「Webly編集担当」の記事

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  • 2020.10.21 WEB制作

    サイトリニューアルは5つの確認事項で失敗を防ごう!
    サイトリニューアルを考えている企業のなかには、「他社がリニューアルをしたから」「デザインが古くさい」など、なんとなくリニューアルしたほうがいいのでは…と考えている企業もあるのではないでしょうか。しかし、ぼやっとした動機のみでリニューアルを進めてしまうと、方向性が定まらず成果の出にくいWebサイトになってしまいます。社内で事前に目的やスケジュールなどをすり合わせることが重要です。そこで、この記事ではサイトリニューアルに失敗しないための確認事項5つをご紹介します。 1.サイトリニューアルで事前に確認しておきたいこと サイトリニューアルを進める時は、あいまいさを除外し、社内での認識をきちんと統一してスタートさせることが大切です。チーム全体の認識をひとつにするために確認しておきたいポイントは、大きく分けて5つあります。Webサイトの現状(課題) サイトリニューアルの目的と目標 ペルソナ 競合調査 予算とスケジュール次章から1つずつ詳しく見ていきましょう。  2.Webサイトの現状(課題)【確認事項1】 サイトリニューアルを始める前にまず確認しておきたいのは、Webサイトの課題点です。サイトリニューアルを検討する多くの方は、現状のWebサイトに何らかの不満を持っていると思います。その場合、「セッション数が増えない」「コンバージョン率が低い」など、「なんとなく抱いている不満」を言語化して課題を洗い出し、その課題の解決策としてサイトリニューアルが適切かを考える必要があります。自社サイトの課題分析方法には、ヒューリスティック評価やベンチマーク調査といった主観的に課題点を洗い出す方法がありますが、どうしても自社目線でWebサイトを見てしまうため、うまく課題点を見つけられないことがほとんどです。できる限り、外部に委託する、アクセスログなどの客観的なデータを活用するといった方法をおすすめします。課題点がわかれば、解決策もある程度考えられます。例えば、商品カテゴリが複雑で商品に辿り着きにくいのであれば、商品カテゴリを作り直すという解決策が適切です。ひとつひとつ解決策を考えていくと、大掛かりなリニューアルが必要ないケースもあります。そのため、課題分析はとても重要なのです。  3. サイトリニューアルの目的と目標【確認事項2】 Webサイトの課題を洗い出せたら、次にサイトリニューアルの目的と目標を明確にしていきます。目的と目標は抽象的な言葉を使わず、詳細に言語化しないと、チーム内で方針のずれや意見の相違が出てくる可能性があるので注意が必要です。【確認事項1】で分析した課題と解決策をもとに、解決後のWebサイトのイメージを目的としましょう。目的を達成するための手段・通過点である目標もあわせて考えます。<例> 課題:検索エンジンからの流入が少ない 解決策:SEO施策を行う、商品カテゴリを整理する、サイト設計を見直す 目的:検索エンジンからの流入を増やす 目標:検索エンジンからの流入数を前年比150%にする、「○○」というKWで5位以内に入るサイトリニューアルの目標は、効果検証ができるように数値指標を立てるようにしてください。目標を数値化しておけば定点観測できるようになり、目的を達成するためのPDCAも回しやすくなります。  4.ペルソナ【確認事項3】 Webサイトのユーザーを可視化することも大切です。メインターゲットとなるユーザーの属性やインサイト(心理)を細かく設定し、その人が使いやすいWebサイトを目指します。ペルソナを明確化し、制作会社やチーム内で共有しておけば、意思決定のたびに判断軸がぶれたり、手探りで進めたりすることがなくなります。ペルソナを設定したら、コンバージョンシナリオも作ることをおすすめします。コンバージョンシナリオとは、ペルソナがどのようにWebサイトを訪れ、サイト内をどう回遊して購入まで至るのかを図式化したものです。仮説があれば、「実績ページがほしい」「グロナビにニュースリリースはいらない」といった意思決定の判断材料になります。  5.競合調査【確認事項4】 サイトリニューアルをするときには、競合調査も行いましょう。競合他社のWebサイトを調査して、真似るべき点、改善すべき点をピックアップします。ユーザーは商品やサービスと購入するとき、自社サイトだけを見るとは限りません。競合他社を含めた複数の選択肢のなかから、比較検討したうえで意思決定します。自社の強みや特徴を認識していないと、Webサイト上でも自社のユニークな点をアピールできず、ユーザーに選ばれにくくなってしまいます。競合調査を通して、自社が持っている強みと独自性を発見するようにしてください。  6.予算とスケジュール【確認事項5】 最後に、サイトリニューアルの予算とスケジュールを決定します。よくある間違いが、「いくら予算が取れるか」「いつまでに完成させたいか」から逆算してリニューアル内容を決めることです。予算ありき、期限ありきでサイトリニューアルを進めると、目的がずれ、目標を達成できないWebサイトになってしまうことがあります。サイトリニューアルをするときには、目的と目標を明確にし、それを達成するために必要な予算と期間を最後に算出するようにしましょう。  7.まとめ サイトリニューアルは、なんとなくスタートしてしまうとうまくいきません。現状から課題を洗い出し、きちんと目的や目標、そしてペルソナを明確にしたうえで進める必要があります。リニューアルをスタートする前に、今回ご紹介した5つの確認事項を、必ずチェックするようにしてください。
  • 2020.10.19 WEB広告

    ECサイトがブランディングを進めるメリットと方法
    eccLabの調査によると、2019年5月時点に日本で稼働しているECサイトは270万件であり、300万件を突破する勢いだということがわかりました。実店舗の売りである「体験」を提供できないECサイトは没個性になりがちであり、数多くある競合サイトとの価格競争に走るECサイトが目立ちます。そのような状況下で、ユニーク性を保ち成功を収めるためには、自社ECの強みと魅力を広く消費者に認知してもらう「ブランディング」が欠かせません。この記事では、ECサイトがブランディングを行うメリットと、ブランディングを成功させる方法を解説します。 1.いまECサイトにブランディングが必要な理由 冒頭で述べた通り、近年ECサイトは乱立しており、価格競争に疲弊する企業が目立ち始めました。独自商品や独占輸入の商材であれば価格競争は生まれにくいですが、仕入れ商品では「安さ」を売りにせざるを得ない状況が続いています。実店舗と比べて個性を出しにくいECサイトですが、ライバルと差別化できる方法のひとつが「ブランディング」です。ブランディングとは、「XXなら○○(ブランド名)」というように、ブランドイメージを消費者に浸透させる活動のことを指します。例えば「家具ならニトリ」「掃除機ならダイソン」「アパレル通販ならZOZO」のように、代表的な商品やサービスとブランド名が結びついて思い浮かぶようになれば、ブランディングに成功しているといえます。「XXなら○○(ブランド名)」が市場に浸透すれば、他社と比較検討をされにくく、憧れや信頼といった付加価値が生まれ、ファンが増えていきます。ユーザーにとって「オンリーワンのECサイト」になるには、ブランディングを行い、ECサイトの特徴や魅力を想起してもらうことが必要です。  2.ECサイトでブランディングを行うメリット ECサイトでブランディングを行うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つ見ていきましょう。 ユーザーに自社ブランドを印象付けられる ECサイトでブランディングを行う最初のメリットは、前章でも触れたように自社ブランドの価値を市場に印象づけて、信頼性や競争優位性を勝ち取ることができることです。アップルの製品は、価格が高くてもなぜ売れるのでしょうか?それはアップルがブランディングに強く、「アップルの製品なら信頼できる」「アップル製品を持ちたい」とユーザーが付加価値を感じるからにほかなりません。ブランディングに成功すれば、自社に対してポジティブなイメージを持ってもらえるようになり、価格競争から抜け出せます。既にブランドイメージが定着しているため、大掛かりな集客施策も必要なくなるでしょう。 リピーター獲得につながる ブランディングに成功すると、価値的な優位性が生まれ、ファンが増えていきます。ファンは愛着が強く、何度もECサイトを訪問して商品を購入してくれるようになります。リピート購入や客単価の上昇が期待できるでしょう。 社内で商品に対する認識が揃う ブランディングは顧客に対してだけではなく、従業員に対して行ってもプラス効果が生まれます。社内で自社ブランドへの愛着や誇りが生まれる「インナーブランディング」は、従業員のモチベーションアップや積極的なアウターブランディング活動につながるのです。社内で自社商品・ブランドに対する認識がそろうことで、社員自身がブランド力向上に貢献し、結果的に市場へのブランド浸透につながっていくでしょう。  3.ECサイトのブランディングを成功させる方法 それではECサイトのブランディングを成功させるためには、どのような方法をとればいいのでしょうか。具体的な手法を3つ紹介します。 競合他社と比較する 自社のブランディングを行うために、競合他社との比較は欠かせません。ブランディングは、自社と他社の違いを明確にして、自社商品・サービスの特徴や強みをユーザーに覚えてもらう必要があるからです。そのため、ブランディングは競合分析からスタートします。競合他社とは違う、自社の強みと弱みを発見し、独自の価値をアピールしましょう。現状を把握するために、環境分析もすすめます。環境分析には、自社(Company)・顧客(Customer)・競合(Competitor)の3つの市場についての情報を整理する3C分析や、自社を取り巻く政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の4つの要素を分析するPEST分析などのフレームワークを活用すると効率的です。 ペルソナに向けたアプローチをする ブランディングは、顧客ありきで進めることが大切です。他社と差別化するためには、自社の顧客に価値を見いだしてもらう必要があるため、「どうしたら顧客に喜んでもらえるのか」という視点を常に持つ必要があります。そこで役立つのが、自社のターゲットユーザーを具現化した「ペルソナ」です。訴求するペルソナをきちんと絞り込んで設定すれば、顧客像がチーム内でぶれることなく、施策の方向性が定まります。そのペルソナにとって魅力的なブランドになるにはどうすればいいのかを考えていくことが大切です。 ECサイトやSNS、広告でコンセプトを統一させる ブランディングは、ECサイト単独ではなく、企業全体で進めることが重要です。ブランドとしての統一感がないと、ECサイトにアクセスしたユーザーが違和感を覚えたり、混乱したりする可能性があります。例えば、高級な商品を扱い、企業イメージもハイクラスなものを意識しているのに、ECサイトがポップなデザインとなっている場合、ブランドイメージとECサイトが合っていないことになります。SNSや広告で使う文章・画像もハイデザインで高級感あるものを意識しなければいけません。施策によってアプローチ方法を変えることはかまいませんが、コンセプトは自社ブランドを感じさせるものに統一し、顧客に自社イメージを印象づけるようにしてください。  4.まとめ ECサイトの数が増え、どのサイトを開いても同じような商品しか並ばなくなったいま、「価格」以外でユーザーに選んでもらうためにはブランディングが欠かせません。自社の強みや魅力を多くのユーザーに認知してもらい、ブランディングに成功すれば、リピーターの獲得につながります。競合調査や環境分析で自社の強みを洗い出し、自社ECサイトのブランディングを効果的に進めるようにしてください。
  • 2020.10.14 WEB制作

    後悔しないサイトリニューアルの要件定義!決めるべき項目と手順
    サイトリニューアルを進めていくために必要な「要件定義」は、Web担当者にとって、成否にかかわるとても大切な仕事です。しかし、具体的にどのようなことを決める必要があるのか、どのように進めればいいのかがよくわからずに、不安な方も多いのではないでしょうか。この記事では、サイトリニューアルの心臓部ともいえる要件定義について、決めるべき内容や手順、そして後悔しないためのポイントなどを解説します。 1.サイトリニューアルに必要な要件定義とは? サイトリニューアルに必要な要件定義とは、そもそもどのようなものなのか、概要と必要とされている理由を説明します。 要件定義とは? 要件定義とは「プロジェクトの概要とシステム要件をまとめること」です。発注企業の要望を受注企業がどう実現していくか、要件を細かく整理したもので、受注企業がヒアリングしながら作成することもあれば、発注企業が自ら作成することもあります。ただし、サイトリニューアルを行うときの要件定義では、概要とシステム要件だけじゃなく、Webサイトのコンセプトも明記することが重要です。リニューアルの目的、今後の運用方針、誰に何を提供するWebサイトなのかといったコンセプトも明文化し、制作会社と共有することで、プロジェクトメンバー全員が共通認識を持ってリニューアルを進められます。 要件定義が必要な理由 要件定義が必要な一番大きな理由は、自社と制作会社の認識のズレを最小限に抑えるためです。例えば、サイトリニューアルのコンセプトだけを共有しても、人によっては解釈が異なるため、発注企業が必要だと思う具体的な機能を制作会社が想定していないこともあります。そうならないために、システム要件を細かく定義していくことが大切です。また、担当者としては、制作会社と合意した内容をエビデンスとして残しておくという意味合いもあります。決裁者がサイトリニューアルの内容を確認するためにも必要な資料です。  2.サイトリニューアルの要件定義で決めておくべきこと サイトリニューアルの要件定義では、以下のような内容を詳細に決めていきます。サイトリニューアルの概要 サイトリニューアルの背景 サイトリニューアルのコンセプト 対象ページ 優先順位 システム 予算とスケジュール要件定義をまとめるときのポイントは、サイトリニューアルの目的・目標から逆算して要件を決めていくことです。要件定義をすすめるときには、システムをどのようにするのか、予算はどれくらいかなどの条件面を先に考え、その枠内で要件を決定するケースが多く見られますが、コンセプトから逆算して考えないと、せっかくサイトリニューアルしても課題解決につながらない可能性があります。また、実際に作業段階へ移ったときに、社内や制作会社と意見の不一致が生じることがありますが、原因のほとんどは要件定義があいまいなことです。認識のズレに気がつかないまま進めてしまうと、トラブルが発生し、手戻りになる、追加コストが発生してしまうことも考えられます。自社で作るにせよ、制作会社に依頼するにせよ、要件定義にはできるだけ目を通し、必要項目が具体的に記載されているか確認するようにしましょう。  3.サイトリニューアルの要件定義決めの手順 要件定義自体は、以下の4ステップで進めます。現状把握・課題整理 仮説検討 最終決定 要件定義書作成①現状把握・課題整理では、現状のWebサイトのデータ分析などを行い、課題点を洗い出して整理します。続けて、②仮説検討ではWebサイトを利用するペルソナを仮定し、コンバージョンシナリオを策定していきます。ユーザーの導線を決めると、Webサイトに不足している点や課題がより浮き彫りになるでしょう。そこから、「内部SEO」「お問い合わせ導線の改善」といった、サイトリニューアルで具体的に実施すべきことを決定します。サイトリニューアルの方向性を決めたら、コンセプトとして落とし込み、具体的なシステム機能要件やインフラ環境を決めていきます。制作会社とのすり合わせの後、社内承認を経て要件定義を③最終決定し、④要件定義書を作成あるいは依頼すれば、確認して終了です。  4.要件定義で後悔しないためのポイント 要件定義を進めるうえで、後悔しないためのポイントを3つ紹介します。 制作会社のアドバイスを取り入れる 要件定義を進めるときには、すべてを自社で決めてしまうのではなく、プロである制作会社のアドバイスを取り入れるようにしましょう。制作会社は経験が豊富で、さまざまなアイディアを持っています。発注者側ではいくら考えても思いつかないような解決策を提案してもらえることもあるでしょう。自分たちの知識が不足している部分など、任せられる部分は任せたほうがスムーズに進みます。 意見を明文化してもらう 専門家でない発注者側は、あいまいに意見を伝えがちです。たとえば「スマートフォン対応にしてほしい」と伝えた場合、OSや画面サイズといった細かい点で、認識に食い違いが生じる可能性があります。あいまいさを残さないよう、誰が見ても同じ解釈ができる内容にしておくことをおすすめします。「こんなイメージではなかった」「この範囲までやってもらえると思っていた」という認識の違いはどうしても発生するものですが、最小限に抑える努力は必要です。 制作会社と密にコミュニケーションを取る 要件定義を作成するフェーズでは、意思決定を行う機会が多くなります。この段階で制作会社と密に連絡を取り、互いの不明点をなくしておくと、そのあとの工程がスムーズに進みます。要件定義を進める間に信頼関係が確立できれば、多少のトラブルが発生しても、双方からの歩み寄りが期待できるでしょう。  5.まとめ サイトリニューアルにおいて、要件定義は制作会社との理解の掛け違いを防ぎ、望んだ成果物を手にするための大切なフェーズです。要件定義においては、あいまいさを残すことなく、誰が読んでも同じ理解しかできないように明文化することが重要です。要件定義の間に制作会社としっかりコミュニケーションを取り、リニューアルをスムーズに進めましょう。
  • 2020.10.13 WEB制作

