというサイクルを回しましょう。   5.まとめ 検索エンジンで上位表示を目指し、最終的に集客を実現するSEOライティングでは、キーワードの選定やペルソナ設定、競合サイトの調査、記事構成の作成といった事前準備が重要です。事前準備を踏まえた上で、タイトルからまとめまで基本を押さえながら執筆します。 また、E-E-A-Tやユーザーファーストを意識してライティングをすればより効果的にSEO対策を実施できるでしょう。ライティング力を身に着けるためには、まずライター向けの書籍を読んで知識をつけてから何度も書いてPDCAを回すことが大切です。 ぜひこの記事を参考に、よりユーザーの心に響くSEOコンテンツの作成にチャレンジしてみてください。  
  • 2024.04.10 検索エンジン最適化(SEO)

    SEOの内部対策とは|重要な理由、効果を出すための具体的施策
    SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、特定のキーワードを検索エンジンで検索した際に、自社のWebサイトを検索結果で上位表示させるための施策です。 このSEOは、大きく「内部対策」「外部対策」の2種類に分けられますが、中でも内部対策はSEOの基盤となるとても大切な施策です。 そこで今回はSEO対策の中でも特に重要度の高い「内部対策」について詳しく解説していきます。 1.内部対策がSEOで重要な理由 そもそもSEOの内部対策とは、サイト構造の整理やHTMLタグの最適化などを行うものです。 内部対策をきちんと行うと、クローラー(Webサイトを巡回し情報を検索エンジンのデータベースに登録するプログラム)がスムーズにWebページを読み取り、ページの内容を正しく検索エンジンに正確に伝えられるようになります。 検索エンジンの順位付けの仕組み検索エンジンは大きくわけて以下の順序でWebページの順位付けを行います。クローラーによるWebサイトの巡回 インデックス(クローラーがページ内容をデータベースに登録すること) 順位付け内部対策は、①と②が適切に行われるようにWebページのHTMLプログラムをチューニングするもので、非常に重要な対策といえます。 それでは、次章から「クローラーの巡回を促すためにできること」「適切にインデックスされるためにできること」の2つに分けて、最低限行いたい内部対策についてお話しします。 2.クローラーの巡回を促す【内部対策1】 まずはクローラーを自社サイト内の隅々まで巡回させるためにできる6つの対策をご紹介します。 XMLサイトマップ XMLマップを作成し、サーチコンソールから送信しましょう。 XMLサイトマップとは、自社サイトのページURLをリストアップしたXMLファイルのことで、クローラーにWebサイト全体のページを知らせるものです。 必ずしも作成する必要はありませんが、Googleの検索セントラルには、以下のサイトではXMLサイトマップが必要になることがあると記載されています。サイトのサイズが大きい。 サイトのどこからもリンクされていない。または適切にリンクされていないコンテンツページのアーカイブが大量にある。 サイトが新しく外部からのリンクが少ない。 サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。≪詳しくはこちら≫ サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル≪詳しくはこちら≫ サイトマップについて|Google 検索セントラル 構造化データのマークアップ 構造化データは、Webサイトの内容をわかりやすく伝えるためのHTMLコードのことで、構造化タグとも呼ばれます。 構造化データのマークアップを行うと、クロールを促進するだけでなく、検索結果のリッチスニペットに表示されるメリットもあります。 ≪詳しくはこちら≫ 構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル パンくずリスト パンくずリストとは内部リンクの一つで、Webサイト内での現在地を表したものです。このパンくずリストを設置することで、クローラーがWebサイトの構造を掴みやすくなり、巡回が促されます。 ただし、階層を深くしすぎてしまうとクロール漏れが発生する可能性があるため、パンくずリストを設置したからといって階層を増やしすぎないように注意しましょう。 ≪詳しくはこちら≫ パンくずリスト | Google 検索セントラル 内部リンク 内部リンクとは同じWebサイト内の他ページに誘導するリンクで、設置するとリンクを辿ってクローラーが巡回しやすくなります。 関連性の高いページ同士を内部リンクで繋げると、検索エンジンにも関連度の高さを伝えられるため、相互にページの評価を高めやすくなります。 アンカーテキストを設定する際は「こちらへ」「このページ」などの表記は避けて、リンク先の内容を簡潔に表した内容を表示させるとさらに効果的です。 URLの正規化 同じ内容のコンテンツが複数ある場合や、[www.xxx.jp]と[www.xxx.jp/index.html]で同一ページに遷移する場合には、検索エンジンが評価するページをひとつだけ指定するなどしてください。これをURLの正規化といいます。 正規化をしないと、重複コンテンツと見なされる、本来1ページに集約されるはずだった評価が分散される、クロールに時間がかかるといったデメリットが生じます。 301リダイレクトやcanonicalタグを用いて、URLの正規化を忘れずに行うことをおすすめします。 robots.txtの使用 robots.txtとは、検索エンジンのクロールを制御するファイルを指す言葉です。会員限定のコミュニティページや重複コンテンツなどにrobots.txtを設置することで、重要度の高いページを優先的にクロールさせられるようになります。 「クロールの優先順位付け」ができるため、短時間でSEO効果の向上を期待できます。 ≪詳しくはこちら≫ robots.txt の概要とガイド | Google 検索セントラル   3.適切にインデックスされる【内部対策2】 クロールの巡回を促進できても、ページ内容を正しく理解してもらえなければ、適切な評価は受けられません。ページの意図を正しく伝えるためには何ができるのでしょうか。適切にインデックスされるための4つのコツをご紹介します。 titleタグに対策キーワードを含める ページタイトルを示すtitleタグに対策キーワードを含めることはSEOの基本です。Googleの検索結果に表示される文字数を基準として32文字以内でタイトルを作成します。スマートフォンだと表示文字数はもっと短くなるので、対策キーワードや重要な内容はできるだけ前半部分に記載しましょう。 meta description meta descriptionはコンテンツの概要を記載するタグのことで、検索エンジンやユーザーにページ内容を伝える役割を持っています。 100%ではありませんが、検索結果のタイトル下に説明文として表示されることもある、重要な記述です。 表示される文字数はPCだと120文字程度、スマホだと70文字程度とされているので、h1タグと同じく、文字数を調整しながら設定しましょう。ページ内容と合った文章にするだけでなく、ユーザーの興味を引くような文章にすることも大切です。 見出しタグの最適化 文章の構造を検索エンジンに伝える見出しタグは<h1><h2>…<h6>まであります。ページタイトルがh1であることからもわかる通り、数字が小さいほど重要度の高い見出しであるという意味合いになります。 h2→h4→h6のように断続的に使用せず、基本的にh1から順番に使用します。見出しタグの中にも対策キーワードを入れると効果的です。 altタグ altタグとはサイト内に埋め込んだ画像の内容を検索エンジンに理解してもらうために設定するタグです。クローラーは画像に映った情報までは理解できないため、altタグを使って代替テキストで伝える必要があります。   4.まとめ SEO対策の基礎ともいえる内部対策は、クローラーの巡回を促し、正しくインデックスされるために必要な施策です。テクニカルで難しく感じるWeb担当者も少なくありませんが、検索エンジンに適切に順位付けしてもらうためにも、コツコツと取り組みましょう。 代表的な内部対策は下記の通りです。<クローラーの巡回を促す>XMLサイトマップ 構造化データのマークアップ パンくずリスト 内部リンク URLの正規化 robots.txtの使用<適切にインデックスされる>titleタグに対策キーワードを含める meta description 見出しタグの最適化 altタグ
  • WEB担必見!検索流入増やすには?

    2024.04.04 WEB制作

    【基本情報まとめ】検索流入を増やすための施策を解説
    WEB担当の頭をいつも悩ませる流入数・アクセス数。売上を伸ばすためには検索流入を増やさなければなりませんが、効果が出ず施策の実施に苦慮している方も多いのではないでしょうか。商品の魅力を上手く伝えるページにすればおのずと流入数も上がります。ほんの少しの工夫で改善することもありますので、何をすればいいか分からないという方はまず、どんな施策が必要かチェックしてみましょう。1.自然検索からの流入を増やすポイントこの記事では広告を用いず自然検索からの流入を増やすためのポイントを主に解説します。自然検索とは自然検索とは、Googleなどの検索結果画面でリスティング広告の枠以外の面に表示される部分の検索結果を指します。オーガニック検索も同じ意味です。現在のGoogle検索ではリスティング広告の枠に「スポンサー」という表記が出てきますので、「スポンサー」と書いていない欄に表示させるのが自然検索です。ここでは自然検索流入を増やすための施策を紹介しますが、自然検索での流入アップを達成するには中長期的な戦略が必要です。短期間で流入数を伸ばしたいならリスティング広告を取り入れるのも一つの手でしょう。ポイント①検索上位を狙う自然検索で流入数を増やすためには、まず意図したキーワードの検索結果で出てくるようにしなければなりません。検索上位に表示されるためのテクニックを押さえておく必要があります。具体的には、Googleの検索アルゴリズムに評価されるような内容のコンテンツを作ったり、サイトの構造をカスタマイズしたりして検索上位に上がるようにするなどの施策が挙げられます。このように、検索上位表示を狙うための対策全般をSEO(検索エンジン最適化)と呼びます。→検索上位を狙う施策 ポイント②クリック率を上げる狙ったキーワードで検索上位に上がってきたら、次は検索したユーザがクリックしたくなるような施策を実施するとさらに流入数アップを狙えるかもしれません。→クリックを上げる施策ただし、クリック率を上げるための戦略はあくまで副次的に実施するものです。基礎的なSEO対策を行ったうえで取り組んだ方がよいでしょう。2.検索上位を狙うための施策Webサイトの内容をGoogle等の検索エンジンに理解しやすいよう最適化する、つまりSEOを意識するのが大切です。タイトル・文中にキーワードを入れるSEOのテクニックとしては基礎中の基礎なので言うまでもないかもしれませんが、対策したいキーワードを必ずタイトルに入れるようにしましょう。見出しや文中にも不自然でないレベルでキーワードを入れると評価されやすくなります。文中にここぞとばかりにキーワードを盛り込みすぎるのはNGですが、ところどころに情報を入れるのは重要です。内部対策を行うURLの構造設計スマートフォンへの対策表示速度改善 などサイトの土台となる部分を整備し、検索エンジンにコンテンツを正しく認識・評価してもらえるような対策を実施するのがSEOの内部対策です。>>内部対策について詳しくはこちら<<コンテンツの中身を充実させる単純なことですが、検索上位に上がるにはコンテンツとして魅力的であることが大変重要です。Googleの評価基準は定期的に変わりますが、「ユーザを第一に考えて作られたコンテンツを上位に置きたい」という基本方針は変わりません。アップデートの変動に負けないサイトを作るには、コンテンツの中身を充実させるのが一番です。検索意図に寄り添ったコンテンツを意識しましょう。また、キーワードに関する疑問を解消する内容を簡潔に伝えることで「強調スニペット」に掲載されやすくするのも対策の一つとして有効です。強調スニペットの例コンテンツの中身を評価する要素:E-E-A-T画像出典:Google General Guidelines評価されやすいコンテンツを制作するために重要な要素「E-E-A-T」について、ここでご説明しましょう。Googleはより優れたコンテンツを評価し表示されやすくするため、独自のガイドラインに4つの指標を定めています。E-E-A-Tは以下の4指標の頭文字です。Experience(経験)Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)E-E-A-Tはあくまで評価の指標を分かりやすく明文化したものであり、直接検索順位に影響を与えるものではありませんが、コンテンツの中身を充実させるために意識するとよいでしょう。Experience(経験)2022年に新しく追加された要素。コンテンツに筆者自身・もしくは他者の経験が織り込まれているかどうかを指します。例えばレストランを比較する記事を執筆するとしたら、ただインターネットで情報を調べただけの記事より実際にさまざまなレストランに赴いて写真や感想を入れている記事の方が評価されやすくなります。自分自身の体験を述べるのが難しい場合は、他者の経験を伝える形式をとるのも一つの手です。【具体的な施策】お客様の声を引用する商品レポートを書くその分野で経験を積んだ人の体験を書く などExpertise(専門性)その分野に関する専門的な知識を持っているかどうか。特に難解な領域では分野に特化したノウハウや知見をアピールし、信頼できる内容を発信することが重要です。特にまだインターネットに載っていない情報で役に立つものがあれば、積極的に入れるとよいでしょう。【具体的な施策】専門家が業界に関する細かい知識を交えながら解説する一般人の疑問に対して専門性の高いアドバイスをする などAuthoritativeness(権威性)認知度の高い制作者・サイトによるコンテンツかどうか。もともとその分野で知名度の高い企業、既に関連キーワードでたくさんの記事が検索上位に上がっているサイトであれば、それだけで権威性が高いコンテンツであると判断されやすくなります。SEO施策としてはサイト全体に権威性を向上させるものとコンテンツ単体に権威性を持たせるものの2種類があります。【具体的な施策】著名な専門家に監修もしくは執筆してもらう関連記事を増やしてドメインの権威性を高める などTrustworthiness(信頼性)ユーザにとって安心できる/信頼できるサイトかどうか。E-E-A-Tの中でも最も重要性の高い指標であり、ここまで紹介した3指標が「信頼性」を高める補助的な役割を果たします。【具体的な施策】HTTPS化に対応する内容の正確性をチェックする法律に関する情報をこまめに更新する など3.クリック率を上げるための施策検索結果の順位はロボット・AIが決めるため、アルゴリズムやルールに沿った分かりやすい施策で成果が出ることも多いのですが、実際にクリックしてページに飛ぶのは人間ですのでそうはいきません。また、クリックしたくなるようなページにするには検索上位に上がるための施策を押さえておくことが最も重要です。クリック率を上げる施策はあくまで副次的なものだと考えてください。タイトル、ディスクリプションを分かりやすくディスクリプションはSEOには直接関係なく、実際に検索結果に出てくるときは設定したディスクリプションが表示されない場合も往々にしてあるので必須ではありません。ただ、クリックしてもらいやすい文章を表示させるために設定するのは一つの施策として取り入れてみるのも一つの手です。リッチスニペット(リッチリザルト)を利用するページのタイトル名以外にも表示される内容(スニペット)を指します。特にコーポレートサイトや店舗情報、通販の検索結果などはリッチスニペットが表示されやすいので、アクセス数が多いページでは特に対策しておくとよいでしょう。必ずしも表示される保証はありませんが、構造化データを実装するなどの内部対策である程度表示されやすくすることは可能です。4.検索流入を増やすときの注意点特にSEO対策に慣れていないWEB担当者は、流入数を増やそうとするあまりいくつか注意点を見逃して落とし穴にはまってしまいがちです。なかなか検索流入が増えないという場合は以下の注意点に着目してみるといいかもしれません。細かいテクニックに頼りすぎない「文中にたくさんキーワードを入れる」「信頼できそうな監修者を設定する」「SNSで記事のURLを貼る」など小手先のテクニックはたくさんありますが、それらに頼りすぎないよう注意しましょう。例えば以前なら外部リンクをお金で買って増やす外部対策が当たり前に行われていましたが、Googleのガイドラインの変更に伴い今ではペナルティの対象になっています。表面上のテクニックで検索順位が上がる可能性もゼロではありませんが、内容が伴っていないサイトはいずれアルゴリズムによって弾きだされるでしょう。今用いられている対策もいつかは使えなくなるかもしれません。とにかくユーザ目線でコンテンツの内容を充実させることが一番大切です。流入を狙うキーワード選定は慎重にそもそも、検索流入を増やす本来の目的は自社の売上を増やすことです。自社商品を買ってもらえる人に届けるキーワードを選ぶのが重要であることは言うまでもありません。極端な例を出すと、果物を売っているサイトで最新スマホの情報を発信してもコンバージョンにはつながらないでしょう。コンテンツマーケティングの基礎的な考え方を念頭に置いて、潜在顧客にリーチできるようなキーワードを選びましょう。→コンテンツマーケティングの基礎について詳しくはこちら5.まとめ検索流入を増やすには、アクセスしたユーザのニーズを満たせるような魅力的なサイトを作るのが最も大切です。戦略に迷っているようでしたら、コンテンツSEOを通じて検索流入を増やすコンテンツマネジメントサービスの利用もぜひご検討ください。
  • 通販サイトに必要なSEO対策

    2024.03.26 検索エンジン最適化(SEO)

