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2024.02.21 コンサルタント
- WEBマーケティング歴20年の著者が選ぶ 本当に実力のあるECコンサルティング会社5選
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企業とユーザーの接点がデジタルへとシフトし、ECサイトが主要なチャネルになっていることは、改めていうまでもありませんが、そのECサイトにおいて、部分部分のソリューションに特化したベンダーは数多く存在しています。しかし、それらを横断して何をどのようにすべきか方向性を提示し、かつ実務レベルに落とし込んで牽引してくれる、ノウハウを持った実力のあるコンサルティング会社は限られています。この記事では、実際にECサイトの運営(特に集客及びサイトの制作更新)において、具体的な改善策の提示、PDCAを回す業務をサポートしてくれるコンサルティング会社を、どのように見つけたら良いか、選定したらよいか、また選定の際のチェックリストはなにか、そしてWebly編集部おすすめのコンサルティング会社5選をご紹介します。1.おすすめのECコンサルティング会社一覧社名ECマーケティング株式以外いつも株式会社これから売れるネット広告社ネットショップ総研コンサル領域オールジャンル(コンサルに特化)モール中心自社ECに特化美容健康、リピート商材などD2C事業者コンサル単独よりも運営代行とあわせたソリューション提供費用月間数十万円~強み・業界経験が長い・コンサルに特化・専門性が高い・モールを含めた全体サポート・楽天、Amazon出身のコンサルが多い・自社ECに特化した通販支援・数百名規模の大組織・サブスク型D2C事業におけるノウハウ・美容関連の事業者とのつながり・ECコンサルとしての経験が長い・マルチチャネル戦略をカバーできる・コンサルだけでなく運営代行も可能弱み・少数精鋭で会社規模が小さい・自社ECへの支援は平均的・規模の大きさゆえ担当者によって当たり外れあり・規模の大きさゆえ担当者によって当たり外れあり・自然検索に弱い・広告に依存しやすい・規模が小さい・運営代行が中心なのでコンサル単独の外注は優先順位が下がる2.ECサイトを育成する際に必要な、業種別のアプローチと共通するアプローチの違いについて知るECサイトを育成する際の一つのポイントとして、業種別のアプローチと、業種に関係なく共通するアプローチの2種類があります。業種別に必要なアプローチは、業種ごとに得意なコンサルタントの方がいらっしゃると思います。しかしノウハウとしてはむしろ同業他社から学ぶ事が多く、WEBマーケティングよりも、事業自体のノウハウであることが多いです。弊社では、業種横断型の基礎的なアプローチについて次の章で解説したいと思います。3.業種横断的に共通するアプローチその1(WEBマーケティングの最適化とCV獲得の最大化)一般的に月商1,000万円くらいまでは、見込み客となるユーザーに、自分達のサイトに到達してもらうことがまず重要です。そのためのアプローチは、業種ごとによる強弱の違いはあっても、概ね共通しています。その共通しているアプローチは、以下の1)~6)になりますが、月商1,000万円までは、ほぼ例外なく、1)2)3)4)を地道に、ひたすらやり抜く、というのがほとんどのケースで勝ち筋となっていますが、なかなかそれができていない企業様が多いです。一流のプロ野球選手が「走り込み・素振りなどの基本動作が結局一番大切です」と言っている感覚に近いかもしれません。なかなかそれが出来ている会社さんは少ないです。これが、ECのコンサルティングを20年やってきて実感していることです。1)検索広告ECサイト立ち上げ時のテストマーケティング手段として有効です。検索広告をしっかりと運用することで、ターゲットとなるユーザーに対してどのような検索ワードを用いれば自分たちの事業や商品を届けられるのかシミュレーションすることができます。ただし、検索広告は立ち上げ時のテストマーケティング手段としては重要ですが、売上を大きく伸ばす主要な販売チャネルにはなり得ない事が多いです。ここで得た知見を 次の「自然検索」に横展開していくことが大切です。2)自然検索(SEO)ターゲット検索ワードを設定して、その検索結果で上位表示されることですが、Googleに対して、自分たちのサイト及び事業の価値を伝えることである、と言い換えることも可能です。一部の若年層をターゲットした商材(=Google検索よりSNS検索する世代)を除くと、日本のECサイトの集客活動においては最初から最後まで、自然検索がもっとも大きなチャネルとなります。サイトコンテンツの充実、自社でしかできないことをユーザー目線で表現する、こと。同じ検索結果で表示される他のサイトにないユニークな価値を提供するように商品設計を行うこと、などがこれらの具体的なタスクになります。3)比較サイト対策(及びアフィリエイト)自然検索に続いてここ数年、重要度が大幅にあがっているのが、この比較サイト対策(及びアフィリエイト)になります。比較サイトは複数社で比較した際の強みと弱みがまとまっているため、ユーザーにとっては時短で情報収集ができて、検討が捗るお役立ちツールの位置づけとなっています。特に「****おすすめ」で検索した際に上位表示される比較サイトは、10年前の飲食店における「王様のブランチ」くらいの影響の強さを持っています。「****おすすめ」で検索した際に上位表示されるサイトに対して掲載されるために必要なことをリストアップして、そこにアプローチする地道な作業を一つ一つ実行していく、というのが具体的なタスクになります。4)SNS運用(及び広告)ECサイト立ち上げ当初、売上がまだ小さいうちはSNSアカウントのフォロワー数も少ないことが想定されるので、SNSは広告をメインに使います。SNS特有のターゲティング機能、例えばIG/FB広告 では趣味趣向あるいは職業によるターゲティング、X(Twitter)広告では、特定のアカウント(競合アカウントや、インフルエンサーのアカウントなど)をフォローしているユーザーへの広告配信、などを行います。これらGoogle広告にない機能はECサイトの初期段階の集客ツールとして、重要な武器となります。ユーザー数が増え、SNSアカウントのフォロワー数が増えたら、メールやLINEなどとあわせて、既存客のCRMの接点としての活用の度合いを高めています。5)WEB PR・コンテンツマーケティング月商1,000万円になるまでは上記1)2)3)4)を中心に行います。ほぼ例外なく、この1)2)3)4)をオーソドックスに、やり抜くことが大切です。月商1,000万円を超えてくると、WEB PR やコンテンツマーケティングを立ち上げていき、直接自分たちの商品を探しているユーザー以外へのリーチを広げていく活動をしていくことになります。6)CRM月商が1億円を超え、会員数が1万人以上になったら、CRMがEC事業の主役に躍り出ます。顧客データと購買データを分析して、LTVを高めるための分析を行い、施策を立案し、遂行します。CRMに強いおすすめコンサル会社については、別記事で詳細に説明していますので、あわせてご参照ください。ツール提供だけではない、おすすめのCRMコンサル会社7選4.業種横断的に共通するアプローチその2(サイトユーザビリティ改善とCVR向上)月商1,000万円を超えてくると、サイトユーザビリティ改善の重要度が高まります。サイトユーザビリティを改善して、CVRを上げるためのアプローチとしては、以下の4つの手法が、専門的なユーザビリティコンサルティング会社が提供しており、おすすめです。ヤコブ・ニールセン博士が確立し、日本に定着した流れといえます。ヒューリスティック評価(エキスパートレビュー):コンサルタントによる経験則による改善点の抽出方法です。ベンチマーク評価:ヒューリスティック評価を競合他社・他業界のサイトと比較して行う手法です。アクセスログ解析:アクセスログ解析を単独で行うよりも、これらのユーザビリティ改善と合わせて実施することで有効な改善点の抽出につながります。またアクセスログ解析をサイトユーザビリティ改善のKPI策定のために行うのも重要な視点です。ユーザビリティテスト:ヤコブ・ニールセンが2000年に提唱した手法で「1セグメント5人のテスト」が業界標準となっています。ヒューリスティック評価とベンチマーク評価は<仮説・セオリー寄りの手法>です。他2つの手法と比較すると根拠が弱いですが、具体的な改善事項を短納期・低コストで抽出しやすい(ただし担当するコンサルタントの経験が豊富であれば、という前提で)、というメリットがあります。アクセスログ解析とユーザビリティテストは<調査寄り>というか調査そのものです。根拠が強いですが、コストと時間がかかるため、単独で十分有効な改善点を網羅することは実務的に困難な場合が多く、ヒューリスティック評価やベンチマーク評価と併用して行われることが一般的です。5.御社にあったECコンサルティング会社の選定方法(6つのチェックリストつき)担当者の経験に依存してしまう属人的要素が多いECコンサルでは、担当者の経験を見極めることが重要です。傾向として、営業が上手な会社と実務力が優れている会社が一致しない事が多いです。プレゼンが上手いかどうかに惑わされず、実際のプロジェクト経験があるかどうかを見極めて業者を選定されることを推奨します。以下のチェックリストに沿ってお選びください。会社のビジネスモデル:メインがツール販売でコンサルティングがサブであるか、コンサルティング自体がメインであるかを確認する。納品物に使用している資料:テンプレート/独自比率を見極める。一般的に実績豊富で大きな会社ほど、テンプレート比率が高まる。納品物の質と量:納品物において、方向性を提示するだけでなく、具体的なアクションを詳細な指示書レベルで提示されるかどうか、またその量はどのくらいかを見極める。担当者の実績:プレゼンの担当者や会社の実績ではなく、プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の実績、経験と得意分野を確認する。担当者の能力:プロジェクト担当者が自分の業種や商品に対する理解を十分できそうか見極める担当者の目線:担当者が、ユーザー目線を持っているかどうか、ユーザー目線と企業のニーズを別の目線で区別して見ることができるかを見極める(両方必要)6.本当に実力のあるおすすめのECコンサルティング会社5選ECマーケティング株式会社強み:コンサルティングに特化している。弱み:少数精鋭でありリストアップした他の4社と比較して会社規模が小さい。株式会社いつも強み:モール(楽天、Amazon)を含めた全体サポートが強い。特に楽天、Amazonのモール運営において、楽天、Amazon出身者がコンサルタントに多く在籍し、外部に出ないノウハウも含めてサポートしてくれる。モールのノウハウは自社ECと違って、属人性が低いため、担当者の経験がそこまでなくても商材の強みと結びつけば成果を得られる可能性が相対的に高い。(※越境も)弱み:自社ECの通販支援は平均的(悪くはない)であること。組織が大きく育ってしまったので、実際にプロジェクトが始まると経験の浅い担当者をアサインされる割合がどうしても多くなってしまう。つまり担当者によって当たり外れが大きい。株式会社これから強み:自社ECに特化している点が株式会社いつもと対照的。自社ECに特化した通販支援コンサルとして、最大規模の数百名規模の組織であること。弱み:いつもと同様、組織が大きくなってしまったので、経験の浅い担当者がアサインされることがある。つまり担当者によって当たり外れが大きい。独自ドメインECサイトは担当する個人の経験がモール以上に重要であるため、その点は致命的。もちろん経験方法な担当者にあたればよいが、規模が小さい/予算が小さい場合、その確率は下がる。売れるネット広告社強み:主に美容健康関連商品において、初回トライアル獲得からの本品定期引き上げと、継続率向上とLTVを最大化するサブスク型D2C事業におけるノウハウ蓄積がもっとも蓄積しているエージェントであると考えられる(著者見解)。また、エージェントだけでなく、美容関連のサブスク型D2C事業者達とのコミュニティにもアクセスできることも強み。弱み:日本のEC市場において、ユーザーが商品を検索する際には、Google検索自体と、Google検索で上位表示される比較サイトでの比較検討が重要である。しかし売れるネット広告社は、おそらくわかっていながら、そこから距離をおいたところにノウハウを蓄積している。売れるネット広告社のコンサルティングを受けて事業運営している事業者の多くは、インターネット経由自然検索が弱い、広告に依存する事業モデルに陥りやすい。ネットショップ総研強み:日本のEC市場の黎明期から業界をリードしてきたコンサルタント集団であること。自社ECだけでなくAmazonをはじめとしたマルチチャネル戦略をカバーできること。コンサルティングだけでなく運営代行のアウトソーシングを含めてパートナーシップを模索している企業に最適な選択肢となりうる会社。弱み:これから、売れるネット広告社、いつもと比較して規模が小さい(これはECマーケティングと同様)。運営代行をサービスの中心に据えているため、コンサルティング単独での外注を検討している場合、優先順位が下がる。7.最後にいかがでしたでしょうか?御社サイトのEC事業育成、売上向上にお役立ていただけましたら幸いです。また、関連してこのような記事を作成してほしい、などご要望がありましたら、あるいは個別のプロジェクトについてご相談がありましたら、Webly編集部まで気軽にお問い合わせください。
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2024.01.12 CVR改善
- 【2024年最新】おすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサル会社6選
- 企業とユーザーの接点がデジタルへとシフトし、接点となるWebサイトのUI/UXを充実させることの重要度が高まる中で、具体的な指標としてのCVR、そしてCVRを改善するためのサイトユーザビリティ改善、サイトリニューアルではなくサイトを運営しながらPDCAサイクルで改善していくプロセスが注目を浴びています。この記事では、実際にユーザビリティ改善・CVR改善をサポートしてくれるコンサルティング会社をどのように選定したらよいか、選定の際のチェックリスト、そしてWebly編集部おすすめのコンサルティング会社6選についてご紹介します。 1.おすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社6選Webコンサル会社は数多くありますが、質の高いサービスを提供してくれる会社を選ぶことは簡単ではありません。特に、ユーザビリティ改善コンサルティングは費用が高くなりやすいため、悩む方も多いでしょう。そこで、Webly編集部が厳選したおすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を6社ご紹介。サービス料金や強み・弱みとあわせて解説します。 社名 ECマーケティング ビービット ミツエーリンクス ゴメスコンサルティング KAIZEN PLATFORM ペンシル主な導入実績 JAL、日本通運、NTT西日本、オルビス、ニッセン等 LIXIL、NEC、サントリー、楽天、ヤマハ等 日産、エスビー食品、ニチイ学館、エーザイ等 非公開 O-net、Usen、エイベックス、BMW等 ライオン、カゴメ、グリコ、大塚製薬等調査手法ヒューリスティック評価 ベンチマーク評価 アクセスログ解析 被験者テスト(ユーザーテスト)UXリサーチ 自社ツール(ユーザーグラム)導入伴走コンサルティングユーザーテスト エキスパートレビュー UXデザインワークショップ等ユーザーテスト ヒューリスティック分析 アクセスログ解析 KPI策定等サイトユーザビリティ改善の調査分析ではなくABテストのツール提供とその活用コンサルティングサービス。アクセスログ解析 各種ツール活用費用 スポット 100万円~400万円前後 800万円~ 800万円~ 30万円~1,000万円 800万円~ 400万円前後~伴走型 月額30万円前後~(規模による) 月額100万円以上~ 不明 不明 月額100万円以上~ 月額30万円前後~強み ECサイト、マーケティングサイトに特化しているため、売上アップ、リード獲得増加にフォーカスしたプロジェクトに強い。ROIなどを重視するプロジェクトに適している。 日本のサイトユーザビリティ業界の先駆的企業、自社ツールユーザーグラムを活用したプロジェクトに適している。 超大規模サイトのサイトリニューアルのプロジェクト実績が豊富。大企業でのワークショップのファシリテーションなどに向いている。大型案件が得意。 官公庁や金融機関などで同業他社とランキングを比較し、そのランキングを上げること自体がKPIである場合にベストな選択肢。ランキング型の元祖(トライベック・ストラテジー社もこの手法を踏襲)。 安価なABテストツールで満足できない企業、ABテストの運用サポートに年間数百万円を払える企業に向いているサービス。高機能なABテストツールに比較的手厚いサポートがついているパッケージサービス。 ある程度ユーザーニーズがすでに見えていて、アクセスログ解析を中心とした定量的な分析、サイト改善を伴走型で実施してくれる会社の中では比較的安価。弱み 評価体型が個別プロジェクト改善実践型なので、ゴメスコンサルティングやトライベックストラテジーのような、ユーザビリティランキング・評価点自体を重視するプロジェクトには向いていない。 現在は自社ツール販売の付加価値としてのコンサルテイングがメイン。大規模サイトリニューアルを視野に入れたプロジェクトでないと、ユーザビリティ調査単独での販売には消極的。コンペにも参加しないことが多い。 コンサルティング単独で受けてくれない可能性が高い。ゼネコン型。 業界別ユーザビリティ評価レポートの販売が中心で個別のソリューションが弱い。 ツール利用料自体がメインのサービスに対して、月額100万円近くを使うことに費用対効果が見出せない会社には向いていない。 ユーザーテストの実施サービス自体を積極的に営業していない。社員数が多いので小規模予算の場合、若手がアサインされる場合、ユーザーニーズが見えていない会社においては方向性を見出しにくい可能性がある。※2023年6月時点の情報です。 ①ECマーケティング株式会社ECマーケティング株式会社はECサイトやマーケティングサイトに特化したWebコンサルティング会社です。ヒューリスティック評価、被験者テスト、アクセスログ、競合調査の4つの視点でWebサイトの課題を全方位的に洗い出します。主な導入実績 JAL、日本通運、NTT西日本、オルビス、ニッセン等調査手法ヒューリスティック評価 被験者テスト(ユーザビリティテスト) アクセスログ解析 ベンチマーク評価(競合調査)費用スポット:100万円~400万円前後 伴走型:月額30万円前後~(規模による)強み ECサイト、マーケティングサイトに特化しているため、売上アップ、リード獲得増加にフォーカスしたプロジェクトに強い。結果ROIなどを重視するプロジェクトでの実績が多い。弱み 評価体型が個別プロジェクト改善実践型なので、ゴメスコンサルティングやトライベックストラテジーのような、ユーザビリティランキング・評価点自体を重視するプロジェクトには向いていない。[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]ECマーケティング株式会社では、月額30万円~の伴走プランも提供しています。日本を代表するようなEコマース企業から最近Webに力を入れている企業までコンサルティング可能です。[/word_balloon] ②株式会社ビービット株式会社ビービットは、テクノロジーを活用してUXを高める、クラウドサービスとコンサルティングを提供する会社です。20年以上にわたりUX改善を行ってきた先駆的企業ですが、サービス料金は比較的高めです。主な導入実績 LIXIL、NEC、サントリー、楽天、ヤマハ等調査手法UXリサーチ 自社ツール(ユーザーグラム)導入伴走コンサルティング費用スポット:800万円前後~ 伴走型:月額100万円~強み 日本のサイトユーザビリティ業界の先駆的企業弱み 現在は自社ツール販売の付加価値としてのコンサルティングがメイン。大規模サイトリニューアルを視野に入れたプロジェクトでないと、ユーザビリティ調査単独での販売には消極的。コンペにも参加しないことが多い。③株式会社ミツエーリンクス株式会社ミツエーリンクスは、国内屈指のコミュニケーション・デザイン・カンパニーです。UXサービスも提供しており、超大規模サイトでの実績が豊富です。主な導入実績 日産、エスビー食品、ニチイ学館、エーザイ等調査手法ユーザビリティテスト エキスパートレビュー UXデザインワークショップ等費用スポット:800万円前後~ 伴走型:不明強み 超大規模サイトのサイトリニューアルのプロジェクト実績が豊富。弱み コンサルティング単独で受けてくれない可能性が高い。④ゴメス・コンサルティング株式会社ゴメス・コンサルティング株式会社はWebサイトの客観的な調査・分析に強みのあるコンサルティング会社です。同業他社とランキングを比較し、順位を上げるというランキング型の元祖になります。主な導入実績 非公開調査手法ユーザビリティテスト ヒューリスティック分析 アクセスログ解析 KPI策定等費用スポット:30万円~1,000万円 伴走型:不明強み 官公庁や金融機関などで同業他社とランキングを比較し、そのランキングを上げること自体がKPIである場合にベストな選択肢。ランキング型の元祖。弱み 業界別ユーザビリティ評価レポートの販売が中心で個別のソリューションが弱い。⑤株式会社Kaizen Platform株式会社Kaizen Platformは、Webサイトの改善を推進/継続するABテストツールを提供する会社です。月額100万円~というサービス料金ですが、手厚いサポートがついているため、安価なABテストツールで満足できない企業に向いています。主な導入実績 O-net、Usen、エイベックス、BMW等調査手法 ABテストのツール提供とその活用コンサルティングサービス。※サイトユーザビリティ改善の調査分析ではない費用スポット:800万円~ 伴走型:100万円以上~強み 高機能なABテストツールに比較的手厚いサポートがついているパッケージサービス。安価なABテストツールで満足できない企業、ABテストの運用サポートに年間数百万円を払える企業に向いているサービス。弱み ツール利用料自体がメインのサービスに対して、月額100万円近くを使うことに費用対効果が見出せない会社には向いていない。⑥株式会社ペンシル株式会社ペンシルは、独自の「デジタル戦略成功シート」をもとにWebコンサルティングを提供しています。伴走型のコンサル会社の中では比較的安価ですが、社員数が多いため若手社員がアサインされるケースがあります。事前に確認しておいた方が良いでしょう。主な導入実績 ライオン、カゴメ、グリコ、大塚製薬等調査手法アクセスログ解析 各種ツール活用費用スポット:400万円前後~ 伴走型:月額30万円~強み ある程度ユーザーニーズがすでに見えていて、アクセスログ解析を中心とした定量的な分析、サイト改善を伴走型で実施してくれる会社の中では比較的安価。弱み ユーザビリティテストの実施サービス自体を積極的に営業していない。社員数が多いので小規模予算の場合、若手がアサインされる場合、ユーザーニーズが見えていない会社においては方向性を見出しにくい可能性がある。2.Webサイトを改善してコンバージョン率(CVR)を上げる方法、改善インパクトの試算方法Webサイトを改善してコンバージョン率(CVR)を上げる方法については、大きくわけて以下の3つのアプローチがあります。ユーザビリティ調査:ユーザビリティ課題と改善事項を抽出して改善を実装する 接客ツール・ポップアップツール:ユーザー体験を向上させる アクセスログ解析:課題の重要度を定量的に評価するとともに改善インパクトを試算するこれらを総合的に行うことがユーザー体験の向上、CVR改善のために重要なことですが、「接客ツール・ポップアップツール」では、多くのベンダーがサービスを提供しており、比較的安価で入手可能である一方、ツールを使いこなすこなすこと自体の方が重要度が高いです。また、「ユーザビリティ調査」と「アクセスログ解析」については、それらのノウハウを持っている会社自体があまり多くなく、同時にそれらのノウハウを持ってサポートしてくれるコンサルティング会社を見つけることは困難です。また、優秀な、自社にあったユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を見つけるだけでなく、自社がどの程度の費用を投下すべきか、またどのように評価すべきかを試算することも同様に重要です。弊社が10年以上、数百のプロジェクトを行ってきた経験から、サイトユーザビリティを改善することによるインパクトは、外部要素を除外した自然検索流入のCVRで平均1~3割のCVRが改善されることが多いです。たとえば、年商3億円のECサイトで、CVRが10%改善すると、1年間で3000万円の改善インパクトになり、その効果は多くの場合に2年以上継続するため、改善インパクトは1億円前後と試算されます。その改善のために数百万円の調査を実施することは費用対効果の高い投資となります。これらの試算をすることが重要で、その試算をサポートしてくれるコンサルタントを見つけることが重要です。 3.Webサイトユーザビリティ改善の歴史1995年にアメリカの認知心理学者である、ヤコブ・ニールセン博士がWebサイトのヒューリスティック10原則というホワイトペーパーを公開しました。イード社が翻訳版のページを公開しています。ここから、サイトユーザビリティを改善するためのアプローチが普及するきっかけになりました。2000年にヤコブ・ニールセン博士がユーザビリティテストに必要な人数は5人と提唱 しました。これによって、比較的低コストでユーザビリティテストを実施することが可能になり、ユーザビリティテストを実施する会社が増えました。2006年に、「ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践 」という出版がされました。この著書を通じて、多くの日本のユーザビリティ調査ベンダーは ヤコブ・ニールセン博士の手法をフォローアップするきっかけとなりました。これらの流れによって、2000年代後半から2010年代前半に、サイトユーザビリティ調査・コンサルティングサービスを提供する会社が増えましたが、2010年代後半以降、サイトユーザビリティ調査・コンサルティングサービスを単独で提供する会社が減少しました。その理由は、以下のようなコンサルティング会社・業者側の都合によるものと著者は見ています。[btn class="simple"]コンサルティング単体で数百万円で販売するより、コンサルティングを見せ玉として数千万円のサイトリニューアルを受託した方がよい 予算の大きい、官公庁や金融機関などをターゲットした会社がゼネコン化し、ユーザビリティ単体で販売する必要性が低くなった 会社の成長をスケールさせるため、コンサルティングの受託販売ではなく、ノウハウをツール化してASPサービス・SaaSサービスとして販売する方がよい[/btn]そのため、なかなか質の高いコンサルティング会社を見つけることが難しい、という現状につながっている、と著者は見ています。一方で、これらの業者側の都合・メカニズムを知ることで、実際にコンサルティング会社を選定する際に役立ちます。 4.実際に用いられるサイトユーザビリティ評価の手法続いて、実際のサイトユーザビリティ改善プロジェクトで用いられる手法についてご紹介します。以下の4つの手法が用いられています。ヤコブ・ニールセン博士が確立し、日本に定着した流れ、といえます。ヒューリスティック評価(エキスパートレビュー):コンサルタントによる経験則による改善点の抽出方法です ベンチマーク評価:ヒューリスティック評価を競合他社・他業界のサイトと比較して行う手法です アクセスログ解析:アクセスログ解析を単独で行うよりも、これらのユーザビリティ改善と合わせて実施することで有効な改善点の抽出につながります。またアクセスログ解析をサイトユーザビリティ改善のKPI策定のために行うのも重要な視点です。 ユーザビリティテスト:ヤコブ・ニールセンが2000年に提唱した手法で「1セグメント5人のテスト 」が業界標準となっています。ヒューリスティック評価とベンチマーク評価は<仮説・セオリーよりの手法>です。他2つの手法と比較すると根拠が弱いですが、具体的な改善事項を短納期・低コストで抽出しやすい(ただし担当するコンサルタントの経験が豊富であれば、という前提で)、というメリットがあります。アクセスログ解析とユーザビリティテストは<調査より>というか調査そのものです。根拠が強いですが、コストと時間がかかるため、単独で十分有効な改善点を網羅することは実務的に困難な場合が多く、ヒューリスティック評価やベンチマーク評価と併用して行われることが一般的です。 5.ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社の選定方法続いて御社にあったユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社の選定方法について、4つの視点と6つのチェックリストについてご紹介します。 視点1)提案する会社のビジネスモデル、狙いはなにか(サイト改善がメインか、それともただの餌か) 多くの場合に、サイトユーザビリティ上の課題指摘を営業フェーズでは提案してくるが、実際のプロジェクトが始まったら、その話がどこかに行ってしまう事が多いです。 ↓ 確認方法:納品物に、ユーザビリティ改善レポートと改善点の指摘が何ページ、何項目含まれるかを確認すること 視点2)予算が自社のビジネスモデルにマッチしているか、またその試算をサポートしてくれるか ユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算と、その経済合理性についてアドバイスしてくれるか。またその評価指標の策定とそのフォローアップについてサポートしてくれるか?の確認が必要です。 ↓ 確認方法:納品範囲に以下が含まれるか確認するユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算とその経済合理性についてのアドバイス ユーザビリティ改善による評価指標の策定 プロジェクト開始後の改善効果についてのフォローアップ視点3)優秀な担当者がアサインされるか、その担当者自身の実績はどうか 提案の際には優秀な人がプレゼンに登場しますが、多くのケースで、大手であればあるほど若手がプロマネとしてアサインされます。 ↓ 確認方法:プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の経験を確認する 視点4)ユーザビリティテストを実施してユーザーの生の声を見ている会社・担当者かどうか 最後にもっとも重視したい点が、その会社・担当者が実際にユーザビリティテストを実施して、ユーザーの生の声を見ているかどうか、です。商売のもっとも本質的な部分ともいえ、一方ですべてが数値化できるウェブマーケティングにおいて軽視されがちな点です。業界歴23年の著者の経験上、この経験をどれだけあるかどうかが、担当するコンサルタントの力量とほぼ比例していると行っても過言ではありません。 ↓ 確認方法:ユーザビリティテストの実施経験の有無(会社全体と担当者自身)を確認する 5.ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社選定のための7つのチェックリストこれまでの内容を踏まえ、ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を選定するためのチェックポイントを7つにまとめました。Webコンサル会社を選ぶ際は、下記をチェックしましょう。納品物に、ユーザビリティ改善レポートと改善点の指摘が何ページ、何項目含まれるかを確認する ユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算とその経済合理性についてのアドバイスが含まれるか確認する ユーザビリティ改善による評価指標の策定が含まれるか確認する プロジェクト開始後の改善効果についてのフォローアップが含まれるか確認する プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の経験を確認する ユーザビリティテストの実施経験の有無を確認する(会社全体と担当者自身) ユーザビリティ改善の課題抽出と改善点の実装費用を別で発注できるか確認する6.最後に いかがでしたでしょうか?御社サイトのユーザー体験、UI/UX向上、CVR改善にお役立ていただけましたら幸いです。また、関連してこのような記事を作成してほしい、などご要望がありましたら、あるいは個別のプロジェクトについてご相談がありましたら、Webly編集部まで気軽にお問い合わせください。
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2023.02.27 検索エンジン最適化(SEO)
- 【初心者向け】コンテンツSEOのメリットや記事作成の手順を解説!