    サイトリニューアルのKPIの作り方と注意点
    「サイトリニューアルをするならKPIを定めるべき!」とよく聞きますが、そもそもKPIって何なのでしょうか?似た言葉にKGIもあり、どう違うのかいまひとつよく理解できていない…という方もいるでしょう。そこでこの記事では、混同しがちなKPIとKGIの概要や、サイトリニューアルに際してのKPIの設定手順と注意点を解説します。 1.KPIとKGIの考え方 混同しがちなKPIとKGIですが、まずはそれぞれの意味と関係性を確認しましょう。 KPIとは? KPIは、Key Performance Indicatorを略した言葉で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。KPIは、最終目標を達成するためのプロセスを細分化し、順調に進んでいるかをチェックするためのマイルストーンとして定めた中間目標のことです。 KGIとは? KGIはKey Goal Indicatorの略語で、「重要目標達成指標」と訳されます。事業や組織ごとに達成すべき最終目標のことです。具体的には企業が中期経営企画などで目指すような、「売上高○億円」「市場シェア○%」などの、一定期間での最終目標のことです。KGIはKPIと比較すると、1年や3年といった長期間の目標として定めます。 KPIとKGIの関係性 KPIは最終目標であるKGIを達成するためにマイルストーンとして設けられた小さな目標のことを指します。KPIを達成していけば、おのずとKGIが達成されるという関係性です。つまり、KPIを立てるためには、まず最終目標であるKGIを設定し、そこからKGIを達成するために必要なことを考え、KPIを設定する流れになります。例えば、Webサイトであれば、SNSからの流入数を1年で倍にするといった目標がKGIにあたります。そして、それを達成するために必要な、Twitterのフォロワーを1000人増やす、Instagramを毎日更新するといった中間目標がKPIです。  2.サイトリニューアルのKPIの設定手順 それではサイトリニューアルにあたりKPIを設定するには、どのような手順で進めればよいのでしょうか?具体例を交えながら見ていきましょう。 ステップ1.Webサイトの課題を検証する サイトリニューアルをするということは、何か改善したい点があるはずです。まずは既存サイトで改善したい点、つまり課題を洗い出してピックアップしましょう。<例> 課題:お問い合わせ件数が少ない ステップ2.サイトリニューアルの目標を設定する 課題が抽出できたら、その課題を解決することでどのようなWebサイトにしたいのか、サイトリニューアルの目的と目標を考えましょう。ここで定めた目標がサイトリニューアルのKGIになります。お問い合わせ件数が少ないのであれば、「お問い合わせを増やす」ことが目的となりますが、そこからさらに具体的に、どのくらいの件数にしたいのか、数値目標まで定めるようにしてください。<例> 課題:お問い合わせ件数が少ない 目的:お問い合わせを増やす 目標:お問い合わせ件数を30件から100件にする ステップ3.KPIを設定する 数値目標が定まったら、その目標を達成するためにすべきことを細分化し、中間目標を考えます。お問い合わせの例でいえば、件数100件を達成するためには何ができるのかを考えましょう。<例> 課題:お問い合わせ件数が少ない 目的:お問い合わせを増やす 目標:お問い合わせ件数を30件から100件にする KPI:コンバージョン率を2%にする、直帰率を15%減らすKPIが定まったら、そこからさらにコンバージョン率を2%にするには何をすればいいのかを具体的に考えましょう。コンバージョン率を2%にするためにセッション数を増やすのか。セッション数を増やすためには何をするのか。そうやってKPIをさらに細分化していき対策を打つことで、最終的にKPIが達成され、おのずとサイトリニューアルの最終目的であるKGIも達成されていきます。  3.サイトリニューアルのKPI設定時の注意点 サイトリニューアルでKPIを設定するときに注意が必要なことを2つ説明します。 KGIに貢献する小さな目標をKPIにする KPIを設定するときにありがちなのが、KGIとKPIがずれることです。例えば、KGIとして「オーガニック検索からの流入数を2倍にする」と目標を立てたとします。そのKGIを達成するために、リニューアル後1カ月で流入数を1.2倍、3カ月で1.5倍にする、とKPIに分解していくのは間違いです。KPIを立てるときには、「KGIをどうやって達成するのか」という「How」の視点で分解しなければなりません。上記の例でいえば、SEO向けのページ数を増やす、広告向けのページを作成し、認知系広告のLPとして活用するといった、「どのようにして」流入数を増やすのか、といった視点でKPIを考えるようにしましょう。 数値目標にする KPIに「お問い合わせ導線を改善する」「視認性を高める」といった目標を定めるのは、人によって判断基準が異なるため不適切です。KPIは、誰が見ても同じ判断ができる数値目標にする必要があります。例えば、お問い合わせ導線が悪いことが「アクセス解析の数値データ」から見て明らかなのであれば、「お問い合わせにつながる特定のページの離脱率を15%下げる」など、数値で判断できるところまで落とし込むようにしましょう。  4.まとめ サイトリニューアルで最終目標であるKGIだけを設定した場合は、KGI達成のためにどうすればいいかが決められていないため、達成のための施策が定まらず、効率的な施策を実施することができません。KGIを達成するために何ができるのかを細分化し、さらにどのようにするのかを考え、数値データまで落とし込みKPIとします。KPIを言語化するだけではなく、数値目標まで立てることで、初めて「今」何をすればいいのかが明確になるのです。サイトリニューアルをしたあとには、KPIをしっかりと定め、目標達成に向けて進みましょう。
  • 2020.10.12 WEB広告

    Web広告の費用対効果アップを実現するターゲティング広告とは?
    ターゲティング広告とは、その名の通りターゲット設定して配信するWeb広告のことです。広告配信技術の向上により今や当たり前となったターゲティング広告ですが、ターゲットを絞り込む方法には様々な種類があり、使いこなすのは簡単ではありません。この記事では、ターゲティング広告の概要と導入するメリット、ターゲティング広告の種類と特徴について解説します。 1.ターゲティング広告ができること ターゲティング広告とはそもそもどのような広告なのか、概要やメリットを解説します。 ターゲティング広告とは? ターゲティング広告は、ターゲットを設定して配信するWeb広告のことです。閲覧ページやクリックした広告、検索キーワードなど、ユーザーの行動履歴などを元にして、最適な広告を配信します。例えば、財布を購入しようと財布について検索したり、財布のECサイトに訪問したりした後、一定期間財布の広告が表示されたような経験はないでしょうか?それは、その広告を配信している事業者が、「この人は財布がほしいと考えているはずだから、財布の広告を配信したら買ってくれる可能性が高いはず」とみなしたうえで、財布の広告を集中的に配信しているためです。ユーザーの行動履歴は、ブラウザのCookieや広告識別子などに紐づいた情報が使用されます。実際にパソコンを使用している“人”を識別しているわけではないため、誰かとパソコンを共有している場合は、ターゲットに広告が届かない可能性があります。 企業側のメリット ターゲティング広告は、特定の分野に興味、関心を持つユーザーに絞って配信できるため、クリックしてもらえる確率が高く、CVにもつながりやすいことがメリットです。興味のないユーザーに広告を配信した場合、無駄なコストがかかってしまうことが考えられますが、ターゲティングすることによってニーズを持ったユーザーのみに配信できるため、無駄打ちを減らして費用対効果を高めることにもつながります。 多岐にわたるターゲティング広告の種類 ターゲティング広告には、実に多くの種類があります。リターゲティングや位置情報をもとにするジオターゲティング、IPアドレスをベースにしたエリアターゲティングなど、ターゲティングする相手も手法も様々です。今回はその中から、よく使われる下記の3つについて解説します。オーディエンスターゲティング コンテンツターゲティング デモグラフィックターゲティング  2.オーディエンスターゲティング オーディエンスターゲティングとは、広告枠ではなくユーザー(オーディエンス)を狙い撃ちして配信することを指します。広告出稿主は、ユーザーの興味分野や検索キーワードなどを指定できます。例えば、あるユーザーが北海道旅行を計画して北海道のホテルについて調べていた場合、ニュースサイトやショッピングサイトを閲覧しても、北海道のホテルに関する広告が多く表示されるようになります。これは、ユーザーが北海道のホテルに興味関心を持っていると判断し、関連する広告を表示するオーディエンスターゲティングのひとつです。オーディエンスターゲティングの中でも特によく利用されるのが、リターゲティング広告でしょう。一度Webサイト・アプリに訪問したことがあるユーザーをピンポイントで追うリターゲティング広告は、興味関心が高い層をターゲットにできるため、コンバージョン率(CVR)や費用対効果が高いのが特徴です。  3.コンテンツターゲティング 指定したキーワードや、トピックに関連するWebサイト・アプリに表示するのが、コンテンツターゲティングです。広告を表示するWebサイト・アプリ自体を指定することもあれば、Webサイト内の特定のカテゴリを指定することもあります。例えば、様々な属性のユーザーが訪れるニュースサイトで、スポーツや国際といったコンテンツの中身を問わず広告を配信すると、無駄打ちが多くなってしまいます。そこでコンテンツターゲティングを行い、女性ユーザーの訪問が多い美容関係のニュースコンテンツにはコスメやダイエットの広告を配信すると、訴求効果が高くなり、クリック率の向上が見込めます。指定したキーワードでの広告枠を奪い合うリスティング広告と比較すると、コンテンツターゲティングでは指定キーワードに関連する無数のWebサイトやアプリに表示できるため、ユーザーとの接触機会が多くなります。そのため、トラフィックの増加やクリック単価の抑制を見込めることが嬉しいポイントです。  4.デモグラフィックターゲティング デモグラフィックターゲティングは、ユーザーの年齢や性別、地域、OS、使用デバイスなどの属性を絞り込んで配信するWeb広告です。ユーザーの属性は、GoogleアカウントやSNS登録時に入力した情報、Webサイトの閲覧履歴、行動履歴などに基づいて判別されます。ユーザー属性を絞り込めると、自社のターゲットとするユーザーだけに向けて、効率的に広告を配信できることがメリットです。例えば、自社のサービスが都心に住む20代の女性向けであった場合、デモグラフィックターゲティングでユーザー属性を絞り込むことで、ターゲットにピンポイントでアプローチできます。ただし、あまりにターゲットを絞りすぎると、インプレッション数が少なくなる、潜在顧客へのアプローチの機会が減るといったデメリットもあります。ターゲット層と近い属性のユーザーには入札単価を調整して広告を配信するなど、柔軟に運用することが必要です。  5.まとめ ターゲティング広告は、自社の商品やサービスに興味関心のあるターゲットに絞り込んでアプローチできるため、CVRの向上が期待できる、費用対効果が高い施策です。ターゲティング広告にはさまざまな手法があるため、自社にもっとも適した手法を見極めて導入を検討するようにしてください。
  • 2020.10.10 WEB制作