    ネットショップ(通販)に必要なSEO対策は?売上を伸ばすコンテンツSEO施策を解説
    ネットショップ(通販サイト)を運営していて、思うように売上が伸びず悩んでいる方は多いのではないでしょうか?売上が増えない原因はいくつかありますが、そもそもアクセス数が少ない場合はSEO対策を行うのが有効かもしれません。SEO対策の中でも記事コンテンツを作成するなどの方法で検索流入を増やすコンテンツSEOは取り組みやすい施策の一つとして挙げられます。導入ハードルが低く気軽に取り入れやすい施策ではありますが、実際に成果を出すためにはSEOに対する知見が必要です。この記事では、ネットショップの売上で成果を出すために必要なSEO施策について詳しく解説します。1.通販サイトでSEO対策は有効かSEOは「検索エンジン最適化」を意味するWebマーケティング施策の一つです。Googleなどの検索エンジンで検索結果の上位に表示されるよう、コンテンツの内容やサイトの構造などに対策を施すのがSEOの主な目的です。検索上位に入ることで流入数が上昇し、顧客との接点を増やすことができます。サイトへの流入数を増やすために有効な施策ではありますが、ネットショップにおける直接的な売上にはつながらないケースも数多くあります。また、効果が出るまでに時間がかかるため広告と比較すると分かりやすい数値には現れにくいでしょう。しかし、SEO対策をしっかり行えば通販サイトの売上向上につながる集客効果が出るのも確かです。実際、弊社が行っているSEOコンサルティングではCVRアップにつながった事例が多数あります。中長期的な集客施策ですが、正しい対策を講じることができれば時間をかけた分、その効果は広告の何倍にも匹敵します。即効性を求める企業は諦めがちなSEO対策に取り組んでいる企業とそうでない企業は先々の広告費やその使い方に大きな差が生まれます。売上が伸び悩んでいるECサイトこそ積極的に取り入れるべき施策だと言えるでしょう。通販サイトにおけるSEO対策購入に直接つながるキーワードの検索結果は楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモールや知名度の高い大企業の商品ページが上位を占めています。パソコンのマウスを通販で買うと想定して検索すると、楽天市場のページが1位に表示されます。自社ECサイトのTOPページやカテゴリーページで検索上位を獲得できるかはドメインパワー(検索エンジンからの信頼度・評価の高さ)が大きく関わってきます。ドメインパワーが強いサイトはどんなキーワードでも検索上位に上がりやすくなるため、SEO的に有利な条件になります。ドメインパワーを高めるには以下のような施策が有効です。サイト全体のアクセス数を増やす(サイトの規模を拡大させる)SEOに適したサイト構造にする(内部対策)ユーザにとって有益な情報を継続的に発信している  などアクセス数の多いサイト、ニッチなジャンルの商品を扱うサイトであれば、サイト構造をSEOに適応させる内部対策をしっかりすれば短期間で順位が上がる可能性もあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]内部対策を行うには一定の専門スキルが必要です。詳しくはSEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説を参照してください。[/word_balloon]内部対策以外の方法で検索流入を獲得したいのであれば、アクセス数を増やすためにコンテンツSEOを行うのがおすすめです。コンテンツSEOとはコンテンツSEOとは、ユーザの悩みを解決する情報・ノウハウなどを紹介した記事コンテンツを作成し、検索エンジン上位を狙って集客する方法です。商品紹介記事やコラムなどを掲載するページを作り、そこから商品ページに遷移できるよう誘導します。2.通販サイトでコンテンツSEOを行うメリットコンテンツSEOはコーポレートサイトや採用サイトなどさまざまな形式に対応できるマーケティング手法ですが、ネットショップ(通販サイト)においてはいくつか固有のメリットがあります。ニーズのある顧客にリーチできる仮に髪が早く乾くドライヤーを売っているECサイトを運用しているとしましょう。「ドライヤー 通販」など商品に直接つながる広範なワードは競合が多いので検索上位を取るのは難しいかもしれません。しかし、自社商品のニーズに近い「髪 早く乾かす」というワードで検索上位を取れば、髪を早く乾かしたい(=明確にニーズのある)顧客がアクセスしてくれる可能性が高まります。検索上位を取るためには商品ページとは別に内容のあるノウハウ記事を書くとよいでしょう。商品ページへの導線を整備すれば、ニーズに近い顧客にリーチしやすくなります。キーワード選びが非常に重要になる部分ではありますが、上手くいけば記事コンテンツが商品購入につながるきっかけになるかもしれません。商品・ブランドの認知度が上がるコンテンツSEOの目的は直接購入に結び付けることだけではありません。購入につながるまでの接触を増やすことも重要な役割の一つです。調べ物をしていてたまたまサイトで商品名を知り、そのあとSNSで口コミを見たら購入に至るかもしれません。売上向上には複数のメディアで接点を増やし、顧客の頭に残るようなブランディングを行うのが理想的です。実店舗がある場合は、ネットショップだけでなく店舗売上に貢献するケースもあるでしょう。裏を返せばコンテンツSEOは単純なコンバージョンのみで効果を測るのは難しいマーケティング手法であるとも言えます。実際に、弊社で行ったユーザ調査(被験者テスト)で検索行動観察を行った結果、購入商品に関するさまざまなキーワードで検索を行うなかで、たびたび上位に表示されるサイトに対して「信頼されているサイト」「何度も目にするブランド」と認識し、比較検討の対象になると回答したという事例もあります。つまり決めの1ワードだけではなく、周辺のさまざまな関連ワードにおいても上位表示されることはユーザとブランドの重要なコンタクトポイント構築につながるというわけです。これを実現できるのもSEOの特徴です。長期的なプロモーションになるコンテンツSEOはいったん公開して検索上位に居続ける限りは長期的なプロモーションとして機能します。知見を持った担当者が数ヶ月~数年単位で継続的に記事を作るため、ローコストな施策だと一概には言えません。しかし、制作した後は定期的に内容を見直して改善するのみの低コスト運用が可能な情報資産として機能するのは大きなメリットです。3.通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法通販サイトでコンテンツSEOを導入する方法をいくつかご紹介します。ECシステム内の機能でページを作成する現在通販サイトで使われている主要なECシステム(パッケージ型・ASP型)は、拡張機能やテンプレートなどを使って記事コンテンツを作成することができます。中にはWordPressなどのCMSを組み込むこともできる場合もあります。ただし、使用しているシステムやバージョンによってはカスタマイズが必要なものや、そもそもCMSの導入が不可能である場合もあります。改修費用がかかることもあるので、利用しているシステムの仕様をチェックしてみるとよいでしょう。いずれにしても同ドメイン内にコンテンツ用のディレクトリを設け継続的なコンテンツ更新を行える環境を用意することが重要です。サブドメインまたは別ドメインに新しいサイトを作るサブドメイン・別ドメインで新たにサイトを構築し商品ページへのリンクをつけるのも一つの手です。通販サイト本体と異なるドメインでサイトを作り直した場合、基本ネットショップとは別のサイトとして認識されます。そのため、購入ページにつながる導線をしっかり作らないと「コラムサイトの検索順位は上がったのに通販サイトの売上には反映されない」といった事態になりかねないことには注意しましょう。ECサイトで既に検索上位を獲得していた場合、新たに立ち上げた別ドメインのサイトでも上位表示ができれば検索結果の2枠を自社サイトが占有できることになります。また、ECサイトで何らかの制約があり思い通りの内部対策(修正)ができない場合も別ドメインで自由度の高い対策を行いハブの役目を担えれば、ECシステムの改修コストに悩む必要もなくなります。4.売上向上につながるコンテンツSEOのポイント前述したようにコンテンツSEOの施策が直接通販サイトの売上につながるとは限りません。店舗での売上も含めて購買までの段階をアシストする役割を果たすことも多くあります。大きい視点で見て売り上げに貢献するコンテンツを制作するのに必要なポイントを押さえておきましょう。記事制作前に戦略を練る検索上位に上がるためにはキーワードの選び方、構成の作り方などを工夫してターゲット層に合った記事を出すことが大切です。記事を作成することは一見、文章を書くだけで簡単にできると考える人もまだまだ多いようですが、検索エンジンに評価される文章を書くのは容易ではありません。狙いたいキーワードの検索結果の上部に表示される件数(インデックス数)がライバルの数に該当するので、自社サイトで上位表示したいキーワードのインデックス数でその難易度も意識しましょう。また、検索上位に上がっても、コンテンツの内容が商品に全くつながりがなければ売上は上がりません。どんなユーザにどんなキーワードで記事を届けるのか、しっかり戦略を練ってから記事を制作するようにしましょう。商品を売り込みすぎない内容によりますが、基本的に商品の内容を全面に押し出し過ぎるコンテンツはユーザから見てかえって印象が悪くなります。自分が商品を買う側に立って考えてもらうと分かりやすいかと思いますが、知りたいことや悩んでいることがあって検索したのに知りたいことは書いておらず、自社商品のPRばかり目に入ってきたらうんざりしてしまう方も多いでしょう。検索意図とズレた内容の記事はSEO的にも評価されにくくなります。CVにつなげられるようところどころにCTA導線を設置することは大切ですが、ユーザの邪魔にならないレベルにとどめるよう意識してください。売上につなげやすいコンテンツはロイヤルにロイヤルコンテンツとは、伝わりやすいイラスト・図解や他社製品との比較、お客様の声など、ユーザが興味を持ちそう、かつ商品内容をしっかり伝達できるコンテンツを指します。コンテンツの内容を充実させることで検索エンジンからの評価が上がるだけではなく、購入に直接つながるユーザも増えます。→ロイヤルコンテンツについて詳しくはこちら5.まとめネットショップの売上をアップさせるためにSEO対策を行うのは有効な戦略の一つです。検索からの流入数を増やして商品に興味を持ってくれる人を増やすことができます。コンテンツSEOは記事コンテンツを中心に検索からの流入を狙うSEO施策の一つです。記事を書く作業は誰でも簡単にできるように見えますが、SEO施策として効果を上げるには一定のスキルと時間が必要です。 成果を出すにはユーザが知りたい情報と企業として伝えたい情報を上手くまとめた記事を作れるよう意識するとよいでしょう。内部対策も含め自社にリソースがなくてお困りのようでしたら、弊社のコンテンツマネジメントサービスもご検討ください。
  • 2024.03.21 WEB制作

    コンテンツSEOの外注費用・相場は?信頼できるSEO対策会社の選び方
    検索流入から新規顧客・既存顧客を集客するコンテンツSEOは今やWebマーケティング手法の定番になりつつあります。導入のハードルが低く小~中規模の業種でも取り入れやすいのですが、一方で確実に成果を出すにはそれなりのスキルが必要です。内製でのSEO対策に限界を感じているWEB担当者の方も多いのではないでしょうか?社内のリソースが不足している企業では外注でSEO対策を行うケースも増えています。必要に応じてコンテンツSEOサービスを利用することで売上改善につながるかもしれません。 この記事では外注でコンテンツSEOを行う場合の費用相場、結果を出せるSEO対策会社の選び方をご紹介します。1.施策別・コンテンツSEOの外注費用実際のところ、コンテンツSEOの外注費用はピンキリです。月額換算すると安くて5万円程度、大企業向け・ビッグワード狙いだと100万円以上かかるケースもあります。効果を出すためのコツは「とにかく安いものを選ぶ」のではなく、「自社に合った施策を提供してくれる会社を選ぶ」こと。多くの企業は複数の施策を一気通貫で担ってくれますが、安価なSEO会社は何らかの施策をやらない/スキルの低い人に任せてコストカットしているケースが多いので注意してください。以下、施策ごとの一般的な費用相場です。施策価格①戦略立案5万円~20万円(初期費用)②構成案作成2万円~5万円/1本あたり③ライティング2万円~5万円/1本あたり(構成案なし)5万円~7万円/1本あたり(構成案あり)④入稿・公開単体での請負はほとんどなし専門家による監修2万円~10万円/1本あたり図解の制作点数による(1点2,000円~)①戦略設計(ニーズ分析、キーワード調査など)初期費用として5~20万円程度かかるのが相場です。SEO記事で成果を出すには「どんなターゲットに」「どのようなキーワードで」アプローチするのか明確にしてから戦略を立てる必要があります。ターゲット層の調査やキーワード選定など、より効果的な記事を制作するために必要な作業だと言えるでしょう。初期費用を取らず単発で安価な記事を書く業者はしっかりキーワード分析をしておらず、質の低い記事を量産している可能性が高いでしょう。戦略設計が内部のリソースでしっかりできていればそれでも問題ないかもしれませんが、SEOに詳しい人材がいない場合は特に注意して見極めるようにしてください。②構成案作成相場は3万円~10万円。狙うキーワードを選定後、上位表示されるような記事の構成案を考えます。上位記事などからニーズを上手く抽出し、分かりやすく見出し別にまとめる力が必要です。関連記事→コンテンツマーケティングのためのSEO記事に重要な「構成」とは?記事作成に重要な構成の作り方や意識したいポイントを紹介!③ライティング相場は2万円~7万円。構成をもとに実際に記事を書いていきます。「SEO外注」と言うとライティングの代行をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のところ文章表現そのものは検索順位で上位に出られるか否かにはあまり関与しません。見やすい文章で書かれているか、読者層に合った表現を使えるかなど基礎的なライティングスキルはもちろん必要ですが、それよりも重要なのは「中身となる構成がしっかりしているか」「土台となるターゲティングが適切か」です。構成無しでライティングを依頼した場合、内容が薄くなりやすいので注意が必要です。内容に齟齬があった場合は構成段階で修正した方が工数はかかりませんし、記事執筆後の修正に追加費用がかかるケースも多いです。できるだけ構成案の作成まで一貫してサービスを提供してくれる企業を選んだほうが無難でしょう。④入稿・公開WordPress等のCMSへ入稿し、装飾を施してから公開します。記事のライティングまでを外注して入稿は自社で行う企業が多いのですが、入稿は意外と手間がかかる作業です。社内のリソースによっては外注することを考えてみてもいいでしょう。その他、追加でかかる費用専門家による監修:2万円~10万円図解の制作:点数による(1枚2,000円~)2.サービス別・コンテンツSEOの費用ここまでご説明してきた通り、どの施策を含むかによってコンテンツSEOの外注費用は大きく異なります。単純に安いかどうかではなく、求めるサービスを提供してくれるかチェックするようにしましょう。以下、コンテンツSEOのサービスをいくつかの種類に分類したものです。同じ会社が複数のプランに対応しているケースもあります。サービス名特徴SEOコンサルティングサービスマーケティング戦略の策定~効果測定までコンサルティング内部対策まで行うことも固定報酬型サービス内容に応じて毎月決まった月額成果による報酬変動なし成果報酬型検索順位が上がったキーワード数に応じて報酬額が決定ライティング代行サービス記事単位の都度払いSEO戦略には関与しないSEOコンサルティングサービス月あたりの相場は30万~100万円程度。現状のサイト分析を行ったうえで、マーケティング戦略の策定から効果測定までコンサルティングします。どんなキーワードでどうやって検索順位を上げるか一緒に戦略を立案するので、SEOの知見に自信がない企業におすすめです。戦略のアドバイスのみ行うコンサルからコンテンツ制作まで代行するコンサルもあるので、自社のリソースに対応した企業を選ぶのがおすすめ。コンサルの一環でサイト設計を含む内部対策まで行ってくれるケースもあります。固定報酬型サービス内容に応じて毎月決まった月額を払います。記事の数や種類に応じて一括払いにする企業もあります。検索順位上昇などの成果による報酬変動はないので、実力・実績を見極めるのが大切です。成果報酬型検索順位が上がったキーワード数に応じて報酬額を決定する仕組みを採用している企業もあります。会社によっては具体的な施策を公開せず、外部リンクを増やすなどのグレーゾーンなSEO対策を行っているケースもあるので、施策をしっかり確認することをおすすめします。ライティング代行サービスあらかじめコンテンツマーケティングとしての戦略の方向性が決まっている状態で、中身の記事を制作する形をとるのがライティング代行サービスです。記事単位の都度払いで1件あたり3万円~10万円程度が一般的な相場です。ライティング、構成案の実績・質によってだいたいの価格が決まります。クラウドソーシングなら極端に安い案件もありますが、品質はほとんど担保されません。SEOコンサル型より比較的安価な傾向にありますが、記事単位なので記事の専門性によってはコストが見合った結果が得られないこともしばしばあります。売り上げを出すための工程にはほぼ関与しないので、「知見はあるが内部にリソースが不足している」という企業におすすめです。3.自社にぴったりなコンテンツSEO制作会社の選び方一口にコンテンツSEO制作と言っても、個人が副業感覚で運用する小規模なものからグローバル企業向けの大規模なものまで多種多様なサービスがあります。種類が多すぎてどの会社を選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?ここからは実際にコンテンツSEOに携わっている企業の視点から、自社に合った信頼できる外注企業の選び方を伝授します。自社に不足している施策を考える企業によってかかる課題は大きく異なります。例えば「ライティングができる社員でなんとなく記事だけ作って全く戦略立案ができていない」のが課題であれば、SEOコンサルティングに分析やキーワード選定から任せるのがよいでしょう。「SEOの優れた知見を持った担当者がいるのに記事を作る人員が足りない」という場合は、ライティング代行に記事の執筆だけ頼めば安価に済ませることができます。予算の兼ね合いが気になるのであれば、自社が持っているリソースはそのまま使って足りないところを外注に頼むなどの使い分けが大切です。実績を見る同じようなサービスを提供している企業を比較する際に重要なのがこれまでの実績です。実績を持たない企業ほど安請け合いしていることが多いため、コストカットのために実績の浅い企業に頼んだら思うように成果が出なかったというのはありがちなパターンです。最終的に必要なのはSEOを通じて新規顧客を増やすことなので、価格だけでなくその会社の実績をしっかり見ることをおすすめします。ある程度規模の大きな企業であれば実績・事例のページがあるはずですので、そこから具体的な施策を確認してみると信頼のおける企業か判別できます。対応の柔軟さをチェックするその時々によってコンテンツSEOに必要な施策は変わってきます。最初は競合分析やキーワード選定を念入りに行い、場合によっては内部対策も並行して行う必要があるでしょう。記事公開後しばらくしたら、順位が上がっていない記事のリライトや戦略の改善を行わなければならないかもしれません。状況に応じて費用や施策を柔軟に変え、必要とあらば相談に乗ったりアドバイスをくれたりする企業を選ぶと安心です。(手前味噌ですが、弊社のSEOコンサルティングではどんなことでも細かくご相談いただけます)4.まとめコンテンツSEOの外注は安くて数万円~高くて100万円以上かかるケースもあります。サイトの規模、求める戦略や施策によって異なるため、自社サイトの課題を解決するにはどんなサービスが必要か考えたうえで外注する企業を選ぶとよいでしょう。集客につながるコンテンツSEOをお求めでしたら、ぜひ弊社のサービスもご検討ください。
  • 2024.03.13 WEB制作

