メガネメーカーのコンテンツマーケティングで分かったキーワード戦略

コンテンツマーケティングで成果を出すためには、記事を作成する前に、どのキーワードに対して対策するか、キーワードを選定する際の戦略がとても大切です。

結論からお伝えします。

当社で支援させていただいた、メガネメーカーのオウンドメディアでは、月間ユーザー数が7ヶ月で432%と驚異的な伸びを記録しました。

この記事では、メガネメーカーでのコンテンツマーケティングの経験を元に、成果を上げるためのキーワード戦略についてご紹介します。

 

1.コンテンツマーケティングとは

キーワード戦略に入る前に、まずはコンテンツマーケティングについて復習です。

コンテンツマーケティングは、ブログや動画、キャンペーンなどのユーザーにとって有益なコンテンツを、ネイティブ広告やSNS、MAツールを活用し、見込み客の集客から、最終的にファン化させるまでを担うマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングのポイントは3つです。

  1. ユーザーの役に立つコンテンツを継続的に提供する
  2. ユーザーを「認知・関心→理解→購入」へ導く
  3. 最終的に自社の顧客(ファン)を増やす

 

2.コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

混同されやすい言葉として、「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」があります。両者はコンテンツが持つ意味の範囲や手法が違います。

先ほど述べた通り、コンテンツマーケティングはコンテンツを通してユーザーを認知から関心、理解、購入に促す方法ですが、コンテンツSEOは、自社メディア内で読み物(ブログやコラム)を作成し、検索エンジンでの表示順位を上げ、Webサイトへの流入ユーザーを増やす手法です。

集客を目的とするコンテンツSEOで集客を実現するために重要なのは、コンテンツのテーマでなはく、検索エンジンで検索するユーザーの疑問や課題を解決できるコンテンツです。従って、ユーザーが検索するキーワードに対して、どれだけユーザーの知りたいことに応えられるかが重要になってきます。

 

3.なぜキーワード戦略が重要なのか

キーワード戦略は、自社のWebサイトをユーザーに見つけてもらうための、重要な戦略です。よくある失敗は、キーワード戦略考えずに、書きやすいテーマから作成し記事を量産することです。結果的にWebサイトへの流入数が一向に増えないケースは少なくありません。

キーワード戦略を立てずに記事を量産すると、例え1,2年粘り強く更新し続けても、検索エンジンで上位表示されなかったり、例え上位表示されたとしてもWebサイトへの集客が増えずに、施策自体が頓挫してしまったりという例はよくあります。これでは、非常にもったいないです。

メガネメーカーのキーワード戦略では、主要キーワードの「メガネ」や「リーディンググラス」の順位改善を目的として、最初に対策キーワードを決定しました。

 

4.最初にターゲットを明確化させる

キーワード戦略を行う際、最初に行うことはターゲットの選定です。

メガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、2つのターゲットに対して悩みや課題を解決出来る知識コンテンツを展開しました。1つ目は潜在層のお客様で、悩みや課題を解決したいユーザー。2つ目は既存のお客様でメガネに対する知識を深めたいユーザーです。

<ターゲット>

  • 悩みや課題を解決したい潜在顧客
  • 既存顧客だが、もっとメガネについて詳しく知りたいユーザー

上記のターゲットに対して、コンテンツマーケティングで達成したい目的は、2つありました。

<目的>

  1. 潜在顧客にメガネメーカー様の商品を認知させる
  2. 既存顧客に対してメガネメーカーの商品を想起させる

ターゲットを整理することで、メガネメーカーに必要なコンテンツをより具体的に検討できました。

 

5.キーワード戦略のポイント

メガネメーカーのコンテンツマーケティングの取り組みの中で、改めて実感したキーワード戦略で大切なポイントを3つお伝えします。

①.対策キーワードを決める時、テーマから入らない

よくある間違いが、テーマを最優先してしまうことです。テーマを優先的に決めると発生する問題として、企業が発信したい情報は必ずしもユーザーが求めていないケースが少なくありません。

テーマから決めるのではなく、ターゲットを明確にした上で効率的に検索順位を上昇させることが可能なキーワードを選択しましょう。

②.検索ボリュームの少ないキーワードが狙い目

月間検索数が少ないキーワードは対策しても、リーチできるユーザーが少ないので避ける。という考え方は、あまりおすすめしません。

今回もでもそうでしたが、月間検索数が少ないキーワードであっても、複数のキーワードを対策することで、メインのキーワードが強化され、ビッグキーワードで10位以内を取得できた例があります。

③.対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解する

対策キーワードからユーザーの検索意図を理解した上でコンテンツを作成することが大切です。例えば、「メガネ 曲がった」とユーザーが検索する時、ユーザーは何に悩み、解決したいと考えるでしょうか。

Googleはユーザーの検索意図を理解し最適な検索結果を表示させるために、検索アルゴリズムのアップデートを繰り返しています。もちろん、Googleが提供する検索結果がすべてユーザーニーズに合っているわけではありませんが、多くのケースでユーザーの意図に沿う検索結果になっていると思います。

作成するコンテンツとGoogleが考えるユーザーの検索意図のズレを無くすことは、検索順位を改善するために重要です。対策キーワードを決める際は、該当のキーワードでどんなWebページが上位表示をされるか事前に調べることをおすすめします。

 

6.まとめ

コンテンツマーケティングにおいて、キーワード戦略は非常に重要です。

それでは、キーワード戦略のおさらいです。

  1. 対策キーワードを決める時、テーマから入らない
  2. 検索ボリュームの少ないキーワードも軽視しない
  3. 対策キーワードから考えられるユーザーの悩みや解決したいことを理解する

メガネメーカーのコンテンツマーケティングでは、以上のようなキーワード戦略のポイントを抑えて記事を作成した結果、わずか半年で大きな流入改善が実現できました。

当社では、定期的にセミナーも開催しており、コラムだけではお伝えしきれない情報をご提供しております。お困りの際はぜひご活用ください。

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Webコンサルタント 広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。 現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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