    社内で通るサイトリニューアルの企画書の基本と注意点
    サイトリニューアルを検討するとき、Web担当者として社内で企画書を提出する機会があるのではないでしょうか。Webサイトの改善に有効なリニューアルですが、上長や決裁者に納得してもらうためには、要点を押さえたわかりやすい企画書が必要です。そこで、この記事では、企画書の基本と作成時の注意点をまとめました。誰もが納得する企画書を作成し、サイトリニューアルを進めましょう。 1.まずは企画書の基本を押さえよう サイトリニューアルに向けて企画書を提出するために、まずは作成前に知っておくべき「企画書の基本」を紹介します。 企画書で伝えるべきこと サイトリニューアルに向けて企画書を書くとなると、担当者としての思いが先走り、自分の考えていることや意見などを中心に書いてしまいがちです。しかし、企画とは、「現状の課題を解決するための新しい提案」を指します。そのため、企画書には自分の主張だけではなく、課題点や解決策、進めることによるメリットに加え、どれくらいの時間やコストがかかるのかといったリスク的要素も、きちんと伝えなければなりません。企画の良い側面だけを伝えても、決裁者はGOサインを出すべきか判断できないでしょう。時間やコスト、リスク、スケジュールも合わせて伝えることで、相手はその企画を進めるべきかどうかの判断ができるようになります。企画書では、「決裁者のための判断材料をそろえること」に注力しましょう。 企画書の作成前に準備すべきこと 企画書を作成するときには、まず「現状」を的確に把握することから始めます。理想と現状とのギャップの要因は何かを考えましょう。このとき、主観ではなく客観的なデータを集め、分析して課題を抽出してください。現状把握ができたら、課題の設定、そして改善案検討に進みます。サイトリニューアルであれば、次のようにできるだけ詳しく設定することが大切です。<例> 現状:資料請求数が低い 課題:資料請求ページへの導線が悪い 改善案:導線を見直す 2. サイトリニューアルの企画書で必要な項目 サイトリニューアルの企画書には、最低限次の項目を記載しましょう。サイトリニューアルの目的 自社サイトの現状・課題 改善後の目標 予算とスケジュール 制作会社の見積もり ワイヤーフレームなどの改善部分がわかるもの前述したとおり、企画書では現状と課題を伝え、「改善するためにはサイトリニューアルが必要だ」と伝えることが重要です。同時に予算とスケジュール、見積もりなども必ず伝えると、相手はサイトリニューアルを進めるべきか検討・判断できるようになります。相手に成果物をイメージしてもらうために、ワイヤーフレームや簡単なページデザインを用意しておくことも大切です。相手が知りたい情報は事前に揃え、穴のないように準備しましょう。  3.企画書作成で注意したいポイント 最後に、企画書を作成するときの注意点についてご紹介します。 提案相手と決裁者に合わせた資料にする 企画書を作成するときは、提案相手や決裁者など、見せる相手の「目標」と「リテラシー」に合わせた資料にすることが大切です。企画を通したいのであれば、サイトリニューアルで、相手の目標やミッション達成にどのように貢献できるのかをアピールするのがポイントです。また、予算は相手が首を縦に振ると考えられる現実的なラインを見極めて提案すると、企画が通りやすくなります。企画書を提出する相手がWebにあまり詳しくないようであれば、専門用語を簡単な言葉に言い換えることも重要です。加えて、補足文を追記するなど相手のリテラシーに合わせた資料作りを心掛けてください。 できる限り数値を入れる 企画書で現状の問題点を訴えるときは、数値を使う必要があります。言葉だけだと、サイトリニューアルの必要性に対する認識が、双方でずれてしまう可能性があるからです。例えば、「資料請求数が低い」ことを課題として挙げた場合、現状月10件の資料請求数があるとして、それが多いか少ないかは主観によって感じ方が異なります。「資料請求ページに月10,000件のアクセスがあるのに、月10件、つまり0.1%しか請求に結びついていないが、広告のコンバージョン率(CVR)などを考えれば月200件(2%)の資料請求は見込めるはずだ」と数値を根拠に説明すれば、多い少ないのイメージがわくようになります。数値データにはコンバージョン数やアクセス数、売上などの客観的なデータを入れるようにしましょう。  4.まとめ サイトリニューアルの企画書を提出するとき、Web担当者としての思いや意見を伝えることよりも、必要項目をすべてそろえ、十分な判断材料を与えることを重視しましょう。目標や意見を伝えるときにも、客観的な数値データを用いて論理的にリニューアルの必要性を訴えることが大切です。相手が必要性を判断できるよう、メリットだけではなくコスト面などもきちんと伝え、専門用語は平易な言葉に言い換えるなどし、「相手の立場に寄り添う企画書」を作成するようにしてください。
  • 2020.10.08 CVR改善

    ECサイトにチャットボットを導入しよう~種類、相場、メリット~
    人件費の削減や顧客満足度向上の観点から、ECサイトへのチャットボット導入を考える企業が増えています。しかし、チャットボットツールの数は多く、自社ECサイトに適したツールを選ぶためには、チャットボットの種類や特徴、導入後の注意点をふまえて明確な比較基準を持つことが大切です。この記事では、チャットボットの種類とコスト、導入メリットや注意点を紹介します。 1. チャットボットとは?種類と相場 まずはチャットボットとはどのようなものなのか、概要や種類、相場を見ていきましょう。 チャットボットとは? チャットボットは、チャット(chat:会話)とロボット(robot)を組み合わせた造語で、会話をするロボットを意味します。チャットボットはロボットといっても、オンライン上でのみ利用できる、「自動会話プログラム」のことを指します。例えば、LINEの公式アカウントにメッセージを送ると、問いかけに対して適当な回答が返ってくるサービスがありますが、こちらもチャットボットのひとつです。なんとなくイメージできる方も多いのではないでしょうか。 チャットボットの種類と相場 チャットボットには、「ログタイプ」「選択肢タイプ」「辞書タイプ」の3種類があります。「ログタイプ」は、会話の中身をAIが解析し、自然な会話ができるように自動学習するチャットボットです。会話のデータ量が多いほど、会話の精度が高くなります。「選択肢タイプ」は、設定されたシナリオに沿って会話を行います。シナリオの内容から外れた場合には、適した受け答えができません。「辞書タイプ」は、辞書へ登録したテンプレートに沿った会話ができます。ユーザーが入力した文章に、辞書に登録したキーワードが含まれていれば会話が成立しますが、スムーズに対応するためには事前に大量のキーワードを登録しておく必要があります。費用相場は、AIが搭載されたログタイプがもっとも高く、初期費用抜きで月額10万〜30万円かかります。AI非搭載の選択肢タイプ、辞書タイプは月額3万〜5万円と安価で、千円台のものもあるためコストを抑えて導入可能です。種類 月額費用 特徴ログタイプ 10万〜30万円 事前に準備したデータと集まったデータをAIが解析し、適切に回答。自動学習機能あり。選択肢タイプ 3万〜5万円 シナリオに沿って会話を行う。辞書タイプ 3万〜5万円 辞書に登録したキーワードをもとに会話する。これだけではなく、機械による自動応答に加え、有人チャットを併用できるものもあるため、予算やリソース、チャットボットに求める機能などを考慮して選びましょう。  2.ECサイトにチャットボットを導入する3つのメリット ECサイトにチャットボットを導入することで得られるメリットを3つご紹介します。 ①.購入率・平均単価を上げる 商品の発送方法、送料などについて疑問が生じた場合、ユーザーはFAQで確認するか、メールや電話で問い合わせをしなければなりません。しかし、チャットボットを導入すると、検索したり問い合わせたりしなくても、その場で疑問を解決できるようになります。検索や問い合わせを面倒に感じて離脱するユーザーが減るため、結果的に購入率向上につながります。また、他商品への誘導もできるため、平均単価を上げることも可能です。 ②.顧客満足度(CS)を上げる EC業者にとって、顧客満足度(CS)はとても大切です。ECサイトがわかりにくかったり、疑問が解消できなかったりした場合は、CSが下がることが考えられます。そこでチャットボットを導入すると、ECサイト上でも実店舗に近い接客ができるため、顧客満足度が上がり、結果的にリピート購入につながる可能性もあります。また、LINEなどのチャットツールに慣れた若年層は、電話やメールを避ける傾向があるため、慣れたチャット形式でやり取りできるとストレスを感じることなく利用してもらえます。 ③.担当者の運用負担を軽減できる 充実したFAQページを用意しても、調べる前にお問い合わせをするユーザーは少なくありません。チャットボットがあればその場で気軽に使えるため、ある程度の疑問は解消されるでしょう。結果的に、電話やメールでの問い合わせはFAQやチャットボットで解決できない定型外のものに限定されるため、問い合わせ対応の担当者の負担を軽減できます。  3.ECサイトにチャットボットを導入するときの注意点 最後に、ECサイトにチャットボットを導入するときの注意点をまとめました。 定期的にシナリオを見直す 選択肢タイプのチャットボットは、どのユーザーに、どのページで、どんなタイミングで、何を表示するのかを考えて、シナリオを設計する必要があります。回答内容がユーザーニーズにマッチしないと、かえってユーザーの気分を害してしまうでしょう。実際に使用しながら会話の情報を蓄積し、質問と回答を追加・修正するなど、定期的に見直して精度を高めるようにする必要があります。 初期設定にきちんと時間を取る チャットボットを導入するときは、回答文を作成する、キーワードを辞書に登録するなど、膨大な作業が発生します。手間はかかりますが、適当に済ませると質問に的外れな回答するようになり、かえってユーザー体験を阻害しかねません。特に、AI非搭載のチャットボットは学習機能がないため、最初にどれだけの想定質問と回答を登録しておくかが成功のカギになります。 次のアクションを検討する チャットボットを導入しても、すべてのユーザーの疑問を解消できるわけではありません。質問に答えられなかった場合に、問い合わせ先の電話番号やメールフォームの案内をするなど、どのようなアクションを起こすのかを決めておくことが大切です。  4.まとめ チャットボットには種類が複数あり、それぞれ特徴が異なります。どのタイプを導入するかは、扱っている商品やサービスの内容によって選ぶようにしましょう。チャットボットを導入するときは初期設定に時間をかけて、ECサイトのイメージダウンにつながらないようにPDCAをしっかり回しながら運用を行ってください。
  • 2020.10.02 WEB制作

    サイトリニューアルにおける費用の考え方とコストを抑える方法
    サイトリニューアルを考えている方にとっては、どれくらいの費用がかかるのかが最も気になるポイントではないでしょうか。見積りを取る前に、リニューアルにはどういうコストがかかるのかを事前に知っておきたい方もいるでしょう。Webサイトのリニューアルは、依頼先や内容によって大きく費用が異なります。この記事では、リニューアルにかかる費用についての考え方と費用の内訳、コストを抑える方法を紹介します。 1.サイトリニューアルの費用はピンキリ サイトリニューアルにかかる費用は、リニューアルの内容や依頼先によって大きく異なります。一般的には、大手の制作会社に依頼すると多額の費用が必要になり、フリーランスに依頼すると費用を大幅に抑えられます。ただ、今と同じような規模のWebサイトにリニューアルする場合には、少なくとも制作時にかかった費用と同額程度が必要になることは知っておきましょう。  2.リニューアル費用の考え方 リニューアルにかかる費用は、依頼先と同様にその内容によって大きく違いがあります。リニューアルの内容と、費用の考え方を見ていきましょう。 簡単なデザインリニューアル あまりないケースですが、最も安価なのが簡単なデザイン変更のみのリニューアルです。古くなったデザインを刷新したいという理由でリニューアルする場合は、制作時とほぼ同額かそれよりもコストを抑えてリニューアルすることができます。ただし、既存のWebサイトがスマホ対応をしておらず、リニューアルを機にレスポンシブデザインへ変更する、各ページの要素を変更してサイト構成を刷新したいなど、制作時と要件を変更する場合には、少し費用が膨みます。 テンプレートを使ったリニューアル TOPページのみ、もしくはTOPページと会社概要とお問い合わせのみなど、最低限のページ数で制作された既存サイトをリニューアルして、自社の強みやサービスの特徴、お客様の声などの要素を追加するケースがあります。このような簡易的なWebサイトの場合には、テンプレートを使ったリニューアルを視野に入れてもよいでしょう。テンプレートを使用するリニューアルでは、フリーランスや制作会社が松竹梅などのプランを用意しているため、テキストや写真などの素材を自社で用意すれば、比較的安価にリニューアルが可能です。 目標達成するためのリニューアル お問い合わせを増やしたい、サイトへの流入数を最大化したいなど、Webサイトを使って集客や売上アップを期待してリニューアルをする場合には、一定額以上の費用と時間が必要です。こちらについては次章から詳しくご紹介します。  3.リニューアル費用の内訳 目標達成するために既存サイトのリニューアルをする場合の、費用の内訳を見ていきましょう。 現状サイトの分析や要件定義 リニューアル後のWebサイトで目標を達成するためには、既存サイトの課題点と、リニューアル後に必要な機能を整理する必要があります。課題の分析と抽出、要件定義を自社で実施するのであれば費用は発生しませんが、難しければここでも費用が発生します。すべて依頼する場合には、数十万円以上のコストを見ておきましょう。 Webサイト全体のページ数 Webサイトを制作するときには、トップページと下層ページでレイアウトが異なるケースが一般的であり、それぞれテンプレートを用意しなければなりません。制作するテンプレートの数と、総ページ数によって費用に違いが出てきます。例えば、ページ数が同じ30ページであっても、テンプレートの数が3つと5つでは総額が異なり、5つの方が少しコストは高くなります。 システム開発 会員ページを新たに作成する、検索機能をもたせるなど、システムの開発や改修を伴うリニューアルの場合には、費用が高くなります。既存のプラグインをカスタマイズするのか、オリジナルで開発するのかなどによっても異なりますが、システムに関しては難易度に応じて、数万円で済む場合から数百万円に膨らむケースも考えられます。  4.リニューアルの費用を抑える方法 Webサイトのリニューアル費は、前章で説明した3つの条件で決まってくるため、費用を抑えたい場合にはそれぞれでポイントがあります。まず、現状分析や要件定義については、自社でできる部分を自社で行い、少し不安な箇所や利益に直結する場所はプロに任せると良いでしょう。次に、Webサイトのページ数は、SEOの観点から多ければ多いほうが良いと考える人もいますが、必要のないページや内容が重複しているページについては、削除・統合してページ数を減らし使いやすいWebサイトにしたほうが、むしろ評価は上がります。最後に、システムについては、開発を必要最低限にし、ツールで代用できるならツールの利用を検討しましょう。以上の3点が、リニューアルの費用を抑えるコツです。  5.まとめ サイトリニューアルにかかる費用は、リニューアルの依頼先、リニューアルの目的、そしてリニューアルの内容によって大きく異なります。よほどのことがない限り、既存サイトを制作したときと同額以上のコストがかかることは覚悟しておくようにしましょう。少しでもコストを抑えたい場合には、自社でできることは自社で行う、ページを削除・統合する、システム開発を最小限に抑えるといった点がポイントです。
  • 2020.09.30 WEB制作