- 「コンテンツSEOとSEO対策、コンテンツマーケティングの違いがわからない」「コンテンツSEOをやりたいけど知識がなく手詰まりになっている」と悩んでいる人もいるかもしれません。実際にコンテンツSEOを実施していても、なかなか集客やCVに繋げられず、課題感があるというWeb担当者も多いことでしょう。そこで今回は、コンテンツSEOとは何なのか、SEO対策やコンテンツマーケティングとの違い、メリット・デメリットといった基礎知識から、実際に成果を出すための記事作成手順や成功事例といった実務に役立つ情報まで「コンテンツSEO」の全てを解説します。 1.コンテンツSEOとは?コンテンツSEOについて知るには、まず「SEO」について理解する必要があるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、「検索エンジンの最適化」を意味します。検索エンジンの最適化とは、広告欄を除いた検索結果(オーガニック検索)において自社のWebサイトが上位に表示されるよう対策することです。一般的に、Webサイトが上位表示されればされるほどクリック率も上がるため、集客に繋がりやすいと考えられています。※「SEO」についてもっと詳しく知りたい方はこちら 初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説SEOを対策すると、オーガニック検索を通して、Webサイトへのアクセス数を増やすことができるでしょう。SEO対策にはいくつか方法があり、「コンテンツSEO」もその一種です。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指します。コンテンツSEOと混同されやすい施策にコンテンツマーケティングがあります。コンテンツマーケティングは、コンテンツSEOで提供するいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画やメルマガ、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツを発信することで、ユーザーに認知してもらい、顧客になるように育成する一連の手法です。主に記事を扱うコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の1つと考えられます。[caption id="attachment_2157" align="aligncenter" width="654"] コンテンツSEOの位置づけ[/caption]現代において検索エンジンからの効率的な集客を目指すのであれば、コンテンツSEOは必須の施策といえるでしょう。 2.コンテンツSEOのメリット・デメリットコンテンツSEOをより効果的に実施するためにも、メリット・デメリットを知っておくことは大切です。 コンテンツSEOの【メリット】 コンテンツSEOを実施するメリットは以下の6つです。 長期間に渡って安定した集客を行うことができる コンテンツSEOで作成した記事コンテンツはWeb広告などと違って一度公開するとずっとネット上に残り続けます。上位表示させ続けられれば、長期に渡って検索エンジンから安定した集客を行うことができるでしょう。 長期的にみた時のコスパが高い 長期的にみた時のコストパフォーマンスが高いのもメリットの1つです。リスティング広告ならクリックされるたびに費用が発生し、継続すればするほどコストがかさみます。TVや新聞などのマス広告はある程度の予算がかかるため、継続して実施するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOであれば費用をかけるのは記事作成の1度切りで済むため、続ければ続けるほどコストパフォーマンスが上がっていきます。 顧客を育成することができる コンテンツSEOは、自社の顧客に対して興味を引くような記事を作成しリーチするだけでなく、プレスリリースやLP、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツと連携することで、顧客を育成(ナーチャリング)できるのが特徴です。顧客は、自社の扱う商品ジャンルに対して興味が薄く知識も少ない「潜在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味はあるが、自社のことを認知していない「準顕在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味や知識があり、実際に商品の比較検討をしている「顕在層」の3種類に分けられます。コンテンツを読んでもらうことで自然と自社の商品やサービスへの知識が深まり、「潜在層から準顕在、準顕在層から顕在層…」といったようにナーチャリングができるでしょう。 コンテンツが資産となり蓄積する コンテンツを作れば作るほど会社の資産となって蓄積するといったメリットもあります。自社の知見を活かした質のいいコンテンツは、顧客を育成してくれるだけでなく、営業資料や提案書としても使用することができるでしょう。 自社のブランディングができる コンテンツSEOでは自社の専門性や理念を伝えることもできます。読者に自社の技術力や事業方針などを上手く理解してもらえればブランディングに繋がるでしょう。また、優良なコンテンツとして記事が上位表示されていれば、営業でのアピールポイントになり信頼を得られるかもしれません。 SNSでの拡散が期待できる 読者の悩みを的確に解決する記事やその時々の流行を盛り込んだ記事を書けば、SNSで拡散されるかもしれません。SNSからの流入なら、本来ならば自社の記事を検索しないはずの潜在層にもリーチすることできます。記事の拡散により自然な被リンクが集まれば、さらなるSEO効果も期待できるでしょう。 コンテンツSEOの【デメリット】 コンテンツSEOを実施するデメリットは以下の3つです。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果の持続性と安定性は高いですが、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットがあります。これは、Googleがサイトを評価して検索順位を決定するまでにいくつかのプロセスが必要だからです。検索順位が決定するには、「クローラー」と呼ばれるロボットがWebサイトを巡回して様々な情報を収集し、その情報を基にデータベースへの登録(インデックス)が行われる必要があるでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある 作った記事を上位表示させるためには、Webサイトにある程度ドメインパワーが必要です。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表したもので、コンテンツの質や量、被リンク、更新頻度などによって評価されます。これを向上させるためには、質の高いコンテンツをある程度蓄積する必要があるでしょう。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツSEOでは、ペルソナ設計やKW選定、ライティング、編集など様々な手順があり、労力や費用がかかります。良質なコンテンツを作るなら尚更です。また、一度作ったら終わりではなく、継続して成果を出したいのなら定期的にリライトするなどメンテナンスも必要になるでしょう。 3.コンテンツSEOの記事作成手順 ここからは、実際にコンテンツSEOで記事を作成する手順を紹介します。 ペルソナ設計 コンテンツを作成する前に、誰に対して記事を書くのか明確にする必要があります。自社が提供している商品・サービスについて強みや弱み、他社との違いを洗い出し、どのような顧客をターゲットにするのかを決定しましょう。その際に行うのがペルソナ設計です。「ペルソナ」とはマーケティングで使用される概念で、自社の製品やサービスのターゲットになる人物像を具体的なイメージに落とし込んだものです。ペルソナを作る際は、自社の顧客として想定される人物像を詳細に設計します。年齢や性別、職業、収入、家族構成といった基本情報から、生活パターンや性格、情報収集の方法など細かい部分まで設計しておきましょう。これらを元にペルソナが抱えている悩みや不満を洗い出し、どのようなコンテンツを発信すればいいかを決定するのです。ペルソナをしっかりと作っておけば、誰に対して発信するコンテンツかが明確にでき、自社の顧客となる人に記事を読んでもらいやすくなるでしょう。※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちら ペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ キーワード選定 コンテンツを上位表示させるために最も重要なことの1つはキーワード選定です。まずは、自社の商品・サービスに関するキーワードを思いつく限りピックアップしてカテゴライズします。次に、カテゴリごとにペルソナの悩みに最もマッチしたキーワードを選定しましょう。最後に、選定したキーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを見ながら膨らませてきます。こうすることで、ユーザーのニーズと自社が発信したい情報をすりあわせられ、自社コンテンツに適したキーワードを選定することができるでしょう。中々キーワードが決められないという場合は、競合企業のサイトから情報収集するのも良いかもしれません。また、検索ボリュームについても考える必要もあります。多くの人に認知されたいからといって、いきなり検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙っていると、競合が多く上位表示させるのは難しいでしょう。始めは検索ボリュームが小さくても、自社に適した内容を発信できるキーワードから選ぶようにしてください。検索ボリュームが小さいものから徐々に大きなものへ満遍なく対策していくことで、Webサイトの評価を高めながら効率よくコンテンツを展開することができるでしょう。※キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方はこちら コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も! 構成 キーワードが決まったら、いきなりライティングを始めるのではなく、まずは記事の骨組みとなる「構成」を作成します。記事の筋道や最終的な目標が定まることによって方向性のブレが少なくなり、より質の高い記事を作れるでしょう。構成では、作成する記事のキーワードに対してペルソナを意識しながらどのような流れで文章を進めるかを明確にします。まずは、「なぜ読者はこの記事を読むのか」と「この記事を読んで読者はどうなりたいのか」を考えましょう。次に、この情報を元に読者の課題解決に必要な要素を過不足なく集め、見出しに分けて自然な流れで進行できるように整えます。要素を並列で紹介する場合は、粒度を合わせることで納得感の高い文章にできるでしょう。 ライティング 構成を元にライティングをします。記事のボリュームは対策するキーワードによっても変わってきますが、実際に上位表示されている記事を目安としましょう。1つのコンテンツに対して十分な情報を入れ込みながらも、無駄な情報の無い記事が理想的です。タイトルは他の記事と差別化する必要があります。一目で何の記事なのかがわかるようにしつつも、上位表示されている記事と似通ったものにならないように工夫しましょう。記事はリード文・本文・まとめの流れで作成します。SEOを意識しすぎて読みにくい文章にならないように注意してくだい。Googleが最も評価する記事は読者の役に立つ、高品質な記事です。結論から書く、伝えたいことが複数ある場合は箇条書きにする、簡潔な文章を心がけ3行を目安に改行するなど、読者にとって読みやすい文章を書きましょう。※ライティングの方法についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOライティングの基本 事前準備や練習方法、SEO効果を上げるコツを解説! 投稿設定 記事ができたら次は投稿ですが、ただアップするだけでは上位表示は難しいかもしれません。まずは、適切に見出しタグ(hタグ)を設定する必要があります。見出しタグとは、Webページにおいてコンテンツを読みやすくするために、テーマを強調させるタグのことです。見出しタグを正しく設定すれば、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすい記事にできるでしょう。見出しタグはh1タグからh6タグまであり、最も重要な大見出しにh1タグ、小見出しをh2タグ、次の小見出しをh3タグというように、必要に応じてh1タグから順番にh6タグまでを使い分けながら、正しい順序で設定することが重要です。次に、ディスクリプションの設定です。ディスクリプションとは、記事の要約や概要を記載したテキストで、タグを設定することで検索結果画面のタイトル下(スニペット)に表示させられます。正しく設定することでクリック率(CTR)が向上し、SEOにも役立つと考えられています。スマホなら75字以内、PCなら120字以内と簡潔に記載し、キーワードはできるだけ前に配置しましょう。記事を適切に要約しつつ、読者の期待感を高められるような文章が最適です。記事をそのままコピペしたり、記事に関係のないことを記載したりすると、Googleから評価を下げられてしまう可能性があります。※ディスクリプションについてもっと詳しく知りたい方はこちら ディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介 4.コンテンツSEOのメンテナンス方法ここからは、コンテンツSEOで記事を作成した後のメンテナンス方法について紹介します。 リライト 記事を投稿してからも定期的にリライトすることで、SEO効果を高められます。ただ言葉を書き換えたり追加したりするのではなく、読者が求める情報を追加する、わかりやすい表現に書き換える、古くなった情報を更新するなど、今よりも良い記事になるように意識しましょう。特に、上位表示されていない記事の場合、タイトルや見出しの変更が必要かもしれません。改めてユーザーが知りたい情報が何かを考え、検索ニーズを満たす単語や言い回しを使ってみましょう。※リライトについてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣 内部対策の見直し 質のいいコンテンツを作り、定期的にリライトもしているのに順位が上がらない場合は、内部対策の見直しが必要かもしれません。まず、SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があり、前者はWebサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleが評価しやすい構造にすることを指し、後者は他Webサイトからの被リンクを獲得することを指します。内部対策をしっかりと行えば、クローラーがWebサイト内をスムーズに巡回し、記事内容が正しくデータベースに登録されるので、適切に順位が付くようになります。XMLサイトマップや構造化データのマークアップは少しテクニカルな内容ですが、同じWebサイト内でリンクを貼る「内部リンク」やアイキャッチなどの画像をクローラーに正しく認識させる「altタグ」はすぐに実施できるでしょう。※SEO内部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説※SEO外部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法 5.ECマーケティング流!コンテンツSEOの成功事例!ここではECマーケティング独自のコンテンツSEOの成功事例を3つ紹介します。弊社独自の事例を集めたので、是非参考にしてみてください。 【事例①】メガネ系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業は、以前からSEO対策に力を入れていて他社で様々な施策を行っていましたが、アクセス数が増えないことに悩みを抱えていました。長年SEO対策を行っていた結果もありドメインパワーは十分だったので、弊社では検索数の多いキーワードを中心にクライアントが長年培ってきた知識を盛り込みながら記事作成を行いました。結果、コンテンツSEO実施時点では、38,133セッション/月だったのが、2年後には406,200セッション/月まで伸ばすことができました。実施時点と比べると、月のセッション数は10倍以上であり、かなりの成果といえるでしょう。継続して質のいいコンテンツを作り続けることがコンテンツSEOの成功に繋がります。【事例②】宅配弁当系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業で特出すべき点は、上位表示率の高さです。コンテンツ実施から1年後では、上位2位以内に入った記事が25本中9本だったのが、2年後には50本中23本になりました。約半分の記事が2位以内に入っており、この上位表示率には目を見張るものがあります。セッション数においても、実施当初は6,921セッション/月だったのが、約1年後には507,120セッション/月と約73倍伸びています。これは、弊社が長年培ってきたノウハウを用いて、ビックキーワードの中でも順位が上がりやすいものを選定し、SEOに特化した記事を作成した結果です。また、Webサイトのリニューアルから広告、CRMまで任せていただいている企業なので、コンテンツSEOを長く続けていただけたことも成果に繋がったと考えられます。コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではないので、根気強く対策することで上位表示させられるでしょう。【事例③】不動産投資系 毎月10本ずつ約1年の実施こちらの企業では、Webサイトのリニューアル時点でSEOの内部対策を行い、その後コンテンツSEOを実施しています。コンテンツを継続して実施するだけでなく、SEOの内部対策を強化することで、記事を着実に上位表示させられました。また、記事コンテンツだけでなく、アンケートコンテンツも実施することで実施から約1年でセッション数の伸び率249%を達成しています。コンテンツを効率よく上位表示させていくためには、内部対策が効果的な場合もあるでしょう。また、記事だけでなくその他コンテンツも使いながら展開していくことで、より幅広い集客を行うことができます。※コンテンツSEOの失敗事例について詳しく知りたい方はこちら そのコンテンツ、SEO効果ある?~【残念すぎる】なんちゃってコンテンツSEO事例~ 6.まとめコンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指す施策であり、SEO対策やコンテンツマーケティングの一種です。コンテンツSEOには長期間に渡って安定した集客を行うことができる、長期的にみた時のコスパが高いといったメリットの他に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットがあります。コンテンツSEOでは正しい方法で質のいいコンテンツを作ることが大切です。ペルソナ設計・キーワード選定・構成作成・ライティング・投稿といった順番で進めましょう。投稿した後も、定期的なリライトやSEOの内部対策を行うことで効果を高められます。コンテンツSEOを成功に導くためには事例の研究も欠かせません。本記事で紹介している事例を参考に、自社で成功するためにはどうすればいいのか考えてみましょう。
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2022.07.04 検索エンジン最適化(SEO)
- そのコンテンツSEO効果ある?【泣ける】残念なコンテンツSEO事例※ノンフィクション
- 猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、コンテンツSEOも・・・[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/icon_white-1-290x300.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk_2" balloon_shadow="true"]コロナはウェブマーケティングにどんな変化をもたらしたのかニャ? 当初は先行きが見えず一気に広告費を削減した企業が多かったけど 緊急事態宣言解除以降、続々とウェブに注力する方針にシフトしたのだ。 これまでウェブに取り組んでいなかった業種の企業も続々と広告出稿を始めているけど、実際おおきく変化を拡大した施策はズバリ「コンテンツSEO」なのだ![/word_balloon]コロナによりほとんどの人が生活スタイルを変えた。それと同様に企業の販促予算や、web注力度なども大きく変貌を遂げたと言えよう。今回はその中でもSEO界隈での傾向と、あまりにも残念なコンテンツSEO事例を紹介したい。特定できぬよう一部ぼかしているが、全て涙なしでは語れない実話なのである。♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣ 1.コロナ渦で伸びたウェブ施策 コロナを機にウェブマーケティング界隈で流行った施策の1つは確実に「コンテンツSEO」といえよう。コンテンツSEO施策(略してコンテンツSEO)は、過去に一度、盛衰退し、ここ2~3年で“第二次コンテンツSEOブーム”が再来しているのだ。通販サイト・サービスサイト・コーポレートサイト・ポータルサイト等、見渡す限りのウェブサイトがコンテンツ強化に力を入れていることはネット生活の中で実感しているだろう。よく見かける「コラム」「読み物」もコンテンツSEOの一端なのだ。 2.第一次コンテンツSEOブームの闇 ここで、改めて“第一次コンテンツSEOブーム”について話そう。Googleアップデートが繰り返されるなか、その評価基準は年々厳しくなり、従来のSEO対策(内部強化や外部リンク)だけでは通用しなくなった結果、各社コンテンツ強化の動きが活発となった。「キュレーションサイト」全盛期がこの時期だ。ところが、短期間に大量の良質なコンテンツを創作し続けるには限界がある。競争が過熱するうち、オリジナル性に欠ける無断転載コンテンツや、薬機法に抵触するコンテンツが溢れ出したのだ。今は無き「NAVERネイバーまとめ」や「WELQ」(ウェルク)は、問題の発端となったメディアの代表例だ。「NAVERまとめ」はコンテンツの無断転載が横行、「WELQ」(ウェルク)は医療・健康に関するキュレーションメディアでありながら嘘やデマまで掲載される始末。それらコンテンツが検索結果を覆っていたのだ。検索順位をあげる・検索流入を増やす・コンテンツSEOの手法を誤ったウェブサイトは他にも多く、Googleが緊急アップデート実施に至る事態に発展したのだ。なお、この一連の騒動はのちに「WELQ(ウェルク)アップデート」と呼ばれていた。 3.第二次コンテンツSEOブーム、何が違う? 再来に見られる傾向は、なんといっても「BtoB」企業の“本格的な参入”だ。今までウェブマーケティング全く取り組んでいなかった企業、ウェブ広告費0円企業が、続々とコンテンツ強化に乗り出しているのだ。ビッグワードよりミドル・テールワードを多数強化する傾向が高く、コンテンツの強みを、ターゲットが特殊な産業、など。一言で言えばウェブリテラシーが低い業界の企業ですら、コンテンツSEOだけは積極的なのだ。ちなみに、積極的な理由はおおよそ、下記2点だろう。・形として残るため予算がとりやすい(サイトの資産になる)・内製化のハードルが低そう(効果を一切問わなければ、文章を書くだけ、。パッと見、誰でもできそうな気がするやつ)だがしかし、実際のところ「コンテンツSEO」に取り組んでいるようで効果はイマイチ、上手くいっていない、できあがっただけで満足、効果検証すらできていない企業が大半なのだ。今回は残念なコンテンツSEO事例を紹介したい。 4.【残念事例1】50本も作ったのに・・コロナ渦でウェブを強化する方針となり、オウンドメディアを立ち上げたA社。コンテンツSEOにガチで本気出しちゃいました。50本の記事を数百万円かけて制作したが、効果検証をすることもなく、放置されていた。担当から相談を受け、記事100本の調査をしたところ、伸びしろが散見された。およそ3割の記事は順位が出ているものの、その全てがテールワードや意図しないワードばかり。これでは有効な集客量を確保できない。記事自体はパッと見、コンテンツSEO風なのだが、おそらくキーワード設計が曖昧な状態で量産されているように見受けられる。改善の方向性としては2つ想定される。1つはリライト。既存50本の記事をキーワード設計から見直し、書き直す方法。2つ目はきちんと効果の見込める記事を新規作成することだ。費用はどちらもほぼ同じだか、手間は現行の内容次第で変わってくる。土台が悪いとリライトよりゼロから作成したほうが効率的かつ効果発生が早い場合もある。コンテンツSEOの記事作成、一番重要なのは分析に基づく土台作り(構成表)なのです。 5.【残念事例2】一石二鳥だと思ったのに・・メールマガジンのアーカイブでコンテンツSEOに取り組んでいた企業の残念な事例。1年分の配信済みメルマガをサイトに掲載し続けるも、検索流入は増えず相談を受けた。拝見したところ、メルマガとしての内容は良いのだが、SEO対応度はゼロだった。 例えば、・テーマが1つに絞られていない・コンテンツごとにワードが設定されていない。・見出し、本文にワードが使われていない・画像ばかりでテキストがほぼない。・文中のリンクが切れている。といった課題が盛りだくさん。メルマガとコンテンツSEOでは、役割も評価基準も異なる。そのため、何も手を加えずそのまま掲載しても、サイト評価にはならず、上記のような課題を抱えているコンテンツであれば、かえってマイナス評価にも繋がりうるため気をつけたい。 6.【残念事例3】喜べないBIGワード第一次コンテンツSEOブームに立ち上げたオウンドメディアからの悲痛な相談。その後、サイトは月間PV数百万規模まで成長を遂げたそうだ。コンテンツ1本あたりの文字数は、一般的に必要とされている約3倍量で外注していた。立ち上げから大量記事作成に投じた費用総額、なんと4,000万円超え!! BIGワード順位も取れているが、残念なことに狙っているキーワードではなく、BtoC向けのキーワードなのだ。そのおかげで多数の問い合わせは来るが、1つもコンバージョンにつながらないという、BIGなのに残念なキーワード。なぜこうしたことが起こるのか、それは立ち上げ時に全体キーワード設計を行っていないからだ。コンテンツを何本作るにせよ、最初にキーワード群の洗い出しを行わないと、こうなってしまうことをよく覚えていてほしい。多額の投資を行ったにも関わらず、順がでているのはテールワードと収益に貢献しないBIGワード、まさに悲劇だ。厳しいことを言うが、このような企業は非常に多い。ぜひ、自社の取り組みが同じ状況に陥っていないか確認するきっかけになれば幸いだ。オウンドメディアを立ち上げたが効果を感じない、うちのコンテンツSEOは正しいの?と心配になった方、ぜひご相談ください。よくできているものは素直に褒めます!良いものは良い、だめなものはダメ、いずれも正直に評価いたします。♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥本記事を転載、ご紹介いただく際はひとこと「載せたよ」のお知らせいただけると嬉しいです。コチラ → https://www.ecmarketing.co.jp/contents/contact
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2022.06.14 WEB広告
- Instagram活用で効果を感じている企業は9割以上! 月商1億円未満の企業のInstagram運用担当者221人にアンケート調査を実施
- 今やSNSは一般的なコミュニケーションツールとして、ほとんどの方が利用しているのではないでしょうか。その中でもInstagramは、国内のアカウントが3,300万人を超えています(2019年3月時点)。アカウント数では、LINE:9,200万人(2022年3月時点)、Twitter:4,500万人(2017年10月時点)と比べると国内第3位のSNSとなりますが、その影響力は、LINE、Twitterを凌ぐとも言われています。そこで当社では、Instagramの法人アカウントを運用する担当者に対して、Instagramの効果や運用方法を調査してみました。小規模事業者の活用もあることから今回は年商1億円未満の企業に限定したものになっています。調査した企業の概要アンケート回答者: 月商1億円未満の企業のInstagram運用担当者221人 アンケート回答期間: 2022年5月2日~3日まずは、Instagramの運用期間を聞いてみました。 1.Instagram運用期間 設問:あなたが所属する企業では、Instagramをどのくらいの期間運用していますか。「1年半~2年未満」が一番多く40.4%、次いで「1年~1年半未満」が23.4%、「2年~3年未満」が20.6%という結果になりました。3年未満を合わせると86.7%と、最近運用を始めた企業が相当数いることがわかります。次は、各法人アカウントのフォロワー数を聞いてみました。 2.運用しているInstagram法人アカウントのフォロワー数 設問:あなたが担当しているInstagramの法人アカウントのフォロワー数は何人ですか。これを見ると、フォロワー数10,000人未満が82.8%、1,000人未満が45.7%と、半数近くがフォロワー数1,000人未満という結果になりました。次は、投稿頻度を聞いてみました。 3.Instagramへの投稿頻度 設問:あなたが所属する企業では、Instagramをおおよそどのくらいの頻度で投稿していますか。「1日に1回程度」が36.2%と一番多く、次いで「1週間に2~3回程度」が23.1%、「1日に2~4回程度」が19.5%となりました。約6割の企業が、1日に1回以上投稿していることなります。SNSを運用する企業は、情報提供の配信頻度を大切にしている企業が多くいるようです。次は、どんな情報を投稿しているのか聞いてみました。 4.Instagramへの投稿内容 設問:あなたが所属する企業では、Instagramでどのような情報を発信していますか。「既存商品・既存サービスの情報」「商品・サービスの使い方や活用方法」がともに45.7%で一番多く、次いで、「新商品・新サービスの情報」が37.1%、「商品・サービスとは無関係な個人的内容」が32.6%という結果になりました。法人アカウントのため、商品・サービスに関する情報提供が一番多い結果となりましたが、注目したいのは「セール情報」や「割引・クーポン情報」が少なかったことです。主に金額訴求ではなく、商品やサービスの認知や促進を目的としてInstagramを活用しているケースが多いようです。次は、よく使う機能についてです。 5.よく使うInstagramの機能 設問:あなたが所属する企業では、Instagramのどの機能をよく使いますか。一番多く使うのが「ストーリーズ」で60.2%、次いで、「フィード」が44.3%、「リール」が43.9%という結果になりました。一番使われているストーリーズは、通常のフィード投稿とは違って、24時間で消える投稿で、気軽でリアルタイム感があることから、フィード投稿よりもよく使うユーザーが増えている機能です。また、特徴的だったのは、「ライブ配信」を4割以上の方が活用していたことです。インスタライブとも呼ばれ、当初、芸能人などのフォロワーの多い一部の方が利用していましたが、今では、法人アカウントでもかなりの利用者がいるようです。次は、キャンペーンの実施有無を聞いてみました。 6.Instagramでのキャンペーン実施有無 設問:あなたが所属する企業では、Instagramでキャンペーンを実施したことがありますか。9割近い方が、キャンペーンを実施した経験があるという結果になりました。SNSはキャンペーンを実施・告知することによる情報のシェアも多いため、新規のフォロワー獲得にも利用されるケースが少なくありません。SNSを運用する場合は必須の施策かもしれません。次は、ユーザーからのコメントにアクションしているかどうかを聞いてみました。 7.Instagramでのコメントに対するアクション有無 設問:あなたが所属する企業では、Instagramでユーザーに直接アクション(いいね!やフォロー、コメントなど)を行っていますか。Instagramでユーザーにいいね!やフォロー、コメントなどをしている方は、9割近くいました。SNSは法人がユーザーと直接コミュニケーションをとれるツールとして、ユーザーへのアクションを大切にしている有名企業もたくさんあります。ユーザーとのコミュニケーションを強化することで、実際にファンを増やし売上が上がった企業も多く、成功事例として様々なところで紹介されています。そうしたことから「SNS運用=ユーザーとのダイレクトコミュニケーション」という認知は一般的に広がっているのかもしれません。次からは、Instagramの重要性や効果について聞いてみました。 8.Instagramの重要性 設問:Webマーケティングにおいて、Instagram運用はどのくらい重要だと思いますか。「とても重要だ」と「そこそこ重要だ」という方を合わせると92.3%にものぼります。今やInstagramはマーケティング施策として非常に重要なポジションにあると言っていいでしょう。重要だと答えた方のコメントを見てみましょう。【重要だと思う理由】お金をかけずに宣伝効果が得られるため これからの時代を見据えて考えていくことが重要だから これからはSNSの時代だから バズって拡散することが期待できるから ビジュアルで視覚的に訴求するには一番適したSNSだから ファンとの繋がりが重要だと思うから ユーザーの意見を直接いただけるから ターゲットの方々の目にとまるので 海外にも進出できるから 拡散が期待できるから 継続することで商売につながる可能性があるから 顧客からの意見収集ができるから 自社サービスに対する顧客のダイレクトな反応を知ることができるから 口コミ効果があるから 広告費を削減できるから 購買者のデータを収集することで継続的なアプローチや消費者分析に活かせるので 最新ニーズを常に監視することができるから 自社の商品を自由に宣伝できるため 自社ホームページを立ち上げていないのでWebでの情報発信手段がInstagramに限られているから 運用していくことで実際に売上が伸びているから 若い世代が使用しているため 情報発信を継続して集客が増えたため 商品をユーザーに直接伝えることが重要だと考えているから 潜在的な顧客アプローチにも使えるから 店に来てもらうきっかけがつくれるから 特定の顧客に対してアピールできるため 売上が伸びるから 売上に直結する可能性が高いから 売上に繋がるので 品質など商品の詳細をアピールができるから 幅広い層の顧客を獲得できるから 利益に直結するから 費用をあまりかけずに運用できるからこれを見ると、売上や集客に直結する点を挙げている方が目立ちます。それ以外には、ユーザーや顧客とのダイレクトなコミュニケーションが可能なこと、口コミの効果を期待できることなどの理由が多いようです。 9.Instagramの効果の有無 設問:Instagramの効果を感じたことがありますか。実に、91.9%の方が効果を感じているという結果になりました。それでは、どのように効果を感じたか、具体的な効果を見ていきましょう。 10.Instagramの具体的な効果 設問:Instagramの効果を感じていると答えた人にお聞きします。どんな点で効果を感じましたか。「店舗の売上が伸びた」が一番多く54.7%、ほぼ同列で「Webサイトへのアクセスが増えた」が53.7%、次いで、「Webサイト/ECサイトからの売上が伸びた」が38.4%、「店舗への集客が増えた」が36.5%という結果になりました。これを見ると、Instagramは、単にファンを増やすツールというわけではなく、売上や集客にも貢献できる施策だと言えます。最後に、Instagramの運用で困っていることを聞いてみました。 11.Instagram運用で困っていること 設問:Instagramの運用で悩んでいることや困っていることは何ですか?「運用する社内リソースが足りない」が42.1%で一番多く、次いで、「投稿内容のネタ不足」が37.1%、「投稿内容のエンゲージメントが期待するほど伸びない」が33.5%という結果になりました。アンケート結果では、売上に結び付いたという法人アカウントも相当数ありましたが、SNS運用は、広告と違い、何をどれだけやればどれくらいの売上が上がるかを想定することが非常に困難な一面があります。そうしたこともあって、専任の社内リソースを確保できる企業は少なく、もっと注力したいと考えてはいるが、社内リソースが割くことができないという現状が想定されます。また、SNS自体の運用ノウハウを持つ人が少なく、手探りで運用しているケースもあるかもしれません。 12.まとめ 今回は、月商1億円未満の企業のInstagram運用担当者に対して、自社のInstagram運用に関するアンケート調査を実施しました。フォロワー数はそれほど多くはないものの、投稿頻度が高い企業が多く、そのためか実際に売上や集客につながり、効果を実感している企業が非常に多い結果となりました。「社内リソース不足」「ネタ不足」など、まだまだ超えなければならない課題も多くあるようですが、まだ、Instagram運用を行っていなければ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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2023.09.01 WEB広告
- コンテンツマーケティングのためのSEO記事に重要な「構成」とは?記事作成に重要な構成の作り方や意識したいポイントを紹介!
- コンテンツマーケティングを実施する上でのSEO記事とは、Googleなどの検索エンジンで上位表示されることを目的に作成した記事を指します。SEOでは、ユーザーの検索意図に沿って有益な情報を提供することがポイントです。 良質なSEO記事を作るには、「構成」が重要な役割を果たします。しっかりと構成を作ってから記事を書けば、ユーザーにとって価値あるコンテンツになることはもちろん、上位表示も見込めます ただ、そもそも「構成」とは何か、どのように作ればいいのかが分らないという方もいらっしゃると思います。 そこでこの記事では、SEO記事において重要な構成の基礎知識、作り方、意識すべきポイントについて解説していきます。正しい手順でSEO記事を作成し、より多くの人にアクセスしてもらえる記事を目指しましょう。 1.SEO記事に重要な「構成」とは? 構成とは簡単にいうと記事の骨組みのことです。SEO記事における構成には主に以下の要素が含まれます。キーワード 対象ユーザー タイトル 見出し 内容(本文)これらの要素を適切に配置することで伝えたいことが明確になり、読者や検索エンジンにとって価値のある記事にすることができます。また、内容がブレにくくなり、ライティングをスムーズに進められるといったメリットもあります。 ただし、構成は正しい方法で作らなければ効果を最大限発揮できません。キーワードと内容にズレがある場合や、読者のニーズを満たせていない場合は、構成に沿ったライティングをしてもページがGoogle検索結果に上位表示されるのは難しいでしょう。ただ記事の枠組みを作るのではなく、SEO効果を高められるような構成を作ることが重要です。 SEO記事を作るにあたって、良い構成と悪い構成を比較してみましょう。 【良い記事の例】タイトルにgoogleに上位表示させたいキーワードを含み、端的で記事の内容がイメージしやすい。 対象ユーザーがしっかりと絞り込まれている。 見出しが1つにつき1つの要素で作られていて、キーワード含んでいる。 必要な要素が過不足なく盛り込まれており、論理的に整理されている。 hタグが適切に使用されている。 【悪い記事の例】タイトルを読んでも記事の内容が分かりにくい。 対象ユーザーが曖昧。 見出しにGoogleに上位表示させたいキーワードを含んでいない。 内容がバラバラ。必要な要素が抜け落ちている。 hタグが使用されていない。SEO記事向けの構成の作り方を知らなければ、良い例のような構成を作るのは難しいかもしれません。次章ではSEO効果を最大化する構成の作り方をみてみましょう。 2.SEO記事の「構成」の作り方 ここではSEO記事の構成の作り方を解説します。 記事のペルソナを設定する まず、記事のペルソナを設定しましょう。ペルソナとは記事を読む人物像のことであり、誰が記事を読むのかを明確にすることでより的確な記事を作成することができます。ペルソナを設定する際は以下の項目を参考にしてみてください。年齢 性別 職業 年収 趣味 特技 住んでいる地域 一人暮らしか実家暮らしか 趣味嗜好 Googleに上位表示させたいキーワードを選定する ペルソナを設定したら、SEO記事において重要なキーワードを選定しましょう。キーワードに沿って構成を作れば記事の方向性を明確化できます。 自社の商品カテゴリや注力商品に関連するキーワード、商材・サービスにニーズのあるユーザーが検索しそうなキーワードをイメージして選定します。検索回数は重視しすぎず、施策優先度を決める材料のひとつとしましょう。 キーワード選定は最終的に上位表示させたい単語を軸キーワードとして置き、サジェストキーワードを選んでいく方法がおすすめです。 サジェストキーワードは検索窓にキーワードを入力したときに表示される「検索候補」のことで、例えば、「コンテンツSEO」という軸キーワードを上位表示させたい場合、「コンテンツSEO 事例」「コンテンツSEO やり方」「コンテンツSEO メリット」といったキーワードを選びます。サジェストキーワードを活用することでキーワード選定を効率的にでき、ユーザーの検索意図も見えやすくなります。また、軸キーワードより競合性が低いため、比較的上位表示を狙いやすいのもメリットです。記事数や流入数が増えればWebサイトの評価が上がり、軸キーワードの上位獲得も目指せるでしょう。 上位表示されているWebサイトの強さ(大手ECサイトが並んでいないかなど)やページの数、医療や法律など高度な専門知識が必要とされるテーマかどうかなども考慮して、難易度が高すぎないキーワードを選定すればより効率的に成果を上げやすいでしょう。 必要な情報を過不足なく収集する 記事に必要な情報を過不足なく収集しましょう。ペルソナが何故そのキーワードで検索するのか、悩みや疑問を解消するためにはどのような情報が必要なのかを考え、情報を収集します。 インターネットや書籍、専門家へのインタビューなどを活用して、正確かつ信頼性の高い情報を収集することが大切です。個人ブログやSNSは信ぴょう性の判断が難しいため、行政や研究機関が発信している情報を参考にするといいでしょう。 <信頼性の高いWebサイト>政府が提供している情報 例:厚生労働省、総務省など 研究機関のデータ 例:CiNii 専門家が発信している情報 例:クリニック、税理士事務所など 情報を論理的な流れに整理する 収集した情報を論理的な流れに整理しましょう。序論、本論、結論といったように論理的な流れを作り出すことで、記事に納得感を持たせることができます。また、段落や見出しを使って情報を整理することで、読者にとってもGoogleにとってもより分かりやすい記事になるためSEO効果が見込まれます。 見出しを作成する 次に、記事の見出しを作成しましょう。見出しを適切に設定することで記事の大枠をスムーズに理解することができるので、読みやすい記事になります。見出しは章の内容が一目で分るように端的に言い表すことが大切です。また、見出しにキーワードを含めればSEO的にも有利な記事を作成することができるでしょう。 タイトルを決める 最後に、記事のタイトルを決めましょう。タイトルは読者が記事を読むかを決める大切な要素なので、魅力的なものであることが重要です。タイトルを決める際にはキーワードを含める、興味を引くような表現を使用するといったことを意識しましょう。 3.構成を作る際に意識したいポイント ここでは、SEO記事の構成を作る際に意識したいポイントについて解説します。 ユーザー目線で考える SEO記事を作成するにあたって最も重要なことは、読者であるユーザー目線で考えることです。つまり、検索エンジンで検索して記事を見つけた人たちが、その記事を読んで満足するかどうかを考えなければなりません。 例えば、記事のタイトルや見出しを最適化し内容がすぐに理解できるようにする、ユーザーが記事を読み進めやすいように箇条書きや図形を使うといった工夫をしましょう。また、SEO対策を意識したキーワードを多用しすぎず、読みやすさを重視した自然な文章を書くことも大切です。 オリジナル要素を盛り込む SEO記事は他の記事と差別化するために、オリジナルの要素を盛り込むことが大切です。筆者自身の体験談や、取材した内容などの独自の情報がある記事はユーザーが読む価値を感じ、共有してもらう可能性も高まります。 他の記事にはない情報や知識を提供する、独自の調査結果やデータを取り上げる、独自のノウハウや考え方を提供することを意識すれば、記事にオリジナリティを持たせられるでしょう。 近年、Googleのレンダリングと呼ばれる「HTMLやJavaScriptをWebサイトとして閲覧できるよう変換する」技術が上がっています。ユーザーが目で見るのと同じように画像も理解できるようになってきているため、独自の図形やイラストを使ってわかりやすく説明するのもおすすめです。 1章につき要点は1つ 1つの章につき、要点を1つに絞ることが重要です。例えば、1つの章の中でAのメリットとBのメリットを説明する、Aの使い方と注意点を説明すると全体的にまとまりが無くなり、分かりにくい記事になってしまいます。 伝えたいポイントが2つ以上ある場合は、章を分けましょう。 hタグを適切に使用する 構成を作る際にhタグを適切に使用することも重要です。hタグは見出しを表すために使われるHTMLタグで、読者だけでなく検索エンジンにも文章構造を分りやすく伝える役割があります。 h1からh6までの6つの階層があり、大見出しにあたるh1はタイトル、中見出しにあたるh2は章題、小見出しにあたるh3は節題に使用することが基本です。h4以降は細かな解説や補足がある場合に追加します。 SEOにおいて、hタグにキーワードを多く含めた方が効果的だとする説もありますが、直接的な影響はないと考えた方がよいでしょう。しかし、タイトルや見出しにキーワードが含まれることでユーザーの目を引き、クリック率が高まり、間接的に検索順位が上がることはあるかもしれません。 ただし、キーワードを無理やり入れると読み手に不自然に感じられてしまうため、自然な表現を心がけるようにしましょう。 5.まとめ SEO記事を作る際は構成を作ることが大切です。正しく構成を作れば情報の抜け漏れが無くなる、内容がブレにくくなるなどのメリットがあり、より良質なSEO記事を作成できます。 構成は以下の手順で作成しましょう。記事の読み手となるペルソナを設定する キーワードを選定する 必要な情報を過不足なく収集する 情報を論理的な流れに整理する 見出しを作成する タイトルを決めるユーザー目線で考えて必要な情報を収集する、記事にオリジナル要素を盛り込み差別化する、hタグを適切に使用し読みやすい記事にすることを意識して構成を作ればより良質でSEO効果の高い記事になるでしょう。
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2023.08.29 WEB広告
- 88.2%がクリエイティブを継続活用したいと回答!【コンテンツのリッチ化について企業のWeb担当者108名にアンケート調査を実施】
- 今やコンテンツマーケティングは企業にとって欠かせないWeb施策のひとつとなった。多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組むなか、情報量の増加、ユーザーの価値観変化などを背景に、求められるコンテンツもまた変動しているようだ。 従来のテキスト表現だけに留まらず、リッチなコンテンツが注目を集めている。画像や動画などのさまざまな表現を用いることで、どのような効果が得られるのか。 今回は、コンテンツマーケティングを実施している企業のWeb担当者にアンケート調査を行った。アンケート回答者:コンテンツマーケティングを実施している年商10億円以上の企業のWeb担当者アンケート実施日:2023/7/14~2023/7/15アンケート回答者の属性はこちら。 コンテンツマーケティングの実施状況 コンテンツマーケティングの1カ月あたりの平均予算を教えてください。コンテンツマーケティングに月50万円以上の予算をかけている企業が83.8%と8割を超える結果となった。月300万円以上の企業も12.6%と一定数みられる。また、BtoC企業の方が、BtoB企業より予算が少ない傾向も。 過去1年間に作成したWebコンテンツを全て選択してください。全体的にお役立ち情報やSEO記事、企業情報などのWebコンテンツを制作した企業が多く、BtoB企業では特にお役立ち情報の制作に力を入れている企業が多くみられる。一方、BtoC企業ではSEO記事を制作する企業が60.0%と突出して、集客に注力しているようだ。 過去1年間に作成したWebコンテンツの平均文字数についてお答えください。複数あてはまる場合は、最も多く取り組んだものを選択してください。2,000字未満のWebコンテンツを制作している企業は6.5%と少なく、3,000字以上の企業が61.1%で大半を占める。コンテンツマーケティングを実施している企業は、文字数を重視する傾向があるようだ。 コンテンツのリッチ化への対応状況 過去1年間に作成したWebコンテンツにはどのようなクリエイティブを活用しましたか?当てはまるものをすべてお答えください。Webコンテンツに活用したクリエイティブでは、「図解イラスト」(65.7%)が最も多い結果となった。次いで、「メイン画像」が54.6%、「その他のイメージ画像」が48.1%と続く。クリエイティブを活用していない企業は0.9%でほぼない状態。 テキストだけでは分かりにくい情報も、ビジュアルを用いることで表現力が上がり、ユーザーに対してわかりやすく伝えられるメリットがある。Webコンテンツ制作ではクリエイティブの活用が必須と捉えられているようだ。 Webコンテンツにクリエイティブを活用した理由をすべてお答えください。画像や動画はテキストより注意を惹きつけやすいため、「Webサイトへの滞在時間アップ」を目的とする企業が55.9%でトップ。また、近年「Googleのレンダリング」の処理技術が上がり、クローラーは画像やJavaScriptも高い精度で認識するようになっている。Googleがリッチなコンテンツを評価できるようになった背景から、クリエイティブを活用した企業も多いようだ。 クリエイティブを活用したWebコンテンツを何に利用していますか?BtoB企業は、一般的にユーザーの検討期間が長いため、リード獲得や顧客育成に向いている「メルマガ」(51.0%)や「ホワイトペーパー」(52.9%)に活用する企業が多い結果となった。BtoC企業もCRM施策として「メルマガ」を活用する企業が多くみられるが、拡散に向いている「SNS」(40.0%)に流用する企業も一定数占める。 今後もWebコンテンツにクリエイティブを活用したいですか?今後もWebコンテンツにクリエイティブを活用したいか聞いたところ、49.5%が「継続したい」、38.7%が「やや継続したい」と回答。合わせて約9割にあたる88.2%のWeb担当者がクリエイティブを活用したリッチなコンテンツ制作を続けていきたい意思を示している。 コンテンツマーケティングの今後 過去1年間、Webコンテンツ制作に取り組んで感じた課題があればすべてお答えください。Webコンテンツ制作の課題を聞いたところ、1位が「リピート率が上がらない」が50.9%、2位が「他社と差別化が難しい」45.4%、3位が「コンテンツの質が低いと感じる」42.6%という結果になった。 コンテンツが飽和状態になりつつある昨今、ユーザーの興味を引き、関係性を構築できるリッチなコンテンツ制作に頭を悩ませる担当者が多い状況が見受けられた。 今後のWebコンテンツ制作で重要だと思われることは何ですか?今後のWebコンテンツ制作では「文章のクオリティ」(62.0%)や、「クリエイティブを用いた表現」(54.6%)を重要だと考えるWeb担当者が多く、特にコンテンツの質にこだわりたい意向を持っていることが見て取れる。 日々、大量の情報に触れ、情報リテラシーが向上するユーザーは増加している。今後、質の低いコンテンツは見られなくなる傾向が強まるだろう。そういった背景もあり、企業はよりクオリティの高い、表現力豊かなコンテンツ制作を重要と考える必要がある。 ECマーケティング社のロイヤルコンテンツ 従来のコンテンツマーケティングでは、コンテンツを量産し、いかに多くのユーザーを集客するかが重要視されてきましたが、今回のアンケート調査から「コンテンツの“量”より“質”にこだわりたい」「単にユーザーを集客するだけでなく、ユーザーとの関係性を深めたい」といった企業の意向が明らかとなりました。 そのような背景から、Webコンテンツ制作にクリエイティブを活用している企業が多いものの、他社との差別化やクオリティに課題を感じる担当者は少なくないようです。コンテンツの取り組みは、効果発生に一定の時間を要する施策であることから、対応スキル・リソースが社内にない、現状のコンテンツに課題を感じている場合は、実績のある専門家へ速やかに外注するほうが事業の成長・ゴールへの近道かもしれません。 当社ECマーケティング社では、「ロイヤルコンテンツサービス」を提供しています。ブランドストーリーや商品利用ガイド、お客様の声など、情報リテラシーの高いユーザーが満足するクオリティの高い「ロイヤルコンテンツ」を作成し、企業への信頼感を醸成します。 大手通販サイトの事例 月間PV数百万規模のECサイトにおいて、ロイヤルコンテンツ接触状況で検証した結果、特定の項目でユーザーの行動に差が出ました。 上記はロイヤルコンテンツ公開後4カ月間のアクセス状況を観察したものです。 ロイヤルコンテンツに接触したユーザーと、しなかったユーザーではコンバージョン率や平均PVには差が見られませんでしたが、平均購入額において全期間で接触ユーザーに優位性が現れています。期間中、最大206%、平均で168%、購入額の差が出ていました。 このことからも、質の高いコンテンツで企業やサービス・商品への理解を深め、信頼を築くことは、ユーザーの購入意欲・関心に良い刺激を与えることがうかがえます。 これまで400社以上の大手企業へのコンサルティング実績で培ったノウハウを活かし、コンテンツマーケティングを成功に導きます。成果をさらに加速させたいと悩まれている方は、ぜひ一度当社にご相談ください。
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2023.03.07 WEB広告
- 【実録】Google広告アカウント強制停止~審査承認までの道のり~
- 猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。 そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、マーケティングも・・・ ご無沙汰してます、「隣の席のニャーケッター」帰ってきました! 猫目線で、webマーケティング、広告、現場で起きているリアルなアレコレを気まぐれに発信。 「あるある!」「ニャんと!」共感・気づきを発信できるようがんばるのニャ。 [word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/icon_white-1-290x300.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk_2" balloon_shadow="true"]大変!大変! 配信中のGoogle広告アカウントが急に停止されてしまったにゃ!昨日まで正常に稼働していたのに、なぜにゃん?![/word_balloon] ♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣♣ 今回は「Google広告ビジネスオペレーションの適格性確認に対する再審査請求」 について、警告から審査、承認・再開までの経緯を紹介する。 ここで重要なのは、本事例は「広告代理店」としての対応方法だ。 広告主が自ら広告出稿をしている場合と、委託された広告代理店とでは 審査時に申請する二人称の対象が変わってくる。 既出のネット情報は「広告主」としての内容が多いため、取り上げることにした。 【1】Google広告ビジネスオペレーションの適格性確認とは? ユーザに安全な広告を提供するためにGoogleが行っている広告主の身元確認 段階的に導入されているため、すべてのアカウントに一斉に通知が 送られているわけではない。ただし下記は優先されている模様。 ・商品、品物、サービスの宣伝 ・情報・注意喚起・教育に関するコンテンツの宣伝 例:教育、調査統計、医療経済、慈悲活動や社会貢献 etc. ・規制産業に関連するコンテンツの宣伝 例:ギャンブル、ゲーム、金融、ヘルスケア Googleの判断で身元確認の書類を送る必要が出る場合も。 【2】Google警告から広告再開までの流れ 管理画面にGoogleからの警告(アラート)が出た日から起算して 承認までの時系列をまとめてみた。1日目 【1回目】の事業運営の確認フォーム送信6日目 Google管理画面に再び「事業運営不承認」の警告が表示される。Googleサポートに相談しながら回答し【2 回目】の事業運営の確認フォームを送信。7日目 Google広告アカウント停止。同時に「事業運営の確認に失敗」のメールがくる。12日目 Googleサポートへ相談。審査部署が異なること、審査は時間を要するため待つよう促される。14日目 Googleへ審査状況を問合せ。19日目 再度Googleへ審査状況確認依頼の問合せ21日目 Googleから返答が来るも一切回答できないという旨の内容で進展なし22日目 【3回目】の事業運営の確認フォームを送信。前回のの内容を加味しつつ広告主と弊社の関係性を示すため 2社間の押印済契約書PDFを添付23日目 審査承認の通知とともに掲載再開【3】事業運営確認フォームはどんな内容か? 事業運営確認フォームにはいくつか質問事項があり、単一選択、複数選択、自由回答いずれかで答えていく形式となっている。 今回、承認に至るまで計3回フォーム送信をしたうち、1回目と2回目は同じ内容と記憶する。 3回目は一部新しい質問が追加されていた。 【4】事業運営確認フォームの質問事項の内容と回答例 1、2回目のフォーム内容は共通で、下記は2回目Googleサポートに相談しながら送信した回答例である。 1.広告アカウントID 2.広告アカウントIDと関連付けられているウェブサイト 【回答】広告対象サイトを記入 3.広告アカウントIDに関連付けられている会社名 【回答】広告主の社名ではなく代理店である自分の社名を記載 以下は上記最初の質問で指定した会社(以後、「会社」)とウェブサイト(以後、「ウェブサイト」)に関するものです。 4.「会社」のビジネスモデルを説明してください。 【回答】広告主のことではなく代理店である自社について書くこと 1回目は広告主について回答したのが審査不承認につながったと思われる。 5.「会社」は法的に登録された事業体ですか。 【回答】「会社」の法的登録の詳細を記入 6.「会社」にその他の名称があれば記入※略称などのこと 7.消費者が「ウェブサイト」で宣伝されている商品やサービスをどのように入手できるかについての説明してください。「会社」や別のビジネスとのやり取りなど、すべてのステップを記入。 【回答】消費者、ウェブサイト、広告主、代理店(自社)これらの言葉を交えてユーザが広告を通じて購入または申込を経て入手する旨を記載すると良い。 8.「ウェブサイト」での宣伝に対して「会社」に支払われる報酬の形態を選択。 【回答】代理店としての運用手数料における課金形態。媒体費の20%であれば『広告予算のに基づく報酬性』を選ぶ。 9.貴社の「ウェブサイト」での「会社」の宣伝について最もよく表しているものを選択。 【回答】「貴社」は代理店である自社を指す。この質問はアフィリエイトなのか、販売代理店なのか、ブランド所有者か、立ち位置を聞かれているが、通常の広告代理店の関係であれば『その他』を選択するのが適しているが、次の質問の回答が必要。 「ウェブサイト」を使って宣伝している「会社」について、「それ以外」を選択されました。宣伝しているかいしゃの詳細(販売の目標到達プロセスに関与する別のビジネスとの関係性など)を記入 【回答】広告主と契約を交わしている代理店 という回答が適切と思われる。 10.「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスについて、販売目標到達プロセスのどの部分を「会社」が担当しているか。 【回答】ブランディング~CRMまでの項目を単一選択。広告代理業のみであればブランディング~見込み顧客のコンバージョンまでを「会社」で選択、が適切と考える。 なお「別のビジネス」とは、例えば外部発注している場合を指し、該当があれば次の質問で関係性を記入する必要がある。11.消費者が「ウェブサイト」でやり取りする際に仕様するコミュニケーションチャネルはどれか。12.「会社」は「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスの直接的な提供者か。別のビジネスが商品/サービスを提供していると回答されました。直接的な提供者の名前とウェブサイト、関係性を記入してください。 【回答】適切な回答は、直接的な提供者→広告主の社名¦ウェブサイト→広告対象サイト¦関係性→広告運用の直接契約をしている広告代理店3回目は、2回目の内容に新しい質問がいくつか追加されていた。下記はその質問内容と回答例だ。 1.「会社」の担当氏名と役職、メールアドレス 2.「会社」の従業員数 【回答】ここでは自分自身と自社の情報を記入すること。 3.「ウェブサイト」で宣伝している商品/サービスを提供するために必要なライセンスまたは証明書は何か。(単一選択) 4.重要と思われる情報または意見を自由記述で。 【回答】自社の立ち位置、あくまで広告主に代わって広告出稿をしている代理店である旨を改めて説明を記載。また、Googleからの要請はなかったが、広告主と自社間で交わした広告運用業務の契約書を添付した。 【5】審査承認フローに対し思うこと ポイント1 審査基準は公開されておらず、Googleサポートも把握していない点。ネットにも情報がないため手探りだった。 あくまで推測だが、承認の決め手は自由回答欄の補足説明記と、契約書の添付だったように思える。 ※フォームには個人情報を含んだものを添付しないよう記載されていたが、他に立ち位置を証明できるものがない。 ポイント2 結果的に計3回確認申請をしたわけだが、審査結果には詳細がないため、どの回に対する結果なのか判断できない点も苦労を極めた。 Googleサポート曰く、フォーム送信後5~7日待つことを推奨されたが、改めて時系列を見る限り、送信後2日経過しても結果が来なければ次アクションに出て良いと考える。 ポイント3 質問文中に含まれる「会社」「別のビジネス」の対象が判断しづらい点だ。 私のように、広告代理店という立場だと、広告主・自社どちらを指しているか、後に続くすべての回答に影響するからだ。 出だしの判断を誤れば申請1回分をロスしてしまう。 これにはGoogleサポートも困惑する場面が多々あり、事実、その回は審査に落ちている。 今回の件はホスピタリティの高さを誇るGoogleらしくない一面を見た気がする。 (言い忘れたが私はGoogle信者だ) --------------------------------------------------------------------------------------------------- 愛するGoogle様へ Google広告は、広告主だけでなく多くの広告代理店も利用しています。 そのため、フォーム送信者が広告主か代理店かを冒頭で確認し それぞれに合わせた質問事項に最適化いただけると助かります。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 本コラムがGoogle広告審査で困っているマーケッターの参考になれば幸いだ。>>>ニャーケッターのその他の記事を見る<<<
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2023.02.16 WEB広告
- コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も!