    ECサイトで効果を出すためのコンテンツマーケティングと成功事例
    ECサイト・通販事業を強化するための手段としてよく用いられるコンテンツマーケティング。しかし、なんとなくみんながやっているからと安易にオウンドメディアやSEOを取り入れた結果、十分な成果が出ず「コンテンツマーケティングは意味がない!」と思ってしまう方が多いのが実情です。コンテンツマーケティングは決して「楽に誰でも売上をアップさせられる魔法」ではありませんが、しっかりとした手順を踏めば効果を出すことは可能です。この記事では、ECサイトでコンテンツマーケティングを行うときのポイントを解説し、アプローチすればECサイトの売上を伸ばすことができるのか分かりやすくお伝えします。コンテンツマーケティングのコンサルを専門とする当社のオリジナル事例も解説しますので、よろしければ参考にしてください。1.ECサイトでコンテンツマーケティングを行うメリットECサイトを運営している企業がコンテンツマーケティングを行うメリットはいくつかあります。まずはコンテンツマーケティングそのものの特徴やメリットを確認しましょう。コンテンツマーケティングとは顧客に有益な情報を発信して集客するマーケティング手法のこと。コンテンツマーケティング自体の主なメリット商品・ブランドの認知度の向上コンテンツが長期間資産として残る比較的低予算で始められる以上のメリットはECサイトを運用していなくても得られるメリットです。ただし効果を出すにはある程度の時間と予算は必要な点には留意しておきましょう。コンテンツマーケティングに関する基礎知識は「コンテンツマーケティングとは?目的や効果、成功するためのコツを伝授!」で解説しています。興味のある方は参照してください。メリット①効率的に新規顧客を集められるEC特有のメリットとしてまず挙げられるのは集客のしやすさです。ECサイトは基本的にWeb以外の手段で集客することはできませんから、裏を返せばWebをメインに発信するコンテンツマーケティングに取り組むのはほぼ必須のタスクになってきます。ECサイトにおけるアクセス数は店舗の近くを通りかかるお客さんと同じ。つまり実店舗を持たないECサイトで売り上げを伸ばすには、サイトへのアクセス数が重要になってきます。新しい顧客にとって有益な情報を提供することで「商品を買う価値がある」と思ってもらえるようになり、最終的には収益の向上につながるのです。メリット②既存顧客にアプローチしやすいリピートを増やすには「商品/ブランドのファンになってもらう」のが一番です。例えば既存顧客に対してメルマガで購入後のアフターケアやカスタマーサポート、限定の特典や情報などを送り、満足度と関与度を高めるなどのアプローチができるようになります。また、記事を通じてユーザーにとって有益な情報や質の高いコンテンツを提供し続けることで、継続的にECサイトを訪れるきっかけになります。再購入や口コミの発信など、積極的な行動を促すことにもつながるのは大きなメリットだと言えるでしょう。2.ECサイトにおすすめのコンテンツマーケティングコンテンツマーケティングにはいくつか種類があります。(それぞれの詳しい解説はコンテンツマーケティングの手法10選!種類別に解説【選び方・成功するポイント】で行っています)ECサイトにおすすめなのは特に「コンテンツSEO」「メルマガ」。展開が進んだら「SNS運用」にもチャレンジしてみるとよいでしょう。コンテンツSEO自然流入から見込み顧客を呼び込むコンテンツSEOは新規顧客からリピートまで幅広く集客できる基本中の基本です。ECサイト内にSEOを意識したコラム記事のコーナーを設けることで、コンバージョンへの導線も作りやすくなります。検索を通じて悩みを解決したいユーザーに対して必要な情報を与え、同時に付随した商品のメリットやユニークな価値を伝えることができるのも大きなメリットです。<広告運用/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより>[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]ECサイトでSEO対策を行うと必ず躓くのが内部対策の実装(仕様上変更できない・改修が必要など)にゃ。コンテンツSEOは商品詳細やカテゴリページではなく静的ページとしてコラム領域を設けて行うため、カートASPやECシステムの仕様に依存せずに取り組める。そのため、ECサイト運用と並行しておすすめすることが多いにゃ。[/word_balloon]メルマガメルマガは特に既存顧客へのアプローチに有効です。ECサイトは会員登録時・購入時に収集したメールアドレスをメルマガに流用できるため、相性が良い媒体だと言えるでしょう。再購買を促したり、興味を持ってもらえそうなコンテンツを配信したりしてユーザーの満足度を高めるとリピーターを作りやすくなります。(上級者向け)SNS運用SNSを利用して発信すれば、検索流入ではリーチできない潜在層にアプローチすることができます。発信の内容によっては既存顧客のファン化も促進できるので、上手く利用すれば見込める価値は高いと言えるでしょう。しかし、SNSの利用が無料だからといって誰でも簡単に取り入れられる集客方法だと考えてはいけません。フォロワーがいないアカウントは広告を使わないとそもそも発信内容を誰にも見てみらえませんし、SNSを通じてファンを獲得するにはスキルとセンスを持った運用者が必要です。幅広い層へ訴求できる一方、コンバージョンにはつながりにくく見込める効果は限定的です。他のコンテンツマーケティングである程度効果を出したうえで、さらなる戦略として取り入れるべきでしょう。コンテンツマーケティングで効果を出すには、広告運用など他の集客方法と組み合わせた戦略的な展開が必要になります。社内のリソースが足りない場合、ECコンサルを利用するのもおすすめです。関連記事→WEBマーケティング歴20年の著者が選ぶ 本当に実力のあるECコンサルティング会社5選3.ECサイトがコンテンツマーケティングで効果を出すためのポイント自社のコンテンツマーケティングで効果が出ない…とお悩みの方は、まず以下のポイントを押さえているかチェックしてみましょう。質の高い情報を提供するECサイトとのつながり以前の前提として、ユーザーが求める情報を提供しなければコンテンツマーケティングとして成立しません。「お客さんになってくれそうな人が知りたい情報」を提供することが一番重要です。それに加え、ECサイトではコンテンツ→商品ページへの流入という明確なコンバージョンポイントがあることを考慮する必要があります。顧客を購入につなげるため、商品の価値を上手く伝えるよう意識する必要があります。「ユーザーの知りたい情報」と「こちら(売る側)が伝えたい情報」を同時に盛り込むのが難しければ目的ごとにコンテンツを分けるのもおすすめです。ユーザーが直帰せずサイト内で回遊することを前提として、検索流入を狙う広範な内容のSEO記事と商品への理解度を高めるための記事をつなぐ導線を作ります。さらにそこからECサイトへ誘導できれば理想的です。継続的に更新するECサイトに関わらず、分かりやすい効果を出すにはある程度の時間(半年~数年)が必要です。コンテンツマーケティングに即効性がないのは広告と比較したときのデメリットでもあります。最終的に効果を出すためには、ターゲット層を的確に捉えてユーザーを取り込むスキルのある人材が継続的にコンテンツを更新することが重要です。最適な導線を設計する導線とはユーザーを商品の購買まで誘導するルートのこと。情報の質にばかり目がいって盲点となりやすいのが導線の設計です。せっかく良いコンテンツを作っても、肝心の商品ページへの導線がなければコンバージョンにはつながりません。抜本的なユーザビリティの改善にはサイト設計の専門的なスキルが必要ですが、コンテンツからECサイトの流入につなげる導線を整備するのも大きな効果があります。何もできていないという場合はとりあえず記事内に購入率の高いページへのCTA導線を設置するだけでも一定の効果はあるでしょう。「最適な導線を敷く」という視点でお話しすると、本当のところはサイト制作時からの入念な戦略設計が一番重要です。質の悪い制作会社にサイト制作を依頼したり、言われるままテンプレートでサイトを構築したりすると、コンテンツを作っても流入数が増えない設計になってしまうことがあります。ECサイトの場合は特にサイト設計を組み直すのに莫大なコストがかかることが多いため、後から苦労することも珍しくありません。「これからECサイトを作る」という段階の方は十分に注意してください。4.【自社事例】SEOコンテンツでECサイトへのCV獲得当社が実際にコンテンツマーケティングで成果を出したA社のECサイト事例をご紹介します。ECサイト内に設置するSEOコンテンツを発信するオウンドメディアの立ち上げを依頼され、当社は設計と初期段階でのSEO記事作成を担当しました。設計時に骨格として内部SEO対策を組み込み、さらにターゲット層に届くSEO記事を制作する施策を実行。サイト内の商品に興味を持ってくれそうな顧客からの検索流入を獲得し、コンバージョン率の高いコンテンツになりました。5.まとめコンテンツマーケティングはECサイトの展開にぴったりのWeb戦略です。コンテンツを見て興味を持ってくれたユーザーに訴求できるような環境を整備することで、しっかりと効果が出やすくなります。もし成果が出ず悩んでいるようでしたら、ターゲットとなる層を捉えたコンテンツを制作できているかもう一度確かめてみるとよいでしょう。実際に当社が担当した案件でも、コンテンツマーケティングの施策実行・改善によってECサイトの売上が伸びたケースは多々あります。自社のコンテンツ制作にお困りのようでしたら、ぜひご相談ください。
  • 2024.03.13 WEB制作

    コンテンツマーケティングでCV数を増やすための導線設計【プロが解説】
    自社サイトやSNSから見込み顧客を集めるコンテンツマーケティングは一見万能な集客方法に思えるかもしれませんが、実際のところ売上につながるようなコンテンツを作るのは簡単ではありません。なかなかコンバージョン数が伸びず悩んでいるWeb担当の方も多いのではないでしょうか?思うようにコンバージョンしない場合、内容だけでなくユーザーを購入まで誘導するための道のり=導線をしっかり整備できているかチェックした方がいいかもしれません。今回は、主に自社サイトやオウンドメディアに掲載する記事コンテンツにおけるコンバージョン数の増やし方として導線の設計方法をお伝えします。1.コンテンツマーケティングにおける導線の種類コンテンツマーケティングの導線は「CTA導線」のことを指します。コンテンツマーケティング(主に記事コンテンツ)において用いられる主要な導線の種類は以下の通りです。会員登録お問い合わせ資料請求・ダウンロードSNSのフォローボタンCTA導線とはCTAとは「Call To Action(行動喚起)」の略。Webサイトの訪問者を具体的な行動(コンバージョン/CV)に誘導する導線のことを指します。記事を読んで自社製品に興味を持った人が購入に至るようアシストする役割を持っていると言えるでしょう。求めるコンバージョンによっていくつかの種類に分けることができ、サイトや商材によっていくつか使い分けるのが一般的です。導線の種類特徴顧客から見たハードル会員登録メルマガ、ECサイトなどユーザーとの接点を増やす低SNSフォローボタン幅広い層に認知を広げるエンゲージメントが重要低資料請求・ダウンロード主にBtoB向け詳細/専門的な内容に最適中お問い合わせコンバージョンにつながりやすいがハードル高め高顧客から見てハードルが高いCTA導線はクリックするのに抵抗を感じやすいものの、上手く誘導できればコンバージョンにつなげやすいとも言えます。反対にハードルが低い導線は手軽にクリックできる一方、その場では購入につなげにくいでしょう。詳しくは後述しますが、コンテンツを訪れるユーザーにマッチした導線を設置することが非常に大切です。まずはそれぞれの導線の特徴を弊社のコンテンツマーケティング担当・ニャーケッターからの本音コメントと共に細かく見ていきましょう。①会員登録メルマガやECサイトへの会員登録など。業態によってはLINE登録の導線を挿し込む場合もあります。直販のECサイトを運用している場合を除き、直接購買にはつながりにくいでしょう。その分登録のハードルは低めなので、ユーザーとの接点を増やすための中間コンバージョンとして用いられることも多いです。ウェビナー・セミナーの参加フォームへのリンクを設置するケースもあります。<監修者・ニャーケッターより>比較的高単価の商品を扱うECサイトはとくに初回訪問で購入するユーザーは非常に少ない。そのため購入よりハードルの低い会員登録をCVとすることも一つの手だ。会員登録においては登録メリットを提示し、同時にメルマガ受信してもらうことが重要にゃ。初回訪問で購入に至らなかったとしても、その後のメルマガ配信で商品の魅力や選び方、最新・期間限定のなどユーザーにメリットのある情報を届けることができれば、サイトの再来訪や先々の購入につながる可能性が期待できる。特に衝動買いできない商品や他社比較ありきの商品では、検討期間が発生しやすいことも考慮してコミュニケーションをとることが大切にゃ。②SNSへのフォローボタン幅広いユーザーの認知を獲得したいときに向いています。企業とユーザー間でコミュニケーションを取ることでて親しみを持ってもらえますが、その一方購買につなげにくい点には注意が必要です。他の導線と併用する形で使う長期的なアプローチ方法だと言えるでしょう。<監修者・ニャーケッターより>メルマガ(会員)登録よりさらにハードルを下げたユーザーとのタッチポイントだ。ワンタップでフォローできる反面、お別れもワンタップにゃ。そのためユーザーを飽きさせない内容と頻度を意識しつつ、エンゲージメント(ユーザーの反応)数を見ながら自社のベストを模索することが大切にゃ。キャンペーンなどで短期間に集めたフォロワーもコミュニケーションが伴わなければ数字だけのフォロワーになってしまう。フォロワーの数と反応の数が合っていない企業アカウントが多いのはまさにそういったケースだったりするにゃん。SNSで大事なのはエンゲージメント。フォロワー数だけで満足しないことにゃ。③資料請求・ダウンロード主にBtoB向けですが、BtoCでも教育系など一部の業界にも用いられる導線です。「商材について検討の為に詳しい情報を知りたい」「専門的な解説が欲しい」というニーズがある商材は特に資料請求を使うとよいでしょう。商材によってはよりハードルの下がる資料ダウンロード形式をとるケースもあります。コンバージョンにややつながりにくく、資料ダウンロードの場合は特に競合他社の分析資料となりうる点には注意が必要です。<監修者・ニャーケッターより>余談だが資料請求について最近のトレンドも触れさせてほしいにゃん。BtoCでは金融業界(証券会社・保険会社・クレジット会社など)でよく見られた資料請求が、最近はWebコンテンツにシフトしている傾向もある。NISAやiDeCo、証券会社、少額保険など従来は資料請求を設けていた業種も昨今はWebで完結できるものが増えているにゃん。検討に必要な情報をコンテンツで表現できれば、資料請求というステップを踏まずダイレクトに成約につなげることができる。そう考えるとサイトのUI・UX・リッチコンテンツ作成は今後より一層重要になるという捉え方もできるのにゃ。お問い合わせコンテンツを見て問い合わせをしてくれるユーザーは商材への関心も高く、コンバージョンに近い傾向にあります。優良な見込み顧客を集められるCTA導線だと言えるでしょう。ただしその分導線を踏むハードルは高くなることには注意すべきです。問い合わせ経由をメインに受注しているBtoB企業は特にどのような経路でフォームへつなげるかが重要になってきます。2.コンテンツマーケティングにおいてCTA導線の設計は重要か結論から申し上げると、コンテンツマーケティングにおいてCV(コンバージョン)に直接結び付くかどうかは必ずしも大事ではありません。そもそも、コンテンツマーケティングの目的は「見込み顧客の獲得と関係性の構築」です。サイトを訪れたユーザーがその場で購入を決断せずとも、あとから何かしらの形でコンバージョンするケースも多々あります。購入ボタンを押すよう直接誘導することに特化している(=直接CVに結び付くことが分かりやすい指標となる)メディアは広告なので、その点には留意しておきましょう。とはいえ何の導線もない/不適切な誘導では機会損失に繋がりうるため、適切な導線設計はユーザーのためにも重要です。不適切な誘導の一例お問い合わせへの導線は直接CVにつなげやすいのが特徴ですが、そもそも「問い合わせてみよう」と思うユーザーがいない状態では上手く機能しません。そのため、例えば初心者向けの簡単な解説コンテンツの後ろに問い合わせ導線を設置するのは多くの場合不適切です。他の記事への回遊導線サービス内容を説明するページホワイトペーパー、資料ダウンロードなどへのCTA導線をつけるとよいでしょう。3.CTA導線の形式記事内に挿入するCTA導線にはいくつかデザイン上の形式があります。どの形式を使うのが正解ということはありませんが、ユーザーに応じて使い分けるとよいでしょう。強く訴求したい場合は複数の形式を併用することもあります。(各項目の下にCTA導線の見本を挿入していますが、リンク先は弊社のコンテンツマーケティングサービスのページです。興味がある方はクリックしてみてください。)テキスト文章の中にテキストリンクを入れる形。目立ち過ぎず記事の中になじみやすいのが特徴です。コンテンツを主役にしてさりげなく導線を設置したいときにおすすめ。→テキストリンクの見本バナー画像を入れて誘導する形式です。視覚的に分かりやすく伝えられます。記事の途中に挿し込むほか、目立つので横カラムやトップページにテンプレートとして入れることが多いです。ボタン枠の中にテキストを入れる形の導線。記事内によく用いられます。WordPressであればテーマにボタンのテンプレートが入っているので取り入れやすく、かつ視認性の高い導線です。ボタンの見本4.CTA導線を入れる場所おすすめ3選導線の内容やデザインも大切ですが、コンテンツ内のどこに設置するかもCVに深く関わってきます。ここからは記事コンテンツ内に入れることを想定してCTA導線を入れる場所としておすすめの場所を3つ紹介します。記事の文末文章を最後まで読んでいる状態であれば商品やサービスに強い関心を持っている可能性が高いので、興味を持ってくれたユーザーを効率的に誘導することができます。うるさすぎないのでコンテンツ内に配置する導線として一番おすすめです。ファーストビュー内ファーストビューとはページを開いて最初に表示される画面のこと。一番見ているユーザーが多い画面なので、タイトルを見た段階ですぐに誘導したい場合はファーストビュー内に大きく入れると見やすいです。ただし、PR感が増し敬遠されるリスクがある点には注意してください。当サイトではファーストビューに表示される導線はPCのみ右カラムに設置していますが、コンテンツによっては記事内中央に配置する場合もあります。横カラム(PC向け)記事横のカラムに固定で設置することで、興味を持った時にいつでも遷移できるようになります。一画面に幅を持たせられるPC向けのレイアウトではよく採用されます。テキストだと存在感がなく見づらいので、バナー・ボタン形式で載せるのがよいでしょう。スマホ向けの導線としては固定のヘッダーをつけるのがおすすめです。5.効果的にコンバージョン数を増やすための導線設計のコツCV数を増やすには、ユーザーに合わせた導線設計が必要です。売上アップを目的にしてコンテンツを制作しているとどうしても購入に近い目立つ導線を設置したくなるかもしれませんが、実際に効果を上げるには別の手段が必要になってくることもあります。ターゲット層に合わせた種類・形式を選ぶ記事の内容に合わないCTA導線を敷いても意味がないのはもちろん、「目立つボタンや画像にするとCVしやすい」「問い合わせへのリンクを貼れば売り上げが増える」わけではありません。消費者側になって考えてみると想像しやすいと思いますが、分かりやすく購入へ誘導するボタンが便利に思うときもあれば鬱陶しく感じることもあるでしょう。CVさせたい一心で押しつけ・押し売りにならないよう注意してください。ユーザーの意欲・状態に合わせた導線を選ぶことが重要です。なるべくシンプルに商品を売る側としてはユーザーが何を選んでもいいように「会員登録」「問い合わせ」「SNSボタン」などたくさん導線を設置したくなるかもしれません。会員登録お問い合わせお電話はこちらしかし、上記のようにひたすらボタンが並んでいるとどれを押していいか分からなくなってしまいますよね。ユーザー目線で考えると選択肢が多すぎるのはかえって負荷になってしまいます。一番優先したいものをなるべくシンプルに配置することが重要です。同じ画面に複数導線を設置したい場合は、デザインにメリハリをつけるよう心がけましょう。テンプレートにしすぎないカラム内のバナー画像くらいは固定でも構いませんが、記事のカテゴリや種類ごとに導線を固定するのはあまり推奨されません。特にありがちなのはカテゴリごとに導線を設置してしまい、文脈に合わないテンプレートが挿入されてしまうケース。CVにつながらない導線はユーザーを邪魔してしまうだけなので、なるべく避けたいところです。少し手間がかかりますが、いくつかのテンプレを作成して記事ごとに導線を決めるようにしましょう。内容の濃いコンテンツであればオリジナルのCTA導線を都度作成するのもおすすめです。6.まとめコンテンツマーケティングでCV数を上げたい場合は、内容だけではなく記事内の導線にも注意を払ってみましょう。記事に合っていない導線が配置されていたリ、デザインによってユーザーが抵抗感を抱きやすかったりすると、良い内容のコンテンツでもCVにつなげることができなくなってしまいます。自社が売りたい商品はなんなのか、商品を買ってくれそうなユーザーは何を好むのか、しっかり分析することが重要です。
  • 2024.03.06 WEB制作