    サイトリニューアルに欠かせないコンセプト設計の進め方
    Webサイトをリニューアルするときの重要な要素が「コンセプト」です。コンセプトを明確にしないままサイトリニューアルを進めてしまうと、誰に何を伝えたいWebサイトなのかがわからなくなってしまうかもしれません。そもそも、Webサイトのコンセプトとはどのようなもので、どうやって決めればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事では、Webサイトのコンセプトとは何なのか、コンセプトの考え方を紹介します。 1.Webサイトのコンセプトとは Webサイトをリニューアルするときに重要な「コンセプト」。サイト制作におけるコンセプトとはどのようなものなのでしょうか。 Webサイトのコンセプトとは Webサイトのコンセプトとは、「企業理念」のようなもので、Webサイトの存在意義を表す言葉です。Webサイトのリニューアルと同時に必ず変更する必要はありませんが、現在のWebサイトにコンセプトがない場合は、この機会にコンセプトを定めることをおすすめします。 コンセプト例 例えば、本サイトWeblyでは、「実務に活かせるマーケティング知識が身につくメディア」をコンセプトとしており、サイト運営の指針になっています。このようにコンセプトは、概念的なもので問題ありません。Webサイト運営の道しるべとなる言葉ですので、必ず作成するようにしましょう。  2.コンセプトの考え方 コンセプトを定めないままWebサイトを作ってしまうと、メッセージ性がないWebサイトになってしまうため、コンセプトは非常に重要な要素です。自社の顧客に喜んでもらっているのはどの商品・サービスなのか、ユーザーの悩みに対してどのような解決策を提案できるのか、自社の強みは何かといったポイントを洗い出し、深堀りしていきましょう。具体的には、Webサイトのコンセプトを決めるときには、「誰に・何を提供するか」を考えながら作成します。まず、「誰に」の部分については、リニューアルしたWebサイトに訪問してほしいユーザーを具体的に考えましょう。「都心のオフィスでデスクワークをしている、ダイエットに興味を持っている30代後半の男性」のように、ある程度細かい情報を書き出していきます。「何を提供するか」については、「誰に」で設定したユーザーに伝えたいこと・提供したいサービスは何なのかを検討します。例えば、先ほどの30代後半男性をターゲットとする場合、「座りながらできるダイエットやダイエット食について紹介する」などが考えられるでしょう。このように、「誰に」「何を提供するか」が決まれば、1つのコンセプトになります。<コンセプトの例>0~6歳の子どもを持つママ・パパ向けに、園児未満の子連れ親子でも楽しめるレジャースポットを紹介する 20代前半~中盤の社会人歴3年以下で仕事中心の生活をしている人を対象に、ちょっとした息抜きやリフレッシュを取る方法を紹介する 中学生の子どもを持つ親を対象に、最新の都立高校受験情報を提供する 夫がまもなく定年退職を迎える50代後半の主婦を対象に、毎日簡単に用意できる低カロリーのランチレシピを紹介する  3.コンセプトはリニューアル時に最初に設定する Webサイトをリニューアルするときには、一般的に以下のような手順で進めます。コンセプトを定める(すでにあれば変更の有無を判断) 目的・目標を設定する 細かな課題を整理する 課題の解決策をまとめる 要件定義を作成する リニューアルの実作業へコンセプトはサイトリニューアルの第一段階で決めるものです。コンセプトが固まっていないままリニューアルを進めても、その後の目的や課題整理の段階で、何を基準にすれば良いのか分からなくなってしまいます。また、一般的にサイトリニューアルを進めるときには、Webディレクターやデザイナーなど多くの人間が制作に携わります。複数の人が同じ方向を向いてリニューアルを進めるためにも、コンセプトは大切な役割を果たします。このようにコンセプトは、サイトリニューアルを成功させるための、重要な指針になるのです。  4.まとめ サイトリニューアルを決めたときには、まずはコンセプトをしっかり決めることからスタートしましょう。誰に、何を届けたいのかが決まらなければ、サイトの方向性が定まらずにチームが迷走することにもなりかねません。コンセプトは、リニューアルの柱となるものです。サイトリニューアルのファーストステップできちんと時間をかけて明確にするようにしてください。
  • 2020.09.28 WEB制作

    サイトリニューアルにおける失敗と成功に近づけるポイント
    Webサイトを一から制作するより時間とコスト、労力がかかるのがサイトリニューアルです。手間暇かけてリニューアルするのに、失敗してしまってはもったいないですよね。目に見える成果の落ち込みがあれば改善の余地はあるものの、漠然と「失敗した気がする」と感じるパターンが多く、何をすれば改善するのかわからないというケースも少なくありません。この記事では、そんな失敗の原因と対処法、サイトリニューアルを成功に近づけるポイントを解説します。 1.一番の失敗はよく分らないこと Webサイトをリニューアルしたあとに、「失敗した」と思うケースは少なくありません。問い合わせの数が減った、ユーザー数が減少したなど、失敗が目に見えるとショックは大きいものです。しかし、最も多いのは、「成功したのか失敗したのかよくわからない」というケースです。なんとなく問い合わせ数が減った気がする、質問数が増えた気がする、別部署や友人から分かりにくくなったと言われる回数が増えた気がするなど、感覚的にうまくいってないと思うことがほとんどでしょう。こういったよくある失敗を防ぎ、サイトリニューアルを成功に導く方法について次章から詳しくご紹介します。  2. 失敗してしまう主な3つの原因と対処法 Webサイトのリニューアルに失敗してしまうのには、どういった理由があるのでしょうか。考えられる3つの原因と、失敗を防ぐ対処法を紹介します。 ①.目的や目標を定めていない 前述したような「何を失敗したのかわからない」失敗に陥ってしまう原因は、サイトリニューアルの成果指標を定めなかったことです。あらかじめ目標数値を定めていないと、成功と失敗を判断する術がありません。Webサイトをリニューアルするときには必ず目的や目標を明確にし、リニューアル前と後で数値による比較ができるようにしておきましょう。 ②.意図的にサイトを制作していない サイトリニューアルに際し、競合他社のWebサイトなどを参考にすることはよくあります。しかし、良さそうと感じる要素やデザインをマネするだけだと、Webサイトの狙いやペルソナがぼやけてしまい、他のWebサイトと見分けがつかず「何となく使いにくいサイト」になってしまうことも少なくありません。サイトリニューアルするときには、Webサイト全体の構成やページの中身、ユーザーの導線などの細かい部分まで配慮し、ターゲットユーザーの目線に立って設計することが大切です。 ③.運用を考えていない サイトリニューアルは、公開するまでがゴールではなく、公開してからがスタートです。リニューアルを計画したときに想定していた結果と、リニューアル後の現実がずれてしまうことはよくあるため、公開後の数値確認やPDCAを見据えた体制を作らないと、失敗の可能性が高まります。あらかじめ数値目標を定めて定点観測をしっかりと行い、微修正やA/Bテストを重ねていくことが、Webサイトのパフォーマンスを高めることにつながります。  3.リニューアルを成功に近づける方法 サイトリニューアルでは、失敗しないだけではなく成果を出すことが求められるでしょう。ここからはサイトリニューアルを成功に近づけるための、具体的な方法を4つ紹介していきます。 ペルソナを設定する サイトリニューアルではペルソナ設定が必須です。ペルソナの粒度はPDCAサイクルの長さに合わせて決めるのが理想的ですが、サイトリニューアルのPDCAサイクルは年単位と長いため、ペルソナの粒度もできるだけ細かく設定しましょう。年齢や年収、住んでいるエリアなどの基本情報だけではなく、悩みや嗜好、Webサイトにたどり着いた経緯まで細かくペルソナを作り込んでおくと、失敗の仮説が立てやすく、PDCAを効率的に回せるようになります。 競合調査を行う Webサイトをリニューアルする際に、競合サイトを参考にするケースは少なくありません。他サイトを手本にすることは悪いことではありませんが、ただマネをして似たWebサイトを作るだけでは失敗の可能性が高くなってしまいます。競合調査を行う場合は、競合サイトを分析した上で良い部分・悪い部分を洗い出し、自社サイトに活かすことが差別化のポイントです。サービス面以外でも、競合に勝てる部分と負けている部分を整理すると良いでしょう。 抽象的な言葉や指示を減らす サイト制作の現場では、抽象的な表現をできるだけ少なくすることが成功への近道です。リニューアル後のイメージを、「使いやすくする」「分かりやすくする」とあいまいに表現することはよくありますが、人によって理解が異なるためチーム間に大きな混乱を生じてしまいます。例えば、「使いやすくする」という言葉に加えて、参考サイトのキャプチャやワイヤーフレームを添付して、使いやすい状態を具体的に示すことが大切です。少し手間はかかりますが、複数の人間がリニューアルに関わっている場合には、認識のズレを防ぎ、結果的に理想のWebサイトに近づけられるでしょう。 外注をうまく活用する サイトリニューアルを外注や制作チームに依頼する場合、「すべておまかせします」と丸投げしてノータッチなのはよくありませんが、口をはさみすぎるのもNGです。サイトリニューアルとひと言でいっても、マーケティングやSEO、ブランディングなど、得意領域はそれぞれ異なります。担当者としてすべてを把握したい気持ちはぐっと抑え、「餅は餅屋」を意識して担当者の意向を全面に出しすぎないようにしましょう。  4.まとめ サイトリニューアルでは、「何となく失敗した気がする」と感覚的に“失敗”を意識するケースが多いものです。そういった失敗を減らすためには、将来的な運用体制を見据え、細かな部分まで作り込む必要があります。また、リニューアル前に成果指標を定め、失敗後も改善できるようにPDCAを回しやすくしておくことも重要です。さらに成果をあげるWebサイトにするためには、ペルソナを設定する、競合調査を行い自社サイトに活かす、抽象的な言葉による指示を減らす、外注の意見を反映するといったポイントも押さえておきましょう。
  • 2020.09.25 検索エンジン最適化(SEO)

    中小ネットショップがSEOで効果を出す方法
    ネットショップを立ち上げて次に頭を悩ませるのが「いかにユーザーを集めるか」という点です。せっかくネットショップを作っても、ユーザーに見てもらえないと売上につながりません。そこで、行なうべき取り組みがSEO対策です。検索エンジンからのユーザー流入を増やすための施策であるSEOは、Webで広告を出すより費用対効果が高く、継続的なユーザーの集客に繋がります。この記事では、SEOの考え方や具体的な方法、中小ネットショップがSEO施策を行なう際に意識すべき点についてみてみましょう。 1.まずはSEOを正しく理解しよう SEOとはネットショップに限らず、サイト運営をしていく上で重要なWeb集客施策です。まずはSEOの概要についてきちんと把握しておきましょう。 SEOとは? SEO(Search Engine Optimisation)は「検索エンジン最適化」と訳されます。ユーザーが検索エンジンで検索したときに、検索結果のできるだけ上部にWebサイトが表示されるよう工夫を凝らす取り組み全般を指す用語です。ユーザーは検索結果の上部に表示されるWebサイトをクリックする傾向があるため、上位表示させればさせるほど、Webサイトへの訪問数が増えます楽天市場やYahoo!ショッピングなど、モールへの出店と比べて集客力が低い独自ネットショップでは、ユーザーを集めるためのSEO対策が不可欠だといえます。 SEOのメリット・デメリット SEOの他にも、ネットからユーザーを集める方法に「Web広告」があります。様々なWebサイトに自社広告が表示されるため、不特定多数のユーザーの目に触れ、集客も見込めますが、当然ながら広告費をかけている間しか表示されず、出稿を取りやめるとアクセス数が減ってしまいます。その点、SEOは広告費をかけずに集客施策ができ、一度行えば中長期的な効果を期待できることがメリットです。反面、対策をしても必ず効果が出るとは限りません。特に、中小ネットショップはSEOの効果が出にくいと考えられます。 ネットショップのSEOは成果が出にくい ネットショップの中でも、特に仕入れ商品を展開しているショップでは、SEOの成果を出すのが難しいという特徴があります。その理由は、競合サイトの強さです。たいていの仕入れ商品は、検索するとまずAmazonや楽天市場などの大手ネットショップが表示されます。既存の大手ネットショップはドメインパワーが強いため、大手ネットショップに競り勝ち、上位表示を狙うのは難しいでしょう。 ※ドメインパワー…ドメインが検索エンジンから受けている評価。ドメインパワーが高ければ高いほど検索エンジンからの評価が高く、関連するキーワードで上位表示されやすい。独自の商品や専門的なジャンルを扱っている場合を除き、中小規模のネットショップが検索エンジンで上位表示されるためには、工夫が必要です。次章から詳しく見ていきましょう。  2.コンテンツ施策で行うべきこと SEOは大きく分けると「コンテンツ施策」「外部施策」「内部施策」の3つから成り立っていますが、サイトの仕組みを改善する内部施策は、HTMLのチューニングといったテクニカルな方法になり初心者には難しいため省略します。今回は専門的な技術がなくても始めやすいコンテンツ施策と外部施策に焦点をあててみてみましょう。まずはコンテンツ施策で行なうべき3つのポイントを解説します。 スモールキーワードを選定する 1つ目のポイントはスモールキーワードを対策することです。検索数が圧倒的に多い「ビッグキーワード」は検索上位に表示されれば大きな集客が見込めますが、すでに多くの大手サイトが上位表示されているため、上位表示は簡単ではありません。一方、ニッチなキーワードあるいは複数キーワードからなる「スモールキーワード」は、検索ボリュームが小さいものの競合が少なく、上位表示できる可能性が高くなります。ビッグキーワード 蒸し器(月間検索数:22,000)スモールキーワード スチームクッカー(月間検索数:1,000) 蒸し器 レンジ(月間検索数:590)また、「蒸し器」だけでは「蒸し器を買いたい」「蒸し器を使ったレシピを知りたい」「IHでも使える蒸し器のおすすめを知りたい」と色々な検索ニーズが考えられますが、「蒸し器 レンジ」であれば、ユーザーが「レンジで使える蒸し器を買いたい」というニーズを抱えていることが推測できます。むやみにアクセス数を増やすのではなく、ターゲット層にマッチしたユーザーを集められるのもスモールキーワードのメリットです。 コンテンツマーケティングを始める 商品ページの上位表示が難しい場合、コンテンツマーケティングで間接的な流入を増やすことも効果的です。扱っている商品の素材やお手入れの仕方など自社商品と関連するコンテンツを作成し、そこに集まったユーザーを商材ページに誘導する方法です。コンテンツが豊富なネットショップは独自性が高まるため、競合サイトと差別化を図れる上にドメインの評価も上がります。ユーザーの興味を引くコンテンツを展開できれば、再訪率が上がりリピーターの育成も狙えるでしょう。 ページの独自性を上げる 同じ商品を扱っていても、他サイトにはない情報を載せているネットショップの方がユーザーに好まれます。商品説明に独自で準備した写真や解説を追加すると、独自性が上がりユーザーの利便性や満足度が上がるため、SEOに効果的でしょう。  3.外部施策で行うべきこと 外部施策とは他サイトでURLが紹介される「被リンク」を増やすことを指します。多くのサイトからリンクが貼られるということは、「人に教えたくなるような良質なサイト」ということです。Googleは「ユーザーから高く評価されている」と判断するため、検索順位の向上を狙えます。ここで注意したいのが、「質の高い被リンク」でなければいけないことです。「質の高い被リンク」とは、自社サイトとの関連性が高いWebサイトや評価の高いWebサイトからの被リンクのことです。その一方で「質の低いリンク」、関連性の無いWebサイトなどから得た不自然なリンクはGoogleからの評価を落とします。ペナルティ対象になると、検索結果にページが表示されなくなってしまうため注意が必要です。外部施策をする際は、コンテンツページにソーシャルボタンを設置するといった対策で、自然な被リンク増加を目指しましょう。  4.中小ネットショップでも上位表示させる秘訣 SEO対策で最も重要なポイントは、主要検索エンジンであるGoogleがどのようなWebサイトを上位表示させているかを把握することです。Googleは検索ユーザーの利便性を第一に考えています。ユーザーが検索した時に欲しい情報をすぐ得られるように「ユーザーにとって有益な情報」を上位表示させる傾向があり、そういった情報を提供するページが高く評価されます。書籍やネット上には様々なSEO対策が溢れていますが、根底にあるのは「ユーザーの利便性を高める」ということです。ユーザーの利便性を第一に考え、ユーザーが使いやすいネットショップに改善していけば自ずと上位表示につながるでしょう。  5.まとめ 競合が多いネットショップの市場で効率的に集客するためには、検索エンジンで上位表示を狙うSEO対策が欠かせません。スモールキーワードのような、ライバルの少ないポイントを狙って集客戦略を練ることが大切です。またSEOというと技術的なものにばかり目が向いてしまいますが、Googleが「ユーザーにとって有益なサイトを上位表示させる」という点を意識しなければいけません。ユーザーを焦点に当てたコンテンツの作成や外部施策といった工夫を凝らしたSEOで、集客力の向上と顧客の獲得を図っていきましょう。
  • 2020.09.23 WEB制作