- コンテンツマーケティングで集客を実現する場合、成果を出すためには、検索エンジンでの上位表示は不可欠であり、キーワードの選定は慎重に行わなければなりません。 しかしキーワードの選定をどのように進めればよいのか、具体的に分からず困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性を説明するとともに、キーワード選定の具体的な方法と注意するポイントを紹介します。 1. コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性 コンテンツマーケティングにおいて、多くのユーザーを集めるには検索エンジンからの流入が欠かせません。検索エンジンでは上位表示されるほどクリック率が上がるため、効率的にユーザーを集客するにはSEO対策を行う必要があります。 SEO対策とは、簡単に言うと「検索エンジンでWebサイトが上位表示されるために行う取り組み」のことですが、このSEO対策を進めるにあたってキーワード選定が非常に重要です。 キーワードからは、ユーザーがどんな情報を知りたいのか推測できます。Googleはユーザーにとって有益なコンテンツ(=知りたい情報を与えるコンテンツ)を上位表示させると公表しているため、ユーザーが得たい情報を届けることこそが上位表示の近道なのです。 そのため、自社コンテンツとして適したキーワードを選定し、ユーザーのニーズと自社が発信したい内容をすり合わせ、価値あるコンテンツを提供する必要があります。 2.キーワード選定の前にターゲットを明確にする! 事前にターゲットを設定しておけばキーワードを選定するのが容易になり、コンテンツを書く際にも相手に伝えたいことを明確化できます。 ターゲットを設定する時は、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地など属性ごとにグループ分けしてアプローチする市場を定めます。以下はターゲット設定の1例です。 【ターゲット層】30代 女性 都内在住 既婚者 子供有このターゲット層に自社を認知してもらうためには、Webサイトで育児系の情報や家族の悩みに関する情報、関東圏のレジャー情報などを発信するのが効果的だと考えられます。コンテンツの方向性が定まることで、狙ったターゲットの流入を見込めるでしょう。 また、ターゲットよりも詳細なユーザー像「ペルソナ」を設定するという手法もあります。ペルソナを設定すればターゲットよりもユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予測することができます。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ 3. キーワードの選定方法 それでは、具体的なキーワードの選定方法を5ステップに分けて見ていきましょう。 ①.軸となるキーワードをピックアップする まずは自社のサービスに関する言葉や、周辺キーワードなどを思いつく限りピックアップします。自分たちで考える以外にも、商品やサービスに関連する資料を見たり、共起語を検索したりしてもよいでしょう。 ユーザー視点でキーワードをピックアップするには、Yahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティサイトや、TwitterなどのSNSでどのような言葉が用いられているのかをチェックするのもおすすめです。 ②.キーワードをカテゴリ分けする 続けて、ピックアップしたキーワードをユーザーの検索意図に基づきグループ分けし、意味合いが似ている、ニーズが重なっているキーワードはひとつにまとめます。 この時点で、新しいキーワード案が出てくることも多いでしょう。 ③.ツールで関連キーワードと月間検索ボリュームを出す Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用して、軸となるキーワードの関連語と月間検索ボリュームを調べます。 後ほど詳しく説明しますが、検索ボリュームはあまり気にせず、コンテンツを作成するときの優先順位付けの参考程度に留めるとよいでしょう。 ④.検索意図が似ているキーワードをまとめる 関連語を抽出したら、そこから検索意図を予想して似ているキーワードはひとつにまとめます。 例えば、「コンテンツマーケティング KPI」「コンテンツマーケティング 効果測定」の2つの検索クエリは、全く異なるように見えてユーザーの検索意図はあまり変わりません。 キーワードのまとめに慣れていない場合は、実際に検索エンジンで検索し、検索結果に表示されるサイトを確認してみるとよいでしょう。先程の2つの検索キーワードを検索してみても、検索結果は似通っていることが分かります。 検索意図が似ているキーワードで別個にコンテンツを作成してしまった場合、重複コンテンツとなる可能性があるため要注意です。重複コンテンツの基準は「2章」を目安にしてください。作成しようと考える記事で2章以上が同じ内容になりそうなキーワードは1つにまとめることをおすすめします。 ⑤.検索してみて上位表示可能か確かめる 最後にキーワードで検索してみて、上位表示が可能かどうかを確かめます。 検索した結果、上位が大手ECサイトなどに独占されているような場合は、上位表示は容易ではありません。上位に記事コンテンツが少ないキーワードは、どれだけよいコンテンツを作成しても、上位表示される可能性は低いと判断できます。 4.キーワード選定時に注意したいポイント ここからは、キーワードを選定するときに注意したいポイントを紹介します。 検索ボリュームはあまり気にしない 検索ボリュームの多いビッグキーワードを狙うと、効率的に自社サイトへのアクセスを増やせるように思いますが、ビッグキーワードは競合が多いため上位表示が難しく、さらにユーザーの検索意図が分かりにくいため、あまりコンバージョンに結びつきません。 例えば、「SEO」でコンテンツを作成しようとしても、ユーザーはSEO対策の方法を知りたいのか、SEOの意味を知りたいのか、SEO会社を探したいのかが分からず、ユーザーニーズを的確に満たすコンテンツにはなりません。 一方、スモールワード(ロングテールワード)であれば、検索ボリュームこそ少ないものの、そのキーワードで検索するユーザーは強いニーズを持っている可能性が高いと考えられ、コンバージョンにつながりやすいでしょう。 また、戦略のひとつとして、スモールワードで上位表示するコンテンツを増やし、ドメインを成長させてからビッグワードでも上位を狙うという方法もあります。 優先順位を決めてコンテンツを作成する コンテンツによりコンバージョンを狙うためには、コンバージョンに近いユーザーが使うキーワードで、直接的なものを優先的に選びます。 しかし、そういったキーワードは、一般的に競合性が高く、上位表示は簡単ではありません。事前にツールを使用して競合性が低いキーワードを調べ、上位表示を狙えるキーワードから優先的にコンテンツを作成していくことをおすすめします。 5.キーワード選定に役立つツール ここでは、キーワード選定に役立つツールを5つ紹介します。上手に活用すればキーワード選定を効率化しながら、より良いキーワードを導き出せるでしょう。 Google キーワードプランナー Googleキーワードプランナーは、SEOや広告のキーワード調査を支援するツールです。 Googleキーワードプランナーを使えば、キーワードの「表示回数」「クリック数」「クリック率」「広告費用」などがわかります。他にも、関連するキーワードやそれぞれのキーワードの競合性、月間検索ボリュームの推移を確認できます。 無料でも使用できますが、表示される数値は「10〜100」など大まかなものになってしまいます。1,000円程度のGoogle広告を出稿することで、詳細な数値やその推移をみられるようになるので、必要があれば試してみるのも良いでしょう。 Googleトレンド Googleトレンドは、検索キーワードやトピックの人気傾向(検索数の推移)がグラフで把握できるツールです。Googleが公式に提供しているツールで、無料で使用することができます。 Googleトレンドを使えば、特定のキーワードが過去から現在までどれくらい検索されてきたかを相対的に見ることができます。現状の検索数が同じキーワードでも、徐々に検索数が増加しているもの減少しているものでは、将来的な流入数が変わってくるかもしれません。 時代の移り変わりを予測してキーワード選定を行う際に重宝するでしょう。 Googleサーチコンソール Googleサーチコンソールは、現状のサイトの検索順位や検索結果画面への表示回数、クリック数などがわかるツールです。 キーワード分析はサイトの現状を把握してから行うことが大切です。Googleサーチコンソールを使って分析すれば、思いがけない検索キーワードから流入していることがわかるかもしれません。 流入の多いキーワードを軸としてキーワード選定をすれば、サイト全体の専門性が上がり、Googleから評価されやすくなるでしょう。 ラッコキーワード ラッコキーワードは、指定したキーワードから関連するワードをリスト化してくれるツールです。無料で使えるので、気軽にサジェストワードをチェックできます。 自分では思い浮かばないキーワードがみつかるので、キーワード選定に行き詰ったら確認するのがおすすめです。ただし、無料で使えるのは月50回までです。有料会員になるとキーワード調査の回数を増やしたり検索流入しているキーワードを調べたりできます。 aramakijake aramakijakeを使うとYahoo!とGoogleの検索ボリュームを無料で調べることができます。無料で使用できるツールなので、キーワードの需要を知りたい時に便利です。 検索ボリュームはコンテンツを制作した時の流入数の目安になります。検索ボリュームの大きいものは順位が上がりにくいので、まずは小さいものから対策してWebサイトの評価を上げ、徐々に大きいものを対策していくのがおすすめです。 対策したいキーワードがどのくらいの検索ボリュームなのか、aramakijakeを使って確認しておきましょう。 6.まとめ コンテンツマーケティングで成功するには、SEO対策が欠かせません。ユーザーが検索するキーワードからユーザーのニーズを想像し、課題を解決する有益なコンテンツを作成しましょう。 キーワード選定の方法は、以下のとおりです。軸キーワードの選定 カテゴリ分け 関連キーワードの調査 検索意図が似ているキーワードをまとめる 上位表示可能か確認ビッグキーワードばかり狙わず、優先順位をつけてコンテンツを作成することが大切です。数値を調べる際にはGoogleサーチコンソールやラッコキーワードなどのツールを活用すると効果をより高められます。
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2022.08.17 WEB広告
- 【データフィード】クロール自在!ここがすごいよ!ECMフィード
- 猫はヒトが隠したものを探しあてるのが得意です。そう、意外とよく見ているのです。ヒトだけでなく、マーケティングも・・・[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/icon_white-1-290x300.jpg" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]いま主流の「動的広告」に欠かせないデータフィード。今回はフィードの自動生成・更新システムはどこも同じと思っている方に見てもらいたい内容にゃ。[/word_balloon]2021年6月リリース以降、大好評のECMフィード、強みは何と言っても「他社で断られても大丈夫」という点が他社にない武器だと思う。本来、データフィードはサイトの一覧ページをクローリングし、所定の値を収集しフォーマットに合わせ生成するものだ。ところが、中には外部からのクロールができないシステムや、必要な値がそもそもHTML上に存在しない、など様々な事情でフィード形成が困難なケースがあるが、ECMフィードは、数々の弊害をクリアしている。今回はその事例をいくつか紹介したい。 1.【事例】クローラーの道がない!! とある航空券予約サイトの事例。サイトはお世辞にもトレンドとは言い難い、今まで見た中でもっとも地味なインターフェースだった。まず、トップページが検索機能のみ。画像が1つもない。これではまるで基幹システムの管理画面だ。検索においてはプルダウンやラジオボタン、チェックボックスのみ。リンク形式のカテゴリ導線が一切ないのだ。これにより生じた弊害はクローラーを走らせるための「道」がない、ということだ。これではクローリングできない。実際にフィード業者から対応不可と過去数回言われており、サイトリニューアルをしなければフィードが使えないという相談を受けたことがきっかけだった。この状況に対し、航空券検索時の航空会社コードと日付を検索可能な期間全ての組み合わせパターンをプログラムで生成し、検索結果URLのパラメータ部分に置き換えたものをクロールする、という力技で対処した。工数やクローラーの本数など、通常の何十倍もかかっているが、追加料金無し。他サイトと同額での対応はECMフィードならでは。 2.【事例】外部ファイルで補完 Googleショッピングでは商品画像のなかに文字やロゴをいれてはいけないという規定がある。とあるブランドのECサイトでは、外部からの画像盗用・無断使用を防ぐため、あえて店舗のロゴを商品画像に重ねていたことが皮肉にも規定に抵触し、広告配信が止まってしまった。数万点におよぶ全商品の画像にロゴが入っている。さて、どうしようか。複数ある商品画像のうち、デフォルト表示されるメイン画像だけでも変更出れば審査は通る。そこでロゴを入れるまえの元画像を保管してるサーバーのフォルダ名と商品IDを組み合わせ、ロゴなし画像URLを生成し、フィードの画像URL値に採用することで無事解決した。 似たような事例ではGoogle product categoryの生成を外部ファイル連携で行ったケースもある。取扱商品が特殊な場合、「Google product category」のいずれも該当がない、ということがしばしばある。その場合、XXならGoogle product categoryの○○に置き換える、といったルールをあらかじめ定義しておくことで解決したのだ。これができずに他社で3ヶ月も待たされていたサイトも、ECMフィードで3日後には広告配信できたケースもあった。 3.【事例】共同制作の落とし穴 続いて、今度は大規模ECサイトでの話。いつものようにフィード設計を行い、テストクロールをしたところ不具合多々発生。値がずれる、余計な文字列が混入している、値があるのにブランク、といった具合だ。原因を調べたところ、どうやらページによってHTMLの書き方や使われている変数がバラバラ、同じ値でもHTMLが複数パターン存在していることが判明。しかも、それらパターンが発生している箇所はカテゴリで分かれているわけでもない。パターンと発生箇所を特定するのに非常に骨が折れた。あとでわかったことだが、このサイト、なんと制作に5社も携わっていたのだ。そのせいで、全カテゴリ共通の項目ですら、下層ディレクトリによって変数が複数あったりテーブルの使用有無が異なったり、変数の値の定義が統一されていないため、単位の有無や表記のゆれなどもあり、本来1本で済むクローラーを、このサイトでは実に9本も使っており、ここまで手間のかかったサイトは後にも先にも他にない。なお、このサイト苦労しているのはクロールだけではない。SEO対策におけるHTML修正の際も、ルールが統一されていないゆえに余計な工数がかかっているという。 4.【事例】運用フェーズも万全ここまではいずれも初期設定の場面だが、ECMフィードの強さはそれだけじゃない。運用開始後においても柔軟性の高さに定評がある。よくあるのが、初期設定後に発生した追加・変更の際に追加料金がかかる場合。広告媒体の仕様変更に伴う変数の追加・変更、サイトリニューアルによる条件の再設計などは、どのサイトでも起こりうることだが、その都度追加費用が発生していたらたまったものではない。とくに最近ではCriteo CRP(クリテオ リセラープログラム )の普及により、ダイナミックバナー(動的配信)でありながら、表示させる商品を任意でピックアップできるリマーケティングの利用が増えているため、CRP対象商品のフラグをフィード側で定期的に更新するというニーズが高まっている。そんなときもECMフィードなら最短即日でフラグ対象の変更は無償で対応している。なお、上記いずれも追加費用が発生したことは過去一度もない。さらに、対応が早い。再設計を除く追加・変更に関する依頼は早ければ即日・遅くとも翌日には完了している。非常にフットワークが軽いのだ。 数々の難儀なサイトを攻略してきたECMフィード。対応力はまさに自由自在。商品点数10万点以内は月額費用ワンプライスだ。他社で断られた方、長期間待たされている方もぜひお問い合わせください。 ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥本記事を転載、ご紹介いただく際はひとこと「載せたよ」のお知らせいただけると嬉しいです。コチラ → https://www.ecmarketing.co.jp/contents/contact
検索エンジン最適化(SEO)
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2023.03.01 検索エンジン最適化(SEO)
- コンテンツSEOのメリット・デメリット 施策内容や費用、期間についても解説!
- コンテンツSEOは良質なコンテンツを継続的に発信し、検索エンジンからの集客拡大を目指すSEO対策のひとつです。コンテンツSEOの導入を検討しているWeb担当者は、メリットとデメリットを知り、自社に合った施策なのかを見極めることが大切です。そこで今回は、コンテンツSEOの施策内容やメリット・デメリット、費用や効果が出るまでの期間、内製と外注どちらが良いのかを解説します。 1.コンテンツSEOの施策内容 コンテンツSEOとは、SEO対策の1つの方法です。主に記事コンテンツを発信して検索エンジンからの集客を狙います。Googleはユーザーにとって利用価値の高い検索エンジンであることを目指しています。そのため、読者のニーズを満たすコンテンツを作ることで、検索結果に上位表示されやすくなり、Webサイトへの流入数を増やすことができます。読者のニーズを把握するためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成などの手順を経て記事作成を行うことが一般的です。加えて、SEO的な知見も含めながらライティングをすることで、より成果につながりやすくなります。2021年7月の調査では、スマホで調べものをする人の93%が検索エンジンから情報収集をしています。検索エンジンで上位表示できれば多くのユーザーの目に触れられるため、SEO対策の重要性は言うまでもありませんが、そのインパクトを具体的な数字で見てみましょう。2021年の統計によると、Googleの検索結果の1~5位までの平均クリック率は約8%、6~10位までの平均クリック率は約1%となっています。仮に月間検索数2,000件のキーワードで50本の記事を書いた場合、全ての記事が5位以内なら1ヵ月のアクセス数は約8,000件、1年で約96,000件になる計算です。実際には、周辺キーワードでも流入してくる可能性が高いため、さらなるアクセスの伸びも期待できます。 2.コンテンツSEOのメリット 多くの企業が取り組んでいることからもわかるように、コンテンツSEOには様々なメリットがあります。ここでは、コンテンツSEOの6つのメリットについてみてみましょう。 長期間に渡って安定した集客ができる コンテンツSEOは長期間に渡って安定した集客ができる施策です。一度公開したコンテンツは自ら削除しない限り半永久的に検索エンジンに残り、自然検索からの流入を獲得し続けます。数年前に公開したコンテンツから未だにアクセスがあるというケースもみられます。新聞やTV、インターネットなどの広告は発信直後には爆発的な集客効果を生み出しますが、時間が経つにつれて忘れられてしまいます。広告から長期的に集客を行うのは、広告費を確保し続ける必要があるため、あまり現実的ではないかもしれません。SNS長期間に渡って見込み客を増やし続けられることは、コンテンツSEOの大きなメリットといえるでしょう。 長期的にみた時の費用対効果が高い コンテンツSEOは長期的にみた時の費用対効果が高い施策です。新聞広告やTVCMの場合、一度にかなり高額な費用がかかります。新聞広告は全国に出そうとすると約200万円、TVCMは1回15秒間の放送で約100万円です。継続して広告を出し続けたいなら、さらに費用が必要になるでしょう。一方、コンテンツを内製するなら制作費は実質0、外注したとしても1本あたり約3~15万円で済みます。しかも、一度コンテンツを制作してしまえば追加料金なしで集客し続けます。早く始めれば始めるほど、費用対効果を実感しやすい施策といえるでしょう。 顧客の育成(ナーチャリング)ができる コンテンツSEOには、顧客の育成(ナーチャリング)ができるといったメリットもあります。ナーチャリングとは、ユーザーの購買意欲を段階的に醸成するマーケティング手法です。顧客は、サービスへの興味関心度により3種類に分けられます。潜在層…自社商品に関連するテーマに興味はあるが、商品を認知していない 準顕在層…自社商品を認知しているが、購入を検討していない(特徴や他社との違いを理解していない) 顕在層…自社商品の購入を検討しており、情報収集しているコンテンツSEOでは、「自社商品をPR(潜在層向け)」「他社商品との違いを解説(準顕在層向け)」「商品の体験記(顕在層向け)」といったように、段階別にコンテンツを制作することで顧客との関係性を深めることに役立ちます。 コンテンツが蓄積し資産となる 作ったコンテンツは、Webサイトに蓄積し続け資産となります。長期間に渡って上位表示されるコンテンツを増やせば、Webサイトの集客力は着実に上がっていきます。さらに、優良なコンテンツが増えれば増えるほど、Webサイトのドメインパワーが上がり、過去の記事も順位が上がりやすくなります。※ドメインパワー…検索エンジンからの信頼性のことで検索順位を決める項目のひとつ。Webサイトの更新性、実績、被リンクの質・量などが影響する。しっかりと成果を出すためにも、Googleやユーザーから評価される良質な記事を蓄積することが大切です。 自社のブランディングができる コンテンツSEO施策では自社のブランディングもできます。Webサイトの情報を充実させるほど、顧客からプロフェッショナルとして認知してもらいやすくなり、安心感や信頼感を醸成できるでしょう。例えば、あなたが住宅を購入する場合どちらのハウスメーカーに依頼するでしょうか。ハウスメーカーA住宅の紹介ページのみ。ハウスメーカーB住宅の紹介ページに加えて、住宅を購入する際の注意点や住宅の選び方、費用や住宅ローンについて解説しているページがある。Webサイトの情報だけで判断するならハウスメーカーBを選ぶのではないでしょうか。検索結果の上位を自社コンテンツで埋めれば、そのKWやテーマの「第一人者」「プロフェッショナル」というイメージがつきやすくなります。適切にブランディングを行うためにも、コンテンツは多様なジャンルを扱うのではなく、テーマを絞って実施するのが一般的です。 SNSでの拡散が期待できる コンテンツSEOはSNSでの拡散が期待できる施策です。学びになるコンテンツや面白いコンテンツ、話題性のあるコンテンツを作ることで、読者が拡散してくれやすくなります。SNSで拡散されると単純にWebサイトへの流入が増えるだけでなく、外部のブログやホームページで紹介されることが増え、自然な被リンクを獲得できます。※被リンク…外部のサイトに自社サイトのリンクが貼られること。自社メディアで書いた記事が同じテーマのメディアから引用という形でリンクされるといったような、自然な文脈のリンクが高く評価されやすい。SNSでの拡散により自然な被リンクが蓄積していけば、該当コンテンツが上位表示されやすくなるだけでなく、サイト全体のドメインパワーも向上します。 3.コンテンツSEOのデメリット ここでは、コンテンツSEOのデメリットを5つ紹介します。メリットだけでなくデメリットも知って、実際にコンテンツSEOを実施するか判断しましょう。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果が出るまでに時間がかかる施策です。通常、コンテンツを投稿してから検索エンジンが評価をするまでに2~3ヵ月はかかります。Googleは読者のクリック率や滞在時間、直帰率などを加味して順位を決めています。新しく投稿したコンテンツはデータが蓄積されていないため、上位表示されにくいのです。Googleが評価をしやすいように、Webサイトの構造を整えたり内部リンクを追加したりすることもできますが、数日で結果が出ることはほとんどありません。※内部リンク…同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのこと。関連性の高いページ同士をつなげることでGoogleから評価されやすくなる。コンテンツSEOを導入する際は、広告に比べて即効性はないこと、その分長期的な集客効果を期待できることを社内で共有しておくといいでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある コンテンツSEOで成果を出すには、コンテンツを蓄積する必要があります。成果が出始める目安は、文字数2000~3000字程度の記事を30~50本以上です。検索数の多いキーワードで上位表示したいなら、さらに本数が必要になるでしょう。記事を上位表示するためにはWebサイトにある程度ドメインパワーが必要です。特に、初期段階ではコンテンツの数が少なく、Webサイトの評価が低ければ順位は上がりにくくなります。記事を内製する場合は、まとまった本数を書く工数を確保しておきましょう。外注する場合も、最低30本分の予算確保は必要です。 コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある コンテンツの質が悪いと上手く集客に繋がらない可能性があります。質の悪いコンテンツとは、読者が求めている情報が記載されていない、信頼できる情報ではないコンテンツのことです。コピペ記事やタイトルが誇張されている記事も低品質なコンテンツとみなされます。低品質なコンテンツは、その記事の検索順位が下がるだけでなく、Webサイト全体の評価を下げる可能性があります。Webサイトへの流入を獲得するためには、記事を量産すればいいのではなく、読者の欲求を満たす良質なコンテンツを作り続けることが求められます。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツの作成に労力や費用、工数がかかるのもデメリットの1つです。コンテンツを内製する場合は、自分で記事を書かないといけないので、その労力がかかります。ユーザーの検索意図に沿った記事を作るためには、ターゲット設定やキーワード選定、構成作成が不可欠で、SEOを意識したライティングも求められます。コンテンツを外注する場合は、情報提供や記事の確認を行う程度で済みますが、代わりにコンテンツの制作費がかかります。ただし、施策に労力や費用がかかるのはコンテンツSEOだけではありません。一度制作すれば長期的に効果を発揮してくれることを考慮すると、実施する価値はあるといえます。 定期的にメンテナンスする必要がある 記事のリライトやリンクの整備などメンテナンスが必要になる場合もあります。最初は上位表示できていたコンテンツでも、時間が経つにつれて順位が下がってしまうケースはよくみられます。そういった記事を再度上位表示させるためには、タイトルを変更する、古いデータを新しいものに変更する、新しい情報を追加するなどのリライトをする必要があります。また、記事を作っても全てのコンテンツが上位表示されるわけではありません。中には、1年以上経っても順位が出ない記事もあるでしょう。そういった記事は大幅なリライトやリンクの再整備が必要かもしれません。 4.コンテンツSEOにかかる費用 コンテンツSEOを内製する場合にかかる費用は基本的には人件費のみです。ただし、キーワード選定や効果測定で使用するツールに料金が発生する場合もあります。無料で使えるものもありますが、より正確に調査したいなら有料ツールを使用した方がいいでしょう。実際にコンテンツSEO施策を行うなら、どのくらいの工数がかかるのかリサーチした上で、人件費を計算しておきましょう。コンテンツSEOを外注する場合にかかる費用の相場は、以下の通りです。初期費用の相場月額費用の相場(5本)20~50万円15万円~75万円 初期費用は20~50万円が相場です。ターゲット設定やキーワード選定など、コンテンツSEOを展開する上での戦略立案に必要な費用です。コンテンツの1本あたりの料金は3~15万円が一般的です。ライターに執筆だけ依頼する場合は安価、SEO会社にターゲット設定やキーワード選定、執筆、投稿後の分析まで依頼する場合は、比較的高額になるでしょう。自社でコンテンツSEOを実施するのが不安なら、多少高額でもSEO会社に外注するのがおすすめです。反対に、自社にある程度コンテンツSEOの知識があるなら、キーワード選定や分析は自社でやって、コンテンツの制作だけ外注する方法もあります。 5.コンテンツSEOの効果が出るまでの期間 コンテンツSEOの効果が出るまでにどのくらいの期間が必要なのでしょうか。Googleによると、SEOの効果が表れるまでには「4ヵ月~1年」かかるそうです。つまり、コンテンツSEOの効果を判断するためには、1年程度は実施し続ける必要があるということになります。特に、「転職」「脱毛」「住宅ローン」など検索数の多いビッグキーワードを狙っている場合は、競合が多いので、順位を上げるのに時間がかかるでしょう。今後コンテンツSEOを実施する予定があるなら、なるべく早く始めるのがおすすめです。効果が出るまでに時間がかかるのは他社も同じなので、先に始めることで差をつけることができます。競合他社が既に実施している場合は、これ以上差をつけられないようにする必要があるでしょう。 6.コンテンツSEOは内製がいい?外注がいい? コンテンツSEOは内製するのがいいのでしょうか、外注するのがいいのでしょうか。それぞれのメリットを比較してみました。 コンテンツSEOを内製する場合 コンテンツSEOを内製するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを内製するメリット】費用を削減できる 専門性の高いコンテンツを作成できる 社内にSEOノウハウを蓄積できる社内でコンテンツSEOを実施できれば外注費を削減することができます。自社のサービスについて知識のある人が直接コンテンツを制作できるので、専門性の高い記事を書くこともできるでしょう。コンテンツSEOを内製すれば社内にノウハウを蓄積できるので、担当者が退職したとしても継続的に実施できるようになります。ただし、社内にSEOの知識がある人がいないとコンテンツを上位表示するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOの内製は、社内にSEOの知識がある人がいる、コンテンツを制作できるだけの工数を確保できている場合におすすめです。 コンテンツSEOを外注する場合 コンテンツSEOを外注するメリットは以下の通りです。【コンテンツSEOを外注するメリット】プロが戦略的に対策してくれる 長期的に安定した運用ができる ペナルティなどのリスクを回避できるコンテンツSEOを外注すれば、プロが戦略的に対策してくれるので、高いSEO効果を実感することができるでしょう。Googleの検索エンジンは定期的にアップデートをしているため、変化したアルゴリズムへの対応が不可欠です。SEO会社なら変化に対応した施策を行ってくれるので、長期的に安定した運用ができます。また、コンテンツSEOではGoogleの提示するガイドラインに違反しないことも大切です。コピペした文章や内容の薄い文章は、低品質なコンテンツとみなされてペナルティを受ける可能性があります。プロに任せておけばGoogleからペナルティを課されるリスクも回避できるでしょう。コンテンツSEOの外注は、社内にSEOの知識がある人がいない、内製の工数を確保できないという場合におすすめです。月2本でもプロに任せることで成果に繋がったという企業もみられます。少しずつでも始めてみることが大切です。長期間続ける予算がないという場合は、インハウス支援制度のあるSEO会社で半年程度外注して社内にノウハウを貯め、内製に切り替える方法もあります。 7.まとめ コンテンツSEOとは、SEO対策の1種で、記事コンテンツを発信して検索エンジンからの流入を獲得する施策です。コンテンツSEOは、長期間に渡って安定した集客を行うことができる、顧客を育成することができる、自社のブランディングができるといったメリットがあります。反対に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツの質が悪いと集客に繋がらない可能性がある、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットもあります。コンテンツSEOを実施する際は、どれくらい費用がかかるのか、どれくらいで効果が出るのかを理解した上で、内製するか外注するかを決めるようにしましょう。
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2023.02.27 検索エンジン最適化(SEO)
- 【初心者向け】コンテンツSEOのメリットや記事作成の手順を解説!
