スニペットとは?SEOにおける重要性や具体的な設定方法を解説

Webサイトの説明文であるスニペットは設定しなくても、Googleが自動で本文から抽出して表示してくれるので、わざわざやらなくてもいいと思っていませんか?

実はスニペットには、SEOと深い関連性があります。

今回は、スニペットとSEOにはどのような関連性があるのか、スニペットの種類や設定方法とあわせて詳しく解説します。

1.スニペットとは?

スニペットとは、検索エンジンで検索したときに、タイトルとともに表示される内容説明のテキストを指します。

もともとは「断片」や「切れ端」を意味する言葉で、SEOにおいては、検索エンジンでの検索結果で、タイトルやURLの下に表示される短い説明文を指します。
 

2.SEOとスニペットの関係性

検索結果で上位表示されるとクリック率が上がる傾向はありますが、スニペットによってもクリック率が変わる可能性があるため、SEOとも密接に関係しているといえるでしょう。

2010年と少し古い情報になりますが、Dynamical.bizが翻訳したアイトラッキングの調査データによると、検索結果に表示されたページタイトルよりも、スニペットに視線が固定される時間の方が長いという結果が出ています。

つまり、ユーザーはページをクリックするかどうかを決める際に、タイトルよりもスニペットを重視しているといえます。そのため、スニペットが表示されるの仕組みを理解し、適切な内容が表示されるように対策することはSEOを行う上で非常に重要だといえるのです。
 

3.スニペット・リッチスニペット・強調スニペットの違い

スニペットには、通常のスニペットのほかに、リッチスニペットと強調スニペットがあります。それぞれの違いを確認しておきましょう。

スニペット

通常、スニペットは検索結果でページタイトルの下に表示される、ページの内容を説明する短いテキストのことを指します。

これにはmeta descriptionに記載したテキストか、Googleが本文から自動的に抽出した内容が表示されます。

リッチスニペット

リッチスニペットも検索結果でページタイトルの下に表示されますが、通常のテキストのみのスニペットと異なり、以下のようなものを表示できます。

  • 写真や画像
  • レビュー件数や星評価
  • パンくずリスト
  • 価格
  • イベント日時
  • 検索窓

通常のスニペットよりも情報量が増えるため、クリック率が上がりやすいといわれています。また、ユーザーが欲しい情報を探しやすくなり、検索結果から閲覧するWebサイトを選択する際の利便性が高まります。

ただし、リッチスニペットを表示させるには、マークアップすることが必要になります。

強調スニペット

強調スニペットは、検索キーワードに対する回答として表示されるスニペットです。

検索結果の最上部に表示されるうえに、表示枠や文字が大きく目立つため、ほかのスニペットよりも多くのトラフィックを見込めます。表示される内容は該当ページからGoogleが抽出したテキストや画像と、ページタイトル、URLです。

ただし強調スニペットは、すべての検索結果に表示されるわけではありません。Googleのアルゴリズムによって抽出されるので、ほかのスニペットのように設定することはできません。
 

4.それぞれのスニペットの設定方法

ここからは、それぞれのスニペットの設定方法を説明します。

スニペットの設定方法

通常のスニペットを設定する場合は、metaタグのmeta descriptionの記述内容を編集します。

HTMLで設定する場合には、<head>タグ内に、以下のタグを埋め込みます。

<meta name=”description” content=”~~~~~~~~~”>

実際には「~~」の箇所に、ページの概要を記載します。WordPressを使用している場合には、プラグインを使って簡単に設定できます。

meta descriptionは、ユーザーとGoogleのクローラーにページ内容を伝える役割があります。ただし、metaタグを設定しても必ず表示されるわけではないということは知っておきましょう。

meta descriptionについては『ディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介』で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

リッチスニペットの設定方法

リッチスニペットを設定するには構造化マークアップ(検索エンジンが情報を正しく認識できるようHTMLプログラムなどで意味づけしていくこと)を行い、Googleにコンテンツを適切に理解してもらう必要があります。構造化マークアップはHTMLで記述するか、データハイライターを使う方法があるので任意で選択しましょう。

HTMLで記述するときには、対象を定義する「ボキャブラリー」と記述方式の「シンタックス」の指定が必要です。Googleではボキャブラリーにschema.orgを、シンタックスにJSON-LDが推奨されています。

データハイライターを使う場合はサーチコンソール内から設定できます。項目一覧の「検索での見え方」から「データハイライター」を選択して設定を進めましょう。

どちらで設定した場合も、必ずリッチスニペットに表示されるわけではありません。Googleのガイドラインに準拠していることや検索クエリとの関連性の高さなど、表示されるにはいくつか条件を満たす必要があります。

強調スニペットの設定方法

強調スニペットはGoogleのアルゴリズムによって自動で抽出されるため、サイト制作側での設定はできません。

しかし、強調スニペットとして表示されているコンテンツのほとんどが以下の条件を満たしています。
①.上位表示している
②.検索キーワードに対する回答を簡潔かつ的確に記載している
③.適切にHTMLマークアップを用いている

上記を意識して対策すると、強調スニペットに表示される可能性が高くなると考えられます。
 

5.まとめ

スニペットは検索結果でページタイトルの下に表示される、ページの内容を説明する短いテキストです。ユーザーがクリックするときの参考になるため、SEO対策としても重要になります。

通常のスニペットはもちろん、画像や星評価などを表示できるリッチスニペットも設定すれば、情報が増えるためクリック率の改善が期待できます。

また、設定はできませんが、ユーザーの疑問に的確に答えるコンテンツを制作し検索順位の上位に入っていれば、強調スニペットとして表示される可能性もあります。

 

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Webコンサルタント 広告代理店にてメディア運営・SEOディレクション・Web広告運用を経験。 現在はコンテンツSEOとWeb担当者向けメディア『Webly』の編集を担当。

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