    ネットショップの種類を解説!メリット・デメリットやおすすめも紹介
    ウィズコロナ時代に突入し、今やネットでの買い物は欠かせないものになりました。反対に対面販売の勢いが急激に減速しており、新たにオンライン販売への参入を検討している方も多いかもしれません。 インターネット上には数多くのネットショップがありますが、こういったネットショップはどのように開設すればいいのでしょうか。 この記事では、ネットショップの種類とネットショップごとに向いている事業者を解説します。 1.ネットショップの構築サービスは3種類 ネットショップとひとくちに言ってもその種類と特徴は様々です。インターネット上で物を売るには、まずどのサービスを利用するか決めなければいけません。事業の規模や商材に適したネットショップ構築サービスを選ぶ必要があります。 大きくわけるとネットショップには以下の3種類があります。モール型インターネット上のショッピングモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)に一店舗として出店する方法。 ASP型クラウド上で提供されるシステムを利用しネットショップを構築する方法。 ソフトウェア型サーバーを準備し、ネットショップに必要なソフトウェアをインストールして構築する方法。この他にも、ネットオークションやフリマアプリを活用して小規模からスタートする方法もありますが、今回はモール型、ASP型、ソフトウェア型の3種類に絞って詳しく見ていきます。   2.ショッピングモール型ネットショップ ショッピングモール型ネットショップは、実店舗で考えると、ショッピングセンターの一画を借りてテナント出店するようなものです。実店舗のテナントと同様、Amazonなど既存のECサイトに賃料ともいえる出店料や手数料を支払い出店します。 ショッピングモール型のメリット Amazon、楽天市場といったすでに知名度の高いモール型は信頼感が高く集客力があります。ネットショップの実績がなくてもモールの名のもとに出品できるため、集客しやすいことがメリットです。 サイト構築やドメイン取得をしなくてもネットショップに参入でき、モールの担当者からアドバイスやサポートを受けられることもあるため、ITの知識がなくても始めやすいでしょう。 ショッピングモール型のデメリット モールの知名度といった恩恵にあずかるためには、モールの規則に従って出店しないといけません。自由度が低く、ショップ内のデザインや機能はモールが提供しているものの範囲内で行なうため、競合ショップとの違いを出しにくく、ブランド化は困難です。 顧客情報もモール側が管理しているため、メルマガやDM配信といった方法で顧客とコミュニケーションはとれますが、ダイレクトに顧客情報を保持できない側面があります。 また、前述したようにモール型で出店・販売するには出店料などの固定費がかかります。利益をあげるには成約手数料や決済手数料を考えて販売をしていかなければならず、決して少ない出費とは言えないため、ネットショップを継続していく上で固定費はネックになっていくかもしれません。 ショッピングモール型がおすすめの事業者 これらのメリット、デメリットを踏まえてモール型のネットショップをおすすめできる事業者は次の通りです。他社に埋もれない独自性の高い商品を扱っている 他社と同じ商品でも価格的に優位性がある ITリテラシーが低くWeb集客に自信がない 固定費を払い続ける体力がある  3.ASPカート型ネットショップ モールでの出店と異なり、ASPカート型はネットショップに必要なシステムをレンタルして、独立したネットショップを開設する方法です。イメージとしては、居抜き物件を借りて出店するようなもの。システム仕様の範囲内であれば自分の好きなようにデザイン・機能設定ができます。 代表的なASPカートにはShopifyやBASE、MakeShop、カラーミーショップなどがあげられます。 ASPカート型のメリット 競合と同じWebサイト内にショップを出さないため、他商品と比較されず価格競争を避けられます。自社サイトと言ってもサーバーを準備する必要はなく、自社のネットショップを持つ方法の中では最も簡単でコストが低い方法といえるでしょう。 利用しているASPカートのシステム内であればデザインや機能をカスタマイズしてショップのイメージに合わせたサイトが作れます。 ASPカート型のデメリット ASPカート型は独自のネットショップなので、Webサイトへ訪問してもらうためにはSNSやWeb広告を利用して集客戦略を練らなければいけません。 また、モール型より自由度があると言っても、あくまでASPのシステムの範囲内。外部連携なども制限されます。 各ASPカートによって機能の特徴や特化しているサービスが異なるため、自社のニーズに合った最適なASPカートを注意深く選ばなければ、思ったようなサイト構築ができなくなってしまうでしょう。 ASPカート型がおすすめの事業者 ASPカートの特徴を考えると、次のような事業者におすすめだといえます。自社や商品の個性を大切にしたい ITリテラシーに自信がないので、簡単に構築したい 顧客データを自社で保持したい商品や自社のイメージに合わせたネットショップを開設したい、サイト構築に自信がないので簡単にできる方法が良いという方はASPカート型のメリットを大きく感じられるでしょう。ASPカートについては『ECサイトを構築できるASPカートとは?メリットと選び方』でより詳細に解説していますので、合わせてご覧ください。  4.ソフトウェア型ネットショップ ASP型より本格的にサイト構築を行なえるソフトウェア型は、土地を買い、店舗を設計・建設するようなものです。まずドメイン取得とサーバー契約を行ない、パッケージ型のソフトウェアをインストールしてネットショップを開設します。 ソフトウェア型ではEC-Cubeが有名です。 ソフトウェア型のメリット ソフトウェア型は3種類の中で最も自由度が高い方法です。ネットショップを一から作成するため、オリジナル性の高いネットショップを構築でき、ASP型よりもさらに独自性を出せます。 ソフトウェアを購入してしまえば、モール型やASP型より導入後の固定費が低いのもメリットの1つといえるでしょう。 ソフトウェア型のデメリット ソフトウェアで構築するとはいえ、ドメインやサーバーの取得など高いITリテラシーが求められます。また、ネットショップで重要なセキュリティ対策やサーバーの保守運用も自身で行なわなければいけません。ASP型はサービス提供者が行なってくれることを考えると、デメリットして留意しておきたい点です。 ランニングコストが低い反面、初期費用が高く、ECパッケージにもよりますが、年商数千万円以上ないとソフトウェア型でのネットショップ導入は難しいでしょう。 ソフトウェア型がおすすめの事業者 自由度が高い反面、構築や運用、保守管理にノウハウが必要なソフトウェア型は、次のような事業者に向いています。デザインや仕様を独自に展開したい企業 自社サーバー配下にネットショップを設置したい企業 自社にシステム管理者やリテラシーの高いWeb担当者がいる企業構築、管理の手間を加味してもソフトウェア型にしたいという強い要望と運用するだけの知識があるのなら、ソフトウェア型のメリットを活かすことができるでしょう。   5.まとめ ネットショップを開設するといっても、モール型、ASP型、ソフトウェア型など様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットは異なります。 自身に合った種類を選ぶためには、どのように運営していきたいのか、集客数で売上を獲得していくのか、それともリピート顧客を集めたいのかなどネットショップを展開していく上でのビジョンを定めることが重要です。それに合わせて最もメリットを感じられる構築方法を選ぶようにしましょう。  
  • 2020.09.18 WEB制作

    ECサイトを構築できるASPカートとは?メリットと選び方
    ECサイトの構築方法には、ASPカートやECパッケージ、モールへの出店といった方法がありますが、最近人気を集めているのが「ASPカート」です。ECサイトの立ち上げ経験がなくても、比較的簡単に低予算で始められます。この記事では、ASPカートの概要とECパッケージとの違い、メリット・デメリット、ASPカートを検討するときに見ておきたいポイントについて解説します。 1.ECサイトを構築できるASPカートとは? ECサイトの構築方法のひとつであるASPカートがどんなものか見てみましょう。 ASPカートとは? ASPカートとは、ショッピングカートシステムのことで、ECサイト構築に必要なシステムをクラウド上で提供するサービスです。既に完成されたシステムをレンタルで利用できるため、自社開発より利便性が高く多くの企業で利用されています。比較的安価で導入でき、ECサイトを手軽に始める助けとなるでしょう。 ASPカートとECパッケージの違いは? ECサイトを構築する際、ASPカートに並んで選択肢として上がるのがECパッケージです。ECパッケージはECサイト立ち上げに必要な機能を一通りセットにしたソフトウェアで、必要な機能を追加して自社独自のカスタマイズができます。独自の機能を持つECサイトが構築可能な一方で、インストールするサーバーの用意も含めると、ASPカートより初期費用が高額になってしまいます。導入費は数千万になることもあり、ECパッケージにもよりますが、年商数千万円以上はないと初期投資に見合った利益は見込めないでしょう。最近はASPカートでもある程度のカスタマイズができるものも多く、個人事業主や年商数百万~数千万円規模の事業者であれば、APSカートを利用したECサイトの構築をおすすめします。 代表的なASPカートの種類 ECサイト立ち上げで利用できるASPカートはたくさんありますが、代表的なASPカートには以下のものがあげられます。Shopify カナダ発のECプラットフォーム。世界一の導入数を誇る。日本語表示で使用でき、月額29ドルのベーシックプランから299ドルのプレミアムプランまで複数のプランから選べる。Facebook上での販売も可。BASE 80万以上のECサイトで使用されている無料ASPカート。初期費用、固定費用がかからない代わりに、注文ごとに決済サービスの利用手数料などが発生する。STORES.jp 最短2分でECサイトを構築できるインスタントECサービス。毎月10,000件以上のECサイトが開設されており、無料で利用できるフリープランと月額1,980円のスタンダートプランの両方が用意されている。futureshop SaaS型ECサイト構築プラットフォーム。デザインカスタマイズが可能なことと更新性の高さが特徴的。月額22,000円~のスタンダートコースや月額81,000円~のゴールドプランがある。MakeShop 22,000店で導入実績があるASPカート。売上手数料がかからないため、売上が増えても安定した収益率が見込める。カラーミーショップ 国内最大級のECサイト作成サービス。月額料金834円~のエコノミープラン、3,000円のレギュラープラン、7,223円のラージプランなど低価格な月額料金や割安な決済手数料が特徴。リピスト 定期購入の設定ができるASPカートで、リピーターが多い事業者向け。月額14,800円から利用できる。Bカート 600社以上の企業、30万社以上の事業者が利用するBtoB特化型カート。取引先ごとに価格や決済方法を設定できるなどBtoBでの受発注に必要な機能が標準機能として使用できる。  2.ASPカートのメリット それでは、ASPカートによるECサイト構築のメリットを3つご紹介します。 ITの知識がなくても簡単 独自開発するのではなく既にあるシステムを使用するため、ITリテラシーに自信がなくても比較的簡単に始められます。テンプレートからデザインを選択し、システムに従って商品登録や決済機能の選択を進めればいいので、専門知識がなくても安心して立ち上げられるでしょう。 安価に導入できる ECパッケージのようなカスタマイズの柔軟性はありませんが、その分独自開発する時間や導入コストを削減できます。販売に応じた手数料や月額料金といったランニングコストがかかるとはいえ、高価なECパッケージの導入を考えると、初期費用が圧倒的に少ないのは魅力的だと言えるでしょう。 システムの保守管理が不要 システムのアップデートやサーバーメンテナンスなどはベンダーが行なうため、自分で保守管理をする必要がありません。セキュリティ対策もお任せできるので、ECサイトの運営業務に集中できます。  3.ASPカートのデメリット 次に、導入を検討しているなら知っておきたい注意点として、ASPカートのデメリットも把握しておきましょう。 カスタマイズの自由度が低い 楽天市場やYahoo!ショッピングへの出品より自由とはいえ、デザインをテンプレートから選ばなければいけないなどカスタマイズに限りがあるケースも少なくありません。機能も限られるため、独自サービスの提供や機能にこだわりたい場合はECパッケージの方が向いているでしょう。 外部連携が制限される ASPカートごとに連携できるシステムが決まっているため、自社開発の営業支援ツールや物流システムなど独自システムとの連携はできないか、できても開発コストが発生してしまいます。あくまでASPカートが用意している枠組み内での連携が基本になります。  4.ASPカートを選ぶときに見るべきポイント これまで主なASPカートやメリット・デメリットをご紹介してきましたが、ASPカートの種類は非常に豊富で、自社に最適なASPカートを選ぶのはとても大変です。数多くあるASPカートの中からぴったりなものを選ぶためにチェックすべき6つのポイントを見てみましょう。 販売する商材 ASPカートによって得意分野や特徴は異なります。サプリや化粧品などリピーターを狙える商材ならリピート通販に特化したリピートカートにする、BtoBがメインなら法人に特化したASPカートにするなど、自社の商材に合わせて選びましょう。 予算 コストはASPカート次第です。初期費用、月額固定費用がない無料ASPカートは、注文に応じた決済手数料や振り込み手数料などが発生することがあります。一方、初期費用や月額費用がかかるASPカートは、手数料が少ないことが多いでしょう。初期費用とランニングコストにどれくらいの予算を割けるのか、機能性とコストのバランスなどを考え、導入後も無理なく運用を続けられるASPカートを選ぶ必要があります。 商品数 登録できる商品数の制限の有無や上限登録数も比較するポイントです。導入後はプラン変更などで増やせることもありますが、追加料金がかかるケースもあるため、事前に把握しておくようにしましょう。 越境EC対応 海外への販売も見込んでいるなら、多言語や外貨に対応したASPカートがおすすめです。越境ECには、国内向けカートで越境機能のオプションを付けられるものや海外向けに特化した越境EC専用カートなどがあります。 外部連携機能 デメリットで挙げたように、ASPカートでは外部連携が制限されるため、どんなツールと連携可能か事前に確認しておきましょう。特に、決済機能は選択肢が多いほうがユーザーの利便性向上につながります。 スマホ対応 Webサイトをスマホで閲覧する人が増えているため、スマホ対応しているかどうかは確認しておきたいポイントです。パソコンからの閲覧が多いBtoB企業はスマホ対応していなくても影響は少ないですが、アパレルや食品、雑貨など個人がスマホで購入検討する商材を販売する場合は必ず確認しましょう。  5.ASPカートでも売上アップにはノウハウが必要 ECサイトを手軽かつ低コストで構築できるASPカートですが、ECサイトは作って終わりではなく、作ってからがスタートです。集客し売上につなげるためにはどのようなWebサイトにしていけばいいのか、試行錯誤していかなければいけません。担当者がついたり、セミナーを開催したり、設定から集客までサポートをしてくれるベンダーや、ECサイトの構築から集客まで一貫して支援してくれるWeb系のコンサルティング会社もあるので、そういったサービスを利用してノウハウを蓄積していくのも1つの方法でしょう。  6.まとめ ECサイトに必須なショッピングカートのシステムを提供するASPカートは、導入コストを抑えつつ必要な機能を設置できるため、新たにECサイト事業を始める場合や中小規模のECサイト運営をする場合に向いている方法です。選んだASPカートの機能は、ECサイトの使いやすさや集客にも関わってくるため、自社サイト構築のビジョンを定め、ビジネスモデルに合ったECサイトが構築できるASPカートを選ぶようにしましょう。
  • 2020.09.16 WEB制作