- 「コンテンツSEOとSEO対策、コンテンツマーケティングの違いがわからない」「コンテンツSEOをやりたいけど知識がなく手詰まりになっている」と悩んでいる人もいるかもしれません。実際にコンテンツSEOを実施していても、なかなか集客やCVに繋げられず、課題感があるというWeb担当者も多いことでしょう。そこで今回は、コンテンツSEOとは何なのか、SEO対策やコンテンツマーケティングとの違い、メリット・デメリットといった基礎知識から、実際に成果を出すための記事作成手順や成功事例といった実務に役立つ情報まで「コンテンツSEO」の全てを解説します。 1.コンテンツSEOとは?コンテンツSEOについて知るには、まず「SEO」について理解する必要があるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略称であり、「検索エンジンの最適化」を意味します。検索エンジンの最適化とは、広告欄を除いた検索結果(オーガニック検索)において自社のWebサイトが上位に表示されるよう対策することです。一般的に、Webサイトが上位表示されればされるほどクリック率も上がるため、集客に繋がりやすいと考えられています。※「SEO」についてもっと詳しく知りたい方はこちら 初心者でもわかるSEO対策!検索エンジンの仕組みやSEOの重要性を解説SEOを対策すると、オーガニック検索を通して、Webサイトへのアクセス数を増やすことができるでしょう。SEO対策にはいくつか方法があり、「コンテンツSEO」もその一種です。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指します。コンテンツSEOと混同されやすい施策にコンテンツマーケティングがあります。コンテンツマーケティングは、コンテンツSEOで提供するいわゆる記事コンテンツだけでなく、動画やメルマガ、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツを発信することで、ユーザーに認知してもらい、顧客になるように育成する一連の手法です。主に記事を扱うコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法の1つと考えられます。[caption id="attachment_2157" align="aligncenter" width="654"] コンテンツSEOの位置づけ[/caption]現代において検索エンジンからの効率的な集客を目指すのであれば、コンテンツSEOは必須の施策といえるでしょう。 2.コンテンツSEOのメリット・デメリットコンテンツSEOをより効果的に実施するためにも、メリット・デメリットを知っておくことは大切です。 コンテンツSEOの【メリット】 コンテンツSEOを実施するメリットは以下の6つです。 長期間に渡って安定した集客を行うことができる コンテンツSEOで作成した記事コンテンツはWeb広告などと違って一度公開するとずっとネット上に残り続けます。上位表示させ続けられれば、長期に渡って検索エンジンから安定した集客を行うことができるでしょう。 長期的にみた時のコスパが高い 長期的にみた時のコストパフォーマンスが高いのもメリットの1つです。リスティング広告ならクリックされるたびに費用が発生し、継続すればするほどコストがかさみます。TVや新聞などのマス広告はある程度の予算がかかるため、継続して実施するのは難しいかもしれません。コンテンツSEOであれば費用をかけるのは記事作成の1度切りで済むため、続ければ続けるほどコストパフォーマンスが上がっていきます。 顧客を育成することができる コンテンツSEOは、自社の顧客に対して興味を引くような記事を作成しリーチするだけでなく、プレスリリースやLP、ホワイトペーパーなど様々なコンテンツと連携することで、顧客を育成(ナーチャリング)できるのが特徴です。顧客は、自社の扱う商品ジャンルに対して興味が薄く知識も少ない「潜在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味はあるが、自社のことを認知していない「準顕在層」、自社の扱う商品ジャンルに対して興味や知識があり、実際に商品の比較検討をしている「顕在層」の3種類に分けられます。コンテンツを読んでもらうことで自然と自社の商品やサービスへの知識が深まり、「潜在層から準顕在、準顕在層から顕在層…」といったようにナーチャリングができるでしょう。 コンテンツが資産となり蓄積する コンテンツを作れば作るほど会社の資産となって蓄積するといったメリットもあります。自社の知見を活かした質のいいコンテンツは、顧客を育成してくれるだけでなく、営業資料や提案書としても使用することができるでしょう。 自社のブランディングができる コンテンツSEOでは自社の専門性や理念を伝えることもできます。読者に自社の技術力や事業方針などを上手く理解してもらえればブランディングに繋がるでしょう。また、優良なコンテンツとして記事が上位表示されていれば、営業でのアピールポイントになり信頼を得られるかもしれません。 SNSでの拡散が期待できる 読者の悩みを的確に解決する記事やその時々の流行を盛り込んだ記事を書けば、SNSで拡散されるかもしれません。SNSからの流入なら、本来ならば自社の記事を検索しないはずの潜在層にもリーチすることできます。記事の拡散により自然な被リンクが集まれば、さらなるSEO効果も期待できるでしょう。 コンテンツSEOの【デメリット】 コンテンツSEOを実施するデメリットは以下の3つです。 効果が出るまでに時間がかかる コンテンツSEOは効果の持続性と安定性は高いですが、効果が出るまでに時間がかかるといったデメリットがあります。これは、Googleがサイトを評価して検索順位を決定するまでにいくつかのプロセスが必要だからです。検索順位が決定するには、「クローラー」と呼ばれるロボットがWebサイトを巡回して様々な情報を収集し、その情報を基にデータベースへの登録(インデックス)が行われる必要があるでしょう。 コンテンツを蓄積する必要がある 作った記事を上位表示させるためには、Webサイトにある程度ドメインパワーが必要です。ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を表したもので、コンテンツの質や量、被リンク、更新頻度などによって評価されます。これを向上させるためには、質の高いコンテンツをある程度蓄積する必要があるでしょう。 コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかる コンテンツSEOでは、ペルソナ設計やKW選定、ライティング、編集など様々な手順があり、労力や費用がかかります。良質なコンテンツを作るなら尚更です。また、一度作ったら終わりではなく、継続して成果を出したいのなら定期的にリライトするなどメンテナンスも必要になるでしょう。 3.コンテンツSEOの記事作成手順 ここからは、実際にコンテンツSEOで記事を作成する手順を紹介します。 ペルソナ設計 コンテンツを作成する前に、誰に対して記事を書くのか明確にする必要があります。自社が提供している商品・サービスについて強みや弱み、他社との違いを洗い出し、どのような顧客をターゲットにするのかを決定しましょう。その際に行うのがペルソナ設計です。「ペルソナ」とはマーケティングで使用される概念で、自社の製品やサービスのターゲットになる人物像を具体的なイメージに落とし込んだものです。ペルソナを作る際は、自社の顧客として想定される人物像を詳細に設計します。年齢や性別、職業、収入、家族構成といった基本情報から、生活パターンや性格、情報収集の方法など細かい部分まで設計しておきましょう。これらを元にペルソナが抱えている悩みや不満を洗い出し、どのようなコンテンツを発信すればいいかを決定するのです。ペルソナをしっかりと作っておけば、誰に対して発信するコンテンツかが明確にでき、自社の顧客となる人に記事を読んでもらいやすくなるでしょう。※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちら ペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ キーワード選定 コンテンツを上位表示させるために最も重要なことの1つはキーワード選定です。まずは、自社の商品・サービスに関するキーワードを思いつく限りピックアップしてカテゴライズします。次に、カテゴリごとにペルソナの悩みに最もマッチしたキーワードを選定しましょう。最後に、選定したキーワードのサジェストキーワードや関連キーワードを見ながら膨らませてきます。こうすることで、ユーザーのニーズと自社が発信したい情報をすりあわせられ、自社コンテンツに適したキーワードを選定することができるでしょう。中々キーワードが決められないという場合は、競合企業のサイトから情報収集するのも良いかもしれません。また、検索ボリュームについても考える必要もあります。多くの人に認知されたいからといって、いきなり検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙っていると、競合が多く上位表示させるのは難しいでしょう。始めは検索ボリュームが小さくても、自社に適した内容を発信できるキーワードから選ぶようにしてください。検索ボリュームが小さいものから徐々に大きなものへ満遍なく対策していくことで、Webサイトの評価を高めながら効率よくコンテンツを展開することができるでしょう。※キーワード選定についてもっと詳しく知りたい方はこちら コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も! 構成 キーワードが決まったら、いきなりライティングを始めるのではなく、まずは記事の骨組みとなる「構成」を作成します。記事の筋道や最終的な目標が定まることによって方向性のブレが少なくなり、より質の高い記事を作れるでしょう。構成では、作成する記事のキーワードに対してペルソナを意識しながらどのような流れで文章を進めるかを明確にします。まずは、「なぜ読者はこの記事を読むのか」と「この記事を読んで読者はどうなりたいのか」を考えましょう。次に、この情報を元に読者の課題解決に必要な要素を過不足なく集め、見出しに分けて自然な流れで進行できるように整えます。要素を並列で紹介する場合は、粒度を合わせることで納得感の高い文章にできるでしょう。 ライティング 構成を元にライティングをします。記事のボリュームは対策するキーワードによっても変わってきますが、実際に上位表示されている記事を目安としましょう。1つのコンテンツに対して十分な情報を入れ込みながらも、無駄な情報の無い記事が理想的です。タイトルは他の記事と差別化する必要があります。一目で何の記事なのかがわかるようにしつつも、上位表示されている記事と似通ったものにならないように工夫しましょう。記事はリード文・本文・まとめの流れで作成します。SEOを意識しすぎて読みにくい文章にならないように注意してくだい。Googleが最も評価する記事は読者の役に立つ、高品質な記事です。結論から書く、伝えたいことが複数ある場合は箇条書きにする、簡潔な文章を心がけ3行を目安に改行するなど、読者にとって読みやすい文章を書きましょう。※ライティングの方法についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOライティングの基本 事前準備や練習方法、SEO効果を上げるコツを解説! 投稿設定 記事ができたら次は投稿ですが、ただアップするだけでは上位表示は難しいかもしれません。まずは、適切に見出しタグ(hタグ)を設定する必要があります。見出しタグとは、Webページにおいてコンテンツを読みやすくするために、テーマを強調させるタグのことです。見出しタグを正しく設定すれば、ユーザーにとってもGoogleにとってもわかりやすい記事にできるでしょう。見出しタグはh1タグからh6タグまであり、最も重要な大見出しにh1タグ、小見出しをh2タグ、次の小見出しをh3タグというように、必要に応じてh1タグから順番にh6タグまでを使い分けながら、正しい順序で設定することが重要です。次に、ディスクリプションの設定です。ディスクリプションとは、記事の要約や概要を記載したテキストで、タグを設定することで検索結果画面のタイトル下(スニペット)に表示させられます。正しく設定することでクリック率(CTR)が向上し、SEOにも役立つと考えられています。スマホなら75字以内、PCなら120字以内と簡潔に記載し、キーワードはできるだけ前に配置しましょう。記事を適切に要約しつつ、読者の期待感を高められるような文章が最適です。記事をそのままコピペしたり、記事に関係のないことを記載したりすると、Googleから評価を下げられてしまう可能性があります。※ディスクリプションについてもっと詳しく知りたい方はこちら ディスクリプションはSEOに有効?CTRを向上させる書き方についても紹介 4.コンテンツSEOのメンテナンス方法ここからは、コンテンツSEOで記事を作成した後のメンテナンス方法について紹介します。 リライト 記事を投稿してからも定期的にリライトすることで、SEO効果を高められます。ただ言葉を書き換えたり追加したりするのではなく、読者が求める情報を追加する、わかりやすい表現に書き換える、古くなった情報を更新するなど、今よりも良い記事になるように意識しましょう。特に、上位表示されていない記事の場合、タイトルや見出しの変更が必要かもしれません。改めてユーザーが知りたい情報が何かを考え、検索ニーズを満たす単語や言い回しを使ってみましょう。※リライトについてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOに効果的なリライト方法と上位表示の秘訣 内部対策の見直し 質のいいコンテンツを作り、定期的にリライトもしているのに順位が上がらない場合は、内部対策の見直しが必要かもしれません。まず、SEO対策には「内部対策」と「外部対策」があり、前者はWebサイト内のHTMLの改善やキーワードの見直しによってGoogleが評価しやすい構造にすることを指し、後者は他Webサイトからの被リンクを獲得することを指します。内部対策をしっかりと行えば、クローラーがWebサイト内をスムーズに巡回し、記事内容が正しくデータベースに登録されるので、適切に順位が付くようになります。XMLサイトマップや構造化データのマークアップは少しテクニカルな内容ですが、同じWebサイト内でリンクを貼る「内部リンク」やアイキャッチなどの画像をクローラーに正しく認識させる「altタグ」はすぐに実施できるでしょう。※SEO内部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説※SEO外部対策についてもっと詳しく知りたい方はこちら SEOの外部対策とは?良質な被リンクを集める方法 5.ECマーケティング流!コンテンツSEOの成功事例!ここではECマーケティング独自のコンテンツSEOの成功事例を3つ紹介します。弊社独自の事例を集めたので、是非参考にしてみてください。 【事例①】メガネ系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業は、以前からSEO対策に力を入れていて他社で様々な施策を行っていましたが、アクセス数が増えないことに悩みを抱えていました。長年SEO対策を行っていた結果もありドメインパワーは十分だったので、弊社では検索数の多いキーワードを中心にクライアントが長年培ってきた知識を盛り込みながら記事作成を行いました。結果、コンテンツSEO実施時点では、38,133セッション/月だったのが、2年後には406,200セッション/月まで伸ばすことができました。実施時点と比べると、月のセッション数は10倍以上であり、かなりの成果といえるでしょう。継続して質のいいコンテンツを作り続けることがコンテンツSEOの成功に繋がります。【事例②】宅配弁当系 毎月5本ずつ約2年間の実施こちらの企業で特出すべき点は、上位表示率の高さです。コンテンツ実施から1年後では、上位2位以内に入った記事が25本中9本だったのが、2年後には50本中23本になりました。約半分の記事が2位以内に入っており、この上位表示率には目を見張るものがあります。セッション数においても、実施当初は6,921セッション/月だったのが、約1年後には507,120セッション/月と約73倍伸びています。これは、弊社が長年培ってきたノウハウを用いて、ビックキーワードの中でも順位が上がりやすいものを選定し、SEOに特化した記事を作成した結果です。また、Webサイトのリニューアルから広告、CRMまで任せていただいている企業なので、コンテンツSEOを長く続けていただけたことも成果に繋がったと考えられます。コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではないので、根気強く対策することで上位表示させられるでしょう。【事例③】不動産投資系 毎月10本ずつ約1年の実施こちらの企業では、Webサイトのリニューアル時点でSEOの内部対策を行い、その後コンテンツSEOを実施しています。コンテンツを継続して実施するだけでなく、SEOの内部対策を強化することで、記事を着実に上位表示させられました。また、記事コンテンツだけでなく、アンケートコンテンツも実施することで実施から約1年でセッション数の伸び率249%を達成しています。コンテンツを効率よく上位表示させていくためには、内部対策が効果的な場合もあるでしょう。また、記事だけでなくその他コンテンツも使いながら展開していくことで、より幅広い集客を行うことができます。※コンテンツSEOの失敗事例について詳しく知りたい方はこちら そのコンテンツ、SEO効果ある?~【残念すぎる】なんちゃってコンテンツSEO事例~ 6.まとめコンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に提供することで、検索エンジンからの評価を上げ、Webサイトのアクセス数増加を目指す施策であり、SEO対策やコンテンツマーケティングの一種です。コンテンツSEOには長期間に渡って安定した集客を行うことができる、長期的にみた時のコスパが高いといったメリットの他に、効果が出るまでに時間がかかる、コンテンツ作成に労力と費用、工数がかかるといったデメリットがあります。コンテンツSEOでは正しい方法で質のいいコンテンツを作ることが大切です。ペルソナ設計・キーワード選定・構成作成・ライティング・投稿といった順番で進めましょう。投稿した後も、定期的なリライトやSEOの内部対策を行うことで効果を高められます。コンテンツSEOを成功に導くためには事例の研究も欠かせません。本記事で紹介している事例を参考に、自社で成功するためにはどうすればいいのか考えてみましょう。
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2023.02.16 検索エンジン最適化(SEO)
- コンテンツマーケティングに効果的なキーワード選定の方法 事前準備や注意点も!
- コンテンツマーケティングで集客を実現する場合、成果を出すためには、検索エンジンでの上位表示は不可欠であり、キーワードの選定は慎重に行わなければなりません。 しかしキーワードの選定をどのように進めればよいのか、具体的に分からず困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性を説明するとともに、キーワード選定の具体的な方法と注意するポイントを紹介します。 1. コンテンツマーケティングにおけるキーワード選定の重要性 コンテンツマーケティングにおいて、多くのユーザーを集めるには検索エンジンからの流入が欠かせません。検索エンジンでは上位表示されるほどクリック率が上がるため、効率的にユーザーを集客するにはSEO対策を行う必要があります。 SEO対策とは、簡単に言うと「検索エンジンでWebサイトが上位表示されるために行う取り組み」のことですが、このSEO対策を進めるにあたってキーワード選定が非常に重要です。 キーワードからは、ユーザーがどんな情報を知りたいのか推測できます。Googleはユーザーにとって有益なコンテンツ(=知りたい情報を与えるコンテンツ)を上位表示させると公表しているため、ユーザーが得たい情報を届けることこそが上位表示の近道なのです。 そのため、自社コンテンツとして適したキーワードを選定し、ユーザーのニーズと自社が発信したい内容をすり合わせ、価値あるコンテンツを提供する必要があります。 2.キーワード選定の前にターゲットを明確にする! 事前にターゲットを設定しておけばキーワードを選定するのが容易になり、コンテンツを書く際にも相手に伝えたいことを明確化できます。 ターゲットを設定する時は、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地など属性ごとにグループ分けしてアプローチする市場を定めます。以下はターゲット設定の1例です。 【ターゲット層】30代 女性 都内在住 既婚者 子供有このターゲット層に自社を認知してもらうためには、Webサイトで育児系の情報や家族の悩みに関する情報、関東圏のレジャー情報などを発信するのが効果的だと考えられます。コンテンツの方向性が定まることで、狙ったターゲットの流入を見込めるでしょう。 また、ターゲットよりも詳細なユーザー像「ペルソナ」を設定するという手法もあります。ペルソナを設定すればターゲットよりもユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予測することができます。 ※ペルソナ設計についてもっと詳しく知りたい方はこちらペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~ 3. キーワードの選定方法 それでは、具体的なキーワードの選定方法を5ステップに分けて見ていきましょう。 ①.軸となるキーワードをピックアップする まずは自社のサービスに関する言葉や、周辺キーワードなどを思いつく限りピックアップします。自分たちで考える以外にも、商品やサービスに関連する資料を見たり、共起語を検索したりしてもよいでしょう。 ユーザー視点でキーワードをピックアップするには、Yahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティサイトや、TwitterなどのSNSでどのような言葉が用いられているのかをチェックするのもおすすめです。 ②.キーワードをカテゴリ分けする 続けて、ピックアップしたキーワードをユーザーの検索意図に基づきグループ分けし、意味合いが似ている、ニーズが重なっているキーワードはひとつにまとめます。 この時点で、新しいキーワード案が出てくることも多いでしょう。 ③.ツールで関連キーワードと月間検索ボリュームを出す Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用して、軸となるキーワードの関連語と月間検索ボリュームを調べます。 後ほど詳しく説明しますが、検索ボリュームはあまり気にせず、コンテンツを作成するときの優先順位付けの参考程度に留めるとよいでしょう。 ④.検索意図が似ているキーワードをまとめる 関連語を抽出したら、そこから検索意図を予想して似ているキーワードはひとつにまとめます。 例えば、「コンテンツマーケティング KPI」「コンテンツマーケティング 効果測定」の2つの検索クエリは、全く異なるように見えてユーザーの検索意図はあまり変わりません。 キーワードのまとめに慣れていない場合は、実際に検索エンジンで検索し、検索結果に表示されるサイトを確認してみるとよいでしょう。先程の2つの検索キーワードを検索してみても、検索結果は似通っていることが分かります。 検索意図が似ているキーワードで別個にコンテンツを作成してしまった場合、重複コンテンツとなる可能性があるため要注意です。重複コンテンツの基準は「2章」を目安にしてください。作成しようと考える記事で2章以上が同じ内容になりそうなキーワードは1つにまとめることをおすすめします。 ⑤.検索してみて上位表示可能か確かめる 最後にキーワードで検索してみて、上位表示が可能かどうかを確かめます。 検索した結果、上位が大手ECサイトなどに独占されているような場合は、上位表示は容易ではありません。上位に記事コンテンツが少ないキーワードは、どれだけよいコンテンツを作成しても、上位表示される可能性は低いと判断できます。 4.キーワード選定時に注意したいポイント ここからは、キーワードを選定するときに注意したいポイントを紹介します。 検索ボリュームはあまり気にしない 検索ボリュームの多いビッグキーワードを狙うと、効率的に自社サイトへのアクセスを増やせるように思いますが、ビッグキーワードは競合が多いため上位表示が難しく、さらにユーザーの検索意図が分かりにくいため、あまりコンバージョンに結びつきません。 例えば、「SEO」でコンテンツを作成しようとしても、ユーザーはSEO対策の方法を知りたいのか、SEOの意味を知りたいのか、SEO会社を探したいのかが分からず、ユーザーニーズを的確に満たすコンテンツにはなりません。 一方、スモールワード(ロングテールワード)であれば、検索ボリュームこそ少ないものの、そのキーワードで検索するユーザーは強いニーズを持っている可能性が高いと考えられ、コンバージョンにつながりやすいでしょう。 また、戦略のひとつとして、スモールワードで上位表示するコンテンツを増やし、ドメインを成長させてからビッグワードでも上位を狙うという方法もあります。 優先順位を決めてコンテンツを作成する コンテンツによりコンバージョンを狙うためには、コンバージョンに近いユーザーが使うキーワードで、直接的なものを優先的に選びます。 しかし、そういったキーワードは、一般的に競合性が高く、上位表示は簡単ではありません。事前にツールを使用して競合性が低いキーワードを調べ、上位表示を狙えるキーワードから優先的にコンテンツを作成していくことをおすすめします。 5.キーワード選定に役立つツール ここでは、キーワード選定に役立つツールを5つ紹介します。上手に活用すればキーワード選定を効率化しながら、より良いキーワードを導き出せるでしょう。 Google キーワードプランナー Googleキーワードプランナーは、SEOや広告のキーワード調査を支援するツールです。 Googleキーワードプランナーを使えば、キーワードの「表示回数」「クリック数」「クリック率」「広告費用」などがわかります。他にも、関連するキーワードやそれぞれのキーワードの競合性、月間検索ボリュームの推移を確認できます。 無料でも使用できますが、表示される数値は「10〜100」など大まかなものになってしまいます。1,000円程度のGoogle広告を出稿することで、詳細な数値やその推移をみられるようになるので、必要があれば試してみるのも良いでしょう。 Googleトレンド Googleトレンドは、検索キーワードやトピックの人気傾向(検索数の推移)がグラフで把握できるツールです。Googleが公式に提供しているツールで、無料で使用することができます。 Googleトレンドを使えば、特定のキーワードが過去から現在までどれくらい検索されてきたかを相対的に見ることができます。現状の検索数が同じキーワードでも、徐々に検索数が増加しているもの減少しているものでは、将来的な流入数が変わってくるかもしれません。 時代の移り変わりを予測してキーワード選定を行う際に重宝するでしょう。 Googleサーチコンソール Googleサーチコンソールは、現状のサイトの検索順位や検索結果画面への表示回数、クリック数などがわかるツールです。 キーワード分析はサイトの現状を把握してから行うことが大切です。Googleサーチコンソールを使って分析すれば、思いがけない検索キーワードから流入していることがわかるかもしれません。 流入の多いキーワードを軸としてキーワード選定をすれば、サイト全体の専門性が上がり、Googleから評価されやすくなるでしょう。 ラッコキーワード ラッコキーワードは、指定したキーワードから関連するワードをリスト化してくれるツールです。無料で使えるので、気軽にサジェストワードをチェックできます。 自分では思い浮かばないキーワードがみつかるので、キーワード選定に行き詰ったら確認するのがおすすめです。ただし、無料で使えるのは月50回までです。有料会員になるとキーワード調査の回数を増やしたり検索流入しているキーワードを調べたりできます。 aramakijake aramakijakeを使うとYahoo!とGoogleの検索ボリュームを無料で調べることができます。無料で使用できるツールなので、キーワードの需要を知りたい時に便利です。 検索ボリュームはコンテンツを制作した時の流入数の目安になります。検索ボリュームの大きいものは順位が上がりにくいので、まずは小さいものから対策してWebサイトの評価を上げ、徐々に大きいものを対策していくのがおすすめです。 対策したいキーワードがどのくらいの検索ボリュームなのか、aramakijakeを使って確認しておきましょう。 6.まとめ コンテンツマーケティングで成功するには、SEO対策が欠かせません。ユーザーが検索するキーワードからユーザーのニーズを想像し、課題を解決する有益なコンテンツを作成しましょう。 キーワード選定の方法は、以下のとおりです。軸キーワードの選定 カテゴリ分け 関連キーワードの調査 検索意図が似ているキーワードをまとめる 上位表示可能か確認ビッグキーワードばかり狙わず、優先順位をつけてコンテンツを作成することが大切です。数値を調べる際にはGoogleサーチコンソールやラッコキーワードなどのツールを活用すると効果をより高められます。
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2023.02.16 検索エンジン最適化(SEO)
- ペルソナの作り方~設定の目的や注意点も解説~
- Webサイト制作時のコンセプトやプロモーション戦略などのマーケティングに関する戦略を立案する際に重要なのが「ペルソナ設定」です。 当然のことながら、企業のマーケティング担当者は自社のターゲットユーザーを把握しています。ただ、ターゲット属性しか把握していないケース、何となくペルソナを想定しているケース、ペルソナ設定をしていたとしても数年前に一度設定したままで見直しが行われないケースなど、企業として正確なペルソナ設定を実施していないケースは少なくありません。 そこで、今回はペルソナ設定の重要性や具体的な方法、注意すべきポイントについてご紹介します。 1.ペルソナとは ペルソナとは「自社サービスのユーザーとして具体的に仮定した人物像」のことです。ペルソナを作成すると多様化した顧客像の中から自社の顧客となり得るユーザー像を絞り込めるので、社内での認識の齟齬が起きにくくなる、商品や広告の訴求力を向上させられるといったメリットがあります。 ペルソナと近しい意味合いを持つ言葉に“ターゲット”があります。ここでは、ターゲットと比較しながらペルソナについてみてみましょう。 ターゲットは、「年齢」「性別」「居住地」「職業」「未既婚」「子供の有無」など、対象ユーザーの属性情報となります。それに対してペルソナは、直訳すると“人格”で、そのターゲットの「おかれた状況」「悩み」「課題」「生活習慣」など、ユーザーのインサイト(心理)を含めた人物像のことです。 もし、ペルソナを設定せずターゲットのみを共有してプロジェクトを進めると、チーム間で想定するユーザー像に個人差が生じ、行き違いが起こることも少なくありません。 「30代、既婚女性、子供あり、会社員」というターゲット向けに化粧品の広告戦略を立案する場合、ターゲットを踏まえて広告を出稿するメディアを選定するため、「30代、既婚女性、子供あり、会社員」が集まるメディアへの露出が考えられます。 (30代女性既婚会社員が閲覧するメディア例)育児サイト アパレルサイト レシピサイト 婚活サイト グルメサイト Q&Aサイト など→この場合、選定するメディアの幅が広いため、対象メディアの絞り込みが困難になります。 一方、ペルソナを設定した場合、下記のようにユーザー像に対する対象メディアを絞り込むことができます。 ペルソナA)30代、既婚女性、子供あり、会社員、仕事と育児の両立が大変、夫が育児を手伝ってくれない、夫婦喧嘩が絶えない。育児サイト/アプリ 夫婦の悩みに関するQ&Aサイト/アプリペルソナB)30代、既婚女性、子供あり、会社員、家族でいることが幸せ、幸せが続けばいい、家族全員の趣味は旅行育児サイト/アプリ 旅行サイト/アプリ→ここまで絞り込めれば、精度の高いメディア選定が可能になります。 このようにペルソナは、ユーザーのインサイトを含めて具現化することで、精度の高いマーケティング戦略のプランニングを可能にするものです。同時に、マーケティング活動に携わる関係者が特定のターゲットを想定することができ、常に同じ方向を向いてプロジェクトを進めることができるのです。 2.ペルソナ設定の流れ それでは、実際にペルソナ設定を行う手順をご紹介します。 リアリティのある人物がゴール ペルソナ設定のゴールは、チーム全員が同じユーザー像を想像できるリアリティのある人物像を描くことです。 架空の人物を想像で作ることが難しい場合は、身近にペルソナに近い人がいないか探してみましょう。もしいれば、その人にインタビューやアンケートを行うことで、ターゲットに近いペルソナを作成することが可能になります。 情報収集を行う まずは、情報収集を行います。 基本的なものにはインタビューや座談会などの聞き取り調査がありますが、本音が聞けないと感じた場合は無記名アンケートも有効な手段です。 そのほか、自社サイトのアクセス解析やデータ、公的機関が公開している調査データなど可能な範囲で情報収集を行っていきます。 十分に情報収集ができたら、ユーザーの情報をグルーピングしていきます。 1人の顧客像を作る 情報収集が終わったら、実際にペルソナを作成する段階に入ります。情報収集から得た内容をもとに、下記のような項目を決定していきましょう。年齢 性別 職業 年収 趣味 特技 住んでいる地域 一人暮らしか実家暮らしかその他にも、スマホの使用頻度、よく使うアプリ、利用しているSNSと使用頻度、現在の悩み事、休日の過ごし方など、プロジェクトやPDCAサイクルの頻度に合わせてより細かく設定していきます。 また、1人のペルソナでは見えなかったポイントが、複数のペルソナから浮かび上がってくることもあります。必要に応じていくつか設定しましょう。 3.ペルソナ設定の注意点 ペルソナを設定する際、注意すべきポイントが3点あります。作り上げたペルソナを最大限に活かせるように、作成中と作成後に注意すべき点をお伝えします。 目的に合わせて設定する ペルソナは目的に合わせて設定する必要があります。 ペルソナを作成することでターゲット顧客を想定しやすくなり的確にマーケティングを行うことができますが、商品・サービスごとに目的が変わる場合はペルソナも変えるべきです。 例えば、同じ会社のA商品のプロモーションでは、学生と主婦が対象ユーザーであれば、学生と主婦のペルソナを作るべきで、B商品のプロモーションで対象ユーザーが違えば、別のペルソナを設定する必要があるでしょう。 自社の理想像とは切り離して考える ペルソナは自社のサービスや商品に興味を持っている(もしくは興味を持つと考えられる)ユーザーのイメージ像です。 自社の製品やサービスありきでペルソナを設定すると、「興味を持ってほしいユーザー」を設定してしまい、消費者ニーズとのギャップが発生することも少なくありません。自社としては20代女性をターゲットとしたサービスでも、実際に興味を持っているペルソナが30代女性になることもあります。 先入観や思い込みは排除して、あくまでも情報収集で集めたデータをもとに「興味を持っているユーザー」「これから興味を持つであろうユーザー」を作り上げていきましょう。 定期的に見直す ペルソナは一度作り上げたらそれで終わりではありません。 作ったペルソナが実際のユーザーとずれている可能性や、時代の流れとともに消費者意識が変化していく可能性もあります。 定期的に見直して改善を重ねることで、プロジェクトに合ったペルソナが成長していきます。企画の進行中であっても、ペルソナの見直しは必ず行っていきましょう。この記事では紹介しきれなかったペルソナ設定の注意点とうまく有効活用する方法に関しては、『ペルソナ設定の注意点と活用方法』で解説しています。ぜひご覧ください。4.まとめ マーケティングに関する戦略立案に欠かせない「ペルソナ設定」。知識はあっても、実際に作ろうとすると具体的に何をしたらいいか分からず戸惑うことも多いかと思います。 しかし、しっかり手順を踏み、注意点を守ればきっと役立つペルソナを作ることができるはずです。 本記事を参考にペルソナを設定し、是非、プロジェクトに役立ててください。