    コンテンツマーケティングの費用は内容次第!具体例や選び方までくわしく解説
    Webコンテンツの伸び悩み解消はマーケティング会社への依頼が確実です。しかし、費用感や選び方のポイントが分からないと進めるのは難しいですよね。実際のところ、コンテンツマーケティングの費用は依頼内容によって大きく変わるため、具体的な話をしてみないと分からない場合が多いでしょう。また、依頼先は費用よりも実績と質で選ぶことが大切です。今回はコンテンツマーケティングの費用相場と対策内容、依頼先の選び方について解説します。悩みに対する費用の具体例もご紹介するので依頼時の参考にしてください。1.コンテンツマーケティングの費用相場は「月額+初期費用」コンテンツマーケティングの依頼費用は「月額10~60万円程度+初期費用10~30万円前後」を目安にしましょう。コンテンツマーケティングの費用に大きな幅があるのは、課題の改善に対する施策内容が多岐にわたるためです。例えば、記事制作のみなら月額10万円程度から可能ですが、CMS設置やアクセス解析も加えると月額40万円~、さらに本格的な戦略設計や改善支援まで含めるとなると月額50万円以上になることも珍しくありません。そのためコンテンツマーケティングを依頼する際は、具体的な目的と依頼したい内容を絞検討から連絡するのがいいでしょう。また、各社でコンテンツマーケティングの考え方や得意とする施策内容が異なるため、複数の会社を比較することも大切です。2.コンテンツマーケティングの費用と対策内容一覧コンテンツマーケティングの主な施策内容と費用は以下の通りです。施策内容によって依頼先の会社が変わる点にも注目しましょう。費用の目安(月額)施策内容依頼先10万円~・記事制作のみ記事制作会社40万円~50万円・CMS設置・記事制作・アクセス解析CMSベンダーWebマーケティング会社50万円~60万円・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析Webマーケティング会社60万円~・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析・コンサルティング・改善支援上記の一覧はあくまで目安です。記事の納品本数や品質、SEO効果など同じ項目でも求める要素によって費用は変わります。コンテンツマーケティングでは費用と効果が比例する場合が多いので、コストばかりにとらわれずパフォーマンスも意識しましょう。3.コンテンツマーケティングの費用の具体例よくあるWebコンテンツの悩み別にコンテンツマーケティングの費用を具体的に見ていきましょう。とにかく記事作成を助けてほしい費用の目安:月額10万円程度~依頼先:記事制作会社すでに構築済みのWebメディアがあり、運用方針も決まっている場合は「記事作成のサポート」だけでいいケースもあるでしょう。記事作成は予算に応じた本数の作成で、テーマ出しや編集は自社対応となるのが一般的です。CMSを導入してほしい費用の目安:月額50万円程度~依頼先:CMSベンダー、Webマーケティング会社これからWebコンテンツを立ち上げる場合はCMSの導入からプロに依頼するのがおすすめです。事業規模に合ったCMS製品選びや万全のセキュリティ対策には専門知識が欠かせません。アクセス解析でCV課題を見つけたい費用の目安:月額30万円程度~依頼先: Webマーケティング会社運用中のWebサイトで「離脱が多い」「売り上げにつながらない」などの悩みがある場合は、Webマーケティング会社にアクセス解析を依頼してCV課題を見つけるのが効果的です。結果がでない原因の解明や改善提案も受けられます。SEO対策で確実な集客UPを目指したい費用の目安:月額30~50万円程度依頼先:Webマーケティング会社Webサイトの集客には検索で上位にあがるコンテンツ作成が有効ですが、それには最新のSEO対策を盛り込んだ記事作成が必要です。市場動向、ターゲット、KW、文章構成まで考慮できるWebマーケティング会社への依頼がおすすめです。立ち上げから運営方針の提案まですべてサポートしてほしい費用の目安:月額20~60万円以上依頼先:Webマーケティング会社初心者だがWebメディアを一から立ち上げたい、自社で運用できるようにアドバイスが欲しいなど、Webコンテンツをプロと一緒に作り上げたい場合は伴走型DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスがあるマーケティング会社に依頼しましょう。事業の成長段階に応じた中長期的なサポートが受けられます。4.コンテンツマーケティング会社を選ぶときのポイントコンテンツマーケティング会社は「費用だけで選ばない」ことが重要です。同じ業界での実績数や納品物の質などポイントを押さえて複数の会社を比較して選びましょう。上位獲得の目的を定めてから依頼するはじめに、検索上位を目指す目的(認知拡大や売上げUPなど)を整理してから依頼しましょう。コンテンツマーケティング会社にはさまざまな戦略があり目的や状況によって最善策は変わります。「何がしたい」が明確なほど結果につながるはずです。自社の業界で実績がある会社を選ぶ費用とのマッチはもちろんですが、「同じ業界で実績がある」というのは需要なポイントです。業界によってターゲットや傾向、競合が大きく変わるため、ケーススタディをより多く持っているマーケティング会社ほど成功確率が高くなります。記事制作は本数よりも質を重視する検索エンジンの選定基準において、以前はコンテンツ記事を量産するほど有利とされていましたが、今は情報の信頼性や記事の有用性で判断されるようになりました。実際、1万字びっしりと書いてある記事より3,000字で簡潔かつ有用な記事が評価されるケースは往々にして存在します。「安くてたくさん」書ける会社よりも、「信頼できる・情報が充実している・分かりやすい」記事を納品する会社を選びましょう。[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]〈WEB広告/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより〉1文字◯円のような業者は実績がないゆえに安さを売りにしているケースが多いので実績、質をよく確認する。文字数が多ければ良いというものではないにゃ。[/word_balloon]SNSや動画など様々なアプローチ方法を検討するWebコンテンツのニーズは日々変化しています。テキスト記事だけでなくSNSや動画、アニメーションなど時代に合った切り口を出せる提案力もコンテンツマーケティング会社には必要です。成果確認は3か月以上の長期を見込むどの会社に依頼しても、コンテンツマーケティングの成果が出るには半年~数年を見込むのが一般的です。検索エンジンが情報を精査するのに時間がかかるため、検索順位が出るのに3ヵ月以上かかることも珍しくありません。すぐに結果がでないから違う会社に乗り換えるのではなく、中長期的なパートナーとして数年単位で付き合えるマーケティング会社を選びましょう。5.まとめコンテンツマーケティングの費用相場は月額10~60万円、それに初期費用10~30万円程度と考えましょう。コンテンツマーケティングには様々な施策内容があり、目的や課題によって施策が変わるため費用には大きな幅があります。記事制作のみなら10万円程度から、CMS導入から戦略提案などすべてを任せるなら60万円からという形です。ただし、コンテンツマーケティング会社は費用よりも実績で選ぶことが重要です。業界の特性を熟知し、ケーススタディをより多くもっている会社ほど成功確率は高くなります。さらに制作物の質、柔軟な提案力などにも注目するといいでしょう。コンテンツマーケティングは結果が出るのに半年~数年かかる業務です。大切なWebメディアを長く一緒に作り上げていくパートナーとして、よりよい会社を選びましょう。
  • コンテンツマーケティング 手法 10種類をわかりやすく