    サイトリニューアルを成功に近づける手順とポイント
    「デザインが古くなった」「コンテンツが増えすぎてサイト構造が複雑になりすぎた」などの理由で、サイトリニューアルを考えている方も多いのではないでしょうか。部分的な改修で問題が解決できなくなった時、リニューアルですべてを刷新することで大幅な改善が期待できます。しかし、リニューアルは新しいホームページを一から作り上げるのと同じぐらい労力が必要で、失敗すると今よりもセッション数やコンバージョン率が下がる可能性があるため事前準備が大切です。この記事では、サイトリニューアルで成功するための4つの手順を解説します。 1.サイトリニューアルは事前準備が肝 サイトリニューアルをするときには、まず次の2つを行う必要があります。 リニューアルの目標や目的を明確にする なぜサイトリニューアルを考えたのか、その目標や目的を明確にしましょう。なんとなく今のデザインが気に入らない、競合が新しくしたから負けたくないといった理由では、リニューアルは成功しません。階層が複雑になりすぎてユーザビリティに問題がでている、新しい取り組みを始めるのでターゲットを変更するなど、目的を明確にすることで新しいWebサイトの方向性を定めましょう。 いきなりワイヤーフレームを作成しない Webサイトのリニューアルを単にデザインの変更と考えて、いきなりワイヤーフレームを作成する人がいますが、それではうまくいきません。サイトのリニューアルはあくまでも「問題解決の手段」ですので、感覚で進めず数値目標を定めましょう。例えば、リニューアルの目的を「問い合わせの数を増やす」と設定したら、次は「問い合わせの数を半年後までに月20件にする」など具体的な数字にします。数値目標を定めることで、その目標を達成するための課題点や改善ポイントが明確になり、、リニューアル後のPDCAも回しやすくなります。また、競合サイトを参考にしてマネをするのではなく、今のサイトの問題点を整理し、自社のターゲットユーザーに合致するホームページにしましょう。  2. サイトリニューアルで成功するための4つの手順 ここからはサイトリニューアルで成功するための手順を、4つに分けて解説します。 手順1.課題整理・改善案検討 まずは既存サイトの課題点を洗い出し、改善案を検討します。サイトの分析方法は主に4つありますが、自社にもっとも適した方法を選ぶ、あるいは組み合わせるようにしてください。ヒューリスティック評価 プロの視点からサイトを主観的に分析する方法アクセスログ解析 アクセスログデータから課題を洗い出す方法被験者テスト 被験者にWebサイトを利用してもらい、課題店を見つける方法ベンチマーク評価 競合他社や規模や売上が似ているWebサイトと自社サイトを比較しながら分析する手法Webサイトのユーザビリティの分析方法については『ユーザビリティ改善で効果的な4つの分析方法』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。手順2.サイト構造設計 次に、Webサイトのメインユーザーとなるペルソナを設計し、そのペルソナがどういった経路でコンバージョンに至るかを図式化したコンバージョンシナリオを作成しましょう。コンバージョンシナリオをもとにカテゴリの構成などを考え、サイト構造を一覧にしたサイト構造設計を作成します。ペルソナ設定 自社サービスのメインユーザーとして具体的に仮定した人物像コンバージョンシナリオ ペルソナがどうやってWebサイトに訪れ、どういった経路をたどってコンバージョンに至るかを図式化したものサイト構造設計 Webサイトの構造を図式化したもの。サイトマップとも呼ばれる手順3.ページ設計 Webサイトのレイアウトを決める設計図のことをワイヤーフレームと呼びます。トップページと、レイアウトの異なるテンプレートごとにワイヤーフレームを作成しましょう。この段階からそれぞれのページのキーワードを何にするのか、内部リンクをどう繋げるのか、グロナビには何を置くのかなどについて、SEOを十分意識したうえで検討します。 手順4.デザイン・コーディング 作成したワイヤーフレームを参考に、デザインを設計します。デザインが確定したら、コーディングしてサイトリニューアルの完了です。  3. サイトリニューアルで失敗しないために サイトリニューアルで失敗しないためには、前章で解説した手順を守ることが鉄則です。手順に沿って制作していけば失敗のリスクを大幅に下げられます。特に、現状の課題を洗い出し、リニューアルの方向性を明確化することはもっとも重要ですので、時間をかけて行いましょう。感覚だけで進めてしまっても、見た目的に何となくよさそうなWebサイトができあがるかもしれません。しかし、前述の手順を踏んでリニューアルをしないとPDCAが回しづらく、効果検証も難しくなってしまいます。  4.まとめ サイトリニューアルは、明確な目標がないまま進めてしまうと成功から遠ざかってしまいます。デザインなど見た目だけが新しくなっても、効果は上がらないでしょう。サイトリニューアルの目的は、既存サイトの問題解決です。そのためには、まず問題を抽出し、どのように解決していくのかの方向性を定め、手順を守って進めていってください。
  • 2020.09.14 WEB制作

    サイトリニューアル時のSEO対策で成功するコツと注意点
    Webサイトからの売上を上げたい、CVRを改善したいとサイトリニューアルしたのに、検索順位が落ちてしまった…という話をよく聞きます。これまで上位にあったページの順位が落ちるとコンバージョンにも大きく影響してしまうため、可能な限り避けたいところです。サイトリニューアルでは、SEO対策に注意していないと検索順位に悪影響を与える可能性があり、慎重に進めなければなりません。この記事では、サイトリニューアルするときにSEO対策で成功するコツと注意点を紹介します。 1. サイトリニューアルとSEOの関係 Webサイトをリニューアルする予定がある、あるいは既にリニューアルをしたという方の多くは、サイトリニューアルによって検索順位やアクセス数の改善を期待しているでしょう。しかし、サイトリニューアルをすると、自然検索からの流入は一時的に減少するケースが少なくありません。そこで一度下がったオーガニックからの流入をリニューアル前と同水準、もしくはそれ以上に引き上げるには、サイトリニューアルの計画段階から抑えておきたいSEOのポイントがあります。次章から詳しく見ていきましょう。  2. リニューアル時のSEO対策に成功するコツ Webサイトのリニューアル時にSEO対策で成功するためのコツを4つ紹介します。 URL・パンくずリストの見直し 既存のWebサイトの構造設計がうまくできていない場合、リニューアルはチャンスです。Webサイト全体の構造設計の見直しは時間と手間がかかるため、サイトリニューアル時に再構築しましょう。カテゴリやディレクトリを整理すれば、クローラビリティが向上して新規追加ページもインデックスされ、上位表示に繋がります。また、パンくずリストも分かりやすくなるためユーザビリティも改善するはずです。しかし、旧構造が変わってしまう場合はリダイレクトする必要があるので注意しましょう。 検索意図とページを紐づける サイトリニューアル時には、ページごとに必ず対策するメインキーワードを決めましょう。キーワードからユーザーのニーズを推測して、足りないコンテンツを補うのはもちろん、対策キーワードをタイトルやディスクリプション、本文中に適度に含めると検索でヒットしやすくなります。また、対策したいキーワードのページがない場合は新規で作成し、内容が重複するコンテンツがある場合は、内容をひとつにまとめる、どちらかを削除するなどの対策をとることも重要です。 内部リンク設計を行う SEO対策においては、内部リンク設計も大切です。内部リンクでページを移動しやすくしておくと、ユーザーがストレスなくページ間を推移できるため、ユーザビリティが向上します。また、クローラビリティが向上する、関連性が高いページ同士をリンク付けするとページの質が上がるといったメリットもあります。 テキストを減らしすぎない モバイルファーストインデックス(MFI)により、スマホを軸にWebサイト構造を設計してテキスト量を減らすWebサイトが増えています。しかし、スマホからの見栄えだけを重視してテキスト量を減らしたり、テキストを画像に埋め込んでしまったりすると、SEO的には逆効果になるかもしれません。テキストを減らしすぎた場合、内容が分かりにくくなり意図していたことがユーザーに伝わらなくなってしまう可能性があるため、要注意です。  3.サイトリニューアルで失敗しないための注意点 最後に、サイトリニューアルで失敗しないための注意点を5つ紹介します。 各ページに適したタイトル・description・見出しになっているか リニューアルではタイトルやdescriptionの見直しが後回しになり、全ページで同じ内容のまま公開されてしまうケースがあります。タイトルやdescriptionは検索結果に表示されるため、クリック率に影響する大切な要素のひとつです。必ず各ページの内容にあったものを設定するようにしましょう。 削除したページに404エラーを設定しているか 重複しているなど不要となったページを削除した場合には、404エラーが表示されます。404エラーとは、URLが存在しないときにサーバーから返されるエラーメッセージで、「404 Not Fund」「ページがみつかりません」といったテキストが表示されたのを見た経験があるでしょう。404エラーが表示されると、辿るリンクがないためGoogleのクロールが阻害される上に、ユーザーが見たいページへアクセスできないためブラウザバックしたり、ユーザーの満足度が下がったりする可能性があります。404ページはWebサイトのデザインを踏襲してカスタムで作成し、検索窓を設置するなどの工夫でユーザーの離脱を防ぐようにしましょう。 XMLサイトマップを設定しているか XMLサイトマップは、HTMLサイトマップとは違い、クローラーにWebサイト構造を伝えるためのものです。ドメインやURL変更を伴うリニューアルでは、それぞれのページがGoogleにインデックスされるまでに時間がかかります。クローラビリティを向上させるためにも、Webサイトを公開するときにSearch ConsoleからXMLサイトマップを設定するようにしてください。 robots.txtでクローラーを制限してないか Webサイトのリニューアルは、インデックスを避けるためにrobots.txtで検索エンジンのクロールを拒否する設定をすることがあります。しかし、公開後もそのままにしてしまっている場合には、いつまでたってもクロールされずに検索順位がつきません。リニューアル中にrobots.txtでクローラーを避けていた場合には、公開時の外し忘れには注意しましょう。 301でリダイレクトしているか URLを変更したら、301で旧ページから新ページにリダイレクトする必要があります。リダイレクトはクローラーに新しいページを教えるために必要なものなので、きちんと設定しないと以前のページの評価が新しいページに引き継がれません。301リダイレクトの代わりに302リダイレクトを使用しているページがありますが、302リダイレクトはメンテナンス時など一時的なものであるため、旧ページの評価が引き継がれません。また、リダイレクト設定していてもリダイレクト先が間違っている、サーバーにアップしただけで正しく処理されていないといった可能性もあります。リニューアル後は必ずリダイレクト設定を十分に確認しましょう。  4.まとめ Webサイトをリニューアルしたときには、一時的に自然検索からの流入は減ってしまうものです。しかし旧ページからきちんと301リダイレクトして評価を引き継ぐ、Webサイトの構造を適正に整える、キーワードとコンテンツの整合性をとるなどのSEO対策を行えば、旧Webサイトと同水準、あるいはそれ以上の流入が期待できるようになります。Webサイトのリニューアルをするときには、今回紹介したポイントを確認したうえでSEO対策を施すようにしてください。
  • 2020.09.11 WEB広告