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2023.02.15 検索エンジン最適化(SEO)
- SEOの内部対策とは?基本的な対策ポイントを解説
- SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、特定のキーワードを検索エンジンで検索した際に、自社のWebサイトを検索結果で上位表示させるための施策です。このSEOは、大きく「内部対策」「外部対策」の2種類に分けられますが、中でも内部対策はSEOの基盤となるとても大切な施策です。そこで今回はSEO対策の中でも特に重要度の高い「内部対策」について詳しく解説していきます。 1.内部対策がSEOで重要な理由 そもそもSEOの内部対策とは、サイト構造の整理やHTMLタグの最適化などを行うものです。内部対策をきちんと行うと、クローラー(Webサイトを巡回し情報を検索エンジンのデータベースに登録するプログラム)がスムーズにWebページを読み取り、ページの内容を正しく検索エンジンに正確に伝えられるようになります。検索エンジンの順位付けの仕組み 検索エンジンは大きくわけて以下の順序でWebページの順位付けを行います。クローラーによるWebサイトの巡回 インデックス(クローラーがページ内容をデータベースに登録すること) 順位付け内部対策は、①と②が適切に行われるようにWebページのHTMLプログラムをチューニングするもので、非常に重要な対策といえます。それでは、次章から「クローラーの巡回を促すためにできること」「適切にインデックスされるためにできること」の2つに分けて、最低限行いたい内部対策についてお話しします。 2.クローラーの巡回を促す【内部対策1】 まずはクローラーを自社サイト内の隅々まで巡回させるためにできる6つの対策をご紹介します。 XMLサイトマップ XMLマップを作成し、サーチコンソールから送信しましょう。XMLサイトマップとは、自社サイトのページURLをリストアップしたXMLファイルのことで、クローラーにWebサイト全体のページを知らせるものです。必ずしも作成する必要はありませんが、Googleの検索セントラルには、以下のサイトではXMLサイトマップが必要になることがあると記載されています。サイトのサイズが大きい。 サイトのどこからもリンクされていない。または適切にリンクされていないコンテンツページのアーカイブが大量にある。 サイトが新しく外部からのリンクが少ない。 サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。≪詳しくはこちら≫ サイトマップの作成と送信 | Google 検索セントラル ≪詳しくはこちら≫ サイトマップについて|Google 検索セントラル 構造化データのマークアップ 構造化データは、Webサイトの内容をわかりやすく伝えるためのHTMLコードのことで、構造化タグとも呼ばれます。構造化データのマークアップを行うと、クロールを促進するだけでなく、検索結果のリッチスニペットに表示されるメリットもあります。≪詳しくはこちら≫ 構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル パンくずリスト パンくずリストとは内部リンクの一つで、Webサイト内での現在地を表したものです。このパンくずリストを設置することで、クローラーがWebサイトの構造を掴みやすくなり、巡回が促されます。ただし、階層を深くしすぎてしまうとクロール漏れが発生する可能性があるため、パンくずリストを設置したからといって階層を増やしすぎないように注意しましょう。≪詳しくはこちら≫ パンくずリスト | Google 検索セントラル 内部リンク 内部リンクとは同じWebサイト内の他ページに誘導するリンクで、設置するとリンクを辿ってクローラーが巡回しやすくなります。関連性の高いページ同士を内部リンクで繋げると、検索エンジンにも関連度の高さを伝えられるため、相互にページの評価を高めやすくなります。アンカーテキストを設定する際は「こちらへ」「このページ」などの表記は避けて、リンク先の内容を簡潔に表した内容を表示させるとさらに効果的です。 URLの正規化 同じ内容のコンテンツが複数ある場合や、[www.xxx.jp]と[www.xxx.jp/index.html]で同一ページに遷移する場合には、検索エンジンが評価するページをひとつだけ指定するなどしてください。これをURLの正規化といいます。正規化をしないと、重複コンテンツと見なされる、本来1ページに集約されるはずだった評価が分散される、クロールに時間がかかるといったデメリットが生じます。301リダイレクトやcanonicalタグを用いて、URLの正規化を忘れずに行うことをおすすめします。 robots.txtの使用 robots.txtとは、検索エンジンのクロールを制御するファイルを指す言葉です。会員限定のコミュニティページや重複コンテンツなどにrobots.txtを設置することで、重要度の高いページを優先的にクロールさせられるようになります。「クロールの優先順位付け」ができるため、短時間でSEO効果の向上を期待できます。≪詳しくはこちら≫ robots.txt の概要とガイド | Google 検索セントラル 3.適切にインデックスされる【内部対策2】 クロールの巡回を促進できても、ページ内容を正しく理解してもらえなければ、適切な評価は受けられません。ページの意図を正しく伝えるためには何ができるのでしょうか。適切にインデックスされるための4つのコツをご紹介します。 titleタグに対策キーワードを含める ページタイトルを示すtitleタグに対策キーワードを含めることはSEOの基本です。Googleの検索結果に表示される文字数を基準として32文字以内でタイトルを作成します。スマートフォンだと表示文字数はもっと短くなるので、対策キーワードや重要な内容はできるだけ前半部分に記載しましょう。 meta description meta descriptionはコンテンツの概要を記載するタグのことで、検索エンジンやユーザーにページ内容を伝える役割を持っています。100%ではありませんが、検索結果のタイトル下に説明文として表示されることもある、重要な記述です。表示される文字数はPCだと120文字程度、スマホだと70文字程度とされているので、h1タグと同じく、文字数を調整しながら設定しましょう。ページ内容と合った文章にするだけでなく、ユーザーの興味を引くような文章にすることも大切です。 見出しタグの最適化 文章の構造を検索エンジンに伝える見出しタグは<h1><h2>…<h6>まであります。ページタイトルがh1であることからもわかる通り、数字が小さいほど重要度の高い見出しであるという意味合いになります。h2→h4→h6のように断続的に使用せず、基本的にh1から順番に使用します。見出しタグの中にも対策キーワードを入れると効果的です。 altタグ altタグとはサイト内に埋め込んだ画像の内容を検索エンジンに理解してもらうために設定するタグです。クローラーは画像に映った情報までは理解できないため、altタグを使って代替テキストで伝える必要があります。 4.まとめ SEO対策の基礎ともいえる内部対策は、クローラーの巡回を促し、正しくインデックスされるために必要な施策です。テクニカルで難しく感じるWeb担当者も少なくありませんが、検索エンジンに適切に順位付けしてもらうためにも、コツコツと取り組みましょう。代表的な内部対策は下記の通りです。 <クローラーの巡回を促す>XMLサイトマップ 構造化データのマークアップ パンくずリスト 内部リンク URLの正規化 robots.txtの使用<適切にインデックスされる>titleタグに対策キーワードを含める meta description 見出しタグの最適化 altタグ
CVR改善
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2024.01.12 CVR改善
- 【2024年最新】おすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサル会社6選
- 企業とユーザーの接点がデジタルへとシフトし、接点となるWebサイトのUI/UXを充実させることの重要度が高まる中で、具体的な指標としてのCVR、そしてCVRを改善するためのサイトユーザビリティ改善、サイトリニューアルではなくサイトを運営しながらPDCAサイクルで改善していくプロセスが注目を浴びています。この記事では、実際にユーザビリティ改善・CVR改善をサポートしてくれるコンサルティング会社をどのように選定したらよいか、選定の際のチェックリスト、そしてWebly編集部おすすめのコンサルティング会社6選についてご紹介します。 1.おすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社6選Webコンサル会社は数多くありますが、質の高いサービスを提供してくれる会社を選ぶことは簡単ではありません。特に、ユーザビリティ改善コンサルティングは費用が高くなりやすいため、悩む方も多いでしょう。そこで、Webly編集部が厳選したおすすめのユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を6社ご紹介。サービス料金や強み・弱みとあわせて解説します。 社名 ECマーケティング ビービット ミツエーリンクス ゴメスコンサルティング KAIZEN PLATFORM ペンシル主な導入実績 JAL、日本通運、NTT西日本、オルビス、ニッセン等 LIXIL、NEC、サントリー、楽天、ヤマハ等 日産、エスビー食品、ニチイ学館、エーザイ等 非公開 O-net、Usen、エイベックス、BMW等 ライオン、カゴメ、グリコ、大塚製薬等調査手法ヒューリスティック評価 ベンチマーク評価 アクセスログ解析 被験者テスト(ユーザーテスト)UXリサーチ 自社ツール(ユーザーグラム)導入伴走コンサルティングユーザーテスト エキスパートレビュー UXデザインワークショップ等ユーザーテスト ヒューリスティック分析 アクセスログ解析 KPI策定等サイトユーザビリティ改善の調査分析ではなくABテストのツール提供とその活用コンサルティングサービス。アクセスログ解析 各種ツール活用費用 スポット 100万円~400万円前後 800万円~ 800万円~ 30万円~1,000万円 800万円~ 400万円前後~伴走型 月額30万円前後~(規模による) 月額100万円以上~ 不明 不明 月額100万円以上~ 月額30万円前後~強み ECサイト、マーケティングサイトに特化しているため、売上アップ、リード獲得増加にフォーカスしたプロジェクトに強い。ROIなどを重視するプロジェクトに適している。 日本のサイトユーザビリティ業界の先駆的企業、自社ツールユーザーグラムを活用したプロジェクトに適している。 超大規模サイトのサイトリニューアルのプロジェクト実績が豊富。大企業でのワークショップのファシリテーションなどに向いている。大型案件が得意。 官公庁や金融機関などで同業他社とランキングを比較し、そのランキングを上げること自体がKPIである場合にベストな選択肢。ランキング型の元祖(トライベック・ストラテジー社もこの手法を踏襲)。 安価なABテストツールで満足できない企業、ABテストの運用サポートに年間数百万円を払える企業に向いているサービス。高機能なABテストツールに比較的手厚いサポートがついているパッケージサービス。 ある程度ユーザーニーズがすでに見えていて、アクセスログ解析を中心とした定量的な分析、サイト改善を伴走型で実施してくれる会社の中では比較的安価。弱み 評価体型が個別プロジェクト改善実践型なので、ゴメスコンサルティングやトライベックストラテジーのような、ユーザビリティランキング・評価点自体を重視するプロジェクトには向いていない。 現在は自社ツール販売の付加価値としてのコンサルテイングがメイン。大規模サイトリニューアルを視野に入れたプロジェクトでないと、ユーザビリティ調査単独での販売には消極的。コンペにも参加しないことが多い。 コンサルティング単独で受けてくれない可能性が高い。ゼネコン型。 業界別ユーザビリティ評価レポートの販売が中心で個別のソリューションが弱い。 ツール利用料自体がメインのサービスに対して、月額100万円近くを使うことに費用対効果が見出せない会社には向いていない。 ユーザーテストの実施サービス自体を積極的に営業していない。社員数が多いので小規模予算の場合、若手がアサインされる場合、ユーザーニーズが見えていない会社においては方向性を見出しにくい可能性がある。※2023年6月時点の情報です。 ①ECマーケティング株式会社ECマーケティング株式会社はECサイトやマーケティングサイトに特化したWebコンサルティング会社です。ヒューリスティック評価、被験者テスト、アクセスログ、競合調査の4つの視点でWebサイトの課題を全方位的に洗い出します。主な導入実績 JAL、日本通運、NTT西日本、オルビス、ニッセン等調査手法ヒューリスティック評価 被験者テスト(ユーザビリティテスト) アクセスログ解析 ベンチマーク評価(競合調査)費用スポット:100万円~400万円前後 伴走型:月額30万円前後~(規模による)強み ECサイト、マーケティングサイトに特化しているため、売上アップ、リード獲得増加にフォーカスしたプロジェクトに強い。結果ROIなどを重視するプロジェクトでの実績が多い。弱み 評価体型が個別プロジェクト改善実践型なので、ゴメスコンサルティングやトライベックストラテジーのような、ユーザビリティランキング・評価点自体を重視するプロジェクトには向いていない。[word_balloon id="2" size="M" position="L" name_position="under_avatar" radius="true" balloon="talk" balloon_shadow="true"]ECマーケティング株式会社では、月額30万円~の伴走プランも提供しています。日本を代表するようなEコマース企業から最近Webに力を入れている企業までコンサルティング可能です。[/word_balloon] ②株式会社ビービット株式会社ビービットは、テクノロジーを活用してUXを高める、クラウドサービスとコンサルティングを提供する会社です。20年以上にわたりUX改善を行ってきた先駆的企業ですが、サービス料金は比較的高めです。主な導入実績 LIXIL、NEC、サントリー、楽天、ヤマハ等調査手法UXリサーチ 自社ツール(ユーザーグラム)導入伴走コンサルティング費用スポット:800万円前後~ 伴走型:月額100万円~強み 日本のサイトユーザビリティ業界の先駆的企業弱み 現在は自社ツール販売の付加価値としてのコンサルティングがメイン。大規模サイトリニューアルを視野に入れたプロジェクトでないと、ユーザビリティ調査単独での販売には消極的。コンペにも参加しないことが多い。③株式会社ミツエーリンクス株式会社ミツエーリンクスは、国内屈指のコミュニケーション・デザイン・カンパニーです。UXサービスも提供しており、超大規模サイトでの実績が豊富です。主な導入実績 日産、エスビー食品、ニチイ学館、エーザイ等調査手法ユーザビリティテスト エキスパートレビュー UXデザインワークショップ等費用スポット:800万円前後~ 伴走型:不明強み 超大規模サイトのサイトリニューアルのプロジェクト実績が豊富。弱み コンサルティング単独で受けてくれない可能性が高い。④ゴメス・コンサルティング株式会社ゴメス・コンサルティング株式会社はWebサイトの客観的な調査・分析に強みのあるコンサルティング会社です。同業他社とランキングを比較し、順位を上げるというランキング型の元祖になります。主な導入実績 非公開調査手法ユーザビリティテスト ヒューリスティック分析 アクセスログ解析 KPI策定等費用スポット:30万円~1,000万円 伴走型:不明強み 官公庁や金融機関などで同業他社とランキングを比較し、そのランキングを上げること自体がKPIである場合にベストな選択肢。ランキング型の元祖。弱み 業界別ユーザビリティ評価レポートの販売が中心で個別のソリューションが弱い。⑤株式会社Kaizen Platform株式会社Kaizen Platformは、Webサイトの改善を推進/継続するABテストツールを提供する会社です。月額100万円~というサービス料金ですが、手厚いサポートがついているため、安価なABテストツールで満足できない企業に向いています。主な導入実績 O-net、Usen、エイベックス、BMW等調査手法 ABテストのツール提供とその活用コンサルティングサービス。※サイトユーザビリティ改善の調査分析ではない費用スポット:800万円~ 伴走型:100万円以上~強み 高機能なABテストツールに比較的手厚いサポートがついているパッケージサービス。安価なABテストツールで満足できない企業、ABテストの運用サポートに年間数百万円を払える企業に向いているサービス。弱み ツール利用料自体がメインのサービスに対して、月額100万円近くを使うことに費用対効果が見出せない会社には向いていない。⑥株式会社ペンシル株式会社ペンシルは、独自の「デジタル戦略成功シート」をもとにWebコンサルティングを提供しています。伴走型のコンサル会社の中では比較的安価ですが、社員数が多いため若手社員がアサインされるケースがあります。事前に確認しておいた方が良いでしょう。主な導入実績 ライオン、カゴメ、グリコ、大塚製薬等調査手法アクセスログ解析 各種ツール活用費用スポット:400万円前後~ 伴走型:月額30万円~強み ある程度ユーザーニーズがすでに見えていて、アクセスログ解析を中心とした定量的な分析、サイト改善を伴走型で実施してくれる会社の中では比較的安価。弱み ユーザビリティテストの実施サービス自体を積極的に営業していない。社員数が多いので小規模予算の場合、若手がアサインされる場合、ユーザーニーズが見えていない会社においては方向性を見出しにくい可能性がある。2.Webサイトを改善してコンバージョン率(CVR)を上げる方法、改善インパクトの試算方法Webサイトを改善してコンバージョン率(CVR)を上げる方法については、大きくわけて以下の3つのアプローチがあります。ユーザビリティ調査:ユーザビリティ課題と改善事項を抽出して改善を実装する 接客ツール・ポップアップツール:ユーザー体験を向上させる アクセスログ解析:課題の重要度を定量的に評価するとともに改善インパクトを試算するこれらを総合的に行うことがユーザー体験の向上、CVR改善のために重要なことですが、「接客ツール・ポップアップツール」では、多くのベンダーがサービスを提供しており、比較的安価で入手可能である一方、ツールを使いこなすこなすこと自体の方が重要度が高いです。また、「ユーザビリティ調査」と「アクセスログ解析」については、それらのノウハウを持っている会社自体があまり多くなく、同時にそれらのノウハウを持ってサポートしてくれるコンサルティング会社を見つけることは困難です。また、優秀な、自社にあったユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を見つけるだけでなく、自社がどの程度の費用を投下すべきか、またどのように評価すべきかを試算することも同様に重要です。弊社が10年以上、数百のプロジェクトを行ってきた経験から、サイトユーザビリティを改善することによるインパクトは、外部要素を除外した自然検索流入のCVRで平均1~3割のCVRが改善されることが多いです。たとえば、年商3億円のECサイトで、CVRが10%改善すると、1年間で3000万円の改善インパクトになり、その効果は多くの場合に2年以上継続するため、改善インパクトは1億円前後と試算されます。その改善のために数百万円の調査を実施することは費用対効果の高い投資となります。これらの試算をすることが重要で、その試算をサポートしてくれるコンサルタントを見つけることが重要です。 3.Webサイトユーザビリティ改善の歴史1995年にアメリカの認知心理学者である、ヤコブ・ニールセン博士がWebサイトのヒューリスティック10原則というホワイトペーパーを公開しました。イード社が翻訳版のページを公開しています。ここから、サイトユーザビリティを改善するためのアプローチが普及するきっかけになりました。2000年にヤコブ・ニールセン博士がユーザビリティテストに必要な人数は5人と提唱 しました。これによって、比較的低コストでユーザビリティテストを実施することが可能になり、ユーザビリティテストを実施する会社が増えました。2006年に、「ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践 」という出版がされました。この著書を通じて、多くの日本のユーザビリティ調査ベンダーは ヤコブ・ニールセン博士の手法をフォローアップするきっかけとなりました。これらの流れによって、2000年代後半から2010年代前半に、サイトユーザビリティ調査・コンサルティングサービスを提供する会社が増えましたが、2010年代後半以降、サイトユーザビリティ調査・コンサルティングサービスを単独で提供する会社が減少しました。その理由は、以下のようなコンサルティング会社・業者側の都合によるものと著者は見ています。[btn class="simple"]コンサルティング単体で数百万円で販売するより、コンサルティングを見せ玉として数千万円のサイトリニューアルを受託した方がよい 予算の大きい、官公庁や金融機関などをターゲットした会社がゼネコン化し、ユーザビリティ単体で販売する必要性が低くなった 会社の成長をスケールさせるため、コンサルティングの受託販売ではなく、ノウハウをツール化してASPサービス・SaaSサービスとして販売する方がよい[/btn]そのため、なかなか質の高いコンサルティング会社を見つけることが難しい、という現状につながっている、と著者は見ています。一方で、これらの業者側の都合・メカニズムを知ることで、実際にコンサルティング会社を選定する際に役立ちます。 4.実際に用いられるサイトユーザビリティ評価の手法続いて、実際のサイトユーザビリティ改善プロジェクトで用いられる手法についてご紹介します。以下の4つの手法が用いられています。ヤコブ・ニールセン博士が確立し、日本に定着した流れ、といえます。ヒューリスティック評価(エキスパートレビュー):コンサルタントによる経験則による改善点の抽出方法です ベンチマーク評価:ヒューリスティック評価を競合他社・他業界のサイトと比較して行う手法です アクセスログ解析:アクセスログ解析を単独で行うよりも、これらのユーザビリティ改善と合わせて実施することで有効な改善点の抽出につながります。またアクセスログ解析をサイトユーザビリティ改善のKPI策定のために行うのも重要な視点です。 ユーザビリティテスト:ヤコブ・ニールセンが2000年に提唱した手法で「1セグメント5人のテスト 」が業界標準となっています。ヒューリスティック評価とベンチマーク評価は<仮説・セオリーよりの手法>です。他2つの手法と比較すると根拠が弱いですが、具体的な改善事項を短納期・低コストで抽出しやすい(ただし担当するコンサルタントの経験が豊富であれば、という前提で)、というメリットがあります。アクセスログ解析とユーザビリティテストは<調査より>というか調査そのものです。根拠が強いですが、コストと時間がかかるため、単独で十分有効な改善点を網羅することは実務的に困難な場合が多く、ヒューリスティック評価やベンチマーク評価と併用して行われることが一般的です。 5.ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社の選定方法続いて御社にあったユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社の選定方法について、4つの視点と6つのチェックリストについてご紹介します。 視点1)提案する会社のビジネスモデル、狙いはなにか(サイト改善がメインか、それともただの餌か) 多くの場合に、サイトユーザビリティ上の課題指摘を営業フェーズでは提案してくるが、実際のプロジェクトが始まったら、その話がどこかに行ってしまう事が多いです。 ↓ 確認方法:納品物に、ユーザビリティ改善レポートと改善点の指摘が何ページ、何項目含まれるかを確認すること 視点2)予算が自社のビジネスモデルにマッチしているか、またその試算をサポートしてくれるか ユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算と、その経済合理性についてアドバイスしてくれるか。またその評価指標の策定とそのフォローアップについてサポートしてくれるか?の確認が必要です。 ↓ 確認方法:納品範囲に以下が含まれるか確認するユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算とその経済合理性についてのアドバイス ユーザビリティ改善による評価指標の策定 プロジェクト開始後の改善効果についてのフォローアップ視点3)優秀な担当者がアサインされるか、その担当者自身の実績はどうか 提案の際には優秀な人がプレゼンに登場しますが、多くのケースで、大手であればあるほど若手がプロマネとしてアサインされます。 ↓ 確認方法:プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の経験を確認する 視点4)ユーザビリティテストを実施してユーザーの生の声を見ている会社・担当者かどうか 最後にもっとも重視したい点が、その会社・担当者が実際にユーザビリティテストを実施して、ユーザーの生の声を見ているかどうか、です。商売のもっとも本質的な部分ともいえ、一方ですべてが数値化できるウェブマーケティングにおいて軽視されがちな点です。業界歴23年の著者の経験上、この経験をどれだけあるかどうかが、担当するコンサルタントの力量とほぼ比例していると行っても過言ではありません。 ↓ 確認方法:ユーザビリティテストの実施経験の有無(会社全体と担当者自身)を確認する 5.ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社選定のための7つのチェックリストこれまでの内容を踏まえ、ユーザビリティ改善・CVR改善コンサルティング会社を選定するためのチェックポイントを7つにまとめました。Webコンサル会社を選ぶ際は、下記をチェックしましょう。納品物に、ユーザビリティ改善レポートと改善点の指摘が何ページ、何項目含まれるかを確認する ユーザビリティ改善によるCVR改善効果の試算とその経済合理性についてのアドバイスが含まれるか確認する ユーザビリティ改善による評価指標の策定が含まれるか確認する プロジェクト開始後の改善効果についてのフォローアップが含まれるか確認する プロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の経験を確認する ユーザビリティテストの実施経験の有無を確認する(会社全体と担当者自身) ユーザビリティ改善の課題抽出と改善点の実装費用を別で発注できるか確認する6.最後に いかがでしたでしょうか?御社サイトのユーザー体験、UI/UX向上、CVR改善にお役立ていただけましたら幸いです。また、関連してこのような記事を作成してほしい、などご要望がありましたら、あるいは個別のプロジェクトについてご相談がありましたら、Webly編集部まで気軽にお問い合わせください。
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2021.06.25 CVR改善
- ユーザビリティ上の課題と改善の方向性(地方自治体のWebサイトの事例) 〜マイナンバーカード申請をしながら課題の分析をやってみた〜
- こんにちは、ECマーケティング株式会社でUIUXコンサルタントをしております、伊藤です。突然ですが皆さん、マイナンバーカードの申請はお済みでしょうか?私は普段、「売上をあげたい」「申し込みを増やしたい」というECサイト・マーケティングサイトにおけるユーザビリティの改善をお客様に提案しています。そこで今回は、「マイナンバーカードを申請してほしい」と国からご要望をいただいたと仮定して、自分のマイナンバーカード申請をしながらユーザビリティ上の課題を分析。改善策を考えてみました。 1.ことのはじまり 私が「マイナンバーカードを申請しよう」と思い立つタイミングは突然やってきました。普通の人であれば、転職で身元証明をしなければ…とか、助成金の申請に必要だ、といった理由で申請しようと思うのかもしれませんが、私は特に理由もなくふと作ってみようと思いました。正直なところ、手続きをどうやるかということは知りませんでしたが、オンラインで申請できそうというのはニュースか何かで見た気がするので、在宅ワークの休憩時間10分ほどでできるだろう、そう高をくくっていたのが、その後の悲劇につながりました…。 2.実際にマイナンバー申請にチャレンジ!でもなぜか申請ができない… 私が思い立ってから、まずは、Googleで「マイナンバーカード申請」と検索してみました。そしてPCで見ていたので、「パソコンで」をクリックしました。そして「PCで申請」を選択。中に入っていくと、該当らしきメニュー「オンライン申請用サイトはこちら」とあるので、おお、親切でわかりやすいなと思いながらクリックしました。そしてここで最初に「?」が浮かびました。表示は「申請書IDを入力してください」となっています。さて、申請書IDとはなんでしょうか?その存在を知らない私は、右上の「よくあるご質問」から申請の手順を見ると、なるほど、「交付申請書を受け取る」が「オンライン申請」の前に必要なのだとわかりました。 しかし、ここで2回目の疑問が浮かびあがります。交付申請書はどこで受け取ればいいのでしょうか?こんなことではめげない私はGoogleで「マイナンバーカード交付申請」と検索しました。しかし、出てきたのは先ほどと同じサイトです。そしてさっきと同じ疑問…の無限ループになってしまいました。そうこうしている間にリモートワークの休憩時間が終わり、申請できませんでした。マイナンバーカード申請って予想以上に難易度高いですね。 3.[原因分析と改善の方向性] なぜマイナンバーが申請できないのか? 言わずもがな、マイナンバーカードは私のような中年はもちろん、若者やお年寄りなど、多くの国民に広くあまねく必要な手続きです。しかし、通常想定されるユースケースにおいて、わずかこれだけの手続きで3回も行き止まりになってしまいました。ユーザビリティのコンサルタントとして、改善策を考えずにはいられなかったので、お客様(設計者)が国だとして、まずは課題と原因の究明をしてみようと思います。なお、課題に基づく具体的な改善イメージは次の章で書きます。 課題①「用語が初めて登場するにも関わらず補足がない」 先ほどの手続きで、「申請書ID」「交付申請書」など、私自身が初めて目にする言葉がありました。しかし、それに対する説明がなく、サイト設計者は”ユーザーが手続きの全体を知らない”という前提を見落としているのではないでしょうか?課題①「用語が初めて登場するにも関わらず補足がない」 →原因:ユーザーが手続きの全体を知らない状態で入ってくるという前提が欠けているこの課題に対しての改善の方向性としては2つです。改善の方向性1)「申請書ID」にヘルプをつける(申請書IDとは?) 改善の方向性2)「申請書ID」を取得するための手続きページへのリンクを貼るユーザー目線に立てば、きっとこういった理解の補足をすることができるはずです。具体的な改善後の画面イメージは後ほどお見せするとして、ここでは方向性のみお伝えします。 課題②「次の手続きに進むリンクが設置されていない」 手続きを進めようとしたところ、手続き全体を知らない私は次にどこに進んでいいのかわからなくなっていましました。これも「みんな手続き全体を知っている」という前提でサイトを設計してしまっていることが原因なのではないでしょうか?課題②「次の手続きに進むリンクが設置されていない」 →原因:ユーザーが手続きの全体を知らない状態で入ってくるという前提が欠けている(2回目)2つめの課題の原因も同じく、ユーザーが手続きについて詳しく知らないことへの認識不足だと考えられますね。ここでの改善の方向性も考えてみましょう。改善の方向性)「交付申請書を受け取る」ための手続きページへのリンクを貼るここにリンクが1つあるだけで、スムーズに次に進めますね。 課題③「ラベリングが明示的でない」 先ほど交付申請書をどこで受け取ればいいか分からなかった私は、Googleで「マイナンバーカード交付申請」と検索して、再び同じサイトへとたどり着く無限ループに陥ってしまい、休憩時間はあえなく終了しました。実はこのとき、「交付申請書が簡易書留で届きます」という表記がページにあったものの、文字が小さく気づいていなかったのです。課題③「ラベリングが明示的でない」 →原因:マイナンバー交付申請書が簡易書留で届きます、という説明が実際にはあるが、ラベリングが不明確なので気づきにくい改善の方向性)ラベリングを「マイナンバーカード交付申請書を受け取る」とするここは、「申請書が簡易書留で届きます」という文章を読んでもらえるように、ラベリングを改善するという方向性がいいのではないでしょうか。 4.[厚生労働省様へご提案] すぐにでもできるユーザビリティ改善のイメージ さて、前の章で課題と改善の方向性を示したので、具体的な画面イメージをもとに提案してみたいと思います。 改善画面その1)「唐突に登場する新用語「申請書ID」についての補足説明と関連手続きへのリンクを設置する。」 改善後の画面の提案1つ目は、「申請書ID」についての補足説明・関連手続きへのリンクを貼ってみました。こうすることで、「申請書IDってなんだっけ?」とユーザーが壁に直面しても、自分で理解・解決することができます。できればページ遷移なくポップアップ表示がベストですね。 改善画面その2)「交付申請書を受け取っていないユーザー向けの導線を設置する」 改善後の画面2つ目として、「オンライン申請手順」のページに交付申請書の受け取り方の動線を設置してみました。こうすることで、交付申請書ってなんだっけ?と手順を見て思った人は、申請書の再申請への手続きに誘導することができます。 改善画面その3)「ラベリングを、「申請方法と申請の流れ(マイナンバーカード交付申請書を受け取る)」とする」 改善後の画面最後です。交付申請書はどうやって受け取ればいいの?と思いながらこのページに入ってきた人向けに、ラベリングを明示的にしてみました。こうすることで、このラベルが目に付いた人が内容を読み進めて「なるほど、簡易書留で届くのか」と理解することができます。 5.まとめ 私が仕事の休憩中にふと始めたマイナンバー申請ですが、気づいたら課題発見・改善提案を始めてしまいました。今この記事を読みながら、「そういうことあるある」と思っている事業会社のマーケターの皆さん、ひょっとしてあなたの会社のサイトも、ユーザー目線で「使いにくいな・・・」と思わせていませんか?実は自分の会社のサイトでも、ユーザー目線が欠けているがゆえに、同じような課題を大事なお客さまに突きつけてしまっているかもしれません。ECマーケティング株式会社では、客観的な目線でマーケティングサイトの改善点を洗い出し、CVR、ひいては売り上げを上げる「ユーザビリティコンサルティング」を提供しています。すでに課題を感じているお客様も、まずサイトを客観的に見て欲しいというお客様も、ぜひまずはお問い合わせください。私が直接コンサルティングさせていただきます。>>サイトユーザビリティ改善サービスはこちら<<もちろん、この記事をご覧になった行政のご担当者様からのお問い合わせも、お待ちしております!