    2024.02.29 WEB制作

    コンテンツマーケティングの手法10選!種類別に解説【選び方・成功するポイント】
    コンテンツマーケティングとは、見込み客にとって有用な情報を提供し、問い合わせや商品の購入などのコンバージョンにつなげるマーケティング手法のことです。スマホの普及など生活様式の変化により、近年より重要性が増してきています。しかし「コンテンツマーケティング」という名前を知っただけで、具体的にどんな内容・効果があるのか把握せずに取り入れようとしていないでしょうか?コンテンツマーケティングではさまざまな媒体(メディア)を用いて発信を行います。自社サイトはもちろん、場合によっては動画サイトやメールなども利用してマーケティングを行うべきです。 この記事では、コンテンツマーケティングの手法を10種類に分けて詳細に解説し、どの種類を選ぶべきかプロの視点から詳細に解説します。【詳説】コンテンツマーケティングの種類10選コンテンツの種類特徴・メリット向いている企業/サイト形式記事コンテンツ文章メインのコンテンツ幅広い企業/サイトに対応SEOコンテンツ検索流入を目的とする事例コンテンツ利用イメージを具体的にする比較・検討に時間がかかる商材を扱う企業プレスリリース他社メディア経由で広報潜在層からのリードを増やしたい企業LP1枚のページで訴求EC(通販)サイトメルマガユーザーを分類してメール配信既存顧客にアプローチしたい企業ホワイトペーパー課題解決のための資料BtoB、専門性の高い商材を扱う企業動画文字とは違う角度で情報を届けられる記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業ウェビナー双方向かつ大規模にセミナー発信見込み顧客とコミュニケーションを取りたい企業SNS特定のターゲット層に訴求記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業①記事コンテンツWebサイト上にコラムなどの形で掲載された文章のこと。多くの場合は写真やイラストも入っていますが、大部分を文字が占めるコンテンツは「記事コンテンツ」とみなされます。自社メディア(オウンドメディア)で発信する方法と他社の媒体(アーンドメディア)に載せてもらう方法があります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]当サイト「Webly」も記事コンテンツを発信するオウンドメディアです。[/word_balloon]②コンテンツSEOコンテンツSEOとは、検索流入を目的として行うコンテンツマーケティングのこと。基本的には記事の体裁をとることが多いので、記事コンテンツの一種とみなすこともできます。コンテンツSEOにおいて重要なのは検索ニーズと企業の意図を結び付ける記事を制作できるかどうかです。検索で入ってくるユーザーは何かしらの目的を持ってサイトを訪れているので、その目的(ニーズ)と自社商品を上手く結びつけることができれば、新規流入を効果的に増やすことができます。安価かつ取り組みやすいためコンテンツSEOを導入する企業は年々増加していますが、流入に結び付かない・流入がコンバージョン(売上)につながらない事例も散見されます。>>>コンテンツSEO運用についてはこちら<<<③事例コンテンツ商材を導入した顧客や企業にインタビューし、ユーザーに利用イメージを具体的に示すのが事例コンテンツです。サイト上にインタビュー記事として掲載することが多いため基本的には記事コンテンツの一種と捉えても問題ありませんが、中には動画サイトやSNSなどを用いて事例を発信するケースもあります。実際に商品を取り入れたお客様の声や実績を掲載することで、よりサービスの信頼性を上げることができます。④プレスリリース新商品発売のお知らせやイベント・アンケートの広報などを他社メディア経由で拡散するのがプレスリリースです。代表的なプレスリリースのサイトとしては「PR Times」が挙げられます。記事コンテンツの形式をとるのが一般的で、アーンドメディアによる発信方法の一つと考えてよいでしょう。プレスリリースに掲載してもらうことで別媒体のメディアに引用される、SNSで拡散されるなど、自社メディアでは得られない宣伝効果を得られます。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]検索では出会えない潜在層に広くリーチできるのが大きなメリットです。[/word_balloon]⑤ランディングページ(LP)主に広告経由でアクセスしてきた顧客に対して1枚のページでサービス内容を伝えるページのこと。記事コンテンツと類似していますが、画像や図を多用するため直感的にユーザーに情報を伝えられるのが特徴です。また、他のページへのリンクが少なく、直接問い合わせや購入につなげる導線が多く、1枚でコンバージョンに誘導できるデザインが求められます。WEB広告と併用し、広告流入とコンバージョンをつなぐクッション的な役割でLPを制作するケースも多いです。>>>LP/サイト制作の制作実績<<<⑥メルマガ記事コンテンツなどを通じて登録した顧客に商品やキャンペーンについてなどの情報をメールで配信するのがメルマガです。Web黎明期から使われている古典的手法ですが、現在でも一定の人気があります。基本的にはあらかじめ何らかの方法でリードを獲得する必要はありますが、登録者の情報(年齢・性別・役職など)が分かった状態で発信するため、特定のユーザーに配信するなどのコントロールができるのがメリットです。メルマガの種類セグメントメール:特定の条件で抽出したユーザーを対象に配信するステップメール:購買までの段階に応じて複数のステップに分け配信する休眠発掘メール:休眠顧客(一定期間購入がない既存顧客)に再度アプローチする⑦ホワイトペーパー顧客が抱える課題を解決することができるサービス、ソリューションを紹介する資料のこと。現在では専門性の高いBtoB向け情報資料を指すのが一般的です。オウンドメディアやメルマガから資料をダウンロードできる導線を作り、主に自社サービスについて紹介します。記事コンテンツよりもユーザーが絞られるため、より詳しく専門的な内容にして顧客からの信頼度を高められます。見込み顧客の情報を効率的に収集できるのが企業側のメリットで、顧客側も問合せよりハードルが下がって検討材料を集めやすいというメリットがあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]資料はPDFやスライド形式になっていることが多いので、営業の説明資料や新入社員の研修資料に流用しやすいです。[/word_balloon]⑧動画YouTubeなどのメディアに公開する自社のコーポレートサイト・オウンドメディアに掲載する など媒体がテキストか動画かという違いだけで、与える情報は記事コンテンツとそこまで差異はないでしょう。より時間当たりの情報量が多く、テキストや画像で説明しきれない情報を届けることができる場合もあります。⑨ウェビナーオンライン上で開催するセミナーのことをウェビナーと呼びます。通常のセミナーを開けなかったコロナ禍で急速に普及した主にBtoB向けの手法です。ユーザーと双方向でコミュニケーションを取ることができるのが特徴で、オフラインでのセミナーと比較するとより大人数に向けて発信できます。また、録画したウェビナーの映像を動画コンテンツとして公開することも可能です。⑩SNSX(Twitter)やInstagramなどのSNSでは話題性・拡散力のあるコンテンツを発信できるのが特徴です。アカウントの運用は基本無料なので、安価で手軽に始められるのがメリットです。ただし、効果的な運用には他のコンテンツ同様一定のスキルが必要になります。SNSによって特性が違うため、ターゲットによって使い分けるのも大切です。Instagram:10代~40代くらいまでの幅広い層に訴求できるSNSに。インスタ経由で売上を出すには商品または企業のブランド力が影響しやすい。知名度の低い商品であればオファー(割引率など)の強さが必須ため、見誤らないように身の丈に合った活用方法を検討することが重要。Facebook:ビジネスパーソン、BtoB向け。X(Twitter):短期間での情報拡散に最適。ニッチで専門的な内容が反響を呼ぶことも。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]単に企業アカウントを作って発信するだけでなく、SNSを通じて記事コンテンツに誘導するという手法もあります。[/word_balloon]BtoB/BtoCはそれぞれ特徴が異なる個人をターゲットにするBtoCと法人(企業)をターゲットとするBtoBではコンテンツマーケティングの戦略も若干異なってきます。「顧客にとって価値ある情報を提供する」という基本的な考えは同じですが、購買までの検討期間や予算、メインとなる端末などの面で違いが生じることを覚えておきましょう。選ぶべきコンテンツの種類もBtoBかBtoCかによってある程度傾向が分かれます。上記のイメージはあくまで傾向なのでもちろん例外もありますが、相手が個人なのか法人なのか意識したうえでコンテンツを選ぶのも大切です。BtoB向けのコンテンツマーケティング戦略については「【BtoB企業特化・事例あり】コンテンツマーケティングの特徴・成功のコツを解説」でも詳しく説明しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。コンテンツマーケティングにおいて種類選びは重要思い付きでコンテンツを作ってみても発信する内容が伴っていなければ効果は出ません。見込み顧客に有益な情報を分かりやすく届けるには適切な種類のコンテンツを選ぶ必要があります。種類の選び方について詳しくは後述しますが、まずはユーザーが商品を知ってから購入するまでの態度変容を4つのプロセスに分けて考えてみましょう。それぞれのコンテンツがどの段階に向いているのか理解しやすくなると思います。認知:企業・サービス・商品について知る興味・関心:商品・サービスについて興味を持つ比較・検討:購入後のイメージを持ち、他社サービスと比較する購入:購入を後押しするそれぞれのコンテンツごとに届きやすいプロセスを分類・図示すると、以下のようになります。上の図で示しているコンテンツごとのカバー範囲はあくまで一例ですので、発信方法や内容によってはもっと幅広い層にリーチできる場合もあります。一般的に手広く訴求しやすいのは記事コンテンツですが、当然どんなターゲットに届けたいかによって内容が変わってくる点には注意が必要です。【4ステップ】コンテンツマーケティングの種類を選ぶ方法どのようなコンテンツを制作するべきか分からない場合はまずマーケティングとしての戦略を練るところから始めてみましょう。その過程でおのずと利用するコンテンツが決まっていきます。①コンテンツマーケティング全体の目標を設定するコンテンツマーケティングの最終的な目的は「自社の課題解決」です。現状のサービスが抱える問題点・改善できるポイントを洗い出し、その課題を解決することを全体の目標とします。コンテンツマーケティングによってどんな課題を解決したいのか明確にすることが重要。コンテンツ制作に関わる全員が同じ目標を持てるよう、具体的な目的と目標をドキュメント化して共有するのもおすすめです。例課題:ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない(食品業界)具体的な目標:ECサイトの売上20%アップ②顧客のイメージを明確にする的確な情報を発信するために、まずはターゲットとなる層を明確にしましょう。顧客像としてペルソナを設定し、「顧客が何を知りたいか」を分析するのがおすすめです。>>>ペルソナの設定方法について詳しくはこちら<<<コンテンツマーケティングで重要なのは顧客の情報ニーズです。何を知りたいのか、商品についてどの程度認知しているのか理解するためのプロセスなので、作りこみ過ぎないよう注意しましょう。ペルソナを設定するときは、状況や周囲の環境も一緒に考えてみてください。リーチしやすい媒体・方法は人によって異なるので、細かい生活の文脈を分析することで選ぶべき種類が見えてくる場合もあります。例50代女性高血圧が心配、対策方法を知りたい分からないことはスマホで検索している③顧客の行動を分析する設定したペルソナの人物が購入までに取る行動(態度変容)を「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」で分けて考えます。態度変容のフェーズごとに情報を整理するカスタマージャーニーマップを作ってみるとよいでしょう。例1. 認知:高血圧が心配。SNSで高血圧対策のドリンクがあることを知る。2. 興味・関心:検索経由でコラムや商品サイトへアクセス。製品の効果などを知る。3. 比較・検討:外部サイトの口コミを見て類似製品と費用・効果を比較。4. 購入:ECサイトに会員登録、購入。各プロセスでどのようなコンテンツと接点があるのかも書き出してみます。カスタマージャーニーマップ内にアクション(施策)を落とし込んで整理するのも有効です。①で設定した課題と照らし合わせ、どのプロセスを強化するコンテンツを制作していくべきか検討しましょう。Q.どの種類から始めるべきかコンテンツマーケティングを始めるなら、小さく/部分的に始めて徐々に拡大させることをおすすめします。最初は購買プロセスの中で強化したい段階に焦点を当てて考えていくのがよいでしょう。例当初の課題は「ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない」なので、「認知」「興味・関心」のプロセスを強化するとよいでしょう。検索流入から自社製品に合ったユーザーを増やすSEOコンテンツを取り入れるのがコスト・取り組みやすさから考えてもおすすめです。④KPI(数値目標)を設定するKPIは「Key Performance Indicator」の略。最終的な目標を達成するのに必要な具体的数値目標を指します。コンテンツの方向性が決まったらKPIを設定するのも大切です。エンゲージメント(顧客と企業の信頼関係)の向上を意識した数値を設定できるとよいでしょう。例ページビュー(PV)数を3ヶ月で1.5倍にユニークユーザー(UU)数を1年で160%アップ など設定するKPIはプロセスごとに異なるため、複数の評価基準を測定する必要があります。具体的な例は以下の通りです。【事例】オウンドメディアの立ち上げ成功により良質なEC送客とコンバージョン率アップ※施策実行当時のデータを使用していますきちんと戦略を立ててコンテンツを選ぶことは前提として、どのフェーズにも対応しやすく比較的ローコストで取り入れられるのは記事コンテンツです。その中でもコンテンツSEOはきちんと対策ができていれば効果が出る見込みも高いため、当社のWeb戦略でも積極的に採用しています。実際にSEOコンテンツを導入して成功したA社の事例を紹介しましょう。大手通販サイトを運営するA社ECサイトに紐づいた商品紹介サイトを所有新しいオウンドメディアの立ち上げ依頼コンテンツSEOの記事で検索流入を獲得したいA社の課題A社はECサイトに紐づいた商品紹介サイトを有しており、依頼時点で既に内製でコラムページを制作していました。しかしコラムページからの流入がほとんどなく、コンバージョンに結び付かないことが課題になっていました。検索からの流入を狙うコンテンツSEOは一見誰にでも取り組めそうな施策に見えますが、キーワードの選び方やサイトの内部構築がしっかりしていなければ結果は出ません。A社のように社内のリソース・スキル不足が原因で効果を出せないケースはよく見られます。具体的な施策A社は検索流入増加を目指して新規でオウンドメディアを立ち上げることになり、当社がお声がけをいただきました。オウンドメディアの立ち上げにあたって行った主な施策は以下の二つ。内部SEO対策を踏襲したサイト制作アクセス数のスタートダッシュを叶えるSEO記事コンテンツ作成サイト(WordPress)の構造にSEO対策を踏襲した設計を施し、ターゲット層の検索ニーズを汲んだSEOコンテンツを作成しました。成功ポイントA社からご依頼いただいた新規オウンドメディアの立ち上げは成功し、コンテンツマーケティングによる集客効果がさまざまな指標に表れました。①検索順位上昇SEO施策の中間指標はGoogleでの検索で上位に表示できるかどうか。もちろん最終的に売り上げが向上しなければ意味はありませんが、まず意図したキーワードでユーザーに記事を届けることも重要です。A社の案件ではオウンドメディアの立ち上げからわずか2ヶ月で複数の検索ワードにおける順位上昇が認められました。新規ドメインで効果を出すには半年~1年程度かかる場合もありますが、A社のサイトは商品力が高かったため、短時間で分かりやすい結果が出せたと考えます。②検索流入数の増加検索順位の上昇に伴い、検索からの流入数も順調に増加。立ち上げ直後すぐにアクセス数が増えはじめ、1年で10倍以上になりました。③コンバージョン率(CVR)、直帰率の改善A社の商品に興味・関心を持つユーザーから流入を集めることで、コンバージョン率や直帰率、ユーザーの滞在時間も改善しました。特にコンバージョン率は内製コラムサイトの100倍以上。適切なターゲティングと検索ニーズの分析、戦略的な流入誘導が功を奏した結果となりました。ユーザーにとって興味のあるコンテンツを提供することで、直帰率も3分の1程度に改善。平均滞在時間も長くなるなど、さまざまな面で効果を実感していただけました。5.まとめコンテンツマーケティングは顧客のニーズや状況に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。商材の知名度や特徴、社内のリソースや予算から展開すべき規模を割り出すのもよいでしょう。さまざまな要素を総合的に考えて選択する必要があります。初めてコンテンツマーケティングを始める場合は購買プロセスに沿った戦略を立てるのがおすすめです。バランスの取れた戦略立案を誰かに相談したいというWEB担当者はコンサルに依頼してみるのも一つの手です。
  • BtoB向け コンテンツマーケティング 特徴

    2024.02.29 WEB制作

    【BtoB企業特化・事例あり】コンテンツマーケティングの特徴・成功のコツを解説
    コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを発信することで集客するマーケティング手法のこと。現在ではWEB戦略の一つとして大きな注目を集めています。個人向けに集客するBtoC事業ではもちろん、BtoBビジネスでも集客効果を表します。BtoB/BtoCに共通する特徴もありますが、BtoB特有のポイントもあるため、違いを押さえたうえでコンテンツ制作に取り組むとよいでしょう。この記事では、BtoB企業におけるコンテンツマーケティングの特徴や成功するためのポイントを詳しく、分かりやすく解説します。コンテンツマーケティングを専門に扱う当社での実際の事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。BtoB企業におけるコンテンツマーケティングの特徴・BtoCとの違いBtoBのコンテンツマーケティングは企業を相手にしたアプローチをしなければならないため、BtoC企業とは若干戦略が異なる場合があります。違いを把握し、適切な方法でアプローチできるようにしましょう。BtoBBtoC(一般的な例)マーケティング対象企業・組織個人顧客の主な目的企業のビジネス目標達成人によって異なる購買の意思決定に必要な人数多い(複数人)基本的に1人成約までの検討期間長い短い顧客が求めるコンテンツ専門的な知識・ノウハウ簡単で分かりやすい解説アクセスが多い時間平日の昼間朝と夜、休日アクセスが多いデバイスPCスマホBtoB/BtoC共通の特徴コンテンツマーケティングには大まかに以下のような特徴があります。見込み顧客を効果的に増やせるコンテンツが資産になる(広告と比べると)取り組みやすい顧客のデータを収集できる効果が出るまでに比較的時間がかかるこれらのポイントはBtoB/BtoC問わず共通しています。コンテンツマーケティングの基本的な目的、メリット・デメリットについては「コンテンツマーケティングとは?目的や効果、成功するためのコツを伝授!」で詳しく解説しています。興味がある方はこちらもご覧ください。BtoB特有のポイント①成約までの検討期間が長いマーケティングの対象は企業なので、購買に至るまでには複数人の判断が必要です。最初に社内に提案する担当者やその上長、ケースによっては他の部署・責任者の許可が必要になってきます。また多くの場合商品単価も高くなるため、コンテンツの質に関わらず成約・購買までには時間がかかるのがBtoBの特徴です。BtoB特有のポイント②平日・PCからのユーザー数が多いBtoBの顧客は勤務中に情報を確認することが多いため、平日かつPCからのアクセスが多いのも大きな特徴の一つです。実際、BtoB向けに発信している当サイトのユーザーも平日・スマホよりもPCからのアクセスが多い傾向にあります。更新時間によって大きくアクセス数が変わるケースはそこまでありませんが、ユーザー数が多い時間を狙ってコンテンツを発信してみるのも戦略になるでしょう。そして、もっと大切なのはコンテンツのUI・デザインです。スマホ/PCどちらでも見やすいデザインにすべきというのは前提ですが、レイアウトは基本PC寄りにするのがおすすめです。BtoB特有のポイント③専門知識が必要顧客は業務に必要となる専門的な知識やノウハウ、価値ある情報を求めています。そのため、発信するコンテンツも「顧客の業務上役に立つかどうか」を基準にして制作しましょう。内製ではなく外注でBtoBのコンテンツを制作する場合は、あらかじめ制作側が業界の専門知識やニーズを把握してから発信する内容を考えることが重要です。特に専門性の高い業界だと、外注の制作サイドが業界知識をよく調べないままコンテンツを制作して全く効果を上げられないケースも少なくありません。BtoB特有のポイント④ビジネス上の成果が顧客の目的BtoBのコンテンツマーケティングにおける顧客の目的は企業のビジネス目標を達成すること。BtoCなら趣味に近いコンテンツや娯楽を目的としたコンテンツも好まれる場合がありますが、BtoBに限っては顧客の目的はあくまでビジネスです。基本的に「サイトを訪問するお客様が楽しめるかどうか」ではなく、「最終的に事業課題を解決できるかどうかを」をコンテンツの価値基準に置くことが重要です。BtoBコンテンツマーケティングで成果を上げるためのポイントBtoBのコンテンツマーケティングで成果を上げるには、BtoCとは異なる戦略が必要になってくる場合があります。ポイントを押さえて適切な戦略を策定しましょう。>>>コンテンツマーケティング共通のポイントについてはこちらから<<<①企業ペルソナを設定するペルソナというと一個人の仮想顧客像を作ってそこからニーズを分析する手法が思い浮かぶかもしれませんが、企業の場合は意思決定までのプロセスが長いため分析すべきポイントがいくつか増えてきます。そのため、企業のペルソナを設定した上で担当者が抱えている課題が推測できるようになれば、どのようなコンテンツに価値を感じるのか考えやすくなります。できれば企業ペルソナ→個人ペルソナの順に作るとよいでしょう。企業ペルソナを決定する場合は既存の優良顧客をもとに設定すると現実的になり、分かりやすいです。優良顧客となっている企業の特徴・共通点を見つけ出して、同じ属性の企業を見つければ同じく優良顧客になってくれる可能性が高まります。企業ペルソナの項目(一例)業界売り上げ規模業界での立ち位置従業員の規模事業全体の課題 など企業ペルソナを整理したら、予算決定権を持つキーマンや製品導入を提案する担当者など複数名の個人ペルソナを想定し、それに合ったコンテンツを制作します。個人ペルソナの項目(一例)所属・部署・役職担当業務自身やチームが抱える課題課題から導き出されるニーズ など注意点コンテンツマーケティングにおけるペルソナ設定の目的はあくまで企業が抱える課題と情報ニーズの把握です。BtoCにも言えることですが、詳細に作りこみ過ぎないよう注意しましょう。>>>ペルソナの設定方法について詳しくはこちらから<<<②事例・成果を盛り込むことを意識するBtoBの特徴は検討段階でのコンテンツ閲覧が多いことです。見かけ上の満足度よりもビジネス的な成果を検討材料として重要視する傾向にあるため、「過去にどれだけ成果を出したか」を提示する事例コンテンツはBtoBにおいて特に効果的です。他社との違いがどこにあるのか、導入によってどの程度売り上げやコストが改善するのかなど、見込まれる成果を論理的に説明するよう心がけましょう。検討材料として客観的なデータがあると理想的です。③専門性のあるコンテンツ・トーンを心掛ける顧客の求める情報が高度かつ専門的であることは先述した通りです。そのため、見込み顧客のトーンやスタイルに合った言葉遣い、表現方法、コンテンツのフォーマットを選ぶことも大切になってきます。例えば当記事ではBtoB向けのコンテンツマーケティングについて知りたい人に向けた情報を取り扱っていますが、記事の最初に「そもそもBtoBとは?」という解説が入っていたらどうでしょうか。他の記事では解説が必要になることもあるかもしれませんが、読む人全員が知っているであろう情報をわざわざ入れても冗長に感じるでしょう。ユーザーが既に有している情報を省略しながらコンテンツを制作するのがポイントです。また、ビジネス向けの記事で砕けすぎた表現を用いるのもふさわしくありません。分かりやすく簡潔な表現が必ずしも適切ではないことを頭に入れておきましょう。BtoBにおすすめのコンテンツ3選+α一口に「コンテンツマーケティング」といってもさまざまな種類があります。その中でも特にBtoB向けコンテンツとしておすすめなのは「コンテンツSEO」「ホワイトペーパー」「メルマガ」です。コンテンツSEOで入り口を作り、メルマガ・ホワイトペーパーに誘導しつつ別のコンテンツ記事で情報を提供するのが理想的な流れです。詳しく見ていきましょう。コンテンツSEOコンテンツSEOは検索流入で顧客を獲得するコンテンツマーケティングのことを指します。顧客は比較検討する過程で、より価値の高い情報を提供してくれた企業を信頼性のある候補として選ぶ傾向にあります。そのため、検索で参考になる情報を探しに来た新規顧客の情報ニーズを満たしつつ、自社の認知度も上げられるSEOはコンテンツマーケティングの入り口として最適です。キーワードの選び方とコンテンツの内容がうまく合致すればかなりの確率で成果を上げられます。ホワイトペーパー顧客の抱える専門的な問題とその解決策を詳細なコンテンツとして発信するホワイトペーパーはBtoBのマーケティングと相性が良いといえます。ホワイトペーパーの内容がしっかりしていれば、「この企業は信頼性の高い情報を提供してくれる」と顧客にアピールすることができ、イメージアップにつながります。メルマガプライベートではLINEなどのSNSを使うことが増えてきた現在でも、ビジネスにおいてはメールによるコミュニケーションの比率は大きいです。ある調査※によれば、99.1%の人が仕事で1日に1回はメールを確認する習慣があると回答しています。そのため、BtoBでは特にメルマガを用いたマーケティングが効果を表しやすいといえます。コスト面でもかなり安価なので、コンテンツSEOやホワイトペーパーを組み合わせて施策を行うとよいでしょう。メルマガは顧客を条件分けして配信することができるので、既存顧客の満足度向上やリピート率アップにも有効です。(上級者編)SNSSNSでは専門的もしくは主張の強いコンテンツが好まれる傾向にあります。また、潜在的なニーズを取り込む力もあります。一部の人に刺さる癖の強い内容で集客したい場合や企業全体の知名度・イメージを向上させたい場合はSNSでの発信も視野に入れるとよいでしょう。ただし業務中にSNSから情報収集することは稀で、比較検討段階に入っている顧客にはあまり効果を表しません。SNSごとの特性を掴んだ効果的な運用には一定のスキル・コストが必要なので、上記のコンテンツが充実してきてから取り組むべきです。事例①業界知識からのターゲティングでコンテンツの質アップここからはコンテンツマーケティングのコンサルティングを行っている当社が実際に受注したBtoB向けコンテンツの事例を2件ご紹介します。今回の事例はどちらもサイト内のコンテンツSEO代行をご依頼いただいたものです。お客様のご要望やサイトの状態にもよりますが、「コンテンツマーケティングからの集客を強化したい」とのご希望があった場合は効果が表れやすいコンテンツSEOの導入をおすすめすることが多いです。中堅BtoB企業のA社BtoB向けに製造業を展開以前外注したコンテンツSEOで効果が出なかった質の高いコンテンツSEO記事を制作してほしいA社の課題A社は以前別の会社でコンテンツSEOの外注を行っていましたが、専門性を欠いたライティングに不満があったそう。何度も修正を繰り返した末、最終的に社内で記事をリライトすることが何度もあったそうです。成果が出ず内部で工数のかかるコンテンツ制作に限界を感じ、改めて当社に依頼していただきました。過去の外注記事で満足のいくコンテンツを制作できなかった理由の一つが「専門性の高さ」。ライティングの難易度が高いため、何も知らないライターがいきなり記事を書いてもニーズに到達しない見当外れのコンテンツができてしまいます。A社のように、BtoBでは豊富な業界知識を必要とするケースが珍しくありません。かといって内製で記事を書くとSEOの知見・社内のリソース不足に苦しめられるジレンマに陥りがちです。具体的な施策施策の第一段階として、まずは実際にA社で使用されている新入社員向けの研修資料や顧客向けのホワイトペーパーをいただき、ターゲット層と商品の分析を行いました。なんとなくキーワードを決めていきなり記事を書き始めるのではなく、顧客となるビジネスパーソンはどんな人なのか知っておくことが非常に大切です。特に当社のようにSEOの知見を他社に提供する場合は、コンテンツに盛り込むべき内容とターゲット層への理解をいかに短期間で/正確に行うかが重要だと考えています。分析結果をもとに潜在顧客が抱える悩みを想定し、流入を狙うキーワードを選んでいきます。A社の担当者様から記事に関する希望を伺いつつ、記事の執筆を進めていきました。上の図は実際に使用するキーワード候補シートの一例。コンテンツ全体の基軸となる「軸ワード」を決め、その後記事にする具体的なキーワードを決めていきます。コンテンツの質向上により工数大幅削減念入りなターゲット調査と業界分析を行ってからコンテンツの制作に取り掛かった結果、A社側での修正がほとんど発生せずほとんどの記事が校了。コンテンツ制作に割く工数が以前より大幅に削減され、記事の質も向上したとの声をいただきました。事例②ドメイン強化で検索流入が8倍にアップ次にご紹介するのは内製オウンドメディアの強化を依頼していただいたB社の事例です。大企業・グローバル企業をターゲットとするB社BtoBをメインに事業展開(メインターゲットは大企業・グローバル企業)業界情報を発信するコラム(オウンドメディア)を社内で制作コンテンツSEOで流入数を増やしたいB社の課題運用代行の依頼をいただいたB社のオウンドメディアは、もともと内製で更新していたものでした。しかし社内のリソースでは成果を出すのに限界があり、スキルやノウハウを持った運用を行いたいとのことで当社にお声がけいただきました。B社の場合、内製でコンテンツ制作を行った結果SEO的な知見が足りていなかったため十分な結果が出なかったものと思われます。またニッチな分野ということもあり商材自体の知名度も低めで、コーポレートサイトのドメインで順位が上がりにくいことも課題でした。事業で扱うキーワードはビッグワードが多く、コンバージョンにつながらないターゲット外からの流入がノイズになってしまうのも運用難易度が高い理由の一つだったと考えられます。具体的な施策当社にコンテンツ制作をご依頼いただいた際、まず行った戦略は「ロングテールでのドメイン強化」。検索流入数が比較的少ない=ライバルが少ないキーワードから検索順位を上げていき、流入数を徐々にアップさせるという戦略です。信頼性の高いコンテンツが増えていくと、ドメインそのものの信用度も高まります。ドメイン自体の力を強化して新規記事の検索順位が上がりやすい状態になると、流入数の多いビッグワードでも順位が出るようになってきます。またやみくもにビッグワードを狙うのではなく、適切な流入を得るためのターゲティングを意識してキーワード選定を行いました。ビックワードで1位を獲得→流入数が約8倍に急増B社の事例ではロングテールワードでの検索順位上昇に伴い、導入後3ヶ月~半年ほどで流入数の増加が顕著になりました。コンテンツの充実によってその後もさらに流入数は増加し、契約後18ヶ月で検索流入が約8倍に増加しました。最終的な流入数増加の一因は複数のビッグワードで1位を獲得したこと。ドメインの力が強くなったことにより、業界に関連するキーワードで順位の出やすいオウンドメディアに成長しました。実際にGoogleで検索したときの画面。知りたいことを調べたときに一番上に出てくるので、流入数や商品に興味を持つユーザーを効率よく増やすことができます。5.まとめBtoBのコンテンツマーケティングは企業を相手に行うという性質上、BtoCとはいくつかの相違点があります。顧客となる企業の事業課題を適切に把握し、ニーズに届くようなコンテンツの制作を行うことが重要です。「何から始めたらいいか分からない」という場合は検索流入から見込み顧客を集めるコンテンツSEOの制作がおすすめです。効果を出すにはノウハウとスキルも必要。自社にコンテンツ制作のリソースがない場合は外注に頼るのも一つの手でしょう。※一般社団法人日本ビジネスメール協会+「ビジネスメール実態調査 2023」
  • コンテンツマーケティングとは?効果・目的