    代表的なWeb広告!リスティング広告の基本を押さえよう
    2019年のWeb広告費2兆1,048億円のうち、40.2%(6,683億円)をリスティング広告が占めることが電通グループ4社(D2C/CCI/電通/電通デジタル)の調べで分かりました。いちユーザーとして馴染みのあるリスティング広告ですが、いざ広告主として出稿しようとすると分からないことが多いですよね。そこで今回は、Web広告の中でも代表的な「リスティング広告」を詳しく解説します。リスティング広告の仕組みや料金体系、メリットやデメリットを理解して、成果の上がる広告運用を目指しましょう。 1.リスティング広告の仕組み  まずはリスティング広告とはどういったものなのか、概要と仕組みを確認しておきましょう。 リスティング広告とは? リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果に表示される広告の総称です。キーワード広告やPPC広告とも呼ばれます。検索連動型広告と呼ばれることもありますが、検索結果に表示されるのはひとつの形式であり、それ以外にもコンテンツページにバナーで表示させる形式、いわゆるディスプレイ広告も含まれます。 リスティング広告の仕組み 国内で代表的なリスティング広告には、「Google広告」と「Yahoo!広告」があります。どちらの広告もサービスを申し込んだのちに広告を出稿したいキーワードを登録し、入札単価などの設定を行います。ユーザーがそのキーワードで検索すると、同じキーワードで広告を出稿している競合とオークションが開始され、広告の掲載順位が決まったら検索結果とともに表示されます。オークションでは入札単価だけではなく、広告の品質も考慮されたうえで順位が決まる仕組みです。  2.リスティング広告と自然検索(SEO)の違い リスティング広告とSEOの違いを表すと、下記の表のようになります。  リスティング広告 SEO即効性 高い 低いキーワードや期間の設定 できる できない費用対効果 低い 高いクリック率 低い 高い (上位表示された場合)このように、リスティング広告とSEOは長所と短所を補い合う関係性で、どちらが優れているとは一言で言い切れません。リスティング広告に力を入れると、集客施策として即効性はありますが、広告費を払い続けなければならず、費用対効果が低くなってしまうことがあります。一方、SEOを重視すると、広告費はかからないものの効果が出るまで時間がかかるため、目先の集客力を担保できないでしょう。Web集客に注力したい場合は、リスティング広告とSEOの特徴を掴んで両方を併用し、徐々に比重をSEOに移していくことをおすすめします。  3.リスティング広告の料金体系 PPC広告と呼ばれるリスティング広告の料金体系を詳しく説明します。 クリック課金制 リスティング広告の大きな特徴が、クリックされて初めて広告費が発生する「クリック課金制」であることです。そのためリスティング広告は、PPC(Pay Per Click)広告と呼ばれることもあります。検索結果に表示されるだけでは課金されないため、コストがムダに発生しないことが特徴です。 クリック単価は入札により最終決定する クリック単価(CPC:Cost Per Click)とは、1クリックごとにかかる費用のことです。クリック単価を理解する前に、広告ランクについて知っておきましょう。リスティング広告でもオーガニックと同じく、上位表示されるほどクリック率が良いため、広告ランクが高い広告から上位表示されます。この広告ランクは、入札単価と品質スコアの2つの要素を掛け合わし、決定します。広告ランク = 入札単価 × 品質スコア例をもとに見ていきましょう。品質スコアはクリック率や広告文とLPの関連性などで決定し、1~10段階で評価されるため、次のような計算順位となります。掲載順位 広告ランク 入札単価 品質スコア1位 900 100 92位 800 200 43位 600 300 2入札単価はクリック単価の上限額なので、実際の費用は「掲載順位が1つ下の広告より上位表示するために最低限必要な金額」となり、次の計算式で求められます。クリック単価 = 掲載順位が1つ下の広告の広告ランク ÷ 自社の品質スコア + 1クリック単価 掲載順位 広告ランク 入札単価 品質スコア89 1位 900 100 9151 2位 800 200 4最大(300) 3位 600 300 2品質スコアを高めれば、入札単価が低くても上位表示できることがわかります。  4.広告の掲載順位を決める「広告の品質」 広告の掲載順位は、「入札単価」と「広告の品質」で決められますが、分かりにくいのは「広告の品質」ではないでしょうか。「広告の品質」は、クリック率、キーワードとの関連性、広告文とLPとの関連性などで決まるとされています。Googleでは品質スコアは10段階で表され、数字が大きいほどスコアが高いと評価されます。広告の品質スコアを上げるためには、広告文に数字を入れるなどしてクリック率を高める、広告文とLPの内容に一貫性を持たせるなどの工夫が必要です。広告の品質があがると、掲載順位が上がり、しかも安い単価で入札できる可能性が高まるため、リスティング広告を出稿するのであれば広告品質の向上は欠かせないと言えるでしょう。  5.リスティング広告のメリット・デメリット それではリスティング広告のメリットとデメリットを、検索連動型とバナー型(ディスプレイ広告)に分けて紹介します。検索連動型 バナー型メリット  キーワード設定によりニーズのあるユーザーに配信できる 低コストで始められる 検索結果画面に確実に表示される   配信対象をセグメント分けできる 潜在顧客にも配信できる 動画や画像といったクリエイティブを活用できる 検索連動型より低コストで実施できるケースが多い デメリット  キーワードによってはCPAが高額になる 運用にはノウハウが必要   CVRが低くなりがち 運用にはノウハウが必要   6.リスティング広告の運用で大切なこと 最後にリスティング広告の運用で大切なポイントを紹介します。 誰に広告を配信するか(ペルソナ設定) リスティング広告を運用するには、誰に広告を配信するのかターゲットを明確にしておくことが大切です。年齢や性別、職業、住所、趣味や性格、悩みなど細かにペルソナを設定することで、ブレることのない戦略立案ができます。 何を伝えたいか(LP、キーワード選定) 広告文は、自社が売り込みたいものを明確に伝える言葉にする必要があります。また、リスティング広告から流入したユーザーがランディングするページも、広告文にマッチした内容で、ユーザーのニーズに応えられる質の高いものであることも重要です。 いくらで配信するか リスティング広告を出稿する前に、予算を決めておくことも大切です。クリック単価の目安はGoogleキーワードプランナーで確認できるため活用しましょう。予算をあらかじめ決めておき、予算内でどれだけコンバージョンをあげられたのかを振り返り分析することが、今後の広告戦略に役立ちます。  7.まとめ  リスティング広告は、クリック単価であることからムダなコストが発生しにくい、またSEOと比較すると検索結果の上位表示に即効性があるなど、運用次第では大きな成果が期待できる施策です。しかしクリック単価の設定や、広告文とLPとの連動など、効果的に運用するには一定の知識も求められます。自社での運用が難しい場合には、プロの手を借りることなども検討するのがおすすめです。
  • 2020.09.04 WEB広告

    コンテンツマーケティングでカスタマージャーニーを活用する方法
    コンテンツマーケティングを効果的に行うには、カスタマージャーニーマップに基づいてコンテンツを制作することが効果的と言われています。しかしカスタマージャーニーマップを活用することで、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?この記事では、カスタマージャーニーマップをコンテンツマーケティングで活用するメリットと、カスタマージャーニーマップの作り方を解説します。 1.価値あるコンテンツにはカスタマージャーニーが必要な理由 ユーザーにとって価値のある情報を届けることでナーチャリングを図るコンテンツマーケティングに、カスタマージャーニーが必要な理由を解説します。 カスタマージャーニーとは カスタマージャーニーとは、ペルソナが商品やサービスの購入に至るまでのプロセスのことです。このカスタマージャーニーを可視化した図をカスタマージャーニーマップといい、Webサイト制作やUI改善など様々なWeb施策で使用します。カスタマージャーニーの作成には手間がかかりますが、ペルソナのインサイトや行動を段階ごとに仮定することで、最適なタイミングでアプローチができるようになります。カスタマージャーニーマップの例(不動産投資会社)コンテンツマーケティングにカスタマージャーニーが必要な理由 コンテンツマーケティングでは、ユーザーニーズを満たすコンテンツの提供が求められます。カスタマージャーニーを細かく設定すると、ユーザーの悩みや課題を理解でき、どのようなニーズを抱いているのか詳細にわかるようになります。そのため、闇雲にコンテンツを作成し量を増やすよりも、カスタマージャーニーを根拠に作成することで、ユーザーのナーチャリングを効果的に行うことができます。  2. カスタマージャーニーマップを作成するメリット カスタマージャーニーマップを作成するメリットを4つ紹介します。 コンテンツに整合性が出る コンテンツマーケティングでは、一貫性があるコンテンツの提供が重要です。例えば、オウンドメディアでコラムを掲載する場合、思いつきでコンテンツを増やしていくと、流入するユーザーがブレて、ターゲット以外のユーザーが流入する可能性があります。カスタマージャーニーをベースにしてコンテンツを展開すると、ターゲットユーザーの来訪が見込める上に、来訪ユーザーの満足度が上がるでしょう。 チーム内で共通認識が生まれる チームの人数が増えると、それぞれの立場や考えを主張するようになり認識のズレが生じる可能性があります。カスタマージャーニーをチーム内で共有すれば、全員が同じ視点に立ってコンテンツ制作を進められるため、考えに齟齬が生じにくく、施策をスムーズに進められるでしょう。 PDCAを回しやすくなる 施策の途中で課題にぶつかったとき、なんとなく進めていると何が間違っていたのか、どこを改善すればよいのかがわかりにくいものです。カスタマージャーニーマップを作成し、それに沿って施策を立てている場合は、ユーザーの行動と施策との関係が分かりやすく、全体を俯瞰して見られるようになるため、改善ポイントを見つけてPDCAを回しやすくなります。 視野を広げられる コンテンツマーケティング実施する際に多くの担当者が企業側の視点で考えがちですが、カスタマージャーニーマップを活用すれば、ユーザーの視点から考えられるようになります。施策が頓挫しそうになったとき、視点を転換することで思ってもみないアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。  3. カスタマージャーニーマップとコンテンツマップの作り方 ここからはカスタマージャーニーマップとコンテンツマップの作り方を説明します。 ①.ペルソナを設定する ペルソナとは、「自社サービスのユーザーとして具体的に仮定した人物像」を指します。ペルソナを設定しないと、汎用性は高くなりますが、結局誰にも刺さらないコンテンツとなり成果を上げられません。性別や年齢、住んでいる場所といった基本的なプロフィールはもちろん、その人が何を思い、何に悩んでいるのかといった心理的な状況までを具体的に設定したペルソナを設定します ②.ペルソナの購買行動を推測する 設定したペルソナが、どのような購買行動をとるかをフェーズごとに推測していきます。AIDMAやAISAS、AISCEAS、AMTULなどの購買プロセスモデルから、自社のサービスや商品にあったものを参考にしてもよいでしょう。今回は、気付き→認知→検討→購入という購買プロセスを想定してカスタマージャーニーを作成していきます。 ③.チャネルへのタッチポイントを考える ペルソナがカスタマージャーニーのどの段階で、どのように自社に接触するのかといったタッチポイントを検討します。タッチポイントは検索エンジンからWebサイトへの流入、メルマガやDMの閲覧など、さまざまものが考えられます。 ④.ペルソナの悩みや課題を設定する ペルソナの行動段階にあわせて思考や感情を推測し、そのときに必要としている情報やサービスは何なのかを考えていきます。ここまでが、基本的なカスタマージャーニーマップの作り方です。先程ご紹介したカスタマージャーニーマップの例は、①~④の流れで作成しています。カスタマージャーニーマップの例(不動産投資会社)⑤.コンテンツマップを追加する カスタマージャーニーマップをコンテンツマーケティングに活用する場合には、さらにコンテンツマップを追加する必要があります。コンテンツマップとは、Webサイトにアップするコンテンツ構成を可視化したものです。購買行動のステップごとに、ペルソナが必要とするコンテンツを設定しましょう。コンテンツマップの例(不動産投資会社)   4.カスタマージャーニーマップ作成時に注意したいポイント 最後にカスタマージャーニーマップを作成するときの注意ポイントを紹介します。 データをもとに作成する 想像や思い込みだけをもとにカスタマージャーニーマップを作成すると、自社にとって都合がいいものが出来上がってしまいます。アクセス解析やアンケート情報など、客観的データをもとに、実態に近いものを作成するようにしましょう。 PDCAを何度も回す 最初から完璧なカスタマージャーニーマップを作成することは簡単ではありません。施策を進める中でカスタマージャーニーマップの改善を何度も行い、精度を上げていきましょう。 ペルソナを慎重に設定する カスタマージャーニーの大元になるのはペルソナです。ペルソナが実態に即していなかったり、具体性にかけたりすると、施策に一貫性がなくなりカスタマージャーニーが作り直しになる可能性があります。ペルソナは慎重に設定するようにしてください。  5.まとめ コンテンツマーケティングでは、ユーザーの購買行動に即して適切なタイミングで適切な内容のコンテンツを提供することが重要です。そのためにはカスタマージャーニーマップを作成し、ユーザーの行動を可視化する必要があります。ペルソナを詳細に設定し、ペルソナの視点に立ってカスタマージャーニーの段階を踏んでいくことで、どのようなコンテンツが必要なのかは自ずと明らかになっていくでしょう。この記事を参考に、カスタマージャーニーマップの制作に取り組んでみてください。
  • 2020.09.02 WEB広告

    Web広告の新定番!DSPの仕組みや選ぶときのポイント
    Webマーケターの中では定番になりつつあるDSP広告。アドテクノロジーの進化により誕生したDSPは、様々なターゲティングにより、広告主にとってメリットの多い広告配信ツールです。しかし、DSP広告の仕組みは複雑で、どのようにターゲットへ広告配信しているのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、DSP広告の仕組みやメリットとデメリット、料金体系などを詳しく紹介します。 1.DSP広告の仕組み まずはDSP広告とはどういった広告か、またどのような仕組みなのかを解説します。 DSP広告とは? DSP広告は、DSP(Demand Side Platform)というシステムを通じて配信されるディスプレイ広告(Webサイトの広告枠に表示される広告)のことです。広告主は社会的属性や趣味・関心事項などのユーザー属性を指定でき、狙ったターゲットに向けて広告を配信することができます。 DSP広告が誕生した背景 DSP広告の誕生経緯を説明する前に、アドネットワークについて理解しておきましょう。アドネットワークとは、複数のWebサイトやアプリを束ねて広告を配信するネットワークのことです。従来は媒体ごとに広告を出稿していましたが、アドネットワークの誕生により複数媒体に広告を配信できるようになります。細かなターゲティングや広告の出し分けも可能になりましたが、広告枠を指定できないというデメリットがあり、掲載してほしくない、あるいはターゲット層が少ないWebサイトにも広告が配信されました。次第に、広告主からは「面」ではなく「人」に対してアプローチしたいというニーズが高まります。そこで誕生したのが、ユーザーの属性に会わせて広告が配信できるDSPです。アドネットワークでは「広告枠」に配信していましたが、DSPでは枠を通して「人」にアプローチできるようになりました。 DSP広告の仕組み DSPは広告主側のプラットフォームですが、媒体側にもSSP(Supply Side Platform)と呼ばれるプラットフォームがあります。ユーザーが広告枠を提供しているサイトに流入すると、SSPに広告リクエストが送られます。するとSSPは各DSPに広告の入札をリクエストし、DSPは入札額を返します。SSPは帰ってきた入札額の中から最高額を提示した広告をDSPに通知し、DSPがWebサイトに広告を表示する仕組みです。この一連の流れを実現したのは、RTB(Real Time Bidding)と呼ばれる仕組みです。名前の通り、この一連の流れは、0.1秒もかからずに実行されます。これにより、広告主が希望する「枠の取引単価」と媒体側が持つ「ユーザー属性」「最低出稿単価」を考慮した取引が、リアルタイムで行われているのです。  2.DSP広告のメリット・デメリット それではDSP広告のメリットとデメリットを紹介します。 DSP広告のメリット DSP広告のメリットは大きく2つあります。 狙った"ユーザー"に対してアプローチできる DSPでは、ターゲットとするユーザーにアプローチできることが何よりものメリットです。Cookie情報を活用してユーザーをセグメント分けするので、自社サービスのペルソナに近い人や狙いたいターゲット層に向けて広告を配信できます。 ターゲティングが多岐にわたる 狙ったユーザーにアプローチできるだけでなく、そのターゲティング条件が多岐にわたることも嬉しいポイントのひとつです。昔お問い合わせをした人、トライアルセットを申し込んだことがある人など、細かく設定できます。そのため、費用対効果の良いコンバージョン獲得が期待できます。 DSP広告のデメリット 続けてDSP広告のデメリットを2つ紹介します。 各DSP広告サービスで特徴が変わる DSP広告サービスはさまざまな会社が提供していて、それぞれ特徴が違います。ターゲティングの得意不得意や広告在庫の数、レコメンド機能の有無なども異なるため、自社の目的に合ったDSPを見極めて選ばなければなりません。 広告主はどのメディアに配信されるかわからない DSP広告はリアルタイムの取引後に広告が表示されるため、広告主が広告の掲載先を把握することができません。どのメディアに広告配信されたかが分からないと広告運用の参考データを集められず、PDCAを回しにくいこともDSP広告のデメリットです。また、自動車メーカーの広告が、自動車事故のニュース面に掲載される可能性もあり、ブランドを毀損する可能性があります。ただ、最近では、ブランドセーフティとよばれる機能で回避することもできるようになっています。  3. DSP広告の料金体系 DSP広告の3つの料金体系を解説します。 CPC課金(クリック課金) CPC課金は「Cost Per Click」、つまりクリックするごとに課金されるシステムです。CPC課金ではクリック数が最大になるように配信されますが、ユーザーがクリックしない限りは広告料が発生しません。 CPM課金(インプレッション課金) CPM課金は「Cost per Mille」の略で、Milleは1,000を意味します。CPM課金では広告が表示されるとコストが発生し、一般的には1,000回表示されるごとに課金されます。 CPI課金(インストール課金) CPI課金は「Cost Per Install」の略で、アプリがインストールされた場合に課金されます。CPC課金ではクリックされてもインストールされるかまでは分かりませんが、CPI課金ではインストールした場合にのみ課金されるため、コストは高くなります。インストールが確定してからの課金になるものの、インストールしたユーザーが実際にそのアプリを使用するかまではわかりません。  4.DSP広告サービスを選ぶときのポイント それでは最後にDSP広告サービスを選ぶときのポイントを紹介します。配信先メディア DSPは、基本的に配信された広告枠がわかりません。もし、掲載先メディアをチェックしたい場合は、DSPが接続しているSSPに、どのようなメディアが含まれているかをチェックしておくとよいでしょう。DSPによっては、配信するSSPを選定できるものもあります。 ターゲティング条件 ユーザーのターゲティング条件は、DSP広告サービスによって異なります。自社の広告の出稿ターゲットをどこまで細かく絞るのかも含めてDSP広告サービスを選ぶようにしましょう。 ブランドセーフティ機能があるかないか DSP広告では、どのメディアに広告が掲載されるのかがわからないことがデメリットです。そのため低品質なメディアや自社の広告内容に反するメディアなど、自社のブランドにそぐわないメディアへの出稿を防ぐブランドセーフティ機能があるかどうかは必ずチェックするようにしましょう。  5. まとめ 狙ったターゲットに広告を配信できないというアドネットワークの欠点を補う形で誕生したDSP広告は、広告効果を最大化できるツールとして期待を浴びています。一方、DSP広告サービスを提供している会社は多くあるため、どこを選ぶかは非常に重要です。今回紹介した内容を参考に、自社のターゲットにあったDSP広告サービスを選ぶようにしてください。
  • 2020.08.31 CVR改善

    アクセス解析でわかることを解説!Webサイト改善への活かし方を考える
    Webサイトを適切に運営するために、アクセス解析は欠かせません。しかし、アクセス解析ツールを導入したものの、なにを見ればよいのかわからず、漫然と眺めている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、そもそもアクセス解析がなぜ重要なのか、またアクセス解析でわかることやどう活用すればよいのかを解説します。 1. Webサイトの運営でアクセス解析が重要な理由 Webサイトを開設したもののコンバージョンにつながらないといった課題がある場合、Webサイト上のどこに問題があるのか判断することは容易ではありません。クリエイティブに問題があるのか、それとも導線上で問題があるのか、「おそらく」という仮定だけで無闇に改善を進めるのは非効率です。そこで、Webサイト改善の道しるべとなるものがアクセス解析です。仮説をもとにアクセス解析を行い、問題となっている箇所を特定することで効率的に改善を進められ、コンバージョンしやすいWebサイトに変えていけるでしょう。  2. アクセス解析でわかること それでは現在もっとも広く使用されているGoogleアナリティクスを例に、アクセス解析でどのようなことが分かるのかを紹介します。左カラムに表示される「レポート」のセクションごとに見ていきましょう。 Webサイトを訪れる「ユーザー」の情報がわかるGoogleアナリティクスの「ユーザー」セクションでは、Webサイトを訪れるユーザーに関する情報を過去に遡って確認できます。Webサイトにどれくらい集客力があるのか調査するときに役立ちます。セッション数 ユーザーがWebサイトに訪問した回数ユーザー数 Webサイトを訪問したユーザーの数ページビュー数 アクセスされたページの数ページ/セッション 1セッション内で見られたページの数平均セッション時間 1セッションでサイトに滞在した時間の平均直帰率 1ページのみ見て離脱したユーザーの割合新規セッション数 計測期間内に新規で訪問したユーザーの数どうやってユーザーを「集客」したのかがわかる「集客」セクションでは、ユーザーがどうやってサイト訪問に至ったのかを確認できます。自然検索なのかSNSなのか、それとも広告なのかなどの流入元の確認はもちろん、どのような検索クエリでたどり着いたのかなどの確認も可能です。流入元を詳細に確認できれば、集客の強化ポイントを明確にできるため、効率的な集客施策を立てられるようになります。 ユーザーがWebサイト上をどう「行動」したのかがわかる「行動」セクションでは、Webサイトを訪問したユーザーが、サイト上をどう行動したのかがわかります。ランディングページはどこなのか、そこからどのように移動してどこで離脱したのかなどを確認することで、導線が上手く引かれているのか、また問題のあるページはどこなのかを発見できます。他にも、人気ページや平均滞在時間の長いページなども確認できるため、Webサイトの内部を詳細に分析するときには行動セクションを確認しましょう。 「コンバージョン」したユーザーの動きがわかるGoogleアナリティクスでは、あらかじめコンバージョンとなる行動を登録しておくことで、その行動をとったユーザーだけを抽出して分析できます。登録完了のページや資料のダウンロード完了画面、一定金額以上の購入など、さまざまなコンバージョンを設定できるため、サイトを開設したときには必ず目標の設定を行っておくようにしましょう。 Webサイトの「リアルタイム」な状況がわかる「リアルタイム」セクションでは、現時点でWebサイトにアクセスしているユーザー数、ページビュー数のほか、閲覧している国や流入元、アクティブページ(サイトを閲覧中のユーザーが見ているページ)の上位10ページなどが表示されます。リアルタイムセクションは、広告を出稿した、またはキャンペーンを打ち出したなど、新たな施策を打った直後にどのような反響があったのかを調査するときに役立ちます。  3. アクセス解析は仮説とKPIが大切 今まで見てきたとおり、アクセス解析ではさまざまな情報を入手できますが、ただなんとなく数字を見ているだけでは機能が多すぎて使いこなせなくなります。アクセス解析を有効活用するためには、仮説を立てること、そしてKPIを設定して数値管理することが大切です。 仮説を立ててアクセス解析で検証する アクセス解析ではセクションごとに指標が細分化されているため、どれが重要で何を見ればよいのか分からない、という人も少なくないはずです。アクセス解析をWebサイトの改善に活用するのであれば、まずは自社サイトにどういう課題があり、その課題を把握するためにはどんな数字が必要なのか仮説を組み立てることから始めましょう。もしそれが難しいようであれば、Googleアナリティクスのセクションごとに概要を確認し、大ざっぱでよいのでWebサイトの現況を把握してみてください。実態を掴めば、仮説を立てられます。仮説を確かめるという目的をもとにアクセス解析を行えば、効率的に課題発見ができるでしょう。 WebサイトにおけるKPIを追う Webサイトの課題解決のためには、定点観測を行うことが大切です。定点観測をするには、KPIを設定し、その数値をアクセス解析で追うようにするとよいでしょう。KPIとは、最終目標(KGI)である売上を伸ばすために達成したい、中間目標のことです。例えば、売上を伸ばすためにまずは訪問者数を伸ばすことを目標とするのであれば、そこからさらにブレイクダウンし「検索エンジンからの流入を5%増やす」「広告からの流入を5%増やす」など、具体的な数字をKPIとして設定します。アクセス解析でKPIの数字を追い、どうすれば最終目標である売上を伸ばせるのかを考えることがWebサイトを効果的に運用するためには重要です。  4.まとめ アクセス解析は、Webサイトを効果的に運用するのに役立つ非常に優れたツールです。しかしただ数字を眺めるだけではなく、課題に対する仮説を立てて検証する、KPIを定めて数字を追うなど、意思を持って戦略的に活用しなければあまり意味がありません。まずは自社のWebサイトにどのような課題があるのかを、考えることから始めてみてください。
  • 2020.08.28 WEB広告

    コンテンツマーケティングとWeb広告の役割の違い
    同じWeb集客施策とは言っても、プル型のコンテンツマーケティングと、プッシュ型のWeb広告は特徴が異なります。だからこそ、コンテンツマーケティングとWeb広告を両立させると、相乗効果を発揮して効果が出やすくなるのです。この記事では、コンテンツマーケティングとWeb広告の違い、コンテンツと親和性の高いネイティブ広告の特徴、そして両者をどのように活用すると効果的なのかを紹介します。  1. コンテンツマーケティングとWeb広告の違い まずはコンテンツマーケティングとWeb広告の違いを明らかにしておきましょう。 コンテンツマーケティングの特徴 コンテンツマーケティングとは、コラムや動画、画像といったコンテンツにより、ユーザーをナーチャリング(育成)するマーケティング手法です。プル型施策のため、効果が出るまでに時間がかかることや、直接コンバージョンに寄与するケースよりも、間接的な効果をもたらすケースが多いため、効果測定が難しいというデメリットがありますが、潜在層を集客してナーチャリングしファン化できるという点では優れています。また、低コストで始めやすい上、Webサイト内にアップされたコンテンツは蓄積され、SEOを考えた場合、Webサイト自体を強くするというメリットもあります。 Web広告の特徴 Web広告は、検索エンジンやSNSなどに掲載するデジタル広告のことで、リスティング広告やディスプレイ広告などさまざまな種類があります。マスメディアや雑誌に掲載する従来の広告よりも手軽かつ安価で、ユーザーの年齢や性別、行動履歴などを分析したうえでより細かなターゲティングができることも特徴です。 コンテンツマーケティングとWeb広告は両立すべき コンテンツマーケティングは「プル型施策」と呼ばれ、ユーザーに自社の情報を見つけてもらう施策であるのに対し、Web広告はユーザーに届けることを目的にした「プッシュ型」で、ユーザーへのアプローチ方法が違います。また、コンテンツマーケティングは低コストでスタートできるものの中長期的な取り組みが必要ですが、Web広告は短期的に結果が出やすい反面コストがかかります。このように、特徴は真逆とも言え、お互いに弱点を補完し合う関係です。そのためコンテンツマーケティングとWeb広告は併用し、Web広告で短期的に結果を出しながら、徐々にコンテンツマーケティングの比重を増やしていくことをおすすめします。  2. コンテンツの中に表示されるネイティブ広告 アドブロック機能を使い広告を非表示にしたり、Cookieが残らない設定にしたりするなど、Web広告を敬遠するユーザーが増えてきています。年々ユーザーが得る情報量が増え、「売り込み」を敏感に感知できるようになったためと考えられます。そんな中、注目されているのがネイティブ広告です。 ネイティブ広告とは? これまで多くのWeb広告は、コンテンツ部分と離れたサイドカラムなどに掲載されていたため、ひと目で広告だと分かり、ユーザーに敬遠される傾向がありました。そこでぱっと見ただけでは広告と分からないように、コンテンツに自然に溶け込ませて表示する「ネイティブ広告」が誕生します。ネイティブ広告がコンテンツと似ているのは表示方法だけではありません。クリックして現れるLPも記事型にすることができ、記事コンテンツと類似した形式になっています。通常のLPでは宣伝色が強くユーザーが離脱しやすいものの、記事型LPはよりメディアとの親和性が高く、コンバージョンに結びつきやすい特徴があります。コンテンツマーケティングとネイティブ広告は全くの別物ですが、ユーザーに有益な情報を届けるという点では同じと考えてよいでしょう。 ネイティブ広告の種類 広告をコンテンツに自然に馴染ませるネイティブ広告には、大きく分けて3種類あります。インフィード型 コンテンツを上から下に読み進めていく途中に表示される広告。メディアでは記事と記事の間に、SNSでは投稿と投稿の間に表示されます。 検索連動型 GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードと連動して表示される、いわゆるリスティング広告。能動的に検索しているユーザーにアプローチできることが特徴です。 レコメンドウィジェット型 ユーザーが閲覧している記事の下に、おすすめコンテンツのように表示される広告。閲覧している記事と親和性があるため、広告だと気づかれにくい特徴があります。  3. コンテンツマーケティングとWeb広告のどちらが効果的なのか? ここまで紹介してきた通り、コンテンツマーケティングとWeb広告は特徴や得意分野が異なります。一般的に、短期的な集客ならWeb広告、中長期的な集客ならコンテンツマーケティングが効果的だと考えられますが、単純に比較できるものではなく、どちらが効果的とも言えません。例えば、ネイティブ広告から直接コンバージョンさせるのではなく、オウンドメディアに誘導してコンテンツを見てもらいファン化を狙うという方法もあるでしょう。どちらかに依存せず、コンテンツマーケティングとWeb広告の両方を組み合わせることで、バランスの取れた集客が実現できます。  4.まとめ 成果を出すのに中長期的な取り組みが必要になるコンテンツマーケティングは、即効性があるWeb広告とセットで集客を進めることでバランスのよい戦略が立てられるでしょう。もしWeb広告とコンテンツマーケティングを両立させる場合は、Web広告で成果を出しつつ、少しずつ比重をコンテンツマーケティングに傾けていくのがおすすめです。