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2020.10.28 CVR改善
- ユーザビリティ改善によるコンバージョン最適化をサポート!課題抽出からサイトリニューアルまでお任せください
- ECマーケティングでは、これまで800サイト以上のユーザビリティ改善を実施し、時流に合わせたノウハウを蓄積してきました。そんなユーザビリティのプロが、定性評価・定量評価を実施し網羅的にサイトを評価することで、平均110%~160%のCVR向上を実現しています。(業種やWebサイトの状況によって、平均は大きく変化します。) ECマーケティングのユーザビリティ改善実績 まずは、私たちの改善実績をご紹介します。ECサイト・サービスサイト・BtoB・BtoCなど、ビジネスモデルや業界に縛られず、様々なWebサイトで成果を上げています。 こんな悩みはありませんか? 私たちは、Webマーケティング全般の支援を行っているため、Webサイト・ECサイト運営について、次のようなご相談をよくいただきます。サイトの離脱理由がわからない。 PVは伸びてきたが、売上、申し込みにつながらない。 サイトの滞在時間を伸ばしたい。 流入からの成果率(購入・申し込み)を拡大したい。こうした悩みを解決する最も効果的な手法の1つがユーザビリティ改善であり、Webサイトの状況に応じて、最大4つの分析手法を用いて、課題点の洗い出し及び改善の方向性決めを実施しています。 ECMのユーザビリティ改善の強み 私たちのサービスの強みを一言で表すと、「改善の方向性と重要度が明確に分かる」ことだと考えています。実際に自社や他社サービスを使って、ユーザビリティ改善を試みたことがあるクライアントから、「結局、改善方法が分からず、実践しても効果があるのかよく分らない」というご相談をよくいただきます。ユーザビリティ改善は、一つ一つの改善項目が些細であるケースが非常に多く、少し実践した程度ではあまり成果を感じることはできません。そうした中、手探りで施策の重要度や貢献度を判断し、細かな修正を繰り返していくことは非常に難しいのではないでしょうか。私たちはこうした疑問を生まないような工夫を施し、基本的には効果・難易度・ブランディングという3つの視点で、施策実施の可否を決めることができます。また、AIツールなどを使った改善ではなく、私たちの知見やGoogleアナリティクスのデータ、被験者テストなどを用いて多角的にWebサイトを分析していくため、より精度の高いユーザビリティ改善が可能です。 ECMのユーザビリティ改善サービス ECマーケティングのユーザビリティ改善サービスでは、次の4つの視点からWebサイトの課題点や改善の方向性を探っていきます。主観と客観を織り交ぜることで、抜けもれなく課題を抽出することができます。 手法①.ヒューリスティック評価 ヒューリスティック評価は、ECマーケティングの知見に基づいたネガティブ評価です。現状のサイトを第三者視点で評価していき、問題や改善の方向性をまとめていきます。評価者の主観で評価していくため、事業を理解した上で課題を抽出することができ、CVR改善に寄与しやすい傾向があります。数多くのサイトを改善してきましたが、ヒューリスティック評価による改善は全てのサイトでおすすめしています。手法②.アクセスログ解析 アクセスログ解析は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを用いた分析であり、客観的な指標を用いたネガティブ評価です。Webサイト全体で見た時に、足を引っ張っているページや導線を客観的な数値から判断していくことで、先入観に捉われることなくページを改善していくことが可能です。ヒューリスティック評価と掛け合わせることで、より精度の高い分析に繋がります。手法③.被験者テスト 被験者テストは、対象となるユーザーにWebサイトや商品検索、商品選定フローを目の前で実践していただき、自社サイトの問題点をピックアップしていくネガティブ評価です。被験者には、自社サイトの調査であることを伏せ、なるべく素直な意見を教えてもらうようにします。評価者の知見や数字ではわからない、リアルな感情/ユーザー像を把握することができ、かゆいところに手が届くようなWebサイトに改善していくことができます。手法④.ベンチマーク評価 ベンチマーク評価は、前述3つの手法とは異なり、ポジティブ評価を行います。ベンチマークしている他社に加え、異業種で同じようなビジネスモデルの企業や同規模の企業、CVフローが似ている企業などをピックアップし、他社サイトの優れた仕組みや構造を調査していきます。その中で、自社サイトに取り入れることができるものをピックアップし、サイトや商材にマッチした形で導入することで、競合にはない使いやすさを実現することに繋がります。 月額15万円でできるユーザビリティ改善 ECマーケティングでは、月額15万円からユーザビリティ改善サービスを実施しています。Webサイトの状況や目的に合わせてサービスを提供しているため、月額サービスだけでなく、1-2ヵ月や半年で調査するサービスなど、様々なものをご用意しています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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2020.10.16 CVR改善
- 業界別に見るECサイトの平均コンバージョン率と改善方法
- ECサイトを運営していて、気になるもののひとつがコンバージョン率ではないでしょうか。自社のコンバージョン率の上下に一喜一憂し、どうすれば少しでも上げられるのかを毎日一生懸命考えている方も多いでしょう。 この記事では、気になるECサイトの業界別平均コンバージョン率やコンバージョン率が下がる原因、改善方法について詳しく解説します。 1.【業界別】ECサイトの平均コンバージョン率 まずは、ECサイトにおける業界別の平均コンバージョン率を紹介します。 日本のデータがないためアメリカのデータとなりますが、Adobe Digital Index Consumer Electronics Report 2020の調査結果を見てみましょう。※参照元:https://www.slideshare.net/adobe/adi-consumer-electronics-report-2020 レポートによると、ECサイトの平均コンバージョン率は3.0%。ギフト、ヘルスケア、アパレルの3つの業界が4%を超える高いコンバージョン率を示しおり、スポーツ業界も平均値以上の3.1%となっています。 反対に、自動車やホームセンター、家電の3業界が低く、とくに家電については1.4%と全体平均の半分にも届いていません。その他にも、ジュエリー・コスメやインテリア業界も3%を下回る数字です。 下位に属する業界を見る限り、上位と比較すると高価格帯の商品を多く取り扱っているため、容易に購入に結びつかないからではないかと推測できます。 2.ECサイトのコンバージョン率が下がってしまう原因 ECサイトのコンバージョン率が下がってしまうのにはどのような理由があるのか、考えられる原因を2つ説明します。自社に当てはまる点がないかを確認してください。 ECサイトの設計・デザインがターゲットに合っていない ECサイトに限りませんが、Webサイトを自社都合で作ってしまうことが、コンバージョン率が上がらない理由の一つとして考えられます。ユーザー視点に立って、どのような商品やサービスが求められているのかを考えることなく、「自社が売りたい」商品を前面に押し出してしまうとなかなか購入に至りません。 例えば、ブランドカラーを意識しすぎて、購入ボタンが目立たないなど視認性が悪くなっているケースも多く見受けられます。ECサイトを作るときには、ユーザー目線に立ってWebサイトを設計することが大切です。 Web広告のターゲティングがずれている とにかく集客したいとWeb広告を出したものの、ターゲットがズレてしまっている場合もあります。 コンバージョン率は、コンバージョンした数をセッション数で割って算出するため、コンバージョン数が変わらなくても、分母であるセッション数が増えれば数値はどんどん下がるのです。 認知拡大のために出稿するディスプレイ広告などは別ですが、効率的な集客を目的にWeb広告を出す場合は、広告文や出稿先、Web広告の種類をターゲットにあわせて、自社のターゲット層やペルソナにマッチする人だけを効率よく集客する工夫をしましょう。 3.ECサイトのコンバージョン率を改善させる方法 ECサイトのコンバージョン率を改善させる方法は、前述した2つ以外にもたくさんあります。ここからは数多くの手法の中から、5つを選んで紹介します。 ペルソナを設定する いまやインターネット上には数え切れないほどのECサイトがあります。ペルソナを明確に設定して作り込まなければ、「万人に向けたECサイト=誰にも刺さらないECサイト」になってしまいます。 ペルソナとは、自社のターゲットユーザーとして具体的に作りこんだ人物像のことです。このペルソナを細かく作りこみ、ペルソナに合わせたECサイトにするほど、そのユーザーの心に刺さり購買欲アップにもつながります。 ユーザーの満足度も上がるため、購入率の高いリピーターも生まれやすいでしょう。 商品画像・動画を工夫する ECサイトでは、商品を手に取って見ることができないため、写真や動画で商品を見極めます。そのため、他社と同じ商品を扱っていても、見やすく工夫された画像や使い方の説明動画などがあるほうが、商品理解が進みコンバージョンにつながるでしょう。 商品の写真は1枚だけでなく、さまざまな確度から撮影したものを複数枚掲載することがおすすめです。視覚的なイメージが湧くため、ユーザーも購入ボタンを押しやすくなります。 レコメンドを表示する 商品掲載ページには、レコメンドを表示することも効果的です。閲覧した商品が購入されなくても、ユーザーの趣味嗜好にあった商品への導線があれば、そのままサイト内を回遊して購入につながる可能性が高くなります。 商品の付属品や、一緒に購入したら便利なアイテムなどをレコメンドとして表示すると、クロスセルされ購入価格の上積みも期待できるでしょう。ユーザーが必要な商品をおすすめすることで、満足度アップにつながることもポイントです。 レビューを集める 商品の紹介ページには、できるだけ多くのユーザーレビューを集めましょう。 ユーザーが商品を購入するときには、企業からの売り込みではなく、同じ購入者目線の意見を参考にする人が多いものです。多くのユーザーが高評価をしている商品は、購入への安心材料になります。 レビューを増やすためには、レビュー投稿でポイント贈呈といったキャンペーン企画が有効です。SNSを活用して、UGC(ユーザーによって作られたコンテンツ)を増やすのもおすすめです。 決済手段の候補を増やす ユーザーが購入意思を固めても、決済方法が振り込みや代金引換しかないなど、選択肢が少なければ、カゴ落ちする可能性が高くなってしまいます。 ユーザーが好む決済方法は、年代によって異なる傾向がありますが、最低限クレジット決済の導入は必須です。とくに若い世代が多い場合には、Amazon PayやPayPay、LINE Payなどのスマホ決済をできる限り取り入れるようにすると良いでしょう。 4.まとめ コンバージョン率は、業界や販売している商品の種類、価格帯によって異なりますが、1~3%というのは目安になるでしょう。自社で取り扱っているのが高価格商品でもないのにコンバージョン率が低ければ、なんらかの対策が必要と考えられます。 商品を見直すまえに、まずはECサイトそのものが、ターゲット層にマッチしたものになっているかを確認するようにしてください。サイトを見直すときには、ユーザー視点に立つことが大切です。
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2020.10.08 CVR改善
- ECサイトにチャットボットを導入しよう~種類、相場、メリット~
- 人件費の削減や顧客満足度向上の観点から、ECサイトへのチャットボット導入を考える企業が増えています。しかし、チャットボットツールの数は多く、自社ECサイトに適したツールを選ぶためには、チャットボットの種類や特徴、導入後の注意点をふまえて明確な比較基準を持つことが大切です。この記事では、チャットボットの種類とコスト、導入メリットや注意点を紹介します。 1. チャットボットとは?種類と相場 まずはチャットボットとはどのようなものなのか、概要や種類、相場を見ていきましょう。 チャットボットとは? チャットボットは、チャット(chat:会話)とロボット(robot)を組み合わせた造語で、会話をするロボットを意味します。チャットボットはロボットといっても、オンライン上でのみ利用できる、「自動会話プログラム」のことを指します。例えば、LINEの公式アカウントにメッセージを送ると、問いかけに対して適当な回答が返ってくるサービスがありますが、こちらもチャットボットのひとつです。なんとなくイメージできる方も多いのではないでしょうか。 チャットボットの種類と相場 チャットボットには、「ログタイプ」「選択肢タイプ」「辞書タイプ」の3種類があります。「ログタイプ」は、会話の中身をAIが解析し、自然な会話ができるように自動学習するチャットボットです。会話のデータ量が多いほど、会話の精度が高くなります。「選択肢タイプ」は、設定されたシナリオに沿って会話を行います。シナリオの内容から外れた場合には、適した受け答えができません。「辞書タイプ」は、辞書へ登録したテンプレートに沿った会話ができます。ユーザーが入力した文章に、辞書に登録したキーワードが含まれていれば会話が成立しますが、スムーズに対応するためには事前に大量のキーワードを登録しておく必要があります。費用相場は、AIが搭載されたログタイプがもっとも高く、初期費用抜きで月額10万〜30万円かかります。AI非搭載の選択肢タイプ、辞書タイプは月額3万〜5万円と安価で、千円台のものもあるためコストを抑えて導入可能です。種類 月額費用 特徴ログタイプ 10万〜30万円 事前に準備したデータと集まったデータをAIが解析し、適切に回答。自動学習機能あり。選択肢タイプ 3万〜5万円 シナリオに沿って会話を行う。辞書タイプ 3万〜5万円 辞書に登録したキーワードをもとに会話する。これだけではなく、機械による自動応答に加え、有人チャットを併用できるものもあるため、予算やリソース、チャットボットに求める機能などを考慮して選びましょう。 2.ECサイトにチャットボットを導入する3つのメリット ECサイトにチャットボットを導入することで得られるメリットを3つご紹介します。 ①.購入率・平均単価を上げる 商品の発送方法、送料などについて疑問が生じた場合、ユーザーはFAQで確認するか、メールや電話で問い合わせをしなければなりません。しかし、チャットボットを導入すると、検索したり問い合わせたりしなくても、その場で疑問を解決できるようになります。検索や問い合わせを面倒に感じて離脱するユーザーが減るため、結果的に購入率向上につながります。また、他商品への誘導もできるため、平均単価を上げることも可能です。 ②.顧客満足度(CS)を上げる EC業者にとって、顧客満足度(CS)はとても大切です。ECサイトがわかりにくかったり、疑問が解消できなかったりした場合は、CSが下がることが考えられます。そこでチャットボットを導入すると、ECサイト上でも実店舗に近い接客ができるため、顧客満足度が上がり、結果的にリピート購入につながる可能性もあります。また、LINEなどのチャットツールに慣れた若年層は、電話やメールを避ける傾向があるため、慣れたチャット形式でやり取りできるとストレスを感じることなく利用してもらえます。 ③.担当者の運用負担を軽減できる 充実したFAQページを用意しても、調べる前にお問い合わせをするユーザーは少なくありません。チャットボットがあればその場で気軽に使えるため、ある程度の疑問は解消されるでしょう。結果的に、電話やメールでの問い合わせはFAQやチャットボットで解決できない定型外のものに限定されるため、問い合わせ対応の担当者の負担を軽減できます。 3.ECサイトにチャットボットを導入するときの注意点 最後に、ECサイトにチャットボットを導入するときの注意点をまとめました。 定期的にシナリオを見直す 選択肢タイプのチャットボットは、どのユーザーに、どのページで、どんなタイミングで、何を表示するのかを考えて、シナリオを設計する必要があります。回答内容がユーザーニーズにマッチしないと、かえってユーザーの気分を害してしまうでしょう。実際に使用しながら会話の情報を蓄積し、質問と回答を追加・修正するなど、定期的に見直して精度を高めるようにする必要があります。 初期設定にきちんと時間を取る チャットボットを導入するときは、回答文を作成する、キーワードを辞書に登録するなど、膨大な作業が発生します。手間はかかりますが、適当に済ませると質問に的外れな回答するようになり、かえってユーザー体験を阻害しかねません。特に、AI非搭載のチャットボットは学習機能がないため、最初にどれだけの想定質問と回答を登録しておくかが成功のカギになります。 次のアクションを検討する チャットボットを導入しても、すべてのユーザーの疑問を解消できるわけではありません。質問に答えられなかった場合に、問い合わせ先の電話番号やメールフォームの案内をするなど、どのようなアクションを起こすのかを決めておくことが大切です。 4.まとめ チャットボットには種類が複数あり、それぞれ特徴が異なります。どのタイプを導入するかは、扱っている商品やサービスの内容によって選ぶようにしましょう。チャットボットを導入するときは初期設定に時間をかけて、ECサイトのイメージダウンにつながらないようにPDCAをしっかり回しながら運用を行ってください。
顧客関係管理(CRM)
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2024.01.12 顧客関係管理(CRM)
- 【2024年最新】 ツール提供だけではない、おすすめのCRMコンサル会社7選
- 企業とユーザーの接点がデジタルへとシフトし、見込み客のリード獲得からの有料顧客化、あるいは通販事業者におけるトライアル客から定期ロイヤルユーザーへの育成といったCRM(Customer Relationship Management)施策が注目されていることは、改めていうまでもありません。各種プラットフォームやASP/SaaSなどのサービスやツールが日々増えており、選択肢は豊富です。一方、それらのサービスやツールの使いこなし方を利用者側の立場でサポートできる会社は非常に少なく、特にベンダーと紐づかないコンサルティングの選択肢は限られています。この記事では、実際にCRM施策において重要な実務となるCPO・リピート率・LTVのなどのKPI指標の算出方法をご紹介します。また、LTVなどのKPIを改善する具体的な改善策の提示、PDCAを回す業務をサポートしてくれるコンサルティング会社をどのように選定したらよいか、また選ぶ際のポイントについても詳しく解説しています。 Webly編集部おすすめのコンサルティング会社7選についてご紹介しますので、ぜひご覧ください。1.おすすめのCRMコンサルティング会社一覧CRMを取り扱うWebコンサルティング会社は数多くあります。その中からきちんと成果につながる会社を選択することが大切ですが、特にベンダーに左右されず中立的で豊富な経験を持つコンサルはかなり少ないのが実情です。そこで、Webly編集部が厳選したおすすめのCRMコンサル会社を7社ご紹介。CRMの手法やおすすめの選び方とあわせて解説します。社名ECマーケティング船井総合研究所アビームコンサルティングブレインパッドシナジーマーケティングカスタマーリングスNTTマーケティングアクト主な導入実績日本通運、オルビス、ココス、ダイエー、サントリー、伊藤園など比較的地方の中堅から大手企業が中心住友商事、東京海上、味の素、旭化成など超大手ヤフー、アサヒ、キリン、JTなど超大手コスモ石油、JTB、UCC、小林製薬、仙台銀行などJAL、サンスター、りそな銀行など官公庁、地方自治体、大手ホテルチェーン、電気・電力、製薬メーカーなどの超大手コンサルティングの有無コンサルティング自体がメイン大規模なデータ分析を中心としたコンサルティングコンサルティング単独での提供なしコンサルティング費用数十万円~数百万円数百万円~数百万円~数千万円~(推定)ーツール利用料ー月額 数十万円~月額 数万円~月額 数十万円~強み・向いている企業中小・中堅規模のEC/通販企業から大手企業まで業種ごとに優秀なコンサルタントが在籍、戦略立案のフレームワークが豊富大規模なデータ分析を中心としたプロジェクトに向いているメール配信ツールの提供がメイン事業なので、メール配信を中心にCRM施策を実施する社内にCRMの知識がある社員がいる会社に向いている顧客数数十万人以上の通販企業など社内にCRMの知識がある社員がいる会社に向いているコンタクトセンターの導入支援がメイン事業なので、コンタクトセンターの導入支援を中心にCRM施策を実施する会社に向いている弱み・向いていない企業ツールは提供していない(ツールを紹介することは可能)戦略提示中心であり、実務実行までのサポートが弱い担当するコンサルタントによって成果が変動する中堅規模の通販事業、EC事業者には向いていないツールの利用法はサポートしてくれるが戦略は自社で策定する必要があるコンタクトセンターの導入支援がメイン事業なので、コールセンター以外にボトルネックや改善ポイントがある企業には向いていない2.CRMの基礎となる主要な6つの指標についてCRM(Customer Relationship Management)施策を実施する際には、その効果や進捗を測るための様々な指標が用いられます。以下は、CRM施策で頻繁に利用される主要な指標です。指標1:顧客獲得コスト Cost Per Order (CPO)マーケティング・営業活動にかかる費用÷新規顧客数新たに顧客を獲得するのにかかるコストを指します。マーケティングや営業活動にかかる費用を新規顧客数で割って算出します。指標2:Life Time Value (LTV)平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間顧客が企業にもたらす生涯価値の合計を示す指標です。顧客が生涯でどれくらいの収益を生み出すかを示し、これが高いほど良いとされます。指標3:Churn Rate (チャーンレート、離反率)サービス単価×一定期間で解約した顧客数÷一定期間の総収益×100さある期間内にサービスや製品をやめる顧客の割合です。特にサブスクリプションモデルなどのビジネスで重視される指標です。指標4:Net Promoter Score (NPS)(推奨者数-批判者数)÷回答者総数×100顧客が他人に対して製品やサービスを推奨する確率を示す指標。特定の質問に対する回答をもとに、プロモーター、中立、ディトラクターの3つに分けて評価します。顧客が製品やサービスにどれだけ満足しているかを示す指標としても用いられるのが特徴です。アンケート等を通じて直接顧客からのフィードバックを取得することもあわせて行います。指標5:クロスセル/アップセル成功率アップセル/クロスセルが成功した顧客数÷全体の顧客数×100既存の顧客に関連製品や高価格の製品を売り上げる活動の成功率。この指標が高いと、顧客との深い関係性や付加価値の提供がうまく行われていることを示します。指標6:再購入率(2回目転換率)2回目のリピート購入をした顧客数÷初回購入顧客数× 100顧客が再び製品やサービスを購入する確率を示す指標。高い再購入率は、顧客のロイヤリティや製品の質を示すものとなります。1回目購入から2回目購入への転換率を用いる事が多いです。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]これらの指標は、CRM施策の効果を具体的に把握して改善点や新たな戦略を考えるための基盤となります。適切な指標を選び、定期的にモニタリングすることがCRM施策の成功へと繋がります。[/word_balloon]3.日本におけるCRMの歴史日本におけるCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)の歴史は、グローバルな動向とは一部異なる特徴を持っています。1990年代後半から、2000年代初頭にかけて、CRMは、主に海外の大手企業での成功事例を背景に、日本の企業にもその必要性が認識され始めます。当初は顧客データベースの構築やセールスフォースオートメーション(SFA)として導入されるケースが多かったのですが、インターネットの普及と共に、オンラインとオフラインの顧客データを一元管理することの重要性が増してきました。多くの企業がCRMシステムの導入を進め、情報の一元化や顧客対応の効率化を図りました。 2000年代半ばになり、SNSやスマートフォンの普及に伴い、マルチチャネルでの顧客接点の増加が課題となります。これに対応するため、CRMの考え方が、単なるシステム導入から、企業全体の顧客中心の経営へとシフトしていきました。 そして、2010年代、AIやクラウド技術の進化により、CRMの機能性が大きく進化しています。顧客の予測分析や、パーソナライズされたマーケティングが可能になり、また、クラウド型CRMサービスの普及により、中小企業でも導入できるサービスが増えてきました。 2020年代になると、 DX(デジタルトランスフォーメーション)の波が到来し、CRMは単なる顧客管理から、データを活用した新たなビジネスモデル創出の基盤としての位置付けが強まってきました。現在はさらに、オムニチャネル戦略の実現や、リアルタイムでの顧客対応が重要となり、CRMの進化が求められ続けています。 日本のCRMはテクノロジーの進化とともに変遷してきましたが、そのCRMの核心にある「顧客との良好な関係を築く」という思想は、時代を超えて変わらない普遍的なものとして、存在しています。4.LTVを改善するためのCRM手法6選LTV(Life Time Value)は、顧客一人当たりからの期待収益の合計を指し、企業にとっての顧客の価値を示す重要な指標となります。このLTVを高めることは、長期的な事業成長の鍵となります。CRMを活用してLTVを向上させるための手法を以下に挙げます。手法1 顧客セグメンテーション顧客を異なるグループやセグメントに分けることで、それぞれのグループに合わせたアプローチやサービス提供が可能になります。例えば、頻繁に購入する顧客と初めての顧客では情報提供の方法やタイミングを変えるなどのアプローチが考えられます。手法2 パーソナライズ・コンテンツの提供顧客の購入履歴や閲覧履歴などのデータを活用して、その人に合った商品やサービスを推薦します。これにより、顧客の満足度が向上してリピート購入の確率が高まります。手法3 顧客アンケートの実施アンケートやレビューを通じて顧客の声を収集します。アンケートから得たフィードバックをもとに商品やサービスの改善を行うことで、顧客のロイヤルティを高めることができます。手法4 休眠掘り起こし施策長らく活動がない、いわゆる休眠顧客をターゲットに特別なオファーや情報を提供する施策です。これにより、再度の購入やサービス利用を促すことができます。手法5 ロイヤルティプログラムの再設計ポイント制度や会員特典を提供することで、顧客のリピート購入を促進します。このようなプログラムは顧客の継続的なエンゲージメントを生むために効果的です。手法6 顧客サービスのコミュニケーション改善購入後のフォローや問い合わせに対する迅速な対応は、顧客の信頼を築く重要な要素となります。長期的な関係性を築くために、アフターサービスの質を向上させることが重要です。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]以上の手法を組み合わせて自社にあった方法を取り入れていくことで、顧客との深い関係性を築くことができます。顧客の信頼度を高めることがLTVの向上につながると考えてください。[/word_balloon]5. CRMコンサルティング会社の選定方法5選最も重要なのはCRMツールの導入ではなく活用法です。CRMツールベンダーだと、自社のツールの販売にもっていくことが提案の主題です。営業は上手でも、導入した後のサポートに不満を持つ企業が多いです。中立的でかつ経験豊富な CRMコンサルを選ぶために、以下の5項目を満たすかどうかで判断することをおすすめします。CRMツール自体・コンサルティング両方に強みがあるか調査・分析だけでなく改善施策を出せるか業界での関連実績があるかプロジェクト開始後にアサインされるメイン担当者の経験があるか抽象的・テンプレート的な指標ではなく、施策と連携する指標を策定できるか6.おすすめのCRMコンサル会社7選これまでの視点を踏まえて、Webly編集部が選んだCRMコンサルティング会社を7社ご紹介します。①ECマーケティング株式会社ECマーケティング株式会社(トップページアンカー)はECサイトやマーケティングサイトに特化したWebコンサルティング会社です。中小・中堅規模のEC/通販企業から大手企業まで社内の状況に合わせたサービスを提供しています。主な導入実績日本通運、オルビス、ココス、ダイエー、サントリー、伊藤園などコンサルティングの有無コンサルティング自体がメインコンサルティング費用数十万円~数百万円ツール利用料ー強み・向いている点中小・中堅規模のEC/通販企業から大手企業まで弱み・向いていない点ツールは提供していない(ツールを紹介することは可能)②株式会社船井総合研究所株式会社船井総合研究所は地方の中堅~大手企業の実績が豊富なコンサル会社です。業種ごとにコンサルタントが在籍しているため自社に合った戦略立案を行うことができますが、実務実行のサポートはやや弱いのが難点。戦略実行のリソースがある企業におすすめです。主な導入実績比較的地方の中堅から大手企業が中心コンサルティングの有無コンサルティング自体がメインコンサルティング費用数百万円~ツール利用料ー強み・向いている点業種ごとに優秀なコンサルタントが在籍、戦略立案のフレームワークが豊富弱み・向いていない点戦略提示中心であり、実務実行までのサポートが弱い担当するコンサルタントによって成果が変動する③アビームコンサルティング株式会社アビームコンサルティングは住友商事や東京海上などの誰もが知る有名企業のCRMも請け負うコンサル会社です。ビッグデータの分析を得意としているため、大企業の事業に向いています。その反面、顧客のニーズに合わせた対応が求められる中堅~小規模の通販・EC事業にはやや不向きです。主な導入実績住友商事、東京海上、味の素、旭化成など超大手コンサルティングの有無コンサルティング自体がメインコンサルティング費用数百万円~ツール利用料ー強み・向いている点大規模なデータ分析を中心としたプロジェクトに向いている弱み・向いていない点中堅規模の通販事業、EC事業者には向いていない④株式会社ブレインパッドブレインパッドはビッグデータの取り扱いに特化したコンサルティングを提供しています。ヤフー、アサヒをはじめとした超大企業での導入実績もあり、その分コンサル費用も推定数千万円~と非常に高額です。主な導入実績ヤフー、アサヒ、キリン、JTなどの超大手コンサルティングの有無大規模なデータ分析を中心としたコンサルティングコンサルティング費用数千万円~(推定)ツール利用料月額 数十万円~強み・向いている点大規模なデータ分析を中心としたプロジェクトに向いている弱み・向いていない点中堅規模の通販事業、EC事業者には向いていない⑤シナジーマーケティング株式会社シナジーマーケティングはCRMコンサルが中心事業ではなく、専門はメール配信サービスの提供です。月間数万円~と比較的安価でメールを利用したCRMツールを提供していますが、施策を扱う戦略面でのサービスは基本的に行っていません。主な導入実績コスモ石油、JTB、UCC、小林製薬、仙台銀行などコンサルティングの有無コンサルティング単独での提供なしコンサルティング費用ーツール利用料月額 数万円~強み・向いている点メール配信ツールの提供がメイン事業であるため、メール配信を中心にCRM施策を実施する、社内にCRMの知識がある社員がいる会社に向いている弱み・向いていない点ツールの利用法はサポートしてくれるが戦略は自社で策定する必要がある⑥カスタマーリングス(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)カスタマーリングスは顧客数数十万人以上の大規模な通販企業も取り扱う企業です。コンサルティング事業がメインではないので、導入するのであればツールの使い方が分かる社員がいる環境であることが重要です。主な導入実績JAL、サンスター、りそな銀行などコンサルティングの有無コンサルティング単独での提供なしコンサルティング費用ーツール利用料月額 数万円~強み・向いている点顧客数数十万人以上の通販企業など社内にCRMの知識がある社員がいる会社に向いている弱み・向いていない点ツールの利用法はサポートしてくれるが戦略は自社で策定する必要がある⑦株式会社NTTマーケティングアクトProCXNTTマーケティングアクトは民間企業だけでなく官公庁や地方自治体など公的機関へもサービスを展開している会社です。コンサルティング単独での提供はなく、CRMを利用したコンタクトセンターの導入支援がメインの事業です。主な導入実績官公庁、地方自治体、大手ホテルチェーン、電気・電力、製薬メーカーなどの超大手コンサルティングの有無コンサルティング単独での提供なしコンサルティング費用ーツール利用料月額 数十万円~強み・向いている点コンタクトセンターの導入支援がメイン事業であるため、コンタクトセンターの導入支援を中心にCRM施策を実施する会社に向いている弱み・向いていない点コンタクトセンターの導入支援がメイン事業であるため、コールセンター以外にボトルネックや改善ポイントがある企業には向いていない7.最後にいかがでしたでしょうか?御社のCRM施策立案にお役立ていただけましたら幸いです。また、関連してこのような記事を作成してほしいなどご要望や個別のプロジェクトについてお悩み・相談がございましたら、Webly編集部まで気軽にお問い合わせください。 お問い合わせこの記事をかいた人 Webly編集部 チーフコンサルタント 伊藤 肇2000年からデジタルマーケティング業界で、大手企業のウェブマーケティングを支援。Googleアナリティクスが生まれる前、2002年にサーバーの生ログを集計して「アクセスログ解析」をレポート。Googleアドワーズが生まれる前からWEB広告を担当、当時のコンバージョン計測は手集計。2006年にECサイトを50サイト運営しながら、サイトユーザビリティ改善の重要性に気づき、ヤコブ・ニールセンのホワイトペーパーを入手して、日本のサイトに実際に導入しCVRが向上することを発見。2006年にサイバーエージェント、アルベルト(現アクセンチュア併合)を含め業界をリードする各社を招待して「コンバージョンアップサミット」を主催。以降、800プロジェクトのサイトユーザビリティ改善に携わる。
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2021.07.28 顧客関係管理(CRM)
- 月商1000万円未満と月商1000万円以上のネットショップ、 CRMの実施状況に大きな違いが!
- 前回は、月商1000万円未満/1000万円以上のネットショップWeb担当者に対して、使用しているASPカートやMAツール、実施しているWebプロモーション、モールへの出店状況などを調査しましたが、今回は、調査・分析方法、集客方法、ユーザビリティ改善状況、リピート促進施策状況などを聞いてみました。今回の調査結果は、全4回の調査結果報告レポートの第4回目となります。ネットショップ動向調査~小規模/大規模ネットショップ~ *第一弾 1回『現在使っているカートシステムの満足度は?』 2回『現在使っているMAツールの満足度は?』 3回『出店しているモールの出店基準や満足度は? パート1』 4回『出店しているモールの出店基準や満足度は? パート2』 5回『月商から見るネットショップのWebプロモーション実施状況』*第二弾 1回『 月商1000万円以上のWeb担当者の約半数がカスタマージャーニーを重視していた!』 2回『ネットショップの流入経路やコンバージョン経路』 3回『ユーザビリティ改善の必要性や実際の改善効果に大きな違いが!』 4回『CRMの実施状況に大きな違いが!』 ←本記事尚、今回アンケートにお答えいただいた方の人数やネットショップ業種などの概要については、本アンケート結果の後に記載しています。以下からはネットショップのCRMについて聞いてみた結果です。 1.CRMの重要性 設問:あなたのネットショップにおいてCRMは重要な施策だと思いますか?月商1000万円未満のネットショップでは、「ある程度は重要だと思う」が46.8%で一番多く、次いで「非常に重要だと思う」が20.7%、「どちらでもない」が15.3%となりました。月商1000円以上のネットショップでは、「非常に重要だと思う」が44.5%で一番多く、次いで「ある程度は重要だと思う」が38.2%、「どちらでもない」が7.3%となりました。月商1000万円未満のネットショップでは「非常に重要だと思う」と答えた方が2割程度だったのに対して、月商1000万円以上のネットショップでは半数近くが「非常に重要だと思う」と答えています。CRMは、メルマガ、LINE、アプリプッシュ通知、ハガキ等でのDMなどにより、1度購入したユーザーに再度購入を促す効果があります。ネットショップの購買ユーザーが多ければ多いほど、メルマガなどを配信できるユーザーの数が多くなり、リピート率が上がることでリピート数が多くなります。同じリピート率でもユーザーを多く抱える大規模ネットショップの方がリピート数(売上)が多くなるのです。そうした傾向があるためか、小規模ネットショップよりも大規模ネットショップのWeb担当者の方が、CRMでの売上貢献の効果や重要性を感じているのではないでしょうか。次は、CRMの実施有無を聞いてみました。 2.CRMの実施有無 設問:あなたのネットショップにおいてはCRM施策を実施していますか?月商1000万円未満のネットショップでは、「実施している」が66.7%で、「実施していない」が33.3%という結果になりました。月商1000万円以上のネットショップでは、「実施している」が87.3%で、「実施していない」が12.7%という結果になりました。月商1000万円以上のネットショップのWeb担当者は、CRMの重要性を理解している方が多いためか、9割近くのネットショップがCRMを実施しています。月商1000万円未満のネットショップでも6割以上が実施していて、CRM施策は、ネットショップの施策としては、“実施すべき施策”という考え方は、年商の大小関係なく、ある程度、定着しているといえるでしょう。次は、CRMを実施しているネットショップに、具体的なCRMの施策について聞いてみました。 3.CRMでの実施施策 設問:前問で「実施している」と答えた方にお聞きします。以下のCRM施策で実施しているものを教えてください。月商1000万円未満のネットショップでは、「LINEメッセージ配信」が67.6%で一番多く、次いで「メルマガ配信」が63.5%、「ダイレクトメール」が44.6%。月商100万0円以上のネットショップでは、「LINEメッセージ配信」が76.0%で一番多く、次いで「メルマガ配信」が69.8%、「ダイレクトメール」が59.3%という結果になりました。月商1000万円未満/月商1000万円以上のネットショップともに、LINE、メルマガ、DMの順となっていて、LINEのメッセージ配信が従来CRMの主流であったメルマガ配信を上回わるという興味深い結果となりました。次は、メルマガ、LINEメッセージ配信、アプリプッシュ通知、それぞれの実施施策を見てみましょう。 4.メルマガ、LINEメッセージ配信、アプリプッシュ通知での実施施策 設問:前問で「メルマガ配信」「LINEメッセージ配信」「アプリプッシュ通知」と答えた方にお聞きします。以下のどの施策を行っていますか? 月商1000万円未満 月商1000万円以上全体的に、都度配信と定期的なキャンペーンなどの配信が多く、ステップを踏んだ配信は実施している割合が低くなります。ただ、月商1000万未満のネットショップがステップを踏んだ配信が20~30%台であるのに対して、月商1000万円以上のネットショップは、半数以上がステップを踏んだ配信を実施しているようです。ステップを踏んだ配信には、専用のツールを導入する必要があることやLINEメッセージ配信やアプリプッシュ通知でステップを踏んだ配信を実施する際には、ツールのオプション料金がかかるケースが多いことから、コスト面でも売上の高くないネットショップにはハードルが高いのかもしれません。最後に、CRM施策をアウトソースしているかどうか聞いてみました。 5.CRM施策のアウトソース状況 設問:前問で「実施している」と答えた方にお聞きします。CRM施策は外注していますか?(したことがありますか?)月商1000万円未満のネットショップでは、「制作関連のみ外注している」が39.2%で一番多く、次いで「すべて外注している」が32.4%、「戦略や分析のみ外注している」が17.6%、「外注せずに全て自社で行っている」が10.8%。月商1000万円以上のネットショップでは、「すべて外注している」が39.6%一番多く、次いで、「制作関連のみ外注している」が29.2%、「外注せずに全て自社で行っている」が17.7%「戦略や分析のみ外注している」が13.5%という結果になりました。月商1000万円未満のネットショップ方が全て外注している割合は低いですが、全て自社で実施してる割合も低く、月商1000万円以上のネットショップの方は全て外注している割合が高いですが、全て自社で行っている割合も高い結果となっています。 6.まとめ 今回は、月商1000万円未満のネットショップと月商1000万円以上のネットショップのCRMの実施状況に関する調査結果を見てみました。結果、月商1000万円未満、月商1000万円以上のネットショップでのCRMに関する考え方や実施有無などについては大きな差があることがわかりました。CRMは、メルマガ、LINE、アプリプッシュ通知、ハガキ等でのDMなどにより、1度購入したユーザーに再度購入を促す効果があり、効果が出た場合、ネットショップの購買ユーザーが多ければ多いほど、リピート数(売上)が多くなります。こうしたことから、どうしても、購入ユーザー数が少ないネットショップでは効果が感じられない側面が出てしまいます。ただ、月商1000万円未満のネットショップでも6割以上がCRM施策をやっている結果となっているのは、規模が小さいネットショップでも、一定の効果が出ているといえるのではないでしょうか。**************************************************************** CRMに興味がある方はこちらもご覧ください。 〉〉〉 戦略的CRMコンサルティングサービス **************************************************************** 【本アンケートの回答者やネットショップの概要】アンケート回答者: 月商1000万円未満のネットショップのWeb担当者111人 月商1000万円万円のネットショップのWeb担当者111人 アンケート回答期間: 2021/04/08-2021/04/09■ネットショップの業種設問:あなたが担当しているWebサイトの業界(複数ある場合は最も売り上げの大きなサイト)をお答えください。月商1000万円未満、月商1000万円以上のネットショップともに、「総合小売」が圧倒的に多く、次いで「アパレル」となっています。特徴的なのは、月商1000万円未満のネットショップでは、「教育・教材」(5.4%)で上位にいるのに対して、月商1000万円以上のネットショップではほとんどなかったことです。全体的に「総合小売」「アパレル」が圧倒的に多く、次いで「ソフトウェア」「化粧品」「健康食品・サプリ」が多い割合を占めるといった傾向は、月商にかかわらず大きく変わりはない結果となりました。 本調査に関するお問い合わせ先 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ECマーケティング株式会社 〒105-0013 東京都港区浜松町2-1-13 芝エクセレントビル7F TEL : 03-6435-9540 FAX : 03-6435-9440 Mail: info@ecmarketing.co.jp
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2021.06.24 顧客関係管理(CRM)
- 月商1000万円未満と月商1000万円以上のネットショップでは ユーザビリティ改善の必要性や実際の改善効果に大きな違いが!
