SEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法

自社サイトに良質な被リンクを集めるのはなかなか容易なことではありません。とことん質にこだわった記事を作成したにもかかわらず、全然リンクが集まらなくて期待が外れた、という経験をされた方もいるのではないでしょうか。

被リンクを獲得するチャンスを増やすには、コンテンツ作成と発信方法にも工夫が必要です。

今回は、良質な被リンクを得るための正しい外部対策について紹介します。

1.SEOの外部対策とは?

まずはSEOにおける外部対策の位置づけと有効な理由、評価される被リンクについてみていきましょう。

外部対策とは「被リンクを集めること」

SEO対策は、「内部対策」と「外部対策」の2つに大別されます。

内部対策とは、Webサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleに理解されやすいWebサイトの構造にすることを指します。対して外部対策は、他サイトからのリンク(被リンク)をもらうことを意味します。

なぜ被リンクがSEOに有効なのか

外部対策がSEOに有効といわれる理由に、Googleが被リンクをもとにWebページの品質を評価していることが挙げられます。

Googleの理念を表明した「Googleが掲げる10の真実」によると、順位を決めるアルゴリズムはリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから投票されているのかを分析しているのだそうです。つまり、リンクを集めているページは投票数が多い「最高の情報源」として評価されるため、上位表示されやすいと考えられます。

質の良い被リンクをより多く集めることで上位表示される可能性が高くなるため、外部対策はSEOに重要だといえるでしょう。

評価される被リンクとは

どんな被リンクでも集めればいいということはなく、「良質なリンク」を獲得する必要があります。Googleは評価基準を明らかにはしていませんが、次のような被リンクが評価されるのではないかと考えられています。

  • リンク元の権威性
  • リンク元のルートドメインの数
  • リンク元とリンク先の関連性/関係性
  • リンクに使われているアンカーテキストとその種類
  • 1ページに集まる被リンクの数

 

2.被リンクの捏造・購入はペナルティの対象

被リンクの数で評価されるのなら、リンクを作ったり買ったりすればいいと思う人がいるかもしれません。しかし、被リンクの捏造や購入はGoogleからペナルティを受ける対象になるため注意しましょう。

Googleの検索エンジンの性能が未熟だった2000年初頭は、被リンク数さえ多ければ検索で上位表示されていたため、リンクを購入して増やすという手法が横行しました。しかし度重なるGoogleのアップデートにより、質の低い被リンクを受けているサイトに対してペナルティが課せられるようになってきています。

以下のような被リンクがあるとペナルティ対象となる恐れがあります。

  • 購入した被リンク
  • 有害なスパムサイトからの被リンク
  • 不自然な被リンク
  • ディレクトリ登録で得たリンク

ペナルティを受けると順位が下がり、上位に戻ることが難しくなるため、被リンクの捏造や購入は避けましょう。

3.良質な被リンクを得るための正しい外部対策

Googleは悪質な被リンクをペナルティの対象としていますが、良質な被リンク(自然リンク)は今でも評価しています。Googleから評価される、良質な被リンクを増やすための外部対策について確認していきましょう。

良質なコンテンツを作成する

質の高いコンテンツを作成することが良質な被リンクをもらう最善の方法です。

ほかの人にも教えたいと思うような有益なコンテンツであれば、被リンクをもらえる可能性が高くなります。

ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを作り続けることが、良質な被リンクを得るための近道です。

サテライトサイトを活用する

自社の本体サイトのほかに、サテライトサイトを制作するのもひとつの方法です。

本体サイトの一部コンテンツをさらに深掘りした専門サイトや、本体からテーマを広げたり少しずらしたりしたWebサイトを作成し、そこから本体サイトにリンクを張ります。

もちろん、サテライトサイト単体でもユーザーにとって価値のあるWebサイトにすることが大切です。サテライトサイトのアクセス数が増えてくると、リンク自体の価値も高まるでしょう。

ソーシャルボタンを設置する

Webサイトやコンテンツページへのソーシャルボタン設置もぜひ行っておきたいところです。

SNSからのリンクにはnofollow属性が付いているため、直接Googleには評価されないと考えられています。しかし拡散されて話題になると、何万人ものユーザーへ一斉に情報が届けられます。

そのなかでブログやメディアの記事などに取り上げられる、あるいは自然リンクの獲得が期待できるといった効果が見込めます。

プレスリリースを活用する

良質な被リンク獲得には、マスコミ向けの情報発信ツールであるプレスリリースを活用するのも有効です。

SEO目的でのプレスリリース利用はGoogleにより禁止されています。そのため配信サイトもプレスリリース上のリンクにはnofollow属性を付与しているので直接的なSEO効果はありません。

しかしリリース配信により大手サイトからの被リンクやSNSでの拡散が期待できます。とりわけアンケート結果などのデータをまとめたものは、参照元として被リンクを受けやすくなるのでおすすめです。

被リンクを確認して参考にする

現在自社サイトが、どんなリンクを得ているのかを確認してコンテンツ作成の参考にする方法もあります。

Search Console上でリンクを張ってくれているサイトの特徴や、リンクが張られている記事の傾向を分析すれば、被リンクを得られるコンテンツの傾向が見えてくるはずです。

どんな外部リンクを獲得しているのか知ることは、今後のコンテンツ作りに欠かせないため、ぜひチェックしましょう。

4.まとめ

Googleは良質な被リンクを集めているコンテンツを上位表示すると考えられているため、被リンク獲得のための外部対策はSEOに欠かせません。

被リンク獲得を目指すには、ユーザーにとって有益で、思わず他の人と共有したくなるようなコンテンツ作成が重要です。共有されやすくするためにソーシャルボタン設置やプレスリリース配信も行いましょう。

また、サテライトサイトを作って、本体サイトへリンクを送るのも有効な手段です。

ただし、リンクを購入したりディレクトリ登録で得たりするような不自然な被リンク獲得はペナルティ対象となるため注意しましょう。

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Webコンサルタント 広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。 現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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