アクセス解析でわかることを解説!Webサイト改善への活かし方を考える

Webサイトを適切に運営するために、アクセス解析は欠かせません。しかし、アクセス解析ツールを導入したものの、なにを見ればよいのかわからず、漫然と眺めている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、そもそもアクセス解析がなぜ重要なのか、またアクセス解析でわかることやどう活用すればよいのかを解説します。

1. Webサイトの運営でアクセス解析が重要な理由

Webサイトを開設したもののコンバージョンにつながらないといった課題がある場合、Webサイト上のどこに問題があるのか判断することは容易ではありません。クリエイティブに問題があるのか、それとも導線上で問題があるのか、「おそらく」という仮定だけで無闇に改善を進めるのは非効率です。

そこで、Webサイト改善の道しるべとなるものがアクセス解析です。

仮説をもとにアクセス解析を行い、問題となっている箇所を特定することで効率的に改善を進められ、コンバージョンしやすいWebサイトに変えていけるでしょう。

 

2. アクセス解析でわかること

それでは現在もっとも広く使用されているGoogleアナリティクスを例に、アクセス解析でどのようなことが分かるのかを紹介します。

左カラムに表示される「レポート」のセクションごとに見ていきましょう。

Webサイトを訪れる「ユーザー」の情報がわかる

Googleアナリティクスの「ユーザー」セクションでは、Webサイトを訪れるユーザーに関する情報を過去に遡って確認できます。Webサイトにどれくらい集客力があるのか調査するときに役立ちます。

セッション数ユーザーがWebサイトに訪問した回数
ユーザー数Webサイトを訪問したユーザーの数
ページビュー数アクセスされたページの数
ページ/セッション1セッション内で見られたページの数
平均セッション時間1セッションでサイトに滞在した時間の平均
直帰率1ページのみ見て離脱したユーザーの割合
新規セッション数計測期間内に新規で訪問したユーザーの数

どうやってユーザーを「集客」したのかがわかる

「集客」セクションでは、ユーザーがどうやってサイト訪問に至ったのかを確認できます。自然検索なのかSNSなのか、それとも広告なのかなどの流入元の確認はもちろん、どのような検索クエリでたどり着いたのかなどの確認も可能です。

流入元を詳細に確認できれば、集客の強化ポイントを明確にできるため、効率的な集客施策を立てられるようになります。

ユーザーがWebサイト上をどう「行動」したのかがわかる

「行動」セクションでは、Webサイトを訪問したユーザーが、サイト上をどう行動したのかがわかります。ランディングページはどこなのか、そこからどのように移動してどこで離脱したのかなどを確認することで、導線が上手く引かれているのか、また問題のあるページはどこなのかを発見できます。

他にも、人気ページや平均滞在時間の長いページなども確認できるため、Webサイトの内部を詳細に分析するときには行動セクションを確認しましょう。

「コンバージョン」したユーザーの動きがわかる

Googleアナリティクスでは、あらかじめコンバージョンとなる行動を登録しておくことで、その行動をとったユーザーだけを抽出して分析できます。

登録完了のページや資料のダウンロード完了画面、一定金額以上の購入など、さまざまなコンバージョンを設定できるため、サイトを開設したときには必ず目標の設定を行っておくようにしましょう。

Webサイトの「リアルタイム」な状況がわかる

「リアルタイム」セクションでは、現時点でWebサイトにアクセスしているユーザー数、ページビュー数のほか、閲覧している国や流入元、アクティブページ(サイトを閲覧中のユーザーが見ているページ)の上位10ページなどが表示されます。

リアルタイムセクションは、広告を出稿した、またはキャンペーンを打ち出したなど、新たな施策を打った直後にどのような反響があったのかを調査するときに役立ちます。

 

3. アクセス解析は仮説とKPIが大切

今まで見てきたとおり、アクセス解析ではさまざまな情報を入手できますが、ただなんとなく数字を見ているだけでは機能が多すぎて使いこなせなくなります。

アクセス解析を有効活用するためには、仮説を立てること、そしてKPIを設定して数値管理することが大切です。

仮説を立ててアクセス解析で検証する

アクセス解析ではセクションごとに指標が細分化されているため、どれが重要で何を見ればよいのか分からない、という人も少なくないはずです。

アクセス解析をWebサイトの改善に活用するのであれば、まずは自社サイトにどういう課題があり、その課題を把握するためにはどんな数字が必要なのか仮説を組み立てることから始めましょう。

もしそれが難しいようであれば、Googleアナリティクスのセクションごとに概要を確認し、大ざっぱでよいのでWebサイトの現況を把握してみてください。実態を掴めば、仮説を立てられます。

仮説を確かめるという目的をもとにアクセス解析を行えば、効率的に課題発見ができるでしょう。

WebサイトにおけるKPIを追う

Webサイトの課題解決のためには、定点観測を行うことが大切です。定点観測をするには、KPIを設定し、その数値をアクセス解析で追うようにするとよいでしょう。

KPIとは、最終目標(KGI)である売上を伸ばすために達成したい、中間目標のことです。例えば、売上を伸ばすためにまずは訪問者数を伸ばすことを目標とするのであれば、そこからさらにブレイクダウンし「検索エンジンからの流入を5%増やす」「広告からの流入を5%増やす」など、具体的な数字をKPIとして設定します。

アクセス解析でKPIの数字を追い、どうすれば最終目標である売上を伸ばせるのかを考えることがWebサイトを効果的に運用するためには重要です。

 

4.まとめ

アクセス解析は、Webサイトを効果的に運用するのに役立つ非常に優れたツールです。しかしただ数字を眺めるだけではなく、課題に対する仮説を立てて検証する、KPIを定めて数字を追うなど、意思を持って戦略的に活用しなければあまり意味がありません。

まずは自社のWebサイトにどのような課題があるのかを、考えることから始めてみてください。

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Webコンサルタント 広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。 現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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