    2024.02.26 WEB制作

    コンテンツマーケティングとは?目的や効果、成功するためのコツを伝授!
    最近何かと注目を集めている「コンテンツマーケティング」。よく聞く言葉ではありますが、そもそもコンテンツマーケティングとは何か、どんな効果があるのか理解できているでしょうか?記事や動画などのコンテンツを通じて集客するマーケティング手法のことで、中小企業・大企業問わず、BtoBでもBtoCでもWebサイトやSNSのアカウントがあれば気軽に始めることができます。しかし、むやみに「コンテンツマーケティングを始めてみよう」と手を付けてみても成果には結びつかないかもしれません。根底的な考え方・目的を理解し、順序を踏んで時間をかけてコンテンツを作ることが大切です。この記事では、コンテンツマーケティングの基本情報と成功するための戦略をプロの視点からお伝えします。1.コンテンツマーケティングとは?目的・効果コンテンツマーケティングは顧客にとって価値のある情報(コンテンツ)を提供することで、集客や売上の向上につなげるマーケティング手法のことです。言葉の意味としては雑誌などの紙媒体での発信も含まれていますが、現在は主に「Webやインターネットを用いたコンテンツによる集客方法」を指します。新規参入する企業が始めるコンテンツとしてはオウンドメディアを利用したコンテンツSEOやメルマガ、ホワイトペーパーの導入が一般的でしょう。コンテンツマーケティングが注目されている背景かつてはマーケティングといえば顧客に商品を直接宣伝する「売り込み型」が一般的でした。企業が自社の情報を外部に大きく発信するにはテレビや街頭の広告などで多額の費用をかけて売り込みにいくことが最も効果的だったからです。しかし、インターネットの普及などの要因により、企業と消費者との接点は徐々に増加していきます。また、顧客は広告で発信される情報を受動的に見るだけでなく、買う前の商品の情報を自分で調べることができるようになりました。このような経緯から、自ら売り込むのではなく見込み顧客の求める情報を発信して間接的にユーザーを増やすコンテンツマーケティングが注目されるようになったのです。コンテンツマーケティングの目的コンテンツマーケティングの主な目的は、顧客となりうる人にとって有益な情報を発信し、自社や商品との接触の機会を増やし、売り上げを伸ばすことです。購買までのプロセスと関心度でユーザーを分類すると、以下のような小目的があります。フェーズ小目的①非認知層(関心度低)商品について知ってもらう、ニーズに気付いてもらう②潜在層(関心度中)商品を思い出してもらう、購入を検討してもらう③顕在層(関心度高)購入を後押しする、再購入につなげる段階によってアプローチが異なる場合もありますが、最終的に「コンテンツを見たユーザーの行動変容を促す」ことが目標である点は共通しています。コンテンツマーケティングには効果があるのか?コンテンツマーケティングは自社製品について知っているか否かに関わらず幅広く集客できる手法です。例えばコンテンツSEOはWebサイトさえあれば簡単に始めることができます。しかし、その手軽さゆえに十分な施策を用意せずにスタートして失敗してしまう事例も少なくありません。他のマーケティング手法と同じく見込み顧客に合わないアプローチをしていては結果に結び付かないので、「コンテンツマーケティングには効果がない」と言われてしまう場面も散見します。もちろん、適切な方法を用いてユーザーに接触すれば成果もついてきます。ただし、広告費を払って宣伝したときと比較すると結果が出るまでに時間がかかるのは事実です。短期的な売上アップを求める施策ではないことには留意しましょう。2.コンテンツマーケティングのメリットコンテンツマーケティングを行うことでいくつかのメリットが見込めます。見込み顧客を増やせる見込み顧客とはニーズがあるものの購買には至っていない顧客のことを指します。コンテンツマーケティングを通じて自社製品の情報を発信することで、ニーズに適合した見込み顧客を効果的に増やすことができます。コンテンツが資産になる一度作ったコンテンツは情報としてインターネット上に蓄積され、長期的に利益をもたらす資産となります。コンテンツを作ってからしばらく経ってコンバージョンするケースも少なくありません。ただし、何もしていない状態では資産としての価値が劣化する恐れもあるでしょう。定期的な更新や改善は必須です。比較的取り組みやすい広告で十分な効果を出すためには数十万~数千万かかることも珍しくありませんが、コンテンツマーケティングは無料もしくは安価に始めることができます。ただし、一見安価に見えたとしても成果を出すには相応のコストがかかる点には注意しましょう。[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]〈WEB広告/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより〉無料・安価でコンテンツマーケティングを展開するには知見のある人間が社内にいて内製できる状態でなければならないにゃ。文章書くだけならできそう、と手を出すと残念なコンテンツSEO事例で紹介したような費用と工数を無駄にする自己満マーケティングに陥るので注意して欲しいにゃん。[/word_balloon]顧客のデータを収集できるコンテンツを見たユーザーのデータを収集すれば、それが見込み顧客のデータになります。Webサイトならアクセスしたユーザーのうちどのくらいが資料請求したのか、購入に至ったのかツール等を使って分析することで、新たな戦略を生み出すことができるのは大きなメリットです。3.コンテンツマーケティングのデメリット・注意点先んじて注釈をつけた箇所もありますが、コンテンツマーケティングにはいくつかの注意点があります。「取り組めばすぐに利益が発生する」という魔法ではないので、相応のデメリットを理解したうえで臨みましょう。効果が出るまでに時間がかかるコンテンツマーケティングの最大の注意点は売り上げに直結せず、長期的な施策が必要なことです。安価で始められるからと言ってサイトを作って記事を数本出して終わりではありません。中途半端な導入は却って損害になる可能性すらあります。最低でも半年、商材によっては数年単位で見る必要があるかもしれません。一定期間こつこつコンテンツを更新し続けて費用、時間、工数を確保し続ける覚悟が必要です。効果検証しづらい「Webサイトからの集客」というと購入や問合せなどのCV(コンバージョン)で効果を測るイメージが強いかと思いますが、コンテンツマーケティングの場合は分かりやすいゴールに直結するとは限りません。SNSで美味しそうな食べ物やオシャレな洋服の情報を見て、リンク先のネット通販ではなく実店舗へ買いに行った経験はないでしょうか?検索からサイトにアクセスしたことがきっかけで社名を知り、しばらくしてからふと思い出してサービスを利用するケースもあるかもしれません。成果に至らずとも自社名や事業内容、実績など認知してもらうことで後のコンバージョンにつながるパターンも往々にしてあります。特にBtoBではその傾向は顕著でしょう。(かくいう当社もBtoB企業ですので、実際の体感でも時間差でお問い合わせをいただくケースは非常に多いです)直接なきっかけではなかったとしても、成約に至るまでのフェーズのいずれかに貢献しうるのがコンテンツマーケティングです。効果検証しづらいというデメリットゆえ上層部に効果を理解してもらえず、道半ばで断念してしまうような事例も中にはあります。スキルが必要ここまで述べてきた注意点を包括すると、「スキルを持った人材による専門的なフォローが必要」ということになります。顧客の分析やコンテンツの制作方法を理解したWeb担当者はもちろん、Webサイトであればセキュリティ管理のための保守なども必要です。>>>Webサイトの保守についてはこちらから<<<4.コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」は領域が類似しているため間違われがちですが、正確には意味合いが異なります。コンテンツSEOは特定の検索ワードでの検索結果で上位表示することで、より多くの検索ユーザーにページやコンテンツを見てもらうための施策です。検索流入に特化しているマーケティング手法だと言えるでしょう。一方、コンテンツマーケティングはコンテンツSEOを含む「コンテンツを利用したマーケティング全体」を指します。5.コンテンツマーケティングで効果を出すコツ3選大切なことなので繰り返し説明しますが、「とりあえずコンテンツマーケティング」「とりあえずSEO」では効果的な集客はできません。コンテンツマーケティングを専門に扱う当社が考えるに、上手く結果を出すには少なくとも以下のコツを押さえておくべきでしょう。顧客がほしい情報を分析するコンテンツを制作する前にまずは「自社製品をほしがるのはどんなお客様か」「見込み顧客はどんな情報を求めているか」を考え、整理しましょう。既存顧客、営業担当へのアンケート・インタビュー既存顧客データの分析研究機関、政府組織が取ったデータなどを分析し、顧客のニーズを把握できるとよいでしょう。価値のある情報を提供するコンテンツマーケティングにおいて大切なのは「企業側が提供したい情報」ではなく「顧客が知りたい情報」です。ニーズを分析したら、求める情報に沿った方法でコンテンツを制作しましょう。昨今ではコンテンツの中身をより充実させたリッチなコンテンツが好まれ、需要が高まっています。内容に富んだ専門性・独自性のある記事コンテンツは検索エンジンにも高く評価されるため、同時にSEO対策もできます。>>>リッチコンテンツについて詳しくはこちらから<<<誰にとって価値あるコンテンツを作るべきか一つ注意すべきは、多くの場合自社の商品について全く知らない人(非認知層)と実際に購入を検討している人(顕在層)では求めている情報が異なることです。冷蔵庫を売るためのコンテンツを制作すると仮定して考えてみましょう。自社製品のことを全く知らず、買い替えも考えていない非認知層の顧客には「キャベツを長持ちさせる方法」という内容の記事コンテンツを用意すれば機能の高い冷蔵庫に興味を持ってもらえるかもしれません。実際に買い替えを考えてくれる可能性もあるでしょう。一方、既に自社製品のことを知っている顕在層の顧客に対してはどうアプローチすべきでしょうか。実際に購入を検討しているユーザーに対して野菜を長持ちさせる方法を発信しても、売り上げにはつながりません。この場合は、第三者に近い立場から冷蔵庫の性能や価格を詳しく比較する記事を制作するのがよいでしょう。複数の顧客像(ペルソナ)が考えられる場合には、基本的に購入に近い顕在層のニーズに寄り添ったコンテンツ制作から始めるのがよいでしょう。そこから徐々に購買から遠い潜在層→非認知層にもリーチを広げていくと、説得力を持って施策を推し進めることができます。継続的にコンテンツを更新するコンテンツマーケティングはすぐに結果が出るものではありません。効果を感じられたかに関係なく、最低でも半年~1年程度はコンテンツの更新を継続することが大切です。また、既に制作したコンテンツも情報が古くなってしまうと資産として機能しなくなるケースもあります。例えば法律改正時に更新せず古い情報のまま放置したコンテンツは、情報資産どころかむしろマイナスの評価を受ける可能性すらあるでしょう。出したら終わり、ではなく定期的に内容を見直すことが大切です。6.まとめコンテンツマーケティングとは、記事やメルマガ、ホワイトペーパーなどのコンテンツを通じて見込み顧客の求める情報を発信する集客方法のことです。「何を売りたいか、伝えたいか」ではなく、「誰に求められているか、どんな情報を欲しているか」を考え、ユーザーに寄り添った施策を行うことで効果をもたらします。しかし、ターゲットを狙い撃つ的確なコンテンツを制作するのは至難の業。自社製品への理解はもちろん、マーケティングの知識やコンテンツ制作スキルも必要です。内製で始めるのであれば、コンテンツマーケティングに携わった経験のある人材を用意しましょう。もし内製でコンテンツ制作が難しいようなら外部へ委託するのも一つの手です。当社ではSEOの観点から専門的なアドバイスを加えつつ、フルオーダーメイドで高品質なコンテンツ制作プランを設計します。
  • WEBマーケティング歴20年のプロが教える!本当に実力のあるECコンサルティング