- 前回は、月商1000万円未満/1000万円以上のネットショップWeb担当者に対して、使用しているASPカートやMAツール、実施しているWebプロモーション、モールへの出店状況などを調査しましたが、今回は、調査・分析方法、集客方法、ユーザビリティ改善状況、リピート促進施策状況などを聞いてみました。今回の調査結果は、全4回の調査結果報告レポートの第3回目となります。ネットショップ動向調査~小規模/大規模ネットショップ~ *第一弾 1回『現在使っているカートシステムの満足度は?』 2回『現在使っているMAツールの満足度は?』 3回『出店しているモールの出店基準や満足度は? パート1』 4回『出店しているモールの出店基準や満足度は? パート2』 5回『月商から見るネットショップのWebプロモーション実施状況』*第二弾 1回『 月商1000万円以上のWeb担当者の約半数がカスタマージャーニーを重視していた!』 2回『ネットショップの流入経路やコンバージョン経路』 3回『ユーザビリティ改善の必要性や実際の改善効果に大きな違いが!』 ←本記事尚、今回アンケートにお答えいただいた方の人数やネットショップ業種などの概要については、本アンケート結果の後に記載しています。以下からはネットショップのユーザビリティ改善について聞いてみた結果となります。 1.ユーザビリティの重要性 設問:あなたのネットショップにおいてユーザビリティ改善は重要だと思いますか?月商1000万円未満のネットショップでは、「ある程度は重要だと思う」が46.8%で一番多く、次いで「非常に重要だと思う」が27.9%、「どちらでもない」が11.7%となりました。月商1000万円以上のネットショップでは、「非常に重要だと思う」が50.0%で一番多く、次いで「ある程度は重要だと思う」が35.5%、「どちらでもない」が9.1%となりました。月商1000万円未満のネットショップでは「非常に重要だと思う」と答えた方が3割以下だったのに対して、月商1000万円以上のネットショップでは半数が「非常に重要だと思う」と答えています。ユーザビリティ改善は、Webサイトの導線、ページ構成、デザインなどを改善して、ユーザーが目的のページにたどり着きやすいように構成・デザインする改善手法で、コンバージョン率を上げる効果があります。ネットショップへの訪問ユーザーが多ければ多いほど、コンバージョン率を改善した場合のコンバージョン数が多くなるため、アクセス数の多い大規模ネットショップでは、同じコンバージョン率でも、大規模ネットショップの方がCV数は多くなります。そうしたこともあってか、小規模ネットショップよりも大規模ネットショップのWeb担当者の方が、ユーザビリティ改善の重要性を経験値から感じているのではないでしょうか。次は、ユーザビリティ改善の実施頻度を聞いてみました。 2.ユーザビリティ改善の実施頻度 設問:あなたはネットショップでユーザビリティに関して分析や改善を行っていますか?月商1000万円未満のネットショップでは、「年に数回は行っている」が26.1%で一番多く、次いで「リニューアルの際に行っている程度」が23.4%、「全く行っていない」が19.8%という結果になりました。月商1000万円以上のネットショップでは、「ほぼ毎日行っている」が27.3%で一番多く、次いで「リニューアルの際に行っている程度」が18.2%、「年に数回は行ってる」が16.4%という結果になりました。月商1000万円以上のネットショップのWeb担当者は、ユーザビリティの重要性を理解している方が多いためか、年に数回以上行っているネットショップは8割近くになっています。ユーザビリティ改善を全く実施していないのは5%以下ですが、月商1000万円未満のネットショップでユーザビリティ改善を全く行っていないのは2割近くとなっています。月商1000万円未満のネットショップと月商1000万円以上にネットネットショップのユーザビリティ改善に対する認識がここでも大きく違っていることがわかります。次は、Web担当者が重要視しているチャネルについて聞いてみました。 3.ユーザビリティ改善の効果 設問:ユーザビリティ改善を「行ったことがある」と答えた方にお聞きします。ユーザビリティ改善により効果を感じましたか?月商1000万円未満のネットショップでは、「若干の効果はあった」が51.7%で一番多く、次いで「ある程度効果はあった」が21.3%、「割と効果があった」が12.4%。月商1000万円以上のネットショップでは、「若干の効果はあった」が33.3%で一番多く、次いで「非常に効果があった」が30.5%、「ある程度効果はあった」が17.1%という結果になりました。月商1000万円未満のネットショップでは、「非常に効果があった」と答えた方が5%以下でしたが、月商1000万円以上のネットショップでは3割以上の方が「非常に効果があった」と答えていて、その効果を実感していることがよくわかる結果となりました。最後にユーザビリティ改善を外部の会社にアウトソースしているかどうかを聞いてみました。 4.ユーザビリティ改善のアウトソース有無 設問:ユーザビリティ改善を「行ったことがある」と答えた方にお聞きします。ユーザビリティ改善は外注したことがありますか?月商1000万円未満のネットショップでは「リニューアル時などには外注している」が44.9%、次いで「ほぼ自社で実施するがたまに外注している」が24.7%、「定期的に外注している」が15.7%。月商1000万円以上のネットショップでは「定期的に外注している」「リニューアル時などに外注している」が同じく35.2%、「ほぼ自社で実施するがたまに外注している」が15.2%という結果なりました。月商1000万円未満、月商1000万円以上のネットショップともに、「外注せずに自社で行っている」という回答が15%程度と低く、ユーザビリティ分析や改善は専門性の高い分野で、自社で実施することがそう簡単ではないことが伺えます。 5.まとめ 今回は、月商1000万円未満のネットショップと月商1000円以上のネットショップのユーザビリティ改善に関する調査結果を見てみました。結果、月商1000万円未満、月商1000万円以上のネットショップでのユーザビリティ改善に関する考え方や効果に対する恩恵はかなり差があることがわかりました。ユーザビリティ改善は、コンバージョン率をアップさせるという効果があるため、どうしてもユーザー数が多いネットショップの方が効果を感じられる施策と言えます。逆に言うと、大規模ネットショップでのユーザビリティ改善は必要不可欠な施策といえるのではないでしょうか。 **************************************************************** ユーザビリティ改善に興味がある方はこちらもご覧ください。 〉〉〉 サイトユーザビリティ改善サービス **************************************************************** 6.本アンケートの回答者やネットショップの概要 アンケート回答者: 月商1000万円未満のネットショップのWeb担当者111人 月商1000万円万円のネットショップのWeb担当者111人 アンケート回答期間:2021/04/08-2021/04/09■ネットショップの業種設問:あなたが担当しているWebサイトの業界(複数ある場合は最も売り上げの大きなサイト)をお答えください。月商1000万円未満、月商1000万円以上のネットショップともに、「総合小売」が圧倒的に多く、次いで「アパレル」となっています。特徴的なのは、月商1000万円未満のネットショップでは、「教育・教材」(5.4%)で上位にいるのに対して、月商1000万円以上のネットショップではほとんどなかったことです。全体的に「総合小売」「アパレル」が圧倒的に多く、次いで「ソフトウェア」「化粧品」「健康食品・サプリ」が多い割合を占めるといった傾向は、月商にかかわらず大きく変わりはない結果となりました。
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2020.11.11 顧客関係管理(CRM)
- ECサイトでCRMを活用してリピーターを増やす方法
- ECサイトは実店舗とは異なり、顧客の顔を直接見られません。対面でのコミュニケーションがないため、どうしても、ひとりひとりの反応や会話からニーズを探り提案するということが難しくなります。その反面、全国・全世界から顧客が集まり、数多くの顧客情報をデータとして蓄積できるというメリットがあります。このメリットを活かし、データ分析を通して顧客のニーズを探り、リレーションを深める施策がCRMです。この記事では、ECサイトにおけるCRMの重要性や進め方、注意点を詳しく解説します。 1.ECサイトにおけるCRMの意義 商品Aを購入したユーザーに商品Bのクーポンを配信する、商品Cを定期購入したユーザーにステップメールを配信するなど、数多くのECサイトでCRM施策が行われています。顧客ごとに最適なタイミングで最適な情報やオフォーを提供して継続的な関係性を構築しよう、というのがCRMの本質ですが、今なぜCRMが注目されているのでしょうか。2019年5月に行われたエンパワーショップ株式会社の調査によると、国内ECサイトの数は270万件を突破し、2017年の189万件と比較しても43%増加と急速に増え続けています。ECサイトが増える分価格競争が激しくなり、顧客もECサイトを価格重視で選ぶようになる傾向が見られます。一度購入したユーザーも他のECサイトに目移りすることが増えるため、リピーターになってもらいにくく、新規顧客獲得に奔走することになりかねません。しかし、マーケティング用語には「1:5の法則」という言葉があり、新規顧客獲得には既存顧客に販売する5倍のコストがかかるといわれています。事業を拡大させるためには新規顧客の開拓も欠かせませんが、CRMにより既存顧客との関係性を強めた方が、コスト的にメリットが大きいのです。また、優良顧客に育てることで中長期的に商品を購入してくれるため、LTV(顧客生涯価値:1人の顧客が生涯で企業にもたらす利益)も高められます。ECサイトの売上アップのためには、CRMが欠かせない時代になってきているといえるでしょう。 2.ECサイトにおけるCRM施策の進め方 それでは、ECサイトにおいて実際にCRM施策をどのように行えばいいのでしょうか。進め方を4つのステップに分けて具体的に説明します。 ステップ1.顧客情報の獲得 CRM施策を実行するためには、まず顧客のデータを収集する必要があります。これまでのECサイトや店舗ごとの会員登録データ、営業など各部門が独自に管理していたデータを集め、顧客の閲覧履歴や購入商品、頻度、単価などの情報を一元管理できるようにします。Excelなどで管理することもできますが、今はEC特化型のCRMツールも多いため、今後の活用を考えてCRMシステムを導入した方が良いケースが多いでしょう。 ステップ2.顧客情報の分析 次に、集めた顧客情報を分析して、セグメント分けをしていきます。CRM分析には初回購入を行った新規顧客のうち、2回目の購入に進んだ顧客の割合であるF2転換率や、次回購入までの期間を分析する購入サイクルなど、さまざまな指標があります。これらの指標を分析して顧客のセグメント分けを行います。例えば、「A商品の初回購入者」「180日間購入がないユーザー」などです。このセグメント分けがCRMの効果を左右しますので、適切なセグメント分けが重要となります。CRMにおける顧客のセグメンテーションについては『CRMの分析方法と活用事例~代表的かつ効果的な3つの分析方法~』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。ステップ3.アプローチ方法を決めて実行する セグメント分けした顧客のどの層に対して、いつ、どんなアプローチをするのかを決定します。アプローチ方法は、メルマガ・LINEの配信やDMの郵送、クーポンプレゼントなど様々です。継続的に商品を購入している優良顧客なのか、しばらく購入していない休眠顧客なのか、顧客のステータスによってアプローチ方法を工夫しましょう。 ステップ4.効果検証を行う 顧客へのアプローチを行ったら、効果検証も忘れてはなりません。メルマガの開封率やクーポンの利用率、売上、リピート率、単価がどれくらい上がったかなど、できるだけ細かく分析していきます。効果検証することによって改善ポイントを見つけ、継続的にPDCAを回すことが重要です。 3.メルマガを使ったCRM施策とは ECサイトにおけるCRM施策の代表的な手法がメルマガ配信です。メルマガといっても、リストの対象者に向けて一斉に同じ内容のメールを配信するのではなく、客一人ひとりのステータスにあわせて文章を変える必要があります。例えば、商品Aを初回購入したユーザー向けには、商品の使い方やノウハウを教えるステップメールを配信する、1年以上再購入がない休眠ユーザー向けにはお得なセットを提案するというように、顧客状況に合わせたアプローチを行うところに意味があります。多様化する顧客のニーズに合わせ、適切なタイミングで適切な内容のメルマガを配信しましょう。 4.ECサイトでCRM施策を進める時にしておきたいこと CRMでは、企業が関わるすべての顧客データを、集積・管理することが大切です。ECサイトだけでなく、実店舗のデータやカスタマーサポートへの問い合わせ履歴など、あらゆる分野のデータを統合しましょう。ECサイトしかない場合でも、商品購入データや会員情報、レビューといったチャネルごとに情報が分断されていると、CRMの効果が十分に発揮できません。様々な角度からユーザーの実態を浮かび上がらせ、ユーザー像を明確にする作業が必要です。顧客一人ひとりに会員IDを付与したりIP情報を活用したりして、一人の顧客に関するデータを一箇所に集めて分析を行うことが重要です。 5.まとめ ECサイトの数が増え、顧客との良好な関係を結びリピーターになってもらうことが難しくなってきた現代では、すでにユーザーとなっている既存顧客を優良顧客に育てるCRM施策の重要性が増しています。CRMは、店舗や部門ごとにデータ管理が分かれていると効果を発揮しないため、一人の顧客は1つのデータと結びつけ、企業全体で一元管理することがもっとも大切です。データを有効活用し、顧客一人ひとりにあった施策を打つことで、優良顧客への育成を進めていってみてください。
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2020.08.24 顧客関係管理(CRM)
- CRMとナーチャリングの関係性とメールナーチャリングの方法
- 「リードナーチャリング」「CRM」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。しかしなんとなく意味は知っていても、両者の違いをはっきり答えられない方もいるのではないでしょうか。この記事では、年々重要性を増すCRMとリードナーチャリングについて、それぞれの概要と違い、主なナーチャリング施策であるメールマーケティングの手法について紹介します。 1.CRMとナーチャリングの違い まずは、CRMとナーチャリングの違いを確認しておきましょう。 CRMとは CRMは、Customer Relationship Managementの略語で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。既存顧客の情報を分析し、セグメント分けを行い、顧客ごとに最適なアプローチを行う施策です。顧客ひとりひとりに合わせてアプローチ方法を変えるため、顧客満足度とロイヤリティが上がり、リレーションが強化され、顧客のLTV(Life Time Value)を最大化できるとされています。CRMは、顧客管理を行うITツールであるCRMシステムを指すこともありますが、今回は本来の意味合いであるCRM施策に焦点を当てて解説します。 ナーチャリングとは ナーチャリングとは、潜在層に対して様々なアプローチを行い、将来的に自社の顧客へと育成することを指す用語です。見込み顧客を「リード」、育成を「ナーチャリング」ということから、リードナーチャリングと呼ばれることもあります。ナーチャリングは、具体的な施策というわけではなく、顧客を育成するという概念となります。 CRMとナーチャリングの違い CRMは、初回購入からのリピート購入を目的とする具体的な施策です。一方、ナーチャリングは見込み客を育成して顧客化を目指す概念ため、ナーチャリングを実現する手法の一つとしてCRMが活用されるケースがあります。。Cまた、CRMでは非優良顧客を優良顧客に育成する必要があるため、ナーチャリングが求められる側面もあり、そもそもの意味合いが違います。 2.リードナーチャチングが注目される理由 リードナーチャリングが企業のマーケティング施策として注目されるようになった背景には、2つの理由があります。 重要性が増す優良顧客 CRMでは、定期的にリピートしてくれる優良顧客を増やすことが重視されています。優良顧客は利益貢献度が高いうえに、口コミも期待でき、新たな顧客獲得にも寄与するためです。しかし、優良顧客の育成は難易度が高く有効な手段が取れないと、将来的に優良顧客数が減ってしまうことが予想されます。そのため、CRMを通して優良顧客を育てると同時に、リードナーチャリングにより新規顧客を獲得する必要性があるのです。 購買プロセスの長期化 インターネットの普及により、顧客が得る情報量は膨大なものとなりました。今までは購入検討から購入まで短期スパンで行われていたのに対し、現在はWeb上で情報収集し、他製品と比較。口コミを参考にし、ようやく購入に至るケースが多く、購買プロセスが長期化しています。そのため、会員登録や資料請求などにより接点を持った顧客をナーチャリングして、口コミなどに左右されずに購入してもらうこと、さらには比較検討の段階から購買行動に移ってもらうことがマーケティングにおいて重視されるようになりました。 3.CRMで重要性が高まるメールナーチャリング 顧客をナーチャリングするときには、メールがよく用いられます。無料セミナーやホワイトペーパー、廉価なトライアルセットなどでリードを獲得したあとに有効な、メールを使用したリードナーチャリングの手法を紹介します。 メルマガ メルマガは、代表的なリードナーチャリングの手法です。ユーザーに対し定期的にキャンペーンのお知らせやイベント情報などを配信します。メルマガは大勢の目に触れるため汎用的な内容になることが多く、興味がないユーザーにも届いてしまいますが、登録ユーザー全員に一括で情報配信できる点が魅力的です。メルマガには、見込み客をプロフィールや過去のアクションなどによってグルーピングする「セグメントメール」や、ウェビナーなどのイベント開催をお知らせする案内メールなどがあります。 ステップメール ステップメールは、ユーザーそれぞれのステータスに合わせて段階的にメールを配信する手法です。厳密に言えばステップメールもメルマガに含まれますが、特にナーチャリングに特化したメール手法だと言えます。ユーザーと一口に言っても、「サンプル商品を購入したユーザー」「初回購入したユーザー」とそれぞれステータスが異なります。ステップメールは各ユーザーに「最適な内容を」「最適なタイミングで」「最適な回数」をメール配信するため、効率よくユーザーの購買意欲を高められることが特徴です。ユーザーの段階に合わせて情報を届け、次の段階に進んでもらうという点で、ステップメールはナーチャリングに直結した施策といえるでしょう。 4.まとめ リードナーチャリングは成功すれば売上の増加に直結する有効な施策ですが、成果を上げるためにはCRMの分析と活用が必須と言えます。またリードを獲得したあとにはCRMで顧客を分析し、セグメントやステータスに応じて適切なメール施策を行うと効果的です。今回の記事を参考に、ぜひ成果の上がるリードナーチャリングに取り組んでみてください。
WEB制作
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2024.03.13 WEB制作
- ECサイトで効果を出すためのコンテンツマーケティングと成功事例
- ECサイト・通販事業を強化するための手段としてよく用いられるコンテンツマーケティング。しかし、なんとなくみんながやっているからと安易にオウンドメディアやSEOを取り入れた結果、十分な成果が出ず「コンテンツマーケティングは意味がない!」と思ってしまう方が多いのが実情です。コンテンツマーケティングは決して「楽に誰でも売上をアップさせられる魔法」ではありませんが、しっかりとした手順を踏めば効果を出すことは可能です。この記事では、ECサイトでコンテンツマーケティングを行うときのポイントを解説し、アプローチすればECサイトの売上を伸ばすことができるのか分かりやすくお伝えします。コンテンツマーケティングのコンサルを専門とする当社のオリジナル事例も解説しますので、よろしければ参考にしてください。1.ECサイトでコンテンツマーケティングを行うメリットECサイトを運営している企業がコンテンツマーケティングを行うメリットはいくつかあります。まずはコンテンツマーケティングそのものの特徴やメリットを確認しましょう。コンテンツマーケティングとは顧客に有益な情報を発信して集客するマーケティング手法のこと。コンテンツマーケティング自体の主なメリット商品・ブランドの認知度の向上コンテンツが長期間資産として残る比較的低予算で始められる以上のメリットはECサイトを運用していなくても得られるメリットです。ただし効果を出すにはある程度の時間と予算は必要な点には留意しておきましょう。コンテンツマーケティングに関する基礎知識は「コンテンツマーケティングとは?目的や効果、成功するためのコツを伝授!」で解説しています。興味のある方は参照してください。メリット①効率的に新規顧客を集められるEC特有のメリットとしてまず挙げられるのは集客のしやすさです。ECサイトは基本的にWeb以外の手段で集客することはできませんから、裏を返せばWebをメインに発信するコンテンツマーケティングに取り組むのはほぼ必須のタスクになってきます。ECサイトにおけるアクセス数は店舗の近くを通りかかるお客さんと同じ。つまり実店舗を持たないECサイトで売り上げを伸ばすには、サイトへのアクセス数が重要になってきます。新しい顧客にとって有益な情報を提供することで「商品を買う価値がある」と思ってもらえるようになり、最終的には収益の向上につながるのです。メリット②既存顧客にアプローチしやすいリピートを増やすには「商品/ブランドのファンになってもらう」のが一番です。例えば既存顧客に対してメルマガで購入後のアフターケアやカスタマーサポート、限定の特典や情報などを送り、満足度と関与度を高めるなどのアプローチができるようになります。また、記事を通じてユーザーにとって有益な情報や質の高いコンテンツを提供し続けることで、継続的にECサイトを訪れるきっかけになります。再購入や口コミの発信など、積極的な行動を促すことにもつながるのは大きなメリットだと言えるでしょう。2.ECサイトにおすすめのコンテンツマーケティングコンテンツマーケティングにはいくつか種類があります。(それぞれの詳しい解説はコンテンツマーケティングの手法10選!種類別に解説【選び方・成功するポイント】で行っています)ECサイトにおすすめなのは特に「コンテンツSEO」「メルマガ」。展開が進んだら「SNS運用」にもチャレンジしてみるとよいでしょう。コンテンツSEO自然流入から見込み顧客を呼び込むコンテンツSEOは新規顧客からリピートまで幅広く集客できる基本中の基本です。ECサイト内にSEOを意識したコラム記事のコーナーを設けることで、コンバージョンへの導線も作りやすくなります。検索を通じて悩みを解決したいユーザーに対して必要な情報を与え、同時に付随した商品のメリットやユニークな価値を伝えることができるのも大きなメリットです。<広告運用/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより>[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]ECサイトでSEO対策を行うと必ず躓くのが内部対策の実装(仕様上変更できない・改修が必要など)にゃ。コンテンツSEOは商品詳細やカテゴリページではなく静的ページとしてコラム領域を設けて行うため、カートASPやECシステムの仕様に依存せずに取り組める。そのため、ECサイト運用と並行しておすすめすることが多いにゃ。[/word_balloon]メルマガメルマガは特に既存顧客へのアプローチに有効です。ECサイトは会員登録時・購入時に収集したメールアドレスをメルマガに流用できるため、相性が良い媒体だと言えるでしょう。再購買を促したり、興味を持ってもらえそうなコンテンツを配信したりしてユーザーの満足度を高めるとリピーターを作りやすくなります。(上級者向け)SNS運用SNSを利用して発信すれば、検索流入ではリーチできない潜在層にアプローチすることができます。発信の内容によっては既存顧客のファン化も促進できるので、上手く利用すれば見込める価値は高いと言えるでしょう。しかし、SNSの利用が無料だからといって誰でも簡単に取り入れられる集客方法だと考えてはいけません。フォロワーがいないアカウントは広告を使わないとそもそも発信内容を誰にも見てみらえませんし、SNSを通じてファンを獲得するにはスキルとセンスを持った運用者が必要です。幅広い層へ訴求できる一方、コンバージョンにはつながりにくく見込める効果は限定的です。他のコンテンツマーケティングである程度効果を出したうえで、さらなる戦略として取り入れるべきでしょう。コンテンツマーケティングで効果を出すには、広告運用など他の集客方法と組み合わせた戦略的な展開が必要になります。社内のリソースが足りない場合、ECコンサルを利用するのもおすすめです。関連記事→WEBマーケティング歴20年の著者が選ぶ 本当に実力のあるECコンサルティング会社5選3.ECサイトがコンテンツマーケティングで効果を出すためのポイント自社のコンテンツマーケティングで効果が出ない…とお悩みの方は、まず以下のポイントを押さえているかチェックしてみましょう。質の高い情報を提供するECサイトとのつながり以前の前提として、ユーザーが求める情報を提供しなければコンテンツマーケティングとして成立しません。「お客さんになってくれそうな人が知りたい情報」を提供することが一番重要です。それに加え、ECサイトではコンテンツ→商品ページへの流入という明確なコンバージョンポイントがあることを考慮する必要があります。顧客を購入につなげるため、商品の価値を上手く伝えるよう意識する必要があります。「ユーザーの知りたい情報」と「こちら(売る側)が伝えたい情報」を同時に盛り込むのが難しければ目的ごとにコンテンツを分けるのもおすすめです。ユーザーが直帰せずサイト内で回遊することを前提として、検索流入を狙う広範な内容のSEO記事と商品への理解度を高めるための記事をつなぐ導線を作ります。さらにそこからECサイトへ誘導できれば理想的です。継続的に更新するECサイトに関わらず、分かりやすい効果を出すにはある程度の時間(半年~数年)が必要です。コンテンツマーケティングに即効性がないのは広告と比較したときのデメリットでもあります。最終的に効果を出すためには、ターゲット層を的確に捉えてユーザーを取り込むスキルのある人材が継続的にコンテンツを更新することが重要です。最適な導線を設計する導線とはユーザーを商品の購買まで誘導するルートのこと。情報の質にばかり目がいって盲点となりやすいのが導線の設計です。せっかく良いコンテンツを作っても、肝心の商品ページへの導線がなければコンバージョンにはつながりません。抜本的なユーザビリティの改善にはサイト設計の専門的なスキルが必要ですが、コンテンツからECサイトの流入につなげる導線を整備するのも大きな効果があります。何もできていないという場合はとりあえず記事内に購入率の高いページへのCTA導線を設置するだけでも一定の効果はあるでしょう。「最適な導線を敷く」という視点でお話しすると、本当のところはサイト制作時からの入念な戦略設計が一番重要です。質の悪い制作会社にサイト制作を依頼したり、言われるままテンプレートでサイトを構築したりすると、コンテンツを作っても流入数が増えない設計になってしまうことがあります。ECサイトの場合は特にサイト設計を組み直すのに莫大なコストがかかることが多いため、後から苦労することも珍しくありません。「これからECサイトを作る」という段階の方は十分に注意してください。4.【自社事例】SEOコンテンツでECサイトへのCV獲得当社が実際にコンテンツマーケティングで成果を出したA社のECサイト事例をご紹介します。ECサイト内に設置するSEOコンテンツを発信するオウンドメディアの立ち上げを依頼され、当社は設計と初期段階でのSEO記事作成を担当しました。設計時に骨格として内部SEO対策を組み込み、さらにターゲット層に届くSEO記事を制作する施策を実行。サイト内の商品に興味を持ってくれそうな顧客からの検索流入を獲得し、コンバージョン率の高いコンテンツになりました。5.まとめコンテンツマーケティングはECサイトの展開にぴったりのWeb戦略です。コンテンツを見て興味を持ってくれたユーザーに訴求できるような環境を整備することで、しっかりと効果が出やすくなります。もし成果が出ず悩んでいるようでしたら、ターゲットとなる層を捉えたコンテンツを制作できているかもう一度確かめてみるとよいでしょう。実際に当社が担当した案件でも、コンテンツマーケティングの施策実行・改善によってECサイトの売上が伸びたケースは多々あります。自社のコンテンツ制作にお困りのようでしたら、ぜひご相談ください。
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2024.03.13 WEB制作
- コンテンツマーケティングでCV数を増やすための導線設計【プロが解説】
- 自社サイトやSNSから見込み顧客を集めるコンテンツマーケティングは一見万能な集客方法に思えるかもしれませんが、実際のところ売上につながるようなコンテンツを作るのは簡単ではありません。なかなかコンバージョン数が伸びず悩んでいるWeb担当の方も多いのではないでしょうか?思うようにコンバージョンしない場合、内容だけでなくユーザーを購入まで誘導するための道のり=導線をしっかり整備できているかチェックした方がいいかもしれません。今回は、主に自社サイトやオウンドメディアに掲載する記事コンテンツにおけるコンバージョン数の増やし方として導線の設計方法をお伝えします。1.コンテンツマーケティングにおける導線の種類コンテンツマーケティングの導線は「CTA導線」のことを指します。コンテンツマーケティング(主に記事コンテンツ)において用いられる主要な導線の種類は以下の通りです。会員登録お問い合わせ資料請求・ダウンロードSNSのフォローボタンCTA導線とはCTAとは「Call To Action(行動喚起)」の略。Webサイトの訪問者を具体的な行動(コンバージョン/CV)に誘導する導線のことを指します。記事を読んで自社製品に興味を持った人が購入に至るようアシストする役割を持っていると言えるでしょう。求めるコンバージョンによっていくつかの種類に分けることができ、サイトや商材によっていくつか使い分けるのが一般的です。導線の種類特徴顧客から見たハードル会員登録メルマガ、ECサイトなどユーザーとの接点を増やす低SNSフォローボタン幅広い層に認知を広げるエンゲージメントが重要低資料請求・ダウンロード主にBtoB向け詳細/専門的な内容に最適中お問い合わせコンバージョンにつながりやすいがハードル高め高顧客から見てハードルが高いCTA導線はクリックするのに抵抗を感じやすいものの、上手く誘導できればコンバージョンにつなげやすいとも言えます。反対にハードルが低い導線は手軽にクリックできる一方、その場では購入につなげにくいでしょう。詳しくは後述しますが、コンテンツを訪れるユーザーにマッチした導線を設置することが非常に大切です。まずはそれぞれの導線の特徴を弊社のコンテンツマーケティング担当・ニャーケッターからの本音コメントと共に細かく見ていきましょう。①会員登録メルマガやECサイトへの会員登録など。業態によってはLINE登録の導線を挿し込む場合もあります。直販のECサイトを運用している場合を除き、直接購買にはつながりにくいでしょう。その分登録のハードルは低めなので、ユーザーとの接点を増やすための中間コンバージョンとして用いられることも多いです。ウェビナー・セミナーの参加フォームへのリンクを設置するケースもあります。<監修者・ニャーケッターより>比較的高単価の商品を扱うECサイトはとくに初回訪問で購入するユーザーは非常に少ない。そのため購入よりハードルの低い会員登録をCVとすることも一つの手だ。会員登録においては登録メリットを提示し、同時にメルマガ受信してもらうことが重要にゃ。初回訪問で購入に至らなかったとしても、その後のメルマガ配信で商品の魅力や選び方、最新・期間限定のなどユーザーにメリットのある情報を届けることができれば、サイトの再来訪や先々の購入につながる可能性が期待できる。特に衝動買いできない商品や他社比較ありきの商品では、検討期間が発生しやすいことも考慮してコミュニケーションをとることが大切にゃ。②SNSへのフォローボタン幅広いユーザーの認知を獲得したいときに向いています。企業とユーザー間でコミュニケーションを取ることでて親しみを持ってもらえますが、その一方購買につなげにくい点には注意が必要です。他の導線と併用する形で使う長期的なアプローチ方法だと言えるでしょう。<監修者・ニャーケッターより>メルマガ(会員)登録よりさらにハードルを下げたユーザーとのタッチポイントだ。ワンタップでフォローできる反面、お別れもワンタップにゃ。そのためユーザーを飽きさせない内容と頻度を意識しつつ、エンゲージメント(ユーザーの反応)数を見ながら自社のベストを模索することが大切にゃ。キャンペーンなどで短期間に集めたフォロワーもコミュニケーションが伴わなければ数字だけのフォロワーになってしまう。フォロワーの数と反応の数が合っていない企業アカウントが多いのはまさにそういったケースだったりするにゃん。SNSで大事なのはエンゲージメント。フォロワー数だけで満足しないことにゃ。③資料請求・ダウンロード主にBtoB向けですが、BtoCでも教育系など一部の業界にも用いられる導線です。「商材について検討の為に詳しい情報を知りたい」「専門的な解説が欲しい」というニーズがある商材は特に資料請求を使うとよいでしょう。商材によってはよりハードルの下がる資料ダウンロード形式をとるケースもあります。コンバージョンにややつながりにくく、資料ダウンロードの場合は特に競合他社の分析資料となりうる点には注意が必要です。<監修者・ニャーケッターより>余談だが資料請求について最近のトレンドも触れさせてほしいにゃん。BtoCでは金融業界(証券会社・保険会社・クレジット会社など)でよく見られた資料請求が、最近はWebコンテンツにシフトしている傾向もある。NISAやiDeCo、証券会社、少額保険など従来は資料請求を設けていた業種も昨今はWebで完結できるものが増えているにゃん。検討に必要な情報をコンテンツで表現できれば、資料請求というステップを踏まずダイレクトに成約につなげることができる。そう考えるとサイトのUI・UX・リッチコンテンツ作成は今後より一層重要になるという捉え方もできるのにゃ。お問い合わせコンテンツを見て問い合わせをしてくれるユーザーは商材への関心も高く、コンバージョンに近い傾向にあります。優良な見込み顧客を集められるCTA導線だと言えるでしょう。ただしその分導線を踏むハードルは高くなることには注意すべきです。問い合わせ経由をメインに受注しているBtoB企業は特にどのような経路でフォームへつなげるかが重要になってきます。2.コンテンツマーケティングにおいてCTA導線の設計は重要か結論から申し上げると、コンテンツマーケティングにおいてCV(コンバージョン)に直接結び付くかどうかは必ずしも大事ではありません。そもそも、コンテンツマーケティングの目的は「見込み顧客の獲得と関係性の構築」です。サイトを訪れたユーザーがその場で購入を決断せずとも、あとから何かしらの形でコンバージョンするケースも多々あります。購入ボタンを押すよう直接誘導することに特化している(=直接CVに結び付くことが分かりやすい指標となる)メディアは広告なので、その点には留意しておきましょう。とはいえ何の導線もない/不適切な誘導では機会損失に繋がりうるため、適切な導線設計はユーザーのためにも重要です。不適切な誘導の一例お問い合わせへの導線は直接CVにつなげやすいのが特徴ですが、そもそも「問い合わせてみよう」と思うユーザーがいない状態では上手く機能しません。そのため、例えば初心者向けの簡単な解説コンテンツの後ろに問い合わせ導線を設置するのは多くの場合不適切です。他の記事への回遊導線サービス内容を説明するページホワイトペーパー、資料ダウンロードなどへのCTA導線をつけるとよいでしょう。3.CTA導線の形式記事内に挿入するCTA導線にはいくつかデザイン上の形式があります。どの形式を使うのが正解ということはありませんが、ユーザーに応じて使い分けるとよいでしょう。強く訴求したい場合は複数の形式を併用することもあります。(各項目の下にCTA導線の見本を挿入していますが、リンク先は弊社のコンテンツマーケティングサービスのページです。興味がある方はクリックしてみてください。)テキスト文章の中にテキストリンクを入れる形。目立ち過ぎず記事の中になじみやすいのが特徴です。コンテンツを主役にしてさりげなく導線を設置したいときにおすすめ。→テキストリンクの見本バナー画像を入れて誘導する形式です。視覚的に分かりやすく伝えられます。記事の途中に挿し込むほか、目立つので横カラムやトップページにテンプレートとして入れることが多いです。ボタン枠の中にテキストを入れる形の導線。記事内によく用いられます。WordPressであればテーマにボタンのテンプレートが入っているので取り入れやすく、かつ視認性の高い導線です。ボタンの見本4.CTA導線を入れる場所おすすめ3選導線の内容やデザインも大切ですが、コンテンツ内のどこに設置するかもCVに深く関わってきます。ここからは記事コンテンツ内に入れることを想定してCTA導線を入れる場所としておすすめの場所を3つ紹介します。記事の文末文章を最後まで読んでいる状態であれば商品やサービスに強い関心を持っている可能性が高いので、興味を持ってくれたユーザーを効率的に誘導することができます。うるさすぎないのでコンテンツ内に配置する導線として一番おすすめです。ファーストビュー内ファーストビューとはページを開いて最初に表示される画面のこと。一番見ているユーザーが多い画面なので、タイトルを見た段階ですぐに誘導したい場合はファーストビュー内に大きく入れると見やすいです。ただし、PR感が増し敬遠されるリスクがある点には注意してください。当サイトではファーストビューに表示される導線はPCのみ右カラムに設置していますが、コンテンツによっては記事内中央に配置する場合もあります。横カラム(PC向け)記事横のカラムに固定で設置することで、興味を持った時にいつでも遷移できるようになります。一画面に幅を持たせられるPC向けのレイアウトではよく採用されます。テキストだと存在感がなく見づらいので、バナー・ボタン形式で載せるのがよいでしょう。スマホ向けの導線としては固定のヘッダーをつけるのがおすすめです。5.効果的にコンバージョン数を増やすための導線設計のコツCV数を増やすには、ユーザーに合わせた導線設計が必要です。売上アップを目的にしてコンテンツを制作しているとどうしても購入に近い目立つ導線を設置したくなるかもしれませんが、実際に効果を上げるには別の手段が必要になってくることもあります。ターゲット層に合わせた種類・形式を選ぶ記事の内容に合わないCTA導線を敷いても意味がないのはもちろん、「目立つボタンや画像にするとCVしやすい」「問い合わせへのリンクを貼れば売り上げが増える」わけではありません。消費者側になって考えてみると想像しやすいと思いますが、分かりやすく購入へ誘導するボタンが便利に思うときもあれば鬱陶しく感じることもあるでしょう。CVさせたい一心で押しつけ・押し売りにならないよう注意してください。ユーザーの意欲・状態に合わせた導線を選ぶことが重要です。なるべくシンプルに商品を売る側としてはユーザーが何を選んでもいいように「会員登録」「問い合わせ」「SNSボタン」などたくさん導線を設置したくなるかもしれません。会員登録お問い合わせお電話はこちらしかし、上記のようにひたすらボタンが並んでいるとどれを押していいか分からなくなってしまいますよね。ユーザー目線で考えると選択肢が多すぎるのはかえって負荷になってしまいます。一番優先したいものをなるべくシンプルに配置することが重要です。同じ画面に複数導線を設置したい場合は、デザインにメリハリをつけるよう心がけましょう。テンプレートにしすぎないカラム内のバナー画像くらいは固定でも構いませんが、記事のカテゴリや種類ごとに導線を固定するのはあまり推奨されません。特にありがちなのはカテゴリごとに導線を設置してしまい、文脈に合わないテンプレートが挿入されてしまうケース。CVにつながらない導線はユーザーを邪魔してしまうだけなので、なるべく避けたいところです。少し手間がかかりますが、いくつかのテンプレを作成して記事ごとに導線を決めるようにしましょう。内容の濃いコンテンツであればオリジナルのCTA導線を都度作成するのもおすすめです。6.まとめコンテンツマーケティングでCV数を上げたい場合は、内容だけではなく記事内の導線にも注意を払ってみましょう。記事に合っていない導線が配置されていたリ、デザインによってユーザーが抵抗感を抱きやすかったりすると、良い内容のコンテンツでもCVにつなげることができなくなってしまいます。自社が売りたい商品はなんなのか、商品を買ってくれそうなユーザーは何を好むのか、しっかり分析することが重要です。