    2024.02.21 コンサルタント

    WEBマーケティング歴20年の著者が選ぶ 本当に実力のあるECコンサルティング会社5選
    企業とユーザーの接点がデジタルへとシフトし、ECサイトが主要なチャネルになっていることは、改めていうまでもありませんが、そのECサイトにおいて、部分部分のソリューションに特化したベンダーは数多く存在しています。しかし、それらを横断して何をどのようにすべきか方向性を提示し、かつ実務レベルに落とし込んで牽引してくれる、ノウハウを持った実力のあるコンサルティング会社は限られています。この記事では、実際にECサイトの運営(特に集客及びサイトの制作更新)において、具体的な改善策の提示、PDCAを回す業務をサポートしてくれるコンサルティング会社を、どのように見つけたら良いか、選定したらよいか、また選定の際のチェックリストはなにか、そしてWebly編集部おすすめのコンサルティング会社5選をご紹介します。1.おすすめのECコンサルティング会社一覧社名ECマーケティング株式以外いつも株式会社これから売れるネット広告社ネットショップ総研コンサル領域オールジャンル(コンサルに特化)モール中心自社ECに特化美容健康、リピート商材などD2C事業者コンサル単独よりも運営代行とあわせたソリューション提供費用月間数十万円~強み・業界経験が長い・コンサルに特化・専門性が高い・モールを含めた全体サポート・楽天、Amazon出身のコンサルが多い・自社ECに特化した通販支援・数百名規模の大組織・サブスク型D2C事業におけるノウハウ・美容関連の事業者とのつながり・ECコンサルとしての経験が長い・マルチチャネル戦略をカバーできる・コンサルだけでなく運営代行も可能弱み・少数精鋭で会社規模が小さい・自社ECへの支援は平均的・規模の大きさゆえ担当者によって当たり外れあり・規模の大きさゆえ担当者によって当たり外れあり・自然検索に弱い・広告に依存しやすい・規模が小さい・運営代行が中心なのでコンサル単独の外注は優先順位が下がる2.ECサイトを育成する際に必要な、業種別のアプローチと共通するアプローチの違いについて知るECサイトを育成する際の一つのポイントとして、業種別のアプローチと、業種に関係なく共通するアプローチの2種類があります。業種別に必要なアプローチは、業種ごとに得意なコンサルタントの方がいらっしゃると思います。しかしノウハウとしてはむしろ同業他社から学ぶ事が多く、WEBマーケティングよりも、事業自体のノウハウであることが多いです。弊社では、業種横断型の基礎的なアプローチについて次の章で解説したいと思います。3.業種横断的に共通するアプローチその1(WEBマーケティングの最適化とCV獲得の最大化)一般的に月商1,000万円くらいまでは、見込み客となるユーザーに、自分達のサイトに到達してもらうことがまず重要です。そのためのアプローチは、業種ごとによる強弱の違いはあっても、概ね共通しています。その共通しているアプローチは、以下の1)~6)になりますが、月商1,000万円までは、ほぼ例外なく、1)2)3)4)を地道に、ひたすらやり抜く、というのがほとんどのケースで勝ち筋となっていますが、なかなかそれができていない企業様が多いです。一流のプロ野球選手が「走り込み・素振りなどの基本動作が結局一番大切です」と言っている感覚に近いかもしれません。なかなかそれが出来ている会社さんは少ないです。これが、ECのコンサルティングを20年やってきて実感していることです。1)検索広告ECサイト立ち上げ時のテストマーケティング手段として有効です。検索広告をしっかりと運用することで、ターゲットとなるユーザーに対してどのような検索ワードを用いれば自分たちの事業や商品を届けられるのかシミュレーションすることができます。ただし、検索広告は立ち上げ時のテストマーケティング手段としては重要ですが、売上を大きく伸ばす主要な販売チャネルにはなり得ない事が多いです。ここで得た知見を 次の「自然検索」に横展開していくことが大切です。2)自然検索(SEO)ターゲット検索ワードを設定して、その検索結果で上位表示されることですが、Googleに対して、自分たちのサイト及び事業の価値を伝えることである、と言い換えることも可能です。一部の若年層をターゲットした商材(=Google検索よりSNS検索する世代)を除くと、日本のECサイトの集客活動においては最初から最後まで、自然検索がもっとも大きなチャネルとなります。サイトコンテンツの充実、自社でしかできないことをユーザー目線で表現する、こと。同じ検索結果で表示される他のサイトにないユニークな価値を提供するように商品設計を行うこと、などがこれらの具体的なタスクになります。3)比較サイト対策(及びアフィリエイト)自然検索に続いてここ数年、重要度が大幅にあがっているのが、この比較サイト対策(及びアフィリエイト)になります。比較サイトは複数社で比較した際の強みと弱みがまとまっているため、ユーザーにとっては時短で情報収集ができて、検討が捗るお役立ちツールの位置づけとなっています。特に「****おすすめ」で検索した際に上位表示される比較サイトは、10年前の飲食店における「王様のブランチ」くらいの影響の強さを持っています。「****おすすめ」で検索した際に上位表示されるサイトに対して掲載されるために必要なことをリストアップして、そこにアプローチする地道な作業を一つ一つ実行していく、というのが具体的なタスクになります。4)SNS運用(及び広告)ECサイト立ち上げ当初、売上がまだ小さいうちはSNSアカウントのフォロワー数も少ないことが想定されるので、SNSは広告をメインに使います。SNS特有のターゲティング機能、例えばIG/FB広告 では趣味趣向あるいは職業によるターゲティング、X(Twitter)広告では、特定のアカウント(競合アカウントや、インフルエンサーのアカウントなど)をフォローしているユーザーへの広告配信、などを行います。これらGoogle広告にない機能はECサイトの初期段階の集客ツールとして、重要な武器となります。ユーザー数が増え、SNSアカウントのフォロワー数が増えたら、メールやLINEなどとあわせて、既存客のCRMの接点としての活用の度合いを高めています。5)WEB PR・コンテンツマーケティング月商1,000万円になるまでは上記1)2)3)4)を中心に行います。ほぼ例外なく、この1)2)3)4)をオーソドックスに、やり抜くことが大切です。月商1,000万円を超えてくると、WEB PR やコンテンツマーケティングを立ち上げていき、直接自分たちの商品を探しているユーザー以外へのリーチを広げていく活動をしていくことになります。6)CRM月商が1億円を超え、会員数が1万人以上になったら、CRMがEC事業の主役に躍り出ます。顧客データと購買データを分析して、LTVを高めるための分析を行い、施策を立案し、遂行します。CRMに強いおすすめコンサル会社については、別記事で詳細に説明していますので、あわせてご参照ください。ツール提供だけではない、おすすめのCRMコンサル会社7選4.業種横断的に共通するアプローチその2(サイトユーザビリティ改善とCVR向上)月商1,000万円を超えてくると、サイトユーザビリティ改善の重要度が高まります。サイトユーザビリティを改善して、CVRを上げるためのアプローチとしては、以下の4つの手法が、専門的なユーザビリティコンサルティング会社が提供しており、おすすめです。ヤコブ・ニールセン博士が確立し、日本に定着した流れといえます。ヒューリスティック評価(エキスパートレビュー):コンサルタントによる経験則による改善点の抽出方法です。ベンチマーク評価:ヒューリスティック評価を競合他社・他業界のサイトと比較して行う手法です。アクセスログ解析:アクセスログ解析を単独で行うよりも、これらのユーザビリティ改善と合わせて実施することで有効な改善点の抽出につながります。またアクセスログ解析をサイトユーザビリティ改善のKPI策定のために行うのも重要な視点です。ユーザビリティテスト:ヤコブ・ニールセンが2000年に提唱した手法で「1セグメント5人のテスト」が業界標準となっています。ヒューリスティック評価とベンチマーク評価は<仮説・セオリー寄りの手法>です。他2つの手法と比較すると根拠が弱いですが、具体的な改善事項を短納期・低コストで抽出しやすい(ただし担当するコンサルタントの経験が豊富であれば、という前提で)、というメリットがあります。アクセスログ解析とユーザビリティテストは<調査寄り>というか調査そのものです。根拠が強いですが、コストと時間がかかるため、単独で十分有効な改善点を網羅することは実務的に困難な場合が多く、ヒューリスティック評価やベンチマーク評価と併用して行われることが一般的です。5.御社にあったECコンサルティング会社の選定方法(6つのチェックリストつき)担当者の経験に依存してしまう属人的要素が多いECコンサルでは、担当者の経験を見極めることが重要です。傾向として、営業が上手な会社と実務力が優れている会社が一致しない事が多いです。プレゼンが上手いかどうかに惑わされず、実際のプロジェクト経験があるかどうかを見極めて業者を選定されることを推奨します。以下のチェックリストに沿ってお選びください。会社のビジネスモデル:メインがツール販売でコンサルティングがサブであるか、コンサルティング自体がメインであるかを確認する。納品物に使用している資料:テンプレート/独自比率を見極める。一般的に実績豊富で大きな会社ほど、テンプレート比率が高まる。納品物の質と量:納品物において、方向性を提示するだけでなく、具体的なアクションを詳細な指示書レベルで提示されるかどうか、またその量はどのくらいかを見極める。担当者の実績:プレゼンの担当者や会社の実績ではなく、プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の実績、経験と得意分野を確認する。担当者の能力:プロジェクト担当者が自分の業種や商品に対する理解を十分できそうか見極める担当者の目線:担当者が、ユーザー目線を持っているかどうか、ユーザー目線と企業のニーズを別の目線で区別して見ることができるかを見極める(両方必要)6.本当に実力のあるおすすめのECコンサルティング会社5選ECマーケティング株式会社強み:コンサルティングに特化している。弱み:少数精鋭でありリストアップした他の4社と比較して会社規模が小さい。株式会社いつも強み:モール(楽天、Amazon)を含めた全体サポートが強い。特に楽天、Amazonのモール運営において、楽天、Amazon出身者がコンサルタントに多く在籍し、外部に出ないノウハウも含めてサポートしてくれる。モールのノウハウは自社ECと違って、属人性が低いため、担当者の経験がそこまでなくても商材の強みと結びつけば成果を得られる可能性が相対的に高い。(※越境も)弱み:自社ECの通販支援は平均的(悪くはない)であること。組織が大きく育ってしまったので、実際にプロジェクトが始まると経験の浅い担当者をアサインされる割合がどうしても多くなってしまう。つまり担当者によって当たり外れが大きい。株式会社これから強み:自社ECに特化している点が株式会社いつもと対照的。自社ECに特化した通販支援コンサルとして、最大規模の数百名規模の組織であること。弱み:いつもと同様、組織が大きくなってしまったので、経験の浅い担当者がアサインされることがある。つまり担当者によって当たり外れが大きい。独自ドメインECサイトは担当する個人の経験がモール以上に重要であるため、その点は致命的。もちろん経験方法な担当者にあたればよいが、規模が小さい/予算が小さい場合、その確率は下がる。売れるネット広告社強み:主に美容健康関連商品において、初回トライアル獲得からの本品定期引き上げと、継続率向上とLTVを最大化するサブスク型D2C事業におけるノウハウ蓄積がもっとも蓄積しているエージェントであると考えられる(著者見解)。また、エージェントだけでなく、美容関連のサブスク型D2C事業者達とのコミュニティにもアクセスできることも強み。弱み:日本のEC市場において、ユーザーが商品を検索する際には、Google検索自体と、Google検索で上位表示される比較サイトでの比較検討が重要である。しかし売れるネット広告社は、おそらくわかっていながら、そこから距離をおいたところにノウハウを蓄積している。売れるネット広告社のコンサルティングを受けて事業運営している事業者の多くは、インターネット経由自然検索が弱い、広告に依存する事業モデルに陥りやすい。ネットショップ総研強み:日本のEC市場の黎明期から業界をリードしてきたコンサルタント集団であること。自社ECだけでなくAmazonをはじめとしたマルチチャネル戦略をカバーできること。コンサルティングだけでなく運営代行のアウトソーシングを含めてパートナーシップを模索している企業に最適な選択肢となりうる会社。弱み:これから、売れるネット広告社、いつもと比較して規模が小さい(これはECマーケティングと同様)。運営代行をサービスの中心に据えているため、コンサルティング単独での外注を検討している場合、優先順位が下がる。7.最後にいかがでしたでしょうか?御社サイトのEC事業育成、売上向上にお役立ていただけましたら幸いです。また、関連してこのような記事を作成してほしい、などご要望がありましたら、あるいは個別のプロジェクトについてご相談がありましたら、Webly編集部まで気軽にお問い合わせください。
  • 2023.09.01 WEB広告

    コンテンツマーケティングのためのSEO記事に重要な「構成」とは?記事作成に重要な構成の作り方や意識したいポイントを紹介!
    コンテンツマーケティングを実施する上でのSEO記事とは、Googleなどの検索エンジンで上位表示されることを目的に作成した記事を指します。SEOでは、ユーザーの検索意図に沿って有益な情報を提供することがポイントです。 良質なSEO記事を作るには、「構成」が重要な役割を果たします。しっかりと構成を作ってから記事を書けば、ユーザーにとって価値あるコンテンツになることはもちろん、上位表示も見込めます ただ、そもそも「構成」とは何か、どのように作ればいいのかが分らないという方もいらっしゃると思います。 そこでこの記事では、SEO記事において重要な構成の基礎知識、作り方、意識すべきポイントについて解説していきます。正しい手順でSEO記事を作成し、より多くの人にアクセスしてもらえる記事を目指しましょう。   1.SEO記事に重要な「構成」とは? 構成とは簡単にいうと記事の骨組みのことです。SEO記事における構成には主に以下の要素が含まれます。キーワード 対象ユーザー タイトル 見出し 内容(本文)これらの要素を適切に配置することで伝えたいことが明確になり、読者や検索エンジンにとって価値のある記事にすることができます。また、内容がブレにくくなり、ライティングをスムーズに進められるといったメリットもあります。 ただし、構成は正しい方法で作らなければ効果を最大限発揮できません。キーワードと内容にズレがある場合や、読者のニーズを満たせていない場合は、構成に沿ったライティングをしてもページがGoogle検索結果に上位表示されるのは難しいでしょう。ただ記事の枠組みを作るのではなく、SEO効果を高められるような構成を作ることが重要です。 SEO記事を作るにあたって、良い構成と悪い構成を比較してみましょう。   【良い記事の例】タイトルにgoogleに上位表示させたいキーワードを含み、端的で記事の内容がイメージしやすい。 対象ユーザーがしっかりと絞り込まれている。 見出しが1つにつき1つの要素で作られていて、キーワード含んでいる。 必要な要素が過不足なく盛り込まれており、論理的に整理されている。 hタグが適切に使用されている。  【悪い記事の例】タイトルを読んでも記事の内容が分かりにくい。 対象ユーザーが曖昧。 見出しにGoogleに上位表示させたいキーワードを含んでいない。 内容がバラバラ。必要な要素が抜け落ちている。 hタグが使用されていない。SEO記事向けの構成の作り方を知らなければ、良い例のような構成を作るのは難しいかもしれません。次章ではSEO効果を最大化する構成の作り方をみてみましょう。   2.SEO記事の「構成」の作り方 ここではSEO記事の構成の作り方を解説します。 記事のペルソナを設定する まず、記事のペルソナを設定しましょう。ペルソナとは記事を読む人物像のことであり、誰が記事を読むのかを明確にすることでより的確な記事を作成することができます。ペルソナを設定する際は以下の項目を参考にしてみてください。年齢 性別 職業 年収 趣味 特技 住んでいる地域 一人暮らしか実家暮らしか 趣味嗜好  Googleに上位表示させたいキーワードを選定する ペルソナを設定したら、SEO記事において重要なキーワードを選定しましょう。キーワードに沿って構成を作れば記事の方向性を明確化できます。 自社の商品カテゴリや注力商品に関連するキーワード、商材・サービスにニーズのあるユーザーが検索しそうなキーワードをイメージして選定します。検索回数は重視しすぎず、施策優先度を決める材料のひとつとしましょう。 キーワード選定は最終的に上位表示させたい単語を軸キーワードとして置き、サジェストキーワードを選んでいく方法がおすすめです。 サジェストキーワードは検索窓にキーワードを入力したときに表示される「検索候補」のことで、例えば、「コンテンツSEO」という軸キーワードを上位表示させたい場合、「コンテンツSEO 事例」「コンテンツSEO やり方」「コンテンツSEO メリット」といったキーワードを選びます。サジェストキーワードを活用することでキーワード選定を効率的にでき、ユーザーの検索意図も見えやすくなります。また、軸キーワードより競合性が低いため、比較的上位表示を狙いやすいのもメリットです。記事数や流入数が増えればWebサイトの評価が上がり、軸キーワードの上位獲得も目指せるでしょう。 上位表示されているWebサイトの強さ(大手ECサイトが並んでいないかなど)やページの数、医療や法律など高度な専門知識が必要とされるテーマかどうかなども考慮して、難易度が高すぎないキーワードを選定すればより効率的に成果を上げやすいでしょう。   必要な情報を過不足なく収集する 記事に必要な情報を過不足なく収集しましょう。ペルソナが何故そのキーワードで検索するのか、悩みや疑問を解消するためにはどのような情報が必要なのかを考え、情報を収集します。 インターネットや書籍、専門家へのインタビューなどを活用して、正確かつ信頼性の高い情報を収集することが大切です。個人ブログやSNSは信ぴょう性の判断が難しいため、行政や研究機関が発信している情報を参考にするといいでしょう。 <信頼性の高いWebサイト>政府が提供している情報 例:厚生労働省、総務省など 研究機関のデータ 例:CiNii 専門家が発信している情報 例:クリニック、税理士事務所など  情報を論理的な流れに整理する 収集した情報を論理的な流れに整理しましょう。序論、本論、結論といったように論理的な流れを作り出すことで、記事に納得感を持たせることができます。また、段落や見出しを使って情報を整理することで、読者にとってもGoogleにとってもより分かりやすい記事になるためSEO効果が見込まれます。   見出しを作成する 次に、記事の見出しを作成しましょう。見出しを適切に設定することで記事の大枠をスムーズに理解することができるので、読みやすい記事になります。見出しは章の内容が一目で分るように端的に言い表すことが大切です。また、見出しにキーワードを含めればSEO的にも有利な記事を作成することができるでしょう。   タイトルを決める 最後に、記事のタイトルを決めましょう。タイトルは読者が記事を読むかを決める大切な要素なので、魅力的なものであることが重要です。タイトルを決める際にはキーワードを含める、興味を引くような表現を使用するといったことを意識しましょう。   3.構成を作る際に意識したいポイント ここでは、SEO記事の構成を作る際に意識したいポイントについて解説します。 ユーザー目線で考える SEO記事を作成するにあたって最も重要なことは、読者であるユーザー目線で考えることです。つまり、検索エンジンで検索して記事を見つけた人たちが、その記事を読んで満足するかどうかを考えなければなりません。 例えば、記事のタイトルや見出しを最適化し内容がすぐに理解できるようにする、ユーザーが記事を読み進めやすいように箇条書きや図形を使うといった工夫をしましょう。また、SEO対策を意識したキーワードを多用しすぎず、読みやすさを重視した自然な文章を書くことも大切です。   オリジナル要素を盛り込む SEO記事は他の記事と差別化するために、オリジナルの要素を盛り込むことが大切です。筆者自身の体験談や、取材した内容などの独自の情報がある記事はユーザーが読む価値を感じ、共有してもらう可能性も高まります。 他の記事にはない情報や知識を提供する、独自の調査結果やデータを取り上げる、独自のノウハウや考え方を提供することを意識すれば、記事にオリジナリティを持たせられるでしょう。 近年、Googleのレンダリングと呼ばれる「HTMLやJavaScriptをWebサイトとして閲覧できるよう変換する」技術が上がっています。ユーザーが目で見るのと同じように画像も理解できるようになってきているため、独自の図形やイラストを使ってわかりやすく説明するのもおすすめです。   1章につき要点は1つ 1つの章につき、要点を1つに絞ることが重要です。例えば、1つの章の中でAのメリットとBのメリットを説明する、Aの使い方と注意点を説明すると全体的にまとまりが無くなり、分かりにくい記事になってしまいます。 伝えたいポイントが2つ以上ある場合は、章を分けましょう。   hタグを適切に使用する 構成を作る際にhタグを適切に使用することも重要です。hタグは見出しを表すために使われるHTMLタグで、読者だけでなく検索エンジンにも文章構造を分りやすく伝える役割があります。 h1からh6までの6つの階層があり、大見出しにあたるh1はタイトル、中見出しにあたるh2は章題、小見出しにあたるh3は節題に使用することが基本です。h4以降は細かな解説や補足がある場合に追加します。 SEOにおいて、hタグにキーワードを多く含めた方が効果的だとする説もありますが、直接的な影響はないと考えた方がよいでしょう。しかし、タイトルや見出しにキーワードが含まれることでユーザーの目を引き、クリック率が高まり、間接的に検索順位が上がることはあるかもしれません。 ただし、キーワードを無理やり入れると読み手に不自然に感じられてしまうため、自然な表現を心がけるようにしましょう。   5.まとめ SEO記事を作る際は構成を作ることが大切です。正しく構成を作れば情報の抜け漏れが無くなる、内容がブレにくくなるなどのメリットがあり、より良質なSEO記事を作成できます。 構成は以下の手順で作成しましょう。記事の読み手となるペルソナを設定する キーワードを選定する 必要な情報を過不足なく収集する 情報を論理的な流れに整理する 見出しを作成する タイトルを決めるユーザー目線で考えて必要な情報を収集する、記事にオリジナル要素を盛り込み差別化する、hタグを適切に使用し読みやすい記事にすることを意識して構成を作ればより良質でSEO効果の高い記事になるでしょう。
  • 2023.03.01 検索エンジン最適化(SEO)

    【WEB担向け】コンテンツSEOのメリット・デメリットを徹底解説!効果が出るのに必要な期間は●ヶ月
    コンテンツSEOは良質なコンテンツを継続的に発信し、検索エンジンからの集客拡大を目指すSEO対策のひとつです。コンテンツSEOの導入を検討しているWeb担当者は、メリットとデメリットを知り、自社に合った施策なのかを見極めることが大切です。そこで今回は、コンテンツSEOの施策内容やメリット・デメリット、費用や効果が出るまでの期間、内製と外注どちらが良いのかを解説します。 1.コンテンツSEOの施策内容 コンテンツSEOとは、SEO対策の1つの方法です。主に記事コンテンツを発信して検索エンジンからの集客を狙います。Googleはユーザーにとって利用価値の高い検索エンジンであることを目指しています。そのため、読者のニーズを満たすコンテンツを作ることで、検索結果に上位表示されやすくなり、Webサイトへの流入数を増やすことができます。読者のニーズを把握するためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成などの手順を経て記事作成を行うことが一般的です。加えて、SEO的な知見も含めながらライティングをすることで、より成果につながりやすくなります。2021年7月の調査では、スマホで調べものをする人の93%が検索エンジンから情報収集をしています。検索エンジンで上位表示できれば多くのユーザーの目に触れられるため、SEO対策の重要性は言うまでもありませんが、そのインパクトを具体的な数字で見てみましょう。2021年の統計によると、Googleの検索結果の1~5位までの平均クリック率は約8%、6~10位までの平均クリック率は約1%となっています。仮に月間検索数2,000件のキーワードで50本の記事を書いた場合、全ての記事が5位以内なら1ヵ月のアクセス数は約8,000件、1年で約96,000件になる計算です。実際には、周辺キーワードでも流入してくる可能性が高いため、さらなるアクセスの伸びも期待できます。 2.コンテンツSEOのメリット 多くの企業が取り組んでいることからもわかるように、コンテンツSEOには様々なメリットがあります。ここでは、コンテンツSEOの6つのメリットについてみてみましょう。 長期間に渡って安定した集客ができる コンテンツSEOは長期間に渡って安定した集客ができる施策です。一度公開したコンテンツは自ら削除しない限り半永久的に検索エンジンに残り、自然検索からの流入を獲得し続けます。数年前に公開したコンテンツから未だにアクセスがあるというケースもみられます。新聞やTV、インターネットなどの広告は発信直後には爆発的な集客効果を生み出しますが、時間が経つにつれて忘れられてしまいます。広告から長期的に集客を行うのは、広告費を確保し続ける必要があるため、あまり現実的ではないかもしれません。SNS長期間に渡って見込み客を増やし続けられることは、コンテンツSEOの大きなメリットといえるでしょう。 長期的にみた時の費用対効果が高い コンテンツSEOは長期的にみた時の費用対効果が高い施策です。新聞広告やTVCMの場合、一度にかなり高額な費用がかかります。新聞広告は全国に出そうとすると約200万円、TVCMは1回15秒間の放送で約100万円です。継続して広告を出し続けたいなら、さらに費用が必要になるでしょう。一方、コンテンツを内製するなら制作費は実質0、外注したとしても1本あたり約3~15万円で済みます。しかも、一度コンテンツを制作してしまえば追加料金なしで集客し続けます。早く始めれば始めるほど、費用対効果を実感しやすい施策といえるでしょう。 顧客の育成(ナーチャリング)ができる コンテンツSEOには、顧客の育成(ナーチャリング)ができるといったメリットもあります。ナーチャリングとは、ユーザーの購買意欲を段階的に醸成するマーケティング手法です。顧客は、サービスへの興味関心度により3種類に分けられます。潜在層…自社商品に関連するテーマに興味はあるが、商品を認知していない 準顕在層…自社商品を認知しているが、購入を検討していない(特徴や他社との違いを理解していない) 顕在層…自社商品の購入を検討しており、情報収集しているコンテンツSEOでは、「自社商品をPR(潜在層向け)」「他社商品との違いを解説(準顕在層向け)」「商品の体験記(顕在層向け)」といったように、段階別にコンテンツを制作することで顧客との関係性を深めることに役立ちます。 コンテンツが蓄積し資産となる 作ったコンテンツは、Webサイトに蓄積し続け資産となります。長期間に渡って上位表示されるコンテンツを増やせば、Webサイトの集客力は着実に上がっていきます。さらに、優良なコンテンツが増えれば増えるほど、Webサイトのドメインパワーが上がり、過去の記事も順位が上がりやすくなります。※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。Webサイトの更新性、実績、被リンクの質・量などが影響する。しっかりと成果を出すためにも、Googleやユーザーから評価される良質な記事を蓄積することが大切です。 自社のブランディングができる コンテンツSEO施策では自社のブランディングもできます。Webサイトの情報を充実させるほど、顧客からプロフェッショナルとして認知してもらいやすくなり、安心感や信頼感を醸成できるでしょう。例えば、あなたが住宅を購入する場合どちらのハウスメーカーに依頼するでしょうか。ハウスメーカーA住宅の紹介ページのみ。ハウスメーカーB住宅の紹介ページに加えて、住宅を購入する際の注意点や住宅の選び方、費用や住宅ローンについて解説しているページがある。Webサイトの情報だけで判断するならハウスメーカーBを選ぶのではないでしょうか。検索結果の上位を自社コンテンツで埋めれば、そのKWやテーマの「第一人者」「プロフェッショナル」というイメージがつきやすくなります。適切にブランディングを行うためにも、コンテンツは多様なジャンルを扱うのではなく、テーマを絞って実施するのが一般的です。 SNSでの拡散が期待できる コンテンツSEOはSNSでの拡散が期待できる施策です。学びになるコンテンツや面白いコンテンツ、話題性のあるコンテンツを作ることで、読者が拡散してくれやすくなります。SNSで拡散されると単純にWebサイトへの流入が増えるだけでなく、外部のブログやホームページで紹介されることが増え、自然な被リンクを獲得できます。※被リンク…外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られること。自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されやすい。SNSでの拡散により自然な被リンクが蓄積していけば、該当コンテンツが上位表示されやすくなるだけでなく、サイト全体のドメインパワーも向上します。 3.コンテンツSEOのデメリット ここでは、コンテンツSEOのデメリットを5つ紹介します。メリットだけでなくデメリットも知って、実際にコンテンツSEOを実施するか判断しましょう。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果が出るまでに時間がかかる施策です。通常、コンテンツを投稿してから検索エンジンが評価をするまでに2~3ヵ月はかかります。Googleは読者のクリック率や滞在時間、直帰率などを加味して順位を決めています。新しく投稿したコンテンツはデータが蓄積されていないため、上位表示されにくいのです。Googleが評価をしやすいように、Webサイトの構造を整えたり内部リンクを追加したりすることもできますが、数日で結果が出ることはほとんどありません。※内部リンク…同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのこと。関連性の高いページ同士をつなげることでGoogleから評価されやすくなる。コンテンツSEOを導入する際は、広告に比べて即効性はないこと、その分長期的な集客効果を期待できることを社内で共有しておくといいでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある コンテンツSEOで成果を出すには、コンテンツを蓄積する必要があります。成果が出始める目安は、文字数2000~3000字程度の記事を30~50本以上です。検索数の多いキーワードで上位表示したいなら、さらに本数が必要になるでしょう。記事を上位表示するためにはWebサイトにある程度ドメインパワーが必要です。特に、初期段階ではコンテンツの数が少なく、Webサイトの評価が低ければ順位は上がりにくくなります。記事を内製する場合は、まとまった本数を書く工数を確保しておきましょう。外注する場合も、最低30本分の予算確保は必要です。 コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある コンテンツの質が悪いと上手く集客に繋がらない可能性があります。質の悪いコンテンツとは、読者が求めている情報が記載されていない、信頼できる情報ではないコンテンツのことです。コピペ記事やタイトルが誇張されている記事も低品質なコンテンツとみなされます。低品質なコンテンツは、その記事の検索順位が下がるだけでなく、Webサイト全体の評価を下げる可能性があります。Webサイトへの流入を獲得するためには、記事を量産すればいいのではなく、読者の欲求を満たす良質なコンテンツを作り続けることが求められます。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツの作成に労力や費用、工数がかかるのもデメリットの1つです。コンテンツを内製する場合は、自分で記事を書かないといけないので、その労力がかかります。ユーザーの検索意図に沿った記事を作るためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成が不可欠で、SEOを意識したライティングも求められます。コンテンツを外注する場合は、情報提供や記事の確認を行う程度で済みますが、代わりにコンテンツの制作費がかかります。ただし、施策に労力や費用がかかるのはコンテンツSEOだけではありません。一度制作すれば長期的に効果を発揮してくれることを考慮すると、実施する価値はあるといえます。 定期的にメンテナンスする必要がある 記事のリライトやリンクの整備などメンテナンスが必要になる場合もあります。最初は上位表示できていたコンテンツでも、時間が経つにつれて順位が下がってしまうケースはよくみられます。そういった記事を再度上位表示させるためには、タイトルを変更する、古いデータを新しいものに変更する、新しい情報を追加するなどのリライトをする必要があります。また、記事を作っても全てのコンテンツが上位表示されるわけではありません。中には、1年以上経っても順位が出ない記事もあるでしょう。そういった記事は大幅なリライトやリンクの再整備が必要かもしれません。 4.コンテンツSEOにかかる費用 コンテンツSEOを内製する場合にかかる費用は基本的には人件費のみです。ただし、キーワード選定や効果測定で使用するツールに料金が発生する場合もあります。無料で使えるものもありますが、より正確に調査したいなら有料ツールを使用した方がいいでしょう。実際にコンテンツSEO施策を行うなら、どのくらいの工数がかかるのかリサーチした上で、人件費を計算しておきましょう。コンテンツSEOを外注する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。初期費用の相場月額費用の相場(5本)20~50万円15万円~75万円初期費用は20~50万円が相場です。ターゲット設定やキーワード選定など、コンテンツSEOを展開する上での戦略立案に必要な費用です。コンテンツの1本あたりの料金は3~15万円が一般的です。ライターに執筆だけ依頼する場合は安価、SEO会社にターゲット設定やキーワード選定、執筆、投稿後の分析まで依頼する場合は、比較的高額になるでしょう。自社でコンテンツSEOを実施するのが不安なら、多少高額でもSEO会社に外注するのがおすすめです。反対に、自社にある程度コンテンツSEOの知識があるなら、キーワード選定や分析は自社でやって、コンテンツの制作だけ外注する方法もあります。 5.コンテンツSEOの効果が出るまでの期間 コンテンツSEOの効果が出るまでにどのくらいの期間が必要なのでしょうか。Googleによると、SEOの効果が表れるまでには「4ヵ月~1年」かかるそうです。つまり、コンテンツSEOの効果を判断するためには、1年程度は実施し続ける必要があるということになります。特に、「転職」「脱毛」「住宅ローン」など検索数の多いビッグキーワードを狙っている場合は、競合が多いので、順位を上げるのに時間がかかるでしょう。今後コンテンツSEOを実施する予定があるなら、なるべく早く始めるのがおすすめです。効果が出るまでに時間がかかるのは他社も同じなので、先に始めることで差をつけることができます。競合他社が既に実施している場合は、これ以上差をつけられないようにする必要があるでしょう。 6.コンテンツSEOは内製がいい?外注がいい? コンテンツSEOは内製するのがいいのでしょうか、外注するのがいいのでしょうか。それぞれのメリットを比較してみました。 コンテンツSEOを内製する場合 コンテンツSEOを内製するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを内製するメリット】費用を削減できる 専門性の高いコンテンツを作成できる 社内にSEOノウハウを蓄積できる社内でコンテンツSEOを実施できれば外注費を削減することができます。自社のサービスについて知識のある人が直接コンテンツを制作できるので、専門性の高い記事を書くこともできるでしょう。コンテンツSEOを内製すれば社内にノウハウを蓄積できるので、担当者が退職したとしても継続的に実施できるようになります。ただし、社内にSEOの知識がある人がいないとコンテンツを上位表示するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOの内製は、社内にSEOの知識がある人がいる、コンテンツを制作できるだけの工数を確保できている場合におすすめです。 コンテンツSEOを外注する場合 コンテンツSEOを外注するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを外注するメリット】プロが戦略的に対策してくれる 長期的に安定した運用ができる ペナルティなどのリスクを回避できるコンテンツSEOを外注すれば、プロが戦略的に対策してくれるので、高いSEO効果を実感することができるでしょう。Googleの検索エンジンは定期的にアップデートをしているため、変化したアルゴリズムへの対応が不可欠です。SEO会社なら変化に対応した施策を行ってくれるので、長期的に安定した運用ができます。また、コンテンツSEOではGoogleの提示するガイドラインに違反しないことも大切です。コピペした文章や内容の薄い文章は、低品質なコンテンツとみなされてペナルティを受ける可能性があります。プロに任せておけばGoogleからペナルティを課されるリスクも回避できるでしょう。コンテンツSEOの外注は、社内にSEOの知識がある人がいない、内製の工数を確保できないという場合におすすめです。月2本でもプロに任せることで成果に繋がったという企業もみられます。少しずつでも始めてみることが大切です。長期間続ける予算がないという場合は、インハウス支援制度のあるSEO会社で半年程度外注して社内にノウハウを貯め、内製に切り替える方法もあります。 7.まとめ コンテンツSEOとは、SEO対策の1種で、記事コンテンツを発信して検索エンジンからの流入を獲得する施策です。コンテンツSEOは、長期間に渡って安定した集客を行うことができる、顧客を育成することができる、自社のブランディングができるといったメリットがあります。反対に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットもあります。コンテンツSEOを実施する際は、どれくらい費用がかかるのか、どれくらいで効果が出るのかを理解した上で、内製するか外注するかを決めるようにしましょう。