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2024.03.06 WEB制作
- コンテンツマーケティングの費用は内容次第!具体例や選び方までくわしく解説
- Webコンテンツの伸び悩み解消はマーケティング会社への依頼が確実です。しかし、費用感や選び方のポイントが分からないと進めるのは難しいですよね。実際のところ、コンテンツマーケティングの費用は依頼内容によって大きく変わるため、具体的な話をしてみないと分からない場合が多いでしょう。また、依頼先は費用よりも実績と質で選ぶことが大切です。今回はコンテンツマーケティングの費用相場と対策内容、依頼先の選び方について解説します。悩みに対する費用の具体例もご紹介するので依頼時の参考にしてください。1.コンテンツマーケティングの費用相場は「月額+初期費用」コンテンツマーケティングの依頼費用は「月額10~60万円程度+初期費用10~30万円前後」を目安にしましょう。コンテンツマーケティングの費用に大きな幅があるのは、課題の改善に対する施策内容が多岐にわたるためです。例えば、記事制作のみなら月額10万円程度から可能ですが、CMS設置やアクセス解析も加えると月額40万円~、さらに本格的な戦略設計や改善支援まで含めるとなると月額50万円以上になることも珍しくありません。そのためコンテンツマーケティングを依頼する際は、具体的な目的と依頼したい内容を絞検討から連絡するのがいいでしょう。また、各社でコンテンツマーケティングの考え方や得意とする施策内容が異なるため、複数の会社を比較することも大切です。2.コンテンツマーケティングの費用と対策内容一覧コンテンツマーケティングの主な施策内容と費用は以下の通りです。施策内容によって依頼先の会社が変わる点にも注目しましょう。費用の目安(月額)施策内容依頼先10万円~・記事制作のみ記事制作会社40万円~50万円・CMS設置・記事制作・アクセス解析CMSベンダーWebマーケティング会社50万円~60万円・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析Webマーケティング会社60万円~・戦略設計・CMS設置・記事制作・アクセス解析・コンサルティング・改善支援上記の一覧はあくまで目安です。記事の納品本数や品質、SEO効果など同じ項目でも求める要素によって費用は変わります。コンテンツマーケティングでは費用と効果が比例する場合が多いので、コストばかりにとらわれずパフォーマンスも意識しましょう。3.コンテンツマーケティングの費用の具体例よくあるWebコンテンツの悩み別にコンテンツマーケティングの費用を具体的に見ていきましょう。とにかく記事作成を助けてほしい費用の目安:月額10万円程度~依頼先:記事制作会社すでに構築済みのWebメディアがあり、運用方針も決まっている場合は「記事作成のサポート」だけでいいケースもあるでしょう。記事作成は予算に応じた本数の作成で、テーマ出しや編集は自社対応となるのが一般的です。CMSを導入してほしい費用の目安:月額50万円程度~依頼先:CMSベンダー、Webマーケティング会社これからWebコンテンツを立ち上げる場合はCMSの導入からプロに依頼するのがおすすめです。事業規模に合ったCMS製品選びや万全のセキュリティ対策には専門知識が欠かせません。アクセス解析でCV課題を見つけたい費用の目安:月額30万円程度~依頼先: Webマーケティング会社運用中のWebサイトで「離脱が多い」「売り上げにつながらない」などの悩みがある場合は、Webマーケティング会社にアクセス解析を依頼してCV課題を見つけるのが効果的です。結果がでない原因の解明や改善提案も受けられます。SEO対策で確実な集客UPを目指したい費用の目安:月額30~50万円程度依頼先:Webマーケティング会社Webサイトの集客には検索で上位にあがるコンテンツ作成が有効ですが、それには最新のSEO対策を盛り込んだ記事作成が必要です。市場動向、ターゲット、KW、文章構成まで考慮できるWebマーケティング会社への依頼がおすすめです。立ち上げから運営方針の提案まですべてサポートしてほしい費用の目安:月額20~60万円以上依頼先:Webマーケティング会社初心者だがWebメディアを一から立ち上げたい、自社で運用できるようにアドバイスが欲しいなど、Webコンテンツをプロと一緒に作り上げたい場合は伴走型DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスがあるマーケティング会社に依頼しましょう。事業の成長段階に応じた中長期的なサポートが受けられます。4.コンテンツマーケティング会社を選ぶときのポイントコンテンツマーケティング会社は「費用だけで選ばない」ことが重要です。同じ業界での実績数や納品物の質などポイントを押さえて複数の会社を比較して選びましょう。上位獲得の目的を定めてから依頼するはじめに、検索上位を目指す目的(認知拡大や売上げUPなど)を整理してから依頼しましょう。コンテンツマーケティング会社にはさまざまな戦略があり目的や状況によって最善策は変わります。「何がしたい」が明確なほど結果につながるはずです。自社の業界で実績がある会社を選ぶ費用とのマッチはもちろんですが、「同じ業界で実績がある」というのは需要なポイントです。業界によってターゲットや傾向、競合が大きく変わるため、ケーススタディをより多く持っているマーケティング会社ほど成功確率が高くなります。記事制作は本数よりも質を重視する検索エンジンの選定基準において、以前はコンテンツ記事を量産するほど有利とされていましたが、今は情報の信頼性や記事の有用性で判断されるようになりました。実際、1万字びっしりと書いてある記事より3,000字で簡潔かつ有用な記事が評価されるケースは往々にして存在します。「安くてたくさん」書ける会社よりも、「信頼できる・情報が充実している・分かりやすい」記事を納品する会社を選びましょう。[word_balloon id="unset" src="https://www.ecmarketing.co.jp/contents/wp-content/uploads/2024/02/icon_white-1-1.webp" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]〈WEB広告/コンテンツマーケティング担当・ニャーケッターより〉1文字◯円のような業者は実績がないゆえに安さを売りにしているケースが多いので実績、質をよく確認する。文字数が多ければ良いというものではないにゃ。[/word_balloon]SNSや動画など様々なアプローチ方法を検討するWebコンテンツのニーズは日々変化しています。テキスト記事だけでなくSNSや動画、アニメーションなど時代に合った切り口を出せる提案力もコンテンツマーケティング会社には必要です。成果確認は3か月以上の長期を見込むどの会社に依頼しても、コンテンツマーケティングの成果が出るには半年~数年を見込むのが一般的です。検索エンジンが情報を精査するのに時間がかかるため、検索順位が出るのに3ヵ月以上かかることも珍しくありません。すぐに結果がでないから違う会社に乗り換えるのではなく、中長期的なパートナーとして数年単位で付き合えるマーケティング会社を選びましょう。5.まとめコンテンツマーケティングの費用相場は月額10~60万円、それに初期費用10~30万円程度と考えましょう。コンテンツマーケティングには様々な施策内容があり、目的や課題によって施策が変わるため費用には大きな幅があります。記事制作のみなら10万円程度から、CMS導入から戦略提案などすべてを任せるなら60万円からという形です。ただし、コンテンツマーケティング会社は費用よりも実績で選ぶことが重要です。業界の特性を熟知し、ケーススタディをより多くもっている会社ほど成功確率は高くなります。さらに制作物の質、柔軟な提案力などにも注目するといいでしょう。コンテンツマーケティングは結果が出るのに半年~数年かかる業務です。大切なWebメディアを長く一緒に作り上げていくパートナーとして、よりよい会社を選びましょう。
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2024.02.29 WEB制作
- コンテンツマーケティングの手法10選!種類別に解説【選び方・成功するポイント】
- コンテンツマーケティングとは、見込み客にとって有用な情報を提供し、問い合わせや商品の購入などのコンバージョンにつなげるマーケティング手法のことです。スマホの普及など生活様式の変化により、近年より重要性が増してきています。しかし「コンテンツマーケティング」という名前を知っただけで、具体的にどんな内容・効果があるのか把握せずに取り入れようとしていないでしょうか?コンテンツマーケティングではさまざまな媒体(メディア)を用いて発信を行います。自社サイトはもちろん、場合によっては動画サイトやメールなども利用してマーケティングを行うべきです。 この記事では、コンテンツマーケティングの手法を10種類に分けて詳細に解説し、どの種類を選ぶべきかプロの視点から詳細に解説します。【詳説】コンテンツマーケティングの種類10選コンテンツの種類特徴・メリット向いている企業/サイト形式記事コンテンツ文章メインのコンテンツ幅広い企業/サイトに対応SEOコンテンツ検索流入を目的とする事例コンテンツ利用イメージを具体的にする比較・検討に時間がかかる商材を扱う企業プレスリリース他社メディア経由で広報潜在層からのリードを増やしたい企業LP1枚のページで訴求EC(通販)サイトメルマガユーザーを分類してメール配信既存顧客にアプローチしたい企業ホワイトペーパー課題解決のための資料BtoB、専門性の高い商材を扱う企業動画文字とは違う角度で情報を届けられる記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業ウェビナー双方向かつ大規模にセミナー発信見込み顧客とコミュニケーションを取りたい企業SNS特定のターゲット層に訴求記事とは異なる方法でリードを獲得したい企業①記事コンテンツWebサイト上にコラムなどの形で掲載された文章のこと。多くの場合は写真やイラストも入っていますが、大部分を文字が占めるコンテンツは「記事コンテンツ」とみなされます。自社メディア(オウンドメディア)で発信する方法と他社の媒体(アーンドメディア)に載せてもらう方法があります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]当サイト「Webly」も記事コンテンツを発信するオウンドメディアです。[/word_balloon]②コンテンツSEOコンテンツSEOとは、検索流入を目的として行うコンテンツマーケティングのこと。基本的には記事の体裁をとることが多いので、記事コンテンツの一種とみなすこともできます。コンテンツSEOにおいて重要なのは検索ニーズと企業の意図を結び付ける記事を制作できるかどうかです。検索で入ってくるユーザーは何かしらの目的を持ってサイトを訪れているので、その目的(ニーズ)と自社商品を上手く結びつけることができれば、新規流入を効果的に増やすことができます。安価かつ取り組みやすいためコンテンツSEOを導入する企業は年々増加していますが、流入に結び付かない・流入がコンバージョン(売上)につながらない事例も散見されます。>>>コンテンツSEO運用についてはこちら<<<③事例コンテンツ商材を導入した顧客や企業にインタビューし、ユーザーに利用イメージを具体的に示すのが事例コンテンツです。サイト上にインタビュー記事として掲載することが多いため基本的には記事コンテンツの一種と捉えても問題ありませんが、中には動画サイトやSNSなどを用いて事例を発信するケースもあります。実際に商品を取り入れたお客様の声や実績を掲載することで、よりサービスの信頼性を上げることができます。④プレスリリース新商品発売のお知らせやイベント・アンケートの広報などを他社メディア経由で拡散するのがプレスリリースです。代表的なプレスリリースのサイトとしては「PR Times」が挙げられます。記事コンテンツの形式をとるのが一般的で、アーンドメディアによる発信方法の一つと考えてよいでしょう。プレスリリースに掲載してもらうことで別媒体のメディアに引用される、SNSで拡散されるなど、自社メディアでは得られない宣伝効果を得られます。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]検索では出会えない潜在層に広くリーチできるのが大きなメリットです。[/word_balloon]⑤ランディングページ(LP)主に広告経由でアクセスしてきた顧客に対して1枚のページでサービス内容を伝えるページのこと。記事コンテンツと類似していますが、画像や図を多用するため直感的にユーザーに情報を伝えられるのが特徴です。また、他のページへのリンクが少なく、直接問い合わせや購入につなげる導線が多く、1枚でコンバージョンに誘導できるデザインが求められます。WEB広告と併用し、広告流入とコンバージョンをつなぐクッション的な役割でLPを制作するケースも多いです。>>>LP/サイト制作の制作実績<<<⑥メルマガ記事コンテンツなどを通じて登録した顧客に商品やキャンペーンについてなどの情報をメールで配信するのがメルマガです。Web黎明期から使われている古典的手法ですが、現在でも一定の人気があります。基本的にはあらかじめ何らかの方法でリードを獲得する必要はありますが、登録者の情報(年齢・性別・役職など)が分かった状態で発信するため、特定のユーザーに配信するなどのコントロールができるのがメリットです。メルマガの種類セグメントメール:特定の条件で抽出したユーザーを対象に配信するステップメール:購買までの段階に応じて複数のステップに分け配信する休眠発掘メール:休眠顧客(一定期間購入がない既存顧客)に再度アプローチする⑦ホワイトペーパー顧客が抱える課題を解決することができるサービス、ソリューションを紹介する資料のこと。現在では専門性の高いBtoB向け情報資料を指すのが一般的です。オウンドメディアやメルマガから資料をダウンロードできる導線を作り、主に自社サービスについて紹介します。記事コンテンツよりもユーザーが絞られるため、より詳しく専門的な内容にして顧客からの信頼度を高められます。見込み顧客の情報を効率的に収集できるのが企業側のメリットで、顧客側も問合せよりハードルが下がって検討材料を集めやすいというメリットがあります。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]資料はPDFやスライド形式になっていることが多いので、営業の説明資料や新入社員の研修資料に流用しやすいです。[/word_balloon]⑧動画YouTubeなどのメディアに公開する自社のコーポレートサイト・オウンドメディアに掲載する など媒体がテキストか動画かという違いだけで、与える情報は記事コンテンツとそこまで差異はないでしょう。より時間当たりの情報量が多く、テキストや画像で説明しきれない情報を届けることができる場合もあります。⑨ウェビナーオンライン上で開催するセミナーのことをウェビナーと呼びます。通常のセミナーを開けなかったコロナ禍で急速に普及した主にBtoB向けの手法です。ユーザーと双方向でコミュニケーションを取ることができるのが特徴で、オフラインでのセミナーと比較するとより大人数に向けて発信できます。また、録画したウェビナーの映像を動画コンテンツとして公開することも可能です。⑩SNSX(Twitter)やInstagramなどのSNSでは話題性・拡散力のあるコンテンツを発信できるのが特徴です。アカウントの運用は基本無料なので、安価で手軽に始められるのがメリットです。ただし、効果的な運用には他のコンテンツ同様一定のスキルが必要になります。SNSによって特性が違うため、ターゲットによって使い分けるのも大切です。Instagram:10代~40代くらいまでの幅広い層に訴求できるSNSに。インスタ経由で売上を出すには商品または企業のブランド力が影響しやすい。知名度の低い商品であればオファー(割引率など)の強さが必須ため、見誤らないように身の丈に合った活用方法を検討することが重要。Facebook:ビジネスパーソン、BtoB向け。X(Twitter):短期間での情報拡散に最適。ニッチで専門的な内容が反響を呼ぶことも。[word_balloon id="2" size="M" position="L" radius="true" name="" balloon="talk" balloon_shadow="true"]単に企業アカウントを作って発信するだけでなく、SNSを通じて記事コンテンツに誘導するという手法もあります。[/word_balloon]BtoB/BtoCはそれぞれ特徴が異なる個人をターゲットにするBtoCと法人(企業)をターゲットとするBtoBではコンテンツマーケティングの戦略も若干異なってきます。「顧客にとって価値ある情報を提供する」という基本的な考えは同じですが、購買までの検討期間や予算、メインとなる端末などの面で違いが生じることを覚えておきましょう。選ぶべきコンテンツの種類もBtoBかBtoCかによってある程度傾向が分かれます。上記のイメージはあくまで傾向なのでもちろん例外もありますが、相手が個人なのか法人なのか意識したうえでコンテンツを選ぶのも大切です。BtoB向けのコンテンツマーケティング戦略については「【BtoB企業特化・事例あり】コンテンツマーケティングの特徴・成功のコツを解説」でも詳しく説明しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。コンテンツマーケティングにおいて種類選びは重要思い付きでコンテンツを作ってみても発信する内容が伴っていなければ効果は出ません。見込み顧客に有益な情報を分かりやすく届けるには適切な種類のコンテンツを選ぶ必要があります。種類の選び方について詳しくは後述しますが、まずはユーザーが商品を知ってから購入するまでの態度変容を4つのプロセスに分けて考えてみましょう。それぞれのコンテンツがどの段階に向いているのか理解しやすくなると思います。認知:企業・サービス・商品について知る興味・関心:商品・サービスについて興味を持つ比較・検討:購入後のイメージを持ち、他社サービスと比較する購入:購入を後押しするそれぞれのコンテンツごとに届きやすいプロセスを分類・図示すると、以下のようになります。上の図で示しているコンテンツごとのカバー範囲はあくまで一例ですので、発信方法や内容によってはもっと幅広い層にリーチできる場合もあります。一般的に手広く訴求しやすいのは記事コンテンツですが、当然どんなターゲットに届けたいかによって内容が変わってくる点には注意が必要です。【4ステップ】コンテンツマーケティングの種類を選ぶ方法どのようなコンテンツを制作するべきか分からない場合はまずマーケティングとしての戦略を練るところから始めてみましょう。その過程でおのずと利用するコンテンツが決まっていきます。①コンテンツマーケティング全体の目標を設定するコンテンツマーケティングの最終的な目的は「自社の課題解決」です。現状のサービスが抱える問題点・改善できるポイントを洗い出し、その課題を解決することを全体の目標とします。コンテンツマーケティングによってどんな課題を解決したいのか明確にすることが重要。コンテンツ制作に関わる全員が同じ目標を持てるよう、具体的な目的と目標をドキュメント化して共有するのもおすすめです。例課題:ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない(食品業界)具体的な目標:ECサイトの売上20%アップ②顧客のイメージを明確にする的確な情報を発信するために、まずはターゲットとなる層を明確にしましょう。顧客像としてペルソナを設定し、「顧客が何を知りたいか」を分析するのがおすすめです。>>>ペルソナの設定方法について詳しくはこちら<<<コンテンツマーケティングで重要なのは顧客の情報ニーズです。何を知りたいのか、商品についてどの程度認知しているのか理解するためのプロセスなので、作りこみ過ぎないよう注意しましょう。ペルソナを設定するときは、状況や周囲の環境も一緒に考えてみてください。リーチしやすい媒体・方法は人によって異なるので、細かい生活の文脈を分析することで選ぶべき種類が見えてくる場合もあります。例50代女性高血圧が心配、対策方法を知りたい分からないことはスマホで検索している③顧客の行動を分析する設定したペルソナの人物が購入までに取る行動(態度変容)を「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」で分けて考えます。態度変容のフェーズごとに情報を整理するカスタマージャーニーマップを作ってみるとよいでしょう。例1. 認知:高血圧が心配。SNSで高血圧対策のドリンクがあることを知る。2. 興味・関心:検索経由でコラムや商品サイトへアクセス。製品の効果などを知る。3. 比較・検討:外部サイトの口コミを見て類似製品と費用・効果を比較。4. 購入:ECサイトに会員登録、購入。各プロセスでどのようなコンテンツと接点があるのかも書き出してみます。カスタマージャーニーマップ内にアクション(施策)を落とし込んで整理するのも有効です。①で設定した課題と照らし合わせ、どのプロセスを強化するコンテンツを制作していくべきか検討しましょう。Q.どの種類から始めるべきかコンテンツマーケティングを始めるなら、小さく/部分的に始めて徐々に拡大させることをおすすめします。最初は購買プロセスの中で強化したい段階に焦点を当てて考えていくのがよいでしょう。例当初の課題は「ECサイトへの流入が少なく新規顧客・売上が増えない」なので、「認知」「興味・関心」のプロセスを強化するとよいでしょう。検索流入から自社製品に合ったユーザーを増やすSEOコンテンツを取り入れるのがコスト・取り組みやすさから考えてもおすすめです。④KPI(数値目標)を設定するKPIは「Key Performance Indicator」の略。最終的な目標を達成するのに必要な具体的数値目標を指します。コンテンツの方向性が決まったらKPIを設定するのも大切です。エンゲージメント(顧客と企業の信頼関係)の向上を意識した数値を設定できるとよいでしょう。例ページビュー(PV)数を3ヶ月で1.5倍にユニークユーザー(UU)数を1年で160%アップ など設定するKPIはプロセスごとに異なるため、複数の評価基準を測定する必要があります。具体的な例は以下の通りです。【事例】オウンドメディアの立ち上げ成功により良質なEC送客とコンバージョン率アップ※施策実行当時のデータを使用していますきちんと戦略を立ててコンテンツを選ぶことは前提として、どのフェーズにも対応しやすく比較的ローコストで取り入れられるのは記事コンテンツです。その中でもコンテンツSEOはきちんと対策ができていれば効果が出る見込みも高いため、当社のWeb戦略でも積極的に採用しています。実際にSEOコンテンツを導入して成功したA社の事例を紹介しましょう。大手通販サイトを運営するA社ECサイトに紐づいた商品紹介サイトを所有新しいオウンドメディアの立ち上げ依頼コンテンツSEOの記事で検索流入を獲得したいA社の課題A社はECサイトに紐づいた商品紹介サイトを有しており、依頼時点で既に内製でコラムページを制作していました。しかしコラムページからの流入がほとんどなく、コンバージョンに結び付かないことが課題になっていました。検索からの流入を狙うコンテンツSEOは一見誰にでも取り組めそうな施策に見えますが、キーワードの選び方やサイトの内部構築がしっかりしていなければ結果は出ません。A社のように社内のリソース・スキル不足が原因で効果を出せないケースはよく見られます。具体的な施策A社は検索流入増加を目指して新規でオウンドメディアを立ち上げることになり、当社がお声がけをいただきました。オウンドメディアの立ち上げにあたって行った主な施策は以下の二つ。内部SEO対策を踏襲したサイト制作アクセス数のスタートダッシュを叶えるSEO記事コンテンツ作成サイト(WordPress)の構造にSEO対策を踏襲した設計を施し、ターゲット層の検索ニーズを汲んだSEOコンテンツを作成しました。成功ポイントA社からご依頼いただいた新規オウンドメディアの立ち上げは成功し、コンテンツマーケティングによる集客効果がさまざまな指標に表れました。①検索順位上昇SEO施策の中間指標はGoogleでの検索で上位に表示できるかどうか。もちろん最終的に売り上げが向上しなければ意味はありませんが、まず意図したキーワードでユーザーに記事を届けることも重要です。A社の案件ではオウンドメディアの立ち上げからわずか2ヶ月で複数の検索ワードにおける順位上昇が認められました。新規ドメインで効果を出すには半年~1年程度かかる場合もありますが、A社のサイトは商品力が高かったため、短時間で分かりやすい結果が出せたと考えます。②検索流入数の増加検索順位の上昇に伴い、検索からの流入数も順調に増加。立ち上げ直後すぐにアクセス数が増えはじめ、1年で10倍以上になりました。③コンバージョン率(CVR)、直帰率の改善A社の商品に興味・関心を持つユーザーから流入を集めることで、コンバージョン率や直帰率、ユーザーの滞在時間も改善しました。特にコンバージョン率は内製コラムサイトの100倍以上。適切なターゲティングと検索ニーズの分析、戦略的な流入誘導が功を奏した結果となりました。ユーザーにとって興味のあるコンテンツを提供することで、直帰率も3分の1程度に改善。平均滞在時間も長くなるなど、さまざまな面で効果を実感していただけました。5.まとめコンテンツマーケティングは顧客のニーズや状況に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。商材の知名度や特徴、社内のリソースや予算から展開すべき規模を割り出すのもよいでしょう。さまざまな要素を総合的に考えて選択する必要があります。初めてコンテンツマーケティングを始める場合は購買プロセスに沿った戦略を立てるのがおすすめです。バランスの取れた戦略立案を誰かに相談したいというWEB担当者はコンサルに依頼してみるのも一つの手です。
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2024.02.29 WEB制作
- 【BtoB企業特化・事例あり】コンテンツマーケティングの特徴・成功のコツを解説
- コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを発信することで集客するマーケティング手法のこと。現在ではWEB戦略の一つとして大きな注目を集めています。個人向けに集客するBtoC事業ではもちろん、BtoBビジネスでも集客効果を表します。BtoB/BtoCに共通する特徴もありますが、BtoB特有のポイントもあるため、違いを押さえたうえでコンテンツ制作に取り組むとよいでしょう。この記事では、BtoB企業におけるコンテンツマーケティングの特徴や成功するためのポイントを詳しく、分かりやすく解説します。コンテンツマーケティングを専門に扱う当社での実際の事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。BtoB企業におけるコンテンツマーケティングの特徴・BtoCとの違いBtoBのコンテンツマーケティングは企業を相手にしたアプローチをしなければならないため、BtoC企業とは若干戦略が異なる場合があります。違いを把握し、適切な方法でアプローチできるようにしましょう。BtoBBtoC(一般的な例)マーケティング対象企業・組織個人顧客の主な目的企業のビジネス目標達成人によって異なる購買の意思決定に必要な人数多い(複数人)基本的に1人成約までの検討期間長い短い顧客が求めるコンテンツ専門的な知識・ノウハウ簡単で分かりやすい解説アクセスが多い時間平日の昼間朝と夜、休日アクセスが多いデバイスPCスマホBtoB/BtoC共通の特徴コンテンツマーケティングには大まかに以下のような特徴があります。見込み顧客を効果的に増やせるコンテンツが資産になる(広告と比べると)取り組みやすい顧客のデータを収集できる効果が出るまでに比較的時間がかかるこれらのポイントはBtoB/BtoC問わず共通しています。コンテンツマーケティングの基本的な目的、メリット・デメリットについては「コンテンツマーケティングとは?目的や効果、成功するためのコツを伝授!」で詳しく解説しています。興味がある方はこちらもご覧ください。BtoB特有のポイント①成約までの検討期間が長いマーケティングの対象は企業なので、購買に至るまでには複数人の判断が必要です。最初に社内に提案する担当者やその上長、ケースによっては他の部署・責任者の許可が必要になってきます。また多くの場合商品単価も高くなるため、コンテンツの質に関わらず成約・購買までには時間がかかるのがBtoBの特徴です。BtoB特有のポイント②平日・PCからのユーザー数が多いBtoBの顧客は勤務中に情報を確認することが多いため、平日かつPCからのアクセスが多いのも大きな特徴の一つです。実際、BtoB向けに発信している当サイトのユーザーも平日・スマホよりもPCからのアクセスが多い傾向にあります。更新時間によって大きくアクセス数が変わるケースはそこまでありませんが、ユーザー数が多い時間を狙ってコンテンツを発信してみるのも戦略になるでしょう。そして、もっと大切なのはコンテンツのUI・デザインです。スマホ/PCどちらでも見やすいデザインにすべきというのは前提ですが、レイアウトは基本PC寄りにするのがおすすめです。BtoB特有のポイント③専門知識が必要顧客は業務に必要となる専門的な知識やノウハウ、価値ある情報を求めています。そのため、発信するコンテンツも「顧客の業務上役に立つかどうか」を基準にして制作しましょう。内製ではなく外注でBtoBのコンテンツを制作する場合は、あらかじめ制作側が業界の専門知識やニーズを把握してから発信する内容を考えることが重要です。特に専門性の高い業界だと、外注の制作サイドが業界知識をよく調べないままコンテンツを制作して全く効果を上げられないケースも少なくありません。BtoB特有のポイント④ビジネス上の成果が顧客の目的BtoBのコンテンツマーケティングにおける顧客の目的は企業のビジネス目標を達成すること。BtoCなら趣味に近いコンテンツや娯楽を目的としたコンテンツも好まれる場合がありますが、BtoBに限っては顧客の目的はあくまでビジネスです。基本的に「サイトを訪問するお客様が楽しめるかどうか」ではなく、「最終的に事業課題を解決できるかどうかを」をコンテンツの価値基準に置くことが重要です。BtoBコンテンツマーケティングで成果を上げるためのポイントBtoBのコンテンツマーケティングで成果を上げるには、BtoCとは異なる戦略が必要になってくる場合があります。ポイントを押さえて適切な戦略を策定しましょう。>>>コンテンツマーケティング共通のポイントについてはこちらから<<<①企業ペルソナを設定するペルソナというと一個人の仮想顧客像を作ってそこからニーズを分析する手法が思い浮かぶかもしれませんが、企業の場合は意思決定までのプロセスが長いため分析すべきポイントがいくつか増えてきます。そのため、企業のペルソナを設定した上で担当者が抱えている課題が推測できるようになれば、どのようなコンテンツに価値を感じるのか考えやすくなります。できれば企業ペルソナ→個人ペルソナの順に作るとよいでしょう。企業ペルソナを決定する場合は既存の優良顧客をもとに設定すると現実的になり、分かりやすいです。優良顧客となっている企業の特徴・共通点を見つけ出して、同じ属性の企業を見つければ同じく優良顧客になってくれる可能性が高まります。企業ペルソナの項目(一例)業界売り上げ規模業界での立ち位置従業員の規模事業全体の課題 など企業ペルソナを整理したら、予算決定権を持つキーマンや製品導入を提案する担当者など複数名の個人ペルソナを想定し、それに合ったコンテンツを制作します。個人ペルソナの項目(一例)所属・部署・役職担当業務自身やチームが抱える課題課題から導き出されるニーズ など注意点コンテンツマーケティングにおけるペルソナ設定の目的はあくまで企業が抱える課題と情報ニーズの把握です。BtoCにも言えることですが、詳細に作りこみ過ぎないよう注意しましょう。>>>ペルソナの設定方法について詳しくはこちらから<<<②事例・成果を盛り込むことを意識するBtoBの特徴は検討段階でのコンテンツ閲覧が多いことです。見かけ上の満足度よりもビジネス的な成果を検討材料として重要視する傾向にあるため、「過去にどれだけ成果を出したか」を提示する事例コンテンツはBtoBにおいて特に効果的です。他社との違いがどこにあるのか、導入によってどの程度売り上げやコストが改善するのかなど、見込まれる成果を論理的に説明するよう心がけましょう。検討材料として客観的なデータがあると理想的です。③専門性のあるコンテンツ・トーンを心掛ける顧客の求める情報が高度かつ専門的であることは先述した通りです。そのため、見込み顧客のトーンやスタイルに合った言葉遣い、表現方法、コンテンツのフォーマットを選ぶことも大切になってきます。例えば当記事ではBtoB向けのコンテンツマーケティングについて知りたい人に向けた情報を取り扱っていますが、記事の最初に「そもそもBtoBとは?」という解説が入っていたらどうでしょうか。他の記事では解説が必要になることもあるかもしれませんが、読む人全員が知っているであろう情報をわざわざ入れても冗長に感じるでしょう。ユーザーが既に有している情報を省略しながらコンテンツを制作するのがポイントです。また、ビジネス向けの記事で砕けすぎた表現を用いるのもふさわしくありません。分かりやすく簡潔な表現が必ずしも適切ではないことを頭に入れておきましょう。BtoBにおすすめのコンテンツ3選+α一口に「コンテンツマーケティング」といってもさまざまな種類があります。その中でも特にBtoB向けコンテンツとしておすすめなのは「コンテンツSEO」「ホワイトペーパー」「メルマガ」です。コンテンツSEOで入り口を作り、メルマガ・ホワイトペーパーに誘導しつつ別のコンテンツ記事で情報を提供するのが理想的な流れです。詳しく見ていきましょう。コンテンツSEOコンテンツSEOは検索流入で顧客を獲得するコンテンツマーケティングのことを指します。顧客は比較検討する過程で、より価値の高い情報を提供してくれた企業を信頼性のある候補として選ぶ傾向にあります。そのため、検索で参考になる情報を探しに来た新規顧客の情報ニーズを満たしつつ、自社の認知度も上げられるSEOはコンテンツマーケティングの入り口として最適です。キーワードの選び方とコンテンツの内容がうまく合致すればかなりの確率で成果を上げられます。ホワイトペーパー顧客の抱える専門的な問題とその解決策を詳細なコンテンツとして発信するホワイトペーパーはBtoBのマーケティングと相性が良いといえます。ホワイトペーパーの内容がしっかりしていれば、「この企業は信頼性の高い情報を提供してくれる」と顧客にアピールすることができ、イメージアップにつながります。メルマガプライベートではLINEなどのSNSを使うことが増えてきた現在でも、ビジネスにおいてはメールによるコミュニケーションの比率は大きいです。ある調査※によれば、99.1%の人が仕事で1日に1回はメールを確認する習慣があると回答しています。そのため、BtoBでは特にメルマガを用いたマーケティングが効果を表しやすいといえます。コスト面でもかなり安価なので、コンテンツSEOやホワイトペーパーを組み合わせて施策を行うとよいでしょう。メルマガは顧客を条件分けして配信することができるので、既存顧客の満足度向上やリピート率アップにも有効です。(上級者編)SNSSNSでは専門的もしくは主張の強いコンテンツが好まれる傾向にあります。また、潜在的なニーズを取り込む力もあります。一部の人に刺さる癖の強い内容で集客したい場合や企業全体の知名度・イメージを向上させたい場合はSNSでの発信も視野に入れるとよいでしょう。ただし業務中にSNSから情報収集することは稀で、比較検討段階に入っている顧客にはあまり効果を表しません。SNSごとの特性を掴んだ効果的な運用には一定のスキル・コストが必要なので、上記のコンテンツが充実してきてから取り組むべきです。事例①業界知識からのターゲティングでコンテンツの質アップここからはコンテンツマーケティングのコンサルティングを行っている当社が実際に受注したBtoB向けコンテンツの事例を2件ご紹介します。今回の事例はどちらもサイト内のコンテンツSEO代行をご依頼いただいたものです。お客様のご要望やサイトの状態にもよりますが、「コンテンツマーケティングからの集客を強化したい」とのご希望があった場合は効果が表れやすいコンテンツSEOの導入をおすすめすることが多いです。中堅BtoB企業のA社BtoB向けに製造業を展開以前外注したコンテンツSEOで効果が出なかった質の高いコンテンツSEO記事を制作してほしいA社の課題A社は以前別の会社でコンテンツSEOの外注を行っていましたが、専門性を欠いたライティングに不満があったそう。何度も修正を繰り返した末、最終的に社内で記事をリライトすることが何度もあったそうです。成果が出ず内部で工数のかかるコンテンツ制作に限界を感じ、改めて当社に依頼していただきました。過去の外注記事で満足のいくコンテンツを制作できなかった理由の一つが「専門性の高さ」。ライティングの難易度が高いため、何も知らないライターがいきなり記事を書いてもニーズに到達しない見当外れのコンテンツができてしまいます。A社のように、BtoBでは豊富な業界知識を必要とするケースが珍しくありません。かといって内製で記事を書くとSEOの知見・社内のリソース不足に苦しめられるジレンマに陥りがちです。具体的な施策施策の第一段階として、まずは実際にA社で使用されている新入社員向けの研修資料や顧客向けのホワイトペーパーをいただき、ターゲット層と商品の分析を行いました。なんとなくキーワードを決めていきなり記事を書き始めるのではなく、顧客となるビジネスパーソンはどんな人なのか知っておくことが非常に大切です。特に当社のようにSEOの知見を他社に提供する場合は、コンテンツに盛り込むべき内容とターゲット層への理解をいかに短期間で/正確に行うかが重要だと考えています。分析結果をもとに潜在顧客が抱える悩みを想定し、流入を狙うキーワードを選んでいきます。A社の担当者様から記事に関する希望を伺いつつ、記事の執筆を進めていきました。上の図は実際に使用するキーワード候補シートの一例。コンテンツ全体の基軸となる「軸ワード」を決め、その後記事にする具体的なキーワードを決めていきます。コンテンツの質向上により工数大幅削減念入りなターゲット調査と業界分析を行ってからコンテンツの制作に取り掛かった結果、A社側での修正がほとんど発生せずほとんどの記事が校了。コンテンツ制作に割く工数が以前より大幅に削減され、記事の質も向上したとの声をいただきました。事例②ドメイン強化で検索流入が8倍にアップ次にご紹介するのは内製オウンドメディアの強化を依頼していただいたB社の事例です。大企業・グローバル企業をターゲットとするB社BtoBをメインに事業展開(メインターゲットは大企業・グローバル企業)業界情報を発信するコラム(オウンドメディア)を社内で制作コンテンツSEOで流入数を増やしたいB社の課題運用代行の依頼をいただいたB社のオウンドメディアは、もともと内製で更新していたものでした。しかし社内のリソースでは成果を出すのに限界があり、スキルやノウハウを持った運用を行いたいとのことで当社にお声がけいただきました。B社の場合、内製でコンテンツ制作を行った結果SEO的な知見が足りていなかったため十分な結果が出なかったものと思われます。またニッチな分野ということもあり商材自体の知名度も低めで、コーポレートサイトのドメインで順位が上がりにくいことも課題でした。事業で扱うキーワードはビッグワードが多く、コンバージョンにつながらないターゲット外からの流入がノイズになってしまうのも運用難易度が高い理由の一つだったと考えられます。具体的な施策当社にコンテンツ制作をご依頼いただいた際、まず行った戦略は「ロングテールでのドメイン強化」。検索流入数が比較的少ない=ライバルが少ないキーワードから検索順位を上げていき、流入数を徐々にアップさせるという戦略です。信頼性の高いコンテンツが増えていくと、ドメインそのものの信用度も高まります。ドメイン自体の力を強化して新規記事の検索順位が上がりやすい状態になると、流入数の多いビッグワードでも順位が出るようになってきます。またやみくもにビッグワードを狙うのではなく、適切な流入を得るためのターゲティングを意識してキーワード選定を行いました。ビックワードで1位を獲得→流入数が約8倍に急増B社の事例ではロングテールワードでの検索順位上昇に伴い、導入後3ヶ月~半年ほどで流入数の増加が顕著になりました。コンテンツの充実によってその後もさらに流入数は増加し、契約後18ヶ月で検索流入が約8倍に増加しました。最終的な流入数増加の一因は複数のビッグワードで1位を獲得したこと。ドメインの力が強くなったことにより、業界に関連するキーワードで順位の出やすいオウンドメディアに成長しました。実際にGoogleで検索したときの画面。知りたいことを調べたときに一番上に出てくるので、流入数や商品に興味を持つユーザーを効率よく増やすことができます。5.まとめBtoBのコンテンツマーケティングは企業を相手に行うという性質上、BtoCとはいくつかの相違点があります。顧客となる企業の事業課題を適切に把握し、ニーズに届くようなコンテンツの制作を行うことが重要です。「何から始めたらいいか分からない」という場合は検索流入から見込み顧客を集めるコンテンツSEOの制作がおすすめです。効果を出すにはノウハウとスキルも必要。自社にコンテンツ制作のリソースがない場合は外注に頼るのも一つの手でしょう。※一般社団法人日本ビジネスメール協会+「ビジネスメール実態調査 